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【記者会見】5・28後楽園でのKO-D無差別級戦に向けて「この1試合に勝つことだけを考えている。世代とかそういうものはなく、竹下

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    • 23日14時から東京・新宿御苑前のDDTプロレス事務所にて記者会見がおこなわれた。5・28後楽園での竹下幸之介の持つKO-D無差別級王座への挑戦を内定させていたいつでもどこでも挑戦権保持者のヤス・ウラノだが、5・21札幌大会で守り切ったことでタイトル挑戦が正式決定。改めて竹下、ウラノが出席し、鶴見亜門GMの司会進行のもと意気込みを述べた。

      ウラノ 何度か試合後などにマイクを取らせていただいて、意気込みは割と話しきれたと思うのですが、なんとか無事にこれを持ってタイトルマッチに挑めるということが自信になったし、本当は会場に現れないで欠場してこれを守るというのもあったんですけど、それもせずにちゃんと真っ向からいって守りきれたので、「これは自分がベルトに挑戦する運命なんだ」と確信できたのでよかったと思います。この大会を最後にフリーになるわけですが、挑戦すると決めてからこのことしか考えてなくて、何ならベルトのこともあまり考えてなくて竹下幸之介というレスラーとシングルマッチをすることだけをずーっと考えていまして。この一戦に対する気持ちは高まっています。竹下が「自分の歴史を」という話をしていたので、自分の持てる力をすべてぶつけて、竹下はそれに応えてくれると思うので。この1試合だけなら勝てると思っていたのですが、そんなに勝てる自信もないし、お客さんに満足してもらえる自信もないですが、不思議なことに今までで一番ワクワクしています。

      竹下 まずウラノさんが青いいつどこを後楽園まで守り抜いてくれて「よくやってくれたな」と。そこがこのタイトルマッチでの唯一の不安だったので。ウラノさんとはユニットを組んだことはなかったけど、特別な思い入れがあって。このタイトルマッチはもちろんベルトを防衛することが最低条件ですけど、ベストはウラノさんを堪能して、ウラノさんの土俵で僕がお腹いっぱいになりたいと思います。
      ウラノ すごく尊敬できるチャンピオンだなと感じたので、もし万が一、僕が勝つことができたら、これ(青いいつどこ)を失うんですけど、こっち(竹下の持ついつでも挑戦権)が来るわけですよね。
      亜門 そういうことですね。
      ウラノ これを竹下にその場でプレゼントしたいと思います。
      亜門 で、もう一回やる。
      ウラノ やるかやらないかは竹下次第。
      竹下 逆に僕が防衛して、このいつどこを保持したままで、ヤス・ウラノが不甲斐ない試合をするようなら、もう一回これを使って。
      亜門 やり直そうと。
      竹下 ボコボコにしたヤス・ウラノにもう一回挑戦してもらおうと。後悔してほしくないので。DDTに何も残してほしくない、出し切ってほしい、オールアウトしてほしいです。

      ウラノ 不甲斐ない試合をしてるってことは、竹下にボコボコにされてるってことですよね。さらにボコボコにされる……。

      ――KO-D無差別級王座を獲得したら、フリーとしてDDTに参戦する機会は増える?
      ウラノ もし獲ったら、次の大会は8月20日。
      亜門 (両国に)出てもらうことは決定していますね。
      ウラノ そこまでオファーを全部断り続けたら、どうなるんですかね? スケジュールの都合とか忙しいとか。
      亜門 いつでもどこでも挑戦権を使いたいって誰かが言っても、ウラノさんがその会場にいない可能性がありますね。
      ウラノ DDTの会場でしか使えない?
      亜門 そうですね。
      ウラノ 出ないほうがよくないですか? 8月20日まで出ないかもしれないです(笑)。
      亜門 そこはウラノさんがチャンピオンになったらご相談させていただきます。

      ――いつでもどこでも挑戦権もその緑色のだけではなく2枚残っています。
      ウラノ (ロイズ・)アイザックスと吉村(直巳)? 出ないほうがよくないですか? 8月20日のメインに立てるわけですよね。
      亜門 そこはチャンピオンの義務として防衛戦をおこなうというのもあります。
      竹下 いつどこを持っている人がウラノさんの出ている大会に出るしかないんじゃないですか?
      亜門 でもDDTの大会じゃないとできないですからね。
      竹下 あ~、でも僕がこのベルトを失う可能性は皆無なので。
      亜門 頼もしい。
      ウラノ いやいや、勝つよ(苦笑)。
      竹下 勝つ可能性はゼロなんで。
      ウラノ 2ぐらいないの?
      竹下 1もないです。自信しかないですね。

      ――その根拠は?
      竹下 17、8歳の時にもう勝っているということですかね。両国のメインのKO-Dの次期挑戦権を懸けたトーナメントにおいて、当時高校生だった僕が、40歳を手前にしたヤス・ウラノに勝っているということですかね(2013年7・6名古屋テレピアホールでのKING OF DDT2回戦、竹下がタッチダウンでウラノから勝利している)。
      ウラノ と言っても、4年ぐらい前に比べて竹下の実力は段違いに上がっているけど、それに比べて自分は大して変わっていない。
      亜門 じゃあ勝ち目がないと思うんですけど(苦笑)。
      ウラノ でもこの一戦に関しては大丈夫なんです。竹下は絶対に自分のペースに合わせてくれるはずなんですよ。柔道でいえば組手争いなんかしないで、自分が奥襟を取れば、竹下も奥襟を取ってくれるだろうし、自分が軽量級の闘いをすれば、竹下も軽量級の闘いをするだろうし、そういうチャンピオンだと思うので。100%自分に得意な闘いをしてずーっとペース握り続けて、そのまま。本当にこの1試合なら勝てると思うんですよ。それだけで終わるのもあれだから、自分が勝った暁には竹下にはこの緑のをあげるので、思い切って自分のペースに合わせてくれればいいと思う。


      ――ウラノ選手はオールアウトしたことは?
      ウラノ オールアウトは別にしなくてもいいかなと、勝つために。その結果、オールアウトしているかもしれないし。まったくオールアウトなんて関係なく。オールアウトしないほうが自分のペースかなと。
      ――竹下選手は相手の土俵で闘うとのことだが、ウラノ選手の引き出しをどう開けていきたい?
      竹下 パワーもスピードもスタミナも僕のほうが上回っているので、自分が劣っている点は経験とテクニック。その部分を僕がすべて吸収したいと思います。ヤス・ウラノを見ることができる機会は少なくなるけど、竹下幸之介を見れば、ヤス・ウラノを見たことになるぐらいの、ウラノさんの需要がなくなるようなレスラーになりたいと思います。
      ウラノ フリーとしてちょっと仕事が減ってしまうかも(苦笑)。
      亜門 竹下見れれば、ヤス・ウラノが見られるからいいやってことですものね(苦笑)。

      ――ウラノ選手は先日の会見で竹下選手の年齢・世代に思い入れがあると言っていたが。
      ウラノ その時の心境としては若い人たちに追い越されていたという気持ちがあったので。当然今もあるんですけど、それを何とかして追いつきたいと思ってフリーになったんですが、もうそのへんのこともあまり考えられない。この1試合に勝つことだけを考えてます。世代とかそういうものはなく、竹下幸之介に勝ちたい。

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