DDTロゴ
DDT

【DDT後楽園結果】KUDO防衛、ほもクロ緑メンバー決定

この記事をシェアする

    • 11月27日、東京・後楽園ホールにて『God Bless DDT 2011』が開催された。第1試合はヤス・ウラノ、アントーニオ本多、矢野啓太とお友達Xによるユニット『Crying Wolf』が始動。そのお友達XはKAIENTAI DOJOの火野裕士。MIKAMI&マサ高梨&高尾蒼馬&佐々木大輔組との対戦では、火野が圧倒的なパワーを見せつける。ヤス、アントン、矢野との連係もバッチリで最後は火野が佐々木を串刺しラリアットからFxxk'N Bombで仕留めた。試合後、アントンが「こんな感じでやっていくんで、みなさん、また来週お会いしましょう」と挨拶。

      第2試合は佐藤光留VS中澤マイケルのシングルマッチ。中澤の強い要望で後入場が告げられる。すると『UWFプロレスメインテーマ』に乗って現れたマイケルはレガース着用。「オマエが初めてDDTのリングに上がったとき、3年前のビアガーデンのハードヒットマッチだったろ! オマエがあの時のように輝くにはもう一度、ハードヒット・ルールで闘え! 」と要求。なかなか耳を貸さない光留だったが、マイケルの「ハードヒットはギャラが若干高いから、その差額分俺が出すから」の声に乗っかって了承。試合はハードヒット・ルールでスタートしたが、光留がレガース着用していなかったため、キックが出せなかったばかりか、通常のダウンカウント10に対してマイケルがダウンカウント50だったりと理不尽なもの。それでも光留はマイケルのニーパットを奪って着用しヒザ蹴りで逆転し、最後は腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪った。試合後、マイケルが「俺とオマエとの試合に勝敗なんか関係ないだろ? Uの遺伝子とか言ってるけど関係ないだろ。ここはDDT、つまりDだ。そしてこの俺はM。佐藤光留、オマエはS。SとM、最高の組合せじゃないか!」と共闘を呼び掛けている最中に光留は退場。マイケルはそれに気づかずDDT批判を繰り返し「1位のオマエと19位の俺でひっくり返してやろうぜ!」と振り向いたが、後の祭り。

      第3試合は「ほもいろクローバーZ 5人目の緑メンバー決定オーディション」。10分間のバトルロイヤル中にももいろクローバーZの曲が流され、その間にそれぞれがダンスアピールしてメンバーを決める形式だが、審査員の男色ディーノの合図で曲が即座に流されてるや、選手が全員リングに上がってダンス。終盤は繰り返し曲が流されて選手たちはグッタリして試合は終了。試合後、ディーノは緑メンバーを彰人(闘いの部分とももクロ好きのバランスが一番取れていたから)、福田洋(一番大事な要素、ホモだから)、みなみ飛香(踊る部分で図抜けていたから)と発表し、さらにグラン浜田の名前も出した。「緑で小さな巨人と言ったら、この人しか思い浮かばなかった」。花道から登場した浜田は「わかんないんだよ、何も……」と困惑。ディーノは「一緒に歌って踊ってもらえばいいから」と説き伏せ、緑色のTシャツを着させたのだった。

      第4試合はCMLL認定KO-Dタッグ選手権試合。王者の石井慧介&入江茂弘の“新時代タッグ”がポイズンJULIE澤田&ゴージャス松野の“熟年タッグ”を相手に2度目の防衛戦に臨んだ。試合はPJS、松野による合わせて97歳の奮闘を石井と入江が断ち切り、最後は入江の自分が垂直落下式バックフリップで松野の決まって3カウント。試合後、ほもクロとCrying WolfがKO-Dタッグに挑戦表明。リング上の多数決により、12・11博多でのディーノ&大石、12・31後楽園での火野&ヤスの挑戦が決定した。石井は「今日、澤田さん、松野さんと試合して勉強になりました。でも、いろんなチームを倒して新時代を宣言します。最多防衛記録を狙います」とファンに誓った。
      石井「今日、勝つのは当然だけど、試練でしたし、奥深さを感じました。(次の対戦相手がほもクロに決定したが?)一回、倒しているので返り討ちにします」
      入江「タイトルマッチや試合に関しては勝敗だけではなく、もっと大事なものがあるとわかりました。勝者敗者に関係なく、松野さんは勇者でした」

      第5試合はケニー・オメガの世界ジュニアヘビー級王座の初防衛戦がダブルメインイベントとして組まれた。対戦相手は全日本プロレスの稔だ。序盤はホームの声援をバックにケニーが優位に試合を進める。稔を場外に出してのトルニージョで先制。稔も再び場外に落とされたが、ケニーのノータッチ・トペコンをセコンドについていたマイケルに被弾させて逆転する。リングに戻れば、ケニーの左腕に集中砲火を浴びせた。終盤は一進一退。稔がケニーのダイビング・ボディーアタックをドロップキックで迎撃し、ジャーマンで投げ捨てれば、ケニーは蒼い衝動から、蒼い衝動式のショルダーネックブリーカーでやり返す。稔がバズソーキック、FIREBALLスプラッシュを投下しても勝負は決まらず。ケニーも必殺のクロイツ・ラスがカウント1で返されてしまった。ならばと2発目のクロイツ・ラスの体勢へ。頭上で阻止せんとする稔をならばと前方に抱え落とす新技『片翼の天使』を決めて勝利した。ケニーはマイクを取ると日本語で「次の防衛戦はどのリングでやるかわかんないけど、このベルトともにこのDDTのリングに戻ってきます」とファンに誓った。
      ケニー「とてもうれしい。昔、憧れたヒーローと闘えて、リベンジすることができました。これが考えられる最大の難敵だった。俺はいいチャンピオンだから、全日本のみなさん、俺を倒せる強さを持っているやつがいれば、そいつとやってやるよ。今回の闘いで俺はさらに自信をつけた。だったら全日本のリングで次はやってやる。どんなやつでもいい。連れてこいよ。ファンたちをガッカリさせないためにも、もっとエキサイティングな試合をしてやるよ。(フィニッシュは新技?)クロイツ・ラスだけではなく、腕とか足を攻められて使えなくなることを想定していたから、それに備えていた。まだ隠し持っているのもまだある。(技の名前は?)片翼の天使です。(全日本は12月にビッグマッチがあるが?)俺は全日本に出る必要はないけど、全日本は俺が必要なんだろ!? (DDTファンの反応は?)稔は一番の難敵だった。DDTファンの温かいサポートがなかったら、ひょっとしたらダメだったかも」

      第6試合はダブルメインイベントとして行なわれた王者・KUDOと挑戦者・HARASHIMAによるKO-D無差別級選手権試合。互いに手の内を知り尽くしている両者。エルボーの打ち合いからKUDOが足4の字を決めれば、HARASHIMAはこれを丸め込みに切り返し、キャメルクラッチにスイッチするなど、シーソーゲームが続く。KUDOはドラゴンスクリューや8×4をHARASHIMAの左足にヒットさせるなど足攻めに徹し、足4の字固めでギブアップを狙った。苦しいHARASHIMAも雪崩式リバースフランケンから蒼魔刀をヒットさせたがカウント2止まり。KUDOは張り手でやり返し、スピンキック2連打。フロントスリーパーで粘るHARASHIMAをKUDOが王者の意地で首投げからバズソー3連打。四つん這いのHARASHIMAの背中にまずはダイビング・ダブルニードロップを落とし、仰向けになったHARASHIMAにKUDOが再びダイビング・ダブルニードロップ突き刺して勝利した。試合後、KUDOは「HARASHIMAさん、あなたは僕にとっていつだって特別な存在です。俺はこのベルトを防衛し続けます。もう一回やりましょう」と握手。ここでMIKAMIが出てくると「KUDO、次の挑戦者は俺だ。俺はDDTに旗揚げからいて、来年で15周年になる。オマエの独走は俺が今年中に止める。大晦日の大トリの一番だ」と12・31後楽園での挑戦を表明。これにKUDOが「臨むところです。あなたを倒してこのベルトの価値をあげます」と了承し、鶴見亜門GMのアナウンスがなされた。

      KUDO「手の内を知り尽くした仲なんでキツかったし、タイプ的に似ているので、これまでも防衛戦してきましたけど、あんなことしていたんだなと反省しました。でもHARASHIMAさんは倒しがいがあったし、3カウントを取ったので文句のつけようないと思います。でも僕とHARASHIMAさんはこれで終わりじゃない。大きな舞台でやってもいいし、HARASHIMAさんとなら場所は関係ない。お客さんの数関係なくヒートさせることができる。(12・31後楽園でのMIKAMIとの防衛戦が決定したが?)体調が悪かったのか、あまり絡むことはなかったけど、15周年にかける思いは一番強いと思う。高木さんとMIKAMIさんは特別な思いを抱いていると思う。俺もHARASHIMAさんも団体を大きくした自負はあるけど、DDTを作ったのはあの2人。本気のMIKAMIさんで来ると思いますし、シングルマッチで勝ったこともない。相性もいい感じがしないですけど、僕はここまで防衛してきたので、スタイルを変えることなく、ボコボコにします。15周年、俺もベルト巻いて武道館に行きたいので、MIKAMIさんは通過点です。(武道館の日にちが決まると気持ちは違う?)違いますね。いい日にちなので、さすがDDTは勢いがある。8月まであと何回防衛すればいいんだと思うけど、主だったメンツを倒したので、MIKAMIさんも倒して武道館まで突っ走ります」
      HARASHIMA「入場して僕が青コーナーでKUDOが赤コーナーという立ち位置に違和感があったけど、KUDOは強かったです。大阪で指名を受けて、ラッキーぐらいに思っていたけど、防衛戦を重ねてきたチャンピオンは本当に強かったです。(武道館の日程が決まったが?)僕が一番目立ちたいという気持ちは変わらない。8月、ちゃんと段階を踏んで結果を出して必ずチャンピオンになります。武道館のメインのリングに立ちます。昔まだリング屋をやっていて、まだデビューしたぐらいで。KUDOと後楽園にリングに立ったときに『いつか後楽園のメインでタイトルマッチができたらいいね』とか話をしていて。今日がその日だったと最近ふと思って。感慨深い気持ちもあったけど、リングに上がれば関係なかったですね。KUDOの何がすごかったかって勝つために遠慮なくきてくれる。本当に強かったです。僕は鍛えているから大丈夫でしたけど、普通の人なら病院送り。それぐらいの攻撃でした」
      MIKAMI「来年15周年という中でモチベーションを高めなければいけないというのと、誰がチャンピオンであろうと挑戦することは決めていたけど、ベルトを持って15周年を迎えたい。旗揚げからいる者として、プライドもあるし、団体をいろんなポジションから支えてきたつもりです。KUDOとシングルやる機会もないですからね。ここで動かないと変わらないし、俺も大勝負に出たい。MIKAMIがKO-Dをバリバリやっていた頃を知っている人も少ないと思う。タイトル戦線を離れてタイミングを見ていた部分もあるけど、ここで取って勢いをつけたい」

    この記事をシェアする