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【後楽園リポート】KO-D無差別級の絶対王者・HARASHIMAが高尾の奮闘退け、さいたまSAメインへマジック1点灯。12・23

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    • 30日、東京・後楽園ホールにて「God Bless DDT 2014」がおこなわれた(試合結果)。開場後、売店で売り子をしていた赤井沙希の前に来場を予告していたスターダムの世Ⅳ虎がファンをかき分けながら現れた。スターダム12・23後楽園大会で自身の保持するワールド・オブ・スターダム王座の挑戦者に赤井を指名していた世Ⅳ虎は「12月23日、ウチと試合しろよ!」と直接要求するが、赤井は「好き勝手に人前で言っちゃえみたいな、ナアナアなのは……」と困惑の表情。世Ⅳ虎「好き勝手言ってるわけじゃねぇ。チャンピオンなんだ」赤井「チャンピオンでもアポは取らないとおかしいし、スケジュールが取れへんかったら試合には出れへんねん!」世Ⅳ虎「23日、試合出れねーのかよ?」赤井「昨日もDDT(事務所)にいったらしいけど…」世Ⅳ虎「オメエがいないからだろ!」赤井「DDTの受付嬢やってるわけじゃないんや!」世Ⅳ虎「はぁ? DDT来てるんだろ? 今日も来てるじゃねぇか!」赤井「私よりもさ……私自身の意思もあるけど会社の意思もあるから」世Ⅳ虎「保護者は誰だよ? 出てこいよ、オイ!」そこで高木大社長からこの件を丸投げされた鶴見亜門GMを呼ぶことになり、スタッフがバックステージへ急行。しばらくすると亜門GMが現れ、世Ⅳ虎に向かって「高木さんが何か言ってましたけど、スターダムさんから一切何も聞いてないから」と返答。世Ⅳ虎「知らねぇよ。だからここに来てるだろ!」亜門GM「(ロッシー)小川さんに言ってもらって、会社と会社の間で言ってもらわないと困るんです」世Ⅳ虎「ロッシー、関係ねぇよ!」亜門GM「関係ないことはないでしょ?」亜門GMの煮え切らない態度に堪忍袋の緒が切れた世Ⅳ虎が「やんのかやんねぇのかハッキリしろよ!」と言いながら突き飛ばすと、亜門GMは「オスカーさんとのやり取りもあるから……」と言いながら転倒。それを見た赤井が「やめろっつってんだろ!」と叫んで世Ⅳ虎に襲いかかる。世Ⅳ虎もすぐさま赤井の胸ぐらに掴みかかり、ファンでごったがいする売店スペースでまさかの乱闘。ついに赤井が「オスカー関係ないから! 23日、チャンスやから私、挑戦するから」と受諾。これを聞いた世IV虎は「12月23日、オスカーもDDTも一切関係ないから。赤いベルトのタイトルマッチ決定で。12月23日、バックれんじゃねぇよ」と言い残して、会場を後にした。亜門GM「赤井さん、困りますよ。オスカーさんに怒られますって」赤井「マネジャーさんいないところで言っちゃった」GMが「マジで僕が怒られますから」赤井「すみません…」。



      大会開始前のダークマッチに11・28北沢大会で旗揚げ戦を行ったDNA勢が登場。樋口和貞&中津良太&岩崎孝樹vs河村知哉&宮武俊&梅田公太の6人タッグマッチがスタートした。宮武と中津の先発。互いに相手をガブろうとするが譲らない。腕を取って捻りあげた宮武だが、中津もリストロックで切り返すと樋口にタッチ。宮武も梅田にタッチすると、梅田はローを蹴っていく。ショルダーアタックでなぎ倒していった樋口は岩崎にタッチ。首相撲からニーリフトを叩き込んだ岩崎だが、梅田もローからのミドルキックを返すと河村と交替する。河村の串刺し攻撃をフロント・ハイキックで迎撃した岩崎は中津にタッチ。ミドルキックから串刺しエルボー、さらにスリングショット式アームドラッグで投げた中津はアームロックで捉えるが、河村はロープエスケープ。さらに中津の蹴り脚をキャッチした河村はエルボーの連打からランニング・エルボーでなぎ倒す。そこに宮武が入ってきて中津にトレイン攻撃。「オマエがいけ!」と宮武を2回連続でホイップした河村はリバース・スプラッシュを投下して宮武へ。ダブルチョップを叩き込んでいった宮武だが、中津もエルボーで応戦する。宮武はボディースラムからエルボードロップ。続くジャンピング・エルボードロップをかわした中津はドロップキックを叩き込んで樋口にタッチ。豪快なドロップキックで宮武を吹っ飛ばした樋口は串刺し攻撃を狙う。これをかわした宮武はダブルチョップ。しかし樋口は強烈な逆水平チョップで対抗すると、さらにヘッドバット。宮武もジャンピング・エルボーを返すと梅田にタッチ。梅田はスワンダイブ式ミサイルキックからミドルキックを放つ。樋口は蹴り脚をキャッチして押し倒す。ならばと梅田は蹴りのコンビネーションからハイキックでなぎ倒した。宮武と河村が中津と岩崎を場外に連れ出すと、梅田が樋口に飛びつくが、キャッチした樋口は肩口に担ぎ上げた梅田をコーナーにぶつけてからオクラホマ・スタンピード。さらに立ち合いからのぶちかましで吹っ飛ばすと、カナディアン・バックブリーカーで担ぎ上げて一気にギブアップを奪った。樋口はデビューから3連勝を飾った。






      ダークマッチが終わると亜門GMと井上マイクリングアナによる前説へ。2・15さいたまスーパーアリーナ以降のスケジュールが発表された。2・21東京・新宿FACE、3・1大阪市港区民センター、3・3新宿FACE(BOYZ)、3・15福島国体記念体育館、3・21埼玉・春日部ふれあいキューブ(テレ玉放送1周年記念大会)、3・29東京・後楽園ホール。さらにこの日からKUDOのテーマ曲が新しくなることと、先日の大船渡でクランクアップした「劇場版プロレスキャノンボール2014」の公開日が2015年2月16日から6日間、ヒューマントラストシネマ渋谷でレイトショー公開されることを発表。さらに全日舞台挨拶がおこなわれるとのこと(出演者は現在未定)。そして今大会ではウエラプロフェッショナルの協力により、10時より5F展示場にて無料のヘアアレンジブースを設置していたのだが、ヘアアレンジを体験したというサムライTV・三田佐代子キャスターが美容総合商社の中根さんと一緒にリング上へ。三田キャスターが「カリスマ美容師さんにやっていただきました」と言うと、亜門GMも「じゃあ私も終わったあとにサラサラにしてもらおうかな」と言いながらモジャモジャ頭を触った。中根さんは「今日はイケメン君とカワイ子ちゃんんが増えているんじゃないかと思います」とヘアアレンジ体験をお薦めした。


      最後にXとして登場する旭志織の入場作法を練習するために大石がリング上へ。しっかり旭の名前を書いたサインボードを用意してきたファンもいる中、とりあえず四角いモノを手に持つように指示した亜門GMは、大石が「俺のパートナーはコイツだ! カモーン!」と呼び込むと、観客は総立ちになって応援。しかし亜門GMは「オマエら素人か! どこのエキストラ会社から来てるんだ? こんなんじゃ日当払えないよ!」と激怒して、観客に応援のやり直しを命じる。2回目の応援でようやく亜門GMが納得して試合をはじめようとすると「ちょっと待て!」と高木がやや足を引きずりながら登場。現アイアンマンヘビーメタル級王者のLiLiCoの入り時間について聞かれた亜門GMは「休憩明けに挨拶してもらう予定なので、12時くらいだと思いますよ」と答える。すると高木は『アイアンマン奪還計画』としてリング下に決死隊を忍び込ませ、LiLiCoがリングに上がったら一斉に襲いかかり、倒れたところを押さえ込んでアイアンマンを奪回しようという計画を発表。決死隊のメンバーとして会場の隅で見ていた赤井沙希を呼び込んだ高木は決死隊隊長に任命。リング下に入ったことがない赤井は「入りた~い」となぜかノリノリ。そして亜門GMが「最近、どんな映画見ましたか?」と質問したのを合言葉に決死隊が襲いかかるという計画を立てた高木と亜門GMは「最近どんな映画見ました?」と叫んで大会をスタートさせた。



      第1試合はシリアス軍対コミカル軍全面対抗戦。シリアス軍はKUDO&坂口征夫&MIKAMI&伊橋剛太、コミカル軍はアントーニオ本多&中澤マイケル&星誕期&DJニラの8人タッグマッチ。先にコミカル軍が入場してきたが、そこにニラの姿がない。続いてシリアス軍がKUDOの新テーマ曲で入場。するとニラがようやくコミカル軍のコーナーにしれっと登場。アントンと伊橋の先発で試合開始。アントンのボディーブローを腹で弾き返した伊橋だが、ならばとサミングを見舞ったアントンはニラをシーソーホイップで投げてロケットパンチを発射。しかし距離が届かずニラは自爆。すかさずMIKAMIがカバーするがカウント2。KUDOがストンピングを落としていくと、ニラは徐々にエビ反りになっていく。すかさず上から押さえつけたKUDOだがカウント2。そこに坂口が入ってきてニーリフトからニラを場外に投げ捨てると、伊橋が羽交い絞めに。そこにエプロンに出た坂口がランニング・ローを放っていくが、ニラがかわして伊橋に誤爆。ニラは先にリングに戻ると、リングに戻ろうとした坂口に対し、ロープを蹴り上げて急所攻撃。すかさず誕期が入ってきて電車道からコーナースプラッシュ。さらにブレーンバスターで投げた誕期はのど輪落としを狙う。これを坂口はヒザ蹴りで回避するとPKを放ってMIKAMIにタッチ。MIKAMIはアルティメット・ベノムアーム狙いのマイケルをうまく回避してデュランダルからミッキーブーメラン。続くスワントーンボムをかわしたマイケルはアルティメット・ベノムアームを狙う。ここでKUDOが入ってきてMIKAMIとトレイン攻撃。そこからMIKAMIがコーナーに登っていくが、立ち上がったマイケルがアルティメット・ベノムアーム。さらに飛び込んできた伊橋もアルティメット・ベノムアームの餌食に。KUDOはどうにかブロックして串刺しニー。これでマイケルはコーナー下に座り込んで失神状態に。ならばと伊橋がKUDOに襲いかかるが、かわされてしまい失神しているマイケルのアルティメット・ベノムアームに吸い込まれて、その場に倒れ込む。さらにKUDOはニラをマイケルのアルティメット・ベノムアームに向かって、シーソーホイップ。ニラもアルティメット・ベノムアームの餌食に。孤軍奮闘のアントンはKUDO&坂口の2人にナックルパートを叩き込んでいくが、倒れている伊橋に躓いてマイケルのアルティメット・ベノムアームに吸い込まれてしまう。すかさずKUDOと坂口がアントンにサンドイッチ・ランニングローを叩き込むと、KUDOがダメ押しのダイビング・ダブルニードロップを投下して勝利した。



      第2試合はマサ高梨vs石井慧介vs松永智充の次期DDT EXTREME級王座挑戦者決定3WAYマッチ。まずは三つ巴の力比べかと思われたが、高梨が石井の腕を捻りあげる。その高梨の腕を松永が捻り上げると、石井が松永の腕を捻りあげる。そこからバックの取り合いになると、ヘッドロックの応酬に。松永も石井も高梨をヘッドロックに捉えていくが、どうにか逃れた高梨。石井は松永にドロップキックを発射すると、高梨をウラカンホイップで投げていく。すると高梨は石井に握手を求める。松永も「石井先輩! 神様!」と土下座して共闘を申し込む。石井がどちらを選ぼうか悩んでいると、高梨と松永が握手をして共闘。石井を2人がかりで攻撃していく。しかし高梨が石井をキャメルクラッチに捉えたところで、松永は石井ではなく高梨を蹴ろうとしたが、読んでいた高梨は蹴り脚をキャッチ。石井も交えて3人で回転エビ固めの応酬を展開すると、高梨が松永にトラースキック。そこに石井が入ってきて高梨にgo 2松永 sleepを決めていく。松永も急角度バックドロップで石井を投げるが、石井もエクスプロイダー。四天王プロレスばりの投げ技の応酬を見せた。高梨が襲いかかっていくが、石井と松永は合体してアトミックドロップ。サンドイッチ・ラリアットは高梨がしゃがんでかわしたが、同士討ちを回避した石井と松永。松永は「アックスボンバー!」と叫んでもう一度サンドイッチ・ラリアットを狙うが、石井は無視して高梨にパワーボム。そこから石井が松永に延髄斬り。高梨はエクスプロイダーで投げていく。高梨もタカタニックを狙ったが、松永がラリアットでカット。さらに松永は石井をタイガードライバーで叩きつけるが、そこを高梨が丸め込む。松永がも丸め込み返すが、クリアした高梨はトラースキックから回転エビ固めを狙う。これを押し潰した松永が逆にエビ固めで丸め込んで3カウント。松永が彰人の持つEXTREME王座への挑戦権を獲得した。





      【試合後のコメント】
      松永 8年、もうすぐ9年かな。ようやくシングルのベルトに挑戦することができて、彰人クンはベルトがすごく似合ってると思う。でも、そろそろ俺じゃないかなって気持ちももちろんある。あとは本音を言えば、ここ何年かで後輩がベルトを獲ったり、色々あって、俺も後輩に負けたりして、後輩に対するジェラシーっていうのは俺は1秒たりとも忘れたことないから。これはあんまり表面に出さないけど、ずっと心の中にはジェラシーっていうのはずっと持ってるんで。だから、春日部では彰人クンにジェラシーを全開でぶつけたいと思います。あと! 僕がベルトを獲ってどうしてもやりたい人がいるんで、その人とはもう、この次期を逃すとこのシュチュエーションでできなくなるかもしれないんで、そのためにも春日部で、ベルトを僕が獲りたいと思います。ルールはなんでも僕は大丈夫ですね。もちろん彰人くん強敵だと思ってるんで、だから負けないように、13日は春日部でジェラシーをぶつけたいと思います。

      第3試合は飯伏幸太&勝俣瞬馬vsヤス・ウラノ&彰人の「ウエラプロフェッショナル」プレゼンツ・ヘアメイキングタッグマッチ。試合前のスクリーンでは福田洋が美容室EGOに潜入調査した模様が映し出される。カリスマ美容師にヘアメイクしてもらった福田は、ハリウッドセレブ風のサラサラヘアーに変貌。そんなカリスマ美容師が飯伏、勝俣、彰人、ヤスの4人をヘアメイキングすることに。リング上に上がった美容師の吉田さんは「勝俣選手のほうはちょっと男らしくなっています。飯伏選手はちょっといやらしいイケメンキャラになっています」とアピール。続いて関口さんが「彰人選手はワイルドチックなターザン風に。ウラノ選手は期待していただくしかない」と語る。そこにワイルドなリーゼントヘアになった勝俣と毛先を遊ばせた飯伏が登場。続いてブルーのメッシュを入れてオールバックにしたヤスとウェーブのかかったロングヘアー姿の彰人が入場する。



      試合中、髪が乱れたらすぐにリング下でカリスマ美容師がセットし直すという。早くも彰人にスプレーをかけて整えていく中、リング上では勝俣がヤスを攻撃。するとヤスの髪型が乱れたため、彰人にタッチ。飯伏をコブラツイストに捉えた彰人だが、腰投げで逃れた飯伏はロープに飛ぶ。飯伏がリープフロッグすると思ってスライディングした彰人にフットスタンプを落とした飯伏は、勝俣をバックドロップ気味に投げて彰人の上に落とすと、続けてその場跳びムーンサルト・プレス。しかし飯伏がヤスの髪型を崩していくと、ヤスも飯伏の髪型をくしゃくしゃにしていく。両者、カリスマ美容師にセットし直してもらっている間に勝俣と彰人がやり合う。先にセットが完了したヤスがリングに戻ると勝俣はランニング・エルボーを叩き込むが、まだ飯伏のセットが終わっていない。ようやく飯伏がコーナーに戻ってくるが、ヤスがまたも髪をくしゃくしゃにすると、すぐに美容師のところに。その間、勝俣はずっと捕まったまま。ドロップを決めたヤスが走り込むが、勝俣はカウンターのドロップキックを叩き込むと、ようやく飯伏とスイッチ。飯伏は飛び込んできた彰人ともどもオーバーヘッドキックを決めるとヤスにソバットからその場跳びムーンサルト・プレス。さらにバックを取るが、ヤスは松井レフェリーを掴んで防御。ヤスは飯伏に延髄斬りを放つと、彰人にタッチ。俵返しで投げていった彰人はロープに飛ぶが、飯伏もミドルキック。彰人は飯伏を上空に浮かせてニーリフトを叩き込むが、飯伏はカウンターのラリアットを返して勝俣にタッチ。サマーソルトキックからコーナーに飛び乗ってのボディーアタックを決めた勝俣。さらに飯伏とのトレイン攻撃から勝俣はジャイアント・スイングを狙うが、ヤスがカット。逆にヤスが勝俣をジャイアント・スイングで回していくと、そこに飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックでカットに入るが、勝俣にも当たってしまう。それでも飯伏が勝俣を上空のトスしてのミサイルキックから、飯伏のアシストを受けて勝俣が450°スプラッシュを投下。彰人をカサドーラで丸め込んだ勝俣はカウント2で返されるともう一度カサドーラを狙う。この回転を止めた彰人は強引にジャーマンで投げ捨てると、続けてキン肉大移動で勝利した。





      試合後、飯伏は美容師にヘアを直してもらってから勝俣のもとに駆け寄る。美容総合商社から勝利者賞としてヘアケア1年分をもらったヤスと彰人。カリスマ美容師との記念撮影には飯伏と勝俣も加わった。


      【試合後のコメント】
      ヤス ありがとうございました。こういうちょっと特別な試合、勝因はですね、私の髪の色が抜けきっていたことと、彰人くんの長い髪の毛ということで、いじりどころが沢山あったという。
      彰人 そうですね。
      ヤス 勝俣とか先に染めちゃってたんで。
      彰人 アレンジのしようがない。
      ヤス 我々のような伸びしろがある若者がこれからのDDTを背負っていくんだ。
      彰人 若者? はい、まあ、はい。
      ヤス ちょうど髪も傷んでるし! 彰人くんは髪長いし。
      彰人 いや、これはすごい嬉しい! 一年分は、ほんと僕トリートメント代いつもバカにならないんで、チョー嬉しいですね。
      ヤス どうでしたか?
      関口 めっちゃ楽しかったです。緊張しましたけど(苦笑)。
      ヤス キレいに整えていただいたんでね、そのおかげでリング上でも。
      彰人 カッコよく闘う事ができました。

      ――今までプロレスはご覧になられたことは?
      関口 実際には初めてです。アクロバティックすぎてビックリしてます!
      ――ヤス選手は髪型はいかがですか?
      ヤス どうなんでしょうね?落ち着かないです(笑)。でもまあ今日は周りも皆こんな感じだったんで、いいなと思いました。たまには。
      ――今後は元に戻されるんですか?
      ヤス 戻します(苦笑)。
      彰人 落ち着かないからね(苦笑)。
      ヤス 今日のためにケンドー・カシン戦後、この色を保ってたんで、また電車に乗れるような髪の色に戻したいと思います。

      ――彰人選手はいかがでしょう?
      彰人 僕はあまり巻いたりとかしないんで、したのがすごい新鮮で、後ろから自分で見ると女の子みたいに見えて(笑)、なんか新鮮で違う人みたいだなと思って。試合中こう終盤になってきて、いつも髪の毛ほどけてるなと思って。意外と変わんねーんじゃねーかなとも思いましたね。
      ――実際にスタイリングしてみて彼らの髪にアドバイスなどは?
      関口 そうですね、この1年分を使って頑張っていただければ、全てが戻ってくると思います。
      彰人 ツヤツヤに、パサパサがツヤツヤに!

      ――EXTREMEの挑戦者が松永選手に決まりましたが。
      彰人 僕、松永さんとは試合もそんなにしたことないし、シングルマッチしたことないんですよ。だからすごい楽しみですね。今からルールどうしようかとか考えますね。結構、松永さんてオールラウンドプレイヤーというか何でもできるんですよ。だから穴がないなって思って。何をやっても自分より上をいかれる気がするし、どうしようかなと。それも含めてルール考えたいと思います。
      ――現時点では自分の中では通常ルールという思いのほうが強いですか?
      彰人 せっかくのEXTREMEなので自分色が出せるルールでやりたいなと。
      ヤス 松永は髪のいじりようがあんまりないんで、こういうルールはちょっとむずかしいかもしれないですけどね。


      第4試合はKO-D6人タッグ選手権試合。第14代王者組の高木三四郎&大鷲透&平田一喜はゴージャス松野&バラモンシュウ&バラモンケイを相手に2度目の防衛戦。スクリーンでは右足カカトを亀裂骨折しているにも関わらずドラゴンリングインの練習をする高木が映し出される。止められそうになると「俺がドラゴンリングインしなきゃ誰がドラゴンリングインするんだよ! あと一回だけ、ドラゴンリングインをやらせてくれよ……」と訴える高木に平田は感動した模様。バラモン兄弟は口に含んだ水や、タオルに染み込ませた水を撒き散らしながら入場。松野のペットボトルに入った水を撒いていく。ケイは口に含んだ水を亜門GMに向かって噴きつける。続いて高木&大鷲が入場したあとに『●O●●O ●O』に乗って平田が登場するが、いざ踊ろうとしたところでバラモン兄弟が襲いかかって試合スタート。

      平田はシュウをアームホイップで投げていくとドロップキックを返すが、そこにウルティモ・ドラゴン校長のマスクを被ったケイが入ってきて平田はビックリ。しかしケイは何か恨みがあるかのように校長のマスクを脱ぎ捨てると場外戦へ。ケイが水の入ったバケツを持って高木に近づいていくが、高木も必死に防御。すると横にいた松野にバケツの中の水が全部かかってしまう。高木はケイを南側客席の通路まで連れ出すとランニング・ラリアットを狙うが、水で滑って転倒。その間にお客さんのコートを奪い取ったシュウが平田をリングに戻し、そのコートで首を絞めてから水を思いきりコートにかけていく。さらにモップで平田を痛めつけると、高木がドラゴンリングインの体勢で手を伸ばす。しかしケイがモップを投げつけて高木を場外に叩き落とすと、松野が平田にストンピング。シュウの串刺し攻撃を蹴りで迎撃した平田はコルバタで投げると、ようやく高木にタッチしようとしたが、大鷲が割って入る高木のドラゴンリングインを阻止してリングイン。走り込んできたケイにフライング・クロスチョップを決めた大鷲は、背後から羽交い絞めにきたシュウごとケイをヘッドシザースで投げていく。ここで高木がコーナーに登ってタッチを要求。仕方なく大鷲がタッチすると、高木がドラゴンリングイン。しかし、右足を押さえて倒れてしまう。バラモン兄弟は高木、さらに救出に入ってきた大鷲をコーナー下に座らせると、平田の顔を大鷲の股の間に押し込んでから平田のケツの前にスーツケースを置き、ボウリングの球を投げてストライク。シュウのレッグラリアットから、五体不満足(十字架固め+ジャックナイフ式エビ固めの合体技)で高木を押さえ込んだバラモン兄弟だが、カウント2で返した高木はダイナマイトパンチの同士討ちを誘うと、2人まとめてスピコリドライバー。替わった平田は松野をランニングエルボーでなぎ倒し、例の曲を要求して踊ろうとしたが、背後からシュウが道路標識看板で殴打して阻止。続く墨汁ミストは平田がかわして松野に誤爆。それでもバラモン兄弟は「これが俺たちの仕事だ!」と叫んで口に墨汁を含むが、高木と大鷲も奪い取った墨汁を口に含む。墨汁ミストの同士討ちで高木、大鷲、バラモン兄弟が真っ黒になってダウンすると、一人残った平田がドヤ顔で例のダンスを踊り出す。踊りきった平田の背後から松野が横入り式エビ固めで丸め込むが、カウント2で返した平田。ならばと走り込んできた松野に首固めを決めた平田だが、松野はさらに反転して逆に首固めで丸め込んで3カウント!







      試合後、まさかの王座陥落となった平田は「おーい、フザけるなバカヤロー! ジジイ、テメエ、この野郎! 俺は前王者の権限としてリマッチを要求する!」と怒りを爆発させると、高木と大鷲を連れて足早に退場。すると松野がマイクを持ち「勝ちました! プロレスを辞めなくて、続けてよかったです。確かにジジイですけど、復帰して3年間頑張ってきた結果が、今日出せました」と言うが、シュウが「オマエ、俺たちとやってることがチグハグ過ぎるんだ! コイツは俺たちとやるときはゴージャス松野じゃないんだ。コイツは原●大王だ! いいか、名前を覚えなかったら死んで地獄に落ちて、今度生まれ変わったら、ウジ虫になるぞー!」と叫んで引き揚げた。


      【試合後のコメント】
      ケイ 勝手に3カウントとるからベルト回ってきちまったじゃねーか! ざけんなよ、オマエ!
      シュウ 今日限りでオマエとは別れてやっていこうと思ったのに、今後続けていかなきゃいけねーじゃねーか。
      ケイ ムダに頑張るから! だいたい、オマエ全然心開いてねーじゃねーか。なんだ、あの試合中の俺たちとの微妙な距離は!
      松野 言っとくけどな。
      ケイ なんだよ。
      松野 地獄の底まで。
      ケイ 勝手についてくんじゃねーよ! やめてくれよ!
      シュウ 地獄の底までとか、オマエもよく察したな。
      ケイ ちょっと超能力使えるみてえだ。
      シュウ チキショー、チャンピオンがリマッチとか言ってたな。よくわかんねえのに巻き込まれて来ちまったじゃねーか。
      ケイ そうだよ。
      松野 巻き込まれてねえよ。
      兄弟 巻き込まれてるじゃねーかよ!
      ケイ なんだあの平田ってヤツの『●O●●O ●O』の時点で傷ついてんだよ。
      シュウ 心が重てえぞ!
      松野 オマエな、向こうだって俺たちが出た段階で傷ついてんだよ。
      兄弟 何言ってんだよ、オマエ!
      シュウ バカヤロー! 俺たちは何重苦なんだよ! アイツらと闘って、オマエらとも組まなきゃいけねえんだぞ! メリット一つもねえじゃねーかよ!
      松野 だいたいよ。
      シュウ 鼻水出てんじゃねえかよ! マコトちゃんかよ!
      松野 オマエ、何歳だよ。
      シュウ 37だよ。年齢ぐらいリサーチしとけよ、組むんだったら!
      ケイ そうだよ!
      松野 あと16年、やり続けて、ベルト獲ってみろ。嬉しいから。
      シュウ それ、俺たちの話なのか、オマエの話なのかわかんねえよ! オマエの思い出に俺たちを組み込むな! 別もんだろ!
      ケイ 俺たちは俺たちでやりたいんだよ! ほっといてくれよ!
      松野 俺たちはな!
      シュウ 仲間じゃねーよ!!
      ケイ いれんなよ、勝手に!
      松野 キャノンボールで、ロケで、組んだ時に、なんだコイツらと思ったけどな、俺は。
      兄弟 それはこっちのセリフだよ!
      松野 でも、同じ空気を感じたんだよ。
      兄弟 嫌だよ。
      ケイ 福島でやった時、空気悪かったぞ。
      松野 いいか? その後だって大船渡だって、いいか? 俺はオマエたちと組んで、ちょっと眠ってたものが呼び起こされた。
      兄弟 オマエ ずっと眠りっぱなしじゃねえかよ!
      松野 俺は今日目が覚めたんだよ!
      ケイ 今日だって試合の途中、夢遊病みたいにフラフラフラフラしてたじゃねーかよ!
      松野 いいか? 初めてオマエらとビッグマッチやって、オマエらに溶けこむの時間がかかるんだよ。
      シュウ まだ溶け込めてねーじゃねーかよ!
      松野 俺は大震災で蘇って、今ここでベルト獲れてるんだよ。
      シュウ わかった、おめでとう。
      ケイ 今日で終わりだ。
      松野 誰が挑戦してきても、これは守り通すんだよ。
      シュウ え? どうせ、オマエが勝手に負けてなくなっちゃうんだろ?
      ケイ 知らないうちに、また今日みたいに俺たちが寝てる間にオマエが勝ったり負けたりするんだろ?
      松野 寝てねえだろ! 目開けて見てただろ!
      兄弟 見てねーよ!墨汁まみれで寝てたわ!
      ケイ いてーよ、前見えねーよ!
      松野 あとでマスコミの読んで、勉強しとけ。
      シュウ 何をだ? どこの勉強だ?
      松野 それよりな、リターンマッチやるんだからな。
      シュウ リターンマッチを誰とやんだよ?
      松野 誰とやるんだよ?
      シュウ 知らねーよ! そういうのチャンピオンに権利があるんじゃねーの?
      ケイ さっき言ってただろ、アイツがよ。マ●●ム●O●●Oのアイツがよ、リマッチだって。やめてくれよ、そのうち本物出てきたら困るぞ俺。
      シュウ 本物出てきたら逃げるぞ! 出ないよ。
      松野 俺も出ないよ。
      兄弟 なんでだよ!
      ケイ 勝手に乗っかるなよ!
      シュウ 一人でも闘うとか言えよ、久しぶりのベルトなんだろ? 俺たちは俺たちで勝手にやるから乗っかってくるなよ。
      松野 何言っても俺たちはこれ獲った以上は、守り抜かなきゃならねえ。
      ケイ わりと正論を言ってるけどな。
      シュウ オマエ、そういう人じゃないだろなぁ。そういうキャラ被って、オマエ、さっきから目が合わねーんだよ! どこ向いてっかわかんねーんだよ。なげーよ、もう帰るぞ。名古屋いかなきゃなんねーんだよ。
      松野 これからだ、俺たち始まるの。
      ケイ オマエが締めてくれ。もう俺たちシャワー浴びるから(兄弟は控室へ)
      松野 こういうタッグチームなんだけども、自分的には本当にどこかで昔感じた空気をDDTの中で再び感じることができたんで。まして昔と違うゴージャス松野なんで、プラスアルファでね、2対1は、3じゃなくて5にも10にも力になるという事をお見せしますんで、これで私も頑張ってきたかいがあったんで、これからこれを励みに体を鍛えて頑張ります。


      休憩明け、赤井沙希率いる決死隊(中澤マイケル、平田一喜、伊橋剛太、宮武俊)がリングに上がり、高木と敬礼をしてからリング下に隠れる。

      そして亜門GMが飯伏を呼び込むと、ケニー・オメガが新日本プロレスに闘いの場を移したためゴールデン☆ストームライダーズの新メンバーオーディションをおこなうことを発表。我こそはと思う人は履歴書を送ってほしいとのことで、飯伏は「(レスラー以外の人でも)全然いいです。狂った人なら……」。この後、シュートボクシング両国大会で中澤マイケルとのスーパーエキシビションマッチをおこなう飯伏は「いつも通り中澤さんをボコボコにします。応援よろしくお願いします」と意気込みを述べた。

      続いて2・15さいたまでの曙&X&XXvsヨシヒコ&X&XXの曙軍vsヨシヒコ軍の全体対抗戦(Xは旭志織ではない)と、男色ディーノvs中澤マイケルwith松崎しげるのスペシャルシングルマッチが発表された。そしてアイアンマンヘビーメタル級王者のLiLiCoを呼び込むと、『ファイナルカウントダウン』に乗ってベルトをたすき掛けにしたLiLiCoが登場。マイクを持ったLiLiCoは「みなさん、ご無沙汰していますLiLiCoです。今までずっとリングアナウンスでお世話になっていたのに、両国大会でひょんなことからチャンピオンになりまして。あれから3ヵ月、テレビに出ても、映画を見ても、このベルトを誰かが奪い取るんじゃないかとビクビクしながら生活してきました。そこで私なりに考えました。ボディガードを雇うことにしました」と言うと、そこにタレントにして元K-1ファイターのベルナール・アッカがスーツにボクシンググローブ姿で登場。

      突然のアッカ登場に慌てふためく亜門GMだが、LiLiCoは「私、ベルちゃんとずっと友達で、ボディガードって考えたらベルちゃんだなって思って電話して。やっとこれで安心して映画が見られるなって思って」と安堵の表情で語る。予定が大きく変わったものの、亜門GMが決死の覚悟で「最近どんな映画見ました?」とキーワードを告げるが、決死隊がアッカ登場にビビったせいで何も起きない。LiLiCoが普通に「イギリスとイタリアの合作でお見送りの作法っていうのが」と普通に答えたあとも、亜門GMは「ところで最近、どんな映画を見ましたか?」とキーワードを繰り返す。それでも決死隊が出てこないと、高木が「最近どんな映画見ましたかって言ってるだろうが! 出てこい!」と社長命令。覚悟を決めた決死隊が次々にアッカに襲いかかる。アッカはパンチとキックで蹴散らし、平田を飛び蹴りで吹っ飛ばす。アイアンマン奪回作戦が失敗に終わると亜門GMは「ちょっとLiLiCoさん、何なんですかボディガードって? チャンピオンなんですから試合してくださいよ!」と訴えるが、LiLiCoは「嫌だよ。私、レスラーじゃないもん。試合なんかしないわよ」と拒否。ここでアッカが「あの、言っていいですか? 考えたんですけど、僕からの提案です。俺がLiLiCoさんの代わりに試合をするっていうのはどうですか? 俺、だいぶ最近暇なので、いつでもいいんで試合を組んでくださいよ」と提案。すると高木に無理矢理起こされた平田が「いつでもいいよ。俺がテメエを血の海に沈めてやる! 俺がいかなくて誰がいくんだ!」と高木の腹話術を介して挑戦表明。亜門GMは「オマエに賭けた!」と12・13春日部大会でのアッカvs平田のシングルマッチを決定。亜門GMから「そこで平田が勝ったらアナタが試合に出てくださいよ」と言われたLiLiCoは「いいわよ。どうせベルちゃんが勝つんだから。かかってこいよ! どうせ私が永遠のチャンピオンだー!」と豪語した。



      【LiLiCo&アッカのコメント】
      ――久々のDDT参戦ですが、ベルナール・アッカ選手は今日のために?
      LiLiCo はい。だって、全然仕事に集中できないもん。誰かがこれを取りにくるんじゃないかと思って、ビクビクしながら、ちょっとCMに入ると周りを見ちゃったりとかしちゃうんで、ちょっとこれはボディガードしかないなと思って。そしたら、すぐベルちゃんですよ。
      ――ベルナール・アッカ選手はリングに上がることは久々だと思いますが。
      アッカ そうですね、前回、LiLiCoさんの試合を拝見させて頂いた時に、ほんとに彼女が光り輝いてたんですよリングで。そうしたらこのまま彼女がチャンピオンでいるほうがいいんじゃないかなと、僕も電話頂いた時にこれはもう俺しかないなという事で受けました。
      ――相手の平田選手はご存知でしたか。
      アッカ はい、試合は何度か拝見しましたけども。でも僕もプロレスはずっと大好きで、ずっと見て育ってたんですけども、相手にとって不足はないんじゃないかなと思います。
      ――プロレスの試合は格闘技と違うが、新しいトレーニングや作戦はありますか?
      アッカ そうですね、でもやはり自分のベースは打撃なんで、そこは主にフルに使っていきたいなと思います。
      LiLiCo 簡単、簡単。すぐ勝っちゃう。ね?
      アッカ アッハッハ。
      LiLiCo 笑っちゃうよね。ありがとね、これでゆっくり映画見られるよ私。それが私の仕事だからね。

      ――そのベルトは手放したくないですか?
      LiLiCo 手放したくないですよ~。あの時はね、ひょんなことからああいう風になっちゃったんですけど、やっぱりいただいたらもう返したくないもん。
      ――愛着があると。
      LiLiCo はい。こうやって(抱いて)寝てますもん。
      アッカ 見てくださいこれ。フィットするでしょ?
      LiLiCo なんの違和感もないでしょ?これはずっと永遠に私のものです。

      (ここでアントーニオ本多が突然登場)
      アントン ちょっと待った! オマエら、あっ、こんにちは、私の名前は、マン、アントーニオ本多と申すものです。あの、LiLiCoさんが、DDTに登られるということで、あの、高名な映画評論家であらせられるLiLiCoさんが、DDTのリングに登られるということで私、嬉しく思ってます。あの、ついでではありますが、実は私あの、映画作ってたりしまして。
      LiLiCo 作ってるんですか!?
      アントン はい、趣味で。よかったら私の映画、オーバーザ・ヒルをご覧になってもらえませんでしょうか?
      LiLiCo すごーい!
      アントン 違うんです、あの、違うんです。他意はないんですけどそういうんじゃないですけど。
      LiLiCo ありがとう~。もちろん見ます、見ます。
      アントン あ~~~~(顔を隠して控室へ)。
      LiLiCo すごいねー。この映画も見ながら、これ(ベルト)を触りながら、永遠に私のもの。


      第5試合は入江茂弘vs佐々木大輔のスペシャルシングルマッチ。ガッチリと握手を交わすと、ロックアップから入江が突き飛ばす。さらにヘッドロックに捉えた入江をロープに飛ばした佐々木だが、入江はショルダーアタックでなぎ倒してからショルダースルーで投げ飛ばす。場外にエスケープした佐々木を追いかけた入江だが、佐々木は「ノー」と言いながら握手を求める。一度はその手を払った入江だが、佐々木は執拗に握手を求める。入江が応じると手の甲にキスまでした佐々木だったが、あっさり襲いかかる。鉄柱に叩き付けた佐々木だが、入江は自ら鉄柱を叩いて大丈夫だとアピール。佐々木はイスを入江の首に巻き付けると、エプロンに河津落としで叩き付ける。リングに戻った佐々木はショルダーネックブリーカーを決めると、チンロックに捉えていく。ロープに逃れた入江に対し、佐々木は打点の高いドロップキック。執拗にカバーする佐々木を弾き飛ばした入江だが、佐々木はナックル攻撃から腕決め式のグラウンド卍。辛くもロープに逃れた入江だが、佐々木はなおもナックル攻撃。朦朧としながらも殴り返そうとする入江だが、かわした佐々木は側頭部に低空ドロップキック。コーナーからダイビング・ボディーアタックを放った佐々木だが、キャッチした入江はパワースラムで叩きつける。雄叫びをあげた入江は串刺しラリアットから豪快なブレーンバスター。佐々木もブラックホールスラムをクロスフェースで切り返そうとしたが、入江は強引にブラックホールスラムで叩きつけると、コーナーからフライング・ソーセージを投下。これをかわした佐々木が逆にダイビング・エルボードロップを投下するが、今度は入江がかわしていく。お互いにマットにヒザをついたままエルボーを打ち合うと、佐々木が走り込むが、入江はカウンターのビーストボンバーで吹っ飛ばす。しかし、佐々木も垂直落下式バックフリップを狙った入江をミステリオ・ラナで投げ飛ばして場外に追いやると、トペ・スイシーダを発射。入江をリングに戻した佐々木はまだ立ち上がれない入江の後頭部にダイビング・エルボードロップを落とし、さらに入江の後頭部にエルボーを放つ。続いてロープに飛んだ佐々木に入江が交通事故タックル。松井レフェリーが2人の間に入ってしまうようなカタチになったところに佐々木が走り込むと、咄嗟に松井レフェリーが佐々木をフロント・スープレックスで投げて入江に投げつける。そこから立ち上がった入江はダッシュするが、佐々木はカウンターのドロップキック。さらにトラースキックからキークラッシャーで叩きつけるとクロスフェースへ。どうにかロープに逃れた入江をコーナーに乗せた佐々木は雪崩式ペディグリーを狙うが、入江はエプロンに佐々木を落とす。それでもコーナーに登っていった佐々木だが、入江は逆に最上段まで登っていくと雪崩式ブレーンバスターで投げてからフライング・ソーセージを投下。カウント2で返した佐々木が立ち上がってきたところに入江は体全体でぶつかっていくようなビーストボンバーをブチ込んで勝利した。






      セミファイナルはKO-Dタッグ選手権試合。第50代王者の竹下幸之介&遠藤哲哉は大石真翔&Xを相手に3度目の防衛戦。まずは大石が一人で入場すると、続いて王者チームの竹下&遠藤がアントン監督とのハッピーモーテルトレインで入場。円陣を組んでからリングインすると、大石が「みなさん、お待ちかねでーす! 盛り上がる準備はできているかー? 俺のパートナーXはコイツだ、カモーン!」と呼び込む。観客総立ちで「旭」コールを飛ばす中、Xの旭志織が入場した。

      握手を求めた挑戦者チームだが、応じない王者チームは竹下が先発。大石が先発で出ようとすると、観客からはブーイングとともに「旭」コールが起こるが、大石は耳を塞いでそのまま出ていく。飛びついてきた大石をお姫様抱っこで捕まえた竹下はそのまま遠藤に渡すが、大石はうまく投げていく。すると旭が入ってきてダブルのアームホイップから遠藤を踏みつける。旭は遠藤をコーナーに叩きつけると、足をバタつかせて蹴ってから串刺し式低空ドロップキック。さらに遠藤を自軍のコーナー下で寝かせると、場外の大石が両足を持って転がしていき、その上に旭が連続でフットスタンプを投下。さらにスリングショット式フットスタンプを落とした旭は大石にタッチ。フィストドロップを落とした大石は、旭とダブルでのアルゼンチン・バックブリーカー・ドロップ。堪らず竹下が入ってくるが、大石がコブラツイストで捕まえると、旭は遠藤に卍固め。竹下は何とか逃れて旭に襲いかかるが、旭は遠藤ごと竹下も卍固めに捉える。そこに大石が低空ドロップキックで合体。遠藤もエルボーで反撃するが、大石はソバットを返す。ならばとドロップキックを叩き込んだ遠藤は竹下にタッチ。ショルダータックルからコーナーに登った竹下はジャベリンキックを発射。さらに連続シュミット式バックブリーカーからウォール・オブ・タケシタに捉える。何とかロープに逃れた大石はサミングを返すとタッチしようとするが、竹下が脚を掴んで阻止。しかし竹下の攻撃をかわした大石はダイビングタッチ。エルボー合戦から鶴拳を決めた旭は下から両脚で突き上げると追走式エルボー。だが、竹下もアームホイップからのニーリフトを返すとバックドロップで投げて遠藤にタッチ。ダイビング・エルボーアタックから側転エルボー、ノーザンライト・スープレックスと決めていった遠藤。さらに竹下のハーフハッチと遠藤のその場跳びシューティングスター・プレスの合体技が決まる。竹下は大石を場外に追いやってプランチャを投下するが、大石はかわす。その間にリング上では遠藤のトーチャーラックボムを逃れた旭は遠藤の上半身を場外に出すと、大石が下からドロップキック。さらに大石のフットスタンプから大石が絶品!を放つ。大石&旭はダブルの串刺し攻撃から大石がスイングDDTを決めると、旭が遠藤の股下に潜ったところで大石の両脚を旭が持っての急所攻撃。そしてサボテンの花を狙ったが、竹下が入ってきて大石をブレーンバスターで投げようとする。だが、旭が竹下に阿吽を叩き込んでカットすると、改めて遠藤にサボテンの花。これを着地してみせた遠藤だが、大石&旭はダブルの攻撃からもう一度、サボテンの花。今度は完璧に決まったが、これは竹下がカット。コーナーポストを外した旭は、2段目の上に寝転がると、大石が遠藤をセット。雪崩式のサボテンの花を狙ったが、竹下が飛び込んできて大石を雪崩式ブレーンバスターで投げると、そこに旭を投げ捨てパワーボム。さらに竹下が大石をジャーマンで投げると、続けて遠藤がトーチャーラックボム。カウント2で大石が返すと遠藤はスカイツイスター・プレス。大石がかわすと遠藤は着地。大石は直伝トルネード・クラッチを狙ったが、回転を止めてぶっこ抜いた遠藤は垂直落下式ブレーンバスター。これもカウント2で返す意地を見せた大石だが、続くスカイツイスター・プレスは返せなかった。







      試合後、大石は竹下の髪の毛を掴んで睨み付けるが、止めに入った旭に竹下が握手を求めると旭も素直に負けを認めて握手に応じた。マイクを持った竹下は「大石さん、旭さん、とくに大石さん。毎回後楽園でお尻ばっかり出しているかもしれないですけど、本気出したら強いんですよ。DDTの選手、みんな強いんですよ。でも僕ら全員と防衛戦して全防衛するまでベルトを落とせないですから。永久チャンピオンですから」と言うと、遠藤も「よくタッグは1+1は2以上って言いますけど、今日はそれがよくわかりました。このベルトを持っている限り、また大石さん、旭さんとやるかもしれないから。その時ももちろん僕たちが勝ちます」と力強く語った。すると次回の防衛戦である12・23後楽園大会には最強の挑戦者を用意したという亜門GMが呼び込む。登場したのは酒呑童子のKUDO&坂口。KUDOが「オマエたちの未来、俺たちが奪い取ってやるよ」と挑発すると、坂口は「よう、チャンピオン。来月、オマエら殺(や)りにいくから腹くくっておけよ」と宣戦布告する。しかし怯むことなく睨み返した竹下が「KUDO、坂口、殺(や)れるもんなら殺ってみろ」と言い放つと、遠藤も「オイ、KUDO。残念ながら未来じゃねぇんだよ。俺たちはDDTのいまなんだよ!」と言い返してみせた。


      【試合後のコメント】
      大石 僕らの準備不足があったかなと思ったんですよね。確かにアイツらのあれだったんですけど、これじゃ勝てねえなと。これじゃ、あのチャンピオンには勝てねえなというのが僕の感想です。もっと、もっと僕らのなんだろう? 持ち味である阿吽の呼吸を磨く必要があるかなと。今の僕らじゃ勝てないなと思いました。
      旭 若さに負けたとは絶対に思いたくなかったんですよ。実際に試合も彼らの若さよりも僕らの経験が押してる場面が絶対にあった。そこは胸を張っていいかなと思ってますんで、今日は若さの、最終的な若さの勢いなのかな。あれに押し切られましたけど、僕らの経験の積み重ねや僕らのチームプレイだってまだまだ捨てたもんじゃないんだよと、もっと組むことによって広めていきたいなと思います。
      大石 伸びしろが見つかりました、この歳で。大石&旭の。まだ僕達は伸びます。
      旭 年間違う団体ですよ、僕たちは。タッグチームですけども、違う団体同士、そうそう組む機会はないですけど、その少ない中でのタッグを組んだ機会でここまで仕上げたわけですから。もうちょっと組めれば、さっき大石さんが言ったように、もうちょっといける自信はあります。これで終わりにはしたくないです。
      大石 そうですね、どの団体でもいいんでスケジュールさえ合えば大石&旭、どこの団体でもいってどこでもタッグしますんで。
      旭 日本中どこでも。もっと磨きましょうよ。もっと磨いてもう一回帰ってきましょう。
      大石 もう一丁。


      KUDO 札幌で、酒呑童子として俺と高梨で挑戦して、負けて、今日もアイツらの試合見たけど、確実に成長してる。それはもうわかってます。ただまあ、酒呑童子として、この一年の集大成、必ずベルトを獲って、大晦日もそうだしさいたまスーパーアリーナまで突っ走りたいと思います。
      坂口 まあリング上で言った通りですよ。腹くくって待ってろ。ヤられる覚悟ないでしょ、アイツら。ケツ青いんだから。ウチらのが全然修羅場くぐってるんで、待ってろと。スポーツじゃねえんだ、殺し合いだ。その覚悟でリング上がってこいよ。
      KUDO 本当にアイツら、すごい綺麗な試合するけど、俺たちそんなのする気ないから。
      坂口 勝ちゃいいんだよ、勝ちゃあ。
      KUDO それが俺らのプロレスだから。あと1ヵ月間、ベルト磨いといてください。


      遠藤 コンビネーションという点では向こうに分があったと思います。ただね、その我々が要所要所しっかり攻める形でいって、まあ結果的に今日、3度目の防衛をすることができました。
      竹下 今日はてっちゃんが頑張ってくれて、得意のスカイツイスターで3カウント奪ったんで僕は何も全然言うことはないんですよ。
      遠藤 いやいや。
      竹下 言うなら、一つだけ。大石さん、大石さんにメッセージを。大石さんはいつもお尻出すのもいいですけど、大石さんはやれるんだから、大石さんが本気出せばやれるんだから、いつもやってないだけでやろうと思えばやれるんだから、それだけです僕が言いたいのは。

      ――次の挑戦者に関しては殺し合いだと言ってましたが
      遠藤 我々は誰が相手であろうと、僕達のプロレスをするだけです。
      竹下 僕らが次の2人から防衛するということは、KUDOか坂口から3カウント取る、勝つって事ですよね? じゃあもちろん、どっちが勝とうが初勝利なわけで、ドンドンそういう相手とやっていきたいですね。僕らが未来ではなく、現在だという、現在進行形のタッグチームということを証明していかないとダメなんで、ベルト持って年越しましょう。

      ――強面の相手だが怖さはありますか?
      竹下 誰でも怖いですよ、正直。
      遠藤 そうですね。
      竹下 誰でも怖いですけど、でもそんなん言ってたらね、ダメですよ。僕らもいつまでもかわい子ぶってたらダメですよ。
      遠藤 オマエはよくかわいげないって言われるけどな。
      竹下 その話はいいでしょう。いや僕もかわいげありますよ!
      遠藤 かわいげはあるんです。
      竹下 あんねん、かわいげ!
      遠藤 かわいいでしょ?


      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第48代王者のHARASHIMAは高尾蒼馬を相手に6度目の防衛戦。高尾がリングインするとファンからの期待の表れとも取れる大量の赤い紙テープが投げ込まれた。もちろんセコンドには石井と入江がつく。そこに王者の貫禄を漂わせながらHARASHIMAが登場し、高尾を睨みつける。HARASHIMAから握手を求めると、高尾は応じると見せかけてスカした。


      緊張感のある間合いから高尾のタックルを切ったHARASHIMAはマウントを取る。スイープした高尾は立ち上がっていくが、HARASHIMAはガブって押し潰すと腕十字の体勢に。クラッチして防御した高尾だが、HARASHIMAは再びマウントを取っていく。もう一度腕十字を狙うHARASHIMAだが、高尾はロープに脱出。ヘッドロックに捉えたHARASHIMAをロープに飛ばした高尾はショルダータックルで倒されてもヘッドスプリングで立ち上がり、カウンターのドロップキック。場外に出たHARASHIMAをスライディングキックで吹っ飛ばした高尾は、立ち上がろうとするHARASHIMAの背中にダイビング・フットスタンプを投下。なおも背中にストンピングを落としていった高尾はHARASHIMAをコーナーに叩きつけてから背中にエルボー。さらに逆水平チョップを叩き込むが、ヘッドロックに捉えたHARASHIMAは珍しくブルドッキング・ヘッドロック。ストンピングを落としていったHARASHIMAを睨みつけた高尾はエルボー。しかし、ケサ斬りチョップを返していったHARASHIMAは、キャメルクラッチで捕獲する。ロープに逃れようとする高尾をHARASHIMAは首4の字固めで捕まえると、さらに脚まで抱え込んでアンクルホールド。さらに腕を掴んでクラッチを切ったHARASHIMAだが、高尾は何とかロープに脱出。回転エビ固めを狙った高尾にレッグドロップを落としたHARASHIMAは脚を振り上げて背中にストンピングを落とす。高尾もボディーへのエルボーを返すが、HARASHIMAのニーリフトでダウン。10分経過、HARASHIMAのブレーンバスター狙いを踏ん張った高尾は強引にぶっこ抜いて投げていく。右腕を突き上げた高尾は「いくぞー!」と叫ぶと、HARASHIMAの串刺し攻撃を蹴りで迎撃してから背中にコーナー2段目からのフットスタンプ。さらに側頭部への低空ドロップキックから超高角度ミサイルキックを発射。しかし、HARASHIMAも高尾をエプロンに追いやり、水面蹴りで倒すとリング内からスリングショット式レッグドロップを投下。高尾をリングに戻したHARASHIMAはダイビング・カンフーキックから串刺しフロント・ハイキック。さらに高尾をコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスターで投げてから、そのまま変形フロント・ネックロックへ。これもロープに逃れていった高尾は背後に回り込んでHARASHIMAの腰にエルボー。HARASHIMAもムッとした表情でエルボー合戦に応じると、ミドルキックからのリバース・フランケン。続く蒼魔刀をかわしてコーナーに誤爆させた高尾は連続でラ・マヒストラル。3カウント寸前で返したHARASHIMAにトラースキックを放った高尾はマッドスプラッシュを投下するがカウント2。ならばとジントニックを狙ったが、踏ん張ったHARASHIMAはHERO!ドライバーで切り返す。脳天をマットに叩きつけられて朦朧としながら立ち上がった高尾にHARASHIMAは串刺し蒼魔刀。さらに正調・蒼魔刀を狙ったが、高尾はタックルから掬いあげて強引にジントニックへ。しかし、フォールは奪えない。「タカオ」コールが起こる中、気合いの雄叫びをあげた高尾はエルボーの打ち合いへ。片ヒザをついたHARASHIMAだが、それでも倒れずに打ち返す。劣勢だったHARASHIMAはフロント・ハイキックにスイッチ。それでも高尾は猛然とエルボーで突っ込むと、コーナーにHARASHIMAを追い詰めてエルボー連打。座り込んだHARASHIMAの顔面を踏みつけた高尾は、止めに入る松井レフェリーをも突き飛ばして顔面トラースキック。20分経過、もう一度ジントニックを狙った高尾に対して腰を落としたHARASHIMAはニースタンプからつるべ落としへ。さらにバズソーキックから渾身の蒼魔刀をブチ込んで3カウント。









      試合後、ベルトを腰に巻いたHARASHIMAは試合中の鬼気迫る表情から一転して爽やかな笑顔に。マイクを持つと「高尾…高尾クンか。じゃんけんで勝って挑戦してきて、ただね運があるヤツだと思ってたらそんなことないよ。運と、キミには実力もあるよ。こんなに、ここまで追い込まれるとは思ってなかったよ。キミは運も実力もあって、すごく今強い。でも、キミに勝った僕のほうがもっともっと強いです」と言い放つ。そんなHARASHIMAからマイクを奪い取った入江が「う~、悔しいですぅ!」と絶叫。亜門「悔しいのはわかるけど…」入江「僕の…僕の大切なチームメイトの高尾クンが目の前でやられて、大阪で石井さんがやられて僕はめちゃくちゃ悔しいです!」亜門「悔しいのはわかったけど…で?」入江「(HARASHIMAを睨みつけながら)僕、オマエ、嫌い! 2人、負けた。だから、僕、オマエ、倒す!」亜門「(KO-D無差別級王座に)挑戦したいってこと?」入江「挑戦をさせてくださいっ!」亜門「わかりました。2014年はHARASHIMAvs入江に始まって、HARASHIMAvs入江で終わる……そういうことなんだな?」入江「……」亜門「そこは別にどうでもいいのか? わかりました! 実績充分だから認めましょう!」12・23後楽園でのKO-D無差別級王座の挑戦者は入江に決定。入江は「うぉー! うぉー! うぉー! 僕は高尾クンが大好きです! 僕は石井さんもめちゃくちゃ大好きです! そしてこのチームドリフ、このチームも大好きです! だから人のために、このチームのために僕はオマエを必ず倒すからなー!」と叫ぶと、HARASHIMAと激しい睨み合い。HARASHIMAは引き揚げようとする入江に「おい、入江。入江が高尾と石井のことが大好きなのはよくわかったよ。でも、僕だってウラノ君と彰人のことが大好きだから。大好きさ加減でも絶対負けないからな」と言い返した。何とも微妙な空気を察知したHARASHIMAは「何かおかしいこと言いました?」と確認して締めのマイク。「はい。今日も僕が防衛しましたので、次の12月23日後楽園ホール大会、相手が入江に決まったね。まあ彼には今まで一度も負けたことがないので、必ずこの僕がベルトを防衛します。12月23日、必ずベルトを防衛してやるさー!(観客『なんで~!?』)入江をぶっ倒してやるさー!(観客『なんで~!?』)そしてさいたまスーパーアリーナもメインのリングに立ってやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」。





      【試合後のコメント】
      高尾 自分が挑戦して負けてしまいました。強くなった、みんなは実力認めてるって言いますけど、それじゃ、それじゃ意味がない。ベルトを獲らなきゃ意味がない! 強くなった、挑戦した、そんなヤツはどこにでもいる。挑戦しただけのヤツなんてどこにでもいる。獲らなきゃ意味がない! でも、自分が負けたけど、入江クンが挑戦するって言ってくれたから、自分は、入江クンに次を任せます。
      入江 う~~~! 悔しいです! みんなやられて、2人がやられるところを目の前で見て、悔しいです! 僕が、僕が、負けたけど、僕が、僕が、絶対に、12月! 僕が、2人は負けたけど僕が勝って! このチームに! 僕が! 僕が! 僕がベルトを! 僕がベルトを持ってきます!!(号泣)
      高尾 入江くん、絶対、絶対。
      入江 絶対獲るから!
      石井 2014年、HARASHIMA選手に散々やられてきたんで、最後に入江くんに託します。
      入江 任せて! 任せて! 絶対やるから。やろう! やろう、やるからな! 絶対、倒すぞ! 絶対。倒すぞ! 3人で倒すぞ!! あぁぁぁぁぁっ!!


      HARASHIMA 高尾、じゃんけんで挑戦権得て、だいたい挑戦するには勝ち上がってくるとか、やっぱり資格があって来るんだけど、じゃんけんで運で挑戦権手に入れて、でも、前哨戦闘ってみてさらに今日、あの運だけじゃなく実力がある、実力をつけた高尾と闘えて楽しかったですね。あの、ここまで追い込まれるとは思ってなかったし、確実に彼らも他の団体出たりして経験積んで、すごく強くなってました。
      ――前半は高尾選手の出方を試すような誘ってるような感じがありました。
      HARASHIMA とりあえずコントロールしてどんな攻めしてくるのか見て、もう自分のペースで。途中で見出されちゃいましたけど、最後は勝ててよかったです。
      ――最後の高尾選手のエルボーのラッシュは?
      HARASHIMA そうですね、あそこまでとは思わなかったですね。結構記憶が曖昧ですねあのへんから。危なかったですね。危なかったですよ、確かに。やっぱり彼はああいう気の強さ持ってるんで、普段の試合からもっともっとそういう面を出して頑張って欲しいですね。
      ――次は入江選手です。
      HARASHIMA まああの過去ね、何度かシングルやってて何度もタイトルマッチやってて、まあ僕が全部勝ってますけど、まあ要注意人物ですね。まあでもね、僕はここで負けるわけにはいかないんで。絶対勝ちます。
      ――試合後の入江選手のテンションは間近でどう見ました?
      HARASHIMA すごいなって。あそこまで一気に気持ちがぐわーっていくのはすごいなと思いましたけど、なんていうか、単純というか、うん、ね?わかりやすいですよね。それだけでも彼には穴が大きいと思うんで。
      ――ジントニックをカナディアン・デストロイで返したのは考えていたのですか。
      HARASHIMA カナディアンデストロイ自体、HERO!時代にHERO!ドライバーという名前で使ってたんで、それ以来ですね。HERO!の時に使ってて、今使ってない技っていくつかあるんで、今日は本当、あの形になった時にこれはイケると。
      ――しばらく使ってなかった技が出ました。
      HARASHIMA そうですね、この体勢ならイケると。もう何年ぶりですかね?(苦笑) すごい久々に出して、決まってよかったです。
      ――チームメイトの大好きさ加減でも負けないと
      HARASHIMA そうですね。チーム愛。みんな大好きですよ!
      ――前半、グラウンドでコントロールして途中から首4の字から脚をとったり腕とったりと厳しい攻めをしてましたが、彼の返してくる感触はいかがでしたか。
      HARASHIMA 技術的なものはまだ足りないと思ったんですけど、でもいろいろ返してきたんで面白かったですね。多分そういうベーシックな部分が強くなれば彼はもっと試合を有利に進められるんじゃないかなと。楽しんじゃいました。

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