7日、東京・新宿のTEC事務所にてDDT記者会見がおこなわれ、鶴見亜門GMが11・10名古屋、11・17後楽園の対戦カード(ニュースページ参照)を発表した。11・10名古屋ではDDT EXTREME級選手権試合(王者・HARASHIMAvs挑戦者・アントーニオ本多)の前哨戦が組まれる予定だったが、アントンから「前哨戦は必要ない。それよりもシングルでエクストリームな試合を見せてHARASHIMAの心を折ってやる」との要求があったため、亜門GMが用意した中澤マイケルとの変則ルールマッチが決定(ルールは当日発表)。また、11・17後楽園でのKO-Dタッグ選手権試合(王者組・木高イサミ&宮本裕向vs飯伏幸太&ケニー・オメガ)は11・4大阪でケニーがこの試合をメインで組むよう要求があったことに加え、当初予定されていたKO―D無差別級選手権試合がHARASHIMAの要望でアントンとのDDT EXTREME級選手権試合に変更されたことから、今大会でのメインイベントが決定した。また、同大会で開催されるバトルロイヤルでは優勝者には亜門GMから何かしら特典が与えられるとのこと。
続いてKO-Dタッグ王座を争う王者組のヤンキー二丁拳銃、挑戦者組のゴールデン☆ラヴァーズがタイトルマッチへの意気込みを述べるため会見場に道場したが飯伏の姿はなく、3選手のみでコメントが発せられることに。
ケニー 2009年、はじめてゴールデン☆ラヴァーズがベルト獲ったとき、DDTの中でベストタッグチームになりました。この次の2010年、伝説のチームになりました。いまでもゴールデン☆ラヴァーズはDDTのベストチームだと思う。DDTだけじゃなくて世界のベストチーム。もちろんヤンキースはすばらしいし人気あるけど、同じリーグの中ではないです。だから今回必ずベルトを獲って、メインですごいいい試合をして、またDDTのファンの皆さんのためにチャンピオンになってつづけたいと思います。
宮本 やっと本命が来たなと。そういう気持ちですね。ゴールデン☆ラヴァーズとは他団体で一度対戦したことがあるんですけど、負けてます。強敵だとは十分わかってるんで、今回はベルトをかけて必ず防衛したいと思います。
イサミ DDTの中で人気実力ともにベストなタッグチームだと思ってます。スラムダンクに例えるなら、山王戦。我々が湘北なら山王戦になる。我々が湘北ならば、勝つと。ま、飯伏は遅刻ですよね。遅刻に関してはヤンキー二丁拳銃は非常に寛容なので、大丈夫ですよ。
ケニー イブシの魂はいつもいるよ。
イサミ 別に天に召されたわけじゃないから! ただ遅刻してるだけですよね。よくあることですよ。ボクはロシアでチェックイン5分前ギリギリで滑り込んだ人間なんで大丈夫です。
宮本 僕なんかドイツ、1日遅れて行ってますからね。自腹で往復券買いましたけど、遅刻に対しては寛容です。
質疑応答が始まろうとしたところで飯伏が登場。
亜門 なんかないの? 何か言わなきゃいけないだろ!
ケニー 無視していいよ。
亜門 無視しちゃだめだよ。みんな集まってくれてるんだから。甘やかしちゃダメだよ、ケニー。2回目。新日本さんでもやらかしたんだから。何があったんだ? 何回も電話したけど。
飯伏 ……寝てました。
亜門 寝坊だろ、それ。
飯伏 すいませんでした。
亜門 謝れよ。ニコ生見てる人に謝れよ。
ケニー 電車止まってたよ。
亜門 止まってないから、寝坊だって!
イサミ これがDDTだから。
ケニー DDTだからちゃんとしなくても……。
亜門 DDTだからちゃんとしなくていいとか、飯伏だから許されるとか言っちゃダメだと思うんだよ! そういうのよくないと思うんだよ!
飯伏 すいませんでした、もうしないです。(タイトル戦への意気込みは)頑張ります!
ケニー 絶対頑張りますよね、ハイ。
――GMはなんでそんなに遅刻に厳しいんですか?
イサミ そっちかよ?
亜門 ハ? なんだ加藤(週刊プロレス誌記者)、テメエ! おかしいだろ! 1時半から会見で事務所集合って言って、1時40分くらいに現れてたいして謝りもせず。ベースボール・マガジン社は遅刻に寛容なのか!? オメエ、怒られないのかよ、編集長に!
――すいませんでした。
亜門 謝るくらいならそんな質問するんじゃねえよ! もっとあるだろ。ヤンキー二丁拳銃とゴールデン☆ラヴァーズが闘うんだぞ!
――挑戦者組が勝ったらDDTのベルトを持って新日本で防衛戦をする意思はありますか。
飯伏 それができるんであれば、自分は全然やりたいです。
ケニー 一般的にゴールデン☆ラヴァーズはどこでもやっていいですよね。DDTだけじゃなくメジャーもカナダの団体もどこでもいいですよ。今回はDDTのベルト獲りますんで。
――お互いのどういうところを恐れていますか。
飯伏 自分がやってない部分のデスマッチだったり、外ではやっているがハードコアとかはほとんどないんで、そういう部分はちょっと怖いです。
ケニー 私は何回もイサミさんと闘って全部おもしろいので楽しみにしています。あまり心配ない。でもタッグでイサミさんと誰かではやったことないから、それは別のものになるはずです。
宮本 やっぱり2人とも運動神経がものすごくいいので、自分らよりもすごい動きもいいし力もあるし、どういうところで補えるかがポイントだと思います。
イサミ トータルバランスというか、全部が高いポジションにいるチームだと思う。個人にプラスふたりになったときにベストで表せるチームなので、実際におそれてる意味ではないですけども、これがタッグですって試合ができればという気持ちではあります。
――飯伏はハードコアをほとんどやったことがないとのことだが、王者組は自分の土俵に持ち込む?
宮本 イサミ君も思ってることは一緒だと思うんですけど、そういう気持ちはまったくないです。自分らはプロレスのルールで闘いたいと思います。
イサミ まったく一緒ですね。通常のプロレスルールもボクらの土俵なんで、後楽園ホールというデカい舞台で見せるにはいいチャンスだと思います。