4日、大阪・ボディメーカーコロシアム第二競技場にてDDT「大阪ベイブルーススペシャル2013」がおこなわれた。伊橋剛太vsワンチューロのダークマッチでスタート。伊橋がドロップキックを決めてワンチューロを場外に出せば、ワンチューロも伊橋にサミングを決めてハーフダウンにさせてコブラツイスト。伊橋はニールキックでフッ飛ばすと、ミドルキックからジャンピング・ボディープレスへ。ゆっくりと弧を描いてのジャーマンはカウント2。ワンチューロは伊橋の脚をキャッチして松井レフェリーにパスしてショルダーネックブリーカーへ。続いて回転エビ固めを狙うもこれを伊橋が潰して3カウント。試合後、第2試合に出場する高梨、マイケル、ニラがワンチューロを襲撃し、連れ去ってしまった。
鶴見亜門GMによる前説を挟んで第1試合の佐々木大輔&内田祥一vs松永智充&平田一喜のタッグマッチへ。モンスターアーミーに捕獲された平田は内田の串刺し攻撃を切り返すとエルボーをかわしてコルバタを決めて逆転。松永が出てきて一気呵成の攻め。スモウラリアットからスモーピオン・デスロックで攻める。内田もバックフリップで反撃に出ると替わった佐々木がダイビング・ラリアット。松永もバックドロップですぐさま返して平田とスイッチ。平田は佐々木にミサイルキック、さらに松永とともに3Dを決めると魔神風車固めへ。しかし内田のカットプレーからモ軍の反撃を許してしまうと連係で畳みかけられ、最後はNOW OR NEVERで敗北した。
第2試合はマサ高梨&中澤マイケル&DJニラvsMIKAMI&大石真翔&キアイリュウケンえっちゃんの6人タッグマッチ。高梨らは先ほど捕まえたワンチューロをいたぶりながらリングイン。マイケルが「こいつが何かわかるか? モルモットよ! 俺はこのビッグマッチで必勝を期すためにこの会場限定の技を考えてきた。名付けてボディーメーカー!」とドヤ顔で言うと、ワンチューロをボディースラムで叩きつけた。会場が若干ザワつく中「見たか!」とドヤ顔のマイケルが「ゴングを鳴らせ!」と言って奇襲し試合スタート。しかしマイケルが大石にボディーメーカーを狙ったところ、逆に大石にボディーメーカーを決められて秒殺。
マイケルは「この俺の背骨をヘシ折りやがったな。このままでは死んでしまう。俺は人間をやめるぞ、ジョジョ!」と言うと自らにアルティメット・ベノムアーム。さらに「餌を持って来い!」とリングに上げられたワンチューロに噛みつき吸血して復活。「き…貴様! 今まで何人のワンチューロを!」と大石がマイケルに襲いかかって再試合に突入。大石がニラにスイングDDTからデルフィンクラッチ。これは高梨がカット。高梨のソバットとニラの足延髄によるアシストからマイケルが出てきて巨匠スラムを決める。ニラからスイッチしたマイケルは大石にボディーメーカー発動。しかし大石がカウント1で返す。怒りのマイケルは「この会場ごと吹き飛ばしてくれるわ!」とコーナーに登るもワンチューロが脚を掴んで阻止。するとえっちゃんが雪崩式ブレーンバスターで投げると、MIKAMIがスワントーンボムを投下し最後は大石が「オラオラオラ! オーバードライブ!」と叫んでマイケルにミラクルエクスタシーを決めて3カウント。
第3試合は赤井沙希プロレス第2戦。赤井は坂口征夫とのタッグで彰人&紫雷美央と対戦。先発は坂口と彰人。グラウンドに引き込んだ彰人に坂口が腕十字を仕掛けるが、彰人がうまくかわして今度は赤井と美央が対峙。赤井にこづかれた美央はローキックで四つん這いにさせると「頭がたけえんだよ!」と踏みつける。替わった彰人に赤井は変形のサーフボードストレッチを決めるが美央のカットに遭ってしまう。美央はロープ際で「顔を変えてやる!」と顔面を擦っていくとスナップメイヤーからローキック。スリーパーで捕獲し続いて彰人がコーナー逆さ吊りにすると顔面スライディングキックへ。彰人に何度もカバーされるも赤井はカウント2でクリア。彰人のコブラツイストは坂口がミドルキックでカット。赤井は彰人にドロップキックを決めてようやく坂口とタッチ。坂口は彰人にローキック。彰人は坂口のスワンダイブ式ナックルをかわして俵返し。美央がミサイルキックで続くも坂口はすぐさま起き上がる。美央は張り手やフェースクラッシャーを決めてカバーするもカウント1。坂口は美央に両手を合わせて謝ってから鋭いミドルキックを放ち赤井とタッチ。美央は赤井にぶら下がり首4の字。美央のミサイルキックをかわした赤井は大外刈りを決める。10分経過、美央は赤井に619を決めると彰人にリバース・パワーボムの要領で持ち上げられてのボディープレスを放つ。彰人のエルボーが赤井にかわされ美央に誤爆。坂口が彰人に高速ブレーンバスター。さらに赤井とのサンドイッチ・サッカーボールキックを決めて坂口がサッカーボールキックを放つも美央がカット。赤井は美央に串刺しビッグブーツからダイビング・ボディーアタックで蹴散らすと、リング内で彰人は坂口の顔面蹴りをかわして丸めこむもカウント2。坂口は彰人にハイキックを放つとコブラクラッチで捕獲して勝利。試合後、マイクを取った赤井は「途中で紫雷美央に顔面整形とか言われたんですけど、化粧は確かに濃いですけど、いじってないです! そしてこの大阪という地。私の父もここで試合をし、引退もしました。私も大阪で生まれたので、この意味ある土地で坂口さんと勝てたこと、本当にうれしいです。次、大阪で試合するときはもっともっと強くなって、みなさんの前に出たいと思います。応援よろしくお願いします」とアピールした。
【試合後のコメント】
赤井 2回目ということでただでさえ緊張するのに、大阪という遠征、自分の父がここで何回も試合をして引退もしたんですよ。父が引退の10カウントをした時に私は赤ちゃんでリングに上がっているんですけど、抱っこされていたので直接足を付けてなかったんで、今回こういう形でリングに立てること、本当に光栄に思っています。友達とか家族も見に来てくれたし、リングの上から「沙希」と書かれたボードや「沙希ちゃん!」という声援が本当にたくさんあって、(プロレスを)やるのはいいけど、付いてきてくれる人がいるから…(涙)、本当に怖かったし「プロレスって誰でもできる」と思われたくなかったし、やるしかないと思っていたので、そういう気持ちが一人でも多くの人に通じてもらえたのはうれしいです。そして坂口さんも、最後の最後まで励ましてくれたし、試合も引っ張ってもらったので、「もうアカン」と思った時も坂口さんがカットしてくれたので、坂口さんのおかげで勝つことができました。また今後どうなるかわからないんですけど、チャンスがあれば坂口さんと組みたいと思います。ありがとうございました。
坂口 自分の部分は別にして彼女は勇敢に闘ったと思います。ファイターです。
――また坂口選手と組みたいと言っているが?
坂口 はい。自分でよければ。
――前回のデビュー戦と比べて手ごたえは?
赤井 ちょっとした隙を突かれることが多いと思う。無我夢中だったので今日のVTRを見てみないとわからないんですけど、両国のデビュー戦よりは周りがちょっと見えるようになったので紫雷美央とかの挑発が聞こえるようになったのでカッとなっちゃって、タッチで交替しているので紫雷美央にボコボコ殴ったりしてしまったので、スポーツマンとしてそのへんはよくなかったなと思いました。
――新技(変形サーフボードストレッチ)は?
赤井 肩までしか極められなかったけど本当はフェースロックまでいきたかったんですけど届かなかったので、次は顔まで固められるように。
――お父さんは見に来ていた?
赤井 今日は来てないです。母と姉といとこのお坊ちゃんと、地元の友達が見に来てくれました。
坂口 12分闘い抜いたのは立派です。ファイターですよ。
第4試合は男色ディーノvsタイガースマスクによる愕怨祭(がくえんさい)シリーズ最終戦「驚裸大四凶殺」。タイガースがエルボーを打てば、ディーノは股間タッチで抵抗。このラリーでの意地比べからタイガースは尻を差し出して強気に出る。ディーノがタイガースの尻に股間で突いていくと、タイガースもディーノの尻に股間を突いてやり返した。ディーノはタイガースに「あの頃はこんなもんじゃなかったわね!」と男色クロー。ディーノがナイトメアを狙うとタイガースのセコンドの織部克巳(大阪プロレス)が介入して救出しようとディーノに張り手。しかしディーノがしゃがみこんで、タイガースの顔面が尻の餌食に。セカンドロープをくぐろうとするディーノを見たタイガースがコーナー最上段でロープを揺らし、ディーノは股間をロープで痛打。この振動でタイガースがバランスを崩し、トップロープに股間を痛打。「あの頃は大爆笑だったな」(ディーノ)「今も大爆笑じゃねえか。ディーノ、こんなところで殴りあってもラチが空かねえ。誰も見てねえリングの下でどうだ?」(タイガース)「変わらねえなあ、タイガースマスクさんは」(ディーノ)。2人してリング下に潜り込んでしまうと困った松井レフェリーに場内「マツイ」コール。仕方なく場外カウントを数えだすとカウント10過ぎにディーノがタイガースのズボン片手に現れ「タイガースマスク、討ち取ったりー!」。タイガースが出てこないと見るや松井レフェリーは場外カウント11から再開。カウント19でトランクス一丁のタイガースのマスクを被った男がキャンバスに現れる。ディーノはその男の股間を握るも「アンタ、タイガースマスクじゃない!」。この男が「タイガースマスクだよ」と主張し「証拠を見せなさないよ!」とディーノに問い詰められると「てからっから~、てからっから~」と繰り返しポーズ。「……確かにタイガースは空手をやっていたことがあるわ」と言うディーノはこの男にリップロックを繰り出すも「この味、違う!」と確信しマスクを剥がすと織部だった。「あんた、タイガースマスクはどこへいったの?」(ディーノ)「知らないです」(織部)。ディーノは織部の尻を股間で突いて追い詰めると「後ろから襲いかかる手はずになっています」と白状。ディーノが背後のタイガースを確認している隙に織部がはがいじめに。タイガースが掌底で襲いかかるもあっさりかわされ織部に誤爆すると、ディーノがタイガースにファイト一発! 漢タイツを広げるもフラつくタイガースをドカしてそこへ収まったのは織部。男色ドライバーを決めたが当然カウントは入らない。ディーノは織部に再び問い詰めると「後ろから丸めこんで勝とうとしています」。すると背後からタイガースがディーノを丸め込んだがカウント2。ディーノは織部にファイト一発!を見舞ってタイガースに飛ばすと、勢い余って織部がタイガースにリップロック。ディーノが男色ドライバーをダメージ深いタイガースに決めて勝利した。試合後、ディーノが「タイガースさん、いや丸山さん…」と号泣し言葉にならない。タイガースも「待てよ、ディーノさん。俺だって15年前、あの時、ローソンで…15年前ローソンで~~」と号泣。織部は「もういいよ、2人! 俺は今日、2人の試合が見れて良かったよ!」と言うと突如「ウッ…」と倒れこむ。ディーノとタイガースが「織部!」と駆けよると織部は「寒い…だんだん眠たくなってきたよ、パトラッシュ。ガクッ」と目を閉じてしまう。2人の「オリベー!!!!」という絶叫が場内にこだまし暗転。そのまま休憩に入った。
第5試合は飯伏幸太&ケニー・オメガvsKUDO&ヤス・ウラノvs竹下幸之介&遠藤哲哉の次期KO-Dタッグ選手権挑戦者決定3WAYマッチ。入れ替わり立ち替わりの激しい中、遠藤がケニー、KUDOにドロップキックを決めて歓声を浴びると竹下とともにケニーにツープラトン・ブレーンバスターを仕掛ける。すると飯伏がケニーに助太刀して2対2でせめぎ合い。するとKUDOが竹下&遠藤に手を貸して3対2の状況に持ち込んだが、ヤスが加わらない間にケニブシが投げ勝った。ケニーがヤスにコタロークラッシャー。竹下と遠藤がそのケニーにダブルのトーキックを放つと竹下のノーザンライトSHから遠藤がその場跳びムーンサルト・プレスを決めるもKUDOとヤスがカット。ヤスがケニーにフェースロック。遠藤が出てくると「こいつガイジンだぞ」と共闘を求める。遠藤がこれに応じるもケニーがSTOP!エンズイギリを遠藤に決めるとヤス、さらに遠藤とドラゴン・スープレックスで順に投げ、KUDOのダイビング・ダブルニーアタックもキャッチしてコーナーへ叩きつけ、竹下にはドロップキックを決めた。飯伏はリング内にいたKUDO、ヤス、竹下、遠藤にスワンダイブして両手、両足を広げていっぺんに攻撃。竹下と遠藤が飯伏を合体フラップジャックで叩きつける。その竹下にヤスがフランケンシュタイナー。すぐさまKUDOがダイビング・ダブルニーアタックを投下。遠藤がヤスをブレーンバスターで投げ、場外でプランチャで飛んでいったが、これはケニブシのセコンドの伊橋に接触。その遠藤にKUDOがトペ・スイシーダ、2人にケニーがノータッチ・トペコン、続いて飯伏がバミューダ・トライアングル。続いて飛ぼうとした竹下をヤスがカット。竹下がドロップキックでヤスを出すとプランチャを発射した。遠藤がKUDOをトーチャーラックボムで叩きつけ、ムーンサルト・プレスを放つもかわされて自爆。遠藤へブラジリアンキックを決める飯伏に竹下がジャベリンキック。竹下がケニーにビッグブーツからブルーサンダーへ。すぐさまジャーマンで叩きつけたがヤスにカットされる。ヤスはケニーにツームストーン・パイルを狙うが、ケニーがツームストーン・パイルの体勢に切り返すと飯伏がスワンダイブで飛び込んで合体ツームストーン・パイルでヤスを脳天から突き刺す。カットしたKUDOを飯伏が蹴散らすと、ケニーがヤスにクロイツ・ラスを決めて3カウント。ケニブシが11・17後楽園でのKO-Dタッグ挑戦を決めた。試合後、ケニーがマイクを手にする。ケニー「嬉しいですね。今日、勝ったんだよ! 挑戦ができるぜ。次の後楽園のメインイベントでKO-Dタッグベルトを取るんでーす! 飯伏さん、どう思いますか?」飯伏「そうですね!」
【試合後のコメント】
ケニー メインイベントなんてちょっと言い過ぎましたね。でも、メインになったほうがいいんじゃない、ゴールデン☆ラヴァーズだから。ファンからゴールデン☆ラヴァーズをメインで見たいってよく聞くから。悪くないじゃない?
飯伏 全然大丈夫。
ケニー 今日の試合はチームワークがうまくいきました。後楽園でヤンキース(ヤンキー二丁拳銃)とやっても同じ。
――ヤンキー二丁拳銃については?
飯伏 すばらしいと思うし、ゴールデン☆ラヴァーズにふさわしい。
ケニー すごいチームですよ。インディーの1位ですごい人気もある。イサミさんがDDT48で今年2番? 試合と人気は関係ない。今は言葉だけだから試合でね。
飯伏 すべては試合で僕らの勝つところを見てください!
セミファイナルはKO-D6人タッグ選手権試合。第6代王者組の高木三四郎&大鷲透&曙は入江茂弘&石井慧介&高尾蒼馬を挑戦者に迎え2度目の防衛戦。入江が大鷲をショルダーアタックで飛ばすと、大鷲は四股を踏む。場内の「入江」コールに押されて入江も四股を踏んで構えると大鷲は「そのまま動くなよ」と言って曙とスイッチ。曙が四股を踏んで構えると自陣コーナーに下がろうとする入江だが、そこには誰もいない。意を決して曙を向き合うも上手投げであっさり叩きつけられた。入江が曙のラリアットでリング下に落とされ場外戦へ。入江を踏みつけるなど優位に進めて高木、大鷲を従えて「イエーイ!」とアピールする曙だったが、その頭上へ2階バルコニーから高尾がタライ発射。ゴッ!という鈍い音が場内に響き渡り、高木は「大丈夫ですか!? 横綱!」と聞くと、曙は「イテエじゃねえか!」と激怒。リングに戻ると大鷲はコーナーに登った石井をデッドリードライブで落とし、ダイビング・ボディープレスを狙おうとエプロンを渡るがちょうど曙が障害となってしまって手間取ってしまう。大鷲がようやくコーナーに登った時には石井はすっかり蘇生して雪崩式ブレーンバスターで大鷲をぶん投げた。ここで両者スイッチ。高木は入江にブラックホールスラムで叩きつけられ、替わった高尾のトラースキックで捕まってしまったが連係を狙った石井もまとめてバックフリップで落として曙とタッチ。チームドリフの3人は曙を前に高尾、石井とドロップキックを打ち、入江がショルダーアタックを放ったがいずれも跳ね返されてしまう。ならばと高尾は曙の足の甲にストンプ。これで動きの止まった曙に石井が低空ドロップキックで続き、入江のランニングエルボーでようやくダウンに成功。石井と高尾の合体フラップジャックで入江を寝ている曙の上に落とし、高尾がカバーするも大鷲がカット。バックフリップで担ごうとする入江を高木と大鷲がカットすると、曙は向かってきた石井をノド輪で動きを止めて張り手。タライを持ち出す高尾をタライごとエルボーでなぎ倒した曙がコーナースプラッシュ。大鷲の延髄斬り、高木のスタナーのアシストからボディープレスで高尾を潰して勝利した。
試合後、高木がマイクを握る。高木「ドリフ、オメエら強かったけど相手が悪かったな。この俺たちのチームにどう考えても勝てるチームはねえだろ! 誰でもいいからこの6人タッグに挑戦してこーい!」すると『スリル』が流れて男色ディーノと大石真翔がリングイン。曙はディーノを見るなり苦い顔。ディーノ「それでは遠慮なく挑戦させていただきます。男色ディーノ、大石真翔、そしてXで…」曙「ウオェッ!」ディーノ「あれ!? ボノちゃん、どうしたの? 何かあったの、今まで」高木「テメエら1回両国でやって負けてんだろ? しかもあの時の両国、オマエのケツはメチャクチャ臭かった。横綱は今でもそのトラウマに悩まされているんだ!」曙「…もういいっスよ」ディーノ「あれ!? ひょっとして怖いのかしら?」曙「怖くはない! 臭いんだコラ! ケツ洗ってから来い!」ディーノ「へぇ~、横綱がゲイのケツが怖いんだ~」曙「そりゃそうだろ!」高木「ケツ洗ったらオマエらとやってやる! ただ俺らはオマエらに1回勝っている。Xとかわかんないヤツを横綱とやらせるわけにはいかない。だから11月17日の後楽園大会で俺様、鷲関、平田と組んで、テメエと大石とXの査定をしてやる!」ディーノ「じゃあ横綱、とりあえず逃げるんですね」曙「いや、チャンピオンとして選ぶ権利はある」ディーノ「まあいいわ。横綱が今まで味わったことない試合シリーズの第2弾を楽しみに。今まで味わったことのないXを用意してお待ちしておりますのでよろしくお願いします。次の後楽園でお披露目です。横綱は見ておいてください。じゃあね~(退場)」曙「…勝ってください」高木「横綱、俺達はやりますよ! 平田がいるから大丈夫です」大鷲「横綱、あんなヤツでも2回、3回、4回、5回目ぐらいでなんともなくなります。だから頑張りましょうよ!」高木「慣れてください! じゃあ横綱、最後この場をきれいに締めてください」曙「このベルト持って誰とも勝負します。僕はガスマスクか何か持ってきます。大阪のみなさん、たくさん来ていただいてありがとうございました。個人的ですが曙ラーメンもよろしくお願いします」
【試合後のコメント】
曙 いろんな人がいますね。
高木 石井、入江、高尾、アイツらいい試合したと思うけど、三冠チャンピオンとしてどうですか?
曙 未来はありますね。僕のバスの席取るぐらいだからね。
高木 入江が横綱のバスの席取って、一番後ろで大の字になって寝てたんですよ。それを横綱が見て前の席に座り直したんだよ。次の対戦相手…。
曙 そのほうが怖いですよ。
高木 両国でやられてどうでした?
曙 もう引退しようと思ったですよ。
高木 ディーノにお尻を近づけられて…。
曙 もうヤバかったですよ。
高木 僕も異変を感じたんですよ。臭かったんで。
曙 ケツもそうなんですけど、両方向ですよ。
高木 両国でまさかミが出るなんてね。
大鷲 横綱、男色ディーノが「あれはビッグマッチバージョン」と言ってたそうですよ。
曙 次はスモールマッチにしてください(苦笑)。
大鷲 スモールマッチでもたぶんビッグは出ると思います。
高木 大丈夫です。17日に我々が先に当たっておいてアイツらのケツを洗浄することから始めます。
大鷲 横綱と試合する時にはきれいなお尻にしておくんで。
高木 僕らが勝っても負けても、横綱と対戦する時はきれいなお尻になっていると思うんで。
曙 何か持っていってもいいですか?
高木 簡易ウォシュレットとか持っていきますか。
曙 最後、いい試合したなと思ったら、ああいうオチがあるんだ。
高木 これがDDTですよ。
大鷲 すぐに慣れます。
高木 大鷲さんも5試合目ぐらいで慣れました。
曙 俺は3試合目。
大鷲 あと2試合で慣れます。
高木 率先して桃の被り物とかやるようになります。
大鷲 特大のを用意します。
メインイベントはDDT初となるKO-D無差別級&DDT EXTREME級&アイアンマンヘビーメタル級トリプル選手権試合。HARASHIMAは第46代KO-D無差別級王座3度目、第977代アイアンマンヘビーメタル級防衛戦、アントンは第24代DDT EXTREME級王座2度目の防衛戦。アントンはここ一番のガウン姿で入場。試合がスタートするとグラウンドに引き込み優位に立つHARASHIMAにアントンはヘッドロックでやり返す。ロープワークからすぐさまHARASHIMAをヘッドロックで捕獲するアントン。HARASHIMAの左脚をロープに引っ掛け、そこに蹴りを入れたが、HARASHIMAも左脚へのローキック3連発で反撃。5分経過、アントンの左脚を鉄柱にぶつけ、さらにサードロープに引っ掛けると、リング下からジョン・ウーで蹴り込んでダメージを重ねる。HARASHIMAはショルダースルーからアキレス腱固めへ。ロープに手を伸ばすアントンの左脚をすぐに蹴りあげる。アントンはショルダー・ネックブリーカーでやり返すとフェースロックからエルボードロップへ。再びフェースロックで捕獲し、コーナーに追い詰めて頭部へのナックルパンチから踏みつけ。ニードロップからカバーしカウント2で返されるやフェースロック。ヘッドロックを決めるとHARASHIMAに解除せんとバックドロップで投げられてもクラッチを離さない。アントンは続いてスリーパーで捕獲。これをこらえたHARASHIMAがエルボーで解除すると水面蹴りからハーフダウンのアントンに低空の延髄斬り。ドロップキックから雪崩式ブレーンバスターで叩きつけるもカウント2。続くファルコンアローもカウント2。山折り狙いをアントンがこらえて卍固めを仕掛ける。これをこらえるHARASHIMAにアントンはドラゴン・スープレックスを決めてDDTへ。しかしダイビング・フィストドロップは剣山で迎撃されてしまった。HARASHIMAは顔面フロント・ハイキックからリバース・フランケンシュタイナー。串刺し蒼魔刀から蒼魔刀を狙うHARASHIMAにアントンはカウンターのテーズプレスで潰すもカウント2。15分経過、ダブルダウンから起き上がった両者。アントンのナックル、HARASHIMAのエルボーのラリーからHARASHIMAが顔面フロント・ハイキック3連発。アントンがHARASHIMAをアナコンダスラムで叩きつけ、アナコンダバイスで絞っていったがロープに逃げられる。HARASHIMAはニーリフト3連打。アントンもナックルパンチで応戦しバイオニックエルボーで倒すも、ダメージが深くカバーできない。先に起き上がったアントンは再び卍固めを狙うも、HARASHIMAが山折りで切り返し蒼魔刀へ。これを察知したアントンがかわして丸め込むもカウント2。アントンはトラースキックからエビ固めへ。ロープに脚を引っ掛けてのものだったが松井レフェリーが確認できずカウントを入れる。HARASHIMAはカウント2でクリア。アントンはナックルパンチ3連発。HARASHIMAもナックルパンチでやり返し、アントンもナックルパンチで気迫の攻め。向かったアントンにHARASHIMAが延髄斬り。さらに蒼魔刀をブチ込んで勝負を決めた。HARASHIMAはKO-D無差別とアイアンマンを防衛し、DDT EXTREMEを手に入れ3冠王に。
試合後、HARASHIMAがマイクを取る。HARASHIMA「アントーニオ本多、ありがとう。君の熱い気持ち、プロレスの心、すごいよ。ビシビシ響いたよ。すごい効いたよ。楽しかったよ。ありがとう、アントン!」亜門「HARASHIMAさん、3冠王おめでとうございます! 素晴らしい試合でした。次のKO-D無差別級のタイトルマッチは11月17日、後楽園ホールでおこないます。誰か闘いたい相手はいますか?」HARASHIMA「GM、ちょっといいですか? 今日、アントンはKO-Dのルールで闘ってくれました。とても素晴らしくて、すごい強い選手でした。そのアントンが持っていたこのEXTREME、僕はこのベルトを懸けて素晴らしいアントンとEXTREMEのタイトルマッチがしたいです!」亜門「EXTREMEのタイトルマッチはチャンピオンがルールを決められますが、どうしますか?」HARASHIMA「じゃあ…挑戦者のアントーニオ本多が最もエクストリームなことができるルールで挑戦して来い! これがルールだ!」亜門「アントン、どうしますか?」アントン「え~、プロレスとは休みのない連続テレビ小説ですね。HARASHIMAさんのようなレスラー、HARASHIMAさんのような男に試合をしたいを言われて断るようなアントーニオ本多はこの世にはいません。ただ突然だったもので気は動転しています。だがしかし、HARASHIMAさんがより一層、今の私よりも気が動転するようなルールでEXTREME選手権やりましょう。すいません、握手しましょう(と握手)」これにより11・17後楽園でのDDT EXTREME級選手権試合◎<王者>HARASHIMAvsアントーニオ本多<挑戦者>が決定。HARASHIMA「こんなにもたくさんのご来場ありがとうございました。僕の大好きな大阪で3つのベルトが巻けて嬉しいです。この3つのベルトをずっと巻いてやるさー!(観客『なんで~!?』)EXTREMEのベルトも防衛してやるさー!(観客『なんで~!?』)そしてまた大阪に戻ってくる時は3つベルトを巻いて来てやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」
【試合後のコメント】
HARASHIMA アントンはとても強かったです。このタイトルマッチが決まった時にKO-D本来のルールだったので自分は絶対に負けられない闘いと思ってやったんですけど本当に強くて、プロレスが好きなのが全身から伝わってきて。気持ちも入っていて一撃、一撃が重くて、自分は打ち負けることはないんですけど、今回はけっこう危なかったですね。素晴らしいですよ、アントンは。自分が3つ巻いてジワジワ実感が来てますね。リング上でも言ったんですけど、今回は自分寄りのルールでやったので、EXTREME、アントンのエクストリームな、彼の世界観を表わすルールがあると思うので、それでも闘わないとね。自分で言っておきながら11月17日の後楽園、ドキドキしています。
――一番効いたのは終盤のナックルパンチの打ち合い?
HARASHIMA ナックルも効いたし、カウンターのテーズプレスも一瞬、頭が真っ白になりましたね。一撃、一撃に気持ちがこもっているのはすごく響きましたね。
――本多選手が一撃、一撃の重い打撃をしてくる選手だと思っていた?
HARASHIMA そういうのを持っているのは知っているけど、彼がなかなかそういうのをやる機会がないので忘れかけていたというか、「そうだよな。アントンってこういう選手だよ」って思いながら。彼は普段、彼なりの世界観で闘うけど、今日はそういうのを度外視というか、見ての通りですよ。
――タイトルを取ろうとする気持ちを感じた?
HARASHIMA はい。すごいですよ。
――こうして3冠チャンピオンになったが?
HARASHIMA ベルトの重みを感じています。これだけ色の違うベルトなんで、それぞれの良さを伸ばしていきたいと思います。自分の思う通り闘ってきた結果がこれなんで、自分のやっていることは間違ってないんだなと思って突っ走っていきますよ、このまま。
――17日はどのようなルールでも受け入れる?
HARASHIMA 受け入れますよ。ひじょうにドキドキしてますけどね。
――3本のベルトを防衛していくとなるとスケジュールも過酷になると思うが大丈夫ですか?
HARASHIMA 鍛えているんで大丈夫です。
アントン 最初組み合って真っすぐいってもダメだと思って、HARASHIMAさんのスタミナを減らそうとじっくり行こうと思ってヘッドロックやスリーパーでいったが、減らしきる前に警戒されてしまって。スタミナ減らして卍固めなりフィストドロップを狙いたかったですけど、押し返されましたね。ダメでした。この試合で学んだことは大きいので、今後の生かしたいと思います。
――最後はナックルパンチの打ち合いになったが。
アントン 思い切り殴られたので、やり返すしかないなと思って。でも気づいたら負けてました。
――11・17後楽園でDDT EXTREME級王座に挑戦することになったが。
アントン 私としては試合終わって急にだったんで気持ちの整理が全然ついていなかった。そこで「嫌です」とは言えないし、気を張って「受けてやるよ!」と返したんですけど、その試合にかんしては頭が真っ白です。ゆっくり考えます。
――挑戦者がルールを決められるが。
アントン あれは私のベルトなんで獲り返したい。HARASHIMAさんを精神的に追い込んでみたい。これだけ肉体的に追い込まれたのだから、精神的に追い込んでやりますよ。