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【伊豆ぐらんぱる公園リポート】65分越えの死闘…史上最“広”の路上プロレスは葛西の110メートル見晴らしスライダーからのテーブル

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    • 15日、静岡・伊豆ぐらんぱる公園にてDDTが路上プロレスを開催。ド平日の午後に観衆500人が集結し、当日の雨予報を吹き飛ばす晴天の元、22万平方㍍という路上プロレス史上最大面積の中で高木三四郎&葛西純vs飯伏幸太&佐々木大輔vs男色ディーノ&赤井沙希vs伊橋剛太&宮武俊のエニウェアフォール4WAYタッグマッチがおこなわれた。

      15時、芝生広場の中央にある四角で囲われたスペースで鶴見亜門GMと井上マイクリングアナの前説ならびに観戦上の諸注意がスタート。高木はギターを手に、伊橋は金タライを持って登場。ディーノは入場ゲートとは違う方向から現れ、さっそく男性客を漁り、観客の帽子やメガネを奪っては伊橋の金タライに投げ入れていく。KO-D無差別級王者の飯伏や路上プロレス初参戦の赤井沙希の入場にはひと際大きな歓声がおこった。

      試合が始まると高木と葛西はファンの手にしていた飯伏、赤井の応援ボードを奪って踏みつける。飯伏と葛西はレスリングの攻防を繰り広げ、ディーノは宮武のバックを取って股間をケツに突いていく。伊橋は赤井に抱き着きにいったが、気持ち悪がられた上にミドルキックで制裁された。

      高木が佐々木を捕まえて「外いくぞー!」の号令で全選手が四角の枠の外へと雪崩れ込む。まずはアスレチック広場へ。飯伏がターザンロープを使ってのラリアットをディーノに見舞う。宮武もターザンロープを使って伊橋に羽交い絞めにされた葛西へアタック。飯伏は伊橋を滑車に乗せると金タライを手にしていた高木にぶつけ、さらに葛西にはファンからもらったコーラを葛西に浴びせていく。網ネットの頂上ではディーノが佐々木のケツに自身の股間を突いていく中、8選手はゴーカートへと移動。飯伏のトイレ休憩を挟んで、ディーノ&赤井、クレイジー大社長、佐々木&映像班・久保佑允、伊橋&宮武、飯伏&映像班・今成夢人が乗車してカートを走らせた。ゴーカートレースの優勝はクレイジー大社長だったが、飯伏がここで暴走。選手を次々とはね飛ばし、味方の佐々木をも轢いてしまう事態が発生した。

      そんなアクシデントも乗り越えた8選手はリバーアイランドへ移動。ディーノが流水を金タライですくってファンにぶっかける中、佐々木に顔面から落とされ、せっかくのメイクを台無しにされた赤井がブチ切れた。狂気の表情で佐々木を水に沈めて何度も窒息させようとする。思わず味方のディーノが謝罪するも、ガン無視して何度も佐々木の顔を水底へ沈めていった。

      おもしろ自転車広場にはなぜか戦闘用自転車「ドラマティック・ドリーム号」が置かれていて、これにまたがった高木が、てんとう虫型の自転車に乗っていた飯伏にぶつかって両者ともに転倒。そこになぜか葛西も自転車で突っ込んで自爆する。

      8選手はメインゲート付近のステージへと移動。そこには伊豆ぐらんぱる公園城がすでに築城されており、さっそく高木がディーノをぶつけようとするも切り返されて、城に突っ込んでしまって落城した。

      飯伏はトランポリンを見つけ、さっそく中に入っていく。そこに伊橋、宮武、高木、佐々木も合流。高木は佐々木をスピリコドライバーでトランポリンへと投げると、佐々木の体がバウンド。飯伏はトランポリン上でのラストライドを宮武に決める。宮武の体がバウンドすると、飯伏も転んだ。高木はトランポリン上で佐々木にひまわりボム。叩きつけられた佐々木がバウンドすると、高木も体勢を崩してしまう。飯伏はトランポリンの反動を利用してその場跳びのフェニックス・スプラッシュ。このカバーは高木がカットしたが、カウントを入れた松井レフェリーともどもバウンド。高木はトランポリン上の伊橋に鉄柱をつたってダイビング・ボディープレスを浴びせるもバウンドしてカバーに失敗した。

      射的場では佐々木と葛西がコルク銃で互いを撃ちあう。このコルク銃も飯伏の手に渡ってしまうとやっかい。向けられた葛西がファンの女性を人質に取るも、問答無用で撃っていった。

      8選手はウォーターバルーンへ移動。球体の中に入った葛西、赤井がバランスを取れずに転がり続ける中、敵同士の佐々木、宮武が一つの球体の中に入ってしまう。佐々木が宮武にクロス・フェースロックを決めたあと「ギブアップした」と主張したが、松井レフェリーは「聞こえない」と却下。飯伏も球体の中に入って、ただただ転げ回っていた。

      飯伏はコルク銃を手放さず、伊橋のケツに突っ込んで引き金を引く荒業に出て、松井レフェリーに叩かれる。高木は伊橋のケツに突っ込まれたコルク銃の先端をディーノによって鼻の穴に入れられて大ダメージを負った。

      ディーノ&赤井のセコンドについた大石真翔が伊橋を捕まえて110メートル見晴らしスライダーの終着地点にセット。赤井、佐々木、高木、葛西、飯伏の順で滑ってきた勢いそのままに伊橋に突っ込んでいき、ダメージを重ねていく。最後のディーノは伊橋の顔面を股間を押し当て、首4の字の要領で捕獲した。ディーノはジップライン~風KAZE~の終着地点で尻出しタイム。赤井が佐々木を投げたが、切り返されて赤井が尻に吸い込まれる。見かねた大石が佐々木を尻送りにするアシスト。気を取り直して赤井は葛西を尻に送ろうとするも、また切り返されてディーノの尻へ。見かねた大石が葛西を尻送りにする。ついに生尻となったディーノ。赤井は高木を尻に送ろうとするが、やっぱり切り返されて生尻に吸い込まれた。気を利かせた大石が高木を生尻へぶつけると、ディーノがカバー。これは飯伏がカット。飯伏はディーノ&大石へ終着地点の高台からのムーンサルト・アタックを敢行。ディーノへのカバーは伊橋がカット。伊橋は飯伏を捕まえると高台で羽交い絞めに。始発地点から滑車をセットした宮武が180メートルの空中滑走。しかし、終着地点では飯伏が切り返して伊橋を羽交い絞めに。宮武が伊橋に突っ込んで壮絶な誤爆。飯伏がカバーするも高木が炭酸ガスを噴霧してカット。

      高木はテーブルを持ち出すと110メートル見晴らしスライダー中央付近の下にセットして伊橋を寝かせる。すると葛西が勢いよく滑ってきて伊橋を見つけるとテーブルの位置をしっかり修正させてテーブルスプラッシュ! これで3カウントが入り、65分越えの死闘に決着をつけた。葛西「三四郎、高さ自体は大したことねえんだけど、テーブルの設置が近すぎるよ!」高木「純ちゃん、ゴメンよ!」葛西「俺っちのダイブの時のポリシーは怖いと思う前に飛ぶことなんだよ! でもよぉ、テーブルが近いから動かしているうちに下を見てて怖いと思っちゃったよ!」高木「ゴメンよ、純ちゃん! そんなことよりも勝ったぞー!」亜門「高木さん、葛西さん、おめでとうございます! とりあえず全選手、入口横のステージに集まっていただいてよろしいでしょうか?」高木「オマエ、なんでそんなに仕切ってんだよ!」亜門「仕切るのが僕の仕事なんで…」高木「俺たちは死闘を繰り広げたのに、なんでオマエはそんなあっさり仕切るんだ!」

      全選手がメインゲート横のステージに集結。高木「山道はリングの上の3倍は疲れるんですよ」亜門「アップダウンがありすぎましたからね。高木さん、実はここ伊豆ぐらんぱる公園、なんと50周年ということで」高木「50周年おめでとうございます!」亜門「このムチャな企画を受け入れてくれました伊豆グランパル公園の吉村社長がいらしています」吉村浩太郎社長「みなさんどうもありがとうございました! 平日の昼間からまさかこんなに来てくれるとは思わなかったんですけど…」ディーノ「バカにされてんぞ!」高木「社長、本当に思うんですけど、この人たちは本当におかしいですよ!」吉村「おかしいですね」高木「仕事ちゃんとやったほうがいいですよ。吉村社長、この伊豆ぐらんぱる公園50周年ということで改めましておめでとうございます。でも社長の管理されている会社は伊豆ぐらんぱる公園とほかもまだあるんじゃないですか?」吉村「シャボテン公園と海沿いに海洋公園が。夏あたりにいいんじゃないですか?」高木「おーーーっ! 第2弾見たいですかーっ?(ファンのみなさん『オーッ!』」)伊豆公園シリーズやりたいかーっ?(ファンのみなさん『オーッ!』」)伊豆公園路上プロレスシリーズ、見たいかーっ?(ファンのみなさん『オーッ!』」)…あなた社長としてだいぶおかしいですね。まあまあ、盛り上がってよかったんじゃないですか?」吉村「盛り上がってよかったですよ。ありがとうございました」記念撮影後に公開質疑応答へ。この日の感想を振られ、各選手が述べていった。高木「試合時間が60分越えたということで、横浜文体を超えたんじゃないかな。路上プロレス史上最大の勝負、まだまだ続きます」葛西「伊豆という大自然の中でこういう狂った闘いができて、俺っちのすごい思い出になりました。そしてこの伊豆という地がとっても好きになりました! 近いうちにまた来たいと思います! その時は家族旅行で」赤井「今日が初めての路上プロレスだったんですけど、1時間も何をやってたんだろうって気がしています。でもまた海とシャボテンでやるみたいなんで、それに向けてイメージトレーニングしたいと思います。ありがとうございました!」ディーノ「特にはないんですが、みなさん一つ約束してください。家に帰るまでが路上プロレスです! ケガのないように帰ってください。とっとと帰れ!」佐々木「ちょっと仲間に轢かれたダメージが深刻なんですけどひじょうに楽しめました。ありがとうございます!」飯伏「えーっと、まあ楽しかったんですけど、次はもっと狂い散らかしたいと思います。花火を使ってないから」宮武「僕は今回が初めての路上プロレスだったんですけど、高いところからシューって滑れて、すごく気持ちがよかったです。ありがとうございました」伊橋「シューって滑って当たったの俺だぞ!」週刊プロレスの加藤朝太記者から「赤井さんに質問なんですが、ひじょうにキレている場面があったんですが、あの時はどんな心情だったんでしょうか」との質問が。赤井は「キレたというかあんまり覚えてないんですけど、今までモデルさんやタレントさんをやっていて、化粧が崩れるのが一番嫌いなんですよ。だからけっこうな力で耐えたんですけど、言葉の暴力と単純な暴力が先輩からあって怒っちゃいました」と返答。「どうせ記事にしねえだろ!」という高木からのツッコみにもめげず、加藤記者は「佐々木選手はなんでそんなことをしてしまったんですか?」と質問。佐々木は「言えない話なんですけど、赤井さんが好きではないので。記事にしろよ!」と厳命。最後は選手とファンが一緒になって「伊豆ぐらんぱる公園!」と拳を突き上げて、路上プロレスは無事お開きとなった。

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