第4試合はKO-D6人タッグ選手権エニウェアフォールマッチ。第6代王者組の高木三四郎&大鷲透&曙は飯伏幸太&ケニー・オメガ&伊橋剛太のゴールデン☆らんでぶぅ~を相手に初防衛戦に臨む。はやくも南側客席通路に全員が集結。チャンピオンベルトも通路で返還した。試合が始まると高木は展示場へと雪崩れ込み、準備されていた城にケニーを投げようとするが、逆に投げ返され城に接触。ケニーは高木を台車に乗せると飯伏のもとに突っ込ませ飯伏がミドルキックからカバーするもカウント2。その間、リング上では曙が伊橋をサイドバスターで叩きつける。なんとか返した伊橋の下へケニーと飯伏が駆けつけるも、高木と大鷲が場外に落とし、伊橋へ大鷲と高木のサンドイッチキックから曙がエルボードロップを投下。カバーするもも飯伏とケニーがカット。この後、ローンバトルを強いられた伊橋が大鷲にレッグラリアットを叩き込んでピンチを脱出。替わったケニーをノド輪でキャッチ。救出せんとした飯伏もノド輪でキャッチして2人同時にキャンバスへ叩きつけんとするが、ケニブシが着地してダブルのスピンキックで大鷲を場外に落とす。ケニーはコタロークラッシャーで高木をリング下に落とすと、ケニブシはクロスラッシュで場外へ。飯伏がその場跳びシューティングスター → ムーンサルト・プレスを高木に放つもカウント2。高木もケニーと飯伏をコーナーに振ると2人まとめて担いでバックフリップへ。ここで伊橋が出てきて高木を場外へ落とし、ケニーと飯伏が大鷲をリング下に蹴散らす。孤立した曙にらんでぶぅ~はアルティメットゴールデンバーガーへ。さらにケニーがクロイツ・ラスを狙うも重さで崩れてしまう。飯伏と伊橋のアシストでクロイツ・ラスの体勢に持ち込むも、高木と大鷲がカット。ケニーの波動拳から飯伏がジャーマンで曙を投げようとするが潰れてしまって場外へ逃げる。曙はケニーと伊橋をコーナーに振ってまとめてコーナースプラッシュ。高木が伊橋に三四郎スタナー。そこへ曙がボディープレスを浴びせて3カウントを奪った。試合後、亜門GMは「次回の防衛戦なんですが11月4日、大阪ボディメーカーコロシアムを予定しているが予定は?」と曙に聞くと、曙は「確認しますが、大丈夫です!」と返答。マイクを持った高木が「横綱、大鷲さん! 勝ったぞ!! 横綱、今日はこの場を締めてください!」と無茶ぶり。大鷲も「横綱、全日本プロレスではないかもしれませんが、DDTでは思わぬところで弾が飛んできます」とアドバイス。マイクを渡された曙は「最後まで応援ありがとうございました! この6人のベルトを持ってる間は一生懸命頑張りますんでまた応援よろしくお願いします!」と締めた。
【試合後のコメント】
高木 横綱がいるんだ! どう考えたった負けるわけないだろう!
大鷲 はっきり言ってDDTに敵はいないぞ(笑)!
高木 横綱、ひと言お願いします。
曙 こんにちわ。
大鷲 …それだけだ、この野郎! これで両国制覇した。後楽園も制覇した。高木さん、これからは新木場とか細かいところに…。
高木 アングラなところに行きましょう(笑)。横綱が行った事がないところに僕らが連れていきますから。
曙 はい、是非よろしくお願いします。
高木 蕨に会場があるんですよ、ちっちゃい会場が。
大鷲 そこ行きますか!
高木 千葉にもありますから。いっぱい行きましょう!
曙 はい、よろしくお願いします。
休憩明け、8・18両国でプロレスデビューを果たした赤井沙希が登場。赤井は「デビュー戦を終えて自分で感じたことは、すごくプロレスって楽しいなって思った反面、すごい悔しかったり反省点が出てきました。もっともっと強くなって早く次の試合がしたいって沸いてきました」とアピールこれを受けて亜門GMから赤井は今後、オスカープロモーション所属としてプロレス活動を継続し、次の試合が11・4大阪でおこなわれることが発表された。これを聞いた赤井は「今はじめて聞いてすごくドキドキしてるんですけど、2戦目から評価が厳しくなると思います。今まで以上にもっともっと練習を頑張って強くなってみなさんに頑張ってもらえるようにしたいと思います」とコメントした。
第5試合はアントーニオ本多&佐々木大輔&火野裕士vs男色ディーノ&大石真翔&スーパー・ササダンゴ・マシンの6人タッグマッチ。注目のササダンゴは火野のパワーの前に四苦八苦。いったんコーナーに戻り、大石から与えられた笹だんごを食べると突然強気になって火野との手四つを力で押し潰す。今度は火野を担ごうとするが上げられず「力が出ません! 全く力が入りません。笹だんごをください!」と懇願。躊躇するディーノに「ディーノさんの柔らかくて大きい笹だんごをください!」と懇願するが、ここで佐々木とアントンに突撃されて笹だんごを奪われてしまう。ピンチのササダンゴは佐々木の串刺しエルボーを避けて大石とタッチ。大石とディーノが連係で佐々木を攻めたてる。大石のミラクルエクスタシーを火野がカット。Fucking BOMBの体勢になったところでディーノがリップロックを火野に狙う。匍匐前進で場外に逃げた火野をディーノが追いかけ回す中、アントンがササダンゴにバイオニックエルボー。佐々木がマシンガンからナパーム・オブ・ラブを狙うが、リングに戻ってきたディーノが股間を掴んでカット。ディーノがコーナーでケツを出してセット。大石がアントンを尻に接触させてダウンさせるとササダンゴを乗せてカウントを取らせたがカウント2。大石はディーノに「あなたの尻は時代遅れだとわかりました。あなたの尻では3カウント取れません。おいササダンゴ・マシン、オマエはコレが好きなんだろ! 欲しいのか言ってみろよ!」と笹だんごを持ち出す。ササダンゴ「笹だんご欲しいです!」大石「誰の?」ササダンゴ「大石さんの、硬くて、緑色の、あんこがたくさん詰まった笹だんごが食べたいです」大石「タダじゃやんねーぞ」大石はディーノの尻に笹だんごを挟む。ディーノの尻に挟まれた笹だんごを手を使わずにササダンゴは加えて食すと、ハイタッチしようとした大石になんとバーディクト。さらに火野にドロップキックを叩き込み、アントンにもパンチを放つが、これが全く効かない。パワー切れのササダンゴのマスクをアントンが剥いでしまう。アントンは容赦なくバイオニックエルボーを叩き込み、救出せんとしたディーノと大石にもバイオニックエルボー。リング下に落ちた2人に佐々木がトペ・スイシーダを発射。リング上では火野のチョップのアシストからアントンがダイビング・フィストドロップを投下し3カウントを奪った。アントンはマスクを被り直したササダンゴに言葉をかける。アントン「スーパー・ササダンゴ・マシン、新潟からありがとうございます。流れで私も食べてしまったこのお菓子、一体なんなんだい?」ササダンゴ「この緑色の笹にくるまったあんこの詰まった物体は、我々新潟県民が、不眠不休で作業を行うために開発された笹だんごというお菓子です」アントン「しかしながら、いったい謎なレスラーだ。いったい正体は誰なんだい?」ササダンゴ「人間の副交換神経に効果がある笹だんごを世界にお届けしたい、しがない越後の薬売りでございます。みなさん、笹だんごの薬効成分を十分にご理解いただけたと思います。最後、新潟に伝わるこのポーズで締めたいと思います。笹だんごを食べたら、元気モリモリ―!」会場にはマッスルのテーマソングが流れた。
セミファイナルは入江茂弘vs竹下幸之介のシングルマッチ。まずは竹下がヘッドロックで捉えるが、入江が突き飛ばしショルダーアタックのぶつかり合い。だが竹下がフロント・ハイキックを叩き込む。強烈なエルボーの打ち合い。これを制した入江は倒れる竹下を起こしボディースラム。続いてボディシザースに捉えた入江だったがこれは竹下がロープを掴む。立ち上がった竹下の顎に強烈なエルボーを叩き込んだ入江は、倒れた竹下にストンピングからロープに振ろうとする。必死にロープを掴み耐えた竹下は、入江のチョップをこらえてかち上げエルボーから走りこむも、タッチアウトの体勢の竹下を入江はショルダーアタックで吹っ飛ばす。コーナーで竹下の顔面にヒザを押し込んだ入江は、立ち上がった竹下の背中に強烈なエルボー。ヒザ立ちの竹下にラリアットを叩き込んだ入江は髪を掴んで立ち上がらせるとボディースラムからボディープレスでカバーするもカウント2。担ぎあげられた竹下だが入江の背後に着地。走りこんできた入江に竹下はドロップキックを叩き込み、入江をキャンバスに叩きつける。フラつく入江にジャベリンキックを叩き込んだ竹下はフロント・スープレックスからブレーンバスターの体勢へ。だがすぐさま入江がブレーンバスターで叩きつける。入江は竹下にテディーベアからカバーしたがカウント2。入江は竹下にパッケージ・パイルドライバーを狙うが、竹下はリバースするとランニング・エルボーからジャーマン・スープレックスへ。再度ジャーマンを狙うが入江はロープを掴んで拒否。竹下はジャーマン狙いを解くとフロント・ハイキックから走りこむが入江はブラックホールスラムで叩きつける。フライングソーセージ、垂直落下式ブレーンバスターはいずれもカウント2止まり。竹下はタッチアウトを狙うが、突き飛ばした入江が走り込む。かわした竹下が入江のラリアットにフロント・ハイキックを叩き込みカット。入江は竹下にヘッドバッドを決めるがまぶたから流血。だが竹下は頭突きからエルボー。これに強烈なエルボーを返して倒した入江はフラフラと立ち上がった竹下にラリアット。さらに強引に立ち上がらせショートレンジ・ラリアット、パッケージ・パイルドライバーにつないで勝利した。
【試合後のコメント】
竹下 入江さんとシングルマッチはずっと叶えばいいなと思っていました。それがこんなフルハウスの後楽園ホールで。今日、僕のひとつの夢がかないました。負けてしまいましたけれど、今日に関しては何も悔いはありません。今の自分の力を出し尽くしました。その上で前KO-Dチャンピオンの入江選手は全く微動だに、僕の力では動かす事ができませんでした。両国を終えてから厳しい戦いが続いているので、僕は今が1番チャンスだと思っています。だから今日は勝って挑戦者に、KO-Dの挑戦者に名乗り出ようと思っていました。絶対いい試合したら総選挙も僕に投票してくれるお客さんが多いと思ったんで、今日はチャンスだと思って、自分の120%を出し尽くしましたけれど、トップの壁は厚かったです。また一からもう一回、おごる事なく上を目指して頑張りたいと思います。
――これまでシングルで闘った選手たちと入江選手の違いは?
竹下 みんな強かったですけど一番痛かったです。試合をしていて一番痛かったです。なんの技でも痛いですけど、一番痛かったです。最初のエルボー合戦から、もう意地で食らい付いてやろうと思っていましたけれど、一発目から記憶を飛ばされて。試合の中盤からなかなか足も動かなくなって。そこが一番…。まだ打たれ慣れていないんで、自分の打たれ弱さが。少しは1年で付いてきたと思いますけど、まだトップに行くにはそこが足りないなと思いました。
入江 ちっちゃい頃から知っている幸之介とこうやってDDTのリングで、後楽園で試合ができたのは嬉しかったです。でもこれは幸之介と僕の始まりなんで。全然終わっていないし、ここから始まったところなんで。今度は後楽園じゃなくて、もっともっと大きな会場で僕と幸之介とのシングルを見せたいんで。幸之介もそうですけど、僕ももっともっともっともっと、上を目指して一所懸命、一所懸命プロレスをします。
――KO-Dのタイトルを取り戻すための闘いの第一歩だと思いますが?
入江 そうですね。でもKO-Dのベルトはまだ(メインの結果を受けての挑戦者は)決まっていないので、決定している全日本のアジアタッグを石井さんと獲って、アジアのベルトを持って帰ってきて。アジアのベルトを獲ったら挑戦、絶対誰も文句ないと思うんですよ。だからアジアのベルトを獲って、KO-Dの挑戦者になってHARASHIMAさんを僕が倒します。