7日、都内某所にてDDTオフィシャルファンクラブ「DRAMATIC FAN CLUB」のイベントとしてバブルサッカー大会「DDB~Dramatic Dream Bubble~」がおこなわれた。高木三四郎、HARASHIMA、男色ディーノ、竹下幸之介、坂口征夫、高尾蒼馬、赤井沙希、彰人がそれぞれキャプテンを務め、各キャプテンにファン7名が付いて1チームを編成。ちなみに竹下チームには助っ人でアントーニオ本多と福田洋、高尾チームにはサムライTVの三田佐代子キャスター、さらに試合には参加しなかったものの男色チームの応援として大石真翔も参加した。各チームが自己紹介や作戦会議を立てて交流を深めたあと、各キャプテンが抽選をおこないトーナメントの組み合わせを決定。1回戦第1試合はチーム高木vsチーム赤井、第2試合はチームライアンズ(チーム竹下)vsチーム893(チーム坂口)、第3試合はチーム高尾vsチーム男色、第4試合はチーム彰人vsチームHARASHIMAで争われることに。
5対5、前半5分+後半5分で基本的にはフットサルと同じルールだが、選手交代をするときは「バブルチェンジ」と叫んで、着ていたバブルを脱いで、交代選手がそのバブルを着てコートインするのがバブルサッカーの特徴。第1試合では高木キャプテンが持ち前の大人気なさを発揮。赤井は長身なのが災いして、バブルを着た状態で転がってしまうと、なかなか立ち上がれない。その隙を突くようにチーム高木が3点を奪取。チーム赤井は1点を返すのが精いっぱいで、チーム高木が準決勝に進出。
続く第2試合はチームライアンズの先発を買って出た福田が開始早々、負傷するアクシデント。大事をとって福田は下がることになりバブルチェンジ。一気に流れを掴みたいチーム893は、坂口がバブルキックオフと同時にダッシュして、まさかのドロップキック! 反則攻撃ギリギリの強気な攻撃でチーム893がペースを掴むが、見るからにアスリートっぽい竹下は試合が進むにつれてバブルサッカーのコツを掴んでいった様子。何とか1‐1で試合を終えてPK対決になったのだが、プロレスのリングでもPKを得意にしている坂口が見事に決めてみせ、トータル1-0でチーム893が準決勝へ駒を進めた。
第3試合、小・中・高校生時代をサッカーに明け暮れていたディーノは、格好こそ普段の漢タイツ姿だが、足元は自前のサッカーシューズという本気モード。この日、チームドリフのメンバーがおらず一人で不安な高尾に対し、開始早々ゴールを決めてチーム男色が先制。ならばとチーム高尾も後半にプロレス業界イチのサッカー通でお馴染みの三田キャスターを投入し、何と同点に持ち込んだためPK対決に。ディーノと高尾がそれぞれキーパーを務めたPK対決も互角のまま各チーム3人のキッカーが終了したため、そのままサドンデスに。ところがすべての選手が蹴り終えても決着がつかなかったためジャンケンをすることに。ディーノと高尾のジャンケン対決はグーを出したディーノが勝利した。
第4試合はチームHARASHIMAvsチーム彰人のスマイルスカッシュ対決。バブルをつけた状態で後ろ受け身や前回り受け身を取ってみせたHARASHIMA。早くもバブルの扱い方を習得した様子。途中、同門といえどHARASHIMAと彰人が激しくぶつかり合うシーンもあったが、バブルのコツを素早く掴んだHARASHIMAが優勢に試合を進め、2-0で勝利して準決勝進出。
準決勝第1試合はチーム高木vsチーム893(チーム坂口)。1回戦の坂口の試合を見て高木キャプテンは作戦会議で「坂口さんには自分がぶつかっていく」と宣言。その通り高木はキックオフと同時に坂口に向かって突進していったが、坂口も相手がボスとはいえ勝負事では「殺(や)るか殺(や)られるか」なので、真っ向から激しくぶつかっていく。その結果、1-0でチーム893が辛くも勝利して決勝進出を決めた。
準決勝第2試合はチーム男色vsチームHARASHIMA。やる気満々のディーノは漢タイツを脱ぎ捨て、Tバックにバブルを着るという本気モード。応援団長の大石も含めて円陣を組んで気合いを入れて挑んだが、チームHARASHIMAが1-0で勝利した。
決勝戦を前に1回戦で敗れたチーム赤井とチームライアンズ(チーム竹下)が対戦。相変わらず一度転ぶとなかなか立ち上がれない赤井が何度も転がっている隙に、チームライアンズが3点もゲット。チーム赤井も1点返したが、結局チームライアンズの圧勝だった。
さらに同じく1回戦で敗れたチーム高尾とチーム彰人も対戦。奇しくも10・12札幌でのDDT EXTREME級選手権試合の前哨戦となったが、助っ人・三田キャスターの大奮闘を退けたチーム彰人が1-0で勝利。
そして迎えた決勝戦はチーム893(チーム坂口)vsチームHARASHIMAという蹴りを得意にしている選手同士の好カード。なぜか観戦に来ていたDJニラも見守る中、キックオフと同時にHARASHIMAと坂口が走ってきて激しくボールを奪い合う。坂口の激しい当たりや、サッカーのそれとは明らかに音が違う蹴りを見て、あの高木大社長も「坂口さんはおとなげない!」と言うほど。チームHARASHIMAの中にはいくらバブルを着ているとはいえ、そんな坂口に勇猛果敢に体当たりしていく猛者もいたが、とにかく勝負事には負けたくない坂口は躊躇なく攻めまくり。この結果、1-0でチーム893が勝利して見事優勝を飾った。
チーム893は最小人数の5人+坂口でトーナメントに挑んで優勝。それだけに試合後の坂口は嬉しそうにチームメイトとハイタッチをして勝利をわかち合った。ファンにとっては選手と一緒になって同じことができ、ケガを心配しないで思いきり体を動かせることもあって、満足度の高いイベントになったようだ。
【イベント後のコメント】
――優勝おめでとうございます!
坂口 ありがとうございます! え~、疲れました。そしてチーム坂口、この人数……少数精鋭っすよ。一人一殺、全員頑張ってくれて殺(や)ってやりました。みんなのおかげで優勝できました。
――初めてのバブルサッカーはいかがでしたか?
坂口 もうやりたくないです。もうたぶんみんな、やりたくないと思います。はい(苦笑)。こんな疲れるものだとは思わなかった。
――でも第2回大会があった際は、ディフェンディングチャンピオンとして出ないと……。
坂口 でもこのまま殿堂入りで……。サッカーやったことなかったんですけど、意外とできるもんだなと。まあみなさんの力で殺(や)れました!
――高木大社長が「坂口さんが一番おとなげない」と言ってました。
坂口 でも闘いじゃないですか。相手あってのことなので、殺(や)るか殺(や)られるかですよ。喜ぶか悔しくなるかどっちかなので、どうせだったら殺(や)って喜びたいですよね。だから殺(や)ってやりました。
――惜しくも準優勝でした。
HARASHIMA まあ悔しかったですね。でもファンの方々とこういう競技で一緒にできて楽しかったです。誰もが初めてやるバブルサッカーというものを、初めてやってみて、やりながらコツがわかってきたしおもしろいですね。ぶつかってもいいってことで。ただ、どれぐらいぶつかっていいとか、だんだんそういうのを気にしてしまって……。細かいルールはあまりわからなかったんで。でも、精一杯楽しめました。
――決勝ではチーム坂口と当たって、かなり激しいぶつかり合いになりましたが。
HARASHIMA そうですね。最初、僕が道を切り開いて、うちには点取り屋がいたので(ボールを)渡すっていうのが(作戦だったんですけど)ちょっとできなくて。最初で(点を)取られてしまって、攻められずでちょっと悔しかったですね。いや、坂口チーム強かったですよ。キーパーもうまかったし。
――第2回大会があるようなら作戦を練って……。
HARASHIMA よりバブルサッカーを研究して、優勝を狙っていきたいと思います。