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【After the SSA & Road to Ryogoku 2017~Starting Over in YOKOHAMA~

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    • 25日、神奈川・横浜ラジアントホールにて「After the SSA & Road to Ryogoku 2017~Starting Over in YOKOHAMA~」がおこなわれた。本日が本当に旗揚げ記念日であることが亜門GMからアナウンスされて見どころ紹介へ。続いてハガキで公募されていた佐々木大輔の保持するEXTREME級王座次期挑戦者の公開選考会へ。事務所に届いた一般と業界関係からの5通はすべて却下。佐々木は「もう一通あんだろ!」と迫ると亜門GMは「秋田県大舘市にお住いの佐藤茂樹さん」からと紹介して場内歓声。ハガキには「挑戦希望 佐藤茂樹ことディック東郷」と書かれており、旧事務所宛だったので、転送されて新事務所に届けられた模様。佐々木は「いつ何時誰の挑戦でも受ける!」と受諾。これをもってDAMNATION主催興行4・14新宿での佐々木vs東郷のEXTREME級選手権試合が決定。オープニングコールは佐々木が拒否して下がってしまう。代わりに上野がリングに上げさせられて「横浜大会スタート」と言ったが緩め。亜門GMに怒られると大きな声で「横浜大会スタート!」。


      第4試合はHARASHIMA&彰人vs樋口和貞&ワンチューロのタッグマッチ。先発のHARASHIMAと樋口はグラウンドの攻防。樋口がパワーでHARASHIMAを返して今度は彰人とワンチューロが対峙。彰人がワンチューロにボディースラム。HARASHIMAがギロチンドロップで続く。ローンバトルを強いられたワンチューロだが、ドロップキックを彰人に突き刺して樋口とタッチ。樋口が一気呵成の攻め。ドクターボムは彰人が着地して俵返し。HARASHIMAがダイビング・カンフーキック。さらに雪崩式ブレーンバスターで落とす。これはカウント2。樋口が逆水平。これにHARASHIMAはミドルキックで応じてラリー。樋口のビッグブーツはHARASHIMAが水面蹴りで回避して顔面蹴り。彰人が出てくると樋口にボディースラムで叩きつけられるが、すぐさま足を取っていく。樋口はフルネルソンで切り返してコーナーにぶつけた。ワンチューロのネックブリーカーと樋口のオクラホマスタンピードの合体技。ワンチューロにバックを取られた彰人だが、コーナーに潰してダブルアーム・スープレックス。HARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスで続く。彰人がワンチューロにMAO殺し。ハナマサ狙いを切り返して丸め込んだワンチューロだったが、彰人がこれを返してハナマサを決めてフォール勝ち。

      試合後、彰人がマイクを取る。彰人「HARASHIMAさん、今日なんとか勝てましたね。ウラノさん、高尾君、リングに上がってください。僕から話があります。突然で申し訳ないですけど、スマイルスカッシュをやめます。別にこれが今そう思って言ったんじゃないんですよ。ずーっと考えてて、スマイルスカッシュとしてベルトが獲れなかったのもあるかもしれないけど、それが原因じゃないし、嫌になったわけでも不満があるわけでもないんです。心地がいいし安心感がある。でも、その安心感がモヤモヤしてて。自分に足りないものを考えたときに、貪欲な姿だったんじゃないかと思い直して。自分を変えるために3人に甘えたらいけない。今日限りで抜けます」ウラノ「何言ってるかわかんないよ! リング上で言うことじゃないし。今、急に言われても納得できるわけないじゃん! ほかの2人も納得してないよ!」HARASHIMA「ひじょうにビックリしております。でも彰人君は僕らに言うまで悩んでいたと思うし、だから僕は寂しいけど考えて出した答えは尊重します」ウラノ「みんなで話し合って決めることじゃん!仲間なら言えばいいじゃん!」高尾「自分は入ったばかりだけど彰人さんとキャリアも近くて組んでやっていきたいと思ったけど、ドリフをやめた時も悩んで動き出して世界ジュニアも獲れたし、やめるのは寂しいけど賛同します」ウラノ「高尾は高尾だから!」彰人「高尾君には申し訳ないけど…最後まで聞けって! もっと組みたかったけど僕と高尾君は当たるのは運命。HARASHIMAさんならそうやって言ってくれると思ってました。ウラノさんは絶対にそうなると思うから相談しなかったんですよ! ウラノさんはそれでいいです。ウラノさんがなんと言おうとスマイルスカッシュは今日までなんで。ありがとうございました!」彰人は一人で退場。HARASHIMA「どうしようか…。彰人だって悩んだ答えだし尊重したいと思います。こんな感じになりましたけど、スマイルスカッシュ、みんな前を向いて進んでることはわかってください!」

      【試合後のコメント】
      HARASHIMA メチャメチャびっくりしたけど、あのタイミングじゃないと言えなかったのかなという気持ちはわかるので、彰人君が考えて出した答えだから尊重したいです。高尾君は同期だけど僕とウラノ君はちょっと上なので、言いにくかった部分があるのかなと感じる部分があるし、悩んで出した答えだと思うので寂しいけど彰人君の意見を尊重します。
      高尾 自分はリング上で言った通り、今の彰人さんがもっともっと上にいくために悩んだ結果、このスマスカをやめるという事だと思うので。自分もそういう時期があったし、動いて結果が少しずつついていっているので、やめるのは残念ですけど賛成できます。
      ウラノ 言わんとしていることはわかるんですけど、本人の話を聞いていてもモヤモヤしているとか、スマイルスカッシュに甘えているとかイマイチ納得できない部分がある。別にやめなくていいんじゃないかな。また話し合って。今までもいろいろ話し合ってきたので。こういうときに限って一人で考えて結論出すというのが、まだ納得できないし、彰人君が抜けたと思ってないので。

      ――HARASHIMA選手、高尾選手と意見が違う?
      ウラノ まだ話してないので。
      HARASHIMA そうだけれど悩んだ末のあの言葉だから、そこを汲んであげたいというのはあります。
      ウラノ 納得できないです。本当にそれでいいのかどうか。
      HARASHIMA それはわからないよ、何が正解なのか。
      ウラノ だったらみんなで考えればいいじゃん。
      HARASHIMA 彰人君の性格なのかどうかもわかんないし、本当に答えはわかんない。う~ん…。
      ウラノ 僕は認めてないので。組んで試合をすることがないなら闘ってもいいし。余計な人はいらないので。抜けたいというなら彰人対我々3人でもいいんだから。それで彰人が勝ったらスマイルスカッシュ抜けていいと心から言えるかもしれない(苦笑)。
      HARASHIMA 3対1は…。僕強いしさ、難しいと思う。
      ウラノ しょうがないよ、彰人君がそう決めたんだから。


      彰人 スマスカのみんなには相談をあえてしなかった部分もあるし。さいたまが終わって、あれがDDTの20周年大会だったんですけど、DDTは21年目に向かって歩みだしたわけで、僕もスマイルスカッシュはやめると言っても好きだし、居心地がよすぎたなって。名古屋にいた頃は東京で何か爪痕を残そうと技術も何もないけどハングリーさだけでやって、DDTの人に認めもらって拾ってもらったんですけど、スマイルスカッシュというユニットを組んでから安定感を求めるようになってしまって、何かを打って出ようという欲がどんどんなくなっていたのを最近気づいてしまって。安心感は大事なのかもしれないけど、今の僕に必要なものはそうじゃないという気持ちがどんどん大きくなっていって、さいたまが気持ちが変わるタイミングになって。ハングリーさを求めてスマイルスカッシュを抜けると一方的に言わせてもらったんですけど、ウラノさんがああやって「嫌だ、嫌だ」というのも想定の範囲内だし、僕は気持ちが前に向かって何か見つけていこうかなと思っています。
      ――ウラノ選手だけが納得してないようだが。
      彰人 スマイルスカッシュ組んで2年ぐらい経ちますよ。わかってますよ。一番長く一緒にいたし。東京に出てきてプロレス的に成長させてくれたのはHARASHIMAさんとウラノさん。東京の師匠は?と聞かれてもそう言いますよ。わかっているからこそ、「嫌だ、嫌だ」と言いつつも受け入れてくれるんですよ。だから最後は甘えようかなと。
      ――本人は「組むことがないなら闘ってもいい」と言ってたが。
      彰人 もちろんそれは。なんなら闘いたいですよ。組んでいたら「この人と試合がしたい」と思っていてもなかなかできないじゃないですか。HARASHIMAさんもタイトルマッチを見るたびにそう思っていて。今、HARASHIMAさんの下にいるけれども、この人と試合をしたいという気持ちに変わっていったんですね。それはウラノさんもそうだし。ウラノさんが試合したいというなら、どこでもやります。

      第5試合はKUDO&坂口征夫vs高山善廣&男色ディーノのタッグマッチ。先発の坂口、高山は互いに出したハイキックが交錯してフラつく。続いてKUDOとディーノが対峙。ディーノの男色殺法を坂口が蹴りでカット。KUDOも蹴り返して替わった坂口とダブルのミドルキック。坂口のカバーはディーノが股間を触ってカット。ディーノはKUDOの蹴り脚をキャッチすると男色スクリュー。ナイトメアはKUDOが丸め込みで切り返す。5分経過、ローンバトルを強いられるディーノ。KUDOの倒立式ダブルニーをカウント2で返すと、コーナーに登ったKUDOの股間をワシ掴んでキャンバスに着地させてから男色スープレックス。替わった高山がダブルアーム・スープレックスで投げていく。高山のアトミックドロップからディーノがKUDOにリップロック。これは坂口がカットして高山にジャンピングミドル。替わった坂口はKUDOを呼び込んで高山にサンドイッチPK。続く串刺し攻撃は高山がニーリフト、ビッグブーツで返してディーノとタッチ。ディーノがコーナーで尻出し。地獄門に坂口を吸い込ませてジャーマンを狙うもKUDOがカット。バックドロップはKUDOが阻止してステップ延髄。高山を地獄門に吸い込ませて排除すると、坂口がディーノの尻にジャンピングミドル。続いてKUDOが地獄の断頭台。坂口が払い腰からPKを放つもカウント2。ならばとスリーパーを仕掛ける。股間を触ろうとする手を逃れてコブラクラッチにするが、高山がカット。KUDOが高山を排除。坂口が神の右膝を狙うがディーノは回避。リップロックは松井レフェリーに被弾。その間にハイキックを決めてスリーカウントかと思われたが、松井レフェリーがダウンしてカウントが入らない。その間に高山がアシストしてディーノがゲイ道クラッチで丸め込んでしまった。

      試合後、坂口は怒りの収まらない様子。ディーノがマイクを取る。「征夫ちゃん強いよ。でもプロレスって強い人が3カウント取るんじゃないんですー! 3カウント取ったものが強いことになってるの。今の強い征夫ちゃんから私、いろんな方法で取れるイメージができてるの。強いだけじゃ3カウント取れるプロレスラーにはなれないんじゃないかな?」高山「さすがディーノだな、俺が惚れ込んだ男だな。タッグベルトに向かっていくぞ! ノーフィアー!」

      【試合後のコメント】
      坂口 負けた気がしねえんだけど、確かにアイツの言う通りだし作戦ミス。自分の頭の中にああいう丸め込むという技の知識が抜けてたので。まあ言われて目が覚めたし、今までぶつかって殴られたら殴り返すスタイルでやっていたので、いい勉強になりましたよ。二度目はないんで。次はあれは通用しない。覚えておいてください。

      ディーノ 試合以外に私のメッセージがあるかしら。
      高山 あれがすべてだもんね。
      ディーノ ねえ? 征夫ちゃんは私のことを舐めてたと思うのね。舐めるのは私のほうじゃない。
      高山 専門職だからね。
      ディーノ 本当にそうよ。そのへん勘違いしてるのよ。
      高山 そのへんを舐めてるよね。専門職を舐めてる。
      ディーノ 私のほかにもいっぱいる専門職の人に謝ってほしい。征夫ちゃん、丸め込みを注意する気持ちになっていたら完全に揺さぶられているわよね。丸め込みのほかにいっぱいあるもんね、プロレスって。まあ勝った人が強いのよ。殺(や)ってやる、殺ってやるって言ってるけど、ワタシだってヤッてやるという気持ちはあるし。本当に結果だけ見てもらえれば、どっちが強いプロレスラーかわかるんじゃないですかね。
      高山 ヤッてやる、ヤッてやるってヤッちゃう男だよ。
      ディーノ ヤられた、ヤられたってなっちゃうわよ。
      高山 タッグベルトまであともう少しだね。
      2人 ノーフィアー!


      セミファイナルはKO-D6人タッグ選手権試合。第29代王者のNωAはNWAを相手に初防衛戦。NWAは『It's a Small World』で入場。NωAの『Going my ωay』を入江とベイリーが楽しそうに客席から観戦。亜門GMは返還されたベルトをNWAに見せて「やっちゃって!」。NωAだNWAだ言い争って試合スタート。ライアンが大石にチ●コ投げを仕掛けるも勝俣とMAOがカット。入江がライアンの股を広げると、ベイリーが大石にカニ挟み。転んだ大石はライアンの股間に激突してダメージ。入江がパワーで大石に攻め込む。大石のピンチが続く中、入江のラリアットをかわして勝俣とタッチ。MAOが救出に入ったベイリーとライアンにダイビング・ボディーアタック。勝俣とともにドロップキックを放つと、ベイリーにMAOはハリウッドスター・プレス。ベイリーがスクリューハイをかわしてミドルキック連打からハイキック。さらにムーンサルト・ブロックバスター。ムーンサルト・ダブルニーはMAOがかわしてドロップキック。戦況は大石vsライアンに。ライアンがタイガードライバー。これを勝俣がミサイルキックでカットして、場外に出たライアンにトぺ・コンヒーロ。大石がベイリーをエプロンに出すと、リング内から入江が突進してトップロープとセカンドロープの間をすり抜けてプランチャ。さらにベイリーがケブラーダ。大石が飛ぼうとするもライアンがカットしてコーナーからのチ●コ投げ。リングに戻ってロリポップキャンディーをくわえさせてのスーパーキックは勝俣が身代わりに。ライアンが大石を羽交い絞めにするも、ベイリーのハイキックはかわされて誤爆。ライアンのロリポップキャンディーも入江がくわえてしまうと、ライアンのスーパーキックも続けて誤爆。その隙に大石がライアンを直伝トルネードクラッチで丸め込んで勝負あり。

      試合後、亜門GMがマイクを取る。亜門「まずは一つ目の試練、無事乗り越えましたね。おめでとうございます。ただ、これからも会社は君たちに試練を与えます。それを乗り越えて立派な一人前のアイドルレスラーになってください」大石「わかりました」亜門「じゃあ私に感謝の気持ちを伝えてください」大石「お礼言うのおかしいでしょ!」亜門「言えっていってんだろ!」大石「我々アイドルに試練を与えてくださいまして、ありがとうございました!」反発するMAOの頭を勝俣が押さえつけて3人で亜門GMに一礼。亜門「お客さんにもお礼を。いつも僕たちの下手くそな歌を、下手くそな口パクを聞いてくれてありがとうございますって言ってみろ!」大石「いつも僕たちの下手くそな歌…口パクに声援を送ってくださってありがとうございます!」最後に大石が「4月29日の後楽園で新曲を発表したいと思います! どうか楽しみにしててください!」と言って締めくくった。

      【試合後のコメント】
      ライアン 今日は負けたけど明日は絶対にアイアンマンを獲る。あのベルトはアメリカでも人気がある。あれは俺のものになるし、アメリカに絶対持って帰る。

      大石 よっしゃー! 防衛したぜー!
      勝俣&MAO やったー!
      大石 俺が勝ったー! 強敵でしね。
      MAO でもあの3人がベルト獲って誰が喜ぶんですかね?
      大石 俺たちが勝たなきゃダメだぞ! 何が試練だ!
      MAO あれ(もじゃもじゃ)取ったら、ただのハゲのおっさんじゃねえか!
      大石 どんな試練があろうと俺たちがこれを守り通して、今度の4月29日、新曲を発表します!
      勝俣 ベルトを持ってジャケットを撮影しよう。
      MAO 撮影日まで防衛してやるよ!
      大石 このベルトを持ったままワンマンライブだ! そしてアルバム発売! ここまでベルトを防衛し続けて俺たちがKO-D6人タッグの永久チャンピオンになります! 以上、僕たちがニュー・レスリング・アイドル、NωAでした!


      メインイベントは竹下幸之介&アントーニオ本多vs佐々木大輔&遠藤哲哉のタッグマッチ。竹下と遠藤は4・29後楽園のKO-D無差別級戦の前哨戦。先発は竹下と遠藤。じっくりとした攻防から遠藤が自陣コーナーに竹下を運ぶと佐々木とタッチ。竹下は遠藤から離れてアントンと交替する。アントンが佐々木にショルダーアタック。しかしロープワークは躓いて転んでしまう。アントンは「俺のヒザがピザになってしまった! 終わらせる方向性は正しいんですけど、メインイベントでこんなのは情けないので最後に昔話していいですか?」と言って『ごんぎつね』を披露。内容はしずかちゃんのエロ動画が流出してこんにゃくを使おうとするドラえもんだったが、佐々木にサミング。佐々木が低空ドロップキックでやり返すと、その後はDAMNATIONペースで進む。佐々木の挑発に怒り任せにリングインした竹下も佐々木と遠藤に排除されてしまってアントンを助けにいけない。アントンも腹部へのナックルから突き上げニーでなんとか逆転。ようやくリングインした竹下はコーナーの佐々木をビッグブーツで排除。遠藤にドラゴンスクリューを決めると、遠藤も蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリューでお返し。互いに痛めた右脚を蹴り合って我慢比べ。遠藤は蹴り脚をキャッチしてアンクルホールド。これを抜け出した遠藤のジャンピングエルボーを竹下がかわしてバックを取る。ドラゴン狙いは遠藤がかわしてトラースキック。これはカウント2。トーチャーラックは竹下が踏ん張ってエルボーからドクターボム。アントンとの連係から竹下が押さえ込むもカウント2。遠藤はスプリングボード・オーバーヘッドキックで2人をダウンさせて佐々木とタッチ。佐々木は竹下にDDT。コーナーに登ると蘇生した竹下が追いかけて雪崩式ブレーンバスターを仕掛ける。佐々木がかわして雪崩式パワーボム。ミスティカ式クロスフェースは竹下がかわしてリバース・ブレーンバスター。替わったアントンが丸め込むも、カウント2で返される反動でエプロンの遠藤に蹴られてしまう。替わった遠藤は佐々木のダイビング・エルボードロップのアシストからムーンサルト・プレス。これはカウント2。佐々木はペディグリーを仕掛けるもアントンがリバース。コーナーダイブの遠藤に腹パンからスコーピオンデスドロップ。コーナーに登るも佐々木が阻止。遠藤が飛びつき雪崩式フランケン。その場跳びシューティングは竹下がカット。竹下がラリアットで佐々木を排除。遠藤が竹下にテツヤ・イン・ザ・スカイ。アントンがその遠藤にナックルパンチ連打からバイオニックエルボー。卍固めは遠藤が抜け出して投げ捨てトーチャーラックボム。しかしカウント2止まり。ならばとスカイツイスターを投下してフォール勝ち。

      試合後、佐々木がマイクを取る。佐々木「竹下、テメエがKO-Dチャンプ? 笑わせんじゃねえぞ。相変わらず大したことねえな!」竹下が睨みつけると遠藤が応じる。佐々木「4月29日、後楽園ホール、結果は見えてんだよ。あとな、一つ。もう春だからな。ポーリーの様子がおかしいんだよ。テツヤ、ちょっと連れてきてくれ。テメエが気に入らなくて怒り狂ってんだよ、どうしてくれるんだよ」遠藤がバックステージから連れてきたポーリーは赤色に変色。リングインするなり竹下にラリアット。セコンド陣にもハンマーパンチを浴びせた。佐々木「このポーリーの怒りをどう沈めてくれるんだ。竹下とポーリーでシングルを組め。あともう一つ、俺たちDAMNATION、今は4人。春だから新メンバー入れようかなと思っているところだけど、今日、小耳に挟んだ話だけど作り笑顔のクソみたいな集団から抜けたヤツいんだろ! 彰人! いねえじゃねえか! この話はそのうちに。最後に一つ。アントーニオ、オマエとは長いこと一緒にやってた時期もあるな。ずいぶん落ちぶれたな。そんなヒートテック履いて髪を金髪にしてハゲを隠して。オマエにはガッカリだよ」遠藤「おい、竹下。何寝っ転がってんだよ。情けねえな。オマエ、俺にあんだけ期待させといて裏切んじゃねえぞ。こんなんじゃ全然楽しめねえな。次の後楽園、もっと楽しませてくれよ」DAMNATIONは退場。

      アントンはこみあげる感情を押さえてマイク。「今日もガッカリさせてごめんな。さいたま終わって改めて言おうと思っていたことがあるんですけど、簡単に言うとハッピーモーテルを解散しようと思っていて。それは私の中では本当に筋が通っている。さいたまスーパーアリーナ、DDT20周年記念大会のリングで君がダスティ・ローデスの技を出した時に、私は感覚がぶっ飛んでしまって、それ以降の試合の流れを全然覚えていない。でも試合が終わって君が勝って私がリングに上がった時に、プロレスをやってきて今まで経験したことのないような感情がこみあげてきて私は心の底から泣いてしまった。これまでこんなに泣いたことは、若い頃に失恋した時だけで。でもその時の涙は自分の存在を全否定されて本当に悲しくてつらくて泣いてしまったんだけど、君を見て流した涙は自分がこれまでやってきたこと、ハッピーモーテルを結成して一緒にやってきたこと、その全てが肯定されたような気がして。私のようなプロレスラーと一緒にやっていれば、あの言葉を借りるなら、タケちゃんすらいろんな人に舐められてしまう可能性が高いと思うんだけど、タケちゃんは自分の個人的な思いをリングに上げようとする男だから。自分みたいな人間との関係性をそのままリングに上げて闘って、チャンピオンになれたんだけども、自分みたいに人柄、先入観として嫌われたり、バカにされやすいレスラーとやってきたことが、あのバイオニックエルボーが出た瞬間に全てつながったんだよ! あれは僕らがやってきたことの総決算であり、プロレスが出した一つの正解だ! ありがとう! だから俺はこれ以上、ハッピーモーテルを続けてこの歓喜を汚すようなことをしたくないから。だからやめるのは発展的解消が一番。今やめれば俺たちは伝説だよ。最高だよ。だから明日の試合で、ハッピーモーテル解散させていただきたいと思います」竹下「ハッピーモーテルにおいて監督の言うことは全てです。でも初めて監督を否定させてください。ハッピーモーテルは解散しません。ハッピーモーテルが解散したら、自分はこれから…」アントン「(遮って)タケちゃん、この瞬間だけの気持ちでしゃべったら失敗する。それは人生においてもそうであって、ここで終わってタケちゃんがそして私が新たな一歩を踏み出して、今日の、そしてさいたまのことを振り返った時にあそこでやめて本当に正解だった、すべてはあれでよかったんだって絶対に思う時が来ると思う。それは君の倍ぐらい生きているから。別れた時はキッパリ、パッと、フッとなくなる。人があらゆるものは100年もたたずに死んでしまうし、でもこうやって生きている間にこんなにいいお別れを迎えられるのは実は本当に喜ばしいことだから。全然悲しいことじゃないし、本当に今、感謝がMAXのまま終わりたいので。でもわかってくれていると思う。だからタケちゃんのその考えはノーでおしまいだ。そして新たな道が開けていくから」竹下もこみあげる感情を必死に押さえて続ける。「ハッピーモーテル、最後に自分のお願いを一つだけ聞いてください。明日で解散じゃなくて最後にもう一度、ヒロシも入れた3人で組んで、終わりたいです」アントン「そうだね。そうしてください」亜門「じゃあ来週4月1日の春日部大会でトランザム★ヒロシを入れた春日部大会で解散試合しましょう」アントン「しんみりしてしまいましたが、まったく悲しいことではありませんので、ご安心ください! …あれぇ? ただのコンニャクが出てきてからの話をしますか? 真ん中に切れ目~…キツネに装着~…タケちゃん、締めてください」竹下「今頃、天国のヒロシも泣きながら笑っていると思います。Twitterで見てびっくりしてると思います。来週4月1日春日部大会、ハッピーモーテル最後の試合。みんな悔いのないように頑張ります!」

      【試合後のコメント】
      ――ポーリーの様子が変わったようですが。
      佐々木 春だから。
      ――春だと赤くなる?
      佐々木 いろんなものが収まらねえんだよ! 怒ってんだよ!
      ――怒りをしずめるにはどうしたらいい?
      佐々木 竹下をぶっ潰す。遠藤の敵はポーリーの敵だからな。
      ――ポーリーと竹下選手のシングルマッチを要求しましたが。
      佐々木 竹下がそこで潰れたら、それまでだよ。
      ――遠藤選手は前哨戦でしたが。
      遠藤 全然つまらなかった。
      ――どういう部分で?
      遠藤 全部。さいたま終わって気が抜けてるんじゃねえか?
      ――佐々木選手はEXTREMEの挑戦者をディック東郷に決めました。
      佐々木 大館の佐藤茂樹。いつ何時、誰の挑戦でも受ける! それがEXTREMEチャンピオンだ!
      ――ルールについては?
      佐々木 何か考えてくれ。
      ――彰人選手をユニットに勧誘してましたが。
      佐々木 あのブラックバスはハングリーなんだろ? DAMNATIONにピッタリじゃねえか!

      アントン どう考えてもベストなタイミングだと思ったので、リング上でも言いましたがやっぱり何事にも終わりがあって。でもその終わりによっては本当に嫌な気分で終わったり、グダグダになって終わってしまったり、終わったつもりがないのに、そう思ってしまう時があるんですけど、ハッピーモーテルに終わりがあるとすれば、タケちゃんがあのベルトを持った瞬間、それ以上の終わりは考えつかないから、最高の終わりを迎える。それがイマイチお客さんに人気がなかったけど最高のプロレスチームだったハッピーモーテルの最高の終わり方だったと。
      ――今後については?
      アントン 今後どうしていくか考えながら終わるのが一番ださい。何も考えてないですから。それが最高の終わり方です。ありがとうございました!

      ――いろんなことが起こりすぎて頭の整理がつかないのでは?
      竹下 そうですね…。
      ――まずは遠藤選手と前哨戦だったわけですが試合後には赤ポーリーが介入して。
      竹下 遠藤さんについてはタイトルマッチする気が起きてきました。この間さいたまスーパーアリーナでタイトルマッチに名乗り出てきて、GMが決めましたけど、お客さんも見たいと言ってるし、やってやろうという気持ちが強かったんですけど、それ以上にDAMNATIONで強くなってました。いきなり試合の序盤にヒザ蹴りを顔面に受けまして、スイッチ入れてきやがったなと。だから「よし、やってやるぞ」となった瞬間に謎の赤ポーリーがやってきて、頭がごっちゃになっているところに監督がハッピーモーテルの解散を。監督の言うことを聞く限り、すごく前向きでポジティブな解散に聞こえるんですが、ハッピーモーテルは決して勝率のいいチームでも人気のあるチームでもなくて、ただただデカい3人組という。モーテルはもっと可能性があるんじゃないかと信じ続けてきて、さいたまのメインで自分が勝ってこれから行けるかなと思った時の解散だったので。確かに今がピークなのかもしれません。でも、ハッピーモーテルは自分の存在そのものだったので、今はあまり考えられないです。
      ――解散にちょっと反発していたが。
      竹下 反発というか認めたくない。でも監督の言っていることは正しい。絶対に間違ってないし。ただそのハッピーモーテルが自分にとっては家みたいなもので、あって当たり前だし住み心地のいいものだし。そこを出てまた何か挑戦することは怖いというのもあるし。でも次進んでいくにはハッピーモーテル解散を避けてはいけないと思いますね。ハッピーモーテル来週で最後なんで応援してください。ヒロシの分まで頑張りますんで。


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