21日、都内足立区のグレース観光株式会社の駐車場にてさいたまスーパーアリーナ大会の一夜明け会見がおこなわれた。昨日、グレース観光株式会社との業務提携とバス2台の寄贈が発表されたが、今回はそのバスの前でグレース観光株式会社・吉村義郎社長、高木三四郎大社長、鶴見亜門GMが出席。「まずは巡業バスとしてですね。自前で持つことになったので日本全国にいけます。全国展開しやすくなると思います」と語った高木大社長はファンイベントについても「いちご狩りツアーやサツマイモ掘り、潮干狩りと企画しています」とコメント。グレース観光では東京~名古屋・大阪間で運行しており、観戦ツアーの計画もあるとのこと。高木大社長はファンバスに島谷常寛、伊橋剛太、鈴木大といったユーモアに富んだ選手を試合はさせずに、バスガイドとしてのみ派遣させると述べた。
続いてバス車内に移動して高木三四郎が昨日発表した「東京ドーム in 路上プロレス」について言及。「2012年の日本武道館大会で鈴木みのる選手と試合をしたときに5年後の東京ドームを目指すと。そこでおこなわれるのであれば、シングルマッチをと言っていたんですけど、普通に興行するのは面白くない。DDTらしいデタラメなことはできないかと思って、東京ドームさんに路上プロレス開催の打診をしていた」という高木。昨日になってようやく開催へのゴーサインが出たが日時や路上プロレスのできる範囲などは、これから東京ドーム側と協議していく。「東京ドーム内でおこなう路上プロレスです。日時は未定なんですけど、対戦相手は鈴木みのるしかいないと思っている。すべてはこれからなんですけど、やるなら出てこい、鈴木みのる。すべての条件をクリアしてきたので、東京ドームで1対1でやろうじゃねえか。(東京ドームの路上でやりたいことは?)どこからどこまで使えるのかが肝になってくる。やるなら東京ドームのボイラー室。ボイラーってけっこう熱いのでダメージを与えられるじゃないですか。そういう利点を生かしてみたい。言い切れるのであれば、東京ドーム全面使用の路上マッチにしたい。マウンド、ブルペン、あとボイラー室。(シングルのワンマッチ興行?)そうですね。(前代未聞づくしになる)そもそも興行になるかどうかですけど、シングルのワンマッチ興行になる。やるからにはそれなりのものを自分としても懸けたい」
続いてHARASHIMAを破ってKO-D無差別級の新王者となった竹下幸之介が出席。「DDT20周年の素晴らしいメインに立てたことが経験になったし、思い出にもなりました。20年前は1歳なので。そんな人間が20年後、さいたまスーパーアリーナのメインに立っているという、こんな夢みたいなことはないと思うので。それが本当にDDTならでは、プロレスならではという素晴らしいことだと思いました。絶対エース、不動のエースのHARASHIMA選手から3カウント取れたことが一つ自分のターニングポイントになったと思います。(体のダメージは?)今、首が回らないけどあとでジムにいきます。ヒザも曲がらないけど、伸ばしてできるトレーニングを。次のタイトルマッチが決まっているので休まないで頑張ります。(2度目の戴冠だが?)1度目の時も21歳の誕生日でカリスマに勝って初戴冠という特別な思いがありましたけど、2度目はただ嬉しいだけというより、自分が引っ張っていかないといけないという責任感が前回よりすごく強い。具体的には後楽園やビッグマッチ以外の地方の試合でもタイトルマッチをやっていきたい。いろんな選手とタイトルマッチができたらいいと望んでいます」
4・29後楽園大会での遠藤哲哉の挑戦が決定しており、会見には遠藤も出席。遠藤「昨日も言ったように俺は未来とかベルトにもそんなに興味がありません。俺はただ単純に竹下が苦しむ姿を見たい。竹下を潰したい。ただそれだけ」竹下「竹下幸之介vs遠藤哲哉は自分の中で特別なシングルマッチだと思っていて、昨年チャンピオンだった時にタイトルマッチを一度やったけど、それからしばらくやりたくないなと思ったぐらい特別な試合なんで。それで昨日、HARASHIMAさんとの試合に僕が勝ったあとに出てくるということは、遠藤さんはかなり自信があるんだろうなと。この試合をも俺なら越えられるという自信で出てきているんだと思う。でも僕はやりたくなかったです。何度もするカードじゃないと思ったので。でも、さいたまスーパーアリーナのお客さんが望んでいたと思ったので、それならチャンピオンとして挑戦者のすべてを受け止める覚悟で闘いたいと思います。(シングルマッチは昨年の9月の大阪以来だが)僕たちのシングルマッチは結構やっているけど、僕のほうが若干勝率が高いぐらいで、最近になって負けが増えている気がするんで。実力は拮抗しているかもしれないけど、メインでタイトルマッチとなると、また違う勝負強さが必要になってくるので、その点では負ける気はないですね」遠藤「前回と明確に違うところは、これがタイトルマッチということ。向こうは懸けるものがある。これで俺が勝てば前回の大阪以上の絶望感を竹下に味わわせることができる。俺が見たいのは去年の7月、俺がDAMNATIONに入った時に見せた竹下の絶望に満ち溢れた表情。そのために俺はこのタイトルマッチ、ベルトを獲る必要があると思っています」
次は昨日、葛西純を破ってDDT EXTREME級王座を獲得した佐々木大輔が出席。亜門GMから防衛戦について4・8成増や4・29後楽園を提案されるも「やらない」の一点張り。しかし、4・14新宿のDAMNATION主催興行で打診されると「やろうよ」と了承。挑戦者については闘いたい相手がおらず、会社に決められるのも拒否すると
「ハガキで募集」と言い放つ。というわけで我こそはと思う人はハガキのみにて①氏名、②年齢、③職業、④住所、⑤電話番号、⑥なぜEXTREME級王座に挑戦したいのか、⑦やりたいルールを明記の上、以下の宛先まで。3月24日(金)までの消印有効。挑戦者は佐々木が厳正なる選考をし、3月25日横浜大会で発表される。
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-1-2白鳥ビル1F 株式会社DDTプロレスリング
「EXTREME級王座挑戦者募集」係
電子メールと封書による送付は不可で絵ハガキも可。熱意があれば素人でも選ばれる可能性があるという。ルールに関しては「書くだけ書いて」。ハガキのみで決まる不安は「まったくありません」とのことで「どんな絵ハガキがくるのか、どこからくるのか好奇心がある」と楽しみにしていた。なお、佐々木からはDAMNATION主催興行の決定分カードとして石川修司&マッド・ポーリーvs関本大介&佐藤耕平もアナウンスされた。
次に4・29後楽園で決定した船木誠勝&坂口征夫vs高山善廣&男色ディーノのKO-Dタッグ選手権試合に関して、王者チームから坂口、挑戦者チームからディーノが出席。昨日の試合を「遠藤選手のスピードと石川選手のスピード+パワー、改めて強敵だったなと。何度もやられそうになったけど、なんとか生き延びることができたので、勝利の余韻に浸りたいなと思ったのにいらない邪魔が入ったので気分が悪いですね」と不機嫌そうに振り返った坂口。「いらない邪魔」扱いされたディーノは「征夫ちゃんには申し訳ないことをした」と謝罪の言葉を口にしたが「要するには嫉妬なのかなと。私がマー君ばっかりいくから平等に愛さないとね」と、船木を「マー君」呼ばわり。これに坂口は「何勘違いしてんのかな。あまりアンタのことを見てないし、俺のことも見なくていい。俺が見ているのはアンタのところのヨッちゃんだから。ヨッちゃんしか目に入ってねえから。アンタは船木さんに料理してもらって、自分はヨッちゃんをやっつけるから」と高山を「ヨッちゃん」呼ばわりして挑発。昨日、船木は「苦手なタイプ」と話していたが「正直、自分も嫌だなと思うんですけど、相手チームのヨッちゃんがリングに上がれば平等だと、平等に闘えと言っていたので、平等に殺ってやろうかなと思います。今まで力で来るチームが多かったけど、今度は異質な部分もあるし、正直侮れない。ただあまり考えてもしょうがない。変なおっさん2人ぐらいにしか考えてない」とコメント。対するディーノは「侮れない」の言葉尻を掴んで「侮れないというかアナ掘りにくい、アナ掘れないと思います。でも掘ってこそのワタシたちだと思うし、怖いものは何もない。どんなアナでも掘ってやる。それがノーフィアー」と言い放った。なお、
4・8成増で両者のシングルマッチも決定したが、亜門GMが「DDT成増に初進出となります」と発言したことをきっかけに「(ディーノとのシングルは)KING OF DDTの1回戦でシングルをやらせていただいて、それ以来になります」(坂口)「ディーノ選手はどのような意気込みになりますか?」(記者)「お互い気を付ける技は何になりますか?」(記者)と“なります”が飛び交う展開になって終了した。
次に昨日、和解したはずがバックステージで遺恨が勃発したディーノとジョーイ・ライアンが出席。3・26平野での再戦が亜門GMから告げられて両者がコメント。ライアンは「友達になったからディーノとタッグチームを組んでハーディボーイズやヤングバックス、ダッドリーボーイズ、スタイナーブラザーズと対戦したかったのに。オマエはなんて自分勝手なんだ。そのベルトさえ俺にくれればいいんだ」と、翌日の帰米前にどうしてもアイアンマン王座が欲しい様子。ライアンは「レッスルマニアウィークで毎回試合があるので、そこでタイトルマッチをやりたい」と防衛ロードを描き、対するディーノは「逃げ回ります。不透明決着しかないわよ」とどんな手を使ってでも王座死守を誓った。なお、肛門爆破された山里亮太さんには「頑張って芸能活動やって欲しいわ」と素っ気なくコメントしていた。
最後に昨日、KO-D6人タッグ王座を獲得したNωA(大石真翔、勝俣瞬馬、MAO)が出席。「ベルトを獲ってとりあえずの目標を達成した」(大石)とのことで、今後の目標を「ベルトを防衛するのはもちろん、ベルトを持って単独ライブ」(大石)「アルバムを出したい」(勝俣)「ベルトを持ってジャケ写を撮りたい」(MAO)、「michitomoさんがご褒美に新曲を作ってくれるそうなので、ダンスも練習して来月の後楽園ホールで披露できればね」(大石)と壮大な夢を語っていたが、亜門GMが「いい加減にしろ!」とブチ切れ、「チャラチャラしてムカつくんだよ! 実力で勝ったと思ってんのか? まぐれだろ!」と罵詈雑言を浴びせる。
「オマエらに試練を与えるしかない」と3・25横浜での防衛戦を厳命。「早すぎる…」と難色を示すNωAに「ももクロだってアプガだって与えられた試練を乗り越えようとする姿にファンの心が揺さぶられて、あんだけ大きくなったんじゃねえのかよ! 早すぎる? バカか! 人気者気取りか! 人気あると思ってんのか?」とさらに怒りを増幅させる亜門GM。さらに柏でおこなわれたライブの観客数が25名であったことを聞かされると「25人でアイドル気取り~っ! キモイ~ッ!」と悲鳴をあげ、さらに横浜での挑戦者チームとして呼び込むと入江茂弘、マイク・ベイリー、ライアンのトリオが登場。「強すぎないですか…」と弱気のNωAに亜門GMは「ダサッ! クサッ! 会社が用意した試練だ。試練を用意してくださって、ありがとうございますじゃねえのかよ!」と激昂。「ありがとうございますって言ってみろ!」と強要し、NωAの3人も「ありがとうございます!」と口を揃えていた。挑戦者チームは「この3人は生まれたところは違えど大和魂を持っている日本人です」(入江)「この3人は一番強いアメリカ人レスラーです。ベルトを獲ってNew Wrestling Americaになります」(ライアン)「3人は子供の頃、靴がなかった。雪の多いカナダの大地を靴なしで3キロも歩いた。今やったら強いチーム」(ベイリー)とコメント。まとめるとカナダの幼馴染で大和魂を持っているアメリカ人レスラーということなのだが、「言ってることがバラバラじゃねえか!」とツッコむNωAに亜門GMは「ツマンねーな!」と罵声。NωAに「この試合に負けた場合は二度と歌って踊らないでください。これでアイドル活動は終わりです。NωAのファンは絶対に来てください。彼らのラストライブになります」と要求する入江は「みんなでリングを作って試合に向けてウォーミングアップをしなきゃいけないのに、コイツらは『リハ入りまーす』って唄ってんですよ」と不満をぶつけたが、ファンが25人しかいないNωAから「入江君のファンだって25人いるかどうかでしょ」(大石)と指摘されると、指を折って数えた結果、3人ぐらいしかいなかったことが発覚し、大石に八つ当たりしていた。なお、New Wrestling Americaでやりたいこととして入江は「昔WCWにいた3カウントみたいになりたい」、ライアンは「アメリカ人レスラーとしてカナダ国家を唄いたい」と言って締めくくった。