18日、東京・両国国技館にて『両国ピーターパン2013~プロレスの傾向と対策~』がおこなわれた。第1ダークマッチは彰人&ワンチューロvsFUMA&風戸大智。先発はワンチューロとFUMA。FUMAがスナップメイヤーからのローキックを決めればワンチューロはスナップメイヤーからのヒップトスを放つ。ワンチューロと彰人が代わる代わる風戸を捕獲。風戸もワンチューロへのドロップキックで逆転するとFUMAがネックブリーカー・ドロップ。ランニング低空ドロップキックはカウント2。ワンチューロはサミングで動きを止めるとセカンドロープのを踏みつけてのブルドッキング・ヘッドロックを決めて彰人とタッチ。FUMAは彰人にバックドロップ。風戸が出てくるとFUMAとともに串刺し攻撃。FUMAの河津落としと風戸のジャンピング・ラリアットの合体技から風戸がミサイルキックを投下。これをカウント2で返した彰人は風戸を俵返しでぶん投げ、さらに俵返しの体勢からエメラルド・フロウジョンの形で叩きつける。彰人が変形トルネードボムで風戸をキャンバスに沈めた。
【試合後のコメント】
ワンチューロ 今日、僕達勝ちました―! イェーイ! ブラボー!
彰人 ワンチューロがいたおかげで会場の空気が温まって。会場人気あるから。
ワンチューロ めっちゃグラシアス! 両国最高!
彰人 今年は2日目第1ダークマッチで、できれば本戦出たくてちょっと悔しい思いしたんですけど、今日の僕らの試合でお客さん盛り上がって後に繋がればって思ったんで頑張りました。来年はビックマッチであるとしたらもう本戦に出たいなと思います。そのためにも一戦一戦インパクト残すようなことしていきたいと思います。ありがとうございました。
ワンチューロ 国にいたら体験できないことをできて両国で闘えて最高でした! みんなありがとう、最高だ!
第2ダークマッチはアントーニオ本多&星誕期&葛西純vsアントーニオ本多&星誕期&曙のKO‐D6人タッグ王座挑戦者決定戦。高木組、モ軍が会場外の大階段に登場。試合が始まると葛西が観客から奪ったバックで高木をぶん殴り、アントンと大鷲はコンクリートの上でゴロゴロ転がる、曙は誕期を階段下に落とそうとする。ここから館内へと移動。曙はトイレに移動すると待ち構えていた葛西を便器に入れようとする。高木は自転車で誕期を跳ね飛ばすと、曙も自転車に跨りアントンを跳ね飛ばす。ここから会場内の2階席に登場。高木は自転車で通路を疾走し誕期を跳ね飛ばし、アントンが日傘を奪ってガードせんとするも曙はお構いなしとばかりにむんずと掴む。今度はアントンが自転車を奪って安全走行。高木は2階席でギターをかき鳴らし『Be together』を熱唱。葛西は大鷲を国技館のプリクラ前で苦しめる。今度は1階ロビーへと移動。誕期が高木のギターを奪って『Be together』を熱唱しそのまま殴打。高木が誕期とアントンを掴まえて曙の両腕ラリアットを呼び込む。ここから通路を通って場内へと移動。曙は入退場口のヘリに登ってアピールしただけ。10分経過、リング内では大鷲と誕期が上がると、アントンが本部席から軍配を発見して行司役に名乗り出る。2人の元力士が組み合うと、誕期があっさり上手投げ。すると曙がリングイン。曙と誕期ががっぷりよつから曙が左上手投げ。するとアントンが向かい合い曙にぶつかっていくがあっさり倒されてしまう。入退場口下では葛西がテーブルを設置し高木を寝かせると、入退場口のへりからダイブしテーブルクラッシュ。葛西と大鷲はもみあいながら支度部屋と移動。曙は誕期を鉄砲柱にぶつけると高木がかごにピコピコハンマーを乗せた自転車に跨って支度部屋の風呂場へと雪崩れ込む。すると大鷲が接触して湯船へ転落。アントンのバイオニックエルボーは葛西に誤爆し、葛西が風呂に転落。高木とアントンも互いに風呂桶で殴りあいダブルダウンで湯船へ転落。再び支度部屋に戻るとそこにはイスで組み立てた3つの城が。モ軍の3人が投げられ城に接触し落城。大鷲がアントンをイスの上にボディースラム。曙が土俵入りの動きからボディープレスで押さえ込んで勝利した。曙は笑顔で大喜び。
【試合後のコメント】
曙 1発目勝って、2発目も勝つ!
高木 それでいいんだ!
大鷲 両国国技館で横綱に絶対ベルト巻かせるからな! 覚悟しとけよ!
誕期 大丈夫かよ、オイ!
葛西 フェアじゃねーよ。向こうは相撲取り2人いるんだろ? こっちは誕期さんしかいねえじゃねえか。
アントン 体重差考えろ、オマエら。こっちには可愛げしかねーよ!
入江がピーターパン、HARASHIMAがフック船長となって登場した全カード発表のオープニングVが終わると第1試合へ。KUDO&ヤス・ウラノ、石井慧介&高尾蒼馬、ケニー・オメガ&伊橋剛太、佐々木大輔&火野裕士による次期KO-Dタッグ王座挑戦者決定4WAYタッグマッチは目まぐるしい攻防が続く。KUDOがケニーにミドルキックを決めると、赤いタライごと高尾を蹴り上げる。佐々木がエプロンからKUDOを投げようとするもケニーが入って佐々木をリング内へと投げようとする。すると火野、石井、伊橋が加わってブレーンバスターの仕掛け合い。すると高尾がヤスの腕を取ってオールドスクールで、ブレーンバスターで組みあう6人を踏みつけていった。ケニーは高尾に逆水平。5分経過、伊橋とともに佐々木に串刺し攻撃を決めるとケニーはカナディアンロッキーバスター。伊橋が側転からのその場跳びムーンサルトにつなげる。このカバーをカットに入った石井と高尾が佐々木にダブルの低空ドロップキック。高尾のタライ攻撃を石井に誤爆させた佐々木が火野とタッチ。火野が一気呵成の大暴れ。セントーンをかわしたKUDOがエルボーを見舞うと、コーナーに控える伊橋に火野は逆水平。火野はKUDOを抱えてランサルセから逆水平連打。ヤスが救出に入って雪崩式フランケンからKUDOのダイビング・ダブルニーアタックを呼び込むが佐々木にカットされる。佐々木がヤスにクロス・フェースロック。ヤスが佐々木をツームストーン・パイルで捕獲せんとしたところでケニーがまとめてダイビング・ボディーアタックで倒す。石井がケニーにカンガルーキック3連打からタイガーSHへ。これはKUDOがカット。KUDOは石井を場外に出してトペ・スイシーダ。ケニーは佐々木をリング下に出すとノータッチ・トペコンヒーロ。続いて伊橋がコーナーに登ったがヤスに阻止され、ヤスがコーナーに登ると高尾がタライで動きを止める。石井と高尾の雪崩式ツープラトン・ブレーンバスターに下から火野と佐々木も加わって3人を投げ落とす。リング内ではケニーと火野が逆水平のラリー。火野が制して走り込んだところ伊橋がレッグラリアットで迎撃。ボディープレスで飛んだがカバーは高尾がカット。石井がニールキックで高尾を救出すると高尾がジントニックで3カウント奪取。石井&高尾が次期KO-Dタッグ王座挑戦権を獲得した。
【試合後のコメント】
石井 ウチらが挑戦権取ったんで今日入江君が防衛して、入江君が巻いたまま自分達がKO-Dタッグをとれば、チームドリフがシングル&タッグ独占。序列変えられるんじゃないか? KO-Dタッグへの挑戦は2012年の7月21日以来の挑戦。久しぶりに巡ってきたチャンス。高尾君とは二人で初めて挑戦するけども自信ついたんで、どっちのチャンピオンが出てくるかわからないけど、どっちが来てもいけるって自信はあります。
高尾 俺はKO-Dタッグ、石井くんも久々だけど、俺も久々の挑戦なんだ。ましてドリフでは初めての挑戦。誰への挑戦者になるかわからないけど、俺達がベルトを取って入江君がシングルを防衛して、序列を変えていきます。以上!
第2試合は総研グループプレゼンツ~アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差バトルロイヤル。人気声優の若本規夫さんによるすべらない話風な煽りVが終わると第972代王者の美輪明宏さん直筆の書「光明」がボディーガードの石川修司、諸橋晴也によって『愛の讃歌』が流れる中、運び込まれた。2番手はゴージャス松野。松野がボディーガードに苦しめられていると第3入場者のMIKAMIがリングイン。MIKAMIのミッキーブーメランから松野のスワントーンボムと諸橋を攻めていると第4入場者の三富政行がリングイン。ゴジャミカにダブルのドロップキックを決めると第5入場者の美月凛音が登場。美月が三富にドロップキックを決めていると第6入場者の相島勇人がリングイン。相島は三富に垂直落下式ブレーンバスターを決めて3カウントを奪い失格にさせた。第7入場者はDJニラ。相島がエプロンに出た松野とMIKAMIにショルダーアタックを見舞ってオーバー・ザ・トップロープで失格にさせていると第8入場者の中澤マイケルがリングイン。マイケルは美月に変態スライドを決めてオーバー・ザ・トップロープにする。第9入場者は松永智充。エプロンに出た相島にマイケルがウェスタン・ベノムアームを決めてオーバー・ザ・トップロープで失格にする。10番手は平田一喜。攻防が繰り広げられていると11番手に相撲ヨシヒコが現れる。キャンバスで大の字になっているマイケルに旋回式ダイビング・ボディープレスを決めて失格にした。すると松永と平田がヨシヒコをリング下に投げ捨てオーバー・ザ・トップロープにしてしまうと場内ブーイング。松永、平田、ニラが結束してボディーガードに襲い掛かり諸橋、石川をオーバー・ザ・トップロープにする。ニラは「光明」に傘をさしながらダイビング・フットスタンプを見舞って破壊し3カウントを奪うとアイアンマンヘビーメタル級王座も獲得。ニラが「俺には神通力など通用しない!」とアピールしていると『ヨイトマケの唄』が場内に流れ、美輪明宏さんばりにメイクをほどこし衣装に身を包んだアキヒロが登場。アキヒロは森羅万象を松永、平田に次々決めて失格にする。ニラはアキヒロを破壊しにかかり、ゆっくり弧を描くジャーマンへ。アキヒロはカウント2でクリアするとコーナーに登らされるも雪崩式でニラを落とすとよりスピリチュアルコースターで勝利した。勝利したアキヒロには総研グループから金一封が贈呈された。
【試合後のコメント】
――今のお気持ちをお聞かせください。
アキヒロ ……。
――アキヒロ選手は機嫌が悪いんでしょうか?
総研グループの中野さん ちょっとご機嫌斜めなようですね。
――中野さんはいかがでしたか?
中野さん ちょっとギリギリまでトレーニングにトレーニングを重ねてきた疲れが、今試合終了してホッとして疲れが出てるのかなと思います。
――「光明」はぶち抜かれてしまいましたが。
中野さん かなりマズイですね。どうやって美輪さんにお詫びすればいいのか、ウチの社長と相談したいです。
――アイアンマンのベルトは総研グループが保持し続けることになりましたが、今後のDDTとの絡みは?
中野さん 第2弾、第3弾の秘密兵器も用意しつつ、チャンピオンがチャンピオンベルトを保持し続けられればと思っています。
第3試合は赤井沙希デビュー戦。赤井はマサ高梨&チェリーとのトリオで福田洋&世Ⅳ虎&志田光と対戦する。赤井はコーナーに登って堂々のアピール。世Ⅳ虎がさかんに赤井を挑発するがチェリーが制して先発を買って出る。チェリーが世Ⅳ虎をネックブリーカードロップを決めると続いて高梨がリングイン。世Ⅳ虎は福田と交替する。高梨が低空ドロップキックを決めると赤井とタッチ。赤井が出てくると福田が握手を求める。応じようとする赤井にトーキックを見舞った福田は志田と交替。赤井が志田とフィンガーロック。手の取り合いからスナップメイヤーを決めるとサーフボード・ストレッチで絞り、さらに丸め込んでいく。志田がロープに押し込むと福田がエプロンから赤井の髪を引っ張り、志田から替わった世Ⅳ虎が赤井に襲い掛かる、赤井に顔面ウォッシュを決めるとさらにロープに固定して顔面を踏みつけるとボディースラムへ。赤井がカウント2でクリアしても顔面を足蹴にする。赤井は志田にスナップメイヤーからローキック。これをカウント1でクリアした志田がエルボー連打からブレーンバスターへ。赤井はカウント2で返す。世Ⅳ虎は赤井にヒップドロップ。ボディースラムからセントーンを狙うが赤井は間一髪で回避。福田のラリアットの誤爆を誘ってラリアットを決めてチェリーとタッチ。チェリーが一気呵成の攻め。しかし高梨との連係が誤爆に終わり、高梨は志田のパワースラムで蹴散らされてしまう。世Ⅳ虎が出てくるとチェリーがコルバタを決めて高梨とタッチ。世Ⅳ虎がケブラドーラ・コンヒーロを決めてネックハンギングボムにつなぐもカウント2。上から世Ⅳ虎のカウントは阻止されてしまう。高梨はチェリーのチェリートンボムを呼び込むと、赤井はビッグブーツを福田、志田に決める好アシスト。高梨のタカタニック狙いは志田がリング外からの竹刀で阻止。志田と世Ⅳ虎の猛攻から替わった福田がパーフェクトプレックスを狙うも赤井がビッグブーツでカット。赤井は志田に串刺しのビッグブーツ。コーナーに登るとダイビング・ボディーアタックを決めて世Ⅳ虎にもビッグブーツを見舞う。高梨が福田にタカタニックを決めて勝利した。納得いかない世Ⅳ虎が赤井に食ってかかり互いに髪を掴みあって挑発しあった。マイクを取った赤井は「先ほどはお見苦しいところをお見せしてすいませんでした。こんなに疲れると思いませんでした。いい刺激をもらってクセになりそうです。プロレスが大好きになりました!」とアピールした。
【試合後のコメント】
赤井 今日はたくさんの取材ありがとうございます。初めてのデビュー戦で、なんとか先輩方に助けられながらもやっと勝つことができました。でもやっぱり、何年もされてる武器っていうものがあって、選手ということもあって、やっぱり到底かなわなかったんですけど、プロレスを見るだけじゃなくやる方も楽しいって、もっともっと今日で大好きになりました。
――試合後には「クセになりそう」とおっしゃってましたが、継続については?
赤井 今後のことはまだ未定で、続けるかこれっきりにするか。これっきりってことも嫌いになったわけじゃなくて、自分が踏み込んでいい場所なのかっていうところも、リスペクトがあるからこそ、もうちょっと深く考えたいと思っています。
――今日に関してはやりたいことはできました?
赤井 やりたいことは、とりあえず習った事は全部やったんですが、まだハイキックですとか、あと打撃? 元々ボクシングしてたのにパンチが一回も出せなかったんで、でも手で殴るよりも足のほうが長いんで蹴るほうが楽しいなって思いました。
――世Ⅳ虎と掴み合いになる場面もありましたが。
赤井 世Ⅳ虎さんについては、すごく重かったです。気づいたら目の前に大きなお尻があって、もうそれから真っ黒になったんですけど、無我夢中になって途中からはあんまり記憶がないんですけど、気づいたら髪の毛掴まれてて。あんまり喧嘩って好きじゃないんですけど、あの時はカッてなっちゃいましたね。
――いろんな攻撃を食らいましたが何が一番キツかったですか?
赤井 元々の身長も高いのにブレーンバスターとかキツかったですし、あとボディースラム。すごく背中も痛くて内臓が全部が痛くなって、息ができなくなりました。でも、お尻のやつがすごかったですね! 息もできなくなったし、頭蓋骨が潰れそうでした。あとヒザのやつ? 世Ⅳ虎選手の技は全部頭の骨がイカれそうになります。
――デビュー戦でしたけどお客さんの反応や声は届きました?
赤井 途中はもう、ただ目の前の相手を倒す事に集中してたんですけど、大きい技とか飛び技とかが決まると「オオッ!」って声が周りから聞こえてくると、やってやるぞって思いますね。丁度いいところに志田選手が倒れたので、そこに向かって飛んでやろうって思った時に、コーナーを登っていったら「え? やんの?」みたいにワーってなった時に「綺麗に飛ぶで~!」って気持ちが高まりました。
――そこが快感?
赤井 そうですね。これがほんとに気持ちよくて、これはクセになっちゃいそうですね。あと勝った時の喜びと、やっぱ絶対に私一人じゃたとえ相手がシングルだったとしても勝てなかったので、この3人でやって、やったーっ!て一つになったってことが、プロレスでしか味わえないことだと思うので、楽しかったです。
――タレントレスラーの先輩として愛川ゆず季さんがいらっしゃいますが、愛川さんがこういう事を日常的にやっていたって事についてはどう思いますか?
赤井 すごいことだと思います! 私、今ちょっと顔見てないんでわかんないですけど、たぶん化粧もグチャグチャだと思うし、結構食らっちゃったんで明日腫れるかもしれへんし、内出血とか練習だけでも体にたくさんアザができてしまうので、これでグラビアアイドルされてたんで、水着になるお仕事で内出血とかそういう両立どうやってされてたのかなって事がすごく気になりますね。やっぱりこの一回勝った時とか試合に出た時の快感を味わっちゃえば、辞めれなくなる気持ちは少しわかりました。
――昨日はモデルとしてDDTに上がったわけですけど、昨日モデルとして上がった時と今日選手として上がった時どのように違いを感じました?
赤井 モデルさんはいかにメイクだったり髪の毛だったりお洋服を綺麗に見せるかで、そのモデルさんによって服の見え方とか全部が違うと思うんですけど、昨日はちょっとモデルさんになりすぎてて、あれが私だって気づいた人が結構少なかったんですよね。それはそれで自分がお洋服よりも前に出てないって点では成功だったと思うんですけど、今日は今日で私自身じゃないとできなかった事ができたと思うので、また違う魅力がありますね。どっちというのは選べないです。
――競技は違いますがお父さんがボクサーとしてリングに上がっていて、自分もリングという場所に立ったという事に関して思うことは?
赤井 出る前まではもう震えてて、昨日のモデルの時点でもリングの中にまでは入らなかったんですけどランウェイを歩いてる時に「え~」って思って! 明日ここでやんの!と思って、ちょっとやっぱりどうしてもビビっちゃってたんですけど、直前の音楽が鳴ってもまだ緊張してて、でもパって出て照明を浴びてリングに入った瞬間に、なんかすごい気持ちよくなって、みんなが私を見てるとかそういうのじゃなくて、なんて言うんだろう? でも父親もリングに上った者にしかわからない楽しさとか快感というのがあるというのを話してたことがあるので、それはちょっと感じることはできました。
――ドラマ『マッスルガール!』の時は役としてプロレスラーをやっていたわけですけど、実際やってみると違いは感じますか?
赤井 ドラマの時はやっぱり撮影に使うようの技ですとか、しかもドラマの場合はカットして編集したりとか失敗したらもう一回やり直しとかこういう風に綺麗にやりますとかやるんですけど、本当のプロレスっていうのはやっぱり生物ですので、失敗はできないですし、失敗したら自分がやられちゃいますし、全く別物ですね。
――タッグを組んだ2人はいかがでした?
高梨 先程から引っ張ってもらっていろいろあったと言ってもらってるんですけど、むしろこっちのほうが生き生きしてるから引っ張るどころかこっちの充実感じゃないですけども、なんかリングに立つと発散されるエネルギーのようなものがあったんで、やられていてもそれでも負けるかみたいなものを感じてて、こう心配になるようなことは一切なかったですね。一緒に闘おうって僕らのほうが新しい刺激もらえたような、そんな気がします。たぶん、お客さんもこういう新しい選手を見てすごいそういうものを感じ取っていただけたんじゃないかなと思いました。
チェリー やっぱりデビュー戦ということで、試合前すごく緊張していて、でもやっぱリングに上がると普段その勝負力の強さというか、本当に堂々としていて凄いなと思いました。これがデビュー戦なのかな?ってぐらいすごくビックリして、こっちもすごい気持ちをもらって、すごく楽しくというかもう引っ張られて闘えたので本当に感謝してます。
高梨 対戦相手の世Ⅳ虎選手は最初は「来い来い」ってやってたけど、最終的には自分が試合終わった後に手を出して、あれはこっちの勝ちだと思うぐらい。最初は興味本位で触ってみようかなっていうものから、もう触れざるを得ないような存在にあの選手にとって視界に入ったと思いますんで、そういう点でもすごかったと思いますね。
赤井 すごく嬉しいですね。夢中で何が何だかわかんなかったんですけど、最初に高梨選手に「いけるか?」って言われた時に早く出たいって気持ちが高まってて、タッチしてくれた瞬間よっしゃ今からやったんど!ってボルテージが上がりました。で、やっぱり元々見に来てた団体だったんでもちろん二人のことは知ってたんで、そんな選手と自分がタッグパートナーとして闘えるって事をすごく光栄に思います。
世Ⅳ虎 テメー! 何負けてんだよ!
福田 ごめん。アイムソーリー。
世Ⅳ虎 アイムソーリーじゃねぇよ!(福田を叩く)
福田 痛い! アイムソーリー!
世Ⅳ虎 どうでもいいけどよ! 赤井沙希とシングルやらせろ! 今すぐやらせろ! オイ高木、組め。赤井沙希とシングル! 夜露Ⅳ苦(福田を殴りインタビュースペースを後にする)。
志田 めっちゃキレてるじゃん、アイツ。2年前アイスリボンで一緒に組んだ時より、全然力強いし私も顔にヤクザ(キック)のいいのもらっちゃったんで、楽しみです。アイスリボンにも上がってもらおっかな~、赤井沙希。まあ今日は負けちゃったけど、まだまだこれからやる機会はあると思うんで、楽しみにしてます。オマエ何負けてんだよ!(福田を殴りインタビュースペースを後にする)
福田 アイムソーリー。赤井沙希、面白いじゃないか。試合前はただのそこらへんの小ホウキ程度の実力だと思ってたけど、試合してみて掃除用具入れの中に入ってる自在ホウキぐらいの手応えはあるかなと思いました。次はこうはいかないからな。親の七光りでどうにかなる世の中じゃないんだ、このレスリング業界は! 覚えとけよ。私は必ず帰ってくる。アイルビーバック!