第6試合はアントーニオ本多&佐々木大輔&火野裕士&星誕期with渡辺哲のモンスターアーミーと坂口征夫&マサ高梨&彰人&平田一喜with坂口憲二の坂口家が激突。試合前のスキットでは坂口家の家宝である坂口征二さんのガウンとブロンズ像がモンスターアーミーの最高幹部・渡辺哲元帥によってチンされた流れが説明されると、さらにはテレビドラマで刑事役をやったばかりの坂口憲二さんがモンスターアーミーを逮捕しようと持ってきた手錠までもチンされたことが発覚。入場では征夫の後に憲二さんが登場すると大歓声が上がり、2人は固い握手をかわす。続いてモンスターアーミーの入場では哲元帥を中央に5人で敬礼。アントンは「オマエら手錠をなくしたらしいな」というとタイツの中から取り出すと、さらに「我々がチンしたブロンズ像とビッグサカのガウンという坂口家の財宝をヤフーオークションに売ってお金をせしめようと思っています。もしオマエらがプロレスで勝利すれば我々もプロレスラーだから素直に返す。我々はひじょうに物分かりがいいな。ね、元帥?」と言うと、哲元帥は「そうだよな、宗一」と答える。アントンは「元帥、本名はよしてください」。試合はモンスターアーミーの奇襲でスタート。哲元帥は平田の脚を引っ張ってリング下へと引きずり出すとチョーク攻撃。リング内に戻された平田に誕期がコーナースプラッシュを見舞う。火野が出てくると平田を抱えて後方へとぶん投げる。すると火野の匍匐前進競走へ。しかし平田があっさり勝ってしまうと、ショックの火野は哲元帥になぐさめてもらっていた。リング内では平田が佐々木にコルバタを決めてピンチを脱出。彰人が出てくると割って入ったアントンをまとめてドラゴンスクリュー。誕期には低空ドロップキックから俵返しでぶん投げた。高梨が出てくると彰人の足横須賀のアシストから低空ドロップキック。佐々木もタカタニックをかわしてドロップキックを放つと高梨は征夫と、佐々木は火野とタッチをかわす。征夫のランニング・ニーを火野がキャッチしてコーナーに叩きつけると逆水平連打。征夫はカウンターのハイキックからジャンピング・ニーを発射。これはカウント2。征夫のハイキックに火野はエクスプロイダーで反撃。アントンが出てくると征夫にバイオニックエルボーを狙うがキックでかわされてしまう。それでもアントンはバックドロップでぶん投げてカバー。これは彰人がカット。アントンは高梨と平田にまとめてバイオニックエルボー。誕期が出てきて坂口にボディースラムを決めるとアントンがダイビング・フィストドロップ。これをかわした征夫がミドルキックからスワンダイブ式ナックルパンチ。木曽レフェリーのカウントを哲元帥が足を引っ張って阻止。佐々木のマシンガン、誕期のロケットランチャーからアントンは哲元帥を呼び込む。哲元帥はモンスターアーミーTシャツを脱ぐとアントンと同じくワンショルダーのコスチュームだった。哲元帥がナックルパンチからバイオニックエルボーを征夫に決めると憲二さんを挑発、リングインした憲二さんをアントンが羽交い絞め。哲元帥のラリアットは憲二さんがかわしてアントンに誤爆させると、憲二さんは介入した佐々木にドロップキック。憲二がアントンにアトミックドロップを決めると征夫がスリーパーで絞めて勝利した。高梨「テメエらがチンした坂口家の財宝をすべて返してもらおうか」アントン「わかりました。すいませんでした」財宝をすべて坂口家に差し出すアントンに高梨は「この手錠で逮捕しちゃうよ」と告げる。これに憲二さんは「高梨君、もういいじゃねえか。反省してんだから。哲さん、反省したでしょう?」。これに哲元帥は「坂口君、僕は男としてケジメをつけさせてもらいたい。手錠を渡してくれ」と言って手錠を受け取ると、アントンと一緒に手錠を自らかけると「2、3日、臭い飯でも食ってくるか」とつぶやく。これに憲二さんは「哲さん、ありがとう。2人が出所した時はみんなで飲みにでもいこうぜ!」と呼びかけて2人を連行していった。
【試合後のコメント】
――坂口さんは家宝を取り返した感想をお願いします。
征夫 親父が相当怒ってたからよかった。
――試合前にお父さんから何か言われたことはありましたか?
憲二 見守ってるとメールが来ました。俺呼んだんだけど、まだ俺の出番じゃないだろって。お前行っとけって。
――憲二さんはドロップキックとか
憲二 あんなのやったことなかったんで、ビックリ。
――初めて?
憲二 初めてですよ~。ちょっと(兄が)ピンチだったから無我夢中になっちゃって、ごめんなさい。
――フォームがすごく美しかったです。
憲二 本当ですか!? ありがとうございます。昨日、レインメーカーのドロップキックをYouTubeでもう10回くらい見ていて研究しました。明日出ますしね。
――お父さんのアトミックドロップも出したが?
憲二 あれも勝手に出たっていうか、小さい頃から見ていたから体が勝手に反応しちゃったんですかね。
――本多さんは実の父に手錠をかけられ、今も繋がれた状態ですが…。
アントン これがやっぱりこの、遺伝子の螺旋状のものが鋼鉄として具現化したと思ってください。つまり、この手錠が意味するのは2つある。まず一つ、我々が2、3日臭い飯を食うということ。もう一つは、この手錠が、まるで我々のDNAの繋がりを、つまり親子であることを再確認するツールでもあるんです。悲しくもあり、少し嬉しくもある、そのような馬鹿親子です。
――哲さんは今の言葉を聞いていかがですか。
哲 ほんとそう思いますね。かなり痛めつけられたんで、ほんとに腹煮えちゃってます。頭にきてます。
アントン 反省はしてますよ。すっごい反省してます。だが、この日本を代表する悪役俳優のDNAを持った私、そしてご本人、この二人がすいませんでした。今日のところはね。でも! 今後のプロレス界において、黙っているかどうかはわからないからな!お前ら見とけよ。特にダスティ・ローデスとゴールダスト親子! 俺たちは次、お前らを狙っている。わかったか! わかったら出てけ! もとよりいないけど!
セミファイナルは入江茂弘&石井慧介&高尾蒼馬vsHARASHIMA&KUDO&ヤス・ウラノの6人タッグマッチ。試合前に筋肉少女帯が登場しライブスタート。大槻ケンヂさんは「入場曲を使っているレスラーがいると知って試合を見たらもう夢中よ! この曲を歌います! いくぜーっ! 『タチムカウ』!」と言って『タチムカウ』を熱唱。この生歌の中を入江を先頭に石井、高尾のチームドリフが入場。入江は感極まった表情でリングインする。先発は入江とヤス。入江がヤスをショルダーアタックで吹っ飛ばす。石井に捕獲されそうになったヤスはなんとか逃げてHARASHIMAとタッチ。石井とHARASHIMAは顔面フロント・ハイキックの打ち合い。HARASHIMAが正面跳びドロップキックで自陣コーナーまで飛ばすとKUDOがリングイン。石井もコーナーへと戻って高尾と交替する。高尾は李日韓レフェリーのブラインドを突いてタライ攻撃。ボディースラムからカバーするがカウント2。ロープに向かった高尾をヤスが捕獲してKUDOとタッチ。KUDOの低空ドロップキック、HARASHIMAのスワンダイブ式ボディープレスを呼び込んだヤスがカバーするもカウント2。HARASHIMAが高尾をコーナーで踏みつけると、続いてKUDOはダブル・ニードロップへ。ヤスがシルバーブレッドで続くと高尾をトップロープに引っ掛けてのドロップキック。カウント2で返した高尾はツームストーン・パイルドライバーの体勢をかわしてカウンターのドロップキックを突き刺す。介入したHARASHIMAをフットスタンプで踏みつけ、ヤスにはスイングDDTを決めてピンチを脱出。石井はヤスにミサイルキック、アームホイップからサマーソルト・ドロップを決める。ヤスは猛攻をしのいでKUDOとタッチ。KUDOがミサイルキックを決めてミドルキックと畳み掛ける。石井もジャーマンで反撃するがカウント2。続くニールキックをKUDOがスピンキックで迎撃して両者ダウン。そして各パートナーとタッチ。明日の両国のメインでKO-D無差別級王座を争う入江とHARASHIMAがエルボーを打ち合うとHARASHIMAが顔面フロント・ハイキック連打。入江もすぐさま串刺しラリアットでやり返す。エルボーのラリーから入江がラリアットを決めて10分経過。HARASHIMAが入江にコードブレーカー。KUDOとヤスがすかさずリングインして串刺し攻撃を決めるとヤスのフランケンからKUDOがダイビング・ダブルニーアタックへ。これはカウント2。入江はブラックホールスラムで反撃し、石井がHARASHIMAにフィッシャーマンバスター、高尾がヤスにシュバイン、入江はKUDOに垂直落下式ブレーンバスターを決める三重奏。入江はKUDOにフライング・ソーセージ狙い。これをヤスがカットして雪崩式フランケンへ。コーナーに登ったKUDOに石井が向かっていくも宙吊りにされてダイビング・ダブルニードロップを落とされてしまう。ここから6人が入り乱れる。KUDOは入江にスピンキックを決めてバズソーキックを狙うが、入江が蹴り脚をキャッチしてファイアーサンダーへ。カウント2で返されると入江は頭突きから自分が垂直落下式バックフリップを決めて勝利した。試合後、入江とHARASHIMAは視殺戦を繰り広げた。
【試合後のコメント】
――生歌で入場していかがでしたか。
入江 嬉しくて入場前に泣いちゃいました。
――プロレス会場で歌った感想はいかがでしたか?
大槻 ロックバンドの入場テーマで、ブルーザー・ブロディで言ったらレッド・ツェッペリンの立場ですからね。もうちょっと簡単に言うと、鈴木みのるさんでいったら中村あゆみさんの立場ですからね。こういう状況になるロックミュージシャンってあんまりいないんで、嬉しかったね。
――入江選手は力になりましたか?
入江 もうすごい、自分にとって最高のエールをもらえたので。明日必ず防衛しなきゃいけないなと思います。
――ちなみに大槻さんは明日は見に来ていただけるんですか?
大槻 そうですね。入江選手の3戦を見てるんですけど、どんどん強いチャンピオンになっていくじゃないですか? だから明日は本気で楽しみというか、もう応援しています。
――改めて、入場曲に使われている事は公認ということでよろしいんでしょうか?
大槻 ぶっちゃけね、最初そういう話を聞いた時は「なんだよ、一言いってくれればいいじゃないかよ」ってちょっと思ったんですよ。思ったんですけど、実際いろいろ入江選手を知るにつれて、大ファンになっちゃいまして、むしろどんどん使ってほしいですね。公認も公認、大公認です。光栄です! 公認を越えて。
――その言葉を聞いていかがですか。
入江 本当に僕も嬉しいです。公認していただいたんで、今後も使わせてもらいます。
大槻 どこでも、毎回歌いに行ってもいいですよ。嫌がられても、新木場まで豆カラもって行くから。
入江 お願いします!
HARASHIMA ちょっと、明日ですけど気を引き締め直して行きたいと思います。
ヤス チームとして負けたのは残念ですけど、勢いを、流れを変えることができなかったので、また僕とKUDOで、HARASHIMAも明日メインで、気持ちを入れ替えてまた明日の両国大会結果出したいと思います。
KUDO 今日は僕が足を引っ張ってしまった感じになったんですけど、でも、僕らユニットの目標はHARASHIMAにベルト取ってもらうこと。明日僕らが必ずいい形でHARASHIMAに繋いで、必ず明日ウラシマクドウが両国のメインでリングの中央に立っていたいと思います。頑張りましょう!
メインイベントは飯伏幸太vs男色ディーノのシングルマッチ。試合前のスクリーンでは博多大吉さん、小林悠アナウンサー、楽しんごさん、レイザーラモンRGさん(両国国技館あるある付き)、水道橋博士さん、ムルアカさんのディーノへの応援コメント、ミッツ・マングローブさんのみ飯伏への応援コメントが紹介される。ディーノは入場で男性客へのキス、Tシャツを脱がして放り投げる、靴を違う場所に置く、携帯を奪ってタイツの中を撮影するといった具合にやりたい放題の入場。飯伏の入場には大量の紙テープが投げ込まれる。ゴングが鳴らされると飯伏の握手をディーノが制し、声のかかった方に愛想よく手を振る。飯伏もディーノに促されて客席に向かって手を振るが、その隙を狙ってディーノがリップロックから丸め込む。これはカウント2。ファイト一発!から一気に男色ドライバーを狙ったが、飯伏は場外エスケープ。ロープワークからディーノが股間に手を伸ばすと、飯伏がうまい具合にブロック。ディーノの握手に飯伏が応じると、ディーノはその手を引き込んでフルスロットルの男色殺法。ケツに股間を突き立てるが飯伏はロープに逃げた。ディーノはここで男色クロー。飯伏はこれもロープに逃げる。コーナーに逃げる飯伏へディーノはヒップドロップ気味に決めてブレーンバスターから顔面へのニースタンプ。ディーノはコックボトムからナイトメアへ。アンダータイツ3枚分も決めてみせたが、ここからのカバーはカウント2。5分経過、コーナーに登ったディーノを飯伏がロープを揺らしてリング下に落とすとバミューダ・トライアングル。ディーノをリングに戻してスワンダイブ式ミサイルキックを決めたがカウント2止まり。飯伏はパワースラムからコーナー2段目からのムーンサルト・プレスへ。ディーノは飯伏の蹴り脚をキャッチして男色スクリュー。男色スープレックスからテキサスロングホーンを突き立てラリアットをブチ込むと「ウィー!」。飯伏もラリアットで逆襲すると串刺しラリアット連打から後 → 前のラリアット。カウント2で返されて10分経過。飯伏はソバットでディーノをダウンさせてその場跳びムーンサルトと思わせてのラリアットを打ち込んだがカウント2。飯伏のラリアットにディーノもラリアットを出して相打ちに。両者立ち上がるとキスのラリー。これをディーノが制してリップロックへ。ディーノがファイト一発!から男色ドライバー狙い。これを飯伏が耐えてその場跳びシューティングスターへ。ディーノもシットダウン式ラストライドをかわしてホモイェ。ファイト一発!から男色ドライバーを満を持して決めるがカウント2。ならばとディーノはロコモーション式男色ドライバーへ。これもカウント2で返される。15分経過、ディーノは男色ペディグリーからリバースえび反りジャンプ。これもカウント2で返されるとアンダータイツになってリバースえび反りジャンプ、さらにそのタイツを脱いで新たなアンダータイツ姿になってリバースえび反りジャンプ、さらにさらにそのタイツを脱いで新たなアンダータイツ姿になってリバースえび反りジャンプを決めるもカウント2。またコーナーに登ろうとするディーノに飯伏が尻を引っ叩いて動きを止めると飛びつき雪崩式フランケンへ。シットダウン式ラストライドをカウント2でクリアされると、飯伏はエルボーへ。キスで反撃せんとするディーノを制してもう一度エルボーを入れてカバーした飯伏だったがニアロープ。起き上がるディーノに飯伏が何度もエルボーを入れるとディーノはリップロック。急所へのバックキックからゲイ道クラッチ、さらにテクニカルに丸め込むがカウント2。20分経過、飯伏はディーノのキスを受けてエルボーでやり返す。ハーフダウンのディーノにローリング・エルボーを決めたがカウント1。起き上がったディーノに飯伏はローリング・エルボーへ。これもカウント1で返されるとフェニックス・スプラッシュを投下して勝利した。
試合後は互いに抱擁をかわす。ディーノ「飯伏君、ちょっとでも勝てると思ってくれた自分を完膚なきまでに叩き潰してくれてありがとう。飯伏君、ちょっと質問していいかね。なんでプロレスやってんの?」飯伏「楽しいからです」ディーノ「奇遇ですね。私も一緒です。もう一つ、なんでDDTにいるの?」飯伏「好きだから。大好きだからです」ディーノ「どこまでいっても奇遇ですね。今日、ここに集まってくれた人たちはいろんなジャンルの好きな人たちで私たちは別にプロレス最高と言いたいわけじゃないの。そもそもプロレスを代表する気は私たちにはない。でも、ちょっとでもプロレス楽しいなと思ってくれたら、私たちがこうやってチュッチュしあった甲斐があったもんですよ」と言うと、飯伏の音頭での「ドラマチック・ドリーム・チーム!」と拳を突き立て締められた。スクリーンでは特報としてテレビ東京にて9月29日、深夜3時26分~4時26分(予定)での両国初日の地上波放送決定がアナウンスされた。さらに総合司会という大役を果たし終えた山里さんに労いの「山ちゃん」コールが送られると、感極まった山里さんは「DDT最高!」と拳を突き立てた。大会後、人気声優の若本規夫さんのナレーションによる両国2日目の煽りVも流され、大きな拍手が送られ、初日は終了した。
【試合後のコメント】
ディーノ ぶっちゃけていいですか? みんな知らないかもしれないですけど、めっちゃ強いっすよ、この人。あ~楽しかったな。悔しいことに楽しかったな。負け試合が楽しいってどうかしてるわ、でもほんと楽しかった。チクショー。勝てると思ったのに~。まずいなあ、このまま飯伏さん独走させるとまずいなあ。でも楽しかったですね。
飯伏 楽しかったです。
ディーノ なんか一回たりとも楽しくなかった事ないのよ、この子と試合して。たぶん、この子がみんなから好かれているのはそうだと思うのよ。すげえプロレスを楽しむ才能があるの。見てる人も、対戦相手である私達も、何より本人も。天才って、たぶん本人はピンときてないのよ。そういう気づかない才能だから。楽しかったな。チクショー。悔しい~。楽しかったのも悔しいし、嬉しいし、なんだろうプロレスのこの感じ。
飯伏 なんですかね?
ディーノ プロレス、楽しいな。
飯伏 楽しいですね。
――明日、男色ディーノ選手は6人タッグの防衛戦があります。
ディーノ 防衛するよ。健ちゃん(佐々木健介)に任せておけば、とりあえず防衛できると思ってるから。今日は自分の力でどうにかしなきゃダメじゃない? 明日はケンちゃんに頼る気満々。
――ダークマッチで高木チームが勝ち上がれば、相手チームに曙選手がいるわけですが?
ディーノ まあ両国でね、ほら、相撲って女人禁制みたいなとこあるじゃない? こっちもあんまりね、あんまりダメなのよ。だから、みなまで言わせないで。一応このステージも両国の敷地内だから。みなまで言わせないで。そうであることを、私が証明してあげたら、ボノちゃんも楽になるんじゃない? 葛西の純ちゃんはもうぶっちゃけこっちに片足突っ込んでるから、希望としてはボノちゃんよね。ボノちゃんをこのホームの地で、上手いことスムーズにカミングアウトさせてあげたい。
――飯伏選手は明日レインメーカー戦が控えてます。
飯伏 そうっすね。いや、明日は明日で大丈夫でしょう。大丈夫です。
――様々なジャンルのファンが集まった中で、その中で大歓声の中で試合になりました。
ディーノ まあ、楽しかった一因は多いにそれはあるわよね。私たちの一挙手一投足、一菊門がそのように注目されて、みんながそそり立ってくれたら、それは、ハッテン場両国ハウスへようこそって話よ。私の目標は両国、武道館、東京ドーム、全て箱が大きくなるごとにハッテン場として、ね? ちょっとあまり表では言えないけど、ハッテン場として今トイレではそんな事なってるわよ。今この瞬間にもね。そういう場をもうちょっと広げていきたいと思っている。だから、私達はDDTがやることで、ハッテン場の数も増えていく。だからDDTに来てくれれば、皆がハッテンしていこうと、そういったこれからもハッテンとご多幸を祈って、よー(手を叩く)。
飯伏 いや、単純に楽しかったですよほんとに。沢山の人の前でプロレスができて最高ですね。
ディーノ 100%プロレスファンじゃない人達の前で試合ができたことが楽しいわよね。私達がこの試合組まれたのも、ちょっと本音で喋ってごめんね、いや今までも本音よ? 私達がここで組まれたのって、プロレスを見に来たんじゃない人たちにも通用するって、DDT1、2の組み合わせなんだよ。そしてもし、もし万が一今日が盛り上がったのであれば、それは成功したってことね。楽しかった。明日も来るんでしょ、アンタ達? 明日は明日の記事を書け。私達も明日は明日の闘いするから。一生懸命、私達闘うから一生懸命書いてくれて、一生懸命お客さんが楽しんでくれれば、プロレスはハッテン場! ありがとうございました!
【山里亮太さんのコメント】
――総合司会を終えていかがですか?
山里 プロレスというものに初めて接しさせていただいたんですけど、こんなに面白いものなんだということ、その司会というよりも一番いい席でずっと夢の様な試合を見させてもらったという感じですね。楽しかったです。ただひたすら楽しかったです。
――プロレスを初めて見たということで、アイドル側から見て今回のプロレスというものはいかがでした?
山里 アイドルのライブでしか発散できないような、熱とか行動。あそこでしかできないんだと思ってたんですけど、いやいや同じような熱量でこんだけ楽しく発散できる場所があるんだという。だからアイドルファンの人とかは、結構今日来てたんですね。アイドルのファンっていうだけで。その人達がこんな楽しみ方があったんだって、人生の楽しみ方が二つになった瞬間に立ち会えたというか。これもできる、こんな楽しいことあるんだって思えたから生きがいが倍になった感じですごく嬉しいです。
――アイドル4WAYで昭和のアイドルと今のアイドルのコラボレーションが起きたことについては?
山里 どんなに人がいろいろ言おうが、あの瞬間を見せるだけでみんなの気持ちを掴めたんで、アイドルファンの人たちもプロレスの面白さを知れたし、プロレスファンの人たちもアイドルって頑張ってるんだ、チャラチャラしてるんじゃないんだってわかってすごくよかったと思います。あそこに立ってた人は得しかなかった。素晴らしかったと思います。
――決めるのは難しいと思いますが、今日一番輝いていた方はアイドルやレスラー含めてどなただと思いますか?
山里 ……渡辺哲さん。最後に手錠をかけて切なげな表情と、あと途中のヒールっぷりが素晴らしくてですね。あの、思わず目がいってしまった。
――男色ディーノ選手について自分たちのフィールドで闘っている姿をいつも見ているが、プロレスのフィールドで闘っているのを初めて見るとおっしゃられてましたが、実際に試合を見ていかがでした?
山里 正直いつも僕らがホームの場所にアウェイで来てもらって、その中でも最高のパフォーマンスをして帰っていただくなんて、すごい人だと思ってたんですけど、自分のホームで闘っている姿ってあんなにもカッコいいのかって、正直途中からキスして欲しいなって思っちゃってる自分がいたんですよ。正直、登場でディーノ選手がキスをしながらいくって知ってたんで、あの試合の前にリップを塗ってた自分がいたんですよ。でも来てくれなかったんで、試合が終わったと来てくれるかなって。若干恋しちゃってるみたいな。こんなカッコいい人だったんだって、ちょっと惚れなおしたというか、まだ惚れてたわけじゃないんですけど、ちょっとなんかキュンとしましたね。
――また機会があればこういう場にも?
山里 もしいただけるんでしたら、普通にあの試合を見に来たいというか、DDTという素晴らしいプロレスを知ることができたので。これから試合をぜひ拝見させていただきたいと思ってます。
――こういう時は次はプレーヤーとして参戦してほしいという話になるが?
山里 アレを見てて自分が立てるだけのものがあるかと言われたら何もないですよ、本当に。あんなにエンターテイメントの要素がめちゃくちゃ必要な物を、怖くて立てないです。自分には人を盛り上げる技は一つぐらいしかないんで。あんなにいっぱい持ってなきゃ成立させられない場に自分が立つなんてのは、でもそんな自分でも役に立てる関わらせてもらえるっていうなら全身全霊でお手伝いさせていただきたいとなりますけど、立つなんて恐れ多くて。今日見たらより一層そう思いました。
――アイドルにやられていた時に非常に良いリアクションをされていましたが?
山里 本当ですか? あれはありがたいことにアイドルの方がバラエティじゃない痛さの叩き方をしたせいで、本当のリアクションだったんですよ。ちゃんと誰かが教えてなかったのか角を使っちゃいけない、蹴る時は尻っていうの忘れて腰部分を蹴られましたし、打つときも躊躇なかったんでホント痛かったんですけど、でもそう言っていただけてロープに足をかけて最後ワーってされたのやった時に、こっから見える景色ってこんなに気持ちいいんだってすごい感動しました。あの中に立てたことが。よかったです。いやあ、すいません。もっとユーモアのあること言わなきゃいけないポジションなんですけど、ユーモアが思いつかないですね。いちファンの、少年になっちゃって、なんで僕がプロレスを見てなかったんだろうという感じです。こんなにすごいのに。それが知れただけでもほんとによかったです。
――今日は記念日ですね。
山里 ホントそうです。生まれてはじめて見るプロレスというものがDDTの両国の大会でよかったと心から思います。
【高木大社長の総括】
高木 理想の形でしたね。プロレスを世間に広めていくための大会ができないかなと思っていて、今までも芸能人の方が試合をしたりだとか、色んな試みがあったと思うんですけども、自分はまずどうやったら絡んでいただくタレントさんやアーティストさん、アイドルの方の魅力を最大限に引き出すことができるか、プロレスファンの人も楽しめることができるかというところに集中しました。それで最高の形ができました! パーフェクト。誰もが自分たちの魅力を出せたと思うし、どのアーティストも、どのタレントさんも魅力を出せたと思うし、プロレスも全く霞んでなかった。それが本当に僕にとって最高の形でしたね。DDT万博、もともと万博、万国博覧会っていうのは、各国の産業がどれぐらい国力があるかというのを示す会なんですけど、今のDDTの力がどのぐらいなのかを世に知らしめることができた大会だと思っています。芸能人の方、タレントさんや色々なアーティストの方、ブランドともコラボさせていただいて、何一つプロレスという魅力も霞んでいないし、そして絡んでいただいたみなさん、みんなが楽しめましたと言っていただけたのが良かった。正直、年イチぐらいでできるような大会ではないと思うんで、また機が熟せばこういう事もやりたいかな。万国博覧会も毎年やってるものじゃないんで、まあ、何年かに1回こういう事ができればいいかなって。今回は全てのマックスを出せたと思っています。テレビ東京さんで9月29日、深夜帯なんですけども今日の初日大会を中継していただくということで、本当にいろんな方の尽力もあって、どんどんプロレスを世間に認知していくための部分だと思うんで、地上波の放送なので何か一つのきっかけになればいいなと思ってます。DDTにとってもこれがひとつのメディアの進出だと捉えていただいていいと思います。ここで実績ができたんで、次はもっとやりやすくなると思うんですよ。これは今日のタレントさんもいろんな方とコラボして、DDTといえばあの方とコラボした、いろんなことやりましたねっていうので次がやりやすくなった。だから良い収穫になりましたよ。動いたかいがありました。というわけで、どんどん世に打って出て、プロレスの魅力、素晴らしさをこれからも広めていきたいと思います。
――メインの試合はプロレスを初めて見る方々も大歓声でしたが?
高木 実はマス席の最後列で見てたんですよ。で、お客さんのリアクションを見てたんですね。マス席の最後列っていうのがたぶんコアじゃないライトなファン層がすごい多かったんですよ。みんなが何で湧いていたかというと、飯伏の身体能力と空中殺法であったり、あと男色ディーノのキャラクター。みんな「スゲーよ! ガチでチュ~してるよ!」っていうね。「そこかい!」みたいな。僕はプロレスっていうのはやっぱりそのキャラクタービジネスだと思ってるんで、そういう意味では色々な選手のキャラクターが出せたんじゃないかなと思いました。メインはほんとにパーフェクト。よかったです。
――LiLiCoさんはファッションショーのほうにもぜひプロレスでコラボしたいとおっしゃってましたが。
高木 竹下幸之介が「自分もモデルとしてショーに出たい」って言ってて、で、わりとブランドの方も好反応だったので。だって竹下は身長186cmもあるし、シュッとしてるんで、モデル体型じゃないですか? だから、またDRESSCAMPさんが使っていただけるんでしたら、今度は本物のショーを体験していけばいいんじゃないかなと思いますね。やっぱり色んな事を吸収しなくちゃダメですよ。「アイドル出るからちょっと…」とかそういうんじゃなくて、みんな一緒に楽しめばいいじゃん、楽しければいいじゃんっていうところがあったんで、今回はベストだと思います。
――超満員でした。
高木 そうですね、ドキドキだったんですけどね(笑)。でも、今日のファン層はコアなファン層は少なかったと思います。非常にライトなファン層及び、アイドルファン、アーティストのファンだったり、レスリー・キーさんの写真集のファンだったり、色んな方がいたと思うんですね。その人達がプロレスを見て、あぁまた見に行きたいねと思わせれば、僕らの勝ちなんで。このDDT万博という大会は、先程も言ったけどDDTの国力がどれぐらいあるのかと見せる大会でもあったし、新たに新規開拓していくっていうね、ファン層を。だからそこをやっていかないとダメですよね。これから地上波も放送してさらにファン層が拡大していくことを狙って、どんどんどんどんやっていきたい。4年後に東京ドームをブチあげちゃったんで、何かやらなきゃいけないですもんね。もう4年しかないんですよ。やべえ、何かやんないとダメだっていうので、今回2DAYSだったんですけど、まあ、また明日もあるんで。明日はガッチリプロレスをお見せします。