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【公開練習】赤井沙希が乱入した福田を右フックで牽制

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    • 14日、都内・竹芝のZERO1道場にてDDT8・18両国大会でプロレスデビューする赤井沙希が公開練習をおこなった。赤井は当日トリオを結成するマサ高梨、チェリーとともに前転、後転、開脚前転、開脚後転、受け身、ロープワークといった基礎練習を披露。今年4月からプロレスの練習をはじめたという赤井だが、ひたすらこのような基礎練習を繰り返してきたという。さらに赤井は高梨にボディースラムで何度も叩きつけられ、体に衝撃と受け身を刻み込んだ。

      ひと通り練習を終えた赤井がリングを降りようとしたところで、デビュー戦で対戦する福田洋が「すばらしいよ。エクセレント!」と拍手をしながら乱入。リングに上がった福田は「赤井沙希さん、親の七光りだと思いきや、意外と受け身もうまいじゃないか。本番はボクがもっとバンバン受け身を取らせてあげるよ」と上から目線で言い放つ。どうやら赤井を偵察に来ていた様子の福田は「気が変わった。本番まで待つ必要はない!」と言い出し、突如臨戦態勢に。高梨とチェリーが赤井を守ろうとするが、何と赤井自ら高梨とチェリーを下げて福田の前で身構える。「かかってこいよ」と赤井の周りをまわりながら牽制のジャブを出していく福田。中央でどっしり構えた赤井は殴りかかってきた福田に対してスウェーで避けると鋭い右フック一閃! 間一髪でかわした福田だが“浪花のロッキー”赤井英和さんのDNAを継ぐ愛娘のパンチだけに、その迫力に思わず尻餅をついてしまうと慌ててリング外へ脱出。福田は「おもしろいじゃねぇかよ。ボクシングはできるみたいだけどレスリングには関係ないからな! 本番、ボコボコにしてやるからな! 覚悟しておけよ! フ●ックユー!」と吐き捨て道場をあとにした。

      福田を撃退した赤井はその後、報道陣の囲み取材に応じた。

      ――いよいよプロレスデビュー戦が近づいてきましたが、今の心境は?
      赤井 練習は基礎練習をたくさんしてきたので、いま自分が持っている技術とか力が、どの程度いまのプロレスに通用するのか早く挑戦してみたいですね。
      ――今日は公開練習でしたが、自分の中での仕上がり具合は?
      赤井 基礎をひたすらやっていたので、ああいうおっきな技もやっていかなくちゃいけないんだなって。今回の対戦相手の3人をちょっと調べたら、ああいうボディースラムとかをたくさんしていたので、できれば受けたくないんですけど、万が一大技を食らっちゃった場合、ケガがないようにちゃんと受け身を今日、高梨さんに教えてもらいました。
      ――練習は週にどれくらい?
      赤井 お仕事じゃないとき、あとお仕事の合間とかにも行くようにはしていますので、多いときは週……何回やろ? 結構やってますね。やっていない日のほうが少ないですね。
      ――練習をはじめてどのくらい経っていますか?
      赤井 4月からなんで4ヵ月とかですね。その4ヵ月でもう何年もされている選手の方に通用するとは(思っていない)。もともと自分も好きで見にいっていた団体だったので、通用するとは思っていないので。プロレス以外でも何でもありっていう世界なら知っているので、何かちょっと考えて隙とか狙ったり、自分の長身や手足(の長さ)を活かして技を作れたりとか、隙を作れたらなと思っています。
      ――肉体的に体重が増えたりとかは?
      赤井 体重は一時期すごい減っちゃったんですけど、いまちょっと増えて、復帰とか割れてきました(苦笑)。なので、当日は腹筋も見てほしいです。
      ――対戦相手の福田選手が乱入してきたことに関しては?
      赤井 私、絡んだのが今日がはじめてなんですけど、元々新日本プロレスの仕事をレギュラーでやらせていただいていて、DDTも見に行くようになったんですけど、福田選手のことあまり注目して見たことがなかったので…。今日、改めて近くで見てカチンと来たんですけど、まぁカチンと来ちゃったら向こうの思うツボなので、あまり気にしないでいるつもりなんですけど、やっぱりリングの上だとイラッときちゃいましたね。
      ――思わず福田選手に殴りかかっていましたが、プロレスではパンチは反則になってしまいますが?
      赤井 でもレフェリーが見ていないところだったらいいんじゃないですか? プロレスって。
      ――一応、5カウント以内でしたら…。
      赤井 ですよね! だからワン、ツー、スリー、フォーで離せばいいんですよね(笑)。
      ――福田選手から3カウントを取りたいっていうのはありますか?
      赤井 う~ん、もちろんいい試合をしたいんですけど、やっぱり家庭も家庭で、ずっと勝負師の家庭なので、勝ち負けにはやっぱりこだわりたいと思っていて。やるからには勝ちたいんで、別に志田(光)ちゃんでも世IV虎さんでも福田さんでも、もう誰でもいいです(苦笑)。
      ――パンチの名前はあったりするんですか?
      赤井 ちょっと……そうですねぇ。そうなんですよ! 何か技とかをちょっと作ったわけじゃないんですけど、「コレ、やりたいんですけど、どういう技ですか?」とか聞いたら「もう自分のものにしちゃえ!」とかって話とかになったりして。技の名前って付けなあかんのやってなって。そこでもセンスが問われるから、ちょっといま適当なことを言って、変な名前で広まっちゃったら嫌なので考えます(苦笑)。
      ――お話を聞いていると、かなり前向きな発言が多いですが、不安だったり恐怖だったり、そういう感情はありますか?
      赤井 やっぱり技術ではいくらいま頑張っていても、何十年近くされている選手には敵わないと思うので、技術以外で自分で克服できるところって、やっぱり恐怖とか? そういうところは自分でどうにかできるところだと思うのでもう捨ててます、恐怖とかは。
      ――お客さんに自分のどういうところを見て欲しいですか?
      赤井 そうですね。私はプロレスラーなわけではないので、やっぱりプロレス歴ではもう1年もいってない数ヵ月レベルですけど、表現者として芸能に入っての年月を考えると、(対戦相手のキャリアと)そんな変わらなかったり、私のほうがちょっと多かったりとか、そういう部分もあるので、そこの違いを見てもらいたかったり。土俵が違うからこそ、こっちの世界のいいところを見てもらいたいですね。それで一般のお客さん、プロレスとか全然知らない人に、プロレスっておもしろいんやでってところを、一人でも多くの人に興味を持ってもらいたいですね。
      ――デビュー戦もまだなんですが、今後の試合について考えていますか。
      赤井 両国以降ですか? 両国以降はまだ何も考えていなくて。(プロレスを)やるかやらないかもまだ全然決めてないですね。それ以降のこと考えたらわーっとなっちゃうんで、両国にもう重点を置いています。
      ――お父さんから何かアドバイスは?
      赤井 私、ちょこちょこ格闘技とかプロレスのスカウトのお話って、これよりも前に何度もあって断ってきたんですけど。そのスカウトのお話がある度に、一応父には相談して。父は『ケガのことは心配やけど、いろんなことには挑戦しなさい』とか(言ってくれた)。やっぱりリングに立つことの楽しさとかを一番知っている人なので、応援はしてくれていますね。
      ――具体的なアドバイスや心構えとかは?
      赤井 このプロレスだけにかかわらず、いろんなお仕事の現場にも共通して言えることが、まず私が楽しめってことを言われるので、どんな現場でも私が楽しくないと見ている人も楽しくないっていうのが伝わっちゃうので。何よりも自分が楽しむことだと思います。

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