30日、東京・新木場1stRINGにて「ビアガーデンプロレス~ハッピーモーテルDAY」が開催された。大会開始前の18時40分過ぎにアントーニオ本多と福田洋が登場。福田が観客に手拍子を要求し、布施明の『君は薔薇より美しい』を歌い出すが、アントンから「長いよ! 試合は7時から開始だし」と突っ込まれる。すると悩みがあるという福田は「そろそろ自分の名前を冠した曲が欲しいと思うんですよ」と打ち明ける。これを聞いたアントンは「そんな君の欲望を満たしてあげたいと思う」と言うと、福田のテーマを書いてくれるように依頼した細身のシャイボーイを呼び込んだ。互いに初対面だと言い張り、曲を作るために細身が福田が「ミスター」と呼ばれていることや「プロレス界一の肺活量を誇る」ことなどをリサーチ。その場で即興で福田のテーマを作り出した2人。すると細身はギターを弾き始め、福田がその場で作った『ミスター福田洋のテーマ』を熱唱。歌い終わったところに竹下が登場して「今日はミスターの日じゃなくて、一応ハッピーモーテルDAYなんで。細身のシャイボーイさんですよね? 実はあなたのアルバム、僕、結構聴いているんですよ」と言い出す。すると細身も竹下がプロレス写真名鑑の好きな芸能人に細身の名前を書いていたことをチェック済みだと明かす。そこで竹下は好きな曲だと言う『横浜』をリクエスト。竹下と福田がマイクスタンドとなると、細身は「今まで500回くらいライブやりましたけど、一番やりにくいですね」と言いながらも『横浜』を熱唱してみせた。一緒にコール&レスポンスをリクエストされた竹下だが、うまくできず逃げ出そうとする。必死に竹下を食い止めると、福田がお手本を披露。最後は新木場が「横浜」の大合唱に包まれた。
オープニングではハッピーモーテルの3人が花道で円陣を組んでからリングイン。アントンが「グッドイブニング。我々はハッピーモーテルであります。7時になりました。我々ハッピーモーテルのプロレスリングが始まります」と挨拶。アントンの諸注意があったあと、遠藤哲哉が「みなさん、楽しんでますかー! 今日はアルコールが進むような刺激的な試合が続きますので、みなさん飲んでいってください。乾杯!」と開会を宣言した。
第1試合はアントーニオ本多vs佐々木大輔のブラジャー目隠しスイカ割りデスマッチ。まずは練習生の宮武俊がスイカも持って登場。ニュートラルコーナー下にスイカをセットしたところで、目隠しをした佐々木が木曽レフェリーにアテンドされながらリングイン。続いてアントンが登場すると、互いにTシャツを脱いですでに装着済みのブラジャーを披露する。試合が始まると、観客の声を頼りに手探り状態で前に出ていく2人。木曽レフェリーが蚊を叩いた音にビックリしながらも、紙一重で触れることなく横切っていった。すると、声を出しながら近くにいることを確認。少しだけ触れ合うと互いにビックリして距離を取る。大きく腕を動かし始めたアントン。ここでようやく手を組むが、右手と右手のため、なかなか手四つにならない。探り探りの中、アントンがナックルを叩き込むと、佐々木もナックルで応戦。互いに相手のブラ紐を下げていくと、いったん離れてブラ紐を直す。手探りでアントンの脚を探した佐々木だが、アントンのストンピングが直撃。それでも佐々木がアントンをロープに飛ばすと、アントンはロープに激突。佐々木が場外にエスケープしようとすると、這っていって捕まえたアントンは、何とケブラーダの体勢に。ただでさえ、普段からやらないのに目が見えない状態のため失敗して転落した。場外をさまよい始めた両者。観客をかき分けながら歩いていくと、奇跡的に通路をすれ違っていく。アントンは間違ってセコンドの宮武に殴りかかっていき、Tシャツを剥ぎ取る。すると宮武はなぜかブラジャーを着用していた。そんな状態の中、両者ともようやくリングに戻ると、佐々木がドロップキックを連発。闇雲に放っていったが、奇跡的にアントンを直撃。すかさずバックからブラに手を掛けた佐々木だが、アントンが佐々木を突き飛ばすと木曽レフェリーに激突。その隙にアントンは佐々木に急所蹴りを見舞い、ナックルパンチからバイオニックエルボー。だが、ちょうど起き上がった木曽レフェリーに誤爆してしまう。佐々木はそんな木曽レフェリーのシャツを脱がせると、なぜか木曽レフェリーもブラをしており、佐々木はそのブラを剥ぎ取って勝利をアピール。当然認められない。その間にアントンがコーナー下のスイカを発見。スイカをリング中央に置いたアントンはコーナーに登ってダイビング・フィストドロップを狙ったが、佐々木がスイカにつまづいてロープに激突し、その衝撃でアントンは転落してしまう。両者手探りでスイカを探す中、佐々木がコーナーに登っていくと、ダイビング・エルボードロップを投下。しかしスイカに当たらず自爆する。倒れている佐々木につまづいたアントンがスイカの上にボディープレスを決める格好となり、見事スイカが割れてアントンの勝利となった。割れたスイカを頬張ったアントンは、そのスイカを佐々木に渡して健闘を称えあい、さらにゴミ袋に入れられそうになったスイカを拾ってまた頬張った。
第2試合は「あのころのプロレス教室」竹下幸之介&TORUvs入江茂弘&三原一晃のタッグマッチ。入江と三原はそっくりなコスチュームに加え、揃いのマスクを被って登場。4者がっちりと握手を交わしてから竹下vs三原で試合開始。ショルダーアタックでぶつかっていく竹下だが、三原は倒れない。逆にショルダーアタックでなぎ倒された竹下はTORUとタッチ。入江がリングインしてショルダーアタックでなぎ倒すが、TORUもリープフロッグからカウンターのドロップキック。そこに竹下が入ってきてダブルのカウンターエルボーからエルボードロップを投下する。竹下はハーフダウンの入江の側頭部にスライディング式ドロップキック。続いてTORUがボディースラムを狙うが、踏ん張った入江は逆にボディースラムで叩きつけてからエルボーバット。続いて三原とダブルのタックルを見舞い。キャンバスのスイカの汁で滑った入江だが、逆に体全体でTORUにぶつかった。グロッキー状態のTORUに三原はセントーンを投下。さらに入江と2人がかりでエルボーを叩き込むと、入江はTORUの背中に思いきりチョップを振り下ろす。背中に手形ができるほどの衝撃にのたうち回るTORU。さらに入江が三原を背負った状態でボディープレスを投下。さすがに竹下がカットに入ったが、三原はなおもファイアーマンキャリーで担ぎ上げる。これを背後に逃れたTORUはローリングエルボーを返すが、入江が入ってきてタッチを阻止。合体攻撃を狙った入江と三原だが、コーナーに飛び乗ったTORUはミサイルキックで2人まとめて吹っ飛ばして竹下にタッチ。竹下はジャベリンキックで三原を吹っ飛ばし、入江をフラップジャックで叩きつける。三原もエルボー一発で片ヒザをつかせた。しかし、竹下はアームホイップからニーリフトで突き上げると、ハーフハッチで投げていく。続く串刺しビッグブーツをかわした三原は逆に串刺し式ラリアットからジャンピング・ボディープレスへ。エルボーサポーターを外した三原はエルボー合戦を要求。竹下もヒジのサポーターを外して真っ向からエルボーを打ち合う。そこからロープに飛んだ竹下はビッグブーツを叩き込むが、振り向き様に三原もショートレンジ・ラリアット。続いて入江が竹下をコーナーに固定すると、串刺し式で頭から突っ込んだ。さらにダイビング背面エルボーを投下した入江は、エルボーバットで竹下を吹っ飛ばす。入江の串刺し攻撃をかわした竹下は脚を掴まれながらも延髄斬り。さらにブルーサンダーを決めてTORUと交替する。TORUはダイビング・ボディーアタックからハンドスプリング・レッグラリアットを叩き込み、串刺しダブルニーからダイビング・フットスタンプを投下。これをカウント2で返した入江がブレーンバスターで投げていくと、三原が入ってきてトレイン攻撃。さらに入江がフライング・ソーセージを投下。カウント2でカットされるとロープに飛んだ入江だが、竹下がカウンターのトラースキックをブチ込む。さらにTORUとダブルのトラースキックから竹下が入江の巨体を高角度ジャーマンで投げてから、TORUがシャイニング・ウィザード。さらに竹下は三原にビッグブーツを叩き込むが、三原もハリケーンドライバーで叩きつけると、TORUにはブレーンバスター。さらに入江と2人でTORUを担ぎ上げてビッグハイヤー・デモリッション。さらに2人同じコーナーに登ってフライング・ソーセージを投下。カウント2で竹下がカットすると、TORUは走り込んできた入江にカウンターのエルボー。しかし、入江はそのままロープに走ると、ビーストボンバーでTORUを吹っ飛ばして勝利した。
試合後、竹下がマイクを取る。「僕たちは毎週火曜日と木曜日、プロレス教室で一緒でした。その時の時間があったからこそ、いま僕たちはリングで闘うことができました。今日初めて見る選手もいるかもしれません。でも僕らが未来のプロレス界を創っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」。4人で腕を取り合い、健闘を称えた。
セミファイナルはハラ・シナ&福田洋vsツヨーソ・マイケノレズ&HHHHwithチョイナの福田洋プロデュースUSA提供タッグマッチ。まずはハート柄のロングタイツを穿いたマイケノレズが入場して火花……ならぬパーティークラッカーから飛び出した紙テープを背に筋肉アピール。ハンマーを担いだヒゲを生やしたチョイナを従えたHHHHは、エプロンで口に含んだ水を天に向かって噴射。大「USA」コールの中、福田が入場。最後に走ってリングインしたハラ・シナに大歓声が起こる。
試合は福田vsマイケノレズでスタート。チョップで福田をなぎ倒したマイケノレズが筋肉ポーズを取る度にセコンドたちがパーティークラッカーを鳴らす。続いてHHHHがココナッツクラッシュからニードロップを投下。さらにナックルパートからコーナーで馬乗りになってナックルを落としていくと、マイケノレズも入ってきてダブルのクローズライン。そしてチョイナのかけ声とともにDXポーズを決めると、マイケノレズが腕を固めていくが、場内からは「USA」コール。マイケノレズの串刺し攻撃をかわした福田はコーナーの上に乗っかってしまったマイケノレズに対して下からニーを突き上げる。そこにチョイナが詰め寄ってくると、思わず福田は後退。場外でチョイナが福田にナックルを叩き込んでから、リングに戻したところをマイケノレズがショルダーバスター。さらにチョイナのかけ声に合わせてDXポーズからスリーパーで捕獲する。どうにかエルボーで逃れた福田はカウンターのボディーアタック。ようやくタッチを受けたシナはマイケノレズをマットに叩きつけてファイブナックルシャッフル。さらにアティテュード・アジャストメントを狙うもチョイナがエプロンから妨害する。すかさずマイケノレズがシナにジャンピング・エルボーからスウィート・チン・ミュージック狙い。シナはこの蹴り脚をキャッチしたが、イスを持ったHHHHが入ってきて殴打。さらにマイケノレズがシナを羽交い絞めにしたところに、HHHHがイスで殴りかかるが、シナがかわして誤爆を誘い込むと2人で小競り合い。さらにチョイナがマイケノレズの背後から急所攻撃を見舞うと、HHHHがペディグリーを決めて決裂。HHHHはチョイナと熱い口づけを交わした。これでマイケノレズが退場になると福田が両腕ラリアットでHHHHとチョイナを吹っ飛ばし、さらにシーソーホイップでコーナーに叩きつけてからパーフェクトプレックス。しかし、チョイナが松井レフェリーの脚を引っ張ってカウント阻止。詰め寄る福田をスタンガンでトップロープに叩きつけ、HHHHがカバーするもカウント2。ハンマーを手にしたチョイナに松井レフェリーが奪い取ろうとする。なんとチョイナは松井レフェリーにキスして失神させてしまった。無法地帯の中、ハンマーを手にしたHHHHが福田とシナを殴打。さらに福田の腹部や右腕にハンマーを落としてペディグリーの体勢に。福田が大ピンチに陥ると場内に『リアルアメリカン』がヒット!
花道からホーガンが登場し、耳に手をあててユニバースの声援を煽ると「YOU!」とHHHHを指差して筋肉ポーズ。HHHHはそんなホーガンをハンマーで殴打してからペディグリーへ。チョイナがキャンバスを叩くもカウント2。ホーガンにHHHHとチョイナが殴りかかっていく。ホーガンはハルクアップから「YOU!」と指差し、ナックルで反撃。ビッグブーツでHHHHを倒すとTシャツを破り捨ててからレッグドロップを投下。フラフラと立ち上がったHHHHをシナがアティテュード・アジャストメントでアシスト。続けて福田がパーフェクトプレックス。蘇生した松井レフェリーがマットを3つ叩いた。試合後、ユニバースから「ホーガン」コールが起こると、再び『リアルアメリカン』が流れ、四方の客席に向かって筋肉ポーズを披露。福田とシナも一緒にポーズを決めてみせた。
メインイベントは遠藤哲哉のエンテツチャレンジ。初のシングルでのメインイベントの対戦相手はケニー・オメガ。遠藤に青い紙テープが大量に飛ぶ。遠藤から握手を求めるとケニーも握手に応じてから開始。「エンドー」コールが多いことにケニーは苦笑い。ロックアップからヘッドロックに捉えたケニーだが、腕を取って脱出した遠藤はカニ挟みで倒していく。腕を取って捻り上げたケニーは踏みつけ倒す。バックを取った遠藤だが、腕を取ってリストロックに捉えたケニー。前転して切り返した遠藤はケニーのアームホイップを着地すると、アームホイップからコルバタで投げ、ラリアットでケニーを場外に叩き落としてケブラーダの体勢に。しかしケニーは下から遠藤を押して阻止すると、宙ぶらりんになった遠藤を場外に引きずり降ろしてエプロンに腰を叩きつけていく。リングに戻ったケニーはシュミット式バックブリーカーから腰にストンピングを落とすと、強烈な逆水平チョップを叩き込む。いつの間にか口の中を切ったケニーだが、串刺しジャンピング・エルボーから張り手。遠藤も前に出てチョップを返していくが、ケニーは前蹴りで遠藤をコーナーまで吹っ飛ばすと、ストンピングからの踏みつけ。遠藤も側転エルボーを狙ったが、キャッチしたケニーはバックドロップ。ケニーのスリーパーを遠藤はエルボーで脱出する。ケニーはカウンターのスパインバスターから珍しくシャープシューターでなおも遠藤の腰を痛めつけた。ロープに這っていく遠藤だが、中央まで引き戻したケニー。それでもどうにかロープに逃れたところで10分が経過。ブレーンバスターを狙ったケニーだが、踏ん張った遠藤は逆に投げようとするが、ケニーも踏ん張ってエルボー。エルボーを返す遠藤にパワーボムを狙ったが、着地した遠藤はローリング・エルボー。ケニーもソバットからロープに飛ぶが、遠藤はカウンターのドロップキック。先に立ち上がったケニーはダブルハンマーを狙ったが、かわした遠藤はソバットからエプロンに出てショルダーをぶつけてからスワンダイブ式エルボーアタック。背後に回ったケニーは髪の毛を掴んで強引に引き倒すと、コーナーに叩きつけてから逆水平チョップ。コーナーにホイップされたケニーはロープを掴んで浮き上がり、ヘッドシザースを狙ったが、ケニーの両脚をはね除けて下から蹴り飛ばして場外に転落させた遠藤はケブラーダを発射。「エンドー」コールの中、ケニーをリングに戻した遠藤はミサイルキックを発射。エルボー合戦からケニーが逆水平チョップを打つと、遠藤はオーバーヘッドキックを返してからトラースキック、コンプリートショット、さらにその場跳びムーンサルト。しかし、続くムーンサルト・プレスを剣山で迎撃したケニーはシットダウン・パワーボム。カウント2で返した遠藤は波動拳からのクロイツ・ラス狙いを背後に逃れてドロップキック。アントンの檄を受けて、ケニーをコーナーに乗せた遠藤は自らも登っていくが、ケニーは叩き落とす。しかし下からジャンピングキックで蹴り上げて、再び登っていった遠藤。ケニーも掌底やエルボーを振り落としていき、雪崩式パワーボムを狙ったが、遠藤は空中でフランケンに切り返す。3カウント寸前で肩をあげたケニーに間髪入れずトーチャーラックボムを決めた遠藤だが、これもカウント2。スカイツイスタープレスを投下した遠藤。これをかわして自爆させたケニーは串刺しニーから肩車。高角度前方回転エビ固めで切り返した遠藤だったが、カウント2でクリアしたケニーは二段蹴り式ジャンピングニーアタックから片翼の天使を決めて勝利した。
試合後、マイクを掴んだケニーは「哲っちゃん、驚くことにいきなりいい選手になった。今日はハッピーモーテルの興行だから、私が締めるのは相応しくないと思います。遠藤は今日一番頑張ったから」と言ってマイクを渡す。「エンドー」コールの中、遠藤は「ケニーさん、今日は本当にありがとうございました」と言って握手。続けて「僕は飯伏さんに憧れてDDTに入りました。でもDDTに入ってからケニーさんが一番僕にプロレスラーとしてのあり方を教えてくれています。だから今日シングルを組みました。僕が成長したところを見せたくて組みました」と話す。これにケニーは「成長したなんて当たり前じゃないですか。この前のシングルは二番目からもしれない。このまま続けたら、将来KO-Dシングルチャンピオンになるかもしれません」と言って遠藤コールを煽った。全出場選手がリングに上がるとアントンが「アメリカはフロリダ州タンパからやってきましたチョイナです」とチョイナを改めて紹介してから「非常に最高じゃないですか(笑)。正直ですね、遠藤とケニーさんの試合にあとに紡ぐべき言葉はありません。乾杯しましょう!」と言ってから、チョイナとDXポーズをしてから、変なおじさんをムチャぶり。チョイナから変なおじさんとなり、「だっふんだ!」まで披露。飲み物が行き届いたところで、アントンが「遠藤よかったな。俺が言うのも何だけどハッピーモーテルは結構イカしてる。それもこれもお前の今日の試合が我々の軍団にとっても大きなステップアップになるからな」と声をかけてから「本日はどうもありがとうございました。乾杯!」と音頭を取って締めくくった。
【試合後のコメント】
アントン 終わりましたね。
竹下 終わっちゃいました。
アントン どうでした? 私は本当にブラジャーつけるってことに対するエロティシズムですか? もうビンビンでしたね、今日は。もうすっごい、すっごいもう興奮させていただきましたよ。性的に。だから今日は試合をしたというか、プライベートの隠微なパーティーをいった感触ですかね。あとアメリカ人の方が来日されてまして、非常にビッグネーム! ホーガンさんも来てましたね。あとショーン・マイケルズさんも。ねぇ、試合してないですから2人とも! 試合が見られたってことはあり得ないですから! 本当に幸せな、ハッピーなハッピーなモーテルだったと思います。そういった幸せなアメリカの試合、そして私のエロティシズムもーてる(持ってる)、それがハッピーモーテル! とでも言っておきましょう。どうしたか、竹下さん(苦笑)。
竹下 まあ今日僕は好きなことをさせていただいたって感じでね。今日は遠藤さんをピックアップした日にしたかったです。僕も。だから遠藤さんにメインイベントで頑張ってもらって。遠藤さんは亀とか飼っているんですよ。亀って意外と速く泳ぐんですよ……はい、それだけですけど。
アントン ダハハハハハハハ! いいコメントだなぁ!
竹下 でも本当に、今日は遠藤さんのプロレスラーとしての1つ2つ3つくらい上のステージにいってもらって、僕らハッピーモーテルのリーダーに相応しい……。
アントン リーダーですから。
竹下 いつもトレインでも一番前で入場してるでしょ。
アントン あれはリーダーだからですよ。いっつも説教されてますから遠藤に。「オマエら鈍くさい」って言われてますから(苦笑)。
竹下 今日は怒られませんでしたね。
アントン 今日は「アントン頑張ったよ」って(苦笑)。「早着替え頑張ったよ」って(笑)。
竹下 最後、リーダーからお願いします。
遠藤 いや~正直、竹下に「遠藤さん、メインやってくださいよ」って言われて、断ろうと思ったんですよね。プレッシャーとかそういうのからいつも逃げてきたし、今回も逃げようと思ったんですけど、やっぱりここで自分に自信をつけないと今後やっていけないんじゃないかと思ってケニーさんと試合を……。
アントン リスクの多い試合だったね。
遠藤 そうですね。
アントン ただそういったリスクの多い試合をモノにするのがリーダーだからな。
遠藤 そうなんすか?
アントン ハハハハハハハハ! いい闘いだったよ。どうだったケニーは?
遠藤 ありがとうございます。いや~(ケニーは)強いっすね。なんですかね。
竹下 めっちゃ強いですからね。
遠藤 パワーが全然違いますね。単純な力。
アントン そうだね。でも遠藤も粘り強さが出ていたね。
遠藤 今日はもう勝ちに……。
アントン あそこまで追い込むとは思わなかったよ。キミの一番の大技、フィニッシングムーブをあの状態で出せたっていうのがすごいよね。おじさんは感動しました。
遠藤 ちょっと今まで自分にあまり自信なかったんですけど、今日で……今日でっていうかこのビアガーデン期間中にちょっと竹下ともシングルでやって、ケニーさんとも試合やって、だいぶ自信がつきました。
アントン ぶっちゃけキテる!
遠藤 キテますか?
アントン うん。予想だにしない波がキテるよ、遠藤という名のウェーブが(苦笑)。亀の起こすウェーブが。
遠藤 あと鳩にもモテますから。
アントン 鳩にもモテますよ!(苦笑)鳩、亀、あと両生類。オオサンショウウオとかああいう系は。腰高よりも身長が低い動物は大体イケます。……イケますってなんですか?(笑)あの~モテます! ちょっとまとまらくなっちゃった!(苦笑)要はそういったところからプロレスは始まっているわけでよ。そういうプライベートがあるからこそ、遠藤は伸びると思うんですよ……って、何を言ってるんですか、私。
竹下 チケット! チケット全席完売!
アントン 完売したんですか?
竹下 立ち見もたくさん出てました。
アントン だから興行的にも成功ってことですか?
竹下 はい。
遠藤 これ、(ビアガーデンの中で)一番おもしろい興行にね。
アントン 1週間あって……まあこう言うのもおこがましいけど、そういうつもりで臨みましたから我々は。決めるのはお客さんですけどね。
遠藤 満足度ナンバーワン。
アントン この顔、見てくださいよ。キテますよ! いい顔になってきてます。みなさんにはまたどこかでお会いしましょう。ハッピーモーテルでした。
竹下 竹下幸之介と。
遠藤 遠藤哲哉と。
アントン アントーニオ本多です。あと(遠藤が)飼っている亀もハッピーモーテルの一員なんで。3人と一匹で頑張っていきます。
3人 ありがとうございました!