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【両国ピーターパン2016~世界でいちばん熱い夏~のまとめ】大巨人時代到来…石川が若き王者・竹下を撃破! KO-D無差別級王座を

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    • 8月28日、東京・両国国技館にて「両国ピーターパン2016~世界でいちばん熱い夏~」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権試合から。第17代王者の力は百田光雄&島谷常寛とのトリオで松永智充&星誕期&レッカを相手に2度目の防衛戦。島谷が先発を買うも松永は「百田、出て来い!」。これに応じて百田がリングイン。百田は「ジジイ」と挑発する松永にショルダーアタック。さらに腕を絡めとって逆さ押さえ込み。バックドロップを凌ぐ松永に百田は「ジジイが怖いのか?」。百田の奮闘に乗りたい力だが、ヘッドロックは切り返されて、ドロップキックで倒されてしまう。今度は島谷が捕まってしまう展開。救出に入った力に松永はマーライオンから「まつ・なが・ともみつー!」。レッカの串刺しニールキックをカウント2で返した島谷はディープインパクトを決めて力とタッチ。力がチョップ連発。誕期にケサ斬りを決めるもブレーンバスターは切り返されてしまう。松永のラリアットを堪える力は逆に打ち返したが誕期とレッカがカット。百田親子が松永に交互に逆水平。百田のバックドロップから力がセーバーチョップ。これはレッカがカット。百田が松永を羽交い絞めにして力がセーバーチョップを振り下ろすも、かわされて百田に誤爆。松永が逆さ押さえ込みで丸め込んで勝利。

      【試合後のコメント】
      ――初の両国国技館での試合はいかがでしたか?
      力 自分は国技館大会は全日本プロレスの試合ですとか、うちの父が新日本プロレスさんに上がった試合ですとかで何度か見てきたんですが、自分がいざリングに立つとなると国技館は本日が初めてでしたので。すごい……会場の大きさにも圧倒されました。でも両国は自分の育って場所なので、そこで何とかこのキング・オブ・ダークのベルトを返上したいとすごい気合いを入れて臨んだんですが、残念ながらダメでした。
      ――光雄選手から見て力選手はいかがでしたか? セーバーチョップが誤**爆するシーンもありましたが。
      光雄 俺、結構両国は前に新日本プロレスの(獣神サンダー・)ライガー選手とタイトルマッチやってんだよ。あの時も俺、負けてるし、ゲンが悪いのかなとは思うけど(苦笑)。今日はねこの両国で息子がチャンピオンをね……。普通だったらチャンピオン(ベルトを)保持するのがアレなんだけど、このベルトに関しては早く勝って離したいって気持ちがあるんだけど。そのために俺も来たようなものなのに。いや?……また最近、俺の力が薄いのか、弱くなっているのか、かわされちゃうんだよね。で、モロに袈裟斬り(チョップを)入れられたから。セーバーで。まあでもしゃあないわな。自分の親父、ぶっ飛ばしたら勝てねぇよ(苦笑)。でも本当に早くそのベルト、DDTのちゃんとした正式な試合に出たいと思っているし、彼の場合は総選挙にも立候補しているので、正式な試合に出られるか出られないかが結構影響すると思うんでね。早くこのタイトルを返上したいっていうか、返上させたいっていう気持ちがね。この(ベルトの)ドクロ、あざ笑っているように見えるもんね。お前、あざ笑われてるんだよ。本当、辛いな。
      力 はい。今日は父とのタッグで何とかいけると思っていたんですが、ダメでした。自分が足を引っ張りました。
      光雄 まあ動き自体は悪くないし、結構頑張っていたんで。相手も星誕期選手とか松永選手も結構大きいしね。そういう意味では頑張ってたと思うのに、最後のところでね。親父ぶっ飛ばしたら勝てないでしょ。なあ? お前もうちょっと正確性をきさないとダメだな。せっかくいい技出しているのに、それを出せるように頑張ろう。なあ。

      続いて山下実優&坂崎ユカ&ミウラアカネvs中島翔子&ハイパーミサヲ&優宇の東京女子プロレス提供試合。優宇がミウラをショルダーアタックで倒すも続くハイパミのクロスボディーはキャッチされてしまう。坂崎はスワンダイブ・フットスタンプから人工衛星ヘッドシザース。クラッカーを鳴らした坂崎にハイパミは風呂敷のチョーク攻撃。さらにヒーロー矯正システムで絞っていく。優宇が坂崎にサイドバスター。坂崎のロケットランチャーはかわされてしまい、クラッカー攻撃も裏目に。それでもなんとかドロップキックを放つとミウラとタッチ。ミウラがショルダーアタック連打から中島とハイパミに両腕ラリアット。中島も丸め込みからローリング・ネックブリーカーからの押さえ込み、さらに丸め込みと動きまわる。戦況は山下vs中島。優宇はオクラホマスタンピード。山下はバックスピンキックを決めるもカウント2。優宇が逆水平からカウンターの払い腰。ハイパミがクロスボディーで続く。ハイパーゴッサムクラッシュはカウント2で返されると、アイアム・ヒーローへ。これをカウント2で返した山下がバズソーキック。カットに入った優宇を坂崎が蹴散らし、ミウラが中島の619をキャッチして、坂崎の魔法少女キックに合わせてキャンバスに叩きつける。最後は山下がアティテュード・アジャストメントで勝利した。

      続いて鶴見亜門GMがリングに上がって前説へ。両国大会でDDTドラマティック総選挙の期日前投票ができることが伝えられ、さらに新作グッズ紹介へ。本日発売のDAMNATION Tシャツが完売したことも告げられた。

      14時を回ってオープニングVへ。メインのKO-D無差別級選手権試合になると王者・竹下幸之介と挑戦者・石川修司がステージに登場して睨みあい、10カウントが0になると「ドン!」と特効が鳴り響いてカード紹介へ。

      第1試合は樋口和貞&下村大樹vs岩崎孝樹&渡瀬瑞基のタッグマッチ。渡瀬が下村にドロップキック。岩崎がキチンシンクで続いて鋭いローキック。渡瀬のカーフランディングはカウント2。腕決めDDTを凌いだ下村がエルボー。渡瀬のエルボーに下村はコルバタでやり返して樋口とタッチ。樋口が渡瀬にダブルチョップ。串刺しラリアットから拷問式フェースロックへ。ロープに逃げた渡瀬がエルボー連打。樋口は逆水平でやり返してオクラホマスタンピード。下村がスワンダイブ・ラリアットを決めるがカウント2。渡瀬もドロップキックでやり返すと岩崎がソバットからバックドロップ。5分経過、下村も串刺し攻撃を止めてミサイルキックで逆転。樋口が出てきてコーナーにぶつけてからのビッグブーツ。カットに入った渡瀬を樋口が蹴散らすと下村がケブラーダ。リング内では岩崎の三角絞めを樋口が解除してラリアット。最後は轟天でフォール勝ち。

      【試合後のコメント】
      ――両国大会のオープニングマッチで勝利でしたが、いかがでしたか?
      下村 自分は初めての両国だったんで、ちょっと緊張したんですけど、樋口さんのお陰で勝ててよかったです。
      樋口 自分もDNAの奴らと両国で闘えて嬉しいですね。ただ次、DNAグランプリあるんで、その時は周り全員敵なので。今日は自分の力を岩崎、渡瀬が知るいい機会になったんじゃないかなと。お前も当たるかもしれないからな。
      下村 そうですね。その時はよろしくお願いします。
      樋口 ああ。全員まとめてぶっ潰す!



      第2試合はアイアンマンヘビーメタル級選手権時間差入場バトルロイヤル。試合前にスクリーンでは寝不足の王者・大鷲が控室で焼き鳥を食べる途中で寝てしまう。体の上に焼き鳥が乗っかっていると、通りかかった松井レフェリーが3カウント叩いて王座移動。こうして焼き鳥が第1163王者として宮武の手で運ばれた。第2入場者の平田があの曲でダンスを踊り切ったが、相手は焼き鳥。場内「焼き鳥」コールの中、平田は困惑。木曽レフェリーは「食べればいい」とアドバイス。食べようとすると意思を持った焼き鳥がこれを拒否してリストロック。3番手はチェリー。チェリーが平田にキューティースペシャルを決めて焼き鳥に手を伸ばすと4番手はライアン。チェリーと平田で焼き鳥の争奪戦を繰り広げていると、ライアンは平田にロリポップキャンディー。さらに焼き鳥をタイツに収納してしまう。5番手はワンチューロ。ライアンはワンチューロに股間スクリュー。チェリーが飛びつき卍固めで飛びついてライアンの手にある焼き鳥を完食して王座移動。6番手は才木。才木がワンチューロをアームホップで投げてマッスルポーズ。平田が「男ナメんな」と掴みかかるが、才木がブレーンバスターで投げ切ってマッスルポーズ。7番手は石井。石井はチェリーの春夜恋をかわして「年増!」とラリアット、ダブルニードロップ、さらに踏みつけ式逆片エビでギブアップを奪って王座移動。8番手は赤井。才木がスナップメイヤーからローキック。赤井も同じようにやり返す。2人でミドルキックの応酬。9番手は伊橋。赤井が才木をエプロンに出す。伊橋は赤井と才木を見て抱き着きにいこうとしたら、才木が逃げてOTRで失格。伊橋が赤井にキスを迫る。平田が手刀で伊橋、赤井をダウンさせると「遊びは終わりだよ」とサングラスを装着。あの曲が流れるもライアンがロリポップキャンディーを口に突っ込んで止める。10番手はポーリー。ポーリーがライアンをOTRで、伊橋をリバース・スプラッシュで失格にする。11番手は大鷲。大鷲が一気呵成に攻めていると12番手でKENSOが登場。入場だけで時間がかかっていると13番手で葛西がリングイン。葛西がワンチューロに首4の字。すると石井、大鷲、ポーリー、赤井と続く。ここで平田はサングラスを装着せんとしたが、場内暗転。明転すると最終入場者のヨシヒコがリングイン。平田をグルグル回していると接触したKENSOがOTRで失格。ヨシヒコは石井にスリーパーを決め続けてギブアップを奪って王座移動。葛西は大鷲の上にヨシヒコを乗せてコーナーに登るが平田がゴーグルを奪ってしまう。葛西はたまたまあった平田メガネを装着して飛ぼうとしたがあの曲が流れてしまう。すると平田も平田メガネを装着してリングイン。2人のダンスバトルでワンチューロ、赤井、ポーリーがOTRで失格。ヨシヒコが葛西に輪廻転生を決めて失格にすると、そのヨシヒコを大鷲と平田が押さえ込むがカウント2。大鷲がヨシヒコを使って平田をぶん殴り、さらに2人まとめてマヒストラルを決めて3カウント。

      試合後、花道から引き揚げる大鷲をライアンが丸め込んで王座移動。ライアンは脱兎のごとく逃げていった。

      【試合後のコメント】
      ――いろいろありましたが、アイアンマンのベルトがライアン選手のところに戻ってきましたね。
      ライアン プロレスの世界の中でこのタイトルはナンバーワンだ。私こそがアイアンマンだ。このベルトはいつでもどこでも争われるベルトだからこそナンバーワンだ。
      ――海外でも防衛戦が行われ、錚々たるレスラーが腰に巻きましたが、このベルトの価値を高めたという自信はありますか?
      ライアン 何回も負けたけど、何回もこのベルトを獲りました。だからこそ自信があるし、この先は負けないように頑張りますよ。
      ――焼き鳥との闘いもありましたが、いかがでしたか?
      ライアン アイアンマンは誰でもチャンピオンになれるから、ちょっとビックリしたけど、私は焼き鳥になんか負けないさ!

      スクリーンでは11・20台湾大会の一部決定カードとして、アントーニオ本多vsスーパー・ササダンゴ・マシンのNスリープ使用睡眠防止デスマッチと、さらに謎のマスクマン、宜得利假面超人(マスク・ド・ニトリ)のデビューが発表された。リングにはマスク・ド・ニトリが登場してポーズ。

      第3試合はKUDO&高梨将弘vs彰人&ヤス・ウラノのタッグマッチ。右ヒザ前十字じん帯断裂からKUDOは1年ぶりの復帰戦。高梨から替わったKUDOに大歓声が贈られる。彰人はKUDOの古傷の右脚を攻撃すると動きが止まる。ウラノはすかさずボディースラム。彰人は蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリュー。ウラノが逆片エビで続く。ローンバトルを強いられたKUDOだが、なんとか彰人にミドルキックを決めて5分経過。高梨が一気呵成の攻め。彰人は高梨に俵返し、ダブルアーム・スープレックスを決めてやり返すと高梨は卍固めの体勢からタカタニックを狙う。彰人はこれをアンクルホールドで切り返し、高梨はこれを丸め込みでやり返そうとする。彰人の突き上げニーからウラノがバックドロップ。高梨は正面跳びドロップキックで反撃。KUDOが出てきてミドルキック連打。これはカウント2。高梨の串刺し攻撃からKUDOが8×4。セカンドロープに引っ掛けてのダブルニー、さらに正調ダブルニーと攻め込む。ウラノも彰人を呼び込んで連係。このカバーは高梨がカット。ウラノがクロスアームのアウトサイダーズエッジ。これはカウント2。ツームストーン・パイルは高梨がカットに入ってハイキック+トラースキックの合体攻撃。バズソーキックからバックスピンキックは彰人がカット。高梨が彰人を蹴散らすとKUDOがダイビング・ダブルニーを投下して3カウント。

      【試合後のコメント】
      彰人 いや……そうですね。今日の試合に関してはとくに言うことないです。以上です。
      ヤス ああ?……。
      彰人 大丈夫です、大丈夫です。


      KUDO 酒がうまい!
      高梨 うまいねぇ! いつも酒は最高にうまいけど、今日の酒は最高だよ! 何て言ったって兄貴が隣にいるんだから。おい、お前ら! まず復帰おめでとうございますっていう拍手がねえぞこの野郎!
      KUDO (拍手を受けて)ありがとう!
      高梨 ほとんど(週刊プロレスの)加藤しかやってねぇじゃねぇか! でもな復帰って言ったってな、まだKUDOは全開じゃねぇよ! 今日はほんの触りを見せただけだ! 触りの導入部分だけでも彰人、ウラノ、はっきり言って俺とシングルやったら二人とも俺は勝てねぇよ! けどなその俺と組んで勝っちまうKUDOの強さっていうのを改めて見ただろ? オイ、DDTファンもプロレス界の奴らも、オイ、KUDO! 1年見ていなかったかもしれないけどな、忘れてねぇよな? そしてKUDOが帰ってきたってことはな…兄貴! 思いっきりアピールしてやってくれ!
      KUDO 今日は本当にただのスタートだから。ここから俺はもっと上がっていくから。年内、大阪(府立大会)あるだろ? さいたまスーパーアリーナ、そこでベルト巻くために今から俺は駆け上ります!

      ――1年ぶりにリングに上がってみた感触は?
      KUDO 正直、不安はいっぱいあったよ。でも俺が15年プロレスやったこと、そこには自信持っているから。まあ1年の欠場なんて大したことないじゃん。今日でそれが証明出来たと思うんで。ここからまだまだ上にあがっていきます!

      第3試合が終わるとスクリーンでマッスル坂井&松江哲明共同監督による映画『俺たち文化系プロレスDDT』の公開が新宿バルト9ほかで11月26日(土)と発表された。リング上には亜門GMと坂井監督が。坂井は「すべては松江哲明さんの能力ですね。編集は地獄でした。最初予想していたものと違ってきて予想外に骨太な感じになりました」とコメント。すぐに戻りたい坂井を亜門GMを呼び止めて「第4試合スタート」の掛け声を無理やりさせて、坂井は急いで花道を戻った。

      第4試合は大石真翔&勝俣瞬馬&MAO&スーパー・ササダンゴ・マシンvsアントーニオ本多&トランザム★ヒロシ&レディビアード&ゴージャス松野の8人タッグマッチ。まずはササダンゴがNωAの3人も呼び出して煽りパワポ。するとNωAは歌衣装だった。今回の目的は『NωAがDDTフェスに出る方法』。NωAが11・6DDTフェスに出演するための条件として高木大社長が突きつけた条件は「NωAのTwitter公式アカウントのフォロワー数を5万人にすること」だったが、現状1200人でたぶん無理。どうせみんなが思っているDDT主催のイベントだからどうせ出れるという考えではNωAのためにはならないというササダンゴ。エンタテインメントの本質はチャレンジと成長であり、それらのプロセスをPDCA(Plan=計画し、Do=実行し、Check=確認し、Action=改善する)サイクルを通してみせるとNωAが改善すべきテーマが見えてくるという。本日の対戦相手は全員高い歌唱力を持っているが、対するNωAは口パクであり、大石が「『かぶせ』ですよ」と主張しても、それは観客に対して不誠実な行為だとバッサリ。ここで口パクとかぶせの違いを説明。口パクは音源に合わせ口をパクパクして、唄っていないのにあたかも唄っているかのように振る舞う状態、かぶせは一応マイクの電源は入っているものの、スピーカーから流れるのはほとんどCDの音源だという状態。これがどのくらい悪いかプロレスに例えるとプロレス界二大禁止事項である技パク(他人の技をマネして、あたかも自分の技のように使う行為)とマスクかぶせ(引退したレスラーがマスクマンとして業界に復帰する行為)だという。しかし、ササダンゴはマスクかぶせに手を出した結果、売り上げが激増したと告白。すなわち悪いことをやると儲かるので、NωAの売り上げを激増させるには技パクの実施しかないと結論づけた。これを踏まえた本日の作戦は以下の通り。

      ①口パクをやめて生歌を披露(観客にいったん誠意を示す)②中盤まで普通に試合を展開(相手チームにいったん誠意を示す)③終盤に相手の得意技を「技パク」し、勝利に結びつける(アントンのバイオニックエルボーは真似しやすい)。④勝利後は休憩中に物販スペースへ移動し、メンバーで手焼きしたデビューCD500枚を完売させ、売り上げ増で高木大社長を大喜びさせることで、DDTフェスからオファーが来る。

      こうしてNωAは始めて『ネバギバ☆I LOVE YOU』を生歌を披露して試合へ。アントンが大石にバイオニックエルボー。大石が阻止するとヒロシがマイクを取ってアントンに差し出す。アントンは「お…ま…ん…じゅう」。アントンが場外に出たNωAにケブラーダを狙うが足を滑らせて失敗。すると勝俣とMAOがリングインしてダブルのトペ・コンヒーロの競演を見せた。リングに戻ると松野が捕まる展開。松野もコルバタを決めてようやくヒロシとタッチ。ヒロシが一気呵成の攻め。ササダンゴがヒロシにベアハッグ。するとササダンゴがバイオニックエルボーを予告。しかし腕をクルクルしすぎて、その腕をこめかみに移動させられてしまう。それでもササダンゴはヒロシにドロップキック。替わったMAOはアントンにバイオニックエルボーを予告。これはヒロシが阻止。大石が蹴散らしてバイオニックエルボーを予告。今度はビアードがカット。すると勝俣がバイオニックエルボーを予告。今度は松野が阻止。MAOがアントンにスリーパーを決めて落ちそうになる。するとヒロシからビアード、松野と『We are the World』を熱唱。これで生気を取り戻したアントンが復活。歌の中、2人でナックルパンチの打ち合い。アントンが曲に合わせてバイオニックエルボーを決めてみせた。ササダンゴが抱擁しつつアントンに垂直落下式リーマンショックからMAOがキャノンボール450°を決めて勝利。試合後、スクリーンにて11月6日東京・新木場STUDIO COAST「DDTフェス2016 supported by ナタリー」に飯伏幸太の参戦が発表された。

      【試合後のコメント】
      勝俣 どういうことですか!
      大石 勝ったっしょ?
      ササダンゴ 勝ったね。
      大石 勝ったらDDTフェス出られるんじゃないんですか?
      ササダンゴ 結果的にDDTフェス出られるはずですよ!
      勝俣 でも煽りVで「以上。」って。
      ササダンゴ いや…でも、あの…今日のところはあれで以上ってことなんですよ。たぶんあれね。このあと全然まだまだ追加の発表あると思いますから。今日のところは以上ってことなんです、たぶん。俺が察するに。でも、まあ…飯伏が来れば盛り上がるんじゃないですかねぇ。
      大石 そうだけど!
      ササダンゴ でも生歌も成功したし、試合も勝ったし、計画通りではある。『ネバギバ☆I LOVE YOU』のシングル、500枚とりあえず完売させることっていうのが本来の目標だから! それを忘れないで!
      勝俣 はい、分かりました。
      ササダンゴ あの曲者相手にこれだけ大舞台で勝てたんだから自信持って! あと生歌がそこそこ大丈夫だったから。本当に大丈夫だと思います。本当に難しいから。ちゃんと声も出ていましたし、最低限ね。そんなことない? どうでした?

      ――勝俣選手の声はよく出ていましたね。
      ササダンゴ なんで勝俣なんですか!(苦笑)
      勝俣 まあそこはリーダーとして責任感ありますからね。まあでも両国終わりましたけど、これから休憩時間にサイン会もしなくちゃいけないし、まだここで心折れずに、まあフリーライブとかもまだやっていないんで。フェスまでに実績を残して社長からフェスのオファーをもらえるように、僕たちはまだまだ頑張っていきますので、これからもみんなで力を合わせて頑張っていきましょう!
      大石 はい!
      勝俣 以上、僕たちはニュー・レスリング・アイドル、NωAでした! ありがとうございました!


      アントン クッソー、なんだあれ! ちょっと待ってくれよ! 確かに俺は俺がもしピンチになったときには歌を唄って、俺の力を出すために煽ってくれって、試合前には作戦で言ったけど。ちょっと『We Are The World』下手過ぎだろ! もっとちゃんと歌ってくれよ!(苦笑)
      ビアード スゴイ、ガンバッタ! 今日、歌詞モラッタ。
      松野 昨日の夜、歌詞来た。
      アントン もうちょいだよ!(笑)もうちょい歌がグーッと盛り上がれば、お客さんもひとつになって両国が我々の背中をバーッと押して、あの勢いで帰ってきたのに。
      松野 まあでも即興にしてはよかったんじゃない? ダメなの?
      アントン アハハハハハ。そっか。
      松野 今度は日本語でいこうよ。
      アントン 今度はもっとみんなで歌を練習してから試合に臨もうか。
      ビアード スミマセン。
      アントン いいよ。
      ビアード モウチョットチャント試合の準備ヲシテ……
      ヒロシ 泣いちゃったじゃないですか!
      アントン カワイイ!(笑)
      ビアード アントンさん、ゴメンネー!
      アントン ちっきしょー、かわいいな。スネても。
      松野 歌が敗因ってことですよね?
      アントン まあ、そういうことになるかな。あんな奴らに負けて恥ずかしいよ。あんなアイドル。何がアイドルだよ!(笑)まずNωAって名前が気に食わねぇよ! あいつら元々ナショナル・レスリング・アライアンスのこと全然知らないだろ!
      ヒロシ 本当ですよ。何も知らないなあいつらは!
      アントン 知らないのにNωAって名前つけている時点で、あいつら舐めてるんだよ!
      松野 今日は何も言えないけど、プロの歌手のこともちょっと舐めてる。
      アントン プロの歌手なのに、あんた歌を舐めているような歌を唄ったじゃないですか!(苦笑)
      松野 今日は何も言えないけど……。
      アントン 今日は何も言えないですよ。完敗でしたよ。どうやってオチつけるんですか、これ。
      ヒロシ 風俗でも行きましょう!
      アントン うん、みんなで風俗行こう!
      松野 錦糸町行こう!
      ビアード ジャアネー。


      第5試合は世界ジュニアヘビー級選手権試合。第40代王者の佐藤光留は高尾蒼馬を相手に2度目の防衛戦。高尾は赤のショートタイツ。レフェリーは和田京平。光留が手を差し出すも高尾はじっと動かずにゴングが鳴らされる。間合いを詰めて光留がインローからヘッドロック。高尾が光留をロープに詰めてブレイクを無視してエルボー。光留が応じてエルボーを放つと、ここからラリー。高尾のほうがダメージがありそう。光留はミドルキックにスイッチ。高尾の左腕を容赦なく蹴る。高尾は向かってくる光留をカニ挟みで倒してエプロンに出すとニーアタック。さらに場外に落としてリング内からトペを狙うが光留はキックで迎撃。リングに戻ってサッカーボールキック連打から背中にローキック。カバーをカウント2で返されるとチキンウイング・アームロック。さらにワキ固めへ移行。高尾がロープに逃げる。光留がスナップメイヤーから腕固め。さらに腕にヒジを落としていった。ミドルキックからのカバーはカウント2。さらにコーナーに詰めて左腕にミドルキック、アームブリーカーと徹底した左腕攻め。左右のミドルキックからカバーするもカウント2。高尾はエルボーで向かっていく。ドロップキックはすかされるももう一回トライしてヒットさせて10分経過。背中へのフットスタンプからその場跳びのスイングDDTと攻め立てコーナーへ。ミサイルキックはカウント2。ジントニックは光留が踏ん張って腕を取って左右のミドル。串刺しミドルから水車落としを決めるもカウント2。返されるやすぐさま腕十字、さらにアンクルホールド、バックドロップ、カウント2で返されるやすぐさま腕十字と休む暇を与えない光留。高尾はなんとか足をバタつかせてロープ。高尾は左腕を蹴られると動きが止まるが、空いている右でエルボーを打ち込む。光留のハイキックを食らった高尾だが、なんとかトラースキックでやり返してダブルダウン。先に起き上がった高尾が正面跳びドロップキック。飛びつきDDTからジントニックは光留が踏ん張って腕を取り、チキンウイング・アームロックへ。15分経過、高尾は持ち上げて頭から落としていく。高尾はトラースキック、顔面トラースキック、さらにトラースキックと打ち込み、顔面ソバットへ。これはカウント2。渾身のジントニックで突き刺し、3カウント。高尾が念願の世界ジュニアを奪取した。

      試合後、光留はフラつきながら片膝をついて話しかける。高尾の握手を握り返すことなく頭を下げて退場した。高尾がマイクを取る。「光留さん! 今日、ありがとうございました。あなたがチャンピオンの時にこのベルトに挑戦できて嬉しいです。成長したチャンピオンになったら。また試合をしましょう。ありがとうございました! ベルト獲りました! 正直、何度も負けそうな気持ちになりましたけど、皆さんの応援のおかげで、なんとか勝つことができました。チャンピオンとしては新米ですけど、頑張ります」すると平田がリングイン。メガネを装着するとあの曲が流れたが止めさせる。平田「ベルト奪取、おめでとうございます! こんなスゲエ試合してベルト獲って、俺、自分のことのようにすげえ嬉しいです! この試合を見てスゲエ感動したし、スゲエ心にグッときましたよ。こころにグッときちゃいましたよ。高尾さん、いや、高尾蒼馬! 俺はオマエの持っているそのベルトに挑戦して、そのベルト獲りたいです。ここのみんな、なんで平田が?とかどうせダメとか思ってるだろ? だけど俺の熱い気持ちは本物です。どうか俺の挑戦受けてください!」亜門「平田、ちょっと待って。世界ジュニアのベルトは全日本さんが管理しているから今決めることはできないんだよ」平田「そんなことはわかってんだよ。俺はアンタの返事を聞きたいんだ」高尾「平田クン、君の挑戦が嬉しいよ。DDTのリングでこのタイトルを防衛したいんですよ。でもオマエにその覚悟はあるのか? ようやくこのベルトを手に入れたんだよ。オマエが本気で来るなら受けてやるよ」平田の握手を高尾が張り手。平田はすぐさま張り返して額を付けてにらみ合い、引き揚げた。高尾「自分もこのリングで防衛戦をしていきたいです。でも平田とやるのはまだわからないです」

      【試合後のコメント】
      ――全日本プロレスのタイトルなので、まだ挑戦出来るかどうかは分かりませんが。
      平田 そうっすね。リング上で言った通り、すごい高尾さんとはプライベートも仲良くて、ベルト獲ってすげー自分のことのように嬉しかったです。そして何か獲った瞬間、すげー心が何か……うーん、動いたというかグッときて、何かリングに上がっていましたね。王者・高尾蒼馬から俺は世界ジュニアのベルトを獲りたい。高尾蒼馬を倒して王者になりたい。この気持ちは本物です。どうか俺の熱い挑戦受けて、全日本さんにもOKもらって挑戦して、俺が高尾蒼馬からベルト獲って王者になりたいと思います。

      高尾 昨日も負けて、今日試合してみて(光留は)正直いつタップを取られてもおかしくない攻めをしてきて、やっぱり強いチャンピオンだと思います。正直、次またやって勝てるか分かりません。でも今日勝ったのは自分です。光留さんはやっぱり縁がある人で、今日こういうふうに試合出来てとても嬉しいです。また自分がもっと強くなって、チャンピオンに相応しくなったらまた今度は自分がチャンピオンで、光留さんが挑戦者としてやりたいと思います。あとDDTのリングでこのベルトの防衛をしたいと思っているので、平田君がああやって言ってくれるのはすごい嬉しいです。でもあの人に挑戦する覚悟が本当にあるのかは分からないので、まだ受けるとは言えません。
      ――今後は全日本プロレスのリングでも防衛戦をやる機会があるかと思いますが、やってみたい選手はいますか?
      高尾 みんな倒したいですけど、やっぱり青木(篤志)選手が今は全日本ジュニアの象徴だと思うので、光留さんを倒しただけで満足せず、いつかはあの人を倒して、ベルトを獲ったぞと言いたいですね。

      ※光留はノーコメント。

      第6試合はDDT EXTREME級選手権試合。第36代王者のLiLiCoは男色ディーノを相手に2度目の防衛戦。ルールは敗者は渡瀬と今後一切会ってはならない「渡瀬・コントラ・渡瀬」で争われ、渡瀬は試合へ自由に介入できる特別ルール。LiLiCoは渡瀬と一緒に入場して、さっそくキス。ベルト返還後は見つめあって抱擁をかわす。渡瀬はLiLiCoのコーナーに待機。LiLiCoはエルボー連打からドロップキック連打。頭をキャンバスに叩きつけると、ディーノも同じようにやり返す。ディーノは腕を取って股間を触らせるが、LiLiCoは「小さい」とアピール。ディーノは「違うっす」と否定。怒ったディーノがコーナーのLiLiCoを落としてブレーンバスター。続いてナイトメアへ。これは渡瀬がエルボーでカットに入るが、ディーノのケツがLiLiCoの顔に。このカウントは渡瀬がカット。ディーノは「どっちがいいのか態度で決めなさい」と口を尖らせるが、渡瀬はエルボー。ディーノは「恥かかせやがって!」と渡瀬を落とすと、LiLiCoをロープに固定。セコンドの大石がメイクを落としにかかる。ディーノは変顔にさせてキャメルクラッチ。渡瀬がカットに入ってドロップキック。渡瀬が羽交い絞めにするもLiLiCoは化粧直し。リング内ではディーノのリップロックが松井レフェリーに誤爆。レフェリーダウンの中でLiLiCoがディーノの股間を蹴り上げて、渡瀬とダブルのDDT。しかしカバーはカウント入らず。ディーノは渡瀬に男色スープレックス。LiLiCoには頭突きを見舞う。大石がリングインするとディーノが「タレント生命ぶっ潰してやる!」とコーナーで尻出し。大石がLiLiCoを地獄門送りに。さらにディーノは股間を浴びせると男色ドライバー狙い。するとLiLiCoは股間を噛みついた模様。渡瀬がバックドロップ。LiLiCoがコーナーに登ると松井レフェリーも蘇生。LiLiCoがスーパー・ウラカンラナへ。これはカウント2。ディーノは渡瀬をLiLiCoにぶつけてリップロック。LiLiCoはこの光景を見て精神崩壊。ディーノは垂直落下式ブレーンバスターへ。仕上げの男色ドライバーで3カウント。LiLiCoは今後一切、渡瀬に近づくことができなくなった。

      試合後、ディーノがマイクを取る。「さあ、お時間のようですね。LiLiCoさんよ。プロレスラーはこのリングの上で起こったことをすべて受け止めるのがプロレスラーでしょ? だったらルール通り、今後一切近づかないよに離れなさい」渡瀬は首を振る「離れなさい!」渡瀬はなおも拒否。ディーノ「お仕事とでやってたんじゃないの? 違うの? なんか計算が狂った。アンタ本気なのね? 本気ならわかりました。プロレスラーはリングの上で起こったことを全部受け入れるんでしょ。25日後楽園で結婚できる本気度あるの?」渡瀬「あります!」ディーノ「わかった。本気なのね? それぐらいの覚悟があって愛してるとか言ってるのね。覚悟あるのね? わかった。9月25日、しなさいよ」すると渡瀬はリング下に隠していた指輪を手にしてLiLiCoに見せたが、ここで宮武が「ちょっと待った~!」。宮武「なんだよ、これ? そもそもLiLiCoさんと一緒にタッグを組んだのは俺だろ? なのにケガしたらこれかよ! 俺も本当にワイドショー出たかったし、新聞に載りたかったし、スウェーデンにもいきたかったんだよ! ケガしたら全て台無しじゃないか! でも俺はあきらめてねえ。LiLiCoさんと結婚して知名度を得ることを諦めてない! だから僕の知名度のために結婚してください!」腕のサポーターを渡そうとすると「ちょっと待った!」の声。現れたのはベルナール・アッカだった。アッカ「どういうこと、これ? 俺が今まで金魚の糞みたいになってボディーガードをしてたのは湖心淡々とブレイクのチャンスをうかがっていたからだよ。ボビーじゃねえよ! そこで俺とLiLiCoさんが結婚すれば、まさに千載一遇のチャンス。LiLiCoさん俺と結婚してその知名度、俺にください!」すると「ちょっと待ったー!」の声。なんと大石がリングイン。「LiLiCo、俺はオマエと散々対戦をして自分の気持ちに気付いたんだ。俺はアイドルとしてメジャーにならなきゃいけない。そこでオマエの知名度を利用できないかと。だからLiLiCo、いや知名度。俺と結婚してくれ!」すると「ちょっと待った!」の声。登場したのはササダンゴ。「知名度! いや、LiLiCoさん! 先ほどもお伝えした通りDDTの映画第二弾が公開されます。王様のブランチで紹介して欲しい! その知名度と結婚してください!」ササダンゴはマスクを脱いで、それを差し出す。ディーノ「結婚相手が5人出揃いました。リングで起こったことはリングで決着つけましょう。闘って勝った人がLiLiCoと結婚すればいい。宮武はケガしてるからリング上で回収できないから脱落です。残念。次回の挑戦をお待ちしております。4人に絞られました。LiLiCoと結婚したいかー! 知名度が欲しいかー! テメエらの力で勝ち取ってみろー!」4人「知名度、オー!」ディーノ「解散!」退場するLiLiCoに「知名度」コールが起こった。ディーノ「思うんだけど、アンタらバカでしょ? OK、大丈夫! このベルトも私に戻ってきた。アンタたちの臨むバカを思い切ってやってやるわよ! DDTには男色ディーノがいる! 男色ディーノがいる限り、DDTはDDTだってね。この私がDDT EXTREMEチャンピオン、男色ディーノ!」


      【試合後のコメント】
      ――残念ながらEXTREMEのベルトを落としてしまいましたが。
      LiLiCo 何か勝てなかったのが悔しいです。でも……あれだね。ディーノもどっか人間らしいところみたいなんが残っているのかな? そういう証拠なのかな? 許せないけど!
      渡瀬 ベルトは失ったけど、でももっともっといいもの手に入れるから。
      ――試合後、渡瀬選手がプロポーズしようとしたところに、LiLiCoさんを欲しがる男どもがわらわらとリングに上がってきましたが。
      LiLiCo だってみんなゲームみたいにしてるから……(涙)。こっちは本気なのに。4人出てきて、何で結婚を闘うんですか?(涙)全部すごい順調だったのに。でも勝つよね?
      渡瀬 知名度、知名度って舐め過ぎてるんで、全員ボコボコにして分からせてやりますよ。
      LiLiCo 馬鹿にしてるのかよ、みんな。知名度で結婚しないでしょ普通(涙)。もう嫌だ……もう嫌だ……。
      渡瀬 もう二人のことは放っておいてくれ!


      ディーノ いやぁ、戻ってきたわよDDTにEXTREMEのベルトが。DDTが戻ってきても過言ではないでしょうね。なぜなら私はDDTだから!
      ――試合後、渡瀬選手がLiLiCo選手にプロもー図しようとしたところ、LiLiCoさんを欲しがる男たちが……。
      ディーノ いるんでしょうね世の中には。
      ――やはりリングで起こったことはリングで解決する?
      ディーノ もちろん! プロレスラーだもん! LiLiCoはプロレスラーだもん! それはそうなるでしょうよ。
      ササダンゴ うんうん。

      ――どういう方法になるとかは考えていますか?
      ディーノ それは私のほうでね。人の一生が懸かっているんで、そんな簡単に決めちゃいけないかなとは思ってる。精査に精査を重ねて、こちらが良きようにLiLiCoの結婚式を執り行おうと思っています。
      ――それが人生の決める結婚でも、やはりリング上で?
      ディーノ そんなもん、人生なんていろいろ決まってるんですよ。その場で。今日私が負けていたらまた人生変わってただろうし、そんなの繰り返しよ。ねぇ? ほかにないですか、聞きたいことは? さほど興味ねぇな。分かってる、分かってる。大丈夫。興味を出すのが私の仕事だから。そしてこのきら星の如く現れた、LiLiCoを奪うために来た花婿候補たちにも何か聞きたいことがあれば。
      ――LiLiCoさんのどこに魅力を感じて?
      ササダンゴ やはりプロレスっていうのは力道山先生が、日本にプロレスというものを輸入してから、即ち売名の歴史でもあるわけですから。そのプロレスと売名の密接な関係みたいなものをもう一度描けたらなっていうふうに思ってますよね。自分の売名を通して。やっぱり売名じゃないですか。名前売ってナンボですから、影響力あってナンボですから。
      ディーノ 名前を売ることでお金を得ているわけですから我々は。名前が商品ですから。
      ササダンゴ ええ。予想以上にシビアな世界ですよ。
      ディーノ っていうことらしいですよ(苦笑)。

      ――アッカ選手はLiLiCo選手のどの辺に魅力を感じて?
      アッカ ほかの候補者がどうつもりか分からないけども……。
      ササダンゴ ハハハハハハ。
      ディーノ 選挙っぽくなってきたな。
      アッカ 僕は本気でLiLiCoさんとの格差婚を狙っています!
      ディーノ 言っちゃうだなこれ(苦笑)。
      アッカ もう起死回生で。
      ディーノ そんなに追い込まれていたの、アッカちゃん!(笑)
      アッカ もう格差婚、上等です。コストパフォーマンスが半端ないじゃないですか。
      ディーノ 確かに。
      アッカ 結婚はコストパフォーマンスです!
      ディーノ そうなの?(笑)


      休憩前に2017年8月20日(日)東京・両国国技館大会の開催発表と、2017年3月20日(月=祝)さいたまスーパーアリーナ大会のチケット情報がスクリーンでは発表された(ニュース参照)。

      休憩明け、スクリーンではライアンにワンチューロが焼き鳥を贈呈。ワンチューロが口に運ぶと、これ以上食べられないとワンチューロを蹴散らしたが、ノドに詰まらせてしまう。これでギブアップして王座移動。続いて亜門GMからの発表として12・4大阪大会でデビューする選手が呼び込まれる。登場したのはゆに君(8歳)。亜門GMは「現在大阪在住だが練習生として東京に通いながらプロレス修行の真っ最中」とコメント。「ゆにでーす! デビューしたらKO-Dのチャンピオンベルトを必ず取るので応援してください」さらに9月からDDTとレギュラー参戦契約を結んだ選手として呼び込まれると登場したのは高山善廣!「高木大社長からDDTをぶっ壊してくれと言われたので20周年、DDT俺が破壊するぞ! いくぞ、ノーフィアー!」高木「DDT、秋の2学期から新しいお友達が増えました。皆さん応援よろしくお願いします!」高木からTシャツが贈呈される。高木がゆに君に着させてあげると、高山は「俺にも着させてよ!」。3人で記念撮影。なお、12・4大阪大会は毎日放送の協力、FM802ならびにFM COCOLOの後援でおこなわれ、明日から毎日放送でオンエアされるCMも流された。

      続いてTシャツバズーカタイムへ。11・6DDT FESに参加するDISH//が自己紹介していると背後からディーノが近づいてRYUJI、MASAKI、To-iに次々とリップロック。亜門「やめろ! 事務所に人が来てんだよ!」ディーノ「これがDDTですよ~。FESとはいえDDTのリングに上がってパフォーマンスするなら、あんなことやこんなことされる覚悟を持ってリングに上がりなさいよ」ディーノは退場。亜門「すいません! 出演キャンセルだけは!」To-i「11月6日のDDT FESでディーノさんとやらせてもらっていいですか?」亜門「え、やるんですか?」To-i「そっちじゃなくて(苦笑)、試合でもなんでもいいので「」亜門「それは事務所さんとのご相談の上なので、保留とさせてください」Tシャツバズーカがおこなわれ、DISH//の「後半戦スタート!」

      【DISH//のコメント】
      ――まずは感想からお願いします。
      To-i プロレスのリングの上に立ったのが初めてだったので、すごい新鮮な気持ちというか、こういう気持ちなんだなって感動もしました。ただ、それと同時にすごい複雑な気持ちになったね(笑)。(ディーノに)キスされてね。
      RYUJI そうだね。
      MASAKI ビックリした。
      To-i 11月6日に何かディーノさんに仕掛けたいなと思いますので。
      RYUJI 初めてああいうリングに立ったんですけど、すごいいい経験出来たなって。11月6日もぜひ楽しみにしていただけたらいいなって。いいパフォーマンスしたいなって思っています。
      MASAKI 僕も本当に初めて(リングに)立って感動したんですけど、ちょっと何か複雑な気持ちでした。良くも悪くもいい思い出だったので、11月6日にまたディーノさんに出来ればと思っています。

      ――まったく分からなかったんですか?
      MASAKI 全然です。
      ――(ディーノとのキスの)感想を(笑)。
      RYUJI ヒゲがすごく痛かったです(笑)。
      To-i 身体をまさぐられました。
      MASAKI なかなか勢いがすごかったなぁ。マジでビックリした。

      ――見ていて食べられそうでした。
      MASAKI いや、そうですよ(笑)。
      RYOUJI しかも大きいからビックリしましたね。

      ――でも、ちょっと闘争心みたいなものが?
      To-i そうですね。仕掛けられたんで。僕ら仕掛けられたら仕掛け返すのがモットーなので(笑)。仕掛け返したいなと思います。
      ――ライブパフォーマンスもいつもとは違うシチュエーションでやると思うのですが、それに対する意気込みは?
      RYOUJI いろんな年齢層の方がいると思うので、いろんな方に求めてもらえるように僕達なりにライブを試行錯誤して何とか会場を……僕達を見たことがない人も乗れるように盛り上げていきたいなと思いますので、ぜひ期待していてほしいなと思います。
      ――DDTさんでアイドルデビューしてフェスに出ようと頑張っているグループがいましたが、人の心を掴むアドバイスを。
      RYOUJI アドバイス? 僕らがアドバイス出来る立場ではないですけど(苦笑)。
      MASAKI 僕達もまだまだですけど、僕たち全力っていうのは忘れないので。僕達も全力なので、ぜひとも全力で頑張っていただきたいなと思います。


      第7試合は高木三四郎&越中詩郎&NOSAWA論外vsザ・グレート・カブキ&坂口征夫&梅田公太のスペシャル6人タッグマッチ。坂口組は『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY』から『ヤンキーステーション』にスイッチして入場。坂口と梅田は顔半分をカブキと同じペイント。カブキはヌンチャク披露する。高木組がリングインすると坂口が越中に襲い掛かって試合スタート。論外がカブキを花道に連れ出すも高木のラリアットはかわされて誤爆。高木はカブキをリングに戻すも、カブキはトラースキックからアッパーブロー。論外はドラゴンスクリューからシャイニング狙い。すると高木は「俺にいかせろ!」としゃしゃり出るがドラゴンリングインは不発。梅田が出てくると高木に前蹴りから踏みつけ。梅田のキャメルクラッチに坂口がローキックを合わせる。梅田のカバーはカウント2。高木は坂口の蹴り足を掴んでドラゴンスクリュー。替わった越中がヒップアタック連打。坂口はなんとヒップアタックを決めてみせたが、効かないとばかりに越中がヒップトスからのヒップアタックを見舞って大歓声。さらに場外に出た坂口に越中はエプロンからのヒップアタック。ブレーンバスターは坂口が投げ返して越中は論外に、坂口はカブキにタッチ。カブキがバックを取ると論外は京平レフェリーの目を盗んで急所蹴り。カブキに3人でストンピング。高木がダイビング・ダブルスレッジハンマーを狙うも、カブキは毒霧でカット。坂口はコーナーにセットされた高木に串刺しニー。梅田が串刺し低空ドロップキックを放つも論外がカット。高木は梅田と坂口をまとめてバックフリップで落とすと越中が梅田にミサイルヒップ。論外がシャイニング・ウィザードをヒットさせると、最後は高木がスタナーへ。これは坂口がカット。高木と論外の合体DDTはカウント2で返されるも高木がシットダウンひまわりボムを決めて3カウント。

      【試合後のコメント】
      坂口 何が19周年だよ、この野郎ちくしょー。すみません、カブキさん。
      梅田 すみません。
      カブキ いやいや。
      坂口 もうちょっとだったんですけど。
      カブキ 手の内を読まれていたね。
      坂口 はい。もう1回だ、もう1回! もう1回やらせろ!
      梅田 もう1回っす!
      坂口 もう1回やって、必ずキッチリ息の根止めてやる。またカブキさん、よろしくお願いします! ありがとうございました!
      梅田 よろしくお願いします!
      カブキ よろしく。どうも!


      NOSAWA 何年ぶりなんですかね、タッグ組むの。(DDTを)辞めてからもちょこちょこ当たったりはしているんですけど、組むことっていうのは全然なくて。
      高木 何年ぶりだろうね。
      NOSAWA DDTには後楽園とかにゲストとして出してもらったことあったんですけど、こういうビッグマッチっていうのは懐かしさも何かあって。何かちょっと……入れ墨の……。
      高木 坂口? 征夫君ね。
      NOSAWA 昔のことを思い出すような、スーパー宇宙パワーみたいな(苦笑)。思わず(高木が)蹴られているのを見て助けに行ったら、俺まで蹴られちゃって。いろいろあって今日でDDTさんに出してもらうのも最後かなって思っていたけど、来年20周年なんでしょ。来年のさいたま(スーパーアリーナ大会は)ちょっと呼んでもらわないと。まあそれで最後かなって。
      高木 来年ね! 来年1年間が20周年だから。だから北沢タウンホールとかさ。……あっ! 北沢タウンホール、取り壊しになるんだった。しまった。まあ渋谷ラジオシティとかさ。……あっ! もうねえや。どっか思い出の地でやろうか。
      NOSAWA そうですね。俺、DDTっていうと、やっぱりさいたまスーパーアリーナだと思うんで。まあ今日は非常にちょっと坂口選手と…何か「殺(や)ってやる」とか言っていたんで、もっと絡んでみたかったっすね。まあでも何なんですか? 今日はいっぱいいっぱいですね。
      高木 今日、お客さんいっぱいいっぱいだな。本当にねビックリしましたよ。その辺は総括でね。でもNOSAWAと組めたのは本当に嬉しいし、やっぱり仲間とか兄弟とか、そういうのを超えた…こいつがいなかったら……「高木さん、自分プロレス諦められないんで、バッと旗揚げしましょうよ」っていう悪魔の囁きがなければ、このDDTはなかったわけなので。そういう意味ではNOSAWA論外選手にすごく感謝しております。そして1年半ぐらいで「自分、ルチャやりたくなったんで」って団体を置いていきましたが、それでもこうやって19年経ってまた一緒に仲良く組んでいられるし、NOSAWAも(東京愚連隊の)興行に俺を呼んだりもしてくれるし、何かそういう関係はずっと続いていけばいいかなと思っています。なあ?
      NOSAWA 今は仲間、兄弟であり、同期でありながら俺の上司なんで。まあそういうのもDDTが俺のお陰で出来たっていうんだったら株くださいよ。
      高木 そうだな。株はね、うちも上場を視野に入れているので、ちょっとまだその辺は監査法人に確認しなきゃいけないので、ちょっと待ってもらえますか。すみません。
      NOSAWA 本当に今日はよかったです。
      高木 またお願いします(※NOSAWAと握手)。

      ※NOSAWAが退席したあと、髙山善廣とゆに君が登場。
      高木 というわけで、9月のDDT、小学校でいうところの二学期なんですけど。二学期から新たなお友達と言いましたが、新たな仲間が増えました。ここにいるゆに君が11月4日の大阪府立第一体育館でのデビュー目指して、今頑張っております。そして髙山善廣さんもDDTに9月以降、ほぼレギュラー参戦をしていただけるということになりました。何かひと言ずつもらいますか。
      ゆに えっと……デビューしたらKO-Dのチャンピオンベルト獲って、それで……獲って、誰がかかってきても勝てるように頑張りたい。
      高山 ゆに君に勝てるように頑張りたい!

      ――お二人はどういう経緯でレギュラー参戦が決まったのでしょうか?
      高木 まず高山選手からなんですけど、DDTが今後より一層広い一般層だったり、地方展開だったり、そういった部分のファン層を開拓していくためには、やっぱり世間的知名度のある方に定期参戦していただきたいというのがうちの中でありまして。もちろんDDTも今、お陰様で知名度も広がってきている部分もあるんですけど、それでもまだまだの部分もあるので。そういった部分で高山さんにはこのDDTで思う存分暴れ尽くしてほしいなと。シン・ゴジラらなぬシン・タカヤマとして暴れていただきたいなと思っている所存です。そしてゆに君、まだデビューしてないので、敢えて君付けさせていただきますけど、ゆに君に関しては私がとある大阪大会で売店をしていたところ、お母さんとゆに君が現れまして。お母さんから「うちの子供をDDTさんの入門テスト、受けさせてもらえないでしょうか」というお願いがありまして。僕、最後「えっ、冗談でしょ?」と思ったんですよ。思ったんですけども、お母さんのすごく熱心な思いとゆに君の眼差しがキラキラしていたんですよね。で、「履歴書を送ってもらえますか? そこから判断します」と言ったんです。それで履歴書送っていただいて、別にその場で書類選考で不合格にするということも出来たんですけど、僕は「来たい」と言ったものに関してはすべて「来る者は拒まず、去る者は追わず」の精神でやってきましたので。じゃあ受け入れてみようかなと思って。ただ僕らも入門テストに関しては真剣に、DDTの今の入門テストの基準で全部やっていただきました。驚くことにですね! クリアしたんですよ驚くことに。そして一芸審査…一芸審査の中身は敢えて言いませんけども、そこで類い稀なる非凡な才能を彼が発揮したので。僕は年齢は小さいけおdも、ひとつの可能性を見出して、ゆに君をDDTの練習生として採用することになりました。本当にこれからですよ。一応12月4日と言ってますけど、全然春先くらいから時間を見てもらって東京に来てもらったりとか、大阪で練習をつけたりはしているんで。何とか12月4日には間に合わせるように頑張りたいなと思っています。それくらい彼に光るものを感じたと、そういうことですね。僕らは竹下が入門してきた時は15歳で、「ちょっと待て」と言って2年後の17年の時に(日本)武道館でデビューさせたんですよ。ゆに君は今8歳、5年後を見るべきなのか、10年後を見るべきなのかというところで、僕は10年後を見たんですね。10年後、彼は18歳です。そこの可能性に懸けてみたいなと思ったってことです。
      ――お二人はDDTの中に興味があったり、対戦したい選手はいますか?
      ゆに うーん、竹下選手。対戦してみたい。
      高山 同じ竹下だね。

      ――竹下選手を挙げた理由は?
      ゆに 大学生で、今チャンピオンで、いつか勝ってみたいなって思って、竹下選手を選びました。
      高山 外から見て一番勢いがあるしね。若いし。これからどれだけ伸びるか分からないけど、その可能性っていうか、そういうものを感じてみたい。

      ――竹下選手はジャーマンを得意としてますけど、その辺りも高山選手は興味のあるところですか?
      高山 いや、それだけじゃないよ。別に。

      第8試合は佐々木大輔&遠藤哲哉vsディック東郷&マイク・ベイリーのタッグマッチ。DAMNATIONが東郷&ベイリーを奇襲してスタート。ベイリーは遠藤のハンドスプリングをニールキックで迎撃すると場外に出た2人にプランチャ。キャッチした2人に東郷がトペ・コンヒーロ。さらにベイリーがコーナーから場外弾を浴びせる。リング内では東郷が遠藤に逆水平。ベイリーが出てくるとカカト落としを放つ。スナップメイヤーからのローキックはカウント2。東郷は遠藤を相手コーナーに投げて、佐々木を挑発。佐々木がリングインすると佐々木がナックル。東郷もナックルでやり返す。互いにナックルの打ち合い。東郷はベイリーのキックのアシストから佐々木にラリアット。さらに伸びのあるドロップキックを決めて何度も押さえ込むがフォールは奪えない。カットに入ろうとする遠藤をベイリーが蹴散らす。ベイリーのソバットはカウント2。さらに串刺しのミドルキック連打。佐々木はエプロンの東郷をドロップキックで花道まで飛ばすと、ベイリーにはケブラドーラ・コンヒーロを決めて遠藤とタッチ。遠藤はベイリーに串刺しエルボーからダイビング・エルボーへ。ベイリーはソバットからアサイDDT。遠藤から替わった佐々木はベイリーを相手コーナーに投げて東郷を挑発する。互いにナックルで殴り合うと佐々木がドロップキック。ペディグリー狙いは東郷が丸め込みで切り返す。佐々木は東郷にミスティカ式フェースロック。さらに変形に移行するもこれはベイリーがカット。佐々木はボディースラムからダイビング・エルボードロップ。これはカウント2。ベトドラⅡは東郷がかわしてペディグリー狙い。佐々木が回避するも東郷はさらに切り返してクロスフェース。これは佐々木に丸め込みで切り返されるも、東郷はミスティカ式クロスフェースを決めてみせる。これは遠藤がカット。東郷はペディグリー。ダイビング・セントーンを投下したが、佐々木は剣山でこれを迎撃。ダブルダウンから戦況はベイリーvs遠藤に。ベイリーのミドルキックに遠藤は逆水平でやり返してラリー。ベイリーがキックのコンボからその場跳びシューティング。かわした遠藤がその場跳びトルニージョ。かわしたベイリーがその場跳びトルニージョを浴びせる。ベイリーのセカンドロープからの向き直り式を遠藤はドロップキックで迎撃。ベイリーもその場跳びムーンサルト・ダブルニーを決める。ベイリーのミドルキックから東郷が垂直落下式ブレーンバスター。ベイリーのカバーは佐々木がカット。佐々木は東郷にローブロー。コーナーを揺らしてベイリーも股間を痛打。雪崩式ペディグリーを回避したベイリーだったが、遠藤が飛びつき雪崩式フランケン。投げ捨てトーチャーラックは東郷はイスを持ってカット。止めに入る松井レフェリーが蹴散らされると佐々木がベトドラⅡで東郷をダウンさせる。遠藤はいつの間にやら顔面を流血していたベイリーのシューティング・ダブルニードロップをかわすとイスを横からフルスイング。遠藤がスカイツイスター・プレスを投下して勝利した。試合後、東郷が勝ち誇る佐々木と遠藤に対してリング内にイスを投げ込むなど大荒れだった。

      【試合後のコメント】
      東郷 (※テーブルを叩きながら)なんだコラー! 佐々木ぃ! おい佐々木! テメー、今日のな試合に勝ったフリするんじゃねぇぞ! 俺はまだ生きてる! 俺の命(たま)獲ってから言えよコラ! オイ! あの野郎……あの野郎……。いいか、佐々木! 次はねえぞ! オイ、このディック東郷がDDTマットに来る限り、テメーの命ねぇぞ。

      佐々木 ディック東郷、オイ! 口ほどにもねえな! あれでも俺の師匠かよオイ! 今日は俺たち傷ひとつねえぞ、オイ! 楽勝だよ完勝! もう今日であいつとの闘いは終わりだよ。そう書いておけよ。なあ哲哉!
      遠藤 どうだ、マイク・ベイリー! お前の動きは見切ったって言っただろ! これが現実だよ!

      ーー佐々木選手の中で次の標的はもう決めているんですか?
      佐々木 メインの結果次第じゃねぇか?
      ーーまずはKO-D無差別級戦の行方を見てから?
      佐々木 そうだな。

      セミファイナルはKO-Dタッグ選手権試合。第55代王者組の大家健&KAIはHARASHIMA&宮本裕向を相手に初防衛戦。スマイルヤンキーは赤と青の特攻服で入場。バッコミズのGパンには大量の「やるぞ」の文字。大家とHARASHIMAの先発かと思いきや、KAIが宮本を奇襲。場外に落ちたスマイルヤンキーを大家とセコンドの翔太で押さえるもKAIのプランチャはかわされて誤爆。ここから場外戦。バッコミズがスマイルヤンキーを押さえつけて、翔太に入場口のヘリから飛ぶように指示。意を決して飛ぼうとした翔太だが、すでにバッコミズはスマイルヤンキーに捕まって逆転されてしまう。リングに戻ると大家がローンバトル。KAIは翔太サムライのを解説に入れて「解説しろ!」とムチャぶり。大家が宮本をブレーンバスターで投げてようやくKAIとタッチ。KAIがドロップキック連発。コルバタで場外に出すとトペ・スイシーダを放つ。リングに戻すと垂直落下式ブレーンバスター。これはHARASHIMAがカット。LATは宮本が回避してハンドスプリングエルボーへ。宮本はHARASHIMAとタッチ。HARASHIMAがダイビング・カンフーキックから雪崩式ブレーンバスター。クラッチを離さずファルコンアローにつなげるもカウント2。10分経過、KAIもHARASHIMAにジャンピングハイを見舞って「健さーん!」と大家とタッチ。しかし合体攻撃はかわされてしまうと大家に宮本のその場跳びムーンサルト+HARASHIMAのスワンダイブ・ボディープレス。バッコミズもHARASHIMAと宮本をスピアで迎撃する。リング内では大家がHARASHIMAに投げ捨てドラゴン・スープレックス。これはカウント2。炎のスピアは宮本が阻止。HARASHIMAの蒼魔刀は大家がかわすとKAIがHARASHIMAにターンバックル・パワーボム。KAIが宮本を押さえつけるも炎のスピアはかわされて誤爆。すかさず宮本が大家にファイアーサンダー。HARASHIMAが蒼魔刀につないで勝負あり。

      試合後、HARASHIMAがマイク。「みんなの応援のおかげでタッグのベルトを獲ることができましたー! よかったね。このタッグのベルト、次、どんな相手がこようと必ず勝ってもっと防衛していってやるさー!(観客『なんで~?』)まださいたまスーパーアリーナとかあるし、DDTをもっと大きくしてやるさー!(観客『なんで~?』)あとメイン、最後までみんなで楽しむさー!(観客『なんで~?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」

      【試合後のコメント】
      大家 (テーブルの上に倒れ込んで)ハア! ハア! ハア!
      KAI (テーブルの上に倒れ込んで)負けたー!
      大家 オイ、お前ら! お前ら! お前ら見てたか? 負けたのか俺たちは?(※記者が頷くのを見て)何、頷いてるんだよオイ!
      KAI 負けたけど、負けてない!
      大家 そうだよオイ! なあ?
      KAI 俺らは過去を振り返らない! 前だけ見る!
      大家 そうだよオイ!
      KAI 何でか分かるか? 目は前にしかついてないから!
      大家 そうだよオイ!
      KAI 前向くしかないだろ!
      大家 そうだよぉ。
      KAI 健さん、俺らは負けたけどここから這いつくばるでしょ! そしたら負けじゃない!
      大家 そうだよお前ら! 1回負けたから何だ! 人生終わるのかオエ! そんなことねえだろ? なあ? KAI!
      KAI 俺は負けねぇ!
      大家 そうだよオイ。
      KAI これで挫けるような俺らじゃない。
      大家 そうだよ、ベルト引っ剥がされ続けてもな! なあ? 俺たちの体は全然大丈夫なんだよオイ!
      KAI 俺たちの体、引っ剥がすことなんて出来ない!
      大家 そうだよオイ、そうだよ。俺たちのベルトを引っ剥がせてもな、俺たちの体は引っ剥がすこと出来ないぞ!
      KAI それは無理だ。そうだろ翔太!
      大家 そうだろうがぁ!
      KAI 翔太ぁ!
      翔太 そう思います! はい!
      大家 今日の負けはー、翔太!
      翔太 はい!
      大家 今日の負けは負けとして入るのかオイ?
      翔太 負けは負けですけど……。
      大家 バカヤロウ!
      KAI なんだー! 今日の負けは明日の勝ちだ!
      大家 そうだよお前! バカヤロウ!
      翔太 はい!
      大家 今までで1回も負けたことがない奴いるのかオイ?
      KAI いねぇだろ!
      大家 なあ? なあ? 負けから始まっているんだ、俺たちの人生は!
      KAI そうだよ、負けから始まるプロレス! 健さん! 俺ら行くぞ!(※立ち上がる)
      大家 そうだよ!(立ち上がる)
      KAI 行くぞ! 行くぞ! 行くぞ! やるぞ! やる! やる! やる! やる……やるぞー!


      宮本 やりましたよ!
      HARASHIMA 獲りました!
      宮本 獲りました!
      宮本 いやいやいや。
      HARASHIMA まあね、序盤というか最初から本当に意味分からなかったんですけど。あっちのペースに飲まれないように、飲まれないようにと思って。
      宮本 飲まれましたねー、でも。
      HARASHIMA 飲まれちゃったね最初は。
      宮本 自由過ぎた。
      HARASHIMA 自由過ぎて、頭の中クエスチョンマークで。
      宮本 何がやりたいのか分からなかったけど。
      HARASHIMA とりあえずリングの中で試合すればいけると思ったけど、やっぱりね、やっぱりチャンピオンチームだけあって相手も決して弱くはなかったですね。
      宮本 はい。
      HARASHIMA 変な粘りというか、変な力というか、強さはあったよね。
      宮本 はい、ありました。強かったね。でも僕らもただのタッグチームじゃないんで。スマイルヤンキーなんでね。一緒に組んだ数は少ないですけど、その中でもやっぱタッグらしい部分っていうのは出せたんじゃないのかなと。
      HARASHIMA ねぇ、連携もねうまくいったし。
      宮本 片方が大変な時はもう片方が支えるっていう、そういうタッグを目標にやっていくんで。それが出来たんじゃないかなと思います。
      HARASHIMA ねぇ。もうね、裕向のこの笑顔を見れば(笑)。このベルトを獲った会心の笑顔で、これからもチャンピオンチームとして頑張ります!
      宮本 ハハハハ。今からがスタートですよ!
      HARASHIMA 今からスタート、そう!
      宮本 どんどんDDTの歴史を刻んでいきましょう。このタッグチームで。

      ――宮本選手、久しぶりにDDTのタッグベルトを巻いたと思うんですけど、やってみたいチームとかいますか?
      宮本 今、ちょっとDAMNATION調子の乗ってるでしょ。その辺とかね、このスマイルスカッシュで潰したいですね。
      HARASHIMA ねぇ。
      ――HARASHIMA選手はやってみたい相手は?
      HARASHIMA もう誰でも。むしろ挑戦したいっていう人がいれば、誰構わずやってやりますよ。僕ら最強スマイルヤンキーの強さを見せて勝ちたいと思います。
      宮本 挑戦したくなるようなベルトにしたいですね。
      HARASHIMA そうだね。価値をどんどん上げて。
      宮本 ベルトの価値を上げて、タッグっていうのはすごく楽しいんで、それを伝えたいですね。
      HARASHIMA プロレスの楽しさを伝えていきたいです。
      宮本 タッグで伝えたいです。

      ――他団体の選手とベルトを獲ったわけですが、他団体で防衛戦をやってみたいという気は?
      HARASHIMA あー、いいんじゃないですか。
      宮本 行きましょうよ!
      HARASHIMA タイミングが合えば。全然、僕らは行きます。
      宮本 行きましょう、行きましょう。

      ――666でもタッグを組んでましたが、そのタッグがここまで来てベルトを獲ったことに関してはいかがですか?
      HARASHIMA 不思議な感じはありますね。
      宮本 特攻服の“破羅死魔”っていう字は昔使っていた漢字ですからね。
      HARASHIMA そう、漢字で“破羅死魔”って、特攻服の背中に入れた文字は666に出てた時の生えなんで。何か感じ入れたほうがいいかなって思った時に、「あっ漢字の名前、666に出た時に付けてもらったのがあるわ」って感じで入れて。それで二人で組んでっていうのは、ちょっと不思議な縁というか。何か繋がりましたね。それで結果が出て、本当によかったです。
      宮本 本当にそうです。



      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第58代王者の竹下幸之介は石川修司を相手に4度目の防衛戦。18時25分、開始のゴング。石川がロープに詰めてクリーンブレイク。ショルダーアタックの打ち合いは石川が制す。竹下がエルボーからラリアットで場外に石川を落とすと、プランチャを投下する。石川は竹下を抱えてエプロンへの投げ捨てパワーボムで一気に流れを変える。なんとか生還した竹下に石川は踏みつけ。竹下は逆水平からコーナーに振ろうとするが、石川が振りなおしてコーナーにぶつけると、竹下の背中にダイビング・フットスタンプ投下。5分経過、石川はベアハッグ。さらにニーリフトを連発する。ファイアーサンダーの体勢は竹下が逃れてドロップキック。ロープに振ってのジャンピング・ニーから低空ドロップキック。このカバーはカウント2。逆水平から石川をコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスターを仕掛ける。石川が頭突きで落としてジャイアント・ミサイル。串刺しラリアットを食らった竹下が串刺しビッグブーツ。エルボーの打ち合いから竹下が投げ捨てジャーマン。石川もバックドロップでやり返し、竹下はすかさずラリアット。ブルーサンダーは石川が堪える。竹下はならばと投げ捨てドラゴン・スープレックスからジャベリンキック。ブルーサンダーで叩きつけたがカウント2。10分経過、ジャーマンを石川が凌いで変形のバッククラッカー。テキサス・クローバーでギブアップを迫る。逃げようとする竹下を足を極めた体勢でパワーボム気味に叩きつける。続いてスリーパーへ。そこから投げ捨てるとランニング・ニーリフト。このカバーはカウント2。コーナーに登ると竹下が蘇生してエルボー。最上段から雪崩式ブレーンバスターで落とす。しかし両者とも動けず、ダブルダウン。両者が起き上がると竹下は垂直落下式ブレーンバスター。ダイビング・ボディープレスはカウント2。竹下と石川がラリアットの我慢比べ。竹下が打ち勝つもカウント1。15分経過、石川の頭突きに竹下がラリアットでやり返すもカウント2。竹下がジャーマンを決めたがなんとカウント2止まり。さらにバックを取る竹下。クロスアームは石川が頭突きで解除し、間髪入れずのファイアーサンダー! 2人はすぐに動けない。エルボーから竹下がローリング・ケサ斬り。石川もニーリフトで黙らせてハーフダウンの竹下にスライディング・エルボー。抱えようとする石川を竹下がショルダースルー。石川はカウンターのヒザ。ランニング・ニーからのカバーは竹下がすぐにクリア。張り手の打ち合いから竹下がグーパンチ。石川は投げ捨てドラゴンからランニング・ニーリフトへ。これはカウント2。スプラッシュマウンテンは竹下がカウント2.9で返す。石川はならばとジャイアントスラムへ。これは竹下に返す力が残ってなかった。

      試合後、石川にはKO-D無差別級のベルト、さらに勝利者賞としてグッドコムアセットから賞金200万円が贈呈された。石川「竹下、オマエはメチャメチャ強かったよ。札幌でオマエに負けて俺は一段と強くなれた気がする。もっと強くなって俺に勝てると思ったら、俺に挑戦してこい。俺の全盛期は今じゃねえ。明日なんだよ。今度の時は俺はもっとつええぞ!」佐々木がマイクを奪う。佐々木「ウルセー! 両国! 最高のハッピーエンドだなあ! チャンピオンに敬意を表せ! 拍手が足りねえぞ! 竹下、もういねえのか? テメエみたいなB級レスラーの時代は終わりだ。学校いってお勉強でもしてろ。これからはこの大巨人の時代だ。コイツに挑戦する勇気のあるヤツはいんのか? いねえだろ? 今ごろ控室で泣いてんだろ?」するとスマスカ、酒呑童子も解説席にいたKUDOが加わってリングイン。さらに樋口、ディーノ&石井、NωA、翔太に肩を借りた大家、T2ひー、豚ing2016、赤井までリングイン。佐々木「オメエら何しにきやがった! テメエらみてえなB級以下のゴミレスラーがコイツに挑戦できると思ってんのか? わかった。俺はやさしいからオマエらみたいなB級以下のゴミレスラーにもチャンスをやろう。次の大会で俺たちのやり方でテメエらの中から挑戦者を選んでやるよ! わかったか! わかったら帰れ!」全員引き揚げる。石川「今日はご観戦ありがとうございました。みなさんお応援の…」佐々木がマイクを奪う。佐々木「ご紹介しましょう! This is マッド・ポーリー! This is テツヤ・エンドー! This is KO-Dニューチャンピオン、石川“エイドリアン”修司、そしてこの俺がカリスマ、佐々木大輔! いいかよく聞け! 俺たちは群れない・媚びない・結婚しない! 俺たちがDAMNATION。このマザーアース、このDDTは俺たちDAMNATIONを中心に回ってんだ。覚えとけ!」『INTO THE LIGHT』が流れる中、石川がハグしながらDAMNATIONでポーズを決めた。

      【試合後のコメント】
      竹下 負けてしまいました……ハァ。一生懸命頑張ったっすけど。出し切ったんですけど、ベルトがなくなってしまいました。でも僕のチャンピオンとしては…KO-Dのチャンピオンとしては、これが最初で最後じゃないんで。これはあくまで初めてのKO-D無差別級チャンピオンで、初めてベルトを失っただけなんで。ここからまだまだ(大阪)府立もあるし、さいたまスーパーアリーナもあるし、また両国もあるし。ベルトなくなったら引退じゃないんで。確かに今日は負けました。ベルトは僕の腰からなくなりましたけど……総選挙もあるし。ハッピーモーテル、僕たちまだまだここからなんで。これで負けて終わりじゃないんで、ここからまたあのベルトに辿り着くように一生懸命精進したいと思います。ありがとうございました。

      石川 まあ竹下へのリベンジを果たせたっていうか、やっと5年間ですか。両国で負けた。勝つことでその思いを返したかなと。で、このチームね、今勢い乗っているんで俺がベルト獲らないと、俺の存在意義がなくなるんで。これが獲れてまたDAMNATION、まだ僕が必要とされるみたいなんで。DAMNATIONに残れてよかったなと思います。
      佐々木 オイ! 見ての通り、最高のハッピーエンドだオイ! 竹下! あんなB級レスラー、エイドリアンの相手になると思ってるのかオイ! ざけんなオイ! 何だ聞きたいことあるのかオイ!

      ――試合後、DDTのほとんどの選手がリングに上がってきてDAMNATIONと対峙しましたが、今後DAMNATIONとしてはどうやっていこうと考えていますか?
      佐々木 ちょっとな嫌われちゃったから、俺たちは傷ついている! だから! 向かって来る奴は全員、ぶっ殺す!
      ――次のターゲットとして、例えばタッグのベルトとか総選挙もありますが、何を狙っていきますか?
      佐々木 ターゲット? うーん、いる?
      石川 いないね。俺に勝てるって本当に自信のある奴が、俺の前に来てほしいなと思います。選挙もね、カリスマと遠藤とポーリーで、3位4位5位を取ってもらって、チームとして1位を取る。これが目標なんで。お願いします!
      佐々木 ああ(苦笑)。


      今日の試合がすべて入ったエンドロールが終わるとバックステージ映像に切り替わる。観戦に来ていた山里さんが坂井に連れられてLiLiCoと記念撮影。その後、坂井から「このあと飯食いにいきません?」と誘われた山里さんだったが、ふと目を落とすと焼き鳥。アイアンマンベルトが近くにあったことも知らぬまま食べてしまうと、松井レフェリーがすべて見ていて完食により王座移動となった。アイアンマンよ、何処へいく…。

      【高木大社長の大会総括】
      高木 お疲れ様でした! DDT毎年恒例の8月の両国大会、本当に無事に終了することが出来ました。本当に3月に両国全面(解放)をやってから5ヶ月でね、どのぐらいお客さんが入るか分からなかったですし、今までいた選手もいなかったりとかで、いろいろとどうなることかと思ったんですけど、本当に満員のお客さんに入っていただいて本当に感謝したいですね。やっぱりこういう時に団体の底力というか、団体の本当の力量というのが出るんじゃないかなと思いましたね。そういう意味ではやっぱり新しいものをたぶん作っていかなきゃいけない時期なんだと思います。いろんな意味で、ですね。やっぱり今いろいろと海外だったり、日本国内だったり、プロレスというものを取り巻く環境が、いろいろと変化してきている。少なくとも昨年度、一昨年よりはすごく変化してきていると思っています。その中で団体として残って、盛り上げてやっていくためには昨年以上の労力だったり、昨年以上のエネルギーが必要だと僕は思っています。それが本当にプロレス界だけのエネルギーだと、こうもいかないと思うんですね。で、DDTの19年、そして来年20年を迎えるにあたって、今まで通りではいけないと思ってますし、これから新しいものをどんどん取り入れていってやっていかないとダメだと思っていますし。それはプロレス界だけの交流だけだと、両国はそうなんですけど、もっともとその先のさいたまスーパーアリーナとうう箱を埋めることは出来ないと思うんですよ。だからもっともっと世間に対しても打って出なくちゃいけないし、なおかつ今までプロレスを応援してきた人たちも大事にしていかなくちゃいけない。この二つを満足させるのっていうのは難しいんですよ! ハッキリと言って! ハッキリ言って難しい。だけど僕らはそれにトライしたい。この二つ、両極端の部分、それぞれ満足いくものを提供していきたいし出していきたいっていうところですかね。その中で9月からのレギュラー選手として髙山善廣選手だったり、12月にはゆにという8歳。これがどういうことになるのか、僕も楽しみですし、はたまた大阪府立では毎日放送さんとFM802、そして(FM)COCOLOさんの後援をいただくことが出来たということで。どんどんプロレスを広げていかなくちゃいけないという部分で、DDTでいろんなものと戦っているわけですよ。戦って戦って、やっぱり勝ち続けなくちゃいけない部分。ただ今はとにかく内部も充実させつつ、外も同時にやらなくちゃいけないっていうので、11月にはDDTフェスがあって、11月20日は台湾大会というものがあって、私もちょっと「大丈夫かな、これ」という部分はあるんですけど(苦笑)、何とかみんなとパワーとエネルギーで乗り切っていきたいなと思っています。12月には大阪府立第一があって、そして(2017年)3月にはさいたまスーパーアリーナがあって、そして今日発表しましたけど8月には両国国技館大会がある。まだまだ20周年記念大会だったり、20周年を記念するべきコンテンツだったりっていうものをこれからどんどん出していくつもりですので、その辺も含めてDDT20周年で終わりわけにいかないんで。何回も言ってますけど、50年100年、未来永劫続くプロレスというコンテンツをDDTは大事にして、世間に広めていって、DDTも発展していきたいなと思っています。
      ーー両国とかのビッグマッチのエンディングでは選手全員が出てきて、パーティ的な演出をするというのが高木さんの中であったと思うんですけど、今回はDAMNATIONが締める形になりましたが。
      高木 こればっかりはしょうがないですよね。何か分からない。竹下が勝っていてもどういう画になっていたのか、僕は分からないですし。じゃあこれはハッピーエンドなのか、それともバッドエンディングなのかは正直、自分にも分からないです。ただお客さんは誰一人として席を立たなかったし、お客さんがみんな乗っていた。これはもう正直、自分も分からないですね。ライブって生なんですよ! もう感情って生だから、提供されたものにブーイングが出たらそれでダメだし。逆にリアクションがなかったらブーイング以下の拒絶になるんで。でも今日の大観衆はあれを受け入れていた。受け入れていただけじゃなくて、一緒に乗っていたっていうね。それはライブだから。生だから。自分たちの意図していたものと違ったのか、そうだったのかっていうのは自分も分からないですし。でも生の感情が大事なので。じゃあこれからDAMNATIONっていう勢力がDDTの中でどういう位置づけになるのか。今日で彼らのポジションっていうのは、またひとつ上がったと思うんですよね。だからその中でまた新しい、いろんなものが生まれていくんじゃないですかね。僕はそう思います。
      ーー竹下選手に関しては?
      高木 いや、もう試合見ていて、どっちが勝つか分からなかったですもんね! 本当に。あの試合は……じゃああの試合を、石川修司を、竹下幸之介を……あの試合は潰し合い、削り合いでしたよね。本当に。でも二人とも負けなかったし。最後の最後で石川の執念が勝ったってことなんじゃないですかね。だから竹下はこれをどう捉えるか、じゃないですか。必ずしもお客さんの描いていたものとか、団体側が描いていたものとか、本人が描いていたものとか、思う通りにはいかなかった。そしたら彼はまたどうするのか? 石川を倒すために立ち上がるのか、団体をまた引っ張っていくために立ち上がるのか、それはもう彼しか分からないんで。でも僕は単純に見ていて、やっぱり素晴らしいと思いました二人とも。二人とも素晴らしかった。でも本当にお客さんが入ってよかった。僕はもうそれだけです。直前の直前まで…どうなるんだろうっていうのは蓋を開けるまで興行っていうのは分からないじゃないですか。でも結果的には入った。これが今のDDTの力なんですよ。これを広げるだけです。これを伸ばしていくだけです。やっぱり俺の世代じゃないっていうのは自分自身も分かっている。その中で若い人間だったり、今もうちょっと年取っている30代とかだっったりがどうしていくのか、20代の選手もどうやっていのかっていうのは今日のお客さんの入りを見て、それぞれが考えて、それぞれがいいもの出してくれればいいんじゃないかなと思っています。どうもありがとうございました。

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