KO-D無差別級王者・樋口和貞が秋山準との激闘制しV2! 8・31後楽園で上野勇希を迎撃へ
夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025【DAY1】」が開催。KO-D無差別級王者・樋口和貞がプロレス界の“レジェンド”秋山準を破り、2度目の防衛に成功。樋口は【DAY2】となる8・31後楽園ホールで上野勇希の挑戦を受ける。
秋山は同王者だった2021年3月28日、後楽園で樋口の挑戦を退けた後、樋口にベルトを巻かせた。その後、2022年7月3日、後楽園での「KING OF DDT」準決勝で樋口が秋山を下し、その勢いで決勝も制して、当時空位だった同王座を初戴冠。試合後、秋山が樋口にベルトを巻き、優勝と戴冠を称えた経緯がある。そして、秋山は2021年8月21日、富士通スタジアム川崎で竹下幸之介(KONOSUKE TAKESHITA)に敗れて同王座から陥落して以来、4年ぶりの挑戦。両者の過去のシングルでの対戦成績は樋口の2勝1敗だが、同王座戦では秋山が勝利しているため、樋口は“KO-D戦でのリベンジ”と口にしていた。
開始早々、チョップの打ち合いとなり、樋口はアバランシュホールド、チョップ連打、クローにいくも秋山は場外へ脱出。樋口のチョップが鉄柱に誤爆すると、秋山は鉄柱を使って腕攻め。さらに秋山はエプロンでDDT、リングに戻るとパイルドライバー。樋口のチョップと秋山のエルボーの応酬に発展。秋山は雪崩式ブレーンバスターからヒザ連打。エクスプロイダーからフロントネックロックも決められず。秋山はもう一発エクスプロイダーを放つもカウントは2。秋山がリストクラッチ式エクスプロイダー狙いも、樋口はハリマオの同志・吉村直巳の得意技・払腰を繰り出しピンチを抜け出す。樋口はドクターボムから、延髄ラリアット、ラリアット連発も秋山は倒れず。秋山はジャンピング・ニー、エクスプロイダー連発もカウントは2。ならばとリストクラッチ式エクスプロイダーにいくも、2カウントで返した樋口は下からクローで締め上げ、起き上がるとクロースラムも2カウント。樋口は渾身の力でクローで押さえ込んで3カウントを奪った。
樋口は「秋山さん、ありがとうございました。秋山準という男の強さ、怖さ、歳取っても変わんないすね」とマイク。秋山は「歳取ったって言うな。その辺の55、56より若いだろ。俺はその人たちの目標だよ。今日は負けだ。ありがとう。明日頑張れよ。明日おまえの腰にそのベルト巻くから」と返した。
ここで樋口が「明日、後楽園、やっと目を向けられます。このベルトに挑戦してくる上野勇希、出て来い」と呼び掛けると上野が登場。樋口が「遅くなって悪いな。やっとおまえに目を向けられる。明日、勝負だ!」と言うと、上野は「樋口さんと出会って早10年。大変なときほど、いつも通りの顔して進む樋口さん、すごいです。樋口さんはすごいチャンピオン。世界中どこに行っても胸を張れる、誇れるチャンピオンです。僕はDDTのみんなの夢を背負って、DDTを好きな人の夢を背負って進むつもりです。チャンピオンになって、夢を背負って進むのは僕なので、思いっきりいきます!」と宣戦布告した。
バックステージで樋口は「4年前の雪辱を晴らせたというより、大事なものを教えられた。これで秋山準を超えたとか思ってないので。王座戦で1勝1敗なので、もう1回秋山準と試合したいと思いました。明日、何でも来いという状態です。上野には負けないです」と話した。上野とは2022年12月29日、TOKYO DOME CITY HALL大会以来の同王座戦になるが、「こっちも力付けてるんで。どっちが成長してるか。負けないです。負けてたまるかという意地で戦おうと思ってます」と気を引き締めた。
王座奪取ならなかった秋山は「2日目に進めなかったけど、樋口、強かったよ。でも俺もまだ動けるだろ。またおまえがチャンピオンでい続けてたら俺がいくからな。それまでしっかりベルト磨いて持っとけ!」と再挑戦に意欲を見せた。
上野は「樋口さんは何でもできるチャンピオン。復帰してからは、もう樋口さんに足りないものはない。僕が見せたい夢のために、みんなを連れていきたい場所に一緒に行くために、僕がチャンピオンにならないといけない」と必勝を期した。
飯野雄貴&納谷幸男が佐々木大輔&岡谷英樹を退け、KO-Dタッグ王座2度目の防衛! 8・31後楽園でHARASHIMA&青木真也が緊急挑戦へ
KO-Dタッグ王者のTHE APEX(飯野雄貴&納谷幸男)がDAMNATION T.Aの佐々木大輔&岡谷英樹を退け、V2に成功。【DAY2】(8・31後楽園)でHARASHIMA&青木真也の超実力派コンビがスクランブルで挑戦することが決まった。
試合は開始早々、場外戦となり、DAMNATION T.Aがイスでやりたい放題。佐々木、岡谷が飯野にダブルブレーンバスターを決めれば、飯野は佐々木にエルボー、ショルダータックルを叩き込む。飯野が岡谷にチョップ連打、納谷が岡谷にビッグブーツをぶちかます。岡谷がTシャツを脱ぐと、飯野とエルボーのラリー。岡谷が飯野に逆打ちもカウントは2。飯野が岡谷にバックフリップ、納谷がダイビング・エルボードロップを投下すると、セコンドのイルシオンがレフェリーの足を引っ張って阻止。リング上は無政府状態となり、MJポーが乱入し、佐々木と納谷にイス攻撃。佐々木がイスを手に納谷にダイビング・エルボードロップも2カウント。岡谷が納谷に串刺し式クレイモア、佐々木がミスティカ式クロスフェース。飯野が佐々木をマットが外されたコーナーにぶつけると、佐々木は金具に当たり悶絶。岡谷が納谷に竹刀攻撃も、納谷はチョークスラムで投げ捨てた。納谷はダウン状態の佐々木をカバーすると、ダメージの大きい佐々木が返せず3カウントが入った。
27日の記者会見で発表された通り、王者組が防衛したことに伴い、8・31後楽園での飯野&納谷vsHARASHIMA&青木がタイトルマッチに決まった。
飯野は「勝ったぞ。俺らが2日連続タイトルマッチになるから、気合い入れていくぞ!」、納谷は「佐々木、岡谷、もう一回挑んでこい。俺たちはこのベルトを持ち続けて待っててやるよ!」と意気上がった。
急きょ王座挑戦が決定したHARASHIMAは「チャンス来ました! 明日のThe Apexとの試合がタイトルマッチになりました。ガッチリ倒して青木さんと僕の強いチームで絶対ベルトを巻きます!」とベルト獲りを誓った。
なお、この一戦で佐々木は脇腹を負傷したため、8・31後楽園を欠場することになった。代替カードは、クリス・ブルックス&正田壮史vs岡谷&MJポーvs吉村直巳&石田有輝となる。
TMDKがSCHADENFREUDE Internationalにタッグ対決で勝利! 11・3両国で現IWGP王者ザックとクリスが奇跡の一騎打ちへ!
新日本プロレスのTMDK(ザック・セイバーJr.&藤田晃生)がSCHADENFREUDE Internationalのクリス・ブルックス&正田壮史とのタッグ対決を制し、11・3両国国技館で現IWGP世界ヘビー級王者のザックとクリスが一騎打ちを行うことが決定した。
7・13後楽園で「BEST OF THE SUPER Jr.」覇者の藤田がDDTに初参戦し、正田との友達タッグで、To-y&高鹿佑也と対戦して勝利を収めた。試合後、ザックがサプライズで登場し、この日のタッグ対決が決まった。ザックは昨年4・7後楽園に初参戦し、友人のクリスとコンビを結成。その際、ザックは「次DDTに来るときはIWGP世界ヘビー級王者として来る」と発言していたが、公約通り、IWGP世界王者としての出場となった。
クリスとザックがレスリングでやり合えば、正田と藤田もレスリングで渡り合った。正田のエルボー、藤田のチョップのラリーを展開。ザックがブンブンを場外に蹴り飛ばす。正田が藤田にミドルキック連打。クリスと藤田がチョップ合戦。ザックはクリスにエルボースマッシュ連発。クリスがザックに垂直落下式ブレーンバスター、正田がスワン式ミサイルキック、ハイキック、ジャーマンと怒涛の攻めもカウントは2。正田が正田のチカラKOBUムキムキ狙いも、かわしたザックは卍固め。クリスは藤田にオクトパスストレッチ。クリスとザックが激しく張り合う。正田がザックにミドルキックを連打も、ザックはアンクルホールドから「I've mistakely run to windsor.」で締め上げて、正田からタップを奪った。
試合後、クリスが「悔しいけど、ザック、DDTに来てくれてありがとうございました。でも、プロレス18年、ずっとザックは私より強い。まだ一番見たいやつあるんじゃない?」と言えば、ザックは「分かった。その試合は7年ぶり? 日本のリングではまだ。考えます」とともに流暢な日本語でマイク。するとクリスが「今決まっていい。11月3日、両国国技館、7年ぶりのシングルマッチやりましょう!」と提案し、ザックは「日本で初めてのシングルマッチ。DDTが一番いいんじゃない。やりましょう!」と呼応。思わぬ事態に今林久弥GMが「本当に大丈夫ですか?」と問うと、ザックは「タナハシ(棚橋弘至)社長、大丈夫。新日本は問題ない」と答え、今林GMがOKサイン。クリスvsザックの奇跡の一騎打ちがDDTマットで実現することになった。
バックステージでザックが「めちゃくちゃ面白い。次、楽しみ。日本で初めて、俺とクリス。DDTでその試合、一番いい。私たち、半分イギリス人、半分日本人。今クリスはDDTでトップ外国人、ザックは新日本でトップ外国人。クリス、めちゃくちゃ強い」と言えば、藤田は「新日本とやっぱり違うし、DDTの人たちもDDTが一番と思って入門してるから、そのプライドを感じた。正田とはまたやりたいと思ってる。新日本のリングに来てもらってもいいし、DDTさんに呼んでもらったらうれしい。あなたたちにリスペクトをもってます。またやりましょう」と再会マッチを希望。
クリスは「強いね。面白かった。両国も楽しみ。7年ぶり? 2018年、レボリューションプロレスリングで。そのときも私負けました。その前も2、3回、負けました。両国、勝ちましょう!」と必勝宣言。正田は「クリスが勝った暁には、次は(藤田と)シングルがしたい」と藤田と同様の発言を残した。
To-yが高鹿佑也を破り、EXTREME王座V2……意気投合した両者はタッグ結成か? 9・14札幌でイルシオンが挑戦へ
DDT EXTREME王者のTo-yが超変則ルールで、高鹿佑也を破り2度目の防衛に成功。戦いを通して、意気投合した両者はタッグ結成の可能性が急浮上した。
王者が指定できるルールは「自分のライフは自分で稼げ!!プロレス人生ギリギリデスマッチ!」。試合形式は事前にSNSで増やしたライフポイントを0にした選手が勝利となる。相手のライフポイントを減らす方法は「1カウントフォールを奪う」「ギブアップを奪う」「ロープエスケープさせる」「相手を場外に落とす」の4つ。1つごとに相手のライフポイントを1ポイント減らすことが可能。試合を迎えた時点のライフポイントはTo-yが23ポイント、高鹿が20ポイント。
開始早々、高鹿はエルボーを叩き込み、連続で1カウントを奪う。To-yが場外に出ると、高鹿を何回もリングに戻して、場外に落として次々にポイントが減る。その後、丸め込み応酬でポイントが両者ともどんどん減っていく。高鹿はラ・マヒストラル連発でTo-yのポイントを減らしていく。さらにムーサルト・プレスで2カウント、アームロックで1ポイント減らす。To-yはフランケンシュタイナーで3カウントを奪う。高鹿はインターセプトで3カウント奪取。エルボー相打ちから、高鹿がインターセプトにいくも、To-yがコジマインパクトで2カウントを奪い、これで高鹿のライフポイントが0となり、To-yが勝利。
To-yは「大事なときはいつも高鹿さんとの戦いだった。辞めなくてよかったよ。楽しいことがいっぱい待ってる最高のプロレスを何年も一緒に続けましょう。俺は楽しかった。何度かいがみ合ったけど、高鹿さんは……」と言うと、脱兎のごとくイルシオンが現れ、凶器でTo-yを殴打。
イルシオンは「次の挑戦者はこの俺だ。てめえから、そのベルトひっぺがしてやる。俺の挑戦を断る理由はねぇよな? 断ったら、殴られて、みっともない姿を世界中に配信することになるがどうかな?」とアピール。
To-yは「別に叩く必要なくない? 普通に挑戦表明してくれればOK出すので。それが悪者のルールなんですか? おまえの角、何しちゃおうかな? おまえ隠してるものいっぱいあるよな? 全部さらけ出す覚悟あるのかな?」と受諾。今林久弥GMの裁定により、9・14札幌でのタイトル戦が決定した。
バックステージで高鹿が「To-yさんは何かあるとき、必ずいてくれて、僕が辞めそうになったときも励ましてくれて。不安なときに横に現れて、あんな感じで解決してくれる…」と発言していると、To-yが入ってきて、「僕が頭ぶたれたとき、高鹿さんが助けに来てくれて。初防衛戦のときも助けに来てくれて。次は僕が高鹿さんを助ける番。だからこれからは2人で頑張ろう。EXTREMEを守り抜いて、もし組む機会があったら、高鹿佑也とDDTで暴れ回って、DDTを熱々にする」とタッグ結成の可能性を示唆した。
挑戦が決まったイルシオンは「俺の最近の趣味はベルト集め。俺に似合うベルト、すなわち、紫色のDAMNATION T.AカラーのEXTREMEのベルト。小嶋(To-y)、ベルトをギャンブルに使ったり、てめえのエゴで傷つけてきた。俺がベルトを獲って、おまえを終わらせて、EXTREMEのベルト救ってやる。おまえを成敗してやる」とベルト獲り宣言。
“デスマッチのカリスマ”葛西純の息子・陽向、デビュー戦でHARASHIMAに善戦健闘も玉砕で涙!「1回見た人が忘れないようなワクワクドキドキするようなレスラーになりたい」
“デスマッチのカリスマ”葛西純の息子・葛西陽向が“ミスターDDT”HARASHIMAを相手にデビュー戦に挑んだ。葛西は善戦健闘するもHARASHIMAに玉砕し大粒の涙を流した。
序盤、葛西はアームロックで攻めていき、チョップ連打。さらにエルボー連打、ミサイルキックもカウントは2。エルボーの打ち合いから、HARASHIMAがミドルキック連打、ファルコンアローも2カウントで返す。HARASHIMAはミドルの乱れ打ちも、阻止した葛西はグーパンチ。HARASHIMAは逆エビ固めから逆片エビ固めで締め上げるがエスケープ。HARASHIMAはショートレンジの蒼魔刀を叩き込んで3カウントを奪った。
バックステージで葛西は「何回も練習生やめようと思ったこともあったけど、プロレスやめなくてよかった。初めて勝ったときとか、初めてチャンピオンになったときとか、自分の夢を叶えたときとか、想像するときとかワクワクするから、プロレスラーとして駆け抜けたいと思います」と号泣。そして「1回見た人が忘れないようなワクワクドキドキするようなレスラーになりたい」コメント。HARASHIMAは「子どもの頃から知ってる子がいつの間にか練習生になって、デビューして、その相手を務められたのは、長くプロレスを続けてきてよかったと思う一つです。肌合わせてみて、器用な感じはないけど、熱い気持ちもあるし、グーで殴られたんで、頼もしい子がデビューしたという感じです。将来が楽しみです」と期待を寄せた。