31日、東京・後楽園ホールにて「年越しプロレス2015~年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント」がおこなわれた。まずは本日の実況&解説陣がリングに上がって挨拶。会場のお客さんとともに「年越しプロレス、スタート!」。
第1試合は高木三四郎&植木嵩行vsグレート小鹿&遠藤哲哉のトーナメント1回戦。高木がさっそくベッド・インを呼び込むも、それを見た小鹿は「なんだあのババアは!」と悪口。しかしながら、パートナーの遠藤がスーパージョッキーばりの生着替えで水着になったベッド・インに興奮してしまったらしく、スカイツイスター・プレスのタイミングを見誤って自爆。高木に丸め込まれてフォール負け。
【試合後のコメント】
小鹿 ま、しょうがいないな。
――ベッド・インのお色気に弱い?
小鹿 ああいうのに弱いんだな、遠藤は。はっきり言ってさ、今日来ている会場のお客さんのほうが、あの2人よりきれいな人のほうが多いよ。
遠藤(なぜか股間を抑えながら)そうですね…。僕、ああいうだらしない体、嫌いじゃないんですよ。最後の最後ですよ。
小鹿 リングの上であの2人見て何秒間か迷ったろ。色気に負けてさ。ああいうのが若いんだよな。4人を相手にしたようなものだからなあ。でも遠藤選手は来年の年越しプロレスを見てみたい。伸びる。
遠藤 僕ももっと経験を積みたいです。
小鹿 年越しプロレスでエラい経験をしたな。ああいうのに引っ掛かるなよ。
遠藤 自分の弱点がわかったので。
第2試合はバラモンシュウ&バラモンケイvs梶トマト&平田一喜のトーナメント1回戦。あの曲が嫌いだという兄弟に平田と梶はサングラスを装着させんとするが、逆に破壊されてしまう。それでも平田は1年の締めくくりで踊りたいらしく、梶から新たなサングラスを受け取ってダンスせんとするが、背後からカラテバラモンが登場。カラテはサングラスを奪って自ら装着するも、平田と梶には道衣の中にしまってあったサングラスを渡す。カラテは道衣を脱いでパンティー+網タイツに半ケツ状態で平田と梶とともにダンス。3人で踊り切ったところで、兄弟が平田と梶に水をぶっかけて丸め込んで勝利。
【試合後のコメント】
梶 なにこのビショビショ! そして何、あのカラテバラモン!
平田 一緒に踊ると思ったら半ケツになりやがって!
梶 気持ち悪いな!
平田 大晦日から水ぶっかけられて風邪ひいちゃうだろ! またいつ組むかわかなんですけど、またいつか組んでプロレス界を踊り散らかしてやりましょう!
梶 見ておきなさーい!
第3試合はHARASHIMA&宮本裕向vs樋口和貞&宇藤純久のトーナメント1回戦。新人怪力コンビの樋口と宇藤は持ち前のパワーで優勝候補のスマイルヤンキーに攻めたてる。樋口のサイドバスターと宇藤のギロチンドロップを合わせて宮本を排除し、宇藤がHARASHIMAにラリアットを狙うも、HARASHIMAのジャンピング・ハイで動きを止めらてしまった。続く蒼魔刀狙いは樋口がぶちかましで阻止したが、宮本にミサイルキックで蹴散らされてしまうと、孤立した宇藤が宮本の旋回式ファイアーサンダー → HARASHIMAの蒼魔刀で3カウントを聞いた。
【試合後のコメント】
樋口 悔しいですね。
宇藤 悔しいですね。
樋口 すいません、僕がカバーしきれなくて…。
宇藤 いやいや、捕まっちゃったんで。
樋口 申し訳ないです。
宇藤 パワーでは負けてないと思うんですけど、メチャメチャ上手いですね。
樋口 場数ですね。
宇藤 僕たちもキャリアを積めばもっと上にいけるんで。来年はもっとガンガンいきましょう。
――また組みたい? それとも闘ってみたい?
樋口 自分はどっちもですね。
宇藤 プロレス界全体が盛り上がるぐらい組みたいし、正々堂々ぶつかり合いたいと思います。
第4試合は“黒天使”沼澤邪鬼&アントーニオ本多vs大石真翔&旭志織のトーナメント1回戦。攻め込まれたアントンがコーナーに登った旭に対して飼い猫のドロシーが「このワンショルダーとお腹の間にいます!」と訴える。すると沼澤っぽい声のドロシーの「怖いニャ~」という声が場内に響き渡ると、旭は飛ぶことを諦めてドロシーを確認せんとするが、当然騙し討ちでアントンがすかさず首固め。カウント2で返した旭は大石とともに沼澤を蹴散らし、アントンには阿吽を決めたがカウント2で返されたところで時間切れ。1カウントフォール・ルールによる延長戦となったが、沼澤は失神したようでバックステージへと下げられてしまう。ローンバトルを強いられピンチのアントン。そこへロボコップと化した沼澤が「ウィーン、ガシャン」とひじょうにわかりやすいロボット動作で駆けつけようとするも機動が遅すぎたため、エプロンに上がったところでアントンがサボテンの花を食らってフォール負け。
【試合後のコメント】
沼澤 ウィーン、ガシャン。
アントン (沼澤に)マーフィー。
――ロボコップが出た瞬間は勝てると思ったのですが。
アントン 恐ろしい世界ですよ。プロレスで失神してしまった人を裏でオムニ社が待ち構えていて、勝手に改造してしまうなんて、そんなことがあって許されるんですか! てっきり沼澤さんがロボコップに改造されて自分もチャンスかと思いきや、やっぱりロボコップの機動力は改善されていなかった。今のオムニ社はリメイク版のロボコップを見てないんですよ! リメイク版のロボコップは飛んだり、跳ねたり、バイクに乗ったり、速かったでしょ? リメイク版のロボコップを作っておけば、こんなことにはならなかった! 僕たちが優勝してましたよ。だってロボコップだから。ロボコップとプロレスラーが闘ったら、どっちが勝つと思いますか?
――ロボコップです。
アントン ロボコップでしょ、そりゃ。間に合ってさえいれば我々は優勝していたんですよ! ね、マーフィー。
沼澤 うん。
アントン 普通に戻ったじゃないですか!(苦笑) ウィーンとかやらないんですか?
沼澤 まあロボコップにも弱点もありまして、ある部分を蹴られると人間の名残からかおならが出てしまうんですね。どこだと思います? 足なんですよ。ローを蹴ってください。ロー、ボコッ、プ~ってね。
第5試合はタンク永井&アブドーラ・小林vs岡林裕二&男色ディーノのトーナメント1回戦。岡林&ディーノ組の入場に新土リングアナは「2人ともホモです」と注意喚起。アブ小からホモなのか指摘されると岡林は「違う!」と否定。そんなアブ小はディーノのリップロックで覚醒。ディーノともどもTバック姿になるとコーナーでセット。タンクは岡林によってディーノ、アブ小の地獄門に吸い込まれてしまう。これでなぜかパワーアップしたアブ小はディーノばかりか、タンクにもリップロック。羨ましくなったディーノは岡林に「みんなこれをやってんの!」とリップロックを求める。岡林はディーノを突き飛ばすと、タンクとアブ小に両腕ラリアット。さらにディーノに逆水平チョップを打ち込むと、倒れ込むディーノが大の字のアブ小の上に覆いかぶさって3カウント。
【試合後のコメント】
アブ小 タンクちゃん。郷にいては郷に従えよ。プロレスラーの7割、8割はこっち(ゲイ)なの。
タンク 違うだろ!
アブ小 チームなんて関係ないわよ。とりあえずこれ(箱を見せる)。餃子いっぱいもらってきたから。見てほら、生餃子。
タンク いらねえよ! テメエとは組まねえよ! バーカッ!(退出)
アブ小 いいお客さんですね。生餃子。これでスタミナつけて、夜もいきますよ! みんなカミングアウトすればいいのに。岡林も楽になるよ。
第6試合は関本大介&竹下幸之介vs入江茂弘&神谷ヒデヨシのトーナメント1回戦。激しい肉弾戦は竹下が神谷に、関本が入江にアルゼンチン・バックブリーカーの競演を見せる場面もあったが、勝負は決まらず。アルゼンチンを抜け出した神谷がショルダーアタックからバックドロップ狙い。竹下が踏ん張ってフルタイム。延長戦のゴングが鳴らされると神谷がブレーンバスターを仕掛けるも竹下が切り返して首固め。神谷はフォールを許さない。神谷の反撃から入江がフライング・ソーセージを投下したがフォールは奪えず、最後は神谷のブレーンバスターを着地した関本がジャーマンを決めて勝利。
【試合後のコメント】
入江 去年は1回戦落ちて、みんなで日高屋でご飯を食べてすごした苦い思い出があって。また今年もこの早い段階で2回戦にいくことができなくなっちゃって。でも神谷選手は後輩ですけど、すごく頼りがいのあるパートナーだなと。僕ももっと頑張らなきゃいけないと思いました。
神谷 入江さん、1回戦で負けてしまったけど、思い切りぶつかって楽しくなかったですか?
入江 僕も楽しかったよ。
神谷 次やるときは絶対に勝ちましょうよ。
――また組んでみたい? それとも闘ってみたい?
入江 会見でも言った通り、馬力はすごくあると思うので、その馬力を利用すれば、必ずみんなに勝っていけると思います。
神谷 僕も組んでいて面白いと思いました。入江選手と闘っても面白いと思うので、また何かあったら組みましょう。
第7試合は伊東竜二&関根龍一vsTAKAみちのく&菊田一美のトーナメント1回戦。先発は伊東とTAKA。伊東がTAKAにエルボーで押すも、替わった関根が菊田のソバット → トラースキックでダウン。するとTAKAと菊田が連係で関根に攻め込み、菊田がダイビング・フットスタンプ。これは伊東がカット。TAKAが伊東をジャスト・フェースロックで押さえつけている間に菊田が関根にフィッシャーマンズSHも決めたがカウント2止まり。すると関根がカミカゼでやり返してコンバインへ。これは菊田がエスケープ。伊東が救出せんとしたTAKAをドロップキックで排除すると関根が龍切でフォール勝ち。
【試合後のコメント】
TAKA 5分もいかなかったな。クソッ。俺のサポートが甘かったな…。まあ今日までまったく絡んだことなかったし、これ一回で終わらないから、また組んで上目指そうぜ。彼は伸びるはずなんで頑張ろう。
菊田 関根は負けたけど来年には軽く超えてやるから覚えておけよ。伊東さんも絶対超える。
第8試合は真霜拳號&木高イサミvs坂口征夫&橋本和樹のトーナメント1回戦。入場からギクシャクするイサミと真霜。タッチ拒否やパートナーを攻撃してのタッチが当たり前といった感じだが、お互い負けたくはないらしい。真霜が橋本を羽交い絞めにするも、イサミは迷わず真霜に勇脚。橋本は真霜をファイアーマンキャリーで抱えるも、真霜が切り返して橋本に無道。これをカットした坂口をイサミが右ヒザで排除。真霜が橋本に真剣から垂直落下式ブレーンバスターを決めてフォール勝ち。真霜とイサミはもみ合いながら引き揚げた。
第9試合は高木三四郎&植木嵩行vsバラモンシュウ&バラモンケイのトーナメント2回戦。ポリス大社長とベッド・インはバラモン兄弟の入場にもジュリ扇を振る。兄弟は水を噴きつけて高木と植木を排除。リングに残ったのはベッド・イン。兄弟はこの場をカラテに託すと、ベッド・インに対してバナナを持ち出しやりとり。さらに興奮のあまりに謎のボトルから謎の液体も撒き散らした。そんな中、バラモン兄弟はベッド・インに墨汁ミスト。植木が怒りの余りにコーナー最上段からライフルを構えると「動くな!」とレフェリーともども脅す。植木はトップロープへ移動しようとするが、脚を滑らせて股間にトップロープを痛打。直後にケイの交通標識ボード殴打からシュウがゾンビキングを決めて勝利。
【試合後のコメント】
ちゃんまい なんか乾いてカピカピになってるし~。
高木 ちゃんまい、どうしたんだよ!
ちゃんまい なんかぶっかけられて~、こんな感じ…。
かおり&ちゃんまい やまだかつてな~い!
高木 ヒドイよ! いろいろ事故だったよ。
かおり でもウチらやっぱり…。
かおり&ちゃんまい 生が好き~!
高木 ベッド・インはこんなもんじゃないからな! また来年の年末、やってくるからな! 覚えておけよ!
かおり またベッド・インしようね!
4人 ギルガメッシュ!
第10試合はHARASHIMA&宮本裕向vs大石真翔&旭志織のトーナメント2回戦。HARASHIMAと宮本のマイルドヤンキーは特攻服姿でリングイン。大石旭に奇襲をかけて試合スタート。終盤に大石旭は宮本にサボテンの花を狙うも、HARASHIMAが大石にブレーンバスターを狙う。大石が踏みとどまって低空ドロップキック+旭の阿吽でHARASHIMAを黙らせて今度こそサボテンの花を宮本に決めたが、すかさずHARASHIMAが丸め込んだ大石に蒼魔刀。宮本が押さえ込んで勝利した。
【試合後のコメント】
旭 あ~くそっ! サボテンのあの返しは予想外でしたね。
大石 HARASHIMAさん、どこからきたの?
旭 決まった瞬間、勝ったと思って。
大石 目の前にいたよ、HARASHIMAさん。
旭 まあでもあれが、この3団体のトップの力ってやつでしょ? 力はわかりましたから。次ですよ、次。俺たちは負けてから這い上がるチームですから。まだまだです。
大石 アゴが痛い…。
第11試合は岡林裕二&男色ディーノvs関本大介&竹下幸之介のトーナメント2回戦。新土リングアナは「岡林選手はホモではないそうです」と1回戦の入場コールを訂正。ディーノは先発を買って出た岡林のケツを触るばかりか、タイツを食い込ませてしまう。怒った岡林は試合を放棄してバックステージへ下がってしまった。2対1となりローンバトルを強いられてしまうディーノ。関本の逆エビでディーノがピンチに陥ると場内に『スリル』が流れるや、なんと漢タイツを履いた岡林が登場。男性客を漁りながらリングインするとディーノとともにTバックになってナイトメアの競演。さらに岡林は竹下のバックを取って「俺ごと掘れ!」。ディーノが俺ごと掘れを完成させると男色ドライバーへ。これは関本がカット。ディーノが尻を出してコーナーにセット。岡林によって竹下が地獄門へと吸い込まれそうになるも関本が阻止。岡林が関本にリップロックを狙う。踏ん張る関本。その岡林の背後から竹下がジャーマン。関本もジャーマンで投げて岡林を排除すると、コーナーのディーノのケツに串刺しラリアット連打。関本のアトミックドロップからディーノに竹下がラリアット。さらにジャーマンを決めて勝利した。試合後の岡林は関本にリップロック。慌てて逃げ帰る関本を追いかけた。
第12試合は伊東竜二&関根龍一vs真霜拳號&木高イサミのトーナメント2回戦。勝ち上がっても揉めるイサミと真霜。終盤には真霜が関根を羽交い絞めにしたが、イサミの勇脚はかわされて真霜にクリーンヒット。関根がイサミにカミカゼから伊東がムーンサルト・プレスでつなぐ。関根がPKで続くも真霜がカット。イサミは関根のミドルキックをかわすや、ヨーロピアンクラッチで巧みにで丸め込んで勝利。試合後、真霜はイサミをジャーマンで投げて引き揚げた。
【試合後のコメント】
伊東 アイツら仲が悪いって仲がいいだろ!
関根 絶対に仲がいいですよ。
伊東 アイツら仲がいいくせに対戦相手を惑わして。
関根 ああいう作戦なんですね。
伊東 作戦負け。
関根 じゃあ来年も出ましょうよ!
伊東 オマエ、いるだろ!(稲松のマネ)で「関根~っ」て!
関根 (稲松のマネで)「それはいいんだよ」って言いますよ! ダブルドラゴンの正パートナーです。来年もお願いします。頑張ります。くっついていきます。調子乗ったら、くっつかしていきますね。
2回戦終了後、サムライTV「インディーのお仕事」が制定する「日本インディー大賞2015」の結果発表&授賞式がおこなわれた。
☆ニューカマー賞:樋口和貞
★ベスト興行:7月20日、大日本プロレス東京・両国国技館「両極譚」
☆ベストユニット:#大家帝国
★ベストバウト:大日本7・20両国国技館大会におけるBJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合◎<挑戦者>○岡林裕二(21分24秒、エビ固め)関本大介●<王者>※パワーボム。関本が2度目の防衛に失敗、岡林が第7代王者となる。
☆MVP:岡林裕二
第13試合はHARASHIMA&宮本裕向vsバラモンシュウ&バラモンケイのトーナメント準決勝。スマイルヤンキーは宮本がHARASHIMAのガウンを着用してリングイン。先ほどまでと打って変わってクリーンファイトに徹する兄弟かと思いきや、ケイが水を噴きつけて戦況を一変させると場外戦では客席のあちらこちらで水攻めの被害が出る中、リング内ではHARASHIMAがケイのお告ゲルも食らってローンバトル。ボウリング攻撃まで食らったHARASHIMAはシュウにジョンウー。替わった宮本もシュウにスリーパーを決められるとお告ゲルを出して、それをシュウの顔面に塗って張り手。HARASHIMAもボウリング攻撃を披露する。兄弟は墨汁を持ち出してミストを狙う。これをスマイルヤンキーが阻止して逆に墨汁を口に含んでミスト噴霧。宮本がファイアーサンダーを決めるとHARASHIMAが蒼魔刀につないで勝利した。
第14試合は真霜拳號&木高イサミvs関本大介&竹下幸之介のトーナメント準決勝。イサミと竹下は1・3後楽園のKO-D無差別級の前哨戦となった。場外戦で幕開けとなったが、スクリーンにはカウントダウンが映し出され2016年を迎えた直後にイサミがトペ・スイシーダを決めて場内大盛り上がり。竹下が真霜にニールキックからバックを取る。真霜はこれをアンクルホールドに切り返したがエスケープされる。真霜とイサミはなんと手を叩いてタッチを成立させると、イサミが竹下にフランケン。ブレーンバスターは竹下が逆に投げ返すと関本もリングインしてラリアットから竹下がブルーサンダー。これが真霜がカット。イサミが右膝から勇脚・斬。かわした竹下が投げ捨てドラゴン。ラリアットを狙う竹下にイサミが勇脚。キャッチした竹下がイサミをダウンさせると、真霜が出てきて真剣から竹下を羽交い絞め。イサミが勇脚を決めるもカウント2。勇脚・斬を竹下がラリアットで迎撃してバックを取る。関本が加勢して眉山。竹下がカバーするもカウント2。直後に竹下がジャーマンを決めて王者から直接フォールを奪った。
【試合後のコメント】
真霜 ノーコメントだ!(と先に引き揚げる)
イサミ クソっ! ノーコメント! ねえよ! 真霜は帰ったか?
――ノーコメントと言って帰りました。
イサミ 帰ったな。年越しの舞台に入れただけよしとしよう。本当にそれだけ。相手はみんな最高でした。パートナーが悪かったな!
――KO-D無差別級の前哨戦でしたが。
イサミ それを考える余裕はないですね。まあ反則だね、あのチームは。強すぎる。逆に言えば今の竹下を僕は知ったので、それを生かすだけ。あと3日後なんで。アイツら決勝にいくでしょ。それを僕はしっかり見ます。
第15試合はHARASHIMA&宮本裕向vs関本大介&竹下幸之介のトーナメント決勝戦。決勝戦のマイルドヤンキーはそれぞれのガウン、特攻服で入場。先発はHARASHIMAvs関本。じっくりとしたグラウンドの攻防。腕を取るHARASHIMAを関本が持ち上げてコーナーに乗せて竹下とタッチ。HARASHIMAも宮本と交替する。竹下は宮本にショルダーアタック。関本がエルボーで攻めていくも、宮本も脚を掴んで自陣コーナーに運ぶとHARASHIMAとスイッチ。関本もHARASHIMAを自陣コーナーへ押し込んで竹下とタッチをかわす。5分経過、HARASHIMAが攻めたてて宮本もそれに続く。ここから竹下がローンバトル。竹下は宮本とのブレーンバスターの掛け合いを制してようやくピンチを抜け出す。関本がミサイルキックで続いてサソリ固め。宮本はロープエスケープ。関本の串刺しラリアットに宮本はカウンターのラリアットで迎撃してHARASHIMAとタッチ。HARASHIMAは「新年あけましておめでとう!」とダイビング・カンフーキック。さらに雪崩式ブレーンバスターからカバーするもカウント2。関本もエルボーでやり返すと、HARASHIMAはミドルキックで対抗。このラリーから関本が頭突き。ラリアットの相打ちを挟んで関本がエクスプロイダー。竹下が出てきて串刺しのビッグブーツ。さらにマンドリラーで続く。ダブルのブレーンバスターから竹下がカバーするもカウント2。ブルーサンダーはHARASHIMAが阻止してジャンピングハイ。宮本が出てくるとその場跳びムーンサルト+HARASHIMAのスワンダイブ式ボディープレス。竹下はジャーマンを着地した宮本にラリアットを見舞って関本とタッチ。宮本も竹下にフロント・スープレックス。関本に卍コブラ。HARASHIMAも竹下をコブラツイストで押さえにかかるが抜け出されてしまう。宮本は関本にハンドスプリングエルボー。15分経過、宮本はムーンサルト・プレスを投下するもカウント2。ファイアーサンダーは関本が着地するとHARASHIMAの蒼魔刀も誤爆してしまう。竹下がHARASHIMAを蹴散らしている間に、関本が宮本にぶっこ抜きジャーマンを狙う。これはHARASHIMAがカットしてリバース・フランケン。関本に蒼魔刀を狙うがかわしてHARASHIMAのバックを取ると竹下が関本のバックを取って眉山。しかし関本のラリアットは竹下に誤爆。関本は宮本にラリアット。これはカウント2。ならばとジャーマンでぶっこ抜こうとするが、宮本が切り返して丸め込む。これはカウント2。竹下はHARASHIMAをエプロンでのタッチダウンで排除。リング内では関本がロースルー・ジャーマンからジャーマンにつないで勝利した。
試合後、関本&竹下には優勝パネルが贈呈される。関本「皆さん、最後まで応援どうもありがとうございました」竹下「応援ありがとうございました! 憧れの関本選手との優勝は特別な気持ちでいっぱいです」宮本「僕たちはこんな試合をしても大丈夫さ!」観客「なんで~?」HARASHIMA「なんでかって…それは鍛え…」宮本「鍛えているからだ!」HARASHIMA「勝てなくてメチャクチャ悔しいけど、次は絶対勝ちたいと思います」宮本「(流れに関係なく)なんでかって、それは鍛えているからだ!」HARASHIMA「ちょっと頭の打ちどころが…」本日の出場選手がベッド・イン含めてリングに集結。最後は関本が「2015年も応援最後までありがとうございました。2016年も一生懸命頑張りますので、熱い応援をよろしくお願いします!」と締めくくった。
【試合後のコメント】
宮本 悔しいね。
HARASHIMA 悔しい。僕ら今日のために連係も編み出して。最後はちょっと…。
宮本 決まってなかったんで。
HARASHIMA 僕がもっと見ておけばよかったよ。
宮本 でもこんな即席タッグないでしょう。面白かったですね。
HARASHIMA でも僕らが2007年以来に組んだというのも何かの縁で。今は大晦日の後楽園ホールで決勝までいくようになったというのも何かの縁で。
宮本 楽しかったけど勝ちたかった。また組みたいですよ。一緒に試合したいですね。
――入場からガウンや特攻服を揃えて入場したが。
HARASHIMA 僕もガウンが2着あったし…。
宮本 特攻服をいっぱい持ってきていたんで着てくださいと。
HARASHIMA 勝ち上がったから使えると思って。
宮本 入場からポーズから派手にいこうと。
HARASHIMA 今日は負けちゃったけど、また組んでやりたいと思います。またこのタッグ組んでやるさー! そしてまた勝ってやるさー! 次こそは優勝してやるさー!
2人 なんでかって? それは鍛えているからだー!
――過酷なトーナメントでした。
関本 過酷でしたね。過酷すぎますね。しんどかったです。
竹下 関本選手がノド潰れてるんで、自分が関本選手の分も声出そうと思ったんですけど、乾燥してるのもあってノドが潰れちゃって。
関本 ありがとう。聞き取れますか? 2人とも声がかれている。
――憧れの関本選手との優勝は?
竹下 ホントに特別な気持ちでいました。KO-Dタッグのチャンピオンで、タッグで負けれないというのもありましたし、それ以上に関本選手と組むってことでチャンスだと思って、1試合でも多く関本選手と多く出れるように、そういう気持ちで闘いました。
関本 大変恐縮です。ありがとう、そんなに思ってくれて。
竹下 いや、こちらこそ。
――準決勝は1・3後楽園の前哨戦でもあったが、王者からフォールを奪った。
竹下 やっぱり対角線にイサミ選手がいたんで、すごく意識しましたね。1月3日にタイトルマッチをやるチャンピオンから取らないとダメだと思うんでね、すごく意識してました。しっかりいま取って、今日見てくれた人たちはその強さを、どっちが強いか見たらわかると思うんで。もう一回、でもやっぱりチャンピオンはタイトルマッチはもっと特別な気持ちもあると思う。強い気持ちがあると思うので、それをヘシ折るぐらいの。今日の優勝も一つ自信にしてタイトルマッチ挑みたいと思います。
――関本選手は2016年に弾みをつけたい?
関本 そうですね。12月30日にタッグのベルトを落としてしまったんで、2015年、こうやって勝利で締めくくれたのは竹下幸之介選手のおかげです。本当にありがとう。また2016年もいいスタートが切れるように、明日も頑張ります。
竹下 筋肉は強いというのを証明できたと思うので、高木さんにお願いがあるんです。パワーブロックというトレーニング器具があるんですけど、それをDDTも買ってください。筋肉は強いと証明したんで。他団体に負けないためには、パワーブロックがいるんで。パワーブロック買ってください、巡業でトレーニングしたいので。お願いします。
関本 パワーブロックと、アジャストベンチもいるよ。
竹下 一生懸命頑張るんで、お願いします。
関本 自分からもお願いします。
公式スマホサイト(http://ddtpro.jp)では大量の写真をアップ! ぜひご覧ください。