13日、東京・新宿FACEにて「闘うビアガーデン2016~DDT~」がおこなわれた。鶴見亜門GMの前説では以下の発表があった。①8・28両国でFC会員限定のバックステージツアーあり。2階指定席Aも完売間近。同大会で販売されるグッズの追加は大社長Tシャツ夏色ver.、酒呑童子TシャツKUDOカラー、DAMNATION Tシャツ(2色)、DAMNATIONマフラータオル、DDTオフィシャルマフラータオル、オフィシャルTシャツ、HARASHIMA Tシャツ、男色ディーノTシャツ、渡瀬瑞基Tシャツ、CUE×DDTコラボキャップ、大社長せんべい第二弾、DDTオフィシャルビニールトート。②亜門GMがDDTドラマティック総選挙2016について話しているとスマイルスカッシュと宮本裕向が登場。宮本「今回初めて総選挙出させてもらうんですけど、両国ではスマイルヤンキーでベルトも獲っちゃうじゃないですか。だからスマイルスカッシュに僕を入れてください!」亜門「大丈夫なんですか? 納得済みなんですか? わかりました。資格ありますから。じゃあ宮本裕向選手は個人部門とユニット部門もスマイルスカッシュでエントリー決定とします!」③メインイベントの6人タッグマッチのファンによる組み合わせ抽選会がおこなわれた。結果、石井慧介&樋口和貞&石川修司vsHARASHIMA&竹下幸之介&坂口征夫で決定した。竹下の音頭による「カンパイ!」で大会スタート!
第1試合はアントーニオ本多&高梨将弘&平田一喜vs大石真翔&勝俣瞬馬&MAOの6人タッグマッチ。『ネバギバ☆I LOVE YOU』熱唱で入場したNωAのセコンドにはササダンゴ。あの曲がヒットして平田がダンスせんとするも、先にアントンと高梨が襲い掛かって開始のゴング。攻め込まれたアントンは随筆『ごんぎつね』を披露し、自身の口座が凍結されていたことを勝手に自分から告白してきつねの手でサミング。痛がるMAOに「痛いのはオマエではなく、俺の心だ!」と叫ぶ。MAOもスワンダイブ式ロケットパンチでやり返すと、勝俣がミサイルキックで飛び込む。高梨にはドロップキックを決めてアントンにXファクター。アントンはボディーブローで迎撃して突き上げニー。バイオニックエルボーは勝俣が延髄斬りで撃墜。アントンは替わった大石にスパインバスター。高梨が出てくるとアントンとダブルのバイオニックエルボー。アントンがダイビング・フィストドロップを投下せんとコーナーに登ると、平田が「それを決めたらこの試合は終わる。俺今日、デビュー史上、一番何もやってない。どうせ僕にタッチしないのは負けると思ってんですよね。わかりました。だったら私はもう踊りはしない。そんな僕のプロレスを受け取ってください!」と要求。アントンが素直に応じるも、平田は手刀で味方のアントンと高梨、勝俣とMAOを倒していく。平田はさっそくメガネを装着せんとするが、大石が「アイドルの端くれとしてダンスで負けるわけにはいかない。今日はテメエの得意分野で勝負してやる」と挑発。平田は「バカな小僧だよ。やってやろう」と応じてダンスバトルへ。そこにメガネを装着した4名も加わってダンス。最後は大石は平田を直伝トルネードクラッチで丸め込んで終わり。
第2試合は松永智充&伊橋剛太vs梅田公太&渡瀬瑞基のタッグマッチ。試合前に松永がマイク。「DDT48ユニット総選挙、何か一つ忘れてやいないでしょうか? ということで豚ing立候補いたします!」亜門「豚ingは解散してるんだろ?」伊橋「何をおっしゃるうさぎさん、この間解散したのは豚ing2015でしょうが! 俺たちのユニット名は、みなさんわかっているでしょう?」観客「豚ing2016」亜門「なんでもいいけど、岩崎がいてぶっちぎりの最下位だったのに、オマエらで勝ち目ないだろ」伊橋「俺の中にはプランがいっぱいあるんだよ。オマエたち2人、今なら豚ing2016、入れてやってもいいぞ。今なら入会金無料だ。(無反応)ついでに年会費も無料だ。今日、オマエたちで負けたほうを入れてやる」試合が始まると伊橋はサムライのカメラに向かって「なんだチミは。そうです、私が伊橋剛太です」と言って変なおじさんダンス。その背後を梅田に蹴られ、ロープを往復して何度も走らされる。渡瀬が出てきてボディースラムを仕掛けるも、伊橋は股で腕を挟んで体をこすり付ける。替わった松永が渡瀬にマーライオンから「まつ・なが・ともみつー!」。梅田には松永の口移しからの伊橋のマーライオン。これには場内悲鳴。松永が平田にスモーピオンデスロック。これは渡瀬がロープに逃げる。渡瀬は伊橋にドロップキックを決めて梅田とタッチ。梅田が一気呵成の攻め。伊橋にドロップキックを決めて5分経過。串刺しのランニング式ジャンピング低空ドロップキックからミドルキック。伊橋もレッグラリアットでやり返すとアンダータイツに。タイツを被せてボディースラムを決めるとムーンサルトを投下したが、梅田が回避。梅田が伊橋のタイツを客席に投げて観客から悲鳴が。最後は梅田の右ハイキックであっさり決着。
試合後、伊橋がマイク。「いいかオマエら俺の中にあるプランはこんなもんじゃねえんだよ。全員楽しみにしとけよー! ブヒー!」
第3試合は佐々木大輔vs岩崎孝樹のシングルマッチ。岩崎がアームホイップ連発からミドルキック。佐々木は場外に逃げてひと呼吸。佐々木が追ってきた岩崎より先にリングインすると、ロープを跨ごうとした岩崎の急所目がけてロープを蹴り上げ、観客のタオルを使ってチョーク攻撃で流れを変える。佐々木のナックルからのカバーは認めない。ブレーンバスターはカウント2。岩崎はスリーパーを逃れるとキチンシンク。ミドル、ソバット、ミドルで倒してバックドロップへ。しかしカウント2止まり。5分経過、ブレーンバスターは佐々木が着地。ベトドラⅡ狙いは岩崎が切り返して潰すも、キャプチュードを仕掛けたところでクロスフェースで切り返されてしまう。岩崎は逃れてダブルアームを仕掛ける。佐々木も回避してドロップキック。ペディグリーからダイビング・エルボードロップを投下して3カウント。
試合後、大の字の岩崎のもとに松永と伊橋が駆けつける。伊橋「岩崎、今の試合惜しかったな。岩崎、また俺たちと一緒に豚ingをやらないか?」岩崎「すいません! 自分はこのDDTのリングで熱い闘いをしていきたいんです! すいませんが、お断りします」岩崎は先に退場。松永「どうすんだよ!」伊橋「松ちゃん、まだ終わってないよ。まだまだプランがいっぱいある。オマエら楽しみに見とけよ。ブヒー!」
第4試合は大家健&KAI&高木三四郎vs宮本裕向&彰人&ヤス・ウラノの6人タッグマッチ。この試合は大家&KAIの強い要望を全選手が認めたため、エニウェア・スクランブルバンクハウスマッチでおこなわれることがアナウンスされたが公認凶器が翔太と竹刀。リング中央には翔太と竹刀が。所定の位置から走り込んだKAIが翔太をキャッチするも、そのはずみで手にしていた竹刀が宮本に渡ってしまう。宮本は翔太を竹刀で殴打。KAIは翔太を宮本にぶつけていったが、場外に出たスマスカへのプランチャはかわされて自軍と翔太に誤爆。あちこちで戦闘が繰り広げられる中、リング内ではウラノが大家を痛めつける。大家も頭突きでやり返してボディースラム。高木がリングインするとクロスチョップ。彰人は高木に俵返し。高木もぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスターでやり返す。KAIvs宮本の場面。KAIは宮本に向かっていくも、宮本はフロント・スープレックス。コーナーダイブはKAIがドロップキックで迎撃する。KAIがトラースキックを決めれば、宮本がスプリングボードエルボー。ウラノがダイビング・ボディープレスで続く。するとエプロンで翔太がウラノを羽交い絞め。KAIのラリアットはかわされ誤爆。高木がウラノを羽交い絞め。KAIのラリアットはかわされ誤爆。KAIがウラノを羽交い絞め。しかし大家の炎のスピアはかわされ誤爆する。宮本が大家、ウラノがKAIにファイアーサンダー。このカバーは翔太がカット。宮本が翔太を場外で痛めつけると、リング内ではKAIがウラノに雁之助クラッチで仕留めた。
試合後、KAIがマイク。「ヤンキーさんよぉ! 8・28両国でどんなに不良な手でこようが俺らはこのベルトを絶対に守る!」ヤンキー座りで挑発する2人に怒った宮本が襲い掛かり、翔太には竹刀で殴打。KAIが高木を呼び寄せると「俺、ファンの時代club ATOMいってたんですよ。だけど今日、FIREできなかったよ。だったら今やっていいでしょう!」高木「KAI、高校生時代のオマエのことはよく知ってるよ。club ATOMによく来ていたクソガキだった。でも今は立派な俺たちと一緒のプロレスラーだ!」KAI「社長の曲かけろ! ミュージックスタート!」高木「あの…最近その締め台詞やってないから。みんな、ここが船橋ららぽーとだと思え、俺の曲かけろ! ミュージックスタート!」『FIRE!』がヒットとして3人でポーズを決めるのだった。
【試合後のコメント】
翔太 頭痛いです、KAIさん!
KAI オマエ何しに来たんだ!
翔太 僕はほんの数時間前までガッツワールドの試合終えて、宝そばでお酒飲んでたんですよ!
KAI バカヤロー!
翔太 なんで呼び出すんですか!
大家 バカヤロー!
KAI なんで来るんだ、オマエは!
翔太 とりあえず新宿にいるなら来いと言ったのは2人でしょうが!
KAI 言ってない。
大家 そんなことはどうだっていいんだよ!
KAI 今日は俺ら勝ったぞ。雁之助クラッチで。同じところにいたんだろ? 同じ区にいたんだろ?
翔太 いましたけど…。
KAI 8・28両国の前祝いだ!
大家 前祝いだ!
KAI 俺ら絶対に、このベルト、守りますよね?
大家 防衛してみせる!
翔太 もしかしたら負けるかもしれないじゃないですか!
KAI バカヤロー! 勝負やる前に負けること考えるバカがどこにいるんだ!(翔太にビンタ)
大家 出てけ!
翔太 お疲れ様でした。
KAI 出ていくな! (ビールを差し出し)飲め!
大家 なんで勝ってに出ていくんだよ!
KAI これ(枝豆)も食え! 前祝いで乾杯だよ! 8・28両国、防衛前祝い…カンパーイ!
ウラノ スマイルスカッシュにユニット総選挙、一緒に出てくれる宮本裕向選手が加わりまして。4人ですね。この総選挙、4人でどんどん闘って、今年はユニット第一位を取りましょう。
HARASHIMA すごい頼もしいメンバーなんで。タッグ組んで両国でもやるし、4人でユニットになったのでテンション上がってます!
宮本 ありがとうございます!
ウラノ この勢いで両国もこの2人でタッグのベルトを獲って。今日もKAI選手とやりあって。
宮本 もうアイツの手の内は全部わかりました。悟ったんで、両国は勝ちます。
第5試合は男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシンvs大鷲透&ワンチューロの新・怪談新沼袋デスマッチ。引退して以来、マッスル坂井さん考案の恐怖デスマッチが楽しみで仕方なかったササダンゴは「早くあの怪談の人、出てこないかな? 双数姉妹の」とせかすが、ディーノは「怪談アーティストの今林久弥さんは去年のビアガーデンの時も呼んでたんだけど、リング上で(怪談を)読んでもらっていたと思ったんだけど、新木場に来る前に交通事故で亡くなっていたの。あの時の今林久弥さんはなんだったんだっていう話だったんだけど、今林さんはもういないんですよ」ササダンゴ「じゃあ誰が読むんだよ!?」ディーノ「こういうこともあろうかと今林さんはお弟子さんを取っていたらしいの。その2代目怪談アーティストを本日お呼びしています」すると浴衣姿の赤井沙希が登場。ディーノが3分間でも決着がつかないと怪談が朗読されるというルール説明をしていると、大鷲は明らかにビビっていたが「怪談なんて所詮人のつくったものだろ! 3分以内にケリつければいいんだろ!」と強がった。ゴングが鳴らされると大鷲が猛攻を仕掛けるがフォールは奪えない。大鷲の思いとは裏腹に怪談が楽しみで仕方ないワンチューロとササダンゴはゆっくりと攻防。大鷲がディーノにブレーンバスター。カウント2で返されて3分経過。赤井が怪談噺を読み上げる。赤井は「コインロッカーベイビー」を披露するが「信憑性」が読めず、ディーノに助けを求めたばかりか、懐妊を「ふにん」、妙齢を「しょうみょう」、しまいには駅を「うましゃく」と読んでしまう。ディーノはストップさせて「この話が“うましゃく”としか入ってこないし怖くない! 違う話にしてもらっていいですか?」とリクエストしたばかりか、朗読開始を1分に短縮。大鷲はディーノにブレーンバスター。2カウントでワンチューロがカットして朗読スタート。赤井は「やわらかい乳房」を披露したが、明らかに官能小説だったため、ディーノがストップ。ディーノから「ほかのはないの?」と詰め寄られた赤井は「チンコ・ゴジラ」「風の下の何した」「濡れる大捜査線」「ビンビン忍者ハメドリ君」と明かす。ササダンゴ「どうなってんだよ! 全然怖くねえじゃねえか!」ディーノが困って泣きだすとバックステージから島谷が現れ「去年亡くなった今林さんの双子のお兄さんが来ています」と報告。すると今林さんの双子の兄・正弥(まさや)さんが登場。今林「生前は弟がお世話になりました。一周忌になります。私がここに来たのはほかではありません。弟を弔うためにも怪談を朗読させていただきます」ディーノ「こっちも願ったり叶ったりです」さっそく怪談がスタート。「コインロッカーベイビー。これは友達から聞いた話なので信憑性に欠けるのですが、ある日、未婚の女性が子供を懐妊し、出産しました。しかし、その妙齢の女性は子供を一人で育てる自信がなく、その子供を五反田駅のロッカーの中に捨ててしまいました。それから5年後、その女性が久しぶりに五反田駅のコインロッカーの前に通りかかりました。すると幼稚園児ぐらいの一人の子供が声を上げて泣いていたんです。それを見て5年前の罪悪感から女性は子供に話しかけました。『どうしたの僕。迷子になったの?』しかし子供はますます大声で泣き叫ぶばかり。困った女性は質問を変えました。『お父さんはどうしたの?』それでも子供は答えません。『じゃあ、お母さんは?』そう聞いた瞬間、子供は突然泣き止み、こう言ったのです。お母さんはオマエだー!」場内から悲鳴があがる。ディーノ「やっぱり違いますね。でもなんで去年新木場でやったのに新宿FACEでやることを知っていたんですか?」今林「今年から新宿FACEに変わったって教えてくれたのはディーノさん、オマエだー!」ディーノは卒倒、さらに今林さんの「オマエだー!」でササダンゴ、ワンチューロ、大鷲と次々に卒倒。松井レフェリーが逃げようとすると、今林さんは赤井に「あなたがやりなさい。あなたの怪談アーティストでしょ、やりなさい!」と託す。赤井が「わかります。私、最高の『オマエだー!』をやります」と誓うと「オマエだー!」と何度もやったが松井レフェリーは倒れない。今林さんは「こうやるんだよ! オマエだー!」で卒倒させた。さらに赤井にも「オマエだー!」とやって全員卒倒。今林「いいかオマエらよーく聞け! 今年からビアガーデンが新宿FACEに変わったって教えてくれたのはオマエらだー! オマエらなんじゃー!」すると『ワイルドシング』が流れて今林さんが口に水を含んでリングサイドをバンバン叩く観客たちに聖水を浴びせる。「みなさん、ありがとうございました。これで弟の魂も成仏できたと思います。来年以降、私が必要な時があったら呼んでください」と伝えると「坂井さんってどなたですか?」。ササダンゴがマスクを脱いで応対。今林さんは「弟が生前の世話になったので皆さまで何か食べてください」と封筒に手渡し退場。ササダンゴが封筒をあけようとしていると島谷が駆けつけ「今、今林さんの実家から連絡があって今林正弥さんが新宿FACEで来る途中で交通事故に遭って亡くなりました!」ディーノ「じゃあこれ何? 開けてみよう」すると中には一枚の紙。面々がそれを見て「ウワーッ!」と声をあげると場内暗転。スクリーンに「次はお前だ」の文字が出て終了。
休憩明け、NωAとササダンゴマネジャーからご報告として8・28両国から『ネバギバ☆I LOVE YOU』のCDを販売することをアナウンスした。さらに亜門GMが総選挙の立候補を宮本込みのスマスカのエントリーと松永&伊橋の豚ing2016のユニット総選挙のエントリーを報告して締め切ろうとするとT2ひーが登場。高木は新たな戦力としてイケメン枠で高尾の加入を発表。さらに強さの象徴として樋口を呼び込む。「T2ひーに入ってくれ。俺、社長」(高木)「社長、相撲部屋で言えば親方。親方の言うことは絶対」(樋口)で加入決定。さらに高木はユニット部門を勝ち上がるために若い力が足りないとレッカ、ワンチューロ、渡瀬、下村を呼び寄せ「オマエら今しかないぞ! 俺たち一緒にDDTを変えようじゃないか!」と呼びかけ全員が「やります!」と同意して加入。さらに高木は「こんだけ増殖したらイジられ役が平田一人じゃ役不足ですね どこかにかわいげがあって誰からも好かれる愛嬌があって…」ここで岩崎がエプロンでアピールするも高木は「島谷! オマエのいじられっぷりが必要なんだ! 平田以上にいじられてくれ!」と呼びかける。島谷は「ありがとうございます!」と加入。こうしてT2ひーはユニット名関係なく11名の大所帯となってエントリーが決定。高木「プロレス界のEXILEとして歌にダンスに頑張るぞ! T2ひー出発!」すると傷心の岩崎の前に松永と伊橋が現れる。伊橋「君が輝けるのは豚ingしかない。岩崎クン、いや岩崎。一緒にやろう」岩崎「よーし。今年も豚ingでやってやるよ! もうやるって決めたんだ!」こうして松永&伊橋&岩崎の豚ing2016のエントリーが決定。3人がキスして引き揚げた。亜門GMが締め切ろうとすると大家が登場。「なんでこの俺がDDT総選挙に名前が入ってないんだよ!」と言う大家は「確かに俺はガンバレ☆プロレスの選手でDDTとかDNAの選手じゃないかもしんねえけど、KO-Dタッグのチャンピオンだぞ! なんでパートナーのKAIが出れてんのに俺が出れてないんだよ!」とクレーム。亜門GMは「資格はあると思います。立候補するんですね? 対象大会はDDTとDNAとBOYZしか…」と念押しすると大家は「例え10月2日のガンバレ☆プロレス後楽園大会が対象でなくても俺は必ずDDT総選挙で1位を取ってプロレスをメジャースポーツにします!」と誓った。亜門GMは個人部門のエントリーを認めるとKAIが駆けつける。「健さーん! 一緒に1位を目指しましょう!」と言うKAIだが、亜門GMは「どうしても2人で1位目指したいならいユニット総選挙に出たらいいでしょう」と提案。2人が「出るぞ!」としつこく宣言すると亜門GMは「ユニット名を付けてもらっていいですか?」熟考したKAIは「バッコミズ!」と発表し、2人で勝手に「後半戦スタート!」と言うのだった。
セミファイナルはディック東郷&マイク・ベイリーvs遠藤哲哉&マッド・ポーリーのタッグマッチ。東郷はさっそくポーリーをてなづける。場外に出された東郷が遠藤にペディグリーを仕掛けようとするも、セコンドの佐々木がカットしてナックルパンチから場外DDT。リング内ではベイリーがポーリーに踏みつけられる。遠藤のトルニージョ式のシルバーブレットで続く。ローンバトルを強いられたベイリーはポーリーにハイキックを決める。ポーリーにバックを取られるもジャーマンは着地してスクリューハイキック。東郷が出てくると遠藤にラリアット。遠藤の逆水平に逆水平でやり返してラリー。遠藤はサミングからロープに走り込むが、東郷がトラースキックで迎撃。遠藤もスパインバスターでやり返すとスワンダイブエルボーへ。スライディングラリアットは東郷が回避してクロスフェース。エプロンに上がった佐々木に気を取られると遠藤がジャンピングハイ。コーナーに登ろうとするとポーリーがタッチを要求。東郷とじゃれあったためベイリーとのタッチが成立してしまう。ポーリーはベイリーにハンマーパンチ。コーナースプラッシュからのカバーはカウント2。ボディープレスを回避したベイリーはセカンドロープを踏みきっての延髄斬り。キック連打から延髄斬り。丸め込むもカウント2。ポーリーはベイリーの蹴り脚をキャッチしてフィッシャーマン。これはカウント2。ベイリーが走り込むもセコンドの佐々木が足を引っ掻ける。ポーリーから替わった遠藤はベイリーにその場跳びカンクーントルネード。これはカウント2。ロープに向かう遠藤を今度は東郷が足を引っかけると連係。ベイリーのミドルから東郷が垂直落下式ブレーンバスター。ベイリーがカバーするもカウント2。場外に出た遠藤にベイリーがノータッチのトルニージョ。東郷のペディグリーからベイリーがコーナーに登る。すると佐々木が介入。東郷が佐々木にクロスフェース。ベイリーはコーナーに登った遠藤を落としてシューティングスター・ダブルニードロップでフォール勝ち。
東郷は試合後に佐々木にペディグリーからダイビング・セントーンを投下した。ベイリー「トウゴウさん、ありがとうございます。DAMNAITON、両国で待ってろ。ワタシ、ガンバリマス!」東郷「佐々木、両国でやるまでもねえだろ。もっとやれると思ったのによ。若い衆(遠藤)、顔じゃねえよ。よく聞け、両国、試合が終わったあとにリングに立っているのはこのディック東郷とマイク・ベイリー、そしてポーちゃんだ!」
【試合後のコメント】
――ベイリーと初タッグで前哨戦となりました。
東郷 予習の意味も含めてYouTubeで彼の試合を見たことが何回かあるんだけど今日初めて生で見て、すごくいい選手だから。両国は今日の試合見てわかったと思うけども、もう全然話にならないよ、アイツら。だから俺からしたら子供だよ、子供。
――佐々木選手のの介入もありましたが。
東郷 俺がね、何年プロレスやってると思ってるんだ。何年、悪いことをやってきたと思ってるんだ。どんだけさ、俺がこの業界で悪いことをやってきたかわかるでしょ? あんなの範疇じゃないよ。全部わかってるって。その上をいってやるから。
ベイリー(東郷とは)日本に来る前から、本当に組みたかったです。きょうトウゴウサンと組んでいい経験になりました。DAMNATIONからすぐ勝利できるところを見せたい。
東郷 今日はほんの序章にしか過ぎないから。本番は両国だよ。それまで何日かあるけど、そのあいだに作戦会議でもしようかなと思ったり、思わなかったり。
遠藤 おい、ベイリー! オマエの動きはもう完全に見切った。両国がオマエの最後になる。覚悟しとけ。
佐々木 おい、ディック東郷! さすがはこの俺“カリスマ”佐々木大輔の師匠だな。なかなかやるじゃないか。ただし、テメエの手の内全部知ってんだよ。いいか、俺たちDAMNATION、佐々木大輔、哲哉、ポーリー、そして石川“エイドリアン”修司。俺たちの絆をなめんじゃねえ。なあ哲哉?
遠藤 ………。
佐々木 両国がテメエらの墓場だ。このマザーアースは俺たちDAMNATIONを中心に回ってんだ、覚えとけ!
メインイベントはお客様による抽選で組み合わせが決まった竹下幸之介&HARASHIMA&坂口征夫vs石川修司&石井慧介&樋口和貞の6人タッグマッチ。竹下が先発を買って出るも、石川は下がって樋口と対峙。激しい肉弾戦に場内が沸く。坂口が石川にスリーパー。リング下に落として場外戦。リングに戻った石川が坂口の蹴り脚をキャッチしてスイング・マフラーホールド。樋口は石川とダブルのショルダーアタック。さらに拷問フェースロックで続く。石井が出てくると野球チョップ。石川が出てきてニーリフトからロープ際で踏みつける。ジャイアント・フットスタンプはカウント2。ローンバトルを強いられた坂口は樋口と石川のサンドイッチラリアットを回避して誤爆させると樋口にミドルキック、石川にジャンピングミドルを見舞って竹下とタッチ。竹下は樋口にジャンピングニー。串刺しのビッグブーツからチキンウイング・フェースロック。コーナーの石川に執拗にエルボーで落とそうとする。樋口はアバランシュホールドでやり返して石川とタッチ。石川は串刺しラリアットからダイビング・ジャイアントフットスタンプ。これはカウント2。ファイアーサンダーは竹下が回避。石川のエルボーに逆水平でやり返す。石川はニーリフト。ラリアットは3度の相打ち。ブレーンバスターの仕掛けあいは竹下が投げ切ってHARASHIMAとタッチ。HARASHIMAはスワンダイブのクロスボディー。カウント2で返されるとミドルキック連打。石川は蹴り足をキャッチしてフィッシャーマン。石井が出てきてランニングニー。カウント2でクリアされるとミサイルキックへ。これもカウント2止まり。HARASHIMAへの串刺し攻撃から樋口と石川がダブルの地チョークスラム。石井がタイガーSHを決めるも坂口と竹下がカット。石井のカンガルーキックをかわしたHARASHIMAがハイキックからリバースフランケン。蒼魔刀は石井がかわすと樋口がぶちかまそうとするもHARASHIMAがバックを取って竹下と眉山。その竹下に石川が投げ捨てドラゴン。その石川に坂口が神の右膝。その坂口に石井がジャンピングハイと混戦。石井がHARASHIMAに高角度ダブルアームDDTを狙うもHARASHIMAが抱える。石井が丸め込むもカウント2で返したHARASHIMAがバズソーキックから蒼魔刀で熱戦に終止符を打った。
試合後、竹下がベルトを誇示すると石川はそれを触って何やら語り掛けて引き揚げた。亜門GMがマイクを取って選手を呼び込む。DAMNATION以外の選手がリングに集結するとHARASHIMAがマイク。「皆さん、お酒はありますか? いつもの感じから乾杯で。初めて新宿でのビアガーデン、たくさん来ていただきありがとうございました。暑い夏まだまだ続くんで突っ走ってやるさー!(観客『なんで~!?』)両国大会も楽しんでやるさー!(観客『なんで~!?』)プロレスを見て幸せになってやるさー!(観客『なんで~!?』)カンパーイ!」その後は歓談タイムから竹下が一本締めでビアガーデンプロレス2016は締めくくられた。
【試合後のコメント】
竹下 石川選手とは今日が最初で最後の前哨戦になるかと思うんですけど、串刺しのクローズライン一発で持っていかれたんで、鍛えて、両国で。石川選手の攻撃をすべて受け切るしか、僕の勝つ術はないと思う。オリンピック、基本全部見てるんですけど、僕の同い歳のほかの競技の日本人選手がメダルとか取ってるなかで、僕もチャンピオンでプロレス界引っ張っていくと思ってるんで、生半可な覚悟じゃないんで、それは。しっかりそれを両国で見せつけたいと思います。そして防衛します。
石川 今日、竹下と6人タッグで当たって、アイツの強さはわかってるけど、俺の力はそれ以上だと28日に証明するだけなんで。相手は21歳? 今年41歳、この40歳という年齢、ゴールは見えてるところはありますよ。でも、背中に火がついてるというか、その意地を見せて俺が最強、俺がDDT……いや、プロレス界で一番デカくて強いというのを証明します。
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