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【9・16リポート②】高木&謎のマスクマンがタッグ王座挑戦

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    • 第5試合は佐々木大輔vsHUBのシングルマッチ。アームホイップの投げ合いから両者ドロップキックの相打ち。チョップの打ち合いから、マスクの尻尾で佐々木を叩いていく。場外に逃げた佐々木を捕まえてエプロンにぶつけてリングに戻すと、ニークラッシャー、逆片エビ固めと畳み掛ける。佐々木はHUBのブレーンバスターを着地し、ドロップキックでリング下に出すと、トペ・スイシーダ。リングに戻してドロップキックからナックルパンチの打ち合いへ。佐々木がHUBをトップロープに吊ると、スライディングキックをヒットさせる。コーナーに登った佐々木をHUBがデッドリードライブで落とすと、シャイニング・ウィザードへ。これはカウント2。10分経過、ペディグリーを佐々木がかわすも、HUBはすぐさまアンクルホールドで捕獲する。佐々木は体を入れ替えてクロス・フェースロックで絞るが、ロープに逃げられた。NOW OR NEVERはかわされたが、直後にダイビング・エルボードロップを投下。これでフォールを奪えないとすぐさまクロス・フェースロックで勝負に出る。これを逃れたHUBがラリアットでやり返し、ジャックハマーへ。ペディグリーから最後は猛毒波布空爆で勝利した。

      第6試合は飯伏幸太&竹下幸之介vs高木三四郎&火野裕士のタッグマッチ。先発の飯伏と火野がグラウンドの攻防。火野が差し出す右手に飯伏が応じて握手をかわし、両軍タッチ。続いて高木と竹下が対峙。腕の取り合いから高木がヘッドロックで絞っていく。高木のショルダーアタックを受け止めた竹下がショルダーアタックで応戦。竹下がロープに向かうも、これを火野がエプロンからのキックで阻止。火野が逆水平で襲い掛かるが、飯伏が急行し、竹下とともにドロップキックの競演。しかし、竹下が高木のチョップに捕まってしまう。替わった火野の逆水平に苦しむ竹下。高木がロープに竹下の額をこすり付けると、場内からはブーイングが起きた。火野は後ろ手に組んで胸を突き出し、竹下を挑発。竹下がエルボーを打ち込むも、火野は動じない。竹下はエルボー連打からボディースラムを狙うも、逆に投げられてしまった。ここから火野は高木とともに交互にボディースラム。火野が片ヒザで押さえつけたがカウント2。竹下はエルボー連打から再びボディースラムを狙う。観客の声援に押されて、なんとか投げることに成功すると、飯伏へタッチを求める。これを阻止した高木は竹下にボディープレス。竹下を押さえつけた状態で「俺ごとセントーン!」と火野を呼び込む。火野がセントーンを落とすも、高木は瞬時に避けて、竹下にダメージ。竹下は高木に打点の高いドロップキックを突き刺して、ようやく飯伏とのタッチに成功。飯伏は高木にフランケンを決めると、火野ともどもバミューダ・トライアングルを浴びせる。高木をリングに戻してスワンダイブ式ミサイルキックを突き刺すと、ミドルキックからその場跳びシューティングスター・プレスへ。高木も飯伏のミドルキックをラリアットで刈り、すぐさまショートレンジ・ラリアットを放つ。替わった火野は飯伏にキャプチュード。串刺しラリアットからFucking BOMB狙い。これをかわした飯伏に火野がラリアットを繰り出すと、飯伏もすぐに起き上がってハイキックを叩き込み、竹下とタッチ。竹下は火野にダイビング・ボディーアタックからドロップキック、さらにスライディングキックと畳み掛けるがカウント2。火野は向かってきた竹下を担いでバックフリップで落とすと、高木とタッチ。竹下は高木にバックドロップからRKO。コーナーに登る竹下を高木がドロップキックでエプロンへと落として、ぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスター。勝負を見た火野が飯伏をラリアットで排除すると、孤立した竹下に高木がシットダウンひまわりボムを狙う。竹下がかわして、高木にカサドーラやスクールボーイで丸め込むが、いずれもカウント2。高木は高速の垂直落下式ブレーンバスターで竹下を脳天から叩きつけ、カウント2で返されるとすぐさまシットダウンひまわりボムを放ち勝利した。試合後、右手を差し出す高木に対して竹下はエルボーで拒否。高木もすぐさまエルボーを見舞って、竹下を黙らせた。

      高木「(竹下は)落ち着きすぎているのか感覚がマヒしているのか、どっちかだな。いやあ、すごいわ」火野「運動神経で言えば飯伏と並ぶんじゃないですか?」高木「並びますね。あと気が強い! デビュー3戦目で火野選手や私になかなか牙を向けてくるヤツはいないですよ。あそこで握手に応じたらボコボコにしてやろうかと思ったけど」火野「エルボーがきましたからね。思わずうれしくて笑っちゃいました」高木「体重はまだまだですけどね。でも(火野との)初タッグはおもしろかったですね」火野「またやりましょう」高木「我々2人にパワーで適うヤツはDDTにいないでしょうね」

      竹下「地元の学校の友達とか、お父さん、お母さん、弟、お婆ちゃんとみんな応援に来てくれて。高木三四郎と火野裕士に、みんなの前で勝ってやろうと覚悟を決めて試合したんですけど、力及ばず負けてしまいました。デビュー戦はガムシャラにジェネリコ選手にぶつかっていったんですけど、今日は試合順も上ですし、飯伏さんとのタッグで自分が足引っ張って、飯伏さんのいいところも出せなかったら自分が悪いと思うので、そういう意味でプレッシャーはありました」飯伏「すごいですよ。何戦目だっけ?」竹下「3戦目です」飯伏「3戦目ですよ。ビッグマッチのセミ前でも全然普通にこなしているのがすごい。自分が3戦目の時は動いているだけだったし、プロレスの勘みたいなものもなかった。試合の前に陸上の大会に出たあとですからね。体力はすごくあるでしょう。すぐに追いつかれてしまうんじゃないかと思うと、ビビッてます。(竹下が)10代の時に追いつかれたくない。まだ僕もがんばりますよ。一緒にがんばろう」竹下「(陸上大会は?)ハードル競技に出たんですけど、規模も大きし、先輩もたくさんいて、予選で敗退していまいました。高2の自分はまだまだ通用しなかったですけど、明日も砲丸投げの決勝があります。明日は絶対メダルを取ってやろうと思っていますけど、まずは今日の試合の反省をして、次はあの2人に絶対勝ちます。(胸にチョップの痕がある)デビュー戦でジェネリコ選手からチョップの洗礼を受けていて、そこで覚悟はできていました。そういう意味では武道館でのジェネリコ戦は大きかったと思います」

      第7試合はKO‐Dタッグ選手権試合。第45代王者組・MIKAMI&藤波辰爾がヤス・ウラノ&アントーニオ本多を相手に初防衛戦に挑む。MIKAMIとヤスの攻防のあと、藤波とアントンが対峙。アントンは藤波の足を捕えてリバース・インディアンデスロック。藤波が抜け出して逆に足を取ると、MIKAMIがアームロックで続く。アントンもアームホイップでやり返し、ヤスがシルバーブレットをMIKAMIに浴びせる。MIKAMIがヤスを捕まえると、藤波がトーキックからスリーパーの体勢。これはアントンがエルボースタッブでカット。藤波はアントン、ヤスとドラゴンスクリューでぶん回し、MIKAMIはヤスにミッキーブーメランをヒットさせた。ヤスはスワントーンボムをかわしてアントンとタッチ。アントンがテーズプレスからヤスのダイビング・ボディープレスのアシストを受けて、MIKAMIをジャーマンで投げるもカウント2。MIKAMIは延髄斬りを決めて藤波とタッチ。藤波はドラゴンリングイン。直後、アントンが襲い掛かり、バイオニックエルボーから延髄斬りへ。そこから卍固めにつなぐが、MIKAMIにカットされる。アントンはダイビング・フィストドロップを投下するも藤波にかわされてしまう。MIKAMIがラダーをリングに入れて、ヴォルカニックボムを投下。続いて藤波がラダーからダイビング・ニードロップを落とす。これをカットに入ったヤスをMIKAMIがリング下に出してトルニージョ。藤波が孤立したアントンにドラゴンスリーパーを決めて勝利した。試合後、亜門GMが10・8札幌でのKO-Dタッグ防衛戦を告げ「ふさわしい相手を用意します」と話していると高木が登場。高木「藤波さん! 札幌でのタイトルマッチ、僕にやらせてください! 今日は僕、何もやってないですよ」MIKAMI「(顎を突き出して)遠慮されちゃ困るんだよ」高木「何年続いているんですか!?」MIKAMI「(顎を突き出して)だったら力づくでやれよ。やれんのか!?」MIKAMIが高木を張り手を見舞うと、高木もMIKAMIに張り手。高木は「やりますよ!」と言いながら、ボックスからハサミを取り出し、髪を切り出す。この飛龍革命的なやり取りを見続けた藤波は「いい加減にしろ、この野郎! 勝手にしろ!」と引き揚げようとする。高木は「遠慮しねえぞ。札幌であんたの良く知っているあの男をセコンドにつける。将軍KYワカマツだ! パートナーは……謎のマスクマンにしておこう!」と藤波に告げると、藤波は「まさか……平田じゃないだろうな」と言って、高木をズッコケさせた。

      藤波「最後はちょっとギャグをやられて、当時を思い起こさせるものになりましたけど。札幌は違う自分の記憶を呼び起こしてくれるのかなと思います。ワカマツさんがどうなのか、Xがどうなのか。僕のピンと来た平田じゃないみたいだけど(笑)、ま、楽しみだね。(ラダーを使ったが)自分のこだわりは抜きにして、お客さんが喜んでくれるなら使わない手はないからね。(高木のパートナーについて)早めに知りたいよね。どういう選手なのか。まあ高木くんのことだからビックリさせてくれるのか。楽しみだね、札幌は」
      MIKAMI「武道館のあと、藤波さんと『こうなったら行けるところまで行くぞ』と話していたし、ある程度の覚悟を持ってDDTに片足突っ込んでくれていると思うので。今日もウラノとアントーニオが作る世界に引き込まれて、動揺していた部分も見せていたけど、藤波さんも培ってきたものがあるから、すぐに合わせられるし。高木がどういう仕掛けで藤波さんを揺さぶってくるかわからないけど、藤波さんは一つひとつ柔軟に対応してくれると思う。今日だって脚立をちゃんと使ってくれたわけだからね。今やっと、KO-Dタッグに名前が刻まれただけなので、もっと持ち続けて、KO-Dタッグと言えば藤波&MIKAMIと言われるぐらいになりたいです。オフを利用して藤波さんのところに出稽古でも行きたい。藤波さんは『DDTは勉強になる。いろんなスタイルがあっていいと思う』と言ってました。それとごくごく私的な話ですけど、ワカマツさんと言えば、僕はPWCの最後にデビューした人間で、ずっと稽古を見てくれていたことを思い出しました。名前が出てきてくれただけで、俺はうれしかったです。試合はもちろん別ですけど」

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