17日、岡山・おかやま未来ホールにて「ドラマティック桃太郎伝説2017」がおこなわれた。今林久弥APの前説ではKUDOが登場。9・24後楽園でのHARASHIMA戦に向けて「HARASHIMAとは出会って20年ぐらいするし、20周年の集大成を見せたいし、もちろん勝ちたい。その先のベルトも見ています」と意気込みを述べた後、「DDT岡山大会スタート!」とオープニングコール。
第4試合はのどかおねえさんvs滝川あずさのシングルマッチ。二度目の地元凱旋となるおねえさんの体操には今林APが全力で本部席からダンス。試合が始まるとおねえさんがヘッドロック。逃れたあずさにショルダーアタックを見舞うと逆片エビへ。するとあずさがマイクを要求。自己紹介しながら絶叫を挙げる。ロープを掴んでいないあずさが「ロープエスケープ!」と叫ぶと目視できていないおねえさんが解除してしまう。あずさはヒジグリから顔面踏みつけ。さらにマウントナックルとラフファイト全開。トラースキックからバイオニックエルボーを決めたあずさ。続くウェディングエルボーを阻止したおねえさんがカウンターのバックフリップでフォール勝ち。
第5試合は男色ディーノ&石井慧介vsアントーニオ本多&樋口和貞のタッグマッチ。すでに岡山市がゲイタウンであることからディーノはディーノ組が勝てば倉敷市がゲイタウンになると言い、さらに勝つために男色ナイトメアVRをすると宣言。慌てて「人道的に認められない」とやめさせようとする今林APにディーノがさっそくナイトメアVRを繰り出してダウンさせてしまう。試合になるとアントンがロープワークの際にディーノに躓いてしまってサードロープにもたれかかるもVRは回避。それでも男色殺法で捕まってしまう。ローンバトルを強いられたアントンだが、ニーアッパーで逆転して樋口とタッチ。樋口が一気呵成に攻める。石井がランニングニーアタック。これはカウント2。樋口もコーナーにぶつけてビッグブーツを狙うも石井がドロップキックで迎撃してディーノとタッチ。樋口もアントンとタッチ。アントンのバイオニックエルボーのカットに入った石井に樋口がラリアット。石井もドロップキックで返すと、樋口はサードロープにもたれかかる。ディーノがアントンに男色スクリュー。樋口を発見したディーノがナイトメアVR。ディーノのアントンへのリップロックがかわされて石井に誤爆。石井がサードロープにもたれかかると、アントンがディーノをナックルパンチでロープに誘導し、ナイトメアVRを誤爆させる。勝機を見出したアントンのダイビング・フィストドロップを剣山で返したディーノ。サードロープにもたれかかるアントンに生ナイトメアVRを決めたディーノが男色ドライバーで勝利。
試合後、ディーノがマイク。「岡山市に続いて倉敷市がゲイタウンとなりました。この中で岡山市、倉敷市の人、手を挙げてください。そうですか。その人たちはお股につけたきびだんごを食べあってください。来年は津山市がターゲットになります。その際はよろしくお願いします」
セミファイナルはHARASHIMA&高尾蒼馬vsKUDO&高梨将弘のタッグマッチ。高梨のショルダーネックブリーカーにKUDOがPKを決める連係で盛り返す酒呑童子。高尾もバックエルボーを決めると替わったHARASHIMAがセカンドロープに引っ掛けてフットスタンプで突き刺す。ローンバトルを強いられた高尾だが、サミングからドロップキックを決めてようやくKUDOとスイッチ。HARASHIMAと高尾をぶつけさせるとHARASHIMAにステップ延髄。8×4からトップロープ越えのダブルニーはカウント2。KUDOのバックスピンキック狙いをHARASHIMAも水面蹴りで返す。両者ミドルキックの打ち合いからハイキックが交錯してダブルダウン。戦況は高梨vs高尾に。酒呑童子、スマイルスカッシュの双方が連係を繰り出す一進一退の攻防の中、タカタニック狙いの高梨をHARASHIMAが捕獲してファルコンアロー。高尾が顔面トラースキックからジントニックを狙うも、高梨が卍固めに切り返し、さらにタカタニック一閃で勝利した。
【試合後のコメント】
高梨 酒呑童子、何連勝だ? 勝ち続けるなんて、本当に久しぶりなんじゃねえか? それもこれもKUDOの兄貴のサポートがあってなんだよ。ここ最近のKUDO、俺からみてもちょっと異常なんじゃねえか? おかしいんじゃねえかっていう奇行が多いんだよ。この巡業中も夜中にカップラーメン買い込もうとして、百円玉専用のコイン入れのところに50円玉を「なんか壊れてるぞ」って言いながら、どんどん突っ込んでいるんだよ。鳥羽の匂いがだんだんしてきたな。KUDOが狂ったパンチドランカーという最終兵器としてDDTのトップにもう一度返り咲くからな。兄貴、HARASHIMAに向かって何か言ってやれよ。
KUDO 真面目に言わせてもらいます。前哨戦に勝ったし、その前のあっち向いてホイに勝ったしね。HARASHIMAは負けず嫌いで、負けを認めない。でもそれじゃ成長しない。俺たちはずっと負け続けて、今があるんだよ。次、必ず勝ってライバル関係を終わりにします。
HARASHIMA 後楽園の前哨戦で、僕はもうスイッチ入っているけど、改めて今日闘って、熱い打撃もらって、厳しい蹴りを食らって、ガッチリ、スイッチが入った。当日は僕らの試合がセミで組まれているので、メインを食うぐらいの激しい試合をやって、もちろん僕が勝ちたいと思います。
――KUDO選手のコメントからは悲壮感を感じるが?
HARASHIMA 僕は彼の気持ちはわからないですね。僕は常に全力でぶつかっていくだけです。
メインイベントは竹下幸之介&彰人&ディエゴvs佐々木大輔&遠藤哲哉&マッド・ポーリーの6人タッグマッチ。長い長い場外戦からリングに戻された竹下が捕まってしまう。竹下はポーリーとのラリアットの打ち合いを制してようやく彰人とスイッチ。彰人がドロップキックを突き刺すと俵返しで投げていく。これはカウント2止まり。ポーリーもテーズプレスでやり返して遠藤とタッチ。遠藤のジャンピングエルボーを彰人がかわしてアンクルホールド。MAO殺しは遠藤が阻止してその場跳びのシューティングスター。トーチャーラックは彰人が逃れ、オーバーヘッドキックも察知してアンクルホールドからキャプチュード。10分経過、替わったディエゴが遠藤に攻め込むもデスバレードライバーはかわされてしまう。遠藤がスワンダイブ式ラリアット。佐々木との連係を決める。戦況は竹下vs佐々木に。DAMNATIONの連係から竹下がダイビング・ボディープレス。DAMNATIONも連係で盛り返すと佐々木がなんとスピア。カットに入った彰人、ディエゴを場外に出して遠藤がブエロデアギラ。リング内では佐々木がクロスフェースも逃れた竹下が遠藤のオーバーヘッドキックを誤爆させる。竹下がラリアットからサプライズローズを見舞って勝負あり。
試合後、竹下がマイク。「岡山大会にたくさんのご来場ありがとうございます。今、自分はKO-D無差別級王者でDDTの先頭に立ってます。来週後楽園ホールで佐々木大輔、大家健とこのベルトを懸けて争います。佐々木大輔、明日名古屋で前哨戦があるけど、その時にこの試合以上にアイツをボコボコにして後楽園で立てないぐらいにしてやるんで楽しみにしてください。ALL OUTがDDTをもっともっと面白くしていきます!」
【試合後のコメント】
佐々木 週プロから何か聞いてくれよ。なんで俺が竹下に負けたかわかるか?
――誤爆したからですか?
佐々木 ちげーよ。俺の脳内に大家健が住み着いちまってよぉ。惑わされてんだよぉ。スピアなんかやっちまってよぉ。あんなんしてたら竹下に勝てるわけねえだろ?
――大家選手に狂わされている?
佐々木 狂わされてるな、俺の頭の中はよぉ。「お名前は?」って聞かれたら、「大家健です」って答えちまうかもしれない。
――それぐらい頭の中が大家選手でいっぱいだということですか?
佐々木 それぐらい訳わかんないことになってんだよ。お前にわかるか、歌代。
歌代 わからないです。
佐々木 なんでわかんねえんだよ!
歌代 頭の中に住み着いた大家健を何とかしないといけないですね。
佐々木 どうしたらいいんだよ。
歌代 頭の中に大家健が住み着いたことないですし…。
佐々木 ちょっとスピアやってみろよ。
歌代 自分が?
佐々木 やれば大家健になれるぞ。(映像班の今成相手にやらせて)どうだ? 大家健の気持ちになったか?
歌代 いや、まったく。
佐々木 フザけんじゃねえ!
竹下 前哨戦に関しては佐々木大輔を攻略済みなんで、今日見てもらったらわかるように、どう見ても僕の力が圧倒してる。ただ、大家健という要素が入ったときに、ちょっと狂ってしまう。だから前哨戦なんですけど、後楽園の試合に関係ないものという考え方というか、感じ方というか。今日の勝ちで安心することはないです。大家健一人が入ってくることで別物になるんで。
彰人 数学が国語になると。
竹下 でも自分のコンディションはいいし、防衛は必ずしなくちゃいけないと思います。
――佐々木選手がスピアを使ってましたが、大家選手の影響が出ている。
竹下 それも佐々木選手のスピアは大家選手のスピアの1000倍ぐらいの威力があったんです。
彰人 大家健のスピアなんて首固めと一緒だよ。
竹下 大家選手のスピアのダメージというのは、例えば毛管に当たって太腿が痛いみたいな予測してないことです。スピードとパワーはラグビー出身なんで、佐々木選手のほうが1000倍ぐらいあります。でも僕は大家健が苦手です。
彰人 大家健は学生マージャン大会でベスト16? ベスト8になってるぐらいのスピアだよ。マージャンのスピアですよ。
竹下 そりゃラグビー部のスピアのほうが強いのわかってるんですけど、プロレスって不思議で大家健のスピアはわからない力が宿るんです。それは認めます。だから怖いと言ってるんです。か、別物なんです。
――明日も前哨戦が組まれています。
竹下 そこに大家健がいないのであれば、100%の力を出し切れると思うので。リングでも言いましたけど、しっかり叩き潰して、後楽園はベストコンディションで上がれないようにしてやろうという気持ちでいるのと、僕らのALL OUT、組んでしばらくになりましたけど、DAMNATIONはユニットでもユニット総選挙でも1位で圧倒的な実力を持っていると思うし、佐々木、遠藤、ポーリー、みんな強い。でも、僕らも当てられてけっこう勝ってるんで。そろそろ僕たちも6人タッグ、できたらいきたい。一回ぐらいチャンスがきてもいいんじゃないかと。
彰人 今チャンピオンは酒呑童子ですか? 正直当たったことがない。
竹下 ALL OUTvs酒呑童子、ありません。
ディエゴ ありません!
彰人 単純にユニットとしてやってみたい。
竹下 酒呑童子はユニットとしては実力1位ななので。チームワークはすごいし、バランスあるし。チャンスがあれば挑戦したいので、ご検討よろしくお願いします。
――一番警戒するのは大家選手?
竹下 警戒? なんて言えばいいんでしょうねえ。
彰人 自分が竹下なら、思い描いている試合の流れの中にバグが入ってきた、狂わされた感じだと思うんですよ。
竹下 言ってしまえば抜き打ちテストみたいなものなんですよ。対策のしようがない。まったく違う教科のテストをやらせられるみたいな。
彰人 それが起きてみないとわからない。
竹下 それも原付の試験みたいなもんで、マルバツクイズみたいな感じなんですよ。二分の一、そういう感じなんです。だから対策のしようがない。向こうは当たればいいや、決まればいいやみたいな感じでくるんですよ。そんな攻撃食いたくないし。そんな人に攻撃したくないし。
彰人 それでも3WAYで5分間くらいでKO-D無差別のチャンピオンになっているんだから。
竹下 だから作戦をぶっちゃけると大家健を狙いません。インディペンデントのベルトがチャンスならいくけど、僕は佐々木大輔のほうが攻略しやすいし、勝ちやすい。3WAYだから誰だっていいわけでしょ?
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