12日、埼玉・えすぽわーる伊佐沼にて「DDTプロレスリングさいたまスーパーアリーナへの道5」がおこなわれた。鶴見亜門GMの前説にて以下の発表があった。
①ビアガーデンプロレス7・30新木場での竹下&遠藤プロデュースDAYがハッピーモーテルプロデュースDAYに変更。
②8・17両国でのアイアンマンヘビー級選手権バトルロイヤルに越中詩郎、のの子が参戦。
次にリングに呼び込まれた宮武俊練習生が亜門GMに促されてマイクを取る。「最近試合をしてなかったんですけど、半年前に足を骨折しまして、その際に手術をして足にボルトやプレートをいれた状態で試合や練習していたんですけど、先月ボルトとプレートを抜く手術をしていたのでお休みしていました」。さらに亜門GMから「それだけじゃねえよな。俺らに隠していたことがあったよな」追及された宮武は「入院している最中に我慢できなくてトレーニングしていたところ、腰をケガしてしまって。180キロのバーベルを上げた時にボキボキっとなってしまって第三、第四腰椎分離骨折…」と告白。「バカじゃねえの!? 何やってんだよ! デビューしてねえのに欠場っていうのも100年はえーし、欠場中にケガするなんて100万年はえーんだよ! せっかく両国でオマエのカード組んでやろうと思ったのにプラン台無しだよ!」と怒り心頭の亜門GM。復帰が早くて10~11月になってしまう宮武に「無理すんなよ! オメエがいねえとこっちは困んだよ! 早く治して戻って来い! でもデビューさせねえからな!」と激励して場内からは温かい拍手が。「早く治します」と誓う宮武だったが、「とっとと降りろ!」と亜門GMに蹴られてリング下へと排除された。
最後に本日欠場となった飯伏幸太が来場し、挨拶。「いい感じです。大丈夫です」と話す飯伏は復帰戦となる7・20後楽園でのデビュー10周年記念試合の飯伏&石森太二&伊橋剛太vs高木三四郎&石川修司&佐々木大輔について説明。本人が希望して組まれたカードで「石森さんは同級生で昭和57年会。NOAHの時からたまに練習するようになった。(伊橋も含めて)OPGで練習したことがある」と説明。飯伏は新日本プロレスの選手を入れるように希望したが、G1 CLIMAX開幕直前のため願い叶わず。飯伏はその代わりに石川の名前を挙げたとのことで「石川さんのデカさで伊橋をボコボコにするのを見たい」と不敵な笑みを浮かべていた。最後に飯伏は「7月20日の後楽園ホールで復帰して次の日からG1を乗り切って、8月のDDT両国大会がんばりますので応援よろしくお願いします」と誓うとオープニングコール。
第1試合はマサ高梨vsMIKAMIのシングルマッチ。クラシカルな攻防で押された高梨は髪の毛を掴んで逆転を試みるも、すぐさまアームホップで投げられてしまう。高梨はジャベでやり返してペースを握るも、MIKAMIは脚を取りにくる高梨へスクリューキックで逆転。ミッキーブーメランはかわされるもスク~ルボ~イでフォールを狙う。スワントーンボムへ。カバーに入ろうとするMIKAMIを丸め込んだ高梨。タカタニック狙いをスライディング・スク~ルボ~イに切り返そうとするMIKAMIを堪えると、今度こそタカタニックを決めて勝利した。高梨は缶ビールで勝利の美酒に酔った。
第2試合は赤井沙希vsDJニラのシングルマッチ。入場した赤井をビニール傘で突き刺したニラは本部席からゴングを持ち出し、さらに木曽レフェリーに開始の合図とともにゴングを打ち鳴らす。木曽レフェリーの目を隠して傘で突いたニラ。傘を木曽レフェリーに放り投げて押さえ込むも、木曽レフェリーが傘の対処に手間取ってしまい、カウントを数えられない。どうにもこうにもニラペースに戸惑う赤井。するとニラは「こんなシチュエーションの中で一筋の光明があるとしたら、オマエを応援するお客様の声だ」と話す。すると赤井に声援が飛ばされるも、ニラは「だがコイツらは金払ってシチュエーションを楽しんでいるだけだ! プライベートもオマエのことを心の底から心配しているヤツなんて誰一人いない!」と言うと「憎め! お客さんじゃない! 私を憎め!!」。すると赤井のミドルキックを受け止めたニラは蹴り脚をキャッチし、顔面にツバを吐き捨てるとDJタイム狙い。赤井がかわして串刺しビッグブーツを放つとボディースラムで叩きつけ、さらにダイビング・ボディーアタックへ。これをクリアしたニラは掻きむしりで逆転。さらにロープ際でのビッグブーツをかわすとカニバサミからマヒストラルで丸め込もうとするニラをさらに切り返す赤井。カウント2で返したニラがロケットパンチ。再びマヒストラルで丸め込もうとするニラを脚決めの変形キャメルクラッチで捕獲しギブアップを奪った。
第3試合は佐々木大輔&伊橋剛太vsアントーニオ本多&竹下幸之介のタッグマッチ。ハッピーモーテルが佐々木を掴まえてペースを握る。佐々木はアントンを場外に出してプランチャを狙うが、かわされて自爆。アントンがエプロンに飛び乗りケブラーダを狙うがセカンドロープに足を滑らせて見事に失敗。アントンが捕まってしまって5分が経過。アントンは伊橋のボディープレスをかわして自爆させると替わった竹下がビッグブーツで襲い掛かる。伊橋も負けじとラリアットを相打ちにして佐々木とスイッチ。佐々木はケブラドーラ・コンヒーロを決める。バックドロップも着地するとクロス・フェースロックでギブアップを迫るがアントンのカットに遭う。竹下は佐々木のトラースキックをブロックしてブルーサンダー。替わったアントンがディスカスパンチからバイオニックエルボーを狙うも佐々木のトラースキックで迎撃されてしまった。スイッチした伊橋は佐々木に合体攻撃を要請。佐々木が伊橋を背負ってアントンにボディープレス。伊橋がカバーするもカウント2。ダメージ残る佐々木に伊橋はなおも連係攻撃を促す。アントンはこれを分断。佐々木を伊橋にぶつけると、佐々木にはルーテーズプレス。孤立した伊橋にアントンと竹下は連係攻撃。アントンがダイビング・フィストドロップを狙おうとコーナーへ登る。これを佐々木がエプロンからのドロップキックでカット。向かってきた竹下にはロープを下げて場外へと送り出す。伊橋はアントンをボディースラムで叩きつけて、ムーンサルト・プレス。しかしかわされて自爆。すると佐々木がエプロンでロープ際のアントンを羽交い絞めに。しかしボディーアタックはかわされて佐々木に誤爆すると、竹下がすかさずリングインして伊橋にランニング・ビッグブーツ。リング下の佐々木にプランチャを放って釘付けにしている間にアントンがダイビング・フィストドロップを投下して伊橋から勝利した。
試合後、アントンがマイクを取る。「どうもこんにちは、ハッピーモーテルです。竹下幸之介、これから試合を控えている遠藤哲哉、そしてお口の恋人、アントーニオ本多! 明日、大阪で我々のチャンピオンベルト姿をご覧になるために新幹線に乗りましょう!」。
第4試合はDDT EXTREME級選手権試合。第28代王者の大石真翔は男色ディーノを相手に初防衛戦。アイドルランバージャックマッチ形式ということでランバージャック要員として招聘されたしず風&絆~KIZUNA~が大石とともに入場し、『つくしん暴』を熱唱。続いて入場したディーノは「アイドルですか、大石さん。用意しているわよ、すごいのを。完璧ですよ。ビビるな! 推し変しちゃうぐらいなのが来ちゃうから」と呼び込むと入場曲に乗って登場したのはスターダムの世Ⅳ虎だった。
ステージでヤンキー座りをしてメンチを切る世Ⅳ虎がリングインするも、ディーノが慌てて曲を止めさせ「恥かかせんなよ。もっとアイドルっぽく来いって言ったろ!? 今のなんだよ! 今日勝ったらちゃんと紹介するって言ったろ!? だからちゃんと仕事やってくれ。アイドルっぽくな」とやり直しを命じて、世Ⅳ虎をバックステージへと下げる。「今のはスタッフです」としらを切ったディーノは「最高のアイドル、カモン!」と再び呼び込む。すると『恋するフォーチュンクッキー』が流れ、登場した世Ⅳ虎はノリノリでダンスを決めて場内は大盛り上がり。ディーノは「やればできんじゃねえかよ! 最高のアイドル、世Ⅳ虎さんでーす!」と紹介してアイドルランバージャックマッチへ。しず風&絆~KIZUNA~の公認凶器としてピコピコハンマーが渡され、世Ⅳ虎の公認凶器は「なし!」(松井レフェリー)。
こうして試合が始まるとまずはディーノがリング下へと落とされてしず風&絆~KIZUNA~にピコピコハンマーで叩かれたが、ディーノもしず風&絆~KIZUNA~に襲い掛からんとする。続いて大石がリング下の世Ⅳ虎によって場外へと引きずり落とされると、世Ⅳ虎のセントーンを浴びてしまった。リングに戻された大石にディーノがリップロックを狙うも、これがかわされて松井レフェリーへ。食らった松井レフェリーはダウン。無法地帯となるとディーノに呼び込まれた世Ⅳ虎が大石へ顔面ウォッシュ。ディーノが大石を羽交い絞めにすると世Ⅳ虎がラリアットを振るうも、大石に避けられて誤爆。大石が世Ⅳ虎を場外へと排除するとしず風&絆~KIZUNA~を呼び込む。ディーノに対して白鳥美海のコブラツイストに始まり、立花美空の水噴き、真野しずくのカンチョー、立花風香のビンタと波状攻撃。さらに大石がミラクルエクスタシーにつなぐも、蘇生した松井レフェリーのカウントは2。コーナーに登る大石へ世Ⅳ虎がリング下からイスを投げ当てる。「アイドルでしょ!」と注意する松井レフェリーと世Ⅳ虎がロープ際で揉めていると、大石がマイクを取る。「あー! 世Ⅳ虎ってアイドルじゃねえな! 女子プロレス団体、スターダムの女子レスラー・世Ⅳ虎じゃねえか! フザけんじゃねえ! アイドル以外、このリングに上がることを許さないんだよ! かかってこい!」。これに激怒した世Ⅳ虎が向かっていくも、大石がコンプリートショットに切り返し、さらに頭をむんずと掴んで再びマイク。「おーい、世Ⅳ虎。テメエなんかアイドルでもなんでもないんだよ! 女子レスラーでもブサイクの部類。ブサイク女子レスラーなんだよ! かわいいと思っていたか!? 俺は女は殴らねえ。でもな、ブサイクな女は殴ることができるんだよ! 世Ⅳ虎、覚悟しろ!」すると大石のマイクを水野晴子が取り上げる。「まこりん、今なんて言った? 女の子だよね。女の子にブサイクって言っちゃダメってリハーサルでもあれほど言ったよね。あと今なにをしようとした? 女の子に手を出していいって親から習った?」大石「俺はこんなヤツ殴ってもいい…」水野「ダメだよ、女の子だもん。女の子にブサイクって言ったり、手を挙げる男って本当に最低だと思うんだよね。そんなまこりん本当に嫌い!」すかさず水野の強烈な張り手が炸裂! 美空は「まこりんのバカ!」とハイキック。さらに桜山澪は「まこりんのバカヤロー!」とバックスピンキック。そこから世Ⅳ虎が「まこりんのバカー!」とネックハンギングボムへと繋ぎ、最後はディーノが「まこりんのバカ!」と男色ドライバーを決めて勝利。EXTREME級王座を獲得したのだった。
試合後、ディーノがマイクを取る。「ようやく気付いた? この男、クソですよ。でもアンタの荒んだ情熱は伝わってきたというか。でも残念ながらこのベルトと一緒に両国へ上がらせるわけにはいかなかったのね。なぜなら私にもやりたいことがあるから。で、何がやりたいかはいろいろ調整が必要なんで現時点では言えないんだけど、後楽園でしゃべれればと思っている。でもとにかく今日という日はアンタからベルトを剥がして、アンタがクソだというのがこのアイドル達に伝わればいいなと。どう思う?」水野「うすうす知っていたんですよ。まこりんがあまりよくないって」ディーノ「リアルかよ」水野「(仮)ですもんね」ディーノ「そうなんですよ! この人のケータイの待ち受け画面はアップアップガールズ(仮)なんですよ」水野「今日、朝来たら晴子の待ち受けに変えていたんですよ」ディーノ「当日はそういうの変えるんですよ!」水野「でもうすうす、まこりんがそういう人っていうのは知っていたから、今日ディーノさんとやっつけられてよかったです」水野「最近本当に思うの。まこりん、本当に最低だと思う」大石「(泣)はるちゃん…これから心を本当に入れ替えて…しず風&絆~KIZUNA~を本当に応援していくんで…」ディーノ「あれ? アップアップガールズ(仮)はどうするんですか?」大石「…それは今日はいいじゃないか! 俺はしず風&絆~KIZUNA~が大好きです! これからも応援させてください~。女の子をブサイクと言ったり、殴ったりしませんから~。僕を許してください~(泣)」水野「こちら(世Ⅳ虎)に先に謝ろう」大石「よっさん、ごめんなさい。もうアンタのことはブサイクとは言わないから。よっさんも立派なアイドルだよ。俺は新しいジャンルを今日発見した。ごつめのアイドル、ゴツドル。アイドルランバージャックに勝ったアイドルは試合後に歌っていいとなっています。今日勝利した世Ⅳ虎さん、ぞんぶんに歌ってください! そして踊ってください!」ディーノ「せっかくなんで…」世Ⅳ虎「本当に無理!」ディーノ「ゴツドルとしてね。はい、世Ⅳ虎! 世Ⅳ虎!」場内から「ヨシコ」コールが発生。世Ⅳ虎「わかった。じゃあウチが踊るんで、(しず風&絆~KIZUNA~)歌ってくださいよ!」こうして世Ⅳ虎をセンターにしてしず風&絆~KIZUNA~は『ドキドキパニック』を披露。場内は大「ヨシコ」コールに包まれた。
【試合後のコメント】
ディーノ ようやくこのベルトが戻ってきたわ。これがある、ないでは両国の扱いが全然違うから。これでようやく私の両国が始まったといっても過言ではないわね。でもまだいろんな調整が必要だから今は言えないけど、次の後楽園で発表できればいいかなと考えていますよ。今日の私の目的は2つ。これを手元に戻すことと大石真翔がクソヤローというのをアイドルの方々にわかっていただこうかなと。両方達成したのでひじょうに満足ですよ。
――これまでよくタッグを組んでいた大石選手をクソヤローと。
ディーノ クソだと思うわよ。このあと彼も言うと思うけど、あの人、どの相手に対しても「浮気は本気だ」って言うのよ。そういう姿勢ってよく言えるなと。どの方向に対しても「浮気なんかじゃない。俺は本気だ」と言い切れる精神力。クソだよね。それを正しくわかった上で付き合うなら別にいいんだけど、彼がそういう人間であることを隠そうとするのはよくないと今日これではっきりさせてやりたかったの。そういう意味では2つとも成功よね。ベルトが戻ってくるし、大石真翔がどういう人間か明らかになる。パーフェクトです。何も言うことないわ。
大石 確かに試合の中ではあんなことになってしまいましたが、もう仲直りしたんで。あの子たちの言うように、女性のことをブサイクと言わないし、殴ったりしない。そしてこれからも僕はしず風&絆~KIZUNA~を応援します。僕はやっぱりアイドルが大好きです!
――クソヤローというのが世間にわかってしまったわけですが。
大石 僕はクソヤローというのは事実かもしれないので、それを受け入れて。それすらもしず風&絆~KIZUNA~のみんなが受け入れて僕のことを好きだと思っているので。全然心配ないです。しず風&絆~KIZUNA~と僕の絆はまだまだガッチリしてますので。見てください(とリストバンドを見せる)。もらったんですよ。売っているやつじゃないです。はるちゃんが付けていたのをもらったんです。ここに僕たちの絆があるんです!
第5試合はKUDO&坂口征夫vs中澤マイケル&松永智充のタッグマッチ。マイケルは坂口の蹴り脚を掴んで舐め、さらにスピニング・トーホールドから太もも舐めという荒技を繰り出したが、これに怒りの坂口がミドルキック。替わったKUDOがマイケルをリング下に出すと、怒りの収まらない坂口がエプロンPK。リングに戻されるとKUDOの打撃、さらにスイッチした坂口のミドルキックとローンバトルが続く。ピンチの続いたマイケルはKUDOの串刺し攻撃狙いを巨匠スラムに切り返してピンチを脱出。替わった松永が電車道。さらにダブルアーム・スープレックスでぶん投げる。松永はKUDOにスモーピオン・デスロック。KUDOは延髄斬りでやり返すと、替わった坂口がミドルキック連打。松永は蹴り脚をキャッチするとマイケルがリングインして坂口の太ももを舐める。そこからマイケルがアルティメット・ベノムアームを狙うが、坂口が回避。替わったKUDOにマイケルがアルティメット・ベノムアームを命中させると、救出に入った坂口にも決めて排除。孤立したKUDOにマイケルのベノムアーム+松永のバックドロップの合体技。これは坂口がカット。KUDOは松永のバックドロップを着地するとバズソーキック。カットに入ったマイケルを坂口がリング下に出す。サンドイッチPKからKUDOが松永にダイビング・ダブルニードロップを見舞って勝利。試合後は酒呑童子で缶ビールで勝利を祝して乾杯をした。
セミファイナルは高木三四郎&スーパー・ササダンゴ・マシンvs平田一喜&遠藤哲哉のインフォマーシャルタッグマッチ。はじめにスクリーンにて平田と遠藤が登場してのベストストレッチのインフォメーションVが流される。ベストストレッチのユニフォームで平田&遠藤が入場した後、ササダンゴがリングインしてコーナーに登って客席に腕を挙げてアピールするも、どうやら肩が凝っている様子。続いて登場した高木も同様にファイアーポーズを出すたびに肩に激痛が走る模様。高木「俺らは日頃の経営で両方とも体が満身創痍なんだよ! それにオマエらはストレッチ技術をいっぱい持っているストレッチャーじゃねえか。俺達はストレッチの技術を何も持っていない。その2チームが闘ったらどうなる!? オマエらは試合中にストレッチして体を改善してすぐに回復できるじゃねえか。俺達できねえんだよ! おかしいだろ! だから組み合わせを変えよう。俺達、体悪いもの同士だから、俺達もよくなりたいんだよ! 公平でリング上で決めよう。グッパで決めよう」高木の強権発動により急きょ、高木&平田vsササダンゴ&遠藤にカードが変更された。高木「この平田はベストストレッチ代々木上原店の店長だぞ! 遠藤のポジションはなんだ!?」平田「ただのバイトです!」高木「バイトストレッチャーなんだよ!」ササダンゴ「おい! 社会人としてちゃんと仕事しろ!」高木「おい、ササダンゴ! オマエはプロレスのポジションはどうなんだよ!」ササダンゴ「…バ、バイトみたいなもんです…」高木「グワハハハハッ! バイトと社員が闘ったらどうなるかわかってんだろ!」ササダンゴ「遠藤、どうすんだよ、俺ら…」このような闘いの構図に変化して試合スタート。高木によって左ヒジを痛めつけられたササダンゴがさっそく遠藤を呼び寄せて施術を受けると回復。今度は高木とササダンゴのラリアットが相打ちになって両者ともに腰をキャンバスに強打。高木が平田、ササダンゴが遠藤の施術を受けて回復。平田がローンバトルを強いられ、ササダンゴのラリアットを食らうも高木がカット。高木が平田を回復させようと施術を試みるが、逆にダメージを蓄積させてしまう結果に。ピンチの平田はササダンゴにコルバタを決めて逆転。スイッチした高木がササダンゴのドロップキックを食らってしまうと、このカバーを平田がカットして高木に施術をおこなう。高木は回復。ササダンゴにバーディクトを決められたが、やはり平田がカットに入って施術。高木は回復する。遠藤が高木にジャーマンを決めて盛り返すと、コーナーに登ってムーンサルト・プレスの体勢に。ここで高木は平田を呼び込み、施術を受ける。その間も待っていた遠藤に高木はドロップキック。エプロンに落ちるとぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスターを決めた。遠藤はこの反動で自陣コーナーへ。両軍ともに各パートナーへタッチ。平田は高木のデスバレーボムのアシストからベストストレッチプラムをササダンゴに決めたが、かえって回復させてしまう事態に。遠藤のトーチャーラックボムからササダンゴが垂直落下式リーマンショックを決めて勝利した。
試合後、ササダンゴがマイクを取る。「高木さん! ベストストレッチ、最高じゃないですか!! なんですか、最後のベストストレッチプラム! 私の体力が100%回復したどころか、相手のパワーを35%奪うリーマンショックが3倍の効果になりましたよ! みなさん、ぜひベストストレッチで彼らの施術を受けてください! もれなく明日から『さいたまースラム見たよ!』で彼(平田)のベストストレッチプラムがなんと1000円の裏オプションで受けられます。というわけで、これからもベストストレッチ、ご愛顧のほどよろしくお願いします!」
メインイベントはHARASHIMA&ヤス・ウラノ&彰人vs石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬の6人タッグマッチ。試合前のスクリーン映像では入江が5・25名古屋大会よろしくしず風&絆~KIZUNA~の立花美空の水噴きを顔面に浴びて気合いが入った様子。試合は松井レフェリーのチェック中に入江がスマイルスカッシュに襲い掛かっていってスタート。入江がコーナーに登ってファンに向かって喜んでいるうちに石井と高尾がリング下へと排除されてしまう。気がつけばリングは入江がスマイルスカッシュに取り囲まれる状況に。その後はスマイルスカッシュに代わる代わる痛めつけられてしまった入江。だがヤスに投げられそうになったところを何とかリング下に落とすことに成功。石井と高尾がエプロンに座ったヤスにドロップキックの挟み撃ち。入江が盛り返して高尾がアームホイップで続く。ヤスは高尾を自陣コーナーに引き込んで彰人とタッチ。彰人、HARASHIMAと攻め込まれた高尾。HARASHIMAの顔面踏みつけ式の逆片エビを何とかロープにエスケープするも今度は場外戦に持ち込まれてしまう。ここでもチームドリフが劣勢。リングに戻された高尾はヤスに何度も押さえ込まれるがカウント2でクリア。カウンターのドロップキックを決めてようやく石井とタッチ。コーナーに登った石井を見てヤスは松井レフェリーを盾にして防御しようとする。石井が動揺する隙にヤスはHARASHIMAとタッチ。HARASHIMAのダイビング・カンフーキックで自陣コーナーまで石井が飛ばされると入江がタッチ。入江がエルボーを決めれば、HARASHIMAが延髄斬りでやり返して両者ダウン。彰人vs高尾の局面になるとヤスが介入して彰人とともに裏摩周を決めると、すかさずHARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスを浴びせる。彰人が変形トルネードボムに繋ぐがカウント2。キン肉大移動を着地した高尾が顔面トラースキック。チームドリフのフラップジャック式ボディープレスで彰人を追い詰めると高尾がシュバイン。同時にカットせんとしたHARASHIMA、ヤスを石井がフィッシャーマンバスター、入江が垂直落下式ブレーンバスターの三重奏。最後は高尾がジントニックを決めて勝利した。
試合後、高尾がマイク。「今、いろんなユニットがDDTにはできていますが、一番仲良くて長いユニットはこのチームドリフです。そして一番初めに6人タッグのベルトを獲ったのもチームドリフです。そのベルトをウチらの手元に戻したい。明日、(KO-D6人タッグの)タイトルマッチがあるけど、どちらが勝ってもベルトを取り戻したいと思います」石井「この川越は個人的に2歳から5歳まで住んでいた街です。すごい思い入れがあります。なのでまた川越でやる時は3人でベルトを巻いて帰ってきます!」入江「今日は3人だけの力じゃなく、この人達の力もあったから勝てたと思います。しず風&絆~KIZUNA~さん、リングに上がってください」しず風&絆~KIZUNA~がリングイン。入江の音頭による「プロレスは絶対に裏切らない、最後までタチムカウ!!」で全員で拳を突き上げると、入江のリクエストで再び立花美空の水噴きを顔面に浴びて、大喜びでリングを後にしたのだった。
【試合後のコメント】
高尾 DDTで一番ウチらが長く組んで、いつも一緒にいて仲のいいユニットだと思うんです。だから最初に獲った6人タッグのベルトをウチらの手元に戻したいと思います。
石井 正確に言いますと川越には87年から90年の3年間育ったんです。すごく思い入れのある街です。KO-D6人タッグももちろん獲りにいきたいです。3人で3度目の戴冠を目指したいと思います。
入江 2人と同じことですね。僕たちが一番仲のいいチームなんで、必ず6人タッグのベルトを獲ります。そして今日試合に勝てたのはしず風&絆~KIZUNA~さんの、みそたんのやつだなと思っているんですよ。ありがとうございます。
美空 ありがとうございます(笑)。
入江 僕はみそたんが僕のパートナーになってくれれば、僕は負けることはないと思うんですけど、どうですか?
美空 ごめんなさい。
入江 フラれましたね。
水野 事務所にもう一度持ち帰って考えます。
――それはチームドリフに合流するということですか?
入江 誰もプロレスのパートナーとは言ってないですよ。僕のミニーマウスになってくれと。
――大石選手とは和解した?
水野 こうして試合をやるのは3回目なんですけど、和解というかどんどん離れているのかなと。今日ディーノさんとの試合と知った時点で私たちの心の中ではディーノさんの味方だったんで、いい結果だったんじゃないかなと。今日の試合で心を入れ替えて、いい選手になってもらえたらうれしいです! まこりんとはやめて(ドリフの)3人と一緒にアイドルランバージャックに出たいです!
入江 僕もやりたいです!
水野 みそたんがいいんですよね?
入江 みそたんがいいです!
――今度は大石選手ではなくドリフの3人とやりたいと。
水野 やりたいです。
入江 GM、聞いておいてくださいね!