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【新春お年玉スペシャル! 全席2000円興行!! 2017のまとめ】メインは激しい打撃戦! HARASHIMAがベイリー退けてK

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    • 3日、東京・後楽園ホールでおこなわれた「新春お年玉スペシャル! 全席2000円興行!! 2017」。まず18時10分から島谷常寛&星誕期&松永智充&鈴木大vs岩崎孝樹&渡瀬瑞基&レッカ&下村大樹のキング・オブ・ダーク選手権8人タッグマッチがスタート。鈴木とレッカの先発で試合開始。腕を取って腕十字を狙ったレッカだが、鈴木が押し潰して防御。続いて現王者の島谷がリングインして下村をヘッドロックに捉える。下村がうまく脱出すると、松永と渡瀬がリングイン。ガブっていった松永は渡瀬をロープに振ってカウンターエルボー。さらに誕期がチョップから踏みつけ攻撃。渡瀬も松永にエルボー合戦を挑んでいくが、打ち勝った松永はサッカーボールキック。ならばと鈴木にドロップキックを狙った渡瀬だが、うまく自爆を誘い込んだ鈴木はチョップを連打。だが、どうにか鈴木をロープに飛ばしてドロップキックを叩き込んだ渡瀬は岩崎にタッチ。島谷を捕まえてバックドロップで投げていった岩崎。さらに松永が合体攻撃を狙ったレッカと下村をダブルラリアットで吹っ飛ばすと、レッカ、下村、渡瀬をボディスラムで重ね、その上に誕期がブエノスアイレス午前零時を投下。島谷は岩崎にエルボーで向かっていくと、フェイスクラッシャーからその場飛びムーンサルトからのその場飛びシューティングスター。カウント2で返され、飛び付き式DDTを狙った島谷だが、岩崎はキャッチしてコーナーに叩き付けると、串刺しニーからランニングロー。そこから一気に逆エビ固めに捉えてギブアップを奪った。これで王者・島谷が防衛に成功。

      鶴見亜門GMがリングに上がり、「新年あけましておめでとうございます」と新年の挨拶をしてから、パーカーや大阪オクトパスのDVD、開運ダルマなどの新グッズを紹介。2月12日の練馬大会、2月25日の千葉BlueField大会、3月5日の浅草橋大会のチケット先行発売と5月の大会スケジュールを発表。さらに毎年恒例、夏の両国国技館大会が『両国ピーターパン2017~ピーターパン 二十歳になっても ピーターパン~』と題して8月20日(日)に開催すると発表。1月23日からスタートする動画配信サービス『DDT UNIVERSE』ではHARASHIMAとエル・ジェネリコの特集ページが開設されるとのこと。さらに大阪大会でアイアンマン王座を奪取した越前屋俵太さんの防衛戦も模様がスクリーンで映し出される。ベルトの重圧に耐えられず、どうしてもベルトを手放したい俵太さんは、街中で屈強な整体師さんを見つけ、スリーパーを決められることに。しかし整体師さんが胴絞め式になったことで俵太さんが上に乗ってしまい、3カウントで勝利して防衛。この続きは後ほど。

      続いて翌日に後楽園大会をおこなう東京女子プロレスから伊藤麻希、のどかおねえさん、ミル・クラウンが登場。伊藤は「最近アイドルがよくプロレスをやるとかあるんでけど、伊藤は全然話題作りとかじゃないですよ! 伊藤は一生懸命やります! 同じアイドル系レスラーの才木玲佳さんと闘うので、キャラ被りは徹底的に潰してやるぞー!」、のどかは「私は1・2の三四郎を読んでプロレスを知りました。その後にDDTのプロレス教室に出会って、リングに触れる楽しさを知りました。明日は私のデビュー1周年になるんですけど、そこでプロレス教室時代の恩師のチェリーさんと試合をしていただくことになりました。1年間の成長をチェリーさんだけでなくたくさんの方々に見届けていただきたいなと思います」、そしてクラウンの代わりにクマのクマウンが「明日、黒船キャンディス・レラエと闘うんだ。つまり去年闘ったユカッチの仇なんだな。だから明日は逆襲してやるんだ! 異色対決だ。だからみんな観に来てくれる? 私はクマウンだ」と、それぞれ意気込みを語った。

      さらに3月20日のさいたまスーパーアリーナ大会で元格闘家の大山峻護がプロレスに挑戦することになったと発表。大山本人がリングに上がり「DDTプロレスファンの皆さん、はじめまして。元格闘技家の大山峻護と申します。3月20日、プロレスに挑戦させていただきます。この話をいただいたとき、実は僕は子供の頃からプロレスの大ファンでして、プロレスというものをすごくリスペクトしてきたので、正直すごく悩みました。でもこのお話を断ったら、きっと人生後悔すると思いまして、決断させていただきました。当日はプロレスの凄さ・素晴らしさを体中で体感したいと思っています。応援してください!」と意気込みを語った。

      そして全選手の入場式へ。DAMNATIONのメンバーはリングに上がらないものの、佐々木はリング上のキャンディスに向かって笑顔で手を振る。主のな選手が意気込みを述べることになり、HARASHIMAは「あけましておめでとうございます! 今年もDDTをいっぱい楽しんでください! 頑張りまーす!」、竹下は「あけましておめでとうございます。タッグベルトはもちろんなんですけど、2017年、もう一度KO-D無差別のベルトを巻きたいと思います」、ベイリーは「ベルトを獲りマス!」、KUDOは「新年早々たくさんのご来場ありがとうございます。プロレス観て楽しんだあとは、ぜひDDTフーズの各店舗に来ていただいて、今年もみんなで酒盛りしましょう!」、葛西は「プロレス・フ●ッキン・ニューイヤー! 皆さん正月気分でいるかもしれませんが、今宵は俺っちがEXTREMEな闘いを見せます!」、入江は「1月の名古屋大会のあと少しのあいだ日本を離れますが、必ず大きくなって帰ってきますので、皆さん待っていてください」と意気込みを述べたところで、GMに言われてエプロンまで上がったDAMNATIONの石川が「我々DAMNATIONはファンの皆さんのために闘っていきますので、今年も応援よろしくお願いします」と意気込みを述べたところで佐々木が蹴り落とす。最後は今年成人式を迎えるMAOが「こんにちは! たぶん15歳くらいの時からDDTのビアガーデンにお手伝いで来てて、もう5年ぐらい経って成人の年になりました。これからもDDTと一緒に成長していきたいなと思うのでよろしくお願いします!」と挨拶してからオープニングコール。

      【バックステージのコメント】
      ――今回、プロレスに挑戦されるということですが、いつ頃どのような感じでお話があったのでしょうか。
      大山 高木さんから具体的にもらったのは(昨年の)11月だと思うんですけど。それより以前より「プロレスに挑戦してみないか」というお話はあったんですけど、具体的に3月20日というオファーをいただきまして。それですごく悩んだんですけど、子供の頃からプロレスというものが大好きでリスペクトしてきたので、ここで断ってしまうと死ぬときに後悔してしまうなと思ったので決断しました。
      ――DDTプロレスの印象は?
      大山 実は大好きで、ずっと見ていた団体でした。すごく心をハッピーにする素晴らしい団体だなと思ってました。
      ――闘ってみたい選手や興味のある選手は?
      大山 いやー、まだそういうことを言える立場じゃないので。まずしっかり練習して、まずは最高のコンディションを作りたいと思います。
      ――実際プロレスの練習はこれから?
      大山 いや、もうさせていただいています。
      ――実際に練習をしてみて、いままでやってきた格闘技と違うなと感じる部分はありますか?
      大山 全然違いますね。すごい戸惑っていますね、正直言うと。受け身の取り方から……正直、ロープに振られてこんなに痛いのかとビックリしましたし、いまは1個1個勉強させてもらってますね。
      ――あくまでも今回限りの挑戦と考えている?
      大山 そうですね。そのあとのことは正直未定で、まずは3月20日にしっかり体を作って、チャレンジさせていただくってことですね。
      ――格闘家としては引退されていますけど、さいたまスーパーアリーナでまた闘うということに関しては?
      大山 はい、それも実はすごく僕の中で大きなモチベーションになっていまして。やっぱりPRIDE、HERO'Sで戦っていたさいたまの舞台にもう一度立てるというのは本当に幸せなことだなと思いました。

      第1試合は高尾蒼馬&ゴージャス松野&チェリーvs高木三四郎&大鷲透&平田一喜vs大石真翔&勝俣瞬馬&MAOの3WAY6人タッグマッチ。NωAのGoing my ωay入場、高木&大鷲に続いて平田単独でダンス踊り切り入場ときて、高尾も単独入場。最後の最後に松野とチェリーは南側客席から『心酔わせて』をデュエットで登場。その間に高尾に高木と大鷲がツープラトン・ブレーンバスター。そこにNωAが加わってT2ひーを投げる。それでも松野とチェリーは歌をやめない。リング内では高尾が孤軍奮闘。松野とチェリーはほかの皆さんがエストレージャで輪になってつながってるところにリングインして深々一礼。松野のゴージャスエルボーが不発に終わると平田が手刀無双。勝俣とMAOを抱えた高木は波動でフッ飛ばす。平田は孤立した大石も波動で飛ばそうとしたが、大石が丸め込んで勝負あり。

      【試合後のコメント】
      大石 勝ったの?
      勝俣 大石君がスリー取ったってよ!
      大石 そうなんだけどさ。
      勝俣 平田さんからスリー取っちゃったよ。
      大石 あの平田一喜からスリー取ったの? ヤベーな。
      勝俣 試合、何分?
      大石 3分何秒。新年早々……。
      MAO まあ幸先いいですよね。
      勝俣 NωAが年末、僕たちもタッグで勝って、そして年明けて一発目で大石君が勝って、このNωA乗りに乗ってるんじゃないですか!
      大石 乗ってますね!
      勝俣 キテるね!
      大石 キテるよ!
      勝俣 1月7日、KO-D6人タッグ、NωAが酒呑(童子)に挑戦しますけど、僕たちは今年の目標としてNωAがKO-D6人タッグを巻くっていうのがあります。春日部で酒呑童子なんかに負けず、三人でベルト持ってワンマンライブやるぞー!
      大石 あー、ワンマンライブだオラー!
      MAO おー!
      勝俣 よし!(三人で手を重ねて)新年早々勝ちました。この勢いでKO-D6人タッグ勝つぞ!
      三人 エイエイオー!
      勝俣 イエーイ、勝つぞー!


      第2試合はジョーイ・ライアン&ローラ・ジェームスvs赤井沙希&伊橋剛太のタッグマッチ。試合前のVTRではライアンとローラがキスしたりイチャイチャ。それを見た伊橋が今日のパートナーの赤井にキスをせがむも拒否される。伊橋は赤井に「どういう人が好きなの?」。赤井は「男らしくて引っ張ってくれるような人」。すると伊橋は「沙希、俺についてこいよ」と二枚目っぽく振る舞うのであった。そんなこんなで試合。ライアンとローラがさっそくキス。伊橋が赤井にキスをせがむも拒否られる。ライアンが伊橋の手を掴んで股間に伸ばそうとするも、伊橋が堪えてショルダーアタックを放ち「今日はシリアスじゃないとダメなの!」と訴える。替わったローラは股間を指して伊橋に「タッチ!」と要求。伊橋は「僕は触りましぇーん」と拒否し、赤井の方を向いて「アナタが好きだから!」とアピール。伊橋はローラをショルダーアタックで倒して踏みつけ。赤井が出てくるとサッカーボールキック。スリーパーに持ち込むと伊橋は「コンビネーション!」としゃしゃり出る。赤井がローラにスリーパーをかけたまま立ち上がる。伊橋の攻撃はローラにかわされるも、伊橋はそのまま赤井に抱きつきにかかる。これをライアンがエルボーで止める。さらにローラが四つん這いのライアンの背中にオイルを塗って、滑ってコーナーでぐったりする伊橋の股間に頭突き。ライアンは赤井にボディースラム。そのライアンに伊橋がレッグラリアット。伊橋はオイルを奪って体に塗りたくって、四つん這いの赤井の背中目掛けて滑って、コーナーでダウンするローラの股間へ突っ込もうとしたが、これは寸前でライアンがカット。ライアンは赤井の手を取ってチ●コスクリュー。しかし、伊橋が背中に抱き着いていたため、スクリューは阻止。赤井のミドルキックから伊橋のボディープレスはローラがカット。伊橋のライアンへのマンハッタンドロップは逆にヒザを痛めてしまう。ライアンが伊橋にチ●コスクリュー。カットに入った赤井にローラが手を取って股間に伸ばすとスクリューした。最後はライアンのロリポップキャンディー → ローラのアシストからライアンがスーパーキックを決めて勝利した。

      第3試合は男色ディーノ&石井慧介vs入江茂弘&ヤス・ウラノのタッグマッチ。客席の男性を散々漁ったディーノだったが、リングインするなり対戦相手に納得してない様子。リップロックも入江ではいけない模様。逆に入江がキスを待ったが、ディーノは張り手を見舞って石井とタッチ。続いて石井vsウラノ。石井がアームホイップからダブルニー。ディーノが出てくると男色殺法にいこうとしたが、相手がウラノではいけない模様。すぐさま石井とタッチをかわす。石井がドロップキック。これはカウント2。ディーノがブレーンバスターからナイトメア。コーナーに登るもウラノにロープを揺らされて股間を痛打。入江が出てきてテディベア。これはカウント2。ビーストボンバーはディーノがかわしてリップロックを狙うも「できるか!」。逆に入江がディーノの腕を取ってリップロック。これでディーノはダウン。入江が押さえ込むもカウント2。入江は「バカにしやがって!」とブレーンバスターを狙う。ディーノが逆に垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけて「恥かかせやがって!」。石井が出てきてスライディングのニー。カウント2で返した入江に石井はダイビング・サマーソルトアタック。入江もブラックホールスラムでやり返してウラノとタッチ。ウラノのDDTはカウント2。石井は回転エビ固めを回避してローリング・セントーン。ディーノのケツ掘り+石井の顔面ニー、さらにディーノの男色ドライバーは入江がカット。ディーノがコーナーで生尻出し。石井は入江のビーストボンバーをウラノに誤爆させて、入江を地獄門に吸い込ませる。石井がウラノにダブルアームDDTを狙うも、ウラノがジャックナイフに切り返して勝負あり。

      試合後、ウラノが石井の肩にかけられた世界ジュニアのベルトを奪って見つめる。これは入江が取って石井に返却したが、ウラノはニヤリと笑みを浮かべて引き揚げた。

      【試合後のコメント】
      ――試合後、石井選手の世界ジュニアのベルトにすごく興味を持たれているように見えましたが。
      ウラノ そうっすね。今年の抱負としてケガなく、変わりなくやれたらいいなと思っていたんですけど、いつも通り試合したら石井から勝ってしまって。石井はたぶん自分のほうを見ていなかったんですけど、肩から掛けているベルトを見たらすごく歴史を感じる、自分が昔憧れていたベルトを見た感じがして。2017年の新春にして、正月ボケみたいなものがパッと吹き飛んだ気がして。このベルトに挑戦出来たらいいなという気持ちが急に……どうなんですかね。出来るんですかね?
      ――今日、石井選手に勝ったことで(世界ジュニア王座に)挑戦表明ということですね。
      ウラノ そうですね。まあでも「いつでも挑戦出来ます」っていう気持ちではないんで。ちょうどいい…半月くらいはスパンがあって、いい頃合いで挑戦出来たらいいなと。あとはもうお任せします! 誰に任せるのか分からないけど、挑戦させてくれるなら。明日にでも出来るっていう気持ちではないですけど、半月あれば気持ちもいろいろと整えられるので。
      ――15、6年前に全日本プロレスに上がっていましたけど、その頃の世界ジュニアのイメージは?
      ウラノ ケンドー・カシンのベルトっていう印象がすごくあって。ケンドー・カシンという存在も自分にとってすごく遠いというか、本当に神様ぐらいに思っていたんで、その人が持っているということで。それが最近ケンドー・カシンとシングルマッチをさせてもらったり、少しはその頃のケンドー・カシンに近づけたのかなという気持ちもあるので、あのベルトを獲ることで当時のケンドー・カシンを越えられたらいいなと。(当時のことを)言われて、いま思いました。
      ――タイトルマッチはDDTでやりたいですか? それとも全日本のリングに殴り込んで?
      ウラノ 殴り込みっていうことはないですけど、自分にとっては全日本プロレスもすごくお世話になった団体なので。もうその辺は何でもいいです! DDTでやれるならDDTでやりたいし、全日本でやれるなら全日本でもやりたいし。それはもう自分がワガママを言えるような権利はないので。とにかくベルトに挑戦したいです。

      ――今日の試合でウラノ選手にピンフォールを奪われてしまいましたが、ウラノ選手が先ほど世界ジュニア王座への挑戦表明をしました。
      石井 何かKO-Dタッグを獲ったときとか、チームドリフを結成したとき、そしてEXTREME獲ったとき、何か毎回ヤス・ウラノ出てきますね。でも今日ピンフォール取られたのは確かなんで。よく考えたらウラノさんと全日本の関係って、あの人2002年の新春ジャイアントシリーズに出てるんですよ。で、1月2日の後楽園ホールで荒谷望誉選手に1分48秒で負けているんですけど、あとは何かかつて僕の大好きな川田利明さんと当たったことがあるとか、スティーブ・ウイリアムスのドクターボムを受けたことがあるとか、マイク・ロトンドともシングルやってるって、全日好きの僕に自慢してきたことがあるんでね。そう考えるとウラノさんもこの全日本のベルトに思いがあるのかなと思うので、まあやられてますし。完璧にスリーカウント取られましたし、(ヤスの挑戦を)受けたいと思います。
      ――ウラノ選手の挑戦はDDTのリングで受けたいですか? それとも全日本のリングで?
      石井 まあ、いまのところ2回とも防衛戦を全日本でやっているので。DDTのファンの人にもこのタイトル戦を見せたいっていう気持ちがあったりしますね。
      ――石井選手としては(Jr. BATTLE OF GLORYの)リーグ戦の前に防衛をしたいって感じですか?
      石井 そうっすね。もちろん、チャンピオンとして全日本のリーグ戦に出たい気持ちが強いんでね。で、この借りをちょっと引きずったままは出たくないですね。

      第4試合はKUDO&坂口征夫&高梨将弘vs高山善廣&ディック東郷&ワンチューロの6人タッグマッチ。KUDOと東郷の先発でスタート。グラウンドの攻防から高梨vsワンチューロへ。ワンチューロは丸め込みからショルダーネックブリーカー。替わった高山がハンマーパンチやボディースラムで高梨を攻め立てる。コブラツイストは坂口が蹴りでカット。すると高山が坂口を場外に出して鉄柱へとぶつけていく。東郷とワンチューロもKUDO、高梨を場外に出していく。坂口がヒザで高山にやり返すも、高山もハンマーパンチを振り下ろしてリングイン。東郷はKUDOを客席へと投げたが、坂口が駆けつけて東郷を場外マットへと叩きつける。リング内では高梨がローンバトルを強いられる。東郷に足を取られたが空いている片足で延髄斬り。替わった坂口は東郷にミドルキック。東郷もナックルでやり返してラリー。坂口がミドルキックで押し込んで払い腰からPKもカウント2。東郷もカウンターのラリアットでやり返すと高山がダブルアームで投げる。坂口もコーナー対角線のランニング・ミドルを発射してKUDOとタッチ。高山もワンチューロと交替。KUDOがトップロープ越えのダブルニー。これはカウント2。坂口が入ってサンドイッチPKを狙うもこれは高山と東郷がカット。高山のバックドロップ+ワンチューロのネックブリーカーの合体技は坂口がカット。東郷が坂口にクロスフェース。高山とワンチューロのダブルインパクトは高梨が阻止。コーナーで腹這いにさせられたワンチューロに坂口が串刺しニー。KUDOがワンチューロにバズソーキック。カウント2で返したワンチューロはバックスピンキックを回避して丸め込むもカウント2。KUDOが向かってきたワンチューロにバックスピンキックをズバリと決めると、ダイビング・ダブルニーを投下して勝利した。

      【試合後のコメント】
      高梨 これは何だ? 完勝っていうのか、辛勝っていうのか。どっちか俺は分からねぇよ。俺の力だったら勝てなかったからな。でもな、酒の力と兄弟たちの力を借りれば俺ら負けねぇよ。何てったって俺たちKO-D6人タッグのチャンピオンなんだからな。次のチャレンジャーは誰だ、オイ! 次、俺らに来るのは誰だ? 聞いたところによると、NωAの三人らしいじゃねぇか! あいつらは今日、誰に勝ったんだ? ゴージャス松野にチェリー、とんでもない強豪を下して俺らのベルトに挑戦する、あいつらと闘って勝てるかどうか不安だよなぁ…なんてわけねーだろ! ふざけるんじゃねぇNωA! お前らはな、ゴージャスとかチェリーとかと仲良く歌っていればいいんだよ! 俺らのベルトに挑戦する? そんな権利はどこにもねえんだ! お前らの実績で何で挑戦出来るんだよ! オイ! 俺が言うのも何だけどな、俺の横にはこの二人がいるんだよ。まずテメーらな、この二人の前に立てるのかよ! オイ兄貴、言ってやってくれ!
      坂口 お前らなケガしないうちに歌だけうたって帰れ! それだけだよ。ねえ兄貴。
      KUDO アイドルなんてよ、DDT20周年の歴史知ってるだろ? 元祖アイドルはこっち(高梨)だから。
      高梨 やめろ! 俺に振るんじゃねえ! 話を戻すぞオイ! オイMAO、今日、成人を迎えて何かハタチのお祝いされていたけどな、テメーの知らない大人の世界・酒の世界っていうのを教えてやるよ! 苦い酒になるだろうな! 楽しみにしてろよ! NωAなんかに負ける要素は何ひとつない。あるとしたら、それは俺が出て行くことくらいだ。けどな、俺が出なきゃこの二人で余裕だよ! ハンディキャップマッチでもいいぞ! そういうことだ。兄貴、もう1回最後に言ってやってくれ、NωAの連中に!
      KUDO もう俺らはこの三人だったら誰にも負ける気しないし。いくらでもかかってこいよ! 全部潰してやるから。以上!


      第5試合はDDT EXTREME級選手権試合。第38代王者の葛西純は彰人を相手に2度目の防衛戦。ルールは蛍光灯IPPONデスマッチ。蛍光灯に触れている選手が一名で蛍光灯が割れたしまった場合は、触れている選手が負け。蛍光灯に触れている選手が2名の場合で割れてしまった場合は、攻撃をしたほうが負けとなるルール。彰人、葛西と入場してベルト返還の後に『止まらないHa~Ha』が流れて黄色く塗られ、IPPONと書かれた蛍光灯が仰々しく運ばれてくる。客席から「蛍光灯」コール。蛍光灯一本がロープに括られて試合スタート。互いに蛍光灯にぶつけようとしたり、彰人がトスした蛍光灯を葛西がキャッチできずに離してしまうが割れずにセーフ。彰人は蛍光灯をキャンバスに置く。彰人は葛西にスナップメイヤーを仕掛けて蛍光灯を割ろうとする。これは葛西が堪えて彰人を投げるが彰人は側転で回避。フィンガーロックも押された彰人が何とか堪えて割らない。彰人は蛍光灯をロープに括りつける。ロープに振られた彰人に蛍光灯が接触するが割れずにセーフ。彰人は蛍光灯をコーナーに立てかける。葛西が彰人にラリアット。カバーするもルールによりノーカウント。葛西はリング下から偽物の黄色い蛍光灯を持ってくる。それを本物とすり替える。彰人はそこに葛西をぶつけて喜んだが、それは偽物。葛西はパールハーバーを狙ってコーナーへ。そこへ彰人が蛍光灯をトスしてデッドリードライブ。葛西がうまく蛍光灯を抱えて割れない。彰人は葛西が蛍光灯を手にしたまま俵返しで投げるが、それでも割れない。蛍光灯をキャンバスに置いて彰人が葛西に雪崩式の河津落とし。しかし、回避してセーフ。葛西は蛍光灯に彰人をリバースタイガーで叩きつけようとしたが、彰人が回避。彰人は蛍光灯の上にフェースクラッシャーでぶつけようとしたが、葛西が回避してセーフ。彰人はイス2脚に蛍光灯を差し込む。その上へのハナマサを狙う彰人。葛西がかわしてラリアット。さらにリバースタイガーを狙う。逃げる彰人に頭突きからリバースタイガーで叩きつけて勝利した。

      【試合後のコメント】
      ――蛍光灯IPPONデスマッチルールを考案した彰人選手としては悔しい負けになってしまったと思いますが。
      彰人 そうですね。蛍光灯IPPONデスマッチ、僕が考案したルールですけど、今日合わせていままで4回やって、初めて負けましたね。葛西純はやっぱり世界一のデスマッチファイターです。うん。葛西さんはいつも蛍光灯を何本も使って試合して、割ったりしてるわけですえkど、たぶん葛西さんも蛍光灯から逃げる・逃れるっていうスタイルの試合って初めてだったと思うんですよ(苦笑)。戸惑いがあったと思うし、何なら僕のほうが順応していたと思うんですね。けど試合中にすぐ学習して、自分のモノにして、最後ああやって僕が負けてしまって。EXTREME、僕にとってすごい思い入れのあるベルト。たぶんDDTのベルトの中で一番思い入れのあるベルトなんですよね。それをちょっと取り損ねたっていうのは痛いですけど、僕、今年30(歳)になるんですよ。三十路になるわけです。いままでは割とベルトは機会があれば・チャンスがあればって感じで思ってやってましたけど、もう30で。そんなに僕も時間があるわけでもないので、DDTのベルト何でもいいですよ! シングルでもタッグでもいいし、6人タッグでもいいし。何ならアイアンマンでもいいですよ。獲れるものがあれば全部挑戦して、全部獲りたいと(思います)。DDTでベルト全部揃えたことがあるっていうのは少ないんで。HARASHIMAさんすら6人タッグ獲ったことないから、全部揃えたことないんですよ。僕もその中の一人にいずれ入りたいかなと思っています。今年は挑戦っていうテーマでやっていこうかなって思います。

      第5試合終了後、スクリーンでは越前屋俵太さんが戸越GINZA商店街で、新たなるアイアンマン王者を探している様子が映し出される。街行くお父さんにコブラツイストをかけてもらおうとしたが、お父さんがかけ方が分からず、俵太さんが試しにかけてみたところお父さんがギブアップして俵太さんが王座防衛に成功。

      「このままでは宝の持ち腐れなので、誰に取り返してもらいたい!」と叫んだGMは、続けて3月20日のさいたまスーパーアリーナ大会で豊臣秀吉&武田信玄&真田幸村vs織田信長&上杉謙信&柴田勝家の戦国武将マッチが決定したと発表。コーエーテクモのスマホ用ゲーム『信長の野望~俺たちの戦国~』とコラボし、秀吉を高木三四郎、信玄を武藤敬司、幸村を木高イサミ、勝家を関本大介、謙信を秋山準、信長を飯伏幸太がそれぞれ扮することが発表されると、場内から大きなどよめきが起こった。

      第6試合はキャンディス・レラエvs佐々木大輔のシングルマッチ。佐々木は花束持参。キャンディスの前に跪いて花束を渡す。受け取ったキャンディスはあっさり放り捨てるが、佐々木は意に介さず「ハロー・キャンディス。今日も最高にカワイイぜ。大事な話がある。ここに離婚届けがある。ジョニー・ガルガノ(夫)のサインも入っている。そしてここに婚姻届けが私の名前が入っている。今日はもう試合とかいいから、ここにサインしてくれ!」と懇願。ワンチューロが呼ばれてキャンディスに通訳。キャンディスは「試合に勝ったら、たぶん考えるかもしれない」とマイク。佐々木は「試合だー! 松井! 試合だー!」とやる気を見せてスタート。

      キスを迫って口を尖らせる佐々木にキャンディスは張り手。ローキック連打からアームホイップで投げ飛ばしていく。コーナーから飛びつきのコルバタで場外に佐々木を送りだす。リングインした佐々木にキャンディスはエルボー連打。佐々木はキャンディスをなぎ倒して低空ドロップキック。場内はブーイング。佐々木はナックルパンチ。場内はブーイング。腹にパンチして「俺の子はいないんだよ!」。ブレーンバスターからカバーするもカウント2。佐々木はTシャツを使ってチョーク攻撃。これは松井レフェリーに止められる。佐々木はキャンディスをコーナーに固定すると両手を広げて乳を掴もうとするが、キャンディスが拒否してスイングDDT。場外に出た佐々木にトペ・スイシーダからの飛びつきDDT。リングに佐々木を戻して背中にダイビング・フットスタンプ。これはカウント2。さらにオールドスクール式DDTを決めたがカウント2止まり。佐々木は向かってきたキャンディスをみちのくドライバーⅡで叩きつけると、ダイビング・エルボードロップを投下。かわしたキャンディスがボールズプレックスを狙うが佐々木が堪える。キャンディスもコルバタ式卍固めからガルガノエスケープにつなぐ。逃げようとする佐々木に十字架固め。これはカウント2。キャンディスは丸め込みを連発。しかしカウント2で返した佐々木がクロスフェースへ。逃げるキャンディスをリング中央に引きずり戻して変形クロスフェースに持ち込む。キャンディスが丸め込みで切り返すもカウント2。佐々木がドロップキック。ダイビング・エルボードロップを投下し、さらに佐々木は「アイム・ソーリー…」とリック・フレアー引退試合のショーン・マイケルズよろしくスウィート・チン・ミュージックを狙う。しかし躊躇する佐々木。するとキャンディスが佐々木に中指。これに佐々木が怒ってスウィート・チン・ミュージックからべトナムドライバーⅡを決めて勝利した。

      試合後、佐々木は「サインを! 俺とプロレス界のジョン・レノンとオノ・ヨーコになってくれ。ウィル・ユー・メアリー・ミー?」とキャンディスに迫る。場内は「イエス」のチャント。キャンディスは離婚届も婚姻届けも破り捨て「タイプじゃない。佐々木はローラが好きだと聞いた」と暴露。佐々木は「なんでそれを知ってるんだ! 1年前の俺と違うだろ! 俺は今このDDTのエースでDAMNATIONはインディー大賞も取ったし、DDT、いやこのプロレス界で一番人気のあるユニットなんだよ! なぜだ!」と泣きながら食い下がる。キャンディスは「タイトルがない。WWEのジョニー・ガルガノはベルトを持っている。もう話にならない」とキッパリ。これに佐々木は「ベルト! ベルトって! クソー! 結婚は今日は諦める。ただ、最後にキスしよう」と迫ったが、キャンディスが張り手からボールズプレックスを決めて溜飲を下げた。

      【試合後のコメント】
      ――本日、佐々木選手から大観衆の面前で公開プロポーズされましたが、心境は?
      キャンディス そもそも(離婚届も婚姻届も)日本語で書けないわ。佐々木サンはすごい結婚したいみたいね(笑)。
      ――佐々木選手が試合に勝ったら考えてあげてもいいという発言があったが。
      キャンディス ノー! あれは単なる冗談よ。本気じゃないわ。
      ――佐々木選手はまだあなたのことを諦めていないようですが……。
      キャンディス ハハハハ。知らないわよ。何回来てもノーサンキューよ(笑)。
      ――かなり諦めの悪い男ですよね。
      キャンディス もう何をするか分からないわね。どうしたらいいの?(笑)
      ーーでも佐々木選手はあなたのためにDDTの頂天のベルトを獲ろうとしていますよ。
      キャンディス 彼はクレイジーね(笑)。
      ――ガルガノ選手と比べて、佐々木選手は何が足りないですか?
      キャンディス ガルガノはいじめをしないわ。佐々木サンはいっつも(石川を)いじめてるでしょ。暴力ばっかりなところね。

      セミファイナルは竹下幸之介&アントーニオ本多&樋口和貞vs石川修司&遠藤哲哉&マッド・ポーリーの6人タッグマッチ。今日のポーリーは頭に鏡餅を乗せて登場。竹下の入場をDAMNATIONが襲撃して試合開始のゴング。激しい場外戦からリングに戻ると竹下が石川、ポーリーのボディープレス、遠藤のその場跳びシューティングスターで攻め込まれる。ローンバトルを強いられた竹下だったが、遠藤にフロント・スープレックスを決めるも、タッチは石川に阻まれてしまう。竹下はそれでも石川とのラリアットを相打ちにすると、果敢にエルボーの打ち合いに挑んで、投げ捨てジャーマン。石川も直後にラリアットを決めてダブルダウン。竹下はアントンにタッチせんとしたが、その権利を樋口が強奪して替わったポーリーに向かっていく。ポーリーがコーナースプラッシュ。これはカウント2。ブレーンバスターは樋口が投げ切って、逆水平連打。ポーリーもカウンターのルーテーズプレスで潰す。ハンマーパンチに樋口は突っ張りでやり返す。重爆ドロップキックからアントンとタッチ。アントンはナックルパンチを連打。さらにバイオニックエルボーを決めたがカウント2。アントンはロープワークの際にポーリーに躓いてしまう。DAMNATIONに囲まれてしまうと「ヒザの打ちどころが悪くて切れ痔になった。今年は自分の健康を第一に考えてギブアップにして今後に備えなきゃいけないが、ここでギブアップするのはあまりにも見てくれるお客さんに申し訳ないから昨日徹夜で考えてきた昔話をやっていいですか? 鶴の恩返し!」。しかし内容は鶴ではなく、爺さんと婆さんが見てない間に自伝『金網の青春』を書きしたためていたブルであり、『ブルの恩返し』と判明。アントンはこれに動揺したポーリー、遠藤にサミング。しかし、石川にはかんぬきにされたがこれは竹下がカット。アントンは石川にシャイニング・ごんぎつね。竹下がラリアットで石川を排除。樋口がポーリーをボディースラムで蹴散らす。アントンが遠藤にダイビング・フィストドロップもこれは剣山。遠藤がハンドスプリング・ニールキックから垂直落下式ブレーンバスター。カウント2で返されると変形フェースバスターからスカイツイスター・プレスを投下して3カウント。試合後、樋口と竹下が一触即発となった。

      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第60代王者のHARASHIMAはマイク・ベイリーを相手に2度目の防衛戦。場内は「スピードボール」のチャント。互いに蹴りで間合いを図る。HARASHIMAがグラウンドに引き込むと、HARASHIMAがヘッドロック。ショルダーアタックで倒されたベイリーがミドルキック連打からエンズイギリ。さらに場外のHARASHIMAにブエロデアギラを繰り出す。ベイリーは助走の長いランニング・ローキック。リングに戻しても鋭いローキックで襲い掛かる。さらにコーナーでミドルキック連打。HARASHIMAは蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリュー。ニードロップからレッグロックと足への一点集中で攻め立てる。蹴って解除しようとするベイリーにHARASHIMAは脚を何度も踏みつけていく。HARASHIMAはグラウンドスクリューから足4の字。ベイリーはなんとかロープを掴む。掌底で抵抗するベイリーにHARASHIMAは足を刈ってレッグロック。ベイリーはこれもロープに手を伸ばす。10分経過、HARASHIMAはミドルキック。ベイリーもミドルキックでやり返すが足へのダメージが残る。ベイリーはHARASHIMAのミドルキックをかわしてスピンキックで顔面を射抜く。コーナーにもたれかかるHARASHIMAにベイリーが串刺しニーを連打。竜巻旋風客からその場跳びトルニージョ。これはカウント2。バックを取るベイリー。バックを取り返したHARASHIMAのリバース・フランケンをかわして逆にリバース・フランケン。ベイリーはコーナーに登るもHARASHIMAが前蹴りで止めて雪崩式ブレーンバスター狙い。ベイリーは頭突きで止めて雪崩式パワーボムを仕掛ける。抵抗するHARASHIMAを蹴ったベイリーが肩車で抱えてロープへ。HARASHIMAはリバース・フランケンで逃げてベイリーを場外へと落とす。HARASHIMAはすぐさまプランチャ。HARASHIMAのスワンダイブ式ボディープレス狙いをベイリーは顔面フロントハイキックで止めるブレーンバスターを仕掛ける。HARASHIMAが抵抗して両者エプロンへ。ミドルキックのラリーで15分経過。HARASHIMAがハイキックから奈落式ジャーマンを狙う。ベイリーが堪えるとエプロンでのその場跳びムーンサルト・ダブルニー。リングに戻してカバーもカウント2。ベイリーはバズソーキックをかわされたがスピンキック。これはカウント2。ミドルキック連打から顔面フロントハイキック、さらにジャーマン。しかしカウント2止まり。HARASHIMAは蹴り脚をキャッチしてエルボー。ベイリーは張り手で抵抗。HARASHIMAも張ると打ち合いに。HARASHIMAが直後にジョン・ウー。ベイリーの背中にスタンド式蒼魔刀。さらに雪崩式リバース・フランケンで吹っ飛ばすと蒼魔刀狙い。かわしたベイリーが背中にその場跳びムーンサルト・ダブルニー。続くシューティングスター・ダブルニーはHARASHIMAがかわすも互いの足が接触。20分経過、HARASHIMAがミドルキック。ベイリーもミドルキックで返す。ミドルキックが2度交錯してHARASHIMAがハイキック。つるべ落としはベイリーが着地してバズソーキック! しかしカウント2止まり。ベイリーは再度シューティングスター・ダブルニー。HARASHIMAが回避して間髪入れずに蒼魔刀を発射! HARASHIMAはつるべ落とし。ベイリーはカウント2で肩をあげる。ならばとHARASHIMAは蒼魔刀でベイリーの奮闘を断ち切った。

      22分を越える熱戦の末、辛くもベイリーを退けたHARASHIMAが「ベイリー、ありがとう! ええっと…サンキューベリーマッチ。キミの蹴りは・とても・強かったよ。ユアキック、ベリーハード。ストリング…強いよ、とりあえず本当にもう。今日闘えて僕は嬉しかったです。彼が日本来る前から僕、YouTubeとかで試合見てて、こいつスゲーなと思ったのがマイク・ベイリーでした。そんな彼と闘えてすごく嬉しかったです。あと一発いいのをもらっていたら僕、危なかったんで(苦笑)。また何度でも試合しましょう。本当にありがとう。サンキュー」と言うと、ベイリーはロープを掴みながら立ち上がり「HARASHIMAサン、あなたはいつも笑顔だ。僕には笑顔はない。だが、悲しいわけじゃない。僕が笑顔になるためにプライドを懸けてもう一度勝負したい。アリガトウゴザイマス」と伝えてからリングを降りた。

      そしてGMがリングに上がり、次の防衛戦が1月29日の後楽園ホール大会で、この防衛戦がさいたまSA大会前最後の防衛戦になることを伝える。そこにDAMNATIONが現れ、佐々木が「HARASHIMAさんよぉ、俺の人生にはキャンディス、いやそのベルトが必要だ! 俺の挑戦を受けろ!」と挑戦表明。それを聞いたHARASHIMAは「なんだい? これはベルトだけど……。僕は別に断る理由ないし、去年僕、(佐々木に)絞め落とされているからね。だからやり返さないとね。もちろん挑戦受けてやるさ」とその場で受諾したため、1・29後楽園大会でのHARASHIMAvs佐々木のKO-D無差別級戦が決定。

      すると佐々木が「今日は俺だけの話じゃない」と言って、ポーリーのEXTREME級王座挑戦を表明。王者・葛西を呼び込んだ佐々木は「葛西さん、ポーリーがあんたにひと言いいたいことがあるって」と言ってマイクを向けると、ポーリーは「葛西、ハッピーニューイヤー」と言ってニヤリ。これを受けて葛西は「いまの言葉、しかと受け止めかねた。オイオイオイ、こいつ何言ってるの? 頭おかしいんじゃねぇの? いや、立派なキチ●イかもしれねぇ! 俺っちもよ、このベルト2回防衛して、いま誰とやっても負ける気しねぇんだわ。頭のイカれたおめーのためのドラマティックで、エクストリームで、クレイジーな形式用意しておくぜ。楽しみにしておけよ」と受諾。2・4大阪大会で葛西vsポーリーのEXTREME級選手権も決定。

      葛西がリングを降りたあと、佐々木はさらに「オイ、GM、話はまだあるぞ。29日の後楽園で俺があのキャンディスを、あのキャンディスを腰に巻いたら、次の挑戦者は決まっている。テツヤだ」と言い出す。GMが「さいたまの挑戦者に関してはちょっと……」と言うので、石川が「俺は?」と佐々木に食い下がるも、佐々木は殴り飛ばす。するとGMが「ちょっと聞けよお前ら!」とDAMNATIONを一喝してから「さいたまの挑戦者は私に考えがあるんで」と言ってから、KUDO、竹下、樋口を呼び込む。そしてGMはこの三人に遠藤を加えた四人でトーナメントでおこなうと発表。トーナメント1回戦は1・7春日部大会で竹下vs樋口、1・8名古屋大会でKUDOvs遠藤をおこない、1・29後楽園大会で決勝戦をおこなう。このトーナメント優勝者が、3・20さいたま大会のメインでHARASHIMAvs佐々木の勝者が持つKO-D無差別級王座に挑戦すると発表した。竹下は「オイ樋口、年越しプロレスの借りは次の春日部で返したるからな。確かにお前は強い。でもね、さいたまスーパーアリーナのメインに立つのはこの俺や。誰でもない。チャンピオン誰が来てもいい。僕がチャレンジャーとして、さいたまスーパーアリーナのメイン決めたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします」と言えば、樋口は「年越しではあんたからフォール奪って、正直誰にも負ける気がしない。ここにいる誰よりも俺が一番勢いに乗っていて強いと思っている。あんた倒して(KUDOと遠藤の)どっちか分からないけど、上がってきたほうに勝ってさいたまに行くのは俺だ。ごっつあんです」と宣戦布告。続いてKUDOが「俺とHARASHIMAはDDTでデビューして今年で16年です。DDTの歴史を作ってきたのは俺とHARASHIMAです! 若い衆には悪いけどさ、DDT20周年さいたまスーパーアリーナ、メインイベントに立つのは俺とHARASHIMAだ」と言い放つと、遠藤は「いま神のお告げでもあった通り、さいたまスーパーアリーナでメインに立つのはこの俺、そしてカリスマ佐々木大輔様だ!」と言ってのけた。

      最後はリングに一人残ったHARASHIMAが「改めまして新年あけましておめでとうございます! もういろんなことがあり過ぎて……でも……そう! マイク・ベイリーね。みんな見てて分かったと思いますけど、本当強かったですよ。本当危なかった。あんだけ蹴れて飛べる選手なんてそうそういないし、すごいよ。あと昨年末に闘った入江もめちゃくちゃ強くなってきているし、その前に大阪で僕が勝った石川修司も本当にめちゃくちゃ強いし、何だかすごいことになってますよ! みんな強いってことだよ(笑)。でね、次が佐々木とやって、勝てばさいたまのメインが決まる。これはね絶対勝って、メインのリング立ちたいと思います! 1月29日、佐々木に勝ってさいたまのメインのリングにチャンピオンとして立ってやるさー!(なんでー?)そしてそのリングでは誰が勝ち上がって挑戦者として来ても、闘って勝ってやるさー!(なんでー?)さいたまスーパーアリーナ大会、がっちり盛り上げてやるさー!(なんでー?)DDT20周年、これからももっともっと盛り上がってやるさー!(なんでー?)何でかって、それは鍛えているからだー!」で2017年一発目の後楽園大会を締めくくった。

      【試合後のコメント】
      ――ベイリー選手とやってみていかがだったでしょうか。
      HARASHIMA いや、本当強かったですね。彼は蹴りが強くて飛べる選手っていうのは分かっていたので、足攻めをしたんですけど、逆に足攻めをしたことで彼の負けん気の強さを出してしまったのかなと(苦笑)。あれだけの強い蹴りを、あれだけ足を攻めたのに打ってくるハートの強さはちょっとビックリしましたね。あと蹴りも強かったですね。
      ――ベイリー選手の必殺技であるシューティングスター式ダブルニードロップ、あれだけは食うまいと防御してましたが。
      HARASHIMA そうですね。あれだけは食らわないように、食らわないようにで。ギリギリでしたね。
      ――次の防衛戦が29日、佐々木大輔選手に決まったわけですが。最近の佐々木選手の印象は?
      HARASHIMA 相変わらず彼らしくと言うか。いや、うん。いんじゃないですか。いいと思いますよ。うん。やっぱり大きいことを言って、ちゃんと結果を出していくっていうのは。で、やっぱりプロレスがすごいうまいので。勝てる強さを持っている選手なので。自分、本当にやり返したいので、彼が名乗りをあげてきたのは理由はどうあれ、ここは嬉しいことですね。
      ――その先には3月にさいたまスーパーアリーナ。佐々木選手に勝てばメインで防衛戦をおこなうことになります。
      HARASHIMA これは絶対に負けられないですよ! 相手?
      ――そうですね、4選手によるトーナメントですが。
      HARASHIMA もし、まあ……先のことはまだ考えたくないけども。いや、それは佐々木に勝ってから……あ、でもそのときにはもう(挑戦者は)決まっているんですね。じゃあ現時点で4人、本当にそれぞれ誰が来ても……ただKUDO君が言った言葉は響きましたね。確かになっていう。
      ――やはり20周年の記念大会のメインでKUDO選手という思いは、HARASHIMA選手にもあると。
      HARASHIMA そうですね。でもね、それは彼がしっかり勝ち上がってきたら。そうなったらそれはそれでスペシャルな感じがしますね。
      ――今日ベイリー選手は初挑戦でしたが、無差別級のタイトルマッチとしてはフレッシュな感じがしました。
      HARASHIMA さっきも言った通り、本当に強い選手でしたね。楽しかったですよ。もうボロボロですけど(苦笑)。あれだけ思いきり蹴って、蹴られてって出来る相手なので。気持ち良かったですね。

      ――KO-D無差別級王座に初めての挑戦、相手はHARASHIMA選手でした。
      ベイリー 初めてだったので、またチャンスはあると思っています。
      ――かなり足を攻められましたが。
      ベイリー プロレスは本当に危ないスポーツだよね。何が起こるか分からない、それがプロレスだよ。足はかなり攻められてしまったので、状態としてはあまりよくないね。だから次の試合ではあまり蹴りを使わないでおこうと思っているよ。もっと掌底やスープレックスを多用していこうと思っています。さすがに足のダメージが大きいね。
      ――次やったら無差別級のベルトは獲れるという手応えは?
      ベイリー もちろんあるよ。当たり前だよ。今日ベルトを獲るチャンスは(手で少しと表現してから)これくらいだった。でも次、チャンスが来たら絶対にベルトは獲るよ!

      佐々木 おい、いま俺たちに必要なのはキャンディス、いやベルトだ。俺が1月29日HARASHIMAからベルト獲って、さいたまスーパーアリーナでキャンディスと結婚式だ。
      ――キャンディス選手は「何度来ても嫌だ。そのためにベルトを獲ろうとしているなんて佐々木選手はクレイジーね」と言ってましたが。
      佐々木 ベルトがあれば結婚出来るだろ! 俺はキャンディスとの結婚、諦めてないぞ。
      ――そのためにHARASHIMA選手と対戦するわけですが、絶対的エースで相当手強い相手だと思いますが。
      佐々木 おーーーー、HARASHIMAさんはもう過去のエースだから。いまのDDTのエースは俺とテツヤ。
      ――ポーリー選手がEXTREME級に挑戦するということで、相手は葛西純選手ですが。
      佐々木 (ポーリーのお腹をさすりながら)ポーリーのお腹もちょっと寂しいからな。べルトのひとつは獲りたいって言ってるからよ。
      ポーリー ハハハハハハ。

      ――遠藤選手は挑戦者決定トーナメント1回戦でKUDO選手と当たりますが。
      遠藤 誰が来ようが関係ない。神のお告げがあったからな。全員聞いてるだろ? ホールに来ている奴ら。さいたまのメインに立つのは俺と佐々木大輔様だ。
      石川 俺は? 俺は? ねえねえ、俺は?
      佐々木 テメーは黙ってろ!(蹴り飛ばす)
      石川 ああ、痛い! あー!
      佐々木 以上だ!(遠藤と一緒に控室へ)
      石川 (ポーリーが肩を貸すと)俺にはポーリーしかいないよぉ。ポーリーしか信じられない(苦笑)。


      ――挑戦者決定トーナメントをおこなうことになり、1回戦の相手が遠藤哲哉選手に決まりましたが。
      KUDO まあ対戦相手はあまり関係ないね。気にしていない。DDT20周年、DDTに対する思いが一番強いのは誰なのかって。それはやっぱり俺とHARASHIMAだと思うし、DDTでデビューして16年、リング屋入れたもっと長いよ。本当に……DDTが俺のすべてだし。20周年、このタイミングでやりたかったな。その先はもうないと思っているから。DDTに対する思いが強い奴が勝つ、そういうトーナメントだと思っています! 俺は絶対負けないですよ。

      ――年越しプロレスの決勝で対戦した竹下選手と今日はタッグを組みましたが、試合後小競り合いをする場面もありましたが。
      樋口 何をそんなカリカリしているんだって感じはしましたけどね。ただメイン終了後にああいうことが起きて、とりあえず1回戦、竹下幸之介ですか。リング上でも言った通りなんですけど、いま自分は年越しプロレスで竹下幸之介から直接フォールを奪って、誰にも負けないんじゃないかって。あの4戦を経験してすげーレベルアップしてるんですよ。で、まあ負ける要素はないと思っています。経験が浅いとかキャリアが浅いとかいろいろあるんですけど、そういうのも全部ぶっ飛ばせるくらいの力があると思うので、とにかく春日部で竹下幸之介ぶっ飛ばして、後楽園で遠藤哲哉、KUDO、まあどっちが来てもぶっ飛ばして。で、さいたまスーパーアリーナのメインに立って、そのときの王者もぶっ飛ばして、俺が王者になります。
      ――トーナメントの反対側はKUDO選手と遠藤選手ですが、ではどちらにかに上がってきてほしいとかそういう希望は?
      樋口 関係ないっすね! もう目の前の敵を倒せば、それでベルトがついてくるじゃないですか。もうそれしか考えてないですね。

      ――トーナメント1回戦で年越しプロレスの決勝戦で敗れた樋口選手との対戦が決まりました。
      竹下 やっぱり年越しプロレスって今回だと5団体ですか。いろんなお客さんがいて、サムライTVさんでも生中継している。あんな大観衆の前で、あのときはもう2017年になってましたから、年明け早々あんな大恥かきましたんで。正月はもう眠れなかったですね。とにかく食べ続けてましたね。その結果4kg増えまして、ただいまの体重102.5kg。今日、やっぱり石川修司、ポーリーとかと当たって、当たり前していないと。この2日3日で強くなっているんで。やっぱり樋口へのリベンジを早く果たしたいと思っていて、今回もたまたま運良くと言いますか、タッグ組んでてここで仲良しこよしするのも違うだろと思っていたんで、あんなふうにちょっと挑発したらGMが1回戦で組んでくれたので。これもタイミングだなと思います。だから樋口とはもう凄い試合をしたい…と言いたいところなんですけど、これはさいたまスーパーアリーナのメインが懸かっているトーナメントの初戦なので。もちろん、あれだけのぶつかり合いで負けて、正面衝突、真っ向からのぶつかり合いで負けて、その屈辱を晴らしたいところなんですけど、勝ちにこだわりたいと思います。
      ――反対側は遠藤選手とKUDO選手、どちらがあがってきてほしいという希望はありますか?
      竹下 全然どっちでもいいんですけど、やっぱり遠藤選手にも割と借りを返さないといけない、借りが多いので。チャンスが来れば返したいですし、KUDO選手とはあまり当たったことが……タッグとかでちょこっとあってもシングルではなくて。でも20周年、「20年間俺たちが支えてきた」って言ってましたけど、確かにそうなんですよ。それがあったからいまの僕たちが、こうやってプロレス出来ているわけですからね。それは感謝しているんですけど、でもさいたまスーパーアリーナはこれまでの20年を見せるものじゃないので。21年目からを見せるものなので。だからその過去にこだわっている人には負けたくない。僕は未来を見せたいので。それじゃないと、みんな何を見たらいいか分からないでしょ。このさいたまスーパーアリーナでDDTが終わるのかって話で。いや、これから続いていくんで。これからもっと大きくなっていくんで。僕が大きくしていきます。
      ――トーナメントで勝ち上がれば、さいたまスーパーアリーナのメインでベルトに挑戦するわけですが、王者は29日の後楽園大会でおこなわれるHARASHIMAvs佐々木の勝者となります。どちらが上がって来ほしいとか希望はありますか?
      竹下 うーーん……まあでもDDTのエースって言われているのは、やっぱりHARASHIMAさんなんで。HARASHIMAさんとのシングルも二度ありまして、二度とも大阪でやってまして。0勝2敗なんですけど、初めて府立の第一でやったときに闘って、そのときもどこまで追い詰められたかは分からないですけど、結局負けているんで。あれ結構ターニングポイントになっていると思っていて、あれ勝っていたらちょっと僕のプロレス人生変わっていたなって思うんですよね。あそこも負けて……あのときの自分はいま思えば、本当に弱すぎましたね。この2016年、だいぶ成長したと思っているので。HARASHIMA選手とは最近当たっていないんで分からないですけど、どこまで伸びてるのかっていうのは気になるところなんですけど。年越しでも言いましたけど、伸びシロしかないんで僕。HARASHIMAさんに貯蓄はありますけど、僕は伸びシロしかないんで。カリスマ佐々木大輔はね、闘いたいdすね。単純に、何度でも。たぶん一番シングルマッチをしている相手なので。何度でも闘いたいですけど、どっちが上がってくるんでしょうね。僕が絶対トーナメントを勝ち抜いて、どっちが……僕が挑戦者なんですけど、チャンピオンくらいの気持ちで。先にさいたまスーパーアリーナのメインが決まるのは挑戦者のほうなので、ドーンと構えるくらいでいきたいと思います!

      葛西 オイオイオイ、蛍光灯っちゅうのはよ、人の頭叩いて割るものだろ。そんな常識が通用しないルールで、今日彰人と闘って…まあ正直楽しかったわ。うん。このベルト、次ポーリーが挑んでくるけども、ポーリーの挑戦を退けて、どんどんどんどん防衛を重ねていった矢先にはもう一度彰人とやりたい。まあとにかく今日の試合形式、寿命が縮まったよ。以上。

      【高木三四郎大社長の大会総括】
      高木 3月20日、先ほど発表ありましたけど、コーエーテクモさんの『信長の野望~俺たちの戦国~』presentsの本当にドリームカードが決定致しました。本当に元々DDTがさいたまスーパーアリーナをやろうかなと思ったのは2010年におこなわれた戦国武将祭りに、当時私が参戦させていただいたのがキッカケで。いつかここでやりたいなっていう気持ちが大きかったんですよね。本当にいろんな、いろんな! ご縁があってコーエーさんのほうから了承いただいて、今回コラボマッチということでおこなうことになりました。まあ戦国武将祭りをご覧になっていただいた方は分かる通り、それぞれが戦国武将に扮してやるわけなんですけど。当時は『戦国無双』というゲームだったんですけども、今回は『信長の野望』ということで、やらせていただきます。チームパートナーとしては武藤敬司さん! 私のもうひとつのほうの職場でお世話になっている方と(苦笑)、木高イサミ。DDTの20年を彼もファンの頃から見てきた人間なので。そして秋山準さん。僕、同い年なので。で、全日本プロレスの社長になられてすごくシンパシーというか、社長業をやられているのを見て、すごいヤリ手だなと思う部分もあったりして、いつか闘ってみたいなという思いもありました。そして関本大介選手はDDTのKO-D無差別級のチャンピオンになったこともありますし、大日本プロレスさんともいい関係でいままでずっとやってきたので、何かしら華を添えていただきたいなという気持ちがありました。そして飯伏幸太! 彼もDDTの20年に欠くことのない重要な登場人物だと僕は思っているので。本当に自分のいまの理想と思えるタッグパートナー、そして対戦相手に巡り会えて最高のカードが出来たんじゃないかなと思っています。やっぱりこの中でいかに自分が目立とうかなと、大人げなさをアピールしようかなというところを、いまからどんどんどんどん考えていこうかなと思っています。自分が扮する羽柴秀吉というのは貧しい農家の倅から戦国大名に、そして天下を統一したっていうね背景を持っていて。ハッキリ言って天下はまだ僕らは統一してないですけど、でもやっぱりプロレス界に置き換えると、名のある団体にいたわけじゃないですし、そういった部分でシンパシーを抱いていた部分もあったので、この話が来たときにじゃあ大名を何にするのが一番いいのかなと考えたときに、信長はちょっとアレだしなと思って。でも羽柴秀吉、豊臣秀吉さんはやっぱり大阪ってところに拠点を構えたって点でも、私の生まれ故郷でもありますし。そういった部分で、ちょっとおこがましいかもしれませんけど、当日は羽柴秀吉になりきって天下を統一したいと思っています!
      ――いっぽうでメインのカードがいよいよ、次の後楽園で行われるHARASHIMAvs佐々木の勝者が、KUDO、遠藤、竹下、樋口の4選手で行われる挑戦者決定トーナメントの優勝者とKO-D無差別級選手権を行うことに決まったわけですが、どういうカードになると思われますか。
      高木 うーん、誰が上がってきても20周年のメインに相応しいメンバーになるんじゃないかと、自分の中では思っています。いま言ったメンバー、それぞれに歴史があるし、それぞれに背負っているものもあるので、誰が来ても面白いんじゃないですかね。だから誰が来るっていうのはあまり考えたくなくて、誰でもそれに相応しいと僕の中では思っているので。だからDDTの20年を代表する試合になると思っていますので、それぞれに頑張ってほしいなと思っています。他にもいろんなカード、発表していけると思いますし、今日大山峻護さんが! 本当に人を介してちょっとご縁が出来てですね、また私のいつもの悪い癖なんですけど、「プロレスどうですかね?」みたいな(苦笑)。割とそんな感じでお話したんですけど、大山さんは大山さんで夢もあってんですけど、「総合を一度引退されている形なので、軽々しくは出来ません」ということで、何度か断れた部分もあったんですけど、最終的に夢を叶えるという部分で、プロレスにチャレンジという形であれば、ということで今回は快諾していただいて、さいたまスーパーアリーナに出ていただくことになりました。本当にいろんな人のご縁を感じている今日この頃です。やはり20年経つといろいろ応援していただいている人や、支援していただいている方も増えてですね、やっぱりDDTが大きくなっていったんだなと実感する部分もありますね。だからいまこのラインナップで、まだまだ発表していない部分もありますし、これから決まっていくこともあると思うんですけど、DDTの選手、そしてDDTグループの中で一丸となってみんなでこのさいたまスーパーアリーナ大会を成功させたいと思っています。
      ――コミュニティアリーナのほうは当日どういうふうに?
      高木 コミュニティアリーナは当日使わないですね(笑)。たぶん使わないことも出来るので。あ、何ならコミュニティアリーナでDDTサミットだっけ? DDT EXPOみたいなものをやって、ガンプロはそこで試合やってもらいましょうかね! ただ会場費は全部今成と大家でシェアして払ってくれれば、コミュニティアリーナでガンプロによるDDT EXPOがおこなわれるかもしれません! でも現時点では借りる予定はありませんので。もうメインアリーナ一本に集中したいですね!

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