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Ultimate Party 2024

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Ultimate Party 2024

日時2024年12月28日
開場東京・両国国技館
観衆3579人(満員)
  • ★大会ハイライト★

  • クリス・ブルックスが佐々木大輔との死闘制し、KO-D無差別級王座初V!「2025年はこのベルトとともに、さらなる夢をもっていきたい」

     12月28日、東京・両国国技館で年末のビッグマッチ「Ultimate Party 2024」を開催した。KO-D無差別級王者クリス・ブルックスが佐々木大輔との36分超えの死闘を制し、王座初防衛に成功した。

     試合は開始間もなくから荒れ模様となった。まずはDAMNATION T.Aのセコンドがクリスの足を引っ張って介入。今度はSCHADENFREUDE Internationalの面々が介入し、リングにも上がる。怒ったレフェリーが両陣営のセコンドに退場するよう指示。場外乱闘から、佐々木が鉄柱にクリスの足を固定するとイスで連打。佐々木は足攻めを続けるも、今度はクリスが鉄柱に佐々木の腕を固定してイス殴打。さらに場外に立てたテーブルめがけて、パイルドライバー一閃。佐々木がトペ、場外のクリスめがけてダイビング・エルボードロップを敢行。クリスがプレイングマンティスボムを見舞うと、戻ってきたDAMNATION T.Aのセコンドが乱入。ならばとSCHADENFREUDEのセコンドも入り追い払う。ステープラーを持ち出して打ち合いに。佐々木がイス攻撃を繰り出せば、クリスが雪崩式プレイングマンティスボム。クリスは張り手連打から高角度のプレイングマンティスボムⅡを決めて、佐々木にトドメを刺した。試合後、クリスが差し出した手を佐々木が珍しく握り返した。

     クリスは「両国、愛で勝ちました。ササキ、あなたは愛が嫌い。分かってる。でも、ササキさん、愛してるよ。プロレスはいい人も必要。悪い人も必要」とマイク。そして出場した選手をリングに呼ぶと、「皆さん、ありがとうございました。去年、両国での最後1回だけ。また両国の最後ですごい幸せ。来年も応援よろしくお願いします。SCHADENのいつものヤツ、1、2、3、4!」と締めくくった。


     バックステージでクリスは「2024年、いい1年だったと思う。試合前、ササキには何も感じてないと言ったけど、心の奥底では、リスペクトがあるのかもしれない。両国のメインイベント、これで3回目。そして2回勝利できたこと。これは本当に夢が叶ったような気持ち。2025年はこのベルトともに、さらなる夢をもっていきたい。(ベルトを持っての年越しは?)とてもいい気持ち。プレッシャーはあるけど、いいプレッシャー。新たな挑戦が自分にやってくることが喜ばしい。DDTのことは大好きだし、いつまでもここにいたいけど、何も変わらないのはよくないので、DDTにいても新たなチャレンジを迎えられることがすごくうれしい」とコメント。


     佐々木は「今回は勝たなきゃ発言する権利はないと思ってる。クリス・ブルックス、俺にはない力を感じたよ。民の声を力に変えられる男だ。俺にはできない。今回は俺の完敗」と肩を落とした。

     CyberFight彰人取締役は「年間2回あるビッグマッチの『WRESTLE PETER PAN』と対極にあるのが、この『Ultimate Party』。『WRESTLE PETER PAN』との差別化をしていこうと考えてはいたんですけど、ケガだったり、元々予定していたものが変わってしまった大会だったんですけど。想定していたものとはまったく違う。ゲストが欠場になったりだとかいうなかで、セミの若手のタッグとか、男色(ディーノ)さんとか、DDTのピンチのとき、チャンスに変える力が出た大会になったと思ってます。仕掛けの面では反省もあって。仕掛けきれなかった。大会としては若手が頑張って、男色さんが頑張って、メインのクリスと佐々木さんも頑張ってくれたおかげでいい大会になった。『Ultimate Party』のシリーズは続けていきたいし、来年は今年以上に演出してやっていければなと思ってます」と大会を総括した。


     また、この日、アイアンマンヘビーメタル級王座がめまぐるしく動いた。バックステージでヨシヒコ → 大石真翔 → HARASHIMAと移動。大会終了後、コメントブースでエンドアナウンスをしていたHARASHIMAを平田一喜が手刀で失神させ移動。そして髙木三四郎がなぜか風呂に入っていて、平田にクレームをつけられるとスタナーを叩き込み、風呂の中で3カウントを奪い、髙木に移動した。

    MAO** **&To-yが遠藤哲哉&高鹿佑也を破り、KO-Dタッグ王座戴冠! 遠藤はBURNING解散を電撃表明

     The37KAMIINAのMAO&To-yが遠藤哲哉&高鹿佑也との王座決定戦を制し、KO-Dタッグ王座を戴冠。BURNINGのリーダー遠藤はユニット解散を電撃表明した。

     前王者しゅんまお(MAO&勝俣瞬馬)の勝俣が負傷による王座返上に伴い、この両チームによる決定戦へ。一連の前哨戦では圧倒的にThe37KAMIINAが優位に進め、決戦当日を迎えた。

     この日も開始早々、To-yと高鹿がバチバチにエルボーでやり合う。To-yが遠藤に場外ダイブ、高鹿にととのえスプラッシュ。To-yが高鹿にドロップキック連打、MAOが高鹿に逆片エビ固めも、高鹿がMAOに水車落とし。遠藤がTo-yに雪崩式フランケンシュタイナー、MAOとジャーマンの打ち合い、テツヤ・イン・ザ・スカイ。再びTo-yと高鹿がバチバチに打ち合う。バーニングが気合を入れると、高鹿がTo-yにトペ、合体式ニードロップ、高鹿が変型フィッシャーマンズバスター。To-yが高鹿に雪崩式コジマワンダーランドもカット。高鹿が2人まとめて水車落とし。高鹿がTo-yをアームロックで絞めていくもカット。To-yと高鹿がエルボーラリー。打ち勝ったTo-yがレッグラリアット、コジマインパクトで3カウントを奪取した。


     To-yは「ベルト獲ったこの日は忘れない。最高に楽しかった。高鹿も遠藤さんも最高だった。最高に楽しんだからこそ、高鹿は最後泣いてただろ。プロレスは仕事だけど、仕事じゃない。今人生で一番楽しいのがプロレスだ」と歓喜。

     MAOは「俺はThe37KAMIINAもう4年くらいやってる。色々やり尽くしたなって思うことも多々ある。これ以上何があるんだろうって悩んでたんだけど、見つけましたよ。To-y、こいつなんだよ。こいつがずっと気がかりで。こういう大きい舞台のセミファイナルのタイトルマッチで勝つっていう。成功体験をおまえに与えたかった。こういう経験を何度もしてきて、プロレスは俺の天職だと思って生きてきた。To-yにとってはプロレスは人生なんだな。俺はそんな人間を楽しく生かし続けることを目標に頑張りたい。せっかく2人で獲ったから、この先、おまえのキャリアの財産になるようなチームにしてあげるよ。最後に頑張ったのはおまえだ。俺はサポートしただけ」と後輩の奮闘を称えた。

     ここで、この日始動したアイドルユニットNωA Jr.の夢虹、須見和馬が現れ挑戦表明。MAOが拒んだが、To-yが受諾したため、MAOも同意。大会終了後、1・18品川で挑むことが決まった。


     一方、ベルト獲りならなかった高鹿は「勝ちたかったけど、自分の力が足りなかった。遠藤さんと獲らなきゃいけない理由があった。でも、これで負けてまた下向いてたら、今までと変わんないから、もう下は向かない。俺は絶対あきらめない」と涙。

     遠藤は「結論から言うと、BURNINGは今日で解散です。全然後ろ向きな理由じゃなくて。KO-Dタッグ決まって、高鹿とリングに立つ時間が増えて、彼の成長とか見てきて、もう高鹿には俺がついてる必要はないなって。ベルト獲れなかったんで今日で解散です。高鹿はもう1人前のプロレスラー。俺が横についてなくても心配いらない。飯野(雄貴)はもう自分を確立してるし。俺ももっと成長していかなきゃいけない。自分の可能性にもかけてみたいので」と衝撃のBURNING解散を表明した。遠藤と高鹿は来年1・3後楽園でケジメの一騎打ちを行うことが決定した。

    青木真也組が拳王組に敗退も「俺たちの土俵に乗ってきた。あいつが一番楽しかったんじゃないの?」

     青木真也、中村圭吾組がプロレスリング・ノアの拳王、大和田侑組に敗れるも、青木の表情は明るかった。

     序盤青木がグラウンドで拳王をコントロール。拳王は腕へのミドルキックを連発。エルボー合戦。拳王は激しく青木を意識し、場外乱闘。中村と大和田もバチバチにやり合う。中村も意地を見せて拳王とミドルキックの応酬。さらに中村はブラジリアンキックで拳王を追い込む。拳王が中村に張り手連打。中村は拳王を青木の得意技エイオキクラッチ(フルネルソン・ホールド)で押さえにいくが、脱した拳王がハイキックから拳王スペシャルで締め上げてギブアップを奪った。試合後も拳王は青木に突っかかっていき乱闘に発展。


     青木は「拳王、乗ってきたな。俺たちの土俵に。勝負は負けたよ。あいつらが1枚上だったかもしれない。中村、今日からDDTの主役になれるんじゃないの。俺たちの勝ちだ、負けてない。勝ってもないけど。あいつが一番楽しかったんじゃないの。ノアにあいつに気を使わずに向かってくるやついないだろ。今日のあいつは楽しそうだったよ。(再戦は?)もう1度でも2度でもやったらいいんじゃない。(シングルは?)それはお客さんが決めることですから。あいつも楽しそうだったし、俺も楽しかった。今日の拳王イキイキしてました」と笑みを浮かべた。中村「悔しいです。もっと強くなります!」と号泣。

    “肉体派俳優”桜庭大翔がパワー全開で衝撃の白星デビュー!「飯野雄貴、いや、その他全員かかって来いや!」

      “肉体派俳優”として知られる桜庭大翔(さくらば・はると)が圧巻のパワー全開で衝撃のデビューを果たし、自軍の勝利に貢献した。

     桜庭は2019年4月に舞台『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」”東京の陣”』の木兎光太郎役で俳優デビュー。舞台を中心に活動し、今年の12月には『刃牙 THE GRAPPLER STAGE -地下闘技場編-』で花山薫役を演じた。身長187センチ、体重は100キロ超えで、プロレスラーも真っ青の肉体を誇る。

     デビュー前に悪の軍団DAMNATION T.Aに加入した桜庭は、第五試合でKANON、MJポーと組み、HARASHIMA&飯野雄貴&高尾蒼馬と対戦。DDTきってのパワーファイターの飯野と壮絶なショルダータックル合戦で打ち勝つと、飯野のチョップにエルボーで対抗。ラリアットの応酬でも打ち勝って、規格外のパワーを発揮。試合はKANONが高尾をベトナムドライバーⅡで制し、桜庭は自軍の勝利を大いにアシストした。

     桜庭は「俺がDDTに来たってことは、これからはDAMNATION T.Aの時代だ! 飯野雄貴、いや、その他全員だ。かかって来いや!」とデビュー戦とは思えぬ怪気炎。

     対戦した飯野は「桜庭、パワーは分かったよ。でも、まだ俺には全然及ばない。今日はタックルとか色々味わったけど、俺はおまえよりモンスターな力を持ってるから。次やったときはもっとBURNINGしてやる」と話した。


     また、第三試合では、SNSで話題沸騰のダンスパフォーマンス集団「O-MENZ」の隈取もプロレスデビュー戦に臨んだ。隈取は平田一喜と組み、大石真翔、彰人組と激突。平田の秒殺負けからの再試合で、隈取はトップロープ超えの変型プランチャを決めるなど驚異的な身体能力を披露。最後はトップロープからエア・ダブルエリオ(変型カンクーントルネード)を大石に決めて3カウントを奪取し、白星デビューを飾った。

     隈取は「応援してくれた共犯者のみんなありがとう! この(平田の)メガネに助けられた。(今後は)やらせてもらえるならやりたい」とプロレス継続に意欲を見せた。

    男色ディーノが緊急参戦の透明人間に無念の敗退!「オーカーン、熊ちゃん、徹ちゃん、4人が全員上がって、初めてこの試合の第1章が終る」

     男色ディーノが急きょ参戦の透明人間に無念の敗退を喫した。

     当初、ディーノはグレート‐O-カーン(新日本プロレス)と一騎打ちに臨む予定で、セコンドには声優の稲田徹(ディーノ側)、熊谷健太郎(オーカーン側)がつくことになっていた。ところがオーカーンが腰と脇腹の負傷のため欠場。透明人間が代替出場することになったが、直前になって熊谷も体調不良で欠場する非常事態となった。

     ディーノは2012年8月18日に日本武道館で透明人間と対戦経験があるが、どうやら今回の透明人間はそのときの弟子にあたる模様。実況席では透明人間が見えるメガネをかけ、ディーノは透明人間が見えるコンタクトレンズを装着して試合に臨んだ。

     開始早々、場外戦となり、透明人間が攻撃。花道でディーノが垂直落下式ブレーンバスター。セコンドの稲田が透明人間を羽交い絞めにして、ディーノがリップロックを狙うも誤爆し、稲田は戦線離脱。透明人間は入場ゲートに上ってディーノにダイブ。透明人間はディーノをリングに引き戻すと、トップロープから3回転のムーサルト・プレスを見舞うもカウント2.9でクリア。透明人間はスケルトンボンバーを連打も、倒れないディーノはその都度タイツを脱ぐ。ディーノがロープに走ると、別の透明人間が足を引っ張る。どうやら透明人間は複数いるようだ。ディーノはリップロックから男色ドライバー狙いも、透明人間はディーノを倒して覆いかぶさって丸め込んで3カウントを奪った。

     ディーノは「この試合はまだ終わってない。オーカーンがここに戻ってきて、ひでぇ試合して、みんなが“来るんじゃなかった”と思う瞬間まで終わってない。星になってしまった熊ちゃんの気持ちも背負って。これだけは心の底から言いたい。プロレスはまだ続く。だから今日は途中。次、オーカーン、熊ちゃん、4人が全員上がって、そこで初めてこの試合の第1章が終る。それまで4人とも、それぞれの戦場で戦って生き抜いて、もう1回ここに集まりましょう。今日のところは解散!」とマイク。

     バックステージでディーノは「この数日間、徹ちゃんまでいなくなるんじゃないかとドキドキした。プロレスは相手あってのもの。相手がいないとプロレスができない。今日の透明人間もそう。それがプロレスのいいところ。そう言いながら負けました。次はオーカーンがこのリングに立って、熊ちゃんがセコンド、徹ちゃんは私のセコンド。その試合後に第1章が終わる。それでもプロレスは終わらない。プロレスは続いていく。願わくば見ている人も見続けて欲しいかな」とコメントした。

     また、第四試合でのTJPWとDDTの全面対抗戦(辰巳リカ&ハイパーミサヲ&原宿ぽむvs大鷲透&スーパー・ササダンゴ・マシン&アントーニオ本多)は、辰巳がミサイルヒップで本多を仕留めてTJPWの勝利。試合後、TJPW軍がコメントしていると、ササダンゴが現れ、来年2月3日、新宿FACEでの髙木三四郎デビュー30周年記念大会で、マッスル坂井としてミサヲに対戦要求。ミサヲが受諾し、シングル戦が決まった。

    ☆全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
    https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/9N1AgRz8jJGUjgAvye9CFv
  • オープニング

  • NωA Jr.がデビュー曲「ニュー!レスリング!アイドル!」を初披露!

  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 9分5秒

    横入り式エビ固め

  • 第二試合 30分一本勝負

  • 8分59秒

    片エビ固め

    ※ファイヤーサンダー
  • 第三試合 30分一本勝負

  • スペシャルタッグマッチ~O-MENZ 隈取デビュー戦

    0分6秒

    体固め

    ※ノーザンライトボム
  • 再試合 30分一本勝負

  • 10分44秒

    体固め

    ※エア・ダブルエリオ
  • 第四試合 30分一本勝負

  • TJPWvsDDT全面対抗6人タッグマッチ

    12分17秒

    体固め

    ※ミサイルヒップ
  • 第五試合 30分一本勝負

  • スペシャル6人タッグマッチ~桜庭大翔デビュー戦

    12分52秒

    片エビ固め

    ※ベトナムドライバーⅡ
  • 第六試合 30分一本勝負

  • スペシャルシングルマッチ

    13分24秒

    フロント・ネックロック

  • 第七試合 30分一本勝負

  • スペシャルタッグマッチ

    • WIN

      拳王

    • 大和田侑

    VS

    VS

    11分41秒

    拳王スペシャル

  • 第八試合 30分一本勝負

  • スペシャルシングルマッチ

    • WIN

      透明人間

    VS

    VS

    11分13秒

    エビ固め

    ※男色ドライバーを切り返す
  • 透明人間との死闘の末、ディーノ敗れる! ディーノはグレート-O-カーン、熊谷健太郎さんを含めた4人での試合を熱望!「この4人がここに集まるまで、生き抜いてここに集合だ!」(ディーノ)

  • 第九試合 30分一本勝負

  • スペシャルシングルマッチ

    16分23秒

    体固め

    ※WR
  • セミファイナル 60分一本勝負

  • 第85代KO-Dタッグ王座決定戦

    24分17秒

    エビ固め

    ※コジマインパクト。MAO&To-y組が第85代王者組となる。
  • メインイベント 60分一本勝負

  • KO-D無差別級選手権試合

    36分55秒

    体固め

    ※プレイングマンティスボムⅡ。第84代王者が初防衛に成功。
  • クリスが佐々木と35分越えの激闘を制し、KO-D無差別級王座初V!「今年本当にありがとうございました! 来年もみなさん応援よろしくお願いします!」(クリス)

  • アイアンマンヘビーメタル級選手権試合

    18時35分

    TKO勝ち

    ※手刀→レフェリーストップ。HARASHIMAが防衛に失敗、平田が第1703代王者となる。
  • アイアンマンヘビーメタル級選手権試合

    18時36分

    体固め

    ※ストーンコールド・スタナー。平田が防衛に失敗、髙木が第1704代王者となる。

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