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【春日部リポート】KING OF DDT開幕! 白熱のトーナメント1回戦!!/いつでもどこでも挑戦権が王者に移動する事態に。大家

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    • 6日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「KING OF DDT 2015 SAITAMA」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権試合から。伊橋は「いつまで俺を前座に縛り付けておくんだ!」と怒りをぶつけるも、鶴見亜門GMは「勝てばいいだろ!」とピシャリ。伊橋は宮武にマイクを渡してしゃべられせようと誘導したところで奇襲して試合スタート。宮武はパワーで攻め込み、伊橋に逆水平を決めてマッスルポーズを決めるなど余裕のある試合運びの宮武。「イェイカモン!」までパクッて挑発したが、これで火がついた伊橋がレッグラリアット。 ボディープレスを浴びせたがカウント2でクリアされる。宮武のブレーンバスターをカウント2で返した伊橋はカウンターのラリアットをブチ込む。ムーンサルト・プレスはかわされたもののバーディクト狙いを逃れるとボディーアタックで押し潰して強引に3カウントを奪った。初代王者がベルトを明け渡す波乱。これで宮武はダークマッチ生活を強いられることに。場内はダークマッチからどよめきに包まれる。地団太を踏む宮武に亜門GMも「何やってんだよ!」と怒り心頭。伊橋は「これで俺様の実力がわかったか! これからDDTの本戦びリングに上がって引っ掻き回してやるぜ!」とアピールした。

      亜門GMの前説では動画による試合撮影の禁止が告げられた。またドロップキック勤務の井上マイクと中津良太がリングに上がって6・23蕨でプレ旗揚げする酒場プロレスの一部カードをアナウンス。東京女子プロレスの提供試合とメインイベントは木高イサミ&中津vsKUDO&岩崎孝樹のタッグマッチ。中津は「メインは店長と一番下っ端のタッグの闘い。リングに立てば店長とか下っ端とか関係なく自分が取ります」と意気込みを述べた。また7・2伊豆海洋公園のカードがアナウンス。高木三四郎&平田一喜vsHARASHIMA&ヤス・ウラノvs竹下幸之介&福田洋vs入江茂弘&高尾蒼馬の4WAYマッチで「濡れても大丈夫な恰好で来てください」とのこと。オープニングコールは梅田公太が務めた。「1回戦は佐々木さんで蹴り殺すって言っているんですけど、蹴り殺して決勝は樋口さんとやるつもりです。DDT春日部大会スタート!」と拳を突き上げてスタート。

      第1試合は高木三四郎&デヴィン・スパークス&リック・エリスvsHARASHIMA&MIKAMI&勝俣瞬馬の6人タッグマッチ。試合前のVTRでアーガントバスターズを紹介する高木。「コイツらのDeath From Aboveの成功率がよくないが、今日は絶対に成功する。なぜなら俺様がダイビング・ヘッドするからだ!」とアーガントバスターズに言い聞かせた。試合が始まるとエリスが捕まってしまう展開。エリスはようやく勝俣にスタナーを決めて逆転。高木がMIKAMIと勝俣を担いでバックフリップを決めると、孤立した勝俣に高木とエリスのダイビング・ヘッドバットを狙うが、かわされて自爆。HARASHIMA組の逆転を一度は許したが、スパークスが奮闘して勝俣を捕獲。エリスとのDeath From Aboveがやっと成功して勝利。場内は大歓声。

      アーガントバスターズとの契約は残り6・13富士、6・14大阪だったが、試合後、2人は「ワンモアマッチ!」と要求。困った高木は思いついたように「ガンバレ☆プロレス!」と明日の王子大会への出場を打診。「オーカケン!」(スパークス)「イマナリーユメヒトー!」(エリス)とアーガントバスターズもガンプロの存在を知っていたらしく、その場で決定してしまった。

      第2試合は坂口征夫vs石井慧介のトーナメント1回戦。キックで押された石井だがエプロンPKを回避してエプロンの坂口をブレーンバスターで落とす。石井はさらに坂口の腰をエプロンにぶつけてリングに戻してカバー。これはカウント2。腰へのダブルニーから強引にボディースラムで叩きつける。さらにローリング・セントーンはカウント2。弓矢固めは坂口が切り返すも腰を攻撃されて動きが止まる坂口。それでもヒザ蹴りで逆転。石井はミドルキックの蹴り脚をキャッチして逆片エビ固め。これはロープに逃げた坂口。ミドルキックとオーバーハンドチョップのラリーから石井は腕十字を堪えて逆片エビに移行。バックドロップからPKを食らうも煉獄をかわした石井は延髄斬り2連発からタイガー・スープレックスでぶん投げる。高角度ダブルアームDDTを堪えてニールキックを回避した坂口は串刺しランニングニーから串刺しランニング顔面ニーで勝利した。

      【試合後のコメント】
      坂口 とりあえず1個、山を登りました。事実上の決勝戦みたいな気持ちで挑んで、石井選手に勝てたのは大きな自信につながるんで。この調子で次の大阪、なんか旗を持っている人(大石)みたいなんで。俺に旗は通用しないんで。殺(や)ってやります。そして、兄貴の持っているベルトに近づければと思います。

      石井 4月からKO-Dタッグ、世界ジュニア、さらにこのトーナメント1回戦負けでチャンスをことごとく逃して。自分的にキツいなと思うけど、この悔しさをムダにしないように頑張っていきます。


      第3試合は大石真翔vs福田洋のトーナメント1回戦。福田はショルダーアタックを連発するも大石がかわして場外に出す。しかし、ケブラーダは福田に足を引っ張られて失敗。福田は大石をハンマースルーで鉄柱にぶつけてリングに戻る。福田の肩攻めに苦しんだ大石はショルダー・ネックブリーカーで逆転するとコーナーに登ったが、福田のデッドリードライブで落とされた。福田は星条旗を手にして一撃。大の字の大石に星条旗を被せてレスト・イン・ピース。木曽レフェリーが凶器攻撃でこれを認めないと福田は木曽レフェリーをコーナーにぶつけてダウンさせてしまう。その間に蘇生した大石がスタナー。星条旗を手にして一撃を加えると、それを手にダイビング・ボディーアタック。蘇生した木曽レフェリーがマットを3つ叩いた。

      【試合後のコメント】
      大石 この旗(星条旗)をKO-Dのテッペンに立ててやるよ! ホーッ!

      福田 ファ●ク! 大石真翔! アイツだけは絶対に許さない! 今日はアイツの肩を攻めた時、最前列の女性が「まこりん」って言った! その女に対してアイツはウインクした! 絶対に許さねえ! アイツだけは絶対に許さねえ! そして今日! まこりん、まこりん、まこりんって黄色い歓声をあげたオマエら! オマエら! オマエらも絶対に許さない! 絶対にぶっ殺す! アメリカの未来に懸けてぶっ殺す!


      第4試合は彰人vsマサ高梨のトーナメント1回戦。高梨は入場した彰人を奇襲して丸め込みを連発するも彰人が堪える。さらに十字架固めを逃れた彰人がアンクルホールド。これを高梨はコーナーに置いてあったベルトで殴打して押さえ込むもカウント2。彰人はタカタニック狙いをキャンバスへのダブルニークラッシャーで回避したが、直後に高梨が丸め込んで3カウント。EXTREME王者がまさかの1回戦敗退。

      【試合後のコメント】
      高梨 (盗んだEXTREMEベルトを誇示しながら)俺がチャンピオンだ! 見たか⁉
      HARASHIMA おい! ダメだよ。そんなんじゃ、いけないよ!(とEXTREMEベルトを没収して立ち去る)
      高梨 あっ…すいませんでした。

      彰人 正直情けないですね。仮にもEXTREMEのチャンピオンの僕がトーナメントで1回戦負けで。ベルトの価値がどうこう言っている場合じゃないなと。本当に情けないです。高梨さんに先週後楽園で負けて、今日も同じ相手に2週連続で負けて。これをどこかで取り戻さないと…。


      第5試合は竹下幸之介vsアントーニオ本多のトーナメント1回戦。アントンが竹下の左腕を攻めると竹下もカウンターのビッグブーツでやり返していく。それでもアントンはアームホップからボディースラムと流れを簡単には変えさせない。ナックルを落としてスリーパーを決めるアントン。5分経過、竹下はなんとか堪えるとエルボーで逃れようとするが、アントンは髪を掴んで押し倒す。エルボーからのカバーはカウント2。2度目のスリーパーも竹下が堪えて伸びのあるドロップキックで逆転。ブレーンバスターからSTFはアントンがエスケープ。ハーフハッチからのミサイルキック、ブルーサンダーはカウント2。竹下のジャーマンを左腕を決めて逃れたアントンはスパインバスター。アントンのナックルに竹下は頭突きでやり返してラリアットを振るう。アントンはこの腕を取りきって奥の手のアナコンダバイスを決める。これを耐えに耐える竹下。卍固めを決めきれないとバックドロップで投げる。スコーピオン・デスドロップからダイビング・フィストドロップへ。竹下が剣山で返して丸め込む。カウント2で返したアントンの卍固めは決めきれない。渾身のラリアットを放つも竹下がカウンターのラリアットでネジ伏せるとジャーマン・スープレックスで勝利。

      【試合後のコメント】
      竹下 僕が本多さんと闘いたいと選択する形で決まりました。トーナメントは毎年もちろん両国のメインに立つつもりで参加しているんですけど、今年は優勝するぞということではなくて、優勝するもんだと思って、いつも以上に自信があるんです。1回戦でお世話になっている本多さんを真っ向勝負で倒した上で両国のメインに進んでいきたいと考えて、今回(対戦相手に)選ばせていただいて。それで今回、出し切りました。その上で勝ちました。2回戦も準決勝も決勝も、本当に自分の全力を出し切った上で両国のメインを。もうゲスト選手と闘うのではなくて、両国のメインでKO-Dに挑戦したいと思います。

      アントン 竹下選手とは公私ともに仲良くさせてもらっているんですけど、試合が決まったのが急で心の準備ができたかできなかったと言えば、チョイできなかった寄りです。ちょうど1年ぶりに竹下と闘ってみて、竹ちゃんはひじょうに成長していますね。だがしかし、負けてこんなことを言うのもなんですが、私も成長しているかもしれないなと。我々は同じチームで闘ってきましたけど、こうやって肌を合わせてみて、互いの成長を感じられて、確認作業みたいな試合でした。結果的に負けてしまいましたが、トーナメントの決勝のカードが1回戦でおこなわれてしまったかのような。竹ちゃんは優勝しますよ。私が言うからには間違いない。今日、闘ってみて完全に優勝する男のプロレスでした。これからは頭を切り替えて、竹ちゃんの応援を。私が応援して竹ちゃんほどの実力があれば、トーナメント優勝は間違いない。


      第6試合はKUDOvs男色ディーノvs高尾蒼馬の3WAYマッチ。序盤はKUDOがアントンと高尾を蹴り倒してチャンピオンの格を見せる。倒立式ダブルニーを高尾に決めたがカウント2。高尾もドロップキックでやり返すと「ドリー・ファンク!」とスピニング・トーホールド。そこにディーノが「ドリー・ファンク!」と回転しながらナイトメアを決める。高尾がKUDOに低空ドロップキック。エルボーの打ち合いから高尾がランニングエルボーで倒すもダブルダウン。ディーノは「立て!」とKUDOと高尾の股間を触って鼓舞。先に立ち上がった高尾にディーノはファイト一発から男色ドライバーを決めると、すぐさまリング下へ。ここで蘇生したKUDOが高尾に8×4を決めるとコーナーに乗せて地獄の断頭台狙い。するとディーノが駆けつけ、コーナー上のKUDOにリップロック、さらに吊り下げられた高尾にナイトメアを器用に決める。ディーノはKUDOをデッドリードライブで投げ、高尾には念仏男色ドライバーを狙う。これを拒否した高尾が一転してジントニックの体勢に。するとKUDOがダイビング・ダブルニーアタックで飛び込んできて高尾をダウンさせると、ディーノにはバックスピンキックからのダイビング・ダブルニーで勝利。これによりディーノの2つのいつでもどこでも挑戦権のうち、一つが王者に移動する初の事態に。

      試合後、亜門GMが「DDTならびに他団体で公式に組まれた場合、負けた場合は勝った選手に移動しますが、両国直前の最後の大会、ビアガーデンの最終日までKUDOさんが守り通せば、いつでもどこでも挑戦権の効力は失われます」と説明していると場内に『BAD COMMUNICATION』が流れる。すると場内のブラインドがゆっくり上がるとスーツ姿の大家健が今成夢人を伴って後楽園に続いて登場。窓の向こう側から大家がマイクを手にする。「春日部にお越しのみなさん、はじめまして。ガンバレ☆プロレス代表の大家健と申します。KUDO、勝利おめでとう。だがな、今日、俺がここにいるなんて思ってなかっただろう! 俺はいつでもオマエを監視している。オマエが隙を見せたその瞬間に、このいつでもどこでも挑戦権を行使する準備はできている! そしてガンバレ☆プロレスはプロレスをメジャースポーツにするために日々、頑張っております。プロレス界最高峰のベルトであるKO-D無差別級チャンピオンになって両国大会のメインイベントに立つことが、プロレスをメジャースポーツにするために必要不可欠な第一歩だ! この俺が両国大会のメインイベントに立ってやる! オマエら、よく聞けよ! 俺たちがガンバレ☆プロレスだ! ウィアー! ガンバレ☆プロレース!」。すると場内に『BAD COMMUNICATION』が流れる中、ブラインドはゆっくり降りていった。亜門「やばいっすよ! 大家健がここまで来ましたよ! やっぱり昔の大家健じゃないですよ!」KUDO「確かに大家健は変わった。でも、俺もこのベルトとともに日々成長してんだよ。あんなヤツはいつでもぶっ潰せます! 僕はこのベルトを必ず両国まで防衛します。仲間の2人も勝ち上がったし、両国の舞台でこのベルトを懸けて闘うことを願っています。そして両国国技館で酒盛りだー!」

      【試合後のコメント】
      KUDO 僕はもうこのままベルトを防衛して両国のメインに立ちます。そしてできるなら2人(坂口と高梨)に勝ち上がってもらって、両国のメインで酒呑童子で最高の闘いをして、みんなで酒盛りをしたいと思っています。あと一つ言うなら、大家健。今日も大人気だったけど、ベルト懸けて闘うのはリングなんで、早くリングに上がってきてください。
      ――ディーノ選手に勝っていつでもどこでも挑戦権を獲得しましたが。
      KUDO まあいくらでも獲りにいきますよ。ディーノはもう一個あるの? もう一個は?
      ――大家選手です。
      KUDO 組まれれば、いつでも獲りにいきます。両国まで負けないのが僕に課せられている義務だと思うので、必ず全部勝って両国のメインに立ちます。

      第7試合は梅田公太vs佐々木大輔のトーナメント1回戦。佐々木が入場した梅田を奇襲して試合を進める。ドロップキックからカバーするがフォールを奪えないとクロス・フェースロック。梅田が丸め込みで攻め込むもドロップキックで場外へ。トペを決めんとする佐々木を場外からのキックで止めた梅田はミサイルキックからカカト落とし。梅田の鋭どいローキックに場外エスケープした佐々木はセコンドの宮田とぐるぐる回る。場内「わからない」コールの中、宮田がリングイン。これに気を取られた梅田の背後を佐々木が奇襲。梅田は佐々木の足4の字も耐えてミドルキックから蹴り脚をキャッチされてもドロップキックで佐々木を場外に出すとトペ・コンヒーロを決めた。佐々木がスライディングキックでやり返すもダイビング・エルボードロップをかわした梅田はパワースラムを決めるがフォールを奪えない。蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにドラゴン・スープレックスでぶん投げるとトラースキックからのキークラッシャーはカウント2。ならばとクロス・フェースロック。逃れようとする梅田だが、佐々木が反転しても離さずにギブアップを奪った。

      【試合後のコメント】
      佐々木 梅田の野郎、「ヒィーヒィー言わせて蹴り殺してやる」って言ってましたけど、ヒィヒィ言わされましたよ。なんとか勝てました。2回戦は平田が来ると思ったんですけど、手違いで飯伏さん。シングルは何年もやってないし、勝ったこともないですね。ちょっと作戦を練り直して、どうにか突破したいですね。ねえ、加藤。
      週刊プロレス・加藤朝太記者 飯伏選手のこともヒィーヒィー言わせるんですか?
      佐々木 ヒィーヒィー言わせますよ。蹴り殺してやりますよ。見たでしょ?
      加藤 楽しみにしています。どんな作戦を立てるつもりですか?
      佐々木 今日みたいに奇襲して一気に攻めたてようかと思います。書いておいてください。

      梅田 6月4日に中津さんに勝って出れたんですけど、結局は…。それも福島で一回シングルをして負けて、借りをきっちり返してハイキックをブチ当ててやろうかと思ったんですけど、佐々木さんの上手さと僕がまだまだだったところもあって。してやられて負けちゃいました。すごく悔しいです。

      ――佐々木選手のズルさみたいな点は学びたい?
      梅田 あれも佐々木さんの作戦の一つなんで、ああいうのを学んでいきたいと思います。

      第8試合は飯伏幸太vs平田一喜のトーナメント1回戦。平田は「最初からフルパワーじゃ!」とHIRATA GO!サングラスをかけて向かっていく。しかし飯伏はそのサングラスを奪って右ストレート。逆片エビやキャメルクラッチをなんとか耐えた平田は飯伏にキャッチされるもコルバタで投げると雪崩式フランケン。エルボーから向かってきた飯伏を平田は奇跡を呼ぶ一発逆転首固め。これはカウント2。フェースバスターを着地した飯伏はその場跳びムーンサルト。これを平田は剣山で返して丸め込むもカウント2。すると飯伏がカウンターのラリアットを振るうとシットダウン・ラストライドで勝利した。飯伏がサングラスをかけるとあの曲が流れるが、すぐさま外すと曲はストップ。飯伏はかけちゃあ外し、かけちゃあ外しを繰り返して引き揚げた。

      【試合後のコメント】
      飯伏 ひじょうに楽しかったですね。あのスタイルになった平田とやってなかったので、ビックリしました。あの一体感にもビックリしたし、(サングラスをかけたら)音楽なるんだとビックリしました。久々に楽しい試合でした。快勝ですね。もちろん優勝を狙っているし、それは当たり前です。
      ――2回戦の相手が佐々木選手になったが。
      飯伏 同じチームでけっこうやってきて、いろんなところはわかっているので、まあ大丈夫かと思っていますけど、ちょっと気をつけていこうかなと思っています。
      ――サングラスをかけて踊ろうという気はなかった。
      飯伏 ないですよ。なんでですか?
      ――サングラスをかけて音がなると踊ってしまう選手が大半なので。
      飯伏 恥ずかしいじゃないですか。
      ――シットダウン・ラストライドも過去最高の高さだったのでは?
      飯伏 そうですか! なぜかパワーアップしていて。忙しいんですけど、パワーアップしているんですよね。(平田が)軽すぎて。かなりパワーアップしているので、イケます。

      平田 選択の段階で抽選の余地なく飯伏さんだったので、決まったからにはやるしかないとやりましたが…。首固めもイケたと思ったんですけど…。負けちゃいましたね。これに懲りず、スタイルを変えずにもっとGOして、いつか飯伏幸太さんにリベンジしたいと思います。


      セミファイナルは松永智充vs樋口和貞のトーナメント1回戦。松永のヘッドロックを耐えた樋口がなんとか投げ飛ばして解除。場外戦を経て、樋口はフェースロックやリバース・ブレーンバスターで追い込む。樋口の串刺し攻撃をかわした松永が急角度バックドロップ。スモーピオン・デスロックをロープに逃れた樋口はコーナーにぶつけてからのオクラホマスタンピード。轟天狙いを松永はリバースショルダー。ビッグブーツでやり返した樋口は轟天を狙う。これを丸め込みで切り返した松永は急角度バックドロップ。しかし樋口はすぐさま起き上がって仁王立ち。樋口は逆水平から松永をコーナーにぶつけるとビッグブーツへ。松永の突っ張りに樋口も突っ張りでやり返す。立ち合いから松永はカウンターの張り手。タイガードライバーをクリアした樋口。松永のぶちかましに対して樋口のぶちかましは頭突きのような形で入り、ラリアット連打から3度目の轟天も体が崩れてしまう。ラリアットを何度も打ち合って松永が崩れると轟天をようやく決めて勝利した。

      【試合後のコメント】
      樋口 松永さん、実力者ですね。強かったですね。
      ――轟天もなかなか決められなかった。
      樋口 あの時は脚に力が入らなかった。最後は絶対に勝ってやろうという意地ですね。
      ――2回戦で入江選手との対戦が決まりました。
      樋口 入江さんもパワーファイターなので、そのパワーに打ち勝って。後楽園でも勝ち進んで両国のメインに。相撲取りの時には立てなかった千秋楽の結びの一番に立てるように頑張りたいと思います。

      松永 悔しいですね。日本一諦めが悪いとは思わないけど、僕も茨城県で一番諦めが悪いんでなんか楽しくなってきました。悔しいけど、スッキリしています。今日俺に勝った樋口に次、俺が勝ってやろうと思っています。でも、トーナメントは勝ちたかったですね。あとは客観的にこのトーナメントを楽しみたいと思います。


      メインイベントはヤス・ウラノvs入江茂弘のトーナメント1回戦。メインイベントはヤス・ウラノvs入江茂弘のトーナメント1回戦。序盤は入江がパワーで攻めたてる。入江はスリーパーから手をヤスの口に突っ込む荒技。ヤスは思わず場外エスケープしてHARASHIMAを盾にする。入江がこの挑発に乗って追いかけるもヤスはすぐさまリングイン。エプロンに上がる入江をヤスが2度も落としていく。入江が松井レフェリーに「抑えて!」とお願いするも、入江が戻ろうとするとヤスは場外へ。エプロンに上がろうとするヤスに入江が襲い掛かるも、ヤスは水を噴きつける。入江が視界を奪われた隙にヤスは雲隠れ。リング下から紙テープだらけの誰かをヤスと見間違って入江が攻撃しにいくも、ヤスが違うエプロンから登場して入江にプランチャを浴びせる。ヤスはリングに入江を戻してエグい角度でフェースロック。さらに顔を絞めあげていき、逃れようとする入江にSTF。ここで10分が経過。ヤスは入江をコーナーにぶつけシルバーブレット。WARスペシャルで絞っていくが入江がエスケープ。ブルドッキング・ヘッドロックはカウント2。ヤスはDDTからフロント・ネックロックで絞ろうとすると、入江はブレーンバスターで投げ返し、串刺しラリアットからテディベアを投下。これはカウント2。15分が経過して入江が交通事故タックルでヤスをフッ飛ばして場外へ。入江は場外パイルドライバーを狙うもヤスがリバースショルダー。リングに戻ったヤスは場外シルバーブレット。リングに戻しての抱え式バックドロップはカウント2。ヤスがチンクラッシャーから向かっていくも、入江がキャッチしてブラックホールスラム。フライングソーセージをかがむヤスの中腰に浴びせて、正調でもう一度投下したがフォールは奪えない。ヤスと入江は互いの左手を掴んだ状態でエルボーを打ち合う。入江の強烈なエルボーが入ると、さらにエルボー連打。ヤスも隙をついての逆さ押さえ込み。ヤスはコルバタで投げて延髄斬り。サイドに抱えて一度は離してしまったが、再度キャッチすると急角度パワーボム。これもカウント2。抱えようとするヤスの口に入江が手を突っ込んで動きを止めようとする。するとヤスは延髄斬り。崩れた入江に阿吽気味に延髄斬りを決めてコーナーに登る。ここで入江が蘇生して雪崩式ブレーンバスター。さらに渾身のビーストボンバーから腕決めパイルドライバー(仮)につないで3カウント。

      1回戦の結果、6・14大阪の2回戦の組み合わせは坂口vs大石、高梨vs竹下、佐々木vs飯伏、樋口vs入江と決定したことがアナウンスされて、8選手がリング上でにらみ合い(飯伏と佐々木は握手)、エンディングとなった。

      【試合後のコメント】
      入江 1回戦はけっこうキツかったです。首を攻め込まれて立てなくなるかと思ったけど、僕はデビューしてからずっとタチムカウという気持ちでやってきているんで、タチムカッテ諦めずに1回戦は突破しました。2回戦は樋口選手。キャリアだったらすごい後輩ですけど、正直怖い存在です。試合を見ていたらバケモンみたいな選手ですし。でも僕はタチムカウというスタイルなので。後輩だろうが怪物だろうがタチムカッテ、2回戦を突破して優勝してKO-Dのチャンピオンにもう一回なる。それだけです。
      ――樋口選手の一番警戒するところは?
      入江 こんなことを言ったらどこに勝ち目があるんだって思われるかもしれないけど、パワーですかね。負けない、折れない気持ちで、気持ちで勝ちにいく。後輩だろうが何だろうが関係ないです。

      ※ヤスはノーコメント。

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