第4試合は飯伏幸太&ケニー・オメガvs中澤マイケル&伊橋剛太。飯伏は昼の新日本後楽園でロウ・キーを破って獲得したIWGPジュニアヘビー級王座と、KO-D無差別級王座の各ベルトを手にリングイン。DDTファンから大歓声で迎え入れられた。マイケルがマイクを手にすると飯伏に「アナタがベルトを取ったのは、この僕と伊橋はいつもセコンドについていたおかげでしょう!」と言い、ケニーにも「オマエが全日本で成功したのも、俺が毎日セコンドについたからだ」とお高く出る。「それにそれだけ技を見てるってことだ。俺と伊橋のゴールデン☆噛ませ犬とどっちが上か見せてやる」と言ってゴング前に襲撃したが、飯伏、ケニーのビッグブーツでそれぞれ倒された。マイケルは気を取り直して「今日が3対2のハンディキャップマッチだったらどうよ!」と曲をかけさせた。これに気を取られた飯伏とケニーだったが、花道に誰も現れず。その噛ませ犬に背後を襲い掛かられて試合スタート。ケニーがマイケルに波動拳。すかさず飯伏がキャッチしてマイケルをジャーマンで投げ捨てる。ゴールデン☆ラヴァーズはマイケルと伊橋を場外に連れ出すと、飯伏は自販機の上からマイケルにムーンサルト・アタック。リングに戻ったケニーはマイケルのアルティメット・ベノムアームを回避し、アンダータイツをマイケル自身の顔面につけさせると、クロイツ・ラスを決めて勝利した。
試合後、DJニラがフラッとリングインすると『いつでもどこでも挑戦権』を見せつけて「発動する!」とアナウンス。「これが闘いのゴングだ!」と飯伏の股間にヘッドバットを叩き込み、KO-D無差別級選手権試合のゴングを鳴らさせた。ニラは飯伏にボディースラムを狙うは、飯伏の体重にあっさり負けてしまって潰されてしまう。それでもあきらめずに、ボディースラムからコーナーに登ったが、飯伏は反対側のコーナーまでゴロゴロと転がっていった。ニラは「もはやこれまで!」とコーナーからセコンドの遠藤めかげてプランチャ・スイシーダ。場外カウントが進むと、遠藤をリングに戻すというトリッキーな動きを見せる。ニラは「なんでこんな頭の悪いヤツと闘わなきゃいけないんだよ。七の段言ってみろよ」と飯伏に知能テスト。飯伏は「7×1=7、7×2=14、3×7=21……」と答えたが、さすがにこのままではまずいと判断したニラは「七の段はハードルが高すぎた。二の段だな」と促すと「2×1=2、2×2=4、2×3=6」と言いかけたところで、ニラは「ロケットパンチ!」と発射。ニラが飯伏のレスリングシューズの紐をほどくと、飯伏がかがんで結び直す。その飯伏にニラが低空延髄斬り。さらに裏4の字、低空コルバタ、ロケットパンチからジャックナイフ式エビ固めと畳み掛ける。飯伏はカウンターのラリアットから、餅つきパワーボム → シットダウン式ラストライドを放って勝利した。リングに上がったケニーは亜門GMから正式に8・18日本武道館大会のメインイベントのKO-D無差別級選手権試合が決定したことを受けて「できれば武道館で、伝説の試合をしたいと思います」と呼びかける。これに飯伏は「今回2回もタイトルマッチがあって、疲れています。でも、今の試合もそうなんですけど、ケニーとやりたい気持ちで防衛できたと思います。武道館、本当にいい試合をしよう」と応えた。ケニーは「4年前より強くなって、頭もよくなって、体も強くなって、倒すのは難しくなっている」と飯伏を挑発した。
飯伏「(IWGPジュニアを獲ってホームリングに凱旋できたが?)あの声を聞けばわかるじゃないですか。相当きていますよ。そのままです。(ベルト2本を持って夢が実現したが?)夢というかベルトは返してもらったので、去年の続きに戻った感じです。KUSHIDA選手が試合後入ってきたんですけど、いいんじゃないですか。(タッグマッチの後にニラが挑戦権を使ってタイトルマッチが組まれたが?)せめて試合前とか、極限になっている状態でまさか来るとは。彼からしたらビッグチャンスだったけど、僕はケニーと武道館でやりたかったから、どんな条件でも勝つ気持ちだった。(正式に決まって気持ちは違う?)違いますね。どこかで『いつか来るんじゃないか』とか思っていたんで。でも順当ですね。(一日でIWGPジュニアとKO-D無差別でタイトルマッチをやることになるとは思っていた?)すごいことですよね。でも、キツかったです」
ケニー「(正式に武道館でのKO-D無差別級選手権試合が決定したが?)もちろん心の中ではイブシに間違いないと思っていた。これは、運命が示すようにあるべき姿だね。(飯伏はIWGPジュニア王者となったが?)新日本に悪い意味はないけど、それは関係ない。イブシがIWGPジュニアを獲ったことは、たくさんの選手が成し遂げられないすごいことだし、今日の試合もハードで誇りに思うけど、うらやましい気持ちはないね。俺の今回の目標はKO-Dに絞られているから」