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【5・3リポート③】入江が飯伏撃破。次期挑戦者は…!?

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    • メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第45代王者の入江茂弘に飯伏幸太が挑戦する。ゴングと同時にエルボー合戦を仕掛けていった入江は、いきなりファイアーサンダーを狙う。これを着地した飯伏は入江を場外に追いやってバミューダ・トライアングル。これをかわした入江は着地してダメージを負った飯伏の脚にエルボー。リングに戻った飯伏だが、入江はなおも左脚にヘッドバットを連打。飯伏も入江の串刺し攻撃をかわすと、突進してきた入江にダッシュミドル。逆エビ固めに捕らえた飯伏は、リング中央まで引き戻すとSTFへ。何とかロープに逃れた入江はエルボーを打っていくが、飯伏はミドルキックでダウンを奪う。キャメルクラッチに捕らえた飯伏は、ロープに伸ばそうとした入江の腕を掴んで変形コブラクラッチへ。それでもロープの逃れた入江は、飯伏のダイビング・クロスボディーをパワースラムで切り返す。そこからカチ上げるようなラリアットで吹っ飛ばした入江だが、飯伏もカウンターのフランケンシュタイナーで入江を場外に追いやると、今度こそバミューダ・トライアングルをヒットさせる。10分を経過し、飯伏はリングに戻った入江にムーンサルト・ニードロップ。だが、スワンダイブを狙った飯伏をネックハンギングで捕まえた入江は、そのまま後方にブン投げるとフライング・ソーセージを投下。入江のランニング・エルボーをかわしてオーバーヘッドキックを叩き込んだ飯伏だが、入江もブラックホールスラムを返す。すぐに立ち上がった飯伏だが、ラリアットは相打ちに。だが、飯伏は間髪入れずショートレンジ・ラリアットでなぎ倒す。立ち上がった入江は腰の入ったエルボーを打ち込んでいくが、飯伏はソバットからカウンターのハイキック。さらにジャーマンで投げた飯伏は、コーナーに登ろうとしたが、入江は脚を掴んでいく。振り解いた飯伏はムーンサルト・プレスで両ヒザを入江のボディーに落としていったがカウントは2。15分を経過し、飯伏は肩口に入江を担ごうとしたが、背後に着地した入江はファイアーサンダー。続けて自分が垂直落下式バックフリップで叩きつけるがカウント2。ならばとかつてピンフォールを奪った全体重を乗せたエルボーバットを叩き込んで押さえ込むが、これもカウント2。エルボーパットを外した入江はヘドバットの連打からロープに飛ぶが、飯伏はカウンターのラリアット。入江をコーナーに乗せた飯伏は、エプロンからスワンダイブで飛び付いての雪崩式フランケン。これもカウント2でクリアした入江に対し、飯伏はシットダウン式ラストライドで叩きつけるがカウント2。もう一度狙う飯伏だが、入江はこれをバックフリップで切り返そうとする。飯伏がこらえると入江はノータッチ・ヘッドバットからパッケージドライバー。カウント2でクリアする飯伏に入江が間髪入れず自分が垂直落下式バックフリップを決めて3カウント。入江が3度目の防衛に成功した。

      敗れた飯伏から握手を求めると、握手に応じた入江の腕を上げて健闘を称えた。だが、ダメージで倒れ込んだ入江はベルトを場外に落としてしまう。拾ったベルトを大事に抱え込んだ入江に亜門GMが「飯伏選手相手にすばらしい試合をしてくれました。どうでした?」と聞くと、入江は「あの人、頭おかしいです。でも僕、ケニーさんに勝ってベルト獲って、人殺しの坂口さんに勝って、今日、飯伏さんに勝ったんです!」と興奮気味。そこにいつでもどこでも挑戦権を持ったニラが入って来るが、入江のアゴを触ってタプタプすると「あー、スッキリした。(挑戦権を使うか使わないかは)オマエへの宿題だ!」と吐き捨てて去って行った。そこにいつでもどこでも挑戦権を持ったMIKAMIと佐々木も入って来る。MIKAMIは挑戦権を今も、5・26広島でも使わないと言った上で「いいタイミングがあると思うし、両国のメインを本気で狙っているから、悪いが使わない」と宣言。佐々木は泣きそうな顔の入江を見て「今、疲れてるよね? やめてくださいって言えよ」とドS心丸出しの発言をしたが、今も、5・26広島でも使わないことを宣言する。このため5・26広島大会での挑戦者を亜門GMが指名することに。亜門GMが指名したのは佐藤光留とHARASHIMAの2人。「どうしても1人に絞りきれませんでした。私個人としてもこの2人のシングルマッチが見たくなりまして」と言った亜門GMは、5・12大阪大会で光留vsHARASHIMAの次期挑戦者決定戦をおこない、勝者が5・26広島で入江に挑戦すると発表。HARASHIMAが「願ったり叶ったり」と受けて立つと、光留は「両国、両国うるせーよ。オマエら、両国の試合で週プロの表紙取ったことあるのか? 思い出した。試合じゃなかった。今年は両国に縁があるような気がするんだよ。あの大阪でHARASHIMAさんに勝って、広島で入江に勝って、両国の試合で週プロの表紙を取ります!」と誓う。「もー、いいよ! ぶっ潰します!」と言い放った入江は亜門GMに「いい加減にしろよ! 何、2vs1とか組んでんだよ!」と混乱して詰め寄るが、亜門GMから「1週間を英語で言ってください」と言われると完全に思考が停止。ようやく冷静さを取り戻した入江は「もう決まったから広島も、2人とも潰して僕がユーアーチャンピオンとして後楽園に帰ってきます! いくぞー! プロレスは絶対に裏切らない! 最後までタチムカウ!」と叫んで締めくくると、ドリフのメンバーが入江を祝福した。

      【試合後のコメント】
      入江 体が痛いです。チャンピオンってしんどいんですね。次の広島で3WAYか2対1かはわからないですけど。でもチャンピオンなんで2人ともブッ潰すだけなんで。まだ僕が防衛し続けます。かかってくればいいじゃないですか。僕が勝ち続けます。
      ――それは違います。次の大阪で2人がシングルマッチをやって、勝者が広島で入江で選手に挑戦します。
      入江 大阪でシングルは誰と誰がやるんですか? 僕と?
      ――佐藤選手とHARASHIMA選手の勝者が広島します。
      亜門 勝者の意味がわからないのかも。
      ――勝った選手が広島で…。
      入江 誰とやるんですか?
      ――入江選手とタイトルマッチです。
      入江 じゃあどっちかが勝って僕と試合をする。…1対1じゃないですか(ニッコリ)。最初に言ってくださいよ。1対1なんで安心…でも勝った方が来るんですよね? でも2対1じゃないんなら…勝ちます! 絶対やってやりますよ。そしてまたずっとこれ持って両国まで行きます。教えてくれてありがとうございます。良かったです。
      ――今回の挑戦者は飯伏選手だったのですが、完璧な形でタイトルを防衛しました。
      入江 ですね~(笑)。3つ獲りましたよ。うれしいです。ちょっと、自分強いんじゃないかなって思いました。
      ――飯伏選手とは通算成績2勝1敗です。
      入江 僕の方が勝ってるんですか。すごいですね。強いんですね。すごいじゃないですか! だって僕、ケニーさんも倒しているんですよ。2人とも倒しているんですよ。やった!僕強いんだ!
      ――また今日の試合前には両国国技館大会に向けての大きな発表があったのですが、それについてご存知ですか?
      入江 僕はここで着替えていたんで。
      ――大槻ケンヂさんが両国大会の初日に参加すると。
      入江 どうしよう! 何か家のコレクションを持ってサインしてもらいます!
      ――そういう事じゃなくて、入江選手は大槻さんの曲を入場曲として使っているので…。
      入江 全部CD持ってるんですよ!
      ――それでチャンピオンとして大槻ケンヂさんに何か歌を唄ってもらうとか、そういう希望はありますか?
      入江 あります! 夢です! だったらチャンピオンじゃなくちゃダメですよね? あと何回防衛すればいいんですか? この夢を叶えたいです! 両国までチャンピオンでいます。やった! うれしい! どうしよう。大槻ケンヂさんにチャンピオンの姿を見てもらって…ありがとうございます!

      ――飯伏選手にとっても大多数のファンにとってもまさかの結果となってしまいました。
      飯伏 そうですね…ちょっと過信し過ぎました。いやぁ自分にもっとパワーがあると思ったんですけど。やり直しです。
      ――パワー勝負で負けてしまった?
      飯伏 負けましたね。いやでも彼はすばらしいですよ。
      ――試合後には飯伏選手の方から握手を求めていました。
      飯伏 思いきりガッツリいって負けたんで。本当はケニーのリベンジしたかったんですけど。ナメてたというか。反省ですけどやり切ったんで。出し切ったんで自分は満足ですね。もっともっと応援してくれれば、次は必ず勝ちますよ。

      ――亜門GMからの指名で挑戦者決定戦のチャンスが巡ってきましたが?
      HARASHIMA そうですね。いつでもどこでも挑戦権を落としてしまって、チャンスないかと思っていたんですけど。これは本当願ってもいないチャンスで、絶対、佐藤光留に勝って入江に挑戦して勝って。両国のメインをチャンピオンとして立ちたいです。
      ――今日はその佐藤選手とタイトルを争って激しく対戦して、試合後に佐藤選手は大阪でタイトルを懸けて対戦した時の事を話していましたが?
      HARASHIMA 大阪でのタイトルマッチで負けてるんで、大阪の借りは大阪で返すというか、そこで勝って挑戦権を自分が獲ります。
      ――チャンピオンとしての入江選手はどう見ていますか?
      HARASHIMA オツムの方はアレだけれど、やっぱり試合ごとに進化を感じるというか。こんな引き出しがあったんだとか、こんな技あるのってすごいなって単純に思いますね。あと勢いと。それは感じますね。ただ僕、入江は得意なんで。たぶんシングルで3回くらい負けなしでやってるんで、早く挑戦したいですね。

      ――挑戦者決定戦が決まりました。
      光留 大阪って場所も縁起がいいし、両国って場所も今年自分の方に風が吹いてるので、負ける要素はないです。特に今このベルトを坂口さんと一緒に獲れたんで、すごい風を感じてるんですよ。今まで散々食らってきた蹴りを「あ~他人が食らってんなぁ」って見るのは楽しかったです。こんなに頼もしいもんなんだなと思いましたね。もう二度と食らいたくないですね。HARASHIMAさんと大阪って言ったら何年か前におっきいところでやったんで大丈夫です。今日やった感じなら大丈夫だと思います。なんか形式通り怒ってるんですけど、なんかあんまりやっぱ欲のないHARASHIMAさんだなという感じでしたね。とりあえず「両国行くぞ、ワー」って。そんな感じでしたよ。
      ――今日の入江選手のタイトルマッチは見ましたか?
      光留 全然見てないです。でも大丈夫です。なんで飯伏さんが勝てなかったかも僕の予想では後出しジャンケンじゃないですけど、たぶん入江が勝つんだろうと思ってたんですよ。なんで飯伏さんじゃなくて入江さんのほうが一発勝負が強いのかも、なんとなく僕の中にあるんですよ。説明はできるんですけど長いのでやめます。変態團興行でブタになっとったヤツですよ? その後、バラモン兄弟に味噌まみれにされている俺が言うのもなんだけど、アイツは変態なんですよ。ただ最近ちょっとベルト巻いてパンフレットの表紙になって、だいぶその変態性を隠して正々堂々と青春のど真ん中みたいな売り方してるでしょ? 僕ね、そういうヤツを相手にするとチョー強いんすよ! もっと腹の底からジメジメしたもんが出てるヤツのほうが手強いですね。だからHARASHIMAさんに勝って、入江さんに勝つことはそんな難しいことじゃないです。作業としては大変だと思いますけど感覚として風吹いてるんで大丈夫です。
      ――両国に縁があるという発言がありましたが、やはり両国を狙っていますか。
      光留 どんだけみんな両国目指してるんだと。俺はもう2回出て、そのうち一回表紙ですから。2分の1で表紙ですから。こんな可能性もった人間いないですよ? しかも2連敗ですから。これもう両国から俺に風吹いてるとしか思えない。だから大丈夫です。楽しみにしてもらってたら大丈夫です。KO-Dのベルト獲って熊とやります。熊とやる前に入江茂弘っていう熊とやればいいんだ。ガチンコセメントを広島で見せますよ。熊相手に見せてやりますよ。

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