DDTロゴ
DDT

【路上プロレス in 東京ドームのまとめ】高木、鈴木みのるに5年越しのリベンジならずも「栄光のDDTは永久に不滅です!」/引退表

この記事をシェアする

    • 1日、東京・東京ドームにて「路上プロレス in 東京ドーム」がおこなわれた。16時になった直後、誰も観客がいない東京ドームに『FIRE』が鳴り響く中、高木三四郎が一塁側ベンチから入場。それでも高木はカメラに向かってファイヤーポーズ。続いて『風になれ』が鳴り響く中、いつも通り頭からタオルを被った鈴木みのるが、NEVER無差別級のベルトを手に三塁側ベンチから入場。鈴木も誰もいない客席に向かって手拍子を煽り、「♪かっぜになれー」の部分でエアのロープをくぐってリングイン。そして黒のスーツ姿のアジャ・コングが登場し、アカペラで国家斉唱。しかし高木と鈴木は国家斉唱の最中から小競り合いを始める。アジャは二人の間を割って入り、国歌を歌い続ける。高木と鈴木を睨み付けながら最後まで歌いきったアジャは、鈴木からNEVER無差別級のベルトを受け取って退場。

      試合開始のゴングがドームに鳴り響くと、両者手拍子を煽る。そして高木が「5年越しのリベンジを果たさせてもらう!」と叫ぶ。2012年8月18日のDDT日本武道館大会で、鈴木とのシングルマッチに敗れた高木は、引退決意するもカウント6で撤回。5年後に東京ドームでの再戦をブチ上げたのだが、それがこうして実現することとなった。まずはチョップ合戦から鈴木がいきなりワキ固め。高木が一塁ベースに手を伸ばすと、松井レフェリーはブレイクを指示。叩くも泥だらけになった両者だが、セカンドベース付近でチョップ合戦。そこから高木が逆片エビ固めに捉えると、鈴木がセカンドベースに触れてエスケープ。鈴木は土を手に取り、高木の目に擦りつけると視界を奪われた高木にフロントキック。さらに腕を固めていくが、高木はベースエスケープ。

      鈴木がレフェリーに抗議しているところに襲いかかった高木は「外行くぞー!」と叫ぶと、スタンド席に鈴木を連れ出す。スタンドの階段を登りながら2階コンコースまであがっていくと、客席にいたスーパー・ササダンゴ・マシンが手に持ったMacBookで煽りパワポを始める。「オーロラビジョンをご覧下さい」と言うが、コードが刺さっておらずビジョンには映らない。すると鈴木がササダンゴのマスクをまくり「坂井じゃえねぇかよ! お前引退したよな?」と詰め寄る。そこに高木がお得意のCO2を噴射し、「バーカ! バーカ!」と鈴木を挑発。

      そのまま高木は33ゲート階段をあがっていく。鈴木も高木を追いかけていくが、背後から伊橋剛太が乱入して鈴木に襲いかかる。だが、鈴木は一切無視。なおも伊橋が殴りかかると、もの凄い形相で振り返った鈴木は強烈な蹴りをブチ込んで伊橋を階段から蹴落としていく。

      4階コンコースから12通路で再び客席に戻った両者。東京ドームの一番上から高木を落とそうとする鈴木。だが、そこに無観客試合にもかかわらずビールの売り子となった赤井沙希が現れる。赤井にビールを要求した鈴木だが、試合中なので当然お金を持っていない。すると赤井は「この貧乏人が!」と言って、鈴木にビッグブーツをお見舞い。怒った鈴木は赤井に向かって「ちゃんとこっちを向けよ!」と言い放つが、もちろん鈴木のほうを向いている赤井は「こっちが前や!」と反論。だが、鈴木は「あいつはデカい肩甲骨を持っている」と暴言を吐いて、再び場内の階段へ。

      またも伊橋が襲いかかってくるが、鈴木が蹴落として階段落ち。スタミナ切れを起こした高木は「もうダメだ」と嘆きながら2階コンコースへ。

      カメラマンからビブスを奪い取った鈴木は、背後からビブスで高木にチョーク攻撃。そして座り込んだ高木にランニングローキック。今度はそこに路上ライブをしていたレディビアードが現れるが、鈴木は無視して行ってしまう。高木は一緒に『バレンタイン・キッス』を歌ってから、再び鈴木に向かっていく。

      だが、そこで大家健が「この5万円でガンバレ☆プロレス東京ドーム大会をやらせてくれ!」と、ドームの関係者に懇願している場面に出食わす。鈴木がその5万円を奪い取って1階コンコースに下がっていくと、大家も慌てて追いかけるが、フロアを掃除していたスタッフに激突してしまう。なんとその掃除スタッフは葛西純。怒った葛西がなぜかそこにあったラダーの上に登っていくと、高木と鈴木がなぜかそこにあったテーブルの上に大家を寝かせる。葛西はラダーの上からパールハーバー・スプラッシュを投下して、大家ごとテーブルクラッシュ。

      なおも殴り合いながら階段を下がっていった高木と鈴木だが、鈴木は階段の上でアキレス腱固め。すると先ほど2回も階段落ちさせられ、グッタリしている伊橋に遭遇。鈴木はなおも伊橋にサッカーボールキックを見舞って、何と3度目の階段落ち。鈴木は伊橋を踏みつけながら、高木を追ってジャイアンツのマークが壁に描かれた関係者サロン前通路へ。チョップ合戦からフロントネックロックに捉えた鈴木は、一気にゴッチ式パイルドライバーの体勢に。どうにか脱出した高木だが、鈴木は井上マイクリングアナが持っていた木槌を奪い取ると、高木を殴打してからチョーク攻撃。そこにたまたまワイクーを踊っていたムエタイの選手に遭遇。高木が「東京ドームでモーリス・スミスとやったじゃないですか!」と鈴木をけしかけると、鈴木はやる気になったのだが、ムエタイ選手は高木を蹴りまくる。

      「バーカ!」と高木を罵った鈴木だが、その鈴木に突然現れたタクヤさん、ゆっこママ、楽しんごさんが握手を求める。鈴木が振り払うと、3人はガチムチの高木に抱きついていくが、そこに男色ディーノが入ってきて大混乱。さらに先日の後楽園ホール大会で鈴木から「絶対に来るな」と言われていたロッキー川村がシャドーをしているのを発見し、オカマの皆さんは川村に襲いかかっていく。

      オカマの皆さんに体中を触られながら「エイドリアーン!」と絶叫する川村を置いて、高木と鈴木は「エイドリアーン!」と叫びながらチョップを打ち合う。すると棚ボタ弘至と中邑珍輔が東京ドームで対戦しているところに遭遇。珍輔は鈴木に頭を着けて脱力すると「カモーン」と挑発。すると鈴木はフロントキックで珍輔を吹っ飛ばし、なおも蹴りまくってボコボコにする。一方の棚ボタも高木に向かって「横一線で見てもらっちゃ困る!」とデリケートなセリフを叫ぶ。「うるせー! もう一回言ってみろ!」と激怒した高木が棚ボタをボコボコにするが、その間イスに座って休んでいた鈴木。

      高木はその鈴木を捕まえて三塁側のブルペンへ。そこでは石井慧介が中津良太を相手にピッチングをしていた。しかも天龍源一郎さんがなぜか監督として見守っていたので、鈴木は天龍監督とグータッチ。続いて高木もグータッチしようと天龍監督に近づいていったが、高木にはグータッチではなくグーパンチをお見舞い。鈴木も高木に向かってボールを投げていくと、高木は逃げるようにグラウンドへ。

      「あー! なんじゃこれ?」と絶叫した高木に「何がおかしいんだよ!」と近づいていった鈴木。すると高木が指差した方向には、なぜかガウン姿でマウンドで仁王立ちする里村明衣子の姿が。「私と勝負しろ!」と叫んだ里村に対し、バットを持ってバッターボックスに立った高木。ベンチからDDTの選手たちが野次を飛ばす中、里村の第一球はなかなかの大暴投。すると、ここで天龍さんが再び登場して高木に退場を命令。高木に代わって鈴木がバッターボックスに立つと、里村の第一球はボール。すると里村はマウンドから前に出て第二球を投げるが、これもボール。しかし不動心の里村は落ち着いた表情で、ジリジリとバッターボックスとの距離を詰めていく。そして第三球が鈴木の頭上を飛んでいったところで、ベンチにいた選手が一斉に出てきて大乱闘。マイクを持った天龍さんが「止めろ、この野郎! 場外乱闘ダメだ!」と叫ぶが、天龍さんの言葉が聞き取れていないのか、選手たちは一切乱闘を止めようとしない。

      その間に鈴木が高木を卍固めに捉えるが、乱闘が収まるとほぼ同時に何とか脱出した高木。試合開始から30分以上を経過したが、高木と鈴木はなおもチョップ合戦。鈴木が投球フォームからのチョップを打ち込めば、高木も投球フォームからのチョップをお返し。そこからスピコリドライバーを狙った高木だが、鈴木は背後に逃れてスリーパー。これをスタナーで切り返した高木は、三塁方向に走っていく。レフト側のポール下まで下がった高木は、そこから一直線にダッシュしてホーム付近の鈴木に向かってラリアット。だが、これをかわした鈴木はスリーパーに捉えて高木を落とすと、バッターボックスの上でゴッチ式パイルドライバーを決めて3カウント。松井レフェリーが「アウトッ!」と宣告し、ついに試合終了。

      さすがの鈴木も芝生の上に大の字に倒れこみ、高木もバッターボックス付近で大の字に倒れまま。しかし立ち上がった鈴木が勝ち名乗りを受け、ニヤリと笑ってから引き上げようとすると、高木が「待て! 鈴木みのる、待てー! 待ってくれー!」と絶叫しながら立ち上がる。そして鈴木が立ち止まると、マイクを持った高木は「待て! 鈴木さん……いや、鈴木みのる! 待ってくれ。2012年DDT武道館大会であなたに負けて! 5年後の東京ドーム大会! 今日! この舞台を用意しました! あんた、やっぱり強ぇよ。敵わねぇよ。でもな今日来てる、ここにいるDDTの選手たち、そしてうちの所属の人間、BASARA、DNA、ガンバレ☆プロレス、東京女子プロレス、俺たちが育てあげたレスラーが必ずお前の首を獲りに行く! これ以上の舞台はない! だから! 高木三四郎、今日で……引退します。俺も第一線でバリバリやっているわけじゃない。いま若い連中やみんなDDT、そしてDDTグループの団体を盛り上げようと一生懸命なんだよ。俺みたいな……俺みたいな老いぼれがいちゃいけないんだよ。だから今日で引退します。鈴木さん! 俺の最後の対戦相手やってくれて、ありがとう……ありがとうございます」と引退発表。これにはさすがの鈴木は手を叩いて高木の労を労う。すると高木は鈴木に「俺の最後、一緒に看取ってください。ありがとうございました」と言って手を差し出す。鈴木は握手に応じると、涙ぐむ高木の背中を叩いて無言で頷いた。高木からの要請を受けて井上リングアナが引退の10カウントゴングを鳴らして……いたのだが、7カウント目が鳴ったところで、高木は「バカめ!」と言って鈴木にガットショットを見舞うと鈴木に裏切りのスタナー。「ウソじゃ! オイ、俺が引退すると思ったか? ウソじゃ! この野郎、5年経ってもまたあんたに勝てなかったよ、チクショー! でも俺はまだまだ諦めねぇぞ! あんたと次に闘うのはここだ!」と叫んだ高木が指差すと、オーロラビジョンには「路上プロレス in 無人島」の文字。日時や具体的な場所などは明記されていなかったが、鈴木は「やってやるよ! ここにお前を埋めてやるよ! まだ懲りねぇのか? やってやるよ!」と即受けて立つ構え。そして高木をチラリと見てから引き上げていった。高木は「いいか、俺は引退なんかしねぇよ! 栄光のDDTは永久に不滅でーす!」と叫んだ。そして敗者にもかかわらず、自分の曲でファイヤーポーズをやろうとしたが、そこに走り込んでいた鈴木がラリアット。ベンチにいた選手たちも一斉に飛び込んできて大乱闘となる中、高木の「不滅だー!」という絶叫で路上プロレス in 東京ドームは幕を閉じた。

      【試合後のコメント】
      鈴木 場所がどこだろうが、方法がどんなだろうが、高木三四郎は俺に勝てると思うな。ガチガチの勝負に3人も4人も5人もたくさんいたって関係ねえんだよ。道具使おうがおもちゃ使おうが全部一緒なんだよ。無人島やってやろうじゃねえか。無人島をちゃんと用意しろよ! 誰もいれさせんな。テメエ、無人島やってやるよ。

      高木 終わったよ! 見てくれ、DDTのロゴマークがついている東京ドーム! 誰がなんと言おうと今日の東京ドーム大会はDDTみんなの東京ドーム大会だ! 配信を見ていた人も集まってくれたみんなも本当に感謝します。実現にあたって動いてくれたスタッフの皆さん、東京ドームの皆さん、ありがとうございました! 次またここに戻ってくるときはノーピープルじゃなくて、お客さんを入れた大会にしたいと思います。鈴木みのるとの闘いは終わらない。無人島でやってやる! 本当にこの大会ができてありがとうございます! DDT20周年の集大成でした! でもこれで終わるんじゃなくて、次は満員の東京ドームでDDTの大会をやってやる!



    この記事をシェアする