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【DDG6・5リポート③】メイン大荒れ。高木&望月がMB退治

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    • メインイベントはHARASHIMA&KUDO&入江茂弘vs戸澤陽&サイバー・コング&Kzyだったが、この日英国遠征から帰国予定だった戸澤の帰国便の出発が遅れ、空港から直行してもメインに間に合うかどうかわからない状況に。それを聞きつけたマッド・ブランキーは全員が会場入り。状況次第ではカード変更もやむを得ないとカード発表のときに告げられていた。マッド・ブランキーはカードに名前が入っていない者まで入場してきたものの、戸澤の姿はない。マイクを手にしたKzyは、「谷やん(谷崎)も問題龍も試合コスチューム着てきたから、DDGをむちゃくちゃにしてやる」と叫んで、DDTトリオに突っかかっていった。乱闘になったところに飛び込んできたのが望月。「お前らにまともに試合しろとは言わないけど、せめて人数ぐらい揃えろ」と一喝。ここでHARASHIMAが、「望月さんが入ったら4対4になるじゃないですか? 組みましょう。どうですか、お客さん?」と要請。望月は「組んでいいのか? オレ、第1試合だったから、体力は回復してるから」と緊急出陣。と言うなりマッド・ブランキーがまたもや突っかけていって乱闘になり、そのまま試合開始のゴングが鳴った。リング内では、KUDOvsKzy、HARASHIMAvs谷崎、入江vsサイバーと展開が変わり、望月が出るや相手コーナーにつかまってしまった。しかし問題龍を捕まえるや、一気にツイスターを決める。そしてカバーにいったものの、Kzyがリング下からカウントを数える八木レフェリーの足を引っ張って場外に落とした。ここで両軍の選手が入り乱れて収拾つかない状態に。ゴングが鳴らされ、マッド・ブランキーの反則がコールされた。

      さらに乱闘が続く中、コスチューム姿で駆け込んできたのが戸澤。「おい、間に合ったのに、もう試合は終わりか?」と言い放つと、まずは観客に向かって、「お前ら、オレの姿を見れただけでもありがたく思えよ」と憎まれ口を叩くと、DDT勢に向かって「お前ら、何やってるんや? はよ、帰れ。今日のDDGはもうお終わりなんや」と言い放つ。ここで登場したのが高木。「まだ終わっちゃいねぇよ。モッチー、次、リングで会う時はタッグを組もうって言ったよな。こんなに早く来るとは思わなかったけど、いつもはこいつらとは組まないんだけど、今日はDDGだ。タッグを組もうじゃねぇか」とアピール。するとHARASHIMAが、「数えたら5人と5人。ここは5対5でやるか。どうですか。お客さん?」と叫ぶとゴングを要請。そのまま両チーム1人ずつ加えての再試合となった。

      乱闘の中、リングに残った高木が戸澤にドロップキックを決めると、場外乱闘を経て、リングに押し上げられた入江がつかまる展開に。戸澤のセントーン、さらにイスつきセントーンを浴びる。それでも望月が出てくると、蹴りで劣勢を一気に挽回。サイバーの突進を食い止めた高木と望月は、ガットショットからのゆずポンキックをダブルで決めるなど、緊急タッグとは思えない息の合ったところを見せる。サイバー、谷崎のパワーに苦しめられながらも、入江が谷崎にスクラップバスターを決めると、HARASHIMA&KUDOが問題龍にサンドイッチ・ミドルキック。さらにHARASHIMAの山折りからKUDOのダブルニー、入江のテディベアにつなぐ。KUDOがコーナーに宙吊りになったKzyにダブルニーを決めたものの、マッド・ブランキーの連続攻撃を浴びる。しかしHARASHIMAがタイミングよくカットに飛び込んでKzyの顔面にジャンピング・キックを決めると、入江が自分が垂直落下になるバックフリップで追撃。コーナー2段目にセットした戸澤に対し、望月が走り込んでのヒザ蹴りを叩き込むと、高木は戸澤と問題龍2人を一気に肩に担いでのバックフリップ。入江がサイバーとのラリアットの打ち合いに勝ち、HARASHIMAがリバース・フランケンシュタイナーからの蒼魔刀を決めて一気に勝負を決めた。

      試合後、マイクをつかんだHARASHIMAは「4年ぶりのDDGにご来場くださいましてありがとうございました。お互いの団体、前より大きくなって、またこうやって同じリングで闘えること、ホントにうれしく思います。またこのような大会を続けていきたいと思います」と伝えると、マイクを渡された望月は、「タッグ組みましょうって言ったら、2時間もたたずに実現してしまって。ってことは、次はシングルマッチしかないんじゃない?」と申し出ると、高木も快諾。望月は「プロレス界、昭和45年1月の中旬ごろに生まれた最強決定戦としてやりましょう」と返す。その後、マッド・ブランキーを除くこの日の出場選手がリング上に勢ぞろいして、記念撮影で幕を閉じた。

      なお、マイケルとスト市のスペシャルダークマッチはメイン後の望月と高木の挨拶中にも姿を見せてリングサイドを横切ったが、ここまで来ると観客もこの闘いを無視。撤収作業が始まっても、この闘いは延々と続いていたという。

      高木「前回は東京でやったですけど、今回は初の大阪。ノリも違ってましたし、やってて楽しかったですね」
      望月「第1試合からノリノリで。3月、高木選手にウチに出てもらって、控室に帰ってきたところでオレがやろうって言い出して、バッタバタの中、(会場も)ここ(東成区民センター)を使うのも初めてで。とりあえず熱の冷めないうちにやりたいってことで、急ごしらえの大会になったんですけど、こういう小さい規模にはなりましたけど、ホントにやってよかったなと、この先、続けていければ。東京のお客さんで来たかった人もいるでしょうけど、今日、来れなかったお客さんが無理してでも見たかったというものは見せれたと思うんで。いやらしい話、儲け度外視ですよ。やっぱり選手が楽しければ、お客さんも楽しんでもらえるんだなっていうのが、今日わかったんで。しかも今日は、ウチのチャンプ(CIMA)は出てないですから」
      高木「元々はあの人と控室で話してたことだったんで」
      望月「海外で試合が入ってて。それで自分が受け継いだ形で。今度はCIMAも入れて。もっと大きなもの、面白いものができると今日、確信したんで。次、やるときはもっと準備期間もとって、1年スパンぐらいでやりたいですね」

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