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D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall

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D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall

日時2023年12月24日
会場東京・後楽園ホール
観衆761人(満員)
  • ★大会ハイライト★

  • 遠藤哲哉が樋口和貞を破り、大逆転で「D王GP2023」Aブロック突破!「納谷! 1月3日、オマエを打ち砕いて優勝する」


     12月24日、東京・後楽園ホールで「D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall」が開催。シングル最強決定リーグ戦「D王GP2023」のAブロックは遠藤哲哉が大逆転で制して、優勝決定戦(2024年1月3日、後楽園)にコマを進め、Bブロック1位の納谷幸男と優勝を争う。

     公式戦最終戦を迎えた時点で、Bブロックは樋口和貞が勝ち点6で単独首位。これを上野勇希、佐々木大輔が勝ち点5で、遠藤が勝ち点4で追走。4人に1位の可能性が残る大混戦で最終戦に突入した。

     まず第6試合で佐々木がHARASHIMAの蒼魔刀で敗れて脱落。セミファイナルで上野勇希が飯野雄貴のスピアで不覚を取って脱落。メインでは樋口と遠藤が対戦。樋口は引き分け以上で1位が決まり、遠藤は勝利が絶対条件となった。樋口と遠藤は昨年8月の大田区総合体育館でのKO-D無差別級王座戦(当時の王者は樋口)以来のシングル戦。

     開始早々、遠藤がプランチャを決めて、戦場が場外へ。樋口はチョップを叩き込んでいくも、鉄柱に誤爆。遠藤はブレーンクロー封じで、右手に集中砲火。樋口はチョップ連打で反撃。樋口のチョップと遠藤のエルボーの応酬に発展。遠藤はカナディアン・デストロイヤーからエクスプロイダーもカウントは2。樋口は豪快な雪崩式かんぬきスープレックスを敢行。さらにラリアット、ヘッドバット、ドクターボムと攻め込む。樋口のぶちかましをかわした遠藤はテツヤ・イン・ザ・スカイを一閃。遠藤はオーバーヘッドキック、小橋建太氏直伝のローリングチョップ、ハンドスプリング・スクリューキックと猛攻。さらに旋回式ト―チャーラックボムからバーニングスター・プレスを鮮やかに決めて3カウントを奪取。遠藤は勝ち点6で樋口と並んだが、直接対決を制したため、4番手から大逆転で優勝決定戦進出を決めた。

     遠藤は「納谷、オマエが上がってくると思ってたよ。オマエはデカくて強い。俺を見てみろ、ちぃっちゃいだろ。でもAブロック勝ち上がって、今日樋口に勝った俺はオマエより強いぞ。1月3日、オマエを打ち砕いて俺が優勝する」とマイク。


     バックステージで遠藤は「約1カ月のリーグ戦、しんどかった。DDT最強と言っても過言じゃない樋口から勝った俺は強い。納谷幸男、デカくて強いけど、その納谷幸男より強い自信あるぞ。アイツは今年1年悔しい思いしたって言ってるけど、俺はここ数年、悔しい思いしかしてないんだ。かけてるものが違うんだよ。1月3日、俺が必ず勝って優勝する」と初Vを期した。


     優勝決定戦進出がならなかった樋口は「開幕戦で上野に負けて、そこからガッと突っ走って、遠藤哲哉に止められて。あと一歩で逃しちゃった気がして。でも時の運なのでしょうがないのかな。遠藤哲哉は強かった。また来年頑張ろうかなと」と悔しさを噛みしめながらも、前を向いた。

     一方、2連覇を達成できなかったKO-D無差別級王者の上野は「チャンピオンとして負けようが、情けなかろうが、僕はDDTのチャンピオンだから。DDTのチャンピオンとして、来年もこれからも本当の意味の最強になって、もっといろんな人にDDTの良さを伝えちゃうぞ」と話した。

     また、DDTの2023年を総括した彰人副社長は「だいぶコロナと共存できるようになって、落ち着いてきたなかで、逆に言えば、コロナを言い訳にできない2023年。超満員札止めの後楽園がいくつあったかと。2024年の一つのテーマは盛り返すこと。コロナ前の勢い、盛り上がりを戻していかないと。自粛中にデビューした選手が何人もいて、その子たちもイキのある選手で、活躍させていかないといけない2024年だと思っていて。2024年は勝負の年かなと思っています。まだ発表になっていない仕掛けが年明けからいくつも予定されてますし、しっかり地固めしつつ、ほかの団体ではできない攻め方でやっていきたい」とコメントした。

    納谷幸男がMAOを退け、2年連続で「D王GP2023」優勝決定戦進出!「去年より、たくさん成長できた集大成としてD王を絶対獲る」


     シングル最強決定リーグ戦「D王GP2023」のBブロックは前年度準Vの納谷幸男が2年連続で優勝決定戦(2024年1月3日、後楽園)進出を決めた。納谷は初優勝をかけて、Aブロック1位の遠藤哲哉と激突する。

     公式戦最終戦を迎える時点で、納谷、MAO、斉藤レイ(全日本プロレス)の3人が勝ち点6で並んでいた。ところが最終戦でレイと対戦予定だったクリス・ブルックスが腹部に腫瘍が見つかったため欠場。このため、レイは不戦勝となり勝ち点8が確定。納谷がBブロック1位になるためには勝利が絶対条件。MAOは納谷に勝って勝ち点8にしても、レイに直接対決で敗退しているため無念の脱落が決まった。

     悔しい思いを胸に秘めたMAOは開始早々、場外での旋風脚、みちのくドライバーⅡで先制攻撃。リングに戻っても、顔面蹴り連発、ラフライダーと猛攻。納谷はダイビング・エルボードロップ、スクラップバスターで反撃も、MAOはエセ骨法仕込みの洗濯バサミで逆襲。MAOはミドルキックで攻めていくが、納谷はニーリストを連発。さらに納谷はサポーターをずらして生ヒザ、チョークスラムもカウントは2。ならばと世界一のバックドロップを決めて3カウントを奪った。勝ち点で納谷はレイと並んだが、直接対決を制している納谷の勝ち抜けが決定した。

     2年連続で優勝決定戦進出を決めた納谷は「去年より、たくさん成長できたと思います。その集大成としてD王絶対獲って。KO-D無差別級チャンピオン上野勇希に挑戦して、前回D王の決勝で負けた雪辱を果たしたい。絶対に優勝します!」と気炎を上げた。

     単身、全日本から乗り込み、惜しくも優勝決定戦に進めなかったレイは「俺のD王は終わっちまった。俺は納谷に負けてるからしょうがない。今回のD王、やり残したことがある。今日やった岡谷(英樹)、アイツももっとやれただろうし、今日やるはずだったクリスも病気になっちまって。そいつらともまたやって。次、DDTに参戦するときはきっちり結果を出す。来年の1月3日、兄のジュンとタッグ組むから、誰かとやらせろ。きっちりぶっ倒してやる。DDT、これから面白いことになりそうだから、楽しみにしとけ」とコメント。来年1・3後楽園で斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)は樋口和貞、瑠希也組との対戦が決まった。

     クリス欠場の影響で、納谷と戦う前に優勝決定戦進出の可能性が消滅したMAOは「福岡、熊本まで行って、やっとの思いでKANONを倒して帰ってきたら、俺の優勝の目が消えてんだよ。当日にどんな気持ちで来ればいいんだよ」と思いの丈を吐露。そして「アイツ(納谷)は気持ちが足りねぇよ。ただ上背だけで勝ったんだ。何にも伝わってこなかったよ。あんなヤツにBブロック優勝してほしくなかった。俺がかけたBブロックの未来はこんなもんだったのか。絶対獲れよ、納谷! 行くとこまで行け、ぶち当たれ!」と納谷に辛らつ発言も、ゲキを飛ばしていた。

    5** **カ月ぶり復帰の大鷲透がDISASTER BOX発展的解散を宣言! アイアンマン王座は大鷲が奪取もクリスマスツリーに即、移動


     首の故障のため、5カ月ぶりに復帰した大鷲透がDISASTER BOXの発展的解散を宣言。大鷲はアイアンマン王座を奪取するも、クリスマスツリーに奪われてしまった。

     大鷲の復帰戦は「アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差入場バトルロイヤル」で、大鷲のほか、グレート・コジ(王者)、平田一喜、彰人、須見和馬、高木三四郎、ポイズン澤田JULIE(公募枠X)が参加。澤田の呪文で彰人、須見、平田、高木が次々にオーバー・ザ・トップロープで失格。トップロープに乗ったコジは、澤田の呪文にかかり、鎖カマで自身の頭を殴打。すかさず澤田がキャトルミューティレーションでギブアップを奪い王座移動。間髪入れず大鷲が澤田を丸め込んで3カウントを奪って、復帰戦を白星で飾りベルトも手にした。

     バックステージで大鷲は「DDTを離れて客観的な目で見てたんですけど、平田、オマエはもう一人でやっていける。DISASTER BOXは平田の成長のためであって、平田が1人前になるまで、僕とHARASHIMAさんで見守っていこうというユニットでした。私が抜けることで平田は一皮も二皮もむける結果になりました。HARASHIMAさんはまだまだDDTのトップを取っていかなきゃいけない。そんななかでDISASTER BOXを終わらせるのが必要なことだと思いました。平田は新しい道を進んで、HARASHIMAさんは新しい自分の居場所をつくる。私自身はこの先のプロレス人生を勝負していきたいと思ってるので、DISASTER BOXを発展的解散にしたいと思っています」と爆弾発言。

     当初、来年1・5新宿FACEで「DISASTER BOXによる何か」が発表されていたが、同大会がDISASTER BOXの節目となり、HARASHIMAvs大鷲vs平田の3WAYマッチが行われることになった。かつては上野勇希、吉村直巳、丸藤正道(プロレスリング・ノア)も籍を置いた歴史あるユニットが年明けに幕を閉じる。


     そして、メインイベント終了後、全選手がサンタ姿でリングに上がりサインボール投げ。今年のDDTの立役者の一人である平田がマイクを持ち、「やり残したことがあるんで。それをやりたいと思います。大鷲さん、復帰おめでとうございます」と言うや、クリスマスツリーで大鷲を殴打しカバー。ほかの選手も押さえて3カウントが入った。アイアンマン王座は平田に移動したかと思われたが、大鷲と平田の間にクリスマスツリーが挟まれており、クリスマスツリーに王座が移動するという、まさかのエンディングとなった。


     また、KO-D6人タッグ王座戦(王者組=秋山準&男色ディーノ&大石真翔vs挑戦者組=高梨将弘&アントーニオ本多&正田壮史)は大混乱のなか、大石と本多がエビ固めの応酬に。その流れで本多はディーノの尻に顔を突っ込んでダメージを受け、大石が丸め込んで初Vに成功。これにより、来年1・6豊中での秋山&ディーノ&大石vsボディガー&土井成樹&通天閣下の一戦には、同王座がかけられることになった。秋山組が敗れると、ユニット名「DEAD OR ALIVE(D・O・A)」を名乗れなくなる。

    ☆** **全試合の詳細は** **WRESTLE UNIVERSE** **をご覧ください!
    https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/mBaf6Dq9fiq4JPj1NKrekS
  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 4分57秒

    拷問式コブラツイスト

  • 第二試合 時間無制限勝負

  • アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差入場バトルロイヤル~大鷲透復帰戦

  • 復帰戦の大鷲がアイアンマン王座を奪取!

  • 第三試合 30分一本勝負

  • スペシャルシングルマッチ

    VS

    • WIN

      斉藤レイ

    VS

    4分43秒

    体固め

    ※ドリル・ア・ホール・パイルドライバー
  • 第四試合 60分一本勝負

  • KO-D6人タッグ選手権試合

    10分41秒

    回転エビ固め

    ※第53代王者組が初防衛に成功。
  • 1・5新宿のKO-D10人タッグ選手権試合、クリスに代わり「BAKA GAIJIN + FRIENDS」に出場中の植木嵩行が緊急参戦! 3・21&26上野公園野外ステージにて「春のビアガーデンプロレス」開催決定!

  • 第五試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    10分58秒

    体固め

    ※世界一のバックドロップ。納谷がBブロック1位通過。
  • 第六試合 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    6分37秒

    片エビ固め

    ※蒼魔刀
  • セミファイナル 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    8分14秒

    エビ固め

    ※スピア
  • メインイベント 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    20分37秒

    片エビ固め

    ※バーニングスター・プレス。遠藤がAブロック1位通過。
  • 激戦を勝ち抜き「D王 GRAND PRIX 2023」優勝決定戦へ駒を進めたのは遠藤と納谷! 選手たちがサンタクロースになりクリスマスプレゼント! 平田がアイアンマン王者・大鷲を襲撃し、なんとクリスマスツリーが新王者に!

  • アイアンマンヘビーメタル級選手権試合

    • WIN

      クリスマスツリー

    VS

    VS

    13時39分

    体固め

    ※大鷲が防衛に失敗、クリスマスツリーが第1599代王者となる。
  • Bブロック公式リーグ戦

    ※不戦勝
  • 星取表(全公式戦終了)

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