オープニングマッチ 30分一本勝負
ゴングと同時に中村がドロップキックを連発。さらにスワンダイブ式ミサイルキックを放つも樋口は払い落とす。樋口は強烈なボディスラム。樋口は中村に張らせるが、樋口はコーナーで踏み付けていく。防戦一方の中村。樋口の突進をかわした中村はフェイントでタイミングをずらし、スワンダイブ式ミサイルキックを決めていく。中村がミドルキックを連発。樋口は倒れずパワーボムを狙うが、中村はウラカンラナで丸め込むもカウント2。中村がブラジリアンキックを決め、向かって行くも樋口に叩き落とされる。樋口の強烈なタックルもカウント2でなんとか中村は返す。しかし樋口がカナディアン・バックブリーカーに捕らえると、中村もギブアップ。
第二試合 30分一本勝負
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
※第1479代王者の防衛戦は無効
にらみ合いからアントンがナックル、ディーノもナックルを返すが、アントンはガードして何発もナックルを打ち込む。ディーノがストーンコールド・スタナーを狙うと、回避したアントンはロックボトムを狙うがディーノは回避。ディーノが男色スクリューから股間を踏み付ける。アントンは悶絶。さらにグラウンドでも急所を鷲掴みにし、もぎ取るように前転を繰り出す。ディーノは男色ナイトメアからカバーするもカウント2。アントンは「ばっちい!」と苦悶。ディーノがロープに走ったところに、アントンがカウンターのボディーブローからボーン・トマホーク。さらにフィストドロップ。カウント2。アントンがナックル連発からダスティを狙うも、ディーノがカウンターのマンハッタンドロップ。さらにディーノはマンハッタンドロップを3連発。追撃を加えようとするディーノにアントンが急所打ち。アントンがバックを取るとディーノが急所打ち。起き上がろうとしたアントンの後頭部がディーノの急所を直撃。両者股間を押え悶絶し攻撃がなかなか繰り出せない。アントンがギブアップしかけるも、創作昔話『ごんぎつね』の朗読を懇願。朗読を開始しようとした刹那、ディーノがアントンの股間にストレート。ディーノは場外からイスを持ち出し、アントンの股間に振り下ろそうとすると木曽レフェリーがイスを取り上げる。木曽レフェリーが「急所攻撃は反則!」と注意すると、ディーノは「反則なの……? 初めて知ったー!」と頭を抱える。ディーノがコーナーに上ると、アントンがロープを揺らし、ディーノはロープに股間を打ち付けて転落。アントンがイスを持ち出しディーノに向かって振り下ろすが、ディーノに避けられ、ロープのはずみで自分の顔面に直撃。高笑いするディーノの股間に偶発的にアントンの持つイスが直撃。ディーノが転倒すると、ディーノの足がアントンの股間を直撃。そのダメージで転倒したアントンのヘッドバットがディーノの股間に直撃。両者がダウンすると、木曽レフェリーが「だめだこりゃ!」と言ってこの防衛戦は無効となった。
第三試合 30分一本勝負
HARASHIMAと高尾で試合はスタート。グラウンドからHARASHIMAがドロップキックを決めて優位に立つが、ポーリーが場外でHARASHIMAの足を引き、場外戦に持ち込む。ここから代わる代わる高尾とポーリーがHARASHIMAを捕まえる展開に。HARASHIMAがロープを使っての反転式ドロップキックを決めて逆転すると、吉村が飛び出てくる。相手2人を蹴散らしていく。吉村が高尾に串刺し連続ラリアットから後方へ投げを見せるがカウント2。高尾は飛び付きのDDTを決め逆転するとポーリーにタッチ。ポーリーがタックルで吉村を吹っ飛ばす。吉村とポーリーが打撃の打ち合い。ポーリーがテーズプレスを決めるもカウント2。高尾とポーリーが2人で吉村にトレイン攻撃。合体技を見せようとするところでHARASHIMAがカット。お返しのトレイン攻撃から、連係攻撃を見せ、レッグドロップとスワンダイブ式ボディプレスの合体技。吉村がパワーボムを狙うが、ポーリーがリバース。両者ラリアットの相打ちから、吉村がラリアットを決めるがカウント2。続けてドリル・ア・ホール・パイルドライバーを決めるとポーリーも返せず3カウント。
第四試合 30分一本勝負
試合前のバックステージで今林APが勝俣にインタビュー。意気込みを聞くと「ちょっと見てもらいたいですけど……あれ見てください……」と言うと、壁にはビッシリとヨシヒコの『ALL OUT皆殺し」と書かれた張り紙が。勝俣は「気持ち悪くないですか!? なんかもう頭がおかしくなりそうです……これから試合だっていうのに……ヨシヒコの野郎……! 今日は僕がこの試合に勝って、ALL OUT皆殺しを止めてやりますよ!」と言って壁の張り紙をはがし始めるが、その背中にも『ALL OUT皆殺し』の張り紙が張られていた……。勝俣はジョーカースタイルで登場。ゴングが鳴っても余裕の構えを見せるヨシヒコに勝俣は竹刀を持って向かって行く。竹刀で何度もヨシヒコを殴打する勝俣。勝俣はヨシヒコを場外に放り捨てる。勝俣は場外でヨシヒコを蹂躙し、リング内に投げ戻す。勝俣はゴミ箱でヨシヒコを押し潰す。「お前みたいなやつはゴミ箱に入れてやるよ」といってゴミ箱の中に入れてしまう。勝俣はそこに有刺鉄線バットで一撃。勝俣はヨシヒコの首にイスを掛け、何度も開閉する。勝俣は立てたイスへのブレーンバスターを狙うが、ヨシヒコはバックに回りバックドロップでイスの上に勝俣を投げ捨てる。勝俣は場外へ行くと、ヨシヒコは追いかけ、2人はステージへ。ヨシヒコは勝俣をステージ上から無表情で投げ捨てる冷徹さを見せる。さらにステージ上からの無重力ダイブで追撃。ヨシヒコはカウンターの上でブルドッキング・ヘッドロックを決めると、会場内を練り歩き、別のカウンターでもブルドッキング・ヘッドロック。さらにカウンターの上で危険なパイルドライバーを決める。ヨシヒコが勝俣を鉄柱に突っ込ませようとすると、勝俣が逆にヨシヒコを鉄柱に突っ込ませる。勝俣は場外でイスを組み上げヨシヒコをその上に寝かせるが、ヨシヒコは起き上がり、勝俣に向かって行く。コーナー上で打ち合いになり、勝俣がパワーボムを狙うと、ヨシヒコがウラカンラナで切り返すと、勝俣はイス盛りへ転落。勝俣は大ダメージで悶絶。ヨシヒコがコーナーに上ると、勝俣が追いかけ、スパニッシュフライを放つがヨシヒコは着地。そのままチョークスラムを狙うが、勝俣は背後に回りジャーマンを狙うが、ヨシヒコがバックを取り返す。ヨシヒコがジャーマンを放つが勝俣は着地。勝俣がジャーマンを狙うと輪廻転生を狙うが、勝俣はワールドライナーで切り返す。カウント2。勝俣はヨシヒコの上にイスを乗せコーナーからフロッグ・スプラッシュを放つもカウント2。勝俣はラダーを持ち出し、ロープに設置してヨシヒコの頭に打ち付ける。勝俣がラダーにBTボムで叩き付けようとするが、ヨシヒコが切り返しラダーにチョークスラム。カウント2。するとヨシヒコはブロック玩具の箱を持ち出し、リング上にばらまく。ヨシヒコはカナディアン・デストロイヤーを狙うが、耐えた勝俣はそのまま振り回すと、ヨシヒコが木曽レフェリーに直撃。木曽レフェリーがダウンしてしまう。ここで竹下が飛び込んでくると、ヨシヒコを捕らえ散らばったブロック玩具にパワーボム。勝俣とコーナー上で雪崩式ファンタスティック・フリップを放つが、ヨシヒコが避けて勝俣がブロック玩具の海に落ち大ダメージ。ヨシヒコは竹下にドロップキックから場外に無重力ダイブで追撃。ヨシヒコはリング内に戻るや、勝俣にカナディアン・デストロイヤー。カウント2で勝俣が返すと、ヨシヒコは輪廻転生。これが決まると勝俣も返せず3カウント。
勝俣撃破のヨシヒコと竹下が一触即発! 一騎打ち実現へ!
試合後ヨシヒコは勝俣を踏み付けるふてぶてしさを竹下に見せつける。これに怒った竹下が立ち上がりヨシヒコと睨み合う。ヨシヒコは首を掻っ切るポーズを見せると、竹下が一騎打ちをアピール。ヨシヒコは無言で花道を下がって行った。
【試合後のコメント】
勝俣 ヨシヒコはなんなんだ! クソーッ、ナメてたぞ。タダの人形かと思いきや、アイツに命があったな。あやうくヨシヒコにぶっ殺されそうだった。負けたよ。負けは認めるけど、まだクリスの時もそうだけど自分の足で立ってんだ。俺は倒れないぞ。何度やられても立ち上がって、何度でも相手の前に立つ。そういうことだ。
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第五試合 30分一本勝負
秋山と渡瀬で試合はスタート。秋山が渡瀬をコントロールし、終始上のポジションを取り続ける。秋山がアームロックを極めるも渡瀬はなんとかロープへ逃れる。渡瀬がロープに押し込みエルボーを放つも秋山は微動だにせず。秋山から石井にタッチすると、渡瀬も岡谷にタッチ。岡谷がエルボーを連発するも、石井はボディスラム一発で形勢を逆転。再度ボディスラムでカウントを取りに行く。石井が秋山に代わると、岡谷は全く歯が立たず、場外に追いやられると、場外で石井がボディスラム。ここから岡谷が捕まる苦しい時間。権利の無い渡瀬が秋山に食ってかかる。秋山に何度も場外に追い出されても向かって行く。秋山はコーナーの岡谷に串刺しのニー。秋山は「DDTの若手そんなもんか!?」と岡谷を挑発すると、岡谷は向かって行くがエルボー一発でダウンさせられてしまう。石井の逆片エビ固めは何とかロープに逃げる岡谷。岡谷はカウンターのエルボーを決めて何とか渡瀬にタッチ。渡瀬が石井にミサイルキック。渡瀬はコーナーに控える秋山にも一撃を食らわせる。渡瀬のバックドロップ狙いを石井が押しつぶすと、石井は秋山にタッチ。渡瀬が秋山にエルボーを打ち込んでいくが、秋山もエルボーを返す。秋山が何度もビッグブーツを叩き込むが、耐えた渡瀬がランニング・エルボーでダウンを奪う。渡瀬から岡谷にタッチ。岡谷がエルボーを連発。コーナーでの串刺しエルボーも成功させ、ブルドッキング・ヘッドロックを狙うがこれは秋山が耐える。渡瀬が飛び込み、秋山に延髄斬り。渡瀬と岡谷が秋山にトレイン攻撃。岡谷がノーザンライトを狙うが、秋山はフロント・ネックロックで切り返す。これは渡瀬がカット。秋山がランニング・ニーパッドもカウント2。秋山は逆エビ固め。「逃げてみろ!」と叫ぶ秋山だが、岡谷は耐えられずギブアップ。
渡瀬が秋山にシングルマッチを要求!「ゲストコーチなんだろ? 俺にシングルで直接コーチングしてくれよ!」(渡瀬)
退場しようとする秋山に渡瀬がドロップキックを打ち込むが、秋山は渡瀬の頭を鷲掴みにして場外へと放り捨てる。渡瀬はリング内に飛び込み秋山に向かって行くが、秋山は意に介さず。「試合中にそれをやれ!」と吐き捨てるように花道へ下がる。渡瀬がマイクを持ち「秋山さん!」と言うと、秋山は地声で「さんじゃねぇよ、コノ野郎! 秋山って言えバカ野郎!」と言い、渡瀬が「秋山―!」と叫ぶも、秋山は無視して退場。渡瀬は「聞け、コノ野郎! 戻って来いよ秋山!(秋山は姿を見せず)ゲストコーチなんだろ? 俺にシングルで直接コーチングしてくれよ! 秋山―! おい、シングルを組め。四天王プロレスに触れることを楽しみにしてる。俺はゾクゾクしてる」と秋山にシングルマッチを要求した。
【試合後のコメント】
――DDTの若手に触れられてみて。
秋山 岡谷? いいね。岡谷、いいね。何試合やってる?
石井 今日で3試合目です。
秋山 いいね。たぶん怖いものがまだわからないから、ガンガン来れる。でもそれを失っちゃいけないよ。彼はよかった。もう一人誰だっけ?
石井 渡瀬と……。
秋山(遮って)誰?
石井 わ…渡瀬と言います……。
秋山 渡瀬? それは2試合しかやってないの?
石井 あ~渡瀬は4年半……。
秋山 4年半やってる!? いろいろ怖いもんを見過ぎたんだな。もっともっとこいよ。試合中にこいって。試合の後にやらせろ? いつでもやってやるけど、速攻で終わらせるぞ。今日みたいな感じだったら速攻で終わらせるからな。俺は高木社長からコーチとしてきてくれと言われてきたんだよ。そんな生ちょろいの、社長も望んでないだろうし、ガツガツいくから。今日みたいな感じできたら、本当にケガするぞ。ね?
石井 はい! 僕は今日パートナーとしてコーチングしていただいたので。
秋山 あとでまた居残りしてやらないなとな。
石井 パートナーとしてコーチングを……。
秋山 パートナーとしてコーチング? それは俺にはないよ(苦笑)。
石井 組めて感激したし、テンションが上がったので。また勢いつけていけます。
――初戦を終えて手応えは?
秋山 岡谷、いいね。あの2戦目しかやってないヤツは誰だ。
石井 あの~4年半ですね。
秋山 しっかりせえって。あれがしっかりしないといけないよ。アイツに教えることがたっぷりあってよかったよ。教えがいあるな。イチからじゃなくてゼロから教えないといけないから。岡谷、いいな。
渡瀬 久しぶりじゃないか、こういう刺激を与えてくれるの。ちょっと忘れかけていたけど、最高にゾクゾクしている。
――秋山選手と実際に当たってみて。
渡瀬 これが四天王か、四天王プロレスかって。圧、一つ一つの力、別に技とかじゃなくて、一個一個の力強さが全然違いますね。
岡谷 秋山選手に一つでも技を極めてやろうと思ったんですけど、ことごとく全部止められて。打撃の一発一発で記憶が飛ぶぐらいで。次は一つ技を極めてやろうと思います。
――秋山選手から「試合でやれ」という言葉もあったが。
渡瀬 試合でやりたいよ。なんの邪魔もしない、邪魔もされないシングルで思い切りやりたいです。これ組んでくれるのかな。ゲストコーチでしょ。これからコーチしてくれるんでしょ。シングルなんて一番のコーチじゃない。コーチしてくれよ、シングルで。
――秋山選手は「いつでもやってやるが今日みたいな感じだとケガするぞ」と言っていた。
渡瀬 こっちからも言っといてくれ。今日みたいな俺じゃない。次、覚悟しろ。
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セミファイナル 30分一本勝負
ゴングと同時に赤井がいきなり串刺しビッグブーツ。もう一発は安納が避け、ロープを巡っての攻防の中、赤井がダウンを奪うと、オスカーロックでギブアップを迫る。安納は何とかロープへ。赤井のビッグブーツで安納は場外に転落。赤井がエプロンPKを狙うと、安納はイスで迎撃。安納は赤井をエプロン、鉄柱に叩き付けていく。さらに安納はイスで殴打やチョーク攻撃などのラフ殺法。カウント18で赤井がリングに戻ると、安納が踏み付けていく。赤井がキックを繰り出すが、安納はキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにブリッジをして入る足4の字固め。赤井は何とかロープへ。安納はロープで赤井の足を固定し踏み付けていく。コーナーに上った安納はミサイルキック。もう一発を狙ったところに赤井がキックで場外に転落させ、エプロンPK。赤井はリング内に戻し、打撃のラッシュから串刺しビッグブーツ、背中へのサッカーボールキックを決めるもカウント2。赤井が「どうしたオラ!」と叫ぶと、安納はビンタ。赤井がビッグブーツを放つと、安納もビッグブーツを返す。赤井が再度ビッグブーツでダウンを奪う。向かってきた赤井に安納がポテリングで丸め込むも、赤井がスリーパーに切り返しギブアップを迫る。安納は何とかロープへ逃れる。赤井がコーナーからダイビング・ボディアタックを狙うと、安納が追いかけフィッシャーマンバスター2連発。カウントは2。両者ダウン。膝を付いてのエルボーの打ち合い。安納がステップ式延髄斬りから投げっぱなしジャーマン、続いてジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるもカウント2。安納がドラゴン・スープレックスを狙うが、耐えた赤井がハイキックから新人賞。カウント2。赤井が引き起こしケツァル・コアトルを決めると、安納も返せず3カウント。赤井が七番勝負を3勝3敗とした。
闘いを通して絆が芽生えた赤井と安納!「これから私たちの世代で、女子プロレス界と言わず、プロレス界を引っ張っていきましょう」(赤井)
赤井がマイクを持ち「ずっと、ウチら、対峙してて、他団体だったけど、意識してました。ただ、自分が好きになったプロレスって、安納さんみたいに、強くて、綺麗で、カッコよくて華のある、こういう選手が本来女子プロレスをもっともっと引っ張って、光っていく選手やと思ってたんで。ほんと、安納サオリみたいな選手と七番勝負が出来て嬉しかったです。これから私たちの世代で、女子プロレス界と言わず、プロレス界を引っ張っていきましょう。ありがとうございました!」というと両者は握手。退場していく安納に赤井は「もう一回、またどこのリングでもやりましょう!」と声を掛けた。改めてマイクを持った赤井は今林久弥APを呼び込む。赤井は「今日で七番勝負の六戦目が終わって、今日で戦績は3勝3敗やと思うんですけど、次残す最終戦、次誰とどこで試合しますか?」と聞くと今林APは「七番勝負の最終戦なんですが、さいたまスーパーアリーナで行う予定でした。ただ、緊急事態宣言を受けて大会の開催が見合わせになってしまったので、現時点では日程も選手も発表することが出来ません。ただ、必ず最終戦に相応しい選手を用意しますので、もう少しだけお待ちください」と言うと、赤井が「やるのは絶対やれるんですか?」と聞くと、今林APは「もちろんやります!」と返答。赤井は「ありがとうございます。今こういう状況でなかなか試合も前と同じペースで出来ないですけど、ただ、毎日不安抱えてると思います。私たちもプロレスが出来なくて、すごい不安でソワソワしてました。今、プロレスラーの自分たちに出来ることは、レスラーとして皆さんに元気を与えることなので、Eruptionの中である樋口選手も今剣を持ってるので、先週坂口さんが負けちゃったんですけども、チャンピオンになってくれると思うので、自分も負けてらんないです。ベルトを狙ってもらって、ウチは七番勝負誰が来てもめちゃ強くても関係ないです! 七番勝負、勝って、勝ち越して、DDTをもっと元気に、世間を元気にしていきたいと思います。これからも見ててください。ありがとうございました!」と必勝を誓った。
【試合後のコメント】
安納 赤井沙希、ズルいっすね。あんなきれいで強くて性格もよくて、なんなんすかね。私は沙希さん、好きですよ。好きですけど、今回試合が決まって、私は赤井沙希の本気を感じたかったのもあるから、あえて意地悪なことを言ったのもありましたけど、赤井沙希、好きですわ。今日は負けたけどまたしたいですね。私は負けましたけど、やっぱり“赤い沙希”より“青いサオリ”だと思うんですよね。皆さんも見ててそう思いませんでした?
赤井 おーい! まだ言うてんのか!
安納 また来た……。なんすか?
赤井 負けても口が減らへん子やで、ホンマに。こんな子やけど、何面性もあるし、女子はこういうほうが楽しいと思います。こういうきれいな感じの子が試合しているほうが、私は美しいほうが好きなんで、どの立場で言ってるのかわかんないんですけど、こういう子がいっぱい増えていって、先頭に立ってもらえたらなと思います。そのほうが世間にプロレスを広める間口が広がると思うので。同じ関西やし。私が京都で……。
安納 滋賀です。
赤井 琵琶湖とブラックバスで有名な滋賀だと思うので。琵琶湖タワーって、あ、潰れたんやった。ごめん。京都に遊びにきてもらったらなと思います。
安納 沙希さんの言いたいことわかりました。私のこと大好きってことですね。ありがとうございます。
赤井 ありがとう。みんなたぶんそう思ってるわ。
安納 次なんか組めたらいいですね。
赤井 ね。組んだり……。
安納 じゃ(退席)。
赤井 ……滋賀は珍しい子が多いなと思います。6戦目が安納選手で本当によかったなと思います。今まで6戦やってきて、いろんなタイプの選手がいて、現実を生きているけど、非現実の楽しい世界がいっぱいあるんで、こういう機会だからこそお家で映像を見ることが多いからこそ、プロレスというジャンルを見て、みんなに元気になってもらいたいなと思います。自分の戦績は3勝3敗で、やっとこさどうにかトントンになれたんで、次、DDTのことなので最後、大ボスみたいな人を、どっちの意味かわからないですけど、どえらい人そうな気もするので、今から準備して、なんとか4勝で勝ち越して赤井沙希ちゃん、デビューの時から変わってプロレス頑張ってホンマにやってんねやって、誰もにわかってもらえるように届かせたいと思います。
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メインイベント 30分一本勝負
DAMNATIONvsALL OUT!
※サソリ固めを切り返す。彰人の持ついつでもどこでも挑戦権が遠藤に移動。
竹下と遠藤で試合開始のゴング。コーナーに控える彰人は明らかに遠藤を意識。竹下と遠藤が腕の取り合いからヘッドロックの取り合いに。そこからロープを走ってのスピーディな展開になると互いに譲らず。竹下が遠藤をコーナーに押し込むと竹下は「連れて来たよ!」と言うと、待ってましたとばかりに彰人がリング内に飛び込むが、遠藤は慌てて場外に退避。彰人は「試合しようよ!」と遠藤を呼び込むも、遠藤は佐々木にタッチ。彰人と佐々木がグラウンドで互角の攻防を繰り広げるが、佐々木は髪を掴んでペースを離さず。彰人がロープに走ったところで、遠藤が場外で彰人の足を引っ張り両チーム入り乱れて場外戦に突入。リング内に戻ると彰人が捕まる展開となる。佐々木は彰人の10円ハゲをカメラに何度も見せつけるなど精神的に揺さぶる。彰人が低空ドロップキックから俵返しで逆転し、竹下にタッチ。入った竹下はナックル連打からフライング・ラリアット。さらにDDTを決めるもカウント2。ロープに走った竹下を遠藤が妨害。すると佐々木がスピアを決め、遠藤にタッチ。遠藤はスワンダイブも竹下避ける。遠藤が腕を極めてのバックドロップを決めるもカウント2。遠藤はスワンダイブ式フォアアームを決めるもカウントは彰人がカット。佐々木も飛び込み彰人を場外に追いやると、佐々木と遠藤が竹下に連係攻撃。すると竹下が佐々木をボディスラムで遠藤に投げ付ける。遠藤がヘッドバットを決めると、竹下はカウンターのラリアット。カウント2。遠藤が飛び付き雪崩式フランケンも竹下が丸め込む。カウント2。竹下が遠藤を場外に落とすと、彰人が「捕まえたー!」と言って鉄柱に叩き付け、リング内に戻す。竹下がタイガードライバーからウォール・オブ・タケシタ。佐々木がカットに入る。竹下から彰人にタッチ。彰人は遠藤にブレーンバスターからカバーもカウント2。彰人がフルネルソンに捕らえるも遠藤が脱出し、エプロンの佐々木と3D式のスタンガンでロープに彰人を叩き付ける。佐々木がダイビング・エルボー投下。遠藤がその場飛びシューティングスター・プレスを決めるもカウント2。遠藤のトーチャラックボムは彰人が脱出し、彰人が飛び込んだ竹下を巧みにコントロールしラリアットを直撃させる。佐々木が竹下にミスティカ式クロスフェース狙いで飛び込むも、竹下はそのまま叩き付ける。彰人がMAO殺しからハナマサを狙うが、遠藤が背後に着地しハンドスプリング式オーバーヘッドキックを放つも彰人がキャッチしてアンクルホールドへ。彰人がダブルアーム式のバックブリーカーからサソリ固めを狙ったが、遠藤が切り返して固め3カウントを奪取。彰人のいつでもどこでも挑戦権が遠藤に移動した。
いつでもどこでも挑戦権を獲得した遠藤が即行使! 樋口とのKO-D無差別挑戦剣争奪戦が緊急決定!
遠藤がマイクを持つと「刀は失ったけどな、いつでもどこでも挑戦権、これを手に入れたぞ。GM(正しくはAP)、どこだ? バヤシさん? 上がって来い。上がって来てくれ。ひとつ確認なんだけれども。さいたまスーパーアリーナ無くなったけど、このいつでもどこでも挑戦権、KO-Dのベルト、あの挑戦剣、それに挑戦出来るんだよな?」と聞くと、今林APは「そうですね、KO-D無差別級のベルト、そしてKO-D無差別級挑戦剣、あの刀に挑戦出来るというルールは変わってません」と明言。遠藤は「変わってないんだよな? よし、樋口! 聞いてるか? 樋口、いんのか? いたら出て来い!」と言うと入場口に樋口が現れる。遠藤は「樋口! これが何かわかるか?(いつでもどこでも挑戦権を掲げながら)今から、このいつでもどこでも挑戦権を使って、てめぇの持ってるその刀に挑戦したやる!」と挑戦権の行使を宣言。今林APが「ちょっと待ってください、遠藤選手、今ですか!? 今1試合やったばっかりですよね!?」と戸惑いの表情を浮かべるが、遠藤は「やるよ、今だよ! 今に決まってんだろ! 樋口、そんなところで聞いてねぇで、リング上に上がって来い! リングに入ったら試合スタートだ!」と言ってKO-D無差別級挑戦剣を懸けた緊急試合が決定した。
緊急決定試合 60分一本勝負
いつでもどこでも挑戦権使用~KO-D無差別級王座挑戦剣争奪戦
※シューティングスター・プレス。遠藤がKO-D無差別級王座挑戦剣を奪取。
樋口がリングに入ろうとしたところで遠藤が奇襲。そのまま試合開始のゴング。しかし場外戦で樋口が優位に立つ。リング内に遠藤を戻すが、遠藤は再び場外へ。ステージ上からムーンサルトを放とうとする遠藤を樋口が阻止し、ステージ上で打ち合いに。樋口がブレーンバスターでステージ上から投げ落とそうとするが、遠藤は脱出しトラースキックで樋口をステージ上から落とすと、遠藤はステージ上からのトペ・コンヒーロ。リング内に樋口を戻すと遠藤はスワンダイブ式フォアアームを決めるもカウント2。追撃を狙う遠藤を樋口が捕らえてアラバマ・スラムで叩き付ける。さらに串刺しラリアットからオクラホマ・スタンピート、カウント2。樋口がカナディアン・バックブリーカーで抱え上げるが、遠藤は脱出。樋口は四つ這い遠藤の背中にボディプレスからキャメルクラッチで絞り上げる。遠藤は何とかロープへ。樋口がラリアットを狙うも、遠藤は延髄斬りで迎撃し、ブレーンバスターを狙うも両者エプロンへ。エプロンで樋口がチョークスラムを狙うも、遠藤が膝蹴りで阻止。逆に樋口をエプロンにブレーンバスターで叩き付ける。遠藤は樋口をリング中央に戻しスワンダイブ式450°スプラッシュを決めるがカウント2。遠藤はトーチャラックボムを狙うが樋口はアイアンクロ―で脱出。ここで両者チョップの打ち合い。遠藤がサミングからラリアットも、樋口倒れず。ラリアットを狙った樋口に遠藤は飛び付いてカナディアン・デストロイヤー。立ち上がった樋口がラリアット。さらにドクターボムを狙うも、遠藤がウラカンラナで丸め込み。樋口もエビ固めで切り返す。カウント2。ラリアットの相打ちから、樋口がロープに走ったところで遠藤がカウンターのテツヤ・イン・ザ・スカイ。さらに遠藤は旋回式トーチャラックボムでマットに叩き付けると、すかさずコーナーに上りシューティングスター・プレスを投下。樋口も返せず3カウント。KO-D無差別挑戦剣を遠藤が奪還した。
遠藤がKO-D無差別挑戦剣奪還!「次、お前らが会場で直接俺を見るときは、DDT最強の俺になってるからよ。それまでもう少し辛抱しといてくれ」(遠藤)
マイクを手にした遠藤は「樋口―! 俺はよ、確かに、一回こんな挑戦剣、刀なんか要らねぇって言ったけどよ、そもそも、レスラーっていうのはよ、自分の発言に責任を持たねぇもんなんだよ。……よし、取り戻したぞ。前回のコメントの時によ、絶対挑戦剣を取り戻すって言ったけどな、俺は言ったことは守る、有言実行だ! バヤシさん! バヤシさん! この剣はよ、いつ使えるんだ? もう決まってるのか?」と今林APに聞くと、今林APは「現時点では決まってません。しかるべき時に、KO-D無差別級のタイトルマッチを組ませていただきます」と返答。遠藤は「今使うぞ! 田中将斗いるか⁉ いたら出て来い!」と田中将斗を呼び出すが、今林APが冷静に「今日はいないです」と一言。遠藤は「……よかった。今日のところは使わないでおいてやる。(今林APに)下がっていいぞ。愛する家族のもとに帰れ。……また今日もこんな薄暗い会場で観客もいない中でプロレスしたけどよ、なかなか慣れないもんだな。俺たちもツラいけど、世の中の全員、みんな総じて、大変な思いしてると思う。でもよ、絶対100%、この苦境を乗り越えて、そして、また、満員の会場でプロレス出来るように、俺たちDDTのレスラーも、全員そう願ってるからよ。それまで、この挑戦剣守り抜いて……いや、その前に挑戦しちゃうかもしれないけどよ。とにかく次! 次! お前らが、会場で直接俺を見るときは、DDT最強の俺になってるからよ。それまでもう少し辛抱しといてくれ。俺たちDAMNATIONは、コロナが落ち着くまで、群れない、媚びない、結婚しない。このマザーアースは俺たちDAMNATIONを中心に回ってるんだ。覚えとけ!」と大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
遠藤 見たか、ソーシャルディスタンシングだ。有言実行だ。俺は自分の言った言葉にしっかり責任を持つ男だからな。
週プロ奈良記者 樋口選手については?
遠藤 逆に聞くけど、どう見た?
奈良 かなりパワーはあったと思うんですけど、最後は力で勝ったということですか。
遠藤 じゃあ俺が言ったように書いておけ。オマエの名前じゃなくて(遠藤)にして。「かなり体格差があったようだが、最後は力で勝った」って書いておけ。
――今日はあえて自分が2試合という形になった。
遠藤 余裕だよ、あんなヤツ、力でしかモノを言わせられないヤツ。ここ(頭)をちょっと使えば、こうやって圧勝、余裕で勝てんだぞ。力じゃねえぞ、俺が勝ったのはここ(頭)の差だ。そう書いておけ。
――田中選手への挑戦が見えているが。
遠藤 まあ今日使ってもよかったんだけど。みんな見たかっただろうな。俺が田中将斗に挑戦してベルトを巻くところが。
今林 今日はそもそも田中選手はいらっしゃってないですし、その挑戦剣はいつどこと違って自分が使いたいと思っても使えるわけじゃないんですよ。その剣が使える場所は会社側が用意しますので。それまで守り通してください。
遠藤 (刀を見せて)こっちにも丁寧に書いてあるから。
今林 さいたまスーパーアリーナが見合わせになったので、その剣が使える場所、日程はこちらで必ず用意しますので、守り通してください。
遠藤 これ見ている人も……。
今林(遮って)塗り潰すんで。
遠藤 挑戦剣って書いてあってさ……。
今林(遮って)ほかに質問がなければ以上になります。
樋口 ……(30秒間の沈黙)。
――急な形での闘いになりましたが。
樋口 ……(20秒間の沈黙)また、イチからやり直します。すいません。
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