第4試合はケニー・オメガvs入江茂弘の世界ジュニアヘビー級選手権試合。第31代王者・ケニーの5度目の防衛戦だ。入江はロード・ウォリアーズばりの甲冑姿でリングイン。レフェリーは和田京平。ケニーのスワンダイブを入江がキャッチして場外に落とす。両者が雪崩れ込むように北側ひな壇へと移動。ケニーをリバースショルダーでステージ下に転落させた入江はそこからテディベアで落下。これでケニーは腹部にダメージを負い、リングに戻ってもボディーシザースに苦しむ。フライング・ソーセージを浴びて劣勢のケニーは入江の串刺し攻撃をかわして、場外に落とすやノータッチ・トペコン。リングに戻るとコタロークラッシャーから投げ捨て高速ドラゴンスープレックスを3連発決める。窮地の入江もカウンターのスクラップバスターでケニーを叩きつけ、さらに自分が垂直落下式バックフリップへ。勝負に出たランニング・エルボーはカウント2で返されると、ケニーの体を起こしてエルボーを突き刺す。これもカウント2でクリアされると、もう一度エルボーをブチ込んだ。それでもケニーはフォールを許さない。入江はここでファイアーバード・スプラッシュを敢行。しかし、ケニーが察知して自爆させると、波動拳を放つ。クロイツ・ラスは阻止されたが、ニーアタック連打から片翼の天使で3カウントを奪った。ケニーはマイクを取ると「DDTで防衛戦ができてうれしかったです。入江さん、ケガしそうだった。だから今日の全日本のリーグ戦の試合、中澤さんのビッグチャンスですね。応援してください。入江さんにも応援してください。いつかはDDTのエースになると思う。サポートしてください」とファンに呼びかけた。
ケニー「今日はいい試合ができたし、DDTの可能性を見せることができたと思う。俺は今、ベストかもしれないけど、DDTにはいい選手がいっぱいいるから。入江の将来性も見せられたと思う。近藤修司にチャレンジしたとしても、いい試合になったと思うし、ベルトを懸けなくても、いい試合になったと思う。俺たち(中澤)にはもう一試合ある。それはDDTにとってチャンスだ。全日本はつまらないよ。キャラクターを持っているヤツもいないし、おもしろいヤツもいない。でもここにはキャラクターを持っているヒーローがいるぜ。もちろん、このベルトを巻いて、またDDTに戻ってくることを約束する。(DDTで防衛戦を行なうという夢が叶ったが?)実現したけど、まだまだメジャー団体の中にはDDTをリスペクトしていないところもある。だから俺の仕事は終わっていないよ。(今後は誰と防衛戦をやりたい?)まだ決まってないけど、俺が選んでいいならジェネリコとベルトを懸けてやってみたい。ひょっとしたら渕さんが全日本の最後の門番かもしれないね。(入江が減量したことで影響はあった?)入江の打撃は前は重かったけど、シャープな感じで鋭い打撃に変わっていた。ダメージ的に重さがない分、意識を保つことができた。体重の影響はほとんど感じなかった。前と同じぐらい強かった」
入江「気づいたら試合が終わっていました。でも入江が世界ジュニアに挑戦するなんて調子に乗っているとか、いろいろ言われていたんで、そういう人たちを見返したくて、挑戦者が入江でよかったと思われたくて。勝てなかったけど、何もつかめなかったけど、みんなの応援がうれしかった。何もつかめなかったし、試合も納得していないけど、お客さんの声援がうれしかったです。(体重を落とした影響は?)ないけど、技の一発のダメージが変わっていたかどうかが問題。自分としては問題なかったです。(入場時には甲冑を用意したが?)弱小ローカル団体の入江がメジャー団体のベルトに挑戦するなんてありえないでしょう。こんなビッグマッチ、自分の気持ちの表われです。ロードウォリアーズ…かっこいいじゃないですか。(体重はどうする?)とりあえず終わったので、食べ放題の店に行きたいと思います」