前説
チェリーが松野の密着取材を強奪宣言!
今林久弥アシタントプロデューサーと井上マイクリングアナウンサーがリングイン。現在のBブロックの各選手の優勝決定戦進出条件を紹介。そしてO-40挑戦者であるチェリーが登場。「松野さんに今日はテレビの密着取材がついているということで、勝ってその座を奪いたいと思います! ゴージャス松野をボコボコにするぞー!」と宣言し、「原宿大会スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
オープニングマッチ 30分一本勝負
試合前の握手で、竹下と飯野の握力に中村は悶絶。飯野と上野から試合開始。上野のテクニックに飯野は翻弄されてしまう。両チーム竹下と中村にタッチ。中村は果敢に竹下に向かって行くが一切歯が立たず、竹下の猛攻に防戦一方となってしまう。中村が捕まる展開が続く。中村は竹下と飯野の連携の隙を突いて上野にタッチ。上野が飛び込み飯野と竹下の誤爆を誘う。飯野はスパインバスターからハカエルボーを狙うが上野が下から丸め込み、返されてもドロップキックを放つ。中村がタッチを要求し、ダブルのタックルを狙うも飯野1人にはじき返される。飯野はコーナースプラッシュ連発からブレーンバスターも中村はカウント2で返す。飯野のハカエルボーをかわした中村は丸め込みを連発するが、飯野はコーナーまで担いで竹下にタッチ。竹下と飯野が連係を狙うも誤爆。中村がフェイントからスワンダイブ式ミサイルキック。中村と上野が連係を見せ、中村が絶品。カウント2。中村が強烈なミドルキック連発も、竹下はラリアット。フォールに入るも上野がカットに入る。竹下のラリアット狙いに中村はブラジリアンキック。追撃を狙った中村に竹下はカウンターのブルーサンダーを決めると中村も返せず3カウント。
第二試合 10分勝負
アイアンマンヘビーメタル級選手権バトルロイヤル
戦者6名が入場後、王者大石が入場。ゴングと同時に袋叩きにされる大石は場外に逃亡。ステージ上、リング上へと逃げ回る中、高梨や渡瀬の横入り式エビ固めで追い込まれていく。
大石はマイクを持ち「このアイアンマンのベルトを守り抜いて、娘が物心つくまで守り抜いて、ベルトを持ってるお父さんカッコいいって言われたいんだよ!」と言うと、大鷲は「あんた自分の弱さわかって言ってるのかよ!」と一喝。すると納谷がマイクを持ち、「俺はDDTに来てからベルトを獲ったことがない、だからこのアイアンマンのベルトを獲ってやる!」と宣言するや、挑戦者達を蹴散らし大石に向かって行く。ミドルキックからフォールも大石はカウント2で返す。納谷のエルボードロップは大石が避けると、大鷲が大石に首4の字固め。次々と首4の字固めで選手が繋がっていくと、次々と選手がギブアップしていき次々と王座が移動していく。最終的に王者は高梨に。納谷が場外に追いかけるが、鉄柱に激突。渡瀬がD王のトロフィーを持ち出し、高梨を押さえつけると3カウント。渡瀬ではなくトロフィーが新王者となる。渡瀬がトロフィーにミサイルキックを狙うと、今林APが割って入り「トロフィーはだめだ!」とトロフィーを抱え込んで守ろうとすると、レフェリーがカウントを取り3カウント。今林APが新王者となる。今林APを挑戦者一同が襲っていくが、今林APがトレイン攻撃を次々と避けていくと、納谷と対峙した今林APはマイクを持つ。喋り出そうとすると納谷がのど輪を掴むが、今林APがマイクで納谷を殴打。九死に一生を得たところで、赤井が今林APにビンタからケツァル・コアトルを狙うと今林APがギブアップ。赤井が新王者となる。次々と挑戦者が襲い掛かる中、10分時間切れのゴングが鳴らされた。
第三試合 60分一本勝負
チェリーが奇襲を仕掛けゴング。何度もしつこくフォールを狙っていくが、松野は全て返す。チェリーは「くたばれこのじじい!」と向かって行くが松野はフライング・クロスチョップを連発。チェリーはサミングからビンタ、どっこいしょでカバーもカウント2。チェリーは木曽レフェリーを利用してのツープラトン攻撃からフットスタンプを連発。フォールは松野が返す。両者エルボーの打ち合いに。チェリーが飛び付きの逆片エビ固め。チェリーはロープに逃げようとする松野の腕までも固める。チェリーのチェリトーンボムは松野によけられ自爆。松野は人工衛星ヘッドシザースから619。さらにゴージャス・スーパースターエルボーを狙うが、チェリーがかわす。チェリーがアームブリーカーから脇固め。さらに腕十字に移行。松野は抑え込むもカウント2。チェリーが熟女でドーンから逆さ抑え込みに入るも松野がかわして掟破りの春夜恋。ガッチリ押さえ込むと3カウントを奪取。松野が初防衛に成功した。
勝利した松野がマイクを持った。「9月29日に高木三四郎を破ってから、今日初めての防衛戦で、チェリーが挑戦して来るって聞いた時にね、意外なダークホースが来たと思ったんですけども。チェリーが45歳かな。(観客がざわつく)いや、自分でベルトに挑戦するためにカミングアウトしてきたってことで凄いことだと思うし。もちろん、女性は挑戦する権利が無いっていうベルトでもないんで。覚悟してきたけども、いきなり奇襲攻撃から追い込まれましたけども、何とか勝つことが出来ました。O-40なんで40歳以上の男女問わず挑戦する権利がありますけども、58歳の人間にね、40歳の人間が来たら18歳も年が違ってかなりハンデがあるけども、皆さんと中年の夢と希望と元気を分かち合うために、これからもドンドンこのベルトを防衛していきます。本日はどうもありがとうございました!」
【試合後のコメント】
チェリー なんすか、あれ。ゴージャス松野の最後。あれ、私の春夜恋じゃないですか。フィニッシュの丸め込み。最後、ゴージャス松野の人生の重みがすべて乗っている気がしました。重くて返せなかったですね。大したもんだなと思います。今日は負けを認めたいと思います。
松野 初防衛ということで、ベルト取ってから期間がちょっと空いちゃったんですけど、なんとか年内に防衛戦をやれて勝つことが。最初チェリーが来た時は「ダークホースが来たな」という思いだったんですけど、やっぱり女性も挑戦する権利があるわけで。よく名乗り出てくれたと思います。ただ思った以上に真面目に狙ってベルトを取ろうという思いが強くて、奇襲攻撃されたりもしたんですけど、なんとか男の意地を見せて勝つことができました。チェリー、まだ自分より一回り以上若い選手ですけど、O-40は40歳以上誰でも挑戦できて上限がないので、40歳がここに来たら自分が58歳なので18歳の年齢差があるわけだけど、年齢差があっても防衛して勝ち続けることがこのベルトの意義というか。後楽園でも言いましたけど、同年代の人と夢と希望と元気を分かち合いたい思いでチャンピオンになったので、どんどん頑張って防衛し続けたいと思います。今日はチェリーの春夜恋で取りました。チェリーにしたら自分の持ち技でフォールを取られて屈辱だったと思いますけど、いくらチェリーが熟女とか言っても自分から見たらまだまだ小娘。彼女に対する愛の思いで、彼女の技で取りました。
第四試合 30分一本勝負
先発は遠藤と彰人。グラウンドで互いに譲らず、両者パートナーにタッチ。勝俣はポーリーの腹を殴っていくがポーリーは微動だにせず。勝俣が果敢に向かって行くもポーリーに吹き飛ばされてしまう。遠藤とポーリーが代わる代わる勝俣のタッチを許さず捕まえる展開となる。勝俣はポーリーと遠藤の誤爆を誘い、彰人にタッチ。彰人はポーリーにジャンピング・ハイキックを決めダウンを奪うと、俵返しでポーリーを投げ切る。ポーリーもテーズプレスで逆転し遠藤にタッチ。彰人と勝俣が連係で遠藤を攻め込み勝俣にタッチ。勝俣はコーナーから遠藤の両手を掴んでのフットスタンプを決めるがカウント2。勝俣がバズソーキックもカウント2。ムーンサルトは避けられ着地すると、遠藤に彰人と合体技からダブルのトラースキック。入って来るポーリーにはトレイン攻撃。ポーリーの蹴りを遠藤に誤爆させると、遠藤と勝俣の攻防に。丸め込み合戦の末、遠藤がゆりかもめに捕らえ、変形ゆりかもめに移行すると勝俣もギブアップ。
第五試合 30分一本勝負
入場時平田はクリスに平田メガネを渡そうとするもクリスは拒否。試合前、平田もアントンもシリアスモードを宣言。クリスとアントンから試合はスタート。クリスは何度もアントンを転ばせようと試みるが、アントンは耐える。アントンはタイムからのタイム突きを放つとブルにタッチ。ブルとクリスになると、クリスはボディスラムで投げようとするが重すぎて投げられず。平田にタッチするとダブルのドロップキックを連発。ブルは2人を1人で蹴散らす。アントンに代わるとアントンはアキレス腱固め。するとそこアイアンマン王者赤井と追いかける挑戦者達がリングになだれ込み、平田を踏み付け入場ゲートへと消えて行く。平田は何とかクリスにタッチ。クリスは2人を蹴散らすと、ブルの背中にダイビングセントーン。カウントは2。プレイングマンティスボムを狙うが上げられず、ブルのラリアットを食らってしまう。両者パートナーにタッチ。平田が一騎果敢に攻めようとするが、アントンのボディへのナックル。アントンはダスティ狙いも平田がスライディングキック。ブルとアントンはダブルのダスティを狙うが、クリスは膝、平田はドロップキックで迎撃。2人を場外に落とすと、平田は「ダンスチャンス!」と叫び平田メガネを装着しようとするが、クリスはメガネ装着を拒否。平田は仕方なく1人でダンス。するとクリスも途中から平田メガネを装着し踊りに加わるも、ブルとアントンがカット。ブルとアントンが平田メガネを装着。踊ろうとした瞬間、クリスと平田に足を引っかけ転んでしまう。膝を痛めたブルとアントンがマイクを要求。ギブアップする前に創作昔話『ごんぎつね』の朗読を要求。結果フィッシュ&チップスではなく、フィッシュ&チンポデスだった。アントンのごんぎつねをクリスと平田がトスしていくとブルに誤爆。平田が手刀でアントンをダウンさせる。しかしブルには手刀を連発するも効かず。するとクリスがブルに手刀を決めると、ブルがアントンの上にダウン。そこに平田が2人にまとめてGO!GO!スプラッシュを投下。平田がアントンをカバーすると3カウントを奪った。
勝利した平田がインディーJr挑戦、10周年記念興行へ向け快気炎!
試合後、平田がマイクを持つ。「勝っちゃった……勝つと調子狂っちゃうな。とりあえず、クリス! ナイス、シリアス、シュトウネー! 勝ちましたー! 休憩前に試合するのもなんか調子狂っちゃうんですけど、とりあえずね、今日勝ちました。そして私、次はガンプロで石井さんの持つインディーJrのベルトに挑戦します。DDTではこの通りいつもの平田ですが、ギアを切り替えて、ベルトを取りに行きますんで、どうかまだ! チケットまだの方は平田までメールをお願いします! そして来年3月14日、ここでね、デビュー10周年の自主興行をやりますんでね、そちらも突然ボロンつって、はい、ありがとうございます、やりますっていう感じでやっちゃったんで、ちょっとチケット売れないと困るんで、是非是非皆さんどうかご来場お待ちしております! はい、平田のマイクは以上となります。それでは後半戦もお楽しみください。それでは休憩スタート!」
【試合後のコメント】
平田 いやあ、勝ちましたね~。調子狂っちゃいますね、勝つとね。それはさておき、インディージュニア戦に向けてしっかりたくさん負けて、たまに勝って、平田らしいコンディションの整え方だったと思います。コンディションはバッチリです。あとはインディージュニアを取るだけなんで。石井さんとはまったく因縁もなければこの前も一緒に飯いった仲ですが、一番仲のいい先輩だからこそベルトを取りたいと思うし、指名していただいたんでね。しっかりガンプロはギアを入れ替えてベルト取りにいきたいと思います。そして、3月14日、ここ原宿ベルエポックで自主興行やります。まさかのなんのツテもなく、なんの成功するぞっていうのもなく、ただ10周年だから思い出作りにやりたいと会社に言ってトントントンとできちゃったんで。いざやるとなったら焦っておりますが、どうかベルトも取って自主興行も大成功させたいと思います。自主興行は自分の10年間の思い入れのある選手も呼んで、DDTと融合して平田らしい興行にしたいと思います。
第六試合 30分一本勝負
ゴングと同時に高尾がランニング・エルボーバットからフォールもカウント2。坂口はすかさずスリーパーホールド。高尾はロープへ。エプロンに2人は出ると、坂口の膝を高尾が避けてコーナーの金具に直撃させる。場外で高尾はエルボーを打ち込み、坂口を鉄柱に叩き付ける。さらに場外でDDT。坂口は何とか場外カウント19でリング内に戻る。高尾はセカンドからダイビング・フットスタンプを放つがカウント2。坂口にトラースキックをかわされると腹へのエルボーからランニング・エルボーパッド、カウント2。コーナーに突っ込んできた高尾に坂口は一角蹴り。さらにミドルキックからカバーもカウントは2。坂口はキチンシンクからPK、これもカウント2。坂口はエルボーを打ち込み挑発すると高尾もエルボーを返す。エルボーの打ち合いになり鈍い音が会場に響く。高尾のエルボーをキャッチして坂口は腕十字、さらに三角締めに移行。高尾は何とかロープへ逃げる。坂口のPKをよけると高尾は丸め込みを連発。高尾はトラースキックを放ちカバーもカウント2。高尾のみちのくドライバーⅡもカウント2で坂口は返す。高尾はリバース・ゴリースペシャルボムを狙うが、坂口が着地してスリーパー。高尾は後転して抑え込むがカウント2。坂口の神の右膝狙いを高尾はジントニックで抱え上げるが、坂口が耐えてハイキックを狙う。高尾が避けてロープに走ると、坂口もロープに走りカウンターの神の右膝がクリーンヒット。高尾も返せず3カウント。坂口が最後の公式戦を勝利で締めくくった。
【試合後のコメント】
高尾 なんも言うことねえよ。負けたヤツの話聞きたいのか? 毎回毎回、嫌がらせかオマエら! なんもねえよ。
――全公式戦が終わったが。
高尾 終わってねえよ! まだ10試合あるだろ、俺! 無観客でやるよ。知らねえのか、オマエ? ちゃんと取材こいよ。
――トータルして振り返って。
高尾 なんもねえよ。だいたい誰が優勝したんだよ!
――まだ決まってません。
高尾 Bブロックは誰が優勝したんだ! 俺か? 坂口か? ブル・ジェームスか? アントーニオ本多か? なんもねえよ、負けたヤツがしゃべることはねえんだ。来年もあるのか? あるんだったらリベンジしてやるよ。
坂口 今日も高尾と自分のやりたい闘いというものをさせてもらって満足している。勝った負けたは抜きにして、D王、去年出れなかったし、なんで今年選ばれたのかわからねえんだけど、俺は俺のやりたい闘いをこの中で表現させてもらったから。そういう部分では今回のD王は満足してるし、俺の中のD王は第1回、第3回含めて、もう終わったのかな。これからは復帰する樋口、海外いってるMAO。ほかにもおかしいだろ。KO-D6人を巻いてるのがなんでD王出てねえんだ。ALL OUT、ALL OUTってさ、普段はメインでシャシャリ出てえばってるくせして、なんでこういう肝の大事な大会に出てない? そういうもんじゃん。そういうヤツらが俺に言われてムカつくなら、一年気合入れて来年、4回目のD王に出てやってみろよ。そういうことだ。
セミファイナル 30分一本勝負
開始直後から佐々木は吉村をおちょくる動きを見せる。佐々木がランニングエルボーからカバーもカウント2。佐々木はミスティカ式クロスフェースを狙うが、途中で止めて担いだ吉村は佐々木をエプロンに。吉村がビッグブーツを浴びせ佐々木を場外に転落させる。リング内に戻ってきた佐々木に吉村はハンマーとチョップを浴びせ、エルボードロップからカバーもカウント2。さらにスリーパーで佐々木のスタミナを奪いに行くが、佐々木はサミングで脱出。佐々木は吉村の右足をロープに固定したまま、左足に猛攻を浴びせダメージを与える。佐々木が吉村の左足に照準を絞ると、たまらず場外に出た吉村に、佐々木はイスで足を攻撃。吉村はリング内に戻ると佐々木はレッグロックで左足に攻撃を続ける。佐々木はエプロンからロープ越しのドラゴンスクリュー。低空ドロップキックから変形の裏足4の字固め。吉村は何とかロープへ逃げる。佐々木は低空ドロップキックを連発すると、吉村は足の力で踏ん張ってドラゴンスクリューを耐えると、フィッシャーマンズバスターで叩き付ける。吉村は串刺しのラリアットを連発し、スープレックスで投げ捨てる。吉村が滞空式のブレーンバスターを決めるがカウント2。吉村はすぐさまギロチンドロップからカバーもカウント2。吉村が肩固め。佐々木はなんとかロープブレイク。吉村の正念場狙いも佐々木は耐えて、スピアを決めるが吉村は耐える。吉村の払い腰狙いを佐々木はすかすと、そのままクロス・フェースロック。吉村は抱え上げて叩き付け、肩固め。佐々木は足を攻撃して脱出し再びクロス・フェースロック。吉村は回転して脱出し肩固め。立ち上がる佐々木だが、吉村はそのまま締め上げる。佐々木は木曽レフェリーもろとも吉村をコーナーにぶつけ脱出すると、急所蹴りからロープに走るが、吉村はカウンターのラリアット。両者ダウンから、吉村がバックドロップ。吉村はパワーボムで上げるが、佐々木は体を入れ替えクロス・フェースロックで捕らえる。自ら技を解除した佐々木はペディグリーを狙うが、吉村はパワーボムで抱え上げコーナーに投げ付ける。吉村がネックハンギング・ボム。ロープに走った吉村に佐々木はドロップキックで迎撃。コーナーに上る佐々木に吉村が追いかけると、佐々木が体を入れ替えパワーボムで叩き付ける。続けて佐々木がダイビングエルボー。カウント2で吉村が返す。佐々木はペディグリーからカバーも吉村は意地のカウント1でキックアウト。もう一度佐々木はペディグリーを放つが吉村はカウント2で返す。佐々木が吉村を起こそうとするが、吉村は立ち上がれない。佐々木式ウラカンランをキャッチするが、佐々木はさらにDDTで切り返す。佐々木がミスティカ式クロスフェースを狙って飛び付くと、吉村が佐々木をその場に落とし全体重を乗せるようにエビ固め。レフェリーが3カウントを入れ吉村が勝利。最後の公式戦でタッグ王者から大きな勝ち星を上げ、佐々木の優勝決定戦進出の望みを断った。
【試合後のコメント】
佐々木 ファ●ク! オイ見ただろ、あと3秒あれば俺の勝ちだっただろ! フザけんじゃねえ、オイ! 3つ入ったのか? 2・99999だろ! フザけんじゃねえぞ! あの野郎だけは許さねえ! ニューヨークのストリップでもどこでもいいぞ、明日でもいい、今からでもいい、再戦を組め! 1対1でも5対5でも、俺は子だくさんだから15対15でもいいぞ。言っとけ、あの野郎。俺のリーグ戦終わっただろ、信じられるか、そんなの!? このリーグ戦の主役は誰だ!?
――佐々木選手のはずでしたが……。
佐々木 主役があんな雑魚に負けてよ、今日からどうやって生きていけばいいんだ? 恥ずかしくて、練馬には帰れないよ(泣)。
吉村 勝った、勝ったぞ! 最後の最後に。今回のリーグ戦でAブロックは上野、飯野が金星、俺がずっと全敗で、悔しい気持ちも焦る気持ちも色々あったけど、最後の最後、勝って終わらせた。今日倒した佐々木大輔、KO-Dタッグチャンピオンやな。勝ったから挑戦させろという当たり前のことを俺は今ここで言う。それと高尾蒼馬に負けっぱなしねんな。アイツだけはホンマに一回いわせてもらおう思ってるから。あんまナメんなよ。今回は佐々木大輔、次会う時は高尾蒼馬。オマエのことかっ飛ばしてやるからな。
――佐々木選手は因縁の相手だが、その気持ちをぶつけた?
吉村 ないです。そんな気持ちは一切ない。今日は今日、リーグ戦の最終戦、相手が佐々木大輔やったとかじゃなくて、今まで全試合負けて全敗で来てるから、このままでは終わらせたくないという気持ちが一番強かったです。
――佐々木選手は再戦を組め、シングルでも5対5でも15対15でもいいと言ってました。
吉村 15対15でできるスポーツってなんですか?
――ラグビーですか。
吉村 またラグビーやんけ! いい加減しつこいぞ。でも再戦か、望むとこや。次やっても俺が勝つし、その時にタッグやったら高尾蒼馬おるやろ。アイツも俺が倒したるわ。
メインイベント 30分一本勝負
Bブロック公式リーグ戦
※田中がBブロック代表となる。
田中は勝つか引き分けで、HARASHIMAは勝てばBブロック1位通過という状況で迎えたD王GP2020の最終公式戦。ゴングがなるやスライディングD、蒼魔刀を狙い合うも、互いにかわす。田中のタックルを切ったHARASHIMAはバックを取るが、田中は腕を取り返す。HARASHIMAがニーオンザベリーの体勢から腕十字を狙えば、田中はサイドヘッドロックに切り返していく。緊迫した主導権の握り合いが展開される。田中はヘッドロックで絞り上げていくと、さらにHARASHIMAの左腕を取り、両足を使って捻り上げダメージを与えていく。田中がアームロックに捕らえると、HARASHIMAはサイドヘッドロック。田中がロープに振ると、タックル合戦に。田中がHARASHIMAを吹き飛ばす。田中はHARASHIMAの左腕にストンピングからエルボーを落とす。田中のボディスラムをHARASHIMAは着地すると、田中の左膝裏にタックル。そこからストンピングを左膝に集中させダメージを与えていく。そこからチョップの張り合いになるが、HARASHIMAはローキックを連発しニーロックで膝を固めていく。田中は何とかロープへ逃げる。さらにHARASHIMAは田中の左膝を踏み付け、ローキックを連発。田中はエルボーを返すと、HARASHIMAはグラウンドでのドラゴンスクリューから膝十字固め。田中はロープへ逃げる。10分経過。田中はスイングDDTを狙うがHARASHIMAはかわして着地させると、田中がスピア。田中が串刺しラリアットを連発。さらにブレーンバスター狙いを着地されるとすぐさまDDT。田中がブレーンバスターを狙うが、HARASHIMAが抱え上げてロープ上に据え付けると、強烈な蹴り上げ。HARASHIMAはダイビングギロチンを狙うが、田中がかわす、HARASHIMAはエプロン上の田中の膝裏に場外からドロップキック。エプロンに座った田中にラリアットを放ち、リング内からダイビングギロチンを投下する。HARASHIMAが田中をリング内に戻し、HARASHIMAはコーナーに上ると田中が追いかけエルボーの打ち合いから田中は頭突き。ロープを使ってのスタンガンからロープ越しのラリアット。場外のHARASHIMAに田中はエプロンを走ってのスライディング・ラリアット。田中は机を持ち出し、HARASHIMAを机に叩き付ける。田中は場外に机を設置し、HARASHIMAを寝かせるとコーナーからボディプレス。机が粉々になるほどの強烈な一撃。さらにHARASHIMAの腕を鉄柱に固定し、机の破片で殴打していく。HARASHIMAはなんとか場外カウント17でリング内に戻るが、田中がロープを使って腕を締め上げ、串刺しのエルボー。HARASHIMAはダウン。田中は腕を折り曲げてのストンピングでダメージを与えていく。田中はアームロックでHARASHIMAの腕を極めていく。HARASHIMAは何とかロープへ逃げるが、田中はチキンウィング・アームロックで絞り上げる。これをHARASHIMAは腕十字で返すと、さらに田中はキーロックを取り返す。20分経過。田中はHARASHIMAをロープに固定し弾丸エルボーからラリアット。カウントは2。田中はスーパーフライを予告するが、HARASHIMAは山折りで迎撃。さらにHARASHIMAはショットガン・ドロップキックから串刺しのビッグブーツ。雪崩式ブレーンバスターを決めカバーに入るもカウント2。すぐさまHARASHIMAはクロスヒールホールド、さらに足4の字固めに移行。田中は何とかロープへ逃げる。HARASHIMAがファルコンアロー、カウント2。HARASHIMAが山折りから蒼魔刀を狙うが、田中がカウンターのラリアット。両者ダウン。田中はHARASHIMAを引き起こし、コーナーに乗せると、雪崩式ブレーンバスターから垂直落下式ブレーンバスター。カウント2。25分経過。田中がスーパーフライを決めるが、カウント1でHARASHIMAが返す。両者エルボーの打ち合いに。田中の左右のエルボーにHARASHIMAはブーツを返すが、田中が裏拳からHARASHIMAを無理矢理引き倒し、側頭部へのスライディングD。これはカウント2。続いて正調のスライディングDを狙うが、HARASHIMAがかわして蒼魔刀。田中にダウンカウントが数えられるが、HARASHIMAは田中を引き起こしてハイキックからリバース・フランケンシュタイナー。満を持して放った蒼魔刀は田中が避け、スライディングDを決めるが、すぐに立ち上がったHARASHIMAは蒼魔刀。両者ダウン。残り時間3分。膝立ちでエルボーを打ち合う両者。HARASHIMAが蹴り上げ。HARASHIMAがコーナーに上ると、ファイヤーバード・スプラッシュを決めたが田中はカウント2で肩を上げる。エルボーの打ち合いから、HARASHIMAはつるべ落としを狙うが、田中は雁之助クラッチで切り返す。カウント2で返したHARASHIMAは無理矢理田中を倒すとスワンダイブ式蒼魔刀。田中は避けて後頭部へのスライディングD。カバーに入るが、HARASHIMAは足をロープに伸ばしカウント2。田中がHARASHIMAを引き起こすが、HARASHIMAがハイキック。続けて蒼魔刀を放つも田中がよけて、バックドロップ・ホールドを決めたところで時間切れのゴング。この結果により田中のBブロック1位が決定、優勝決定戦へと駒を進めた。両者は固く握手をして健闘を称え合った。
エンディング
D王GP2020優勝決定戦は遠藤vs田中!「すげぇ試合をして、しかも俺が優勝する」(田中)
今林APがリングインし、D王GP2020の優勝決定戦を<Aブロック代表>遠藤哲哉vs<Bブロック>田中将斗と改めてアナウンス。遠藤を呼び込むと、2人が対峙。遠藤がマイクを持った。遠藤は「田中さん、あなたが決勝に来るのはすでに計算済みです。ところで我々、株式会社だむねーしょんずは新入社員を募集中です。田中さん、是非我々と一緒に働きませんか?」と言って握手を求めると、田中はその手をはじく。遠藤「まだ喋ってる途中だろうが! まぁ、これもすべて計算済みさ。田中! 俺たちの誘いを断るってことはどういうことか、12月28日後楽園でわからせてやるよ。」すると続いて田中がマイクを持つ。田中「DAMNATIONだっけ? お前が決勝で俺に負けて、そのあとまだ俺を勧誘して、俺をお前らんとこのトップにするんやったら、お前らんとこに入ってやる。お前が決勝の舞台で俺に負けて、そういうような言葉、言えるんかな? 色んな団体で若い奴がトップ立って、俺らみたいな年配者がその下に見られてるかもしれんけど、俺は違うぞ! 今日の動き見たろ。俺はいろんな奴と違う。そういうところをお前にわからせたるわ。」両者はリング中央で額をつき合わせて睨み合う。田中が「あのな、DDTのリングやけど、俺が最後に勝ったんやから、俺が締めるから、お前は早く帰りなさい。」と言うと、遠藤は退場。田中は「意外といい子ちゃんやね。帰んねやね。まぁ、横浜で、D王いろんなとこいって怪我無しに終えることを願ってください、みたいなことを僕は言いました。いろんなとこで激しい闘いをして、みんなどこか故障個所出てるかもしれへん。でも、欠場者無しにいけたのも、色んな場所、ここ東京とか、いろんな場所で応援してくれた皆さんのおかげやと思います。リーグ戦は終わりましたけど、後楽園で決勝戦が残ってます。そこまでみんな怪我無く、激しい試合すると思う。俺とあいつ(遠藤)が、決勝のリングでそういう試合をするか、他のもんは俺らの試合食って来ると思うけど、俺らはその上を行って、すげぇ試合をして、しかも俺が優勝する。」と大会を締めた。
【試合後のコメント】
田中 最後決めきれなかったというのが、今の気持ちですけど。でもやっぱりさすが、この団体を背負ってるチャンピオン、そういう意地を見せられましたね。全勝でいくと言って全部白丸で埋めるつもりやったけど、一つ三角。悔しいね。でも、また次の目標、また次出る時には全部白丸っていう目標もできたので。簡単にコトが運ぶようやったら面白くもないし、やっててさすがDDTのチャンピオンやなって感じることができたんで、よかったですね。
――優勝戦の相手は遠藤選手になりました。
田中 彼がどういうような感じで上がってきたのかわからないですけど、今日会場来る時点では彼が上がるというのは知ってたんで。DDTのチャンピオンのHARASHIMA以外で、いろんなところで目にしてたというか、SNSで流れてる中で竹下、遠藤という名前はすごく聞いてたんで。そのうちのどちらかかな、クリスかなというのもあったんで。彼がリング上で田中将斗が上がるのは想定内みたいなことを言ってましたけど、僕が決勝に上がるというのと、竹下・遠藤のどっちが来るかと思ってた、僕も想定内ですね。これが想定内、想定内で来るんであれば田中将斗が優勝する。それも想定内。
――HARASHIMA選手とは初の一騎打ちだったが。
田中 大日本さんの札幌以来かな。その時は3対3だったと思うんですけど、本当に少ししか絡めなかったんで。こういうシングルのリーグ戦では思い切って1対1で勝負ができるので、リーグ戦始まる前から楽しみにはしてたんですけど、やっててやっぱ想像以上だなというのは感じたし。彼がリング上で「優勝したらベルト懸けてやりましょう」みたいなことは言ってたので、まあ想定内でいけるのであれば、それも想定内ですね。
――初のDDTのシリーズに参戦してみて。
田中 活気があるし、DDT以上にいろんなタイプがいる団体はないと思うので、もっと違うのも体感したいし。男色さんも何年か前に一度リングで当たってるので、そういうのも体感したいという部分もあるし。ここは女子との対戦もやってるし、本当、DDTを体感するんであれば、こういうリーグ戦だけじゃなく、いろんなものをやっていいんじゃないかなと。DAMNATIONに勧誘されましたけど、うちのリングでDAMNATIONの人たち何人かいて、そこも僕はしりぞけてるので、彼もしりぞけたらDAMNATIONの人たちをリベンジャーズに勧誘してもいいし、リベンジャーズvsDAMNATIONをやっても面白いと思うし。僕をきっかけにいろんなところも広げてきたことも今まではあるので、DDTもそういうような形になればいいと思ってるし。朱崇花だってDDTさん上がってるし、田中&朱崇花組でベルトに挑戦してもいいかなと思うし。どういうふうになっていくかわからないですけど、僕のなかにはそういう絵もあります。
HARASHIMA まず、悔しいです。この大会、このリーグ、D王GPだけれどもDDTの僕がこのブロックで勝ち残れなかったのがひじょうに悔しいし、責任を感じてます。2冠王者でもあるのに。でもやっぱり田中将斗さん、知ってましたけど強かったですね。勝てなかったことは悔しいけど、闘えたことはすごい嬉しくて。2冠王者として、D王GPで僕が結果を出せなかったことは悔しい。でも、今日は試合をしててすごい楽しかったです。
――田中選手はHARASHIMA選手から「優勝したらベルト懸けてやりましょう」と言われたと。
HARASHIMA はい、言いましたよ、テンションで。だって勝ってないんですよ。言ってもいいでしょ。
――コンディション面など尊敬している相手との対戦だった。
HARASHIMA 一応、生年月日とか非公開ですけど、僕より年上で僕よりキャリアがあって、コンディションがいいという僕が見習うべきスタイルのレスラーなので。今日肌合わせてみて、すごいですね。でも、僕もまだまだ負けてなかったと思うので、僕もまだまだ頑張れる自信になったし、まだまだコンディション上げて、上を目指していきますよ。
――ファイアーバード・スプラッシュも久々に出した。
HARASHIMA 思い入れというか、FMWを知ってるんで、僕は蒼魔刀でいくより、気にしてた部分もあって、ちょっと閃いてこれでいけるんじゃないかと思って、久しぶりに出しちゃいましたね。でも、決めきれなかったのが悔しいですね。まだまだ僕はファイアーバードを完璧に使いこなせてないんだなと。なんか出しちゃいましたね。
――田中選手との優勝決定戦になりました。
遠藤 勧誘して、いきなりトップに立たせるわけねえだろ。看板持ちからだよ。オマエはクビだ、奈良!(週プロ記者) 役立たずが!
――田中選手を看板持ちにしたい?
遠藤 断られたけどな。
――昨日の流れからだと渡りに船だったんですかね。
遠藤 最高だろ、田中将斗がDAMNATIONの看板を持って。
――田中選手が看板を持って全力で走る光景が……。
遠藤 見たかっただろ!
――週プロ奈良記者はクビ?
遠藤 クビだよ! こんなヤツ、つまんねえ人間だな、テメエは!
――これまでの田中選手の闘いを見て。
遠藤 すべて俺の計算通りだから。もう対策は立ててますよ、もちろん。
――計算通り優勝して田中選手をDAMNATIONの看板持ちにさせる?
遠藤 その交渉は決裂したから、絶対DAMNATIONには入れない。向こうがお願いしてきても拒否する。
――看板持ちは新たに探す?
遠藤 そうなりますかね。(奈良記者に)オマエはクビだからな!
奈良記者 わかりました。
――田中選手はリベンジャーズにDAMNATIONのメンバーを勧誘してもいいと。
遠藤 それはないな。DAMNATIONは副業禁止だから。俺たちはそのユニットに入ることは100%ありえない。
――株式会社だむねーしょんずの代表取締役は佐々木選手?
遠藤 いや、ポーリー。
――今日のHARASHIMAvs田中を見て。
遠藤 真面目に答えたほうがいいですか? このリーグ戦、田中選手の試合はもちろん全部見てて。改めてコンディションの良さを感じたし、当たればほぼ確実に決まる技があるのは武器だなと思って。ただ今日の試合に関しては、HARASHIMAがタフだったのかわからないんだけど、スライディングDが何回か決まっても試合が終わらなかったというのは、どこかしらに対策のしようがあるのかなと。そこだけ対策できれば勝ちは見えてくる。ほかのところの対策はすでに取ってるし、日焼けも週に3、4回いってるし。一番強いマシンで(焼いている)。
――黒さでも負けたくない。
遠藤 黒さでも負けたくはない。
――株式会社だむねーしょんずの代表取締役はポーリー選手?
遠藤 ポーリー。
――遠藤選手は?
遠藤 平(社員)です。
――佐々木選手もヒラ?
遠藤 バイト。
――佐々木選手が昨日、宇宙計画のようなことを語っていたが。
遠藤 知らないですよ(苦笑)。バイトが勝手に言ってることなんか知らないよ。そんなのプライベートでやってくれよ、奈良。奈良さんとカリスマで宇宙いってこいよ。
――そのへんの意思疎通はあまり……。
遠藤 う~ん……。
――ヒラとバイトでは意思疎通ができない。
遠藤 できないですね。
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
※赤井が防衛に失敗、平田が第1456代王者となる。
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
※平田が防衛に失敗、大鷲が第1457代王者となる。
赤井がエンドアナウンスを行っていると、突如大石が急襲。リング内に赤井を入れるが、ビッグブーツで返り討ちに。赤井がマイクを持ち「いつ危険が潜んでいるのかわからないので、どんどん防衛していって王者としての貫禄を……」とベルトへの熱い思いを語っていると、平田がマイクのコードで赤井をぐるぐる巻きにし、一礼して横入り式エビ固め。3カウントが入り、平田がアイアンマン王座を奪取した。しかし平田が入場ゲート付近でベルトを掲げていると、背後から大鷲が忍び寄り横入り式エビ固め。これで3カウントが入り大鷲が新王者となった。