前説
樋口のオープニングコールでスタート!
今林久弥APの前説には樋口和貞が登場し、MAO戦に向けて「過去に一回対戦したんですけど、その時はDNA-GPで勝ってるんで、ヤツがどこまで成長しているのか。勝ちたいと思います」と意気込みを述べると「DDT博多大会スタート!」とオープニングコール。
オープニングマッチ 30分一本勝負
高梨がローンバトルを強いられるも、アズールへのドロップキックでピンチを抜け出すと、替わった渡瀬が顔面ウォッシュ。アズールもハンドスプリングエルボーでやり返し、ダイビング・ギロチンドロップ。島谷が出てくるとダイビング・ボディーアタック。島谷が博多スペシャルを予告するもブレーンバスターで逆に投げられてしまう。高尾もダイビング・フットスタンプでアシストし、アズールのギロチンドロップから島谷がその場飛びシューティングスターもカウント2。島谷の丸め込みを凌いだ坂口がカウンターのジャンピングミドル。渡瀬のダイビング低空ミサイルキックから坂口のPKはカットされたが変形コブラクラッチで絞ってギブアップ勝ち。
第二試合 30分一本勝負
選手の強い要望でルチャ・リブレルールに。平田が大鷲によって外に出されてしまって試合スタート。飯野のボディースラム、梅田のローキックで捕まってしまう上野。コルバタで投げてピンチを抜け出すと、替わった大鷲が一気呵成。飯野は大鷲をブレーンバスターでぶん投げてハカエルボー。しかしかわされてしまう。相島が出てきて飯野にショルダーアタック。梅田もパワースラムで叩きつけると上野とタッチ。上野が梅田にカウンターのドロップキック。抱えようとすると平田が「上野さん!」とタッチを求めるも大鷲がビンタ。大鷲がタッチを求めると、相島も要求。すると平田は2人を手刀で黙らせてしまうと、タッチを要求。上野が渋々タッチをして平田がリングインも梅田にあっさり蹴られ、ベイリーのその場飛びトルニージョやら飯野のハカエルボーやら攻め込まれてしまう。これは上野がカット。アントンが満を持してリングインもロープに躓いてヒザを強打しギブアップ寸前に。ギブアップする前に創作昔話「ごんぎつね」を話し出すも内容はフレディ・マーキュリーではなく下ネタ。アントンがサミングも平田が手刀でやり返し、全員を蹴散らしてしまう。さらにメガネを装着してダンスもアントンがナックルパンチ。ドラゴンスクリューからシャイニングごんぎつねもサングラスに当たって指を痛めてしまう。平田が丸め込んでフォール勝ち。
第三試合 30分一本勝負
ロープにぶら下がるプーマの足を掴もうとする彰人だが、ブレイクがかかる。プーマのジャベに彰人も足を取り返してリバース・インディアンデスロック。プーマも抜け出してボー・アンド・ロー。これは彰人が体を入れ替えて潰す。リバースゴリーをかわした彰人がアンクルホールド。これはプーマがロープを掴む。プーマも左足を攻撃して滞空式ブレーンバスター。串刺しラリアットからのスライディングキックはカウント2。彰人はプーマの左足を固定してドロップキックを放つとさらにキャンバスへのニークラッシャー。俵返しはカウント2。プーマは彰人をコーナーに乗せるも彰人が抵抗。プーマはその彰人を倒立ヘッドシザースで落として変形の羽根折り固め。これはロープに逃げられる。プーマと彰人は丸め込みの応酬。彰人がMAO殺しを決めれば、プーマもトラースキックで返していく。10分経過、彰人がリバース・ゴリー式の足横須賀。足4の字狙いをかわしたプーマがロメロスペシャル。そのまま顎を固めて勝利。
【試合後のコメント】
プーマ 彰人はタレント性あふれる選手なので、今日はお客さんに良さを見せれたんじゃないかなと思います。
――相手はヒザ攻めが得意な選手だったが。
プーマ 彼はヒザやアンクルに集中した試合をしていたのでタフだったけど、こうしたルチャとサブミッションの組み合わせはいい機会で、こうした闘い方もできるというのを見せることができるし、メキシコだろうがアメリカだろうが日本だろうが、見せることができる。こういう攻められ方をしたことで、出せたんじゃないかなと思う。
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彰人 世界は広いですね。D王中にああいうルチャもできて、ジャベもできるメキシカンと当たってすげえいい経験になったし、これがD王で当たったってのが逆にもったいないなというのが自分のなかで思いましたね。D王だから彼に何かを教わったりすることもできないし、たぶん当たるのもこの期間、1試合だけ。でももっと彼みたいな僕が持っていないサブミッションを持っている選手にいろんなことを教わりたいし、次もし来てくれるなら、シリーズで来てもらって、組んで一緒に教わってもいいし、なんなら練習でいろんなことも教わりたい。すげえ何でもできるいい選手。けど、D王中に当たって負けるのは悔しいですね。今日で3敗ですか。自力は厳しいということは他力ならまだあるってことでしょ。その望みにかけるしかないですね。残り1戦、MAOですか。気持ち落とさずにしっかり勝って、他力でも優勝進出いけるように望みます。
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第四試合 30分一本勝負
樋口のショルダーアタックで場外エスケープしたMAO。シャッター前で相撲勝負をけしかけるも、カニ挟みは失敗。それでもノド輪をアームホイップで切り返してスロープに叩きつけたMAO。さらにDDTで床に叩きつけてリングに生還。樋口もなんとかリングに戻る。MAOが変形サーフボード。これは樋口がエスケープ。樋口はMAOをボディースラムで叩きつけ、串刺しラリアットからアバランシュホールド。これはカウント2止まり。MAOはバックを取る樋口をコーナーに潰すとカウンターのドロップキックからハリウッドスター・プレス。しかしカウント2。みちドラⅠは樋口がリバース。樋口の逆水平にMAOはナックルでラリー。樋口のダブルチョップからのカバーはカウント2。ぶちかましはMAOがかわしてスーパーK-2からスクリューハイキック。サイドエフェクトからコーナーに登るも樋口が蘇生。追いかけてきた樋口をナックルでかわそうとするMAO。樋口はチョップでエプロンに落とし、そこから抱えて変形カナディアン。MAOが高角度後方回転エビ固めで切り返すもカウント2。カサドーラフットスタンプもカウント2。スクリューハイは樋口が迎撃。MAOがジョンウーを決めるも樋口は後頭部への頭突き、延髄ラリアットからラリアット。カウント2で返されると高角度ノド輪。これも決まらないとドクターボムで勝負あり。
試合後、マイクを取った樋口は「最初、このD王GP、2連敗したときは気持ちが弱くなりましたが、3連勝することができました。これもひとえに皆様のおかげです。今から休憩に入るんですけど熱い試合が続くのでご声援の程よろしくお願いします」と締めて休憩。
【試合後のコメント】
MAO カズ・ヒグチね。DNA1期生で、DNAでたぶん一番DDTマットを荒らした男、カズ・ヒグチ。DNAの時は到底及びそうもないような相手だったし。けど僕もNωAが解散して、DNAが解散して、ベイリーと組んで、いない間は一人で闘って、こっちだって積み上げるもの積み上げてんだよ。そして、D王GP、2人ともHARASHIMAさんというDDTの壁を超えたうえでのこの闘い。きっとこれが近い将来のDDTのピラミッドの上になる闘いだと確信しながらいい意味で自信をつけて、残りを闘い抜きたいですね。いままで登り切らずに折り返しちゃったんですけど、まだまだ可能性を見つけてやっていきます。
――横浜は潮﨑選手との対戦です。
MAO 潮﨑選手はDNAに出て、鈴木大さんがボコボコにやられたり、というのも間近で見てたし、そういう積み重ねのうえにプロレスって成り立ってるんで。そういう小さな自分の関わりないようなところでもかかわりを見つけ出してやっていくのもプロレスなので、潮﨑さんは一矢報いる気がします。
樋口 MAOがDNAのことを言ったみたいですけど、今はD王GPだから。そういう気持ちは大切ですよ。自分もDNAのことは忘れてないし。ただ、今はそれを忘れて樋口和貞とMAOの試合じゃないですか、DDTでのD王GPじゃないですか。DNAのことはおいてくというわけじゃないですけど、今はまだ…俺たちがもっと上にいった時にそれは出すべきだと思うので。まだまだ俺はアイツらの壁であり続けなきゃいけないな、というのは、自分が壁を感じてるんで、思ってるんで。なんとか勝った感じですけど、全然壁になってやるんで。D王に関しても3連勝、調子いいんで。
――あとは名古屋で佐々木大輔戦です。
樋口 佐々木大輔には苦杯飲まされてるんでね。2018年も自分やられてるんで、借りを返すには絶好の舞台かなと思います。
――だいぶ粘られたがMAOはこれまでとは違った?
樋口 もともとアイツが粘り強いのはそれこそDNAにいた時から知ってたんで。いま、結果がもう出てるじゃないですか。アイツはタッグチャンピオンで王者として君臨してるんで、やるな、と思ったんですけどね。自分は嬉しいですよ、あんだけガツガツ来てくれて。頼りがいのある後輩だと思ってるんで。ただ自分は壁になり続けなきゃいけないと思うので、頑張りますよ。
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現状の博多スターレーンは来年3月31日でラスト! 大日本、東京女子、DDTで最終興行開催!
休憩明け、DDTから高木三四郎社長と今林久弥AP、大日本プロレスから登坂栄児社長がリングに上がり、耐震工事のために来年3月いっぱいでいったん閉館となる博多スターレーンで3月31日に大会をおこなうことがアナウンスされた。その日は大日本が夜に名古屋で、DDTが昼に福島で興行があるが、ダブルヘッダーが決定。DDTが夜19時開始、大日本は11時30分開始。登坂「この博多スターレーンでプロレスができるのが3月31日が最後と聞きました。最終日になんとかやらせてもらえないかと高木三四郎社長に話をして、11時30分スタートで即、新幹線に乗って名古屋に向かいます。当日はデスマッチのリーグ戦がおこなわれているため全選手の参加ではない可能性は十二分にありますが、思いを心を博多スターレーンに置いて帰りたいと思いますのでお越しください」高木「DDTとしても九州初進出の場が博多スターレーンで思いの詰まった場所です。松野さんのご理解のもと、ゴージャスナイトを1時開始にして、全選手ではないんですけど、ギリギリ、はしごできる時間で夜7時開始で最後の博多大会をやらせてもらうことになりました」大日本とDDTの大会の間の時間は東京女子プロレス大会が開催。ただ仮予約だったらしく、今林APは博多スターレーン展示場会場の責任者の金子誠一さんを呼び込み、正式予約をお願いし「ぜひよろしくお願いします」と正式決定。金子さんは「来年の4月から耐震工事に入ります。工事期間中がいつまでとアナウンスできないため、再開は改めてアナウンスします。昭和47年から営業して約半世紀ですね。耐震性の問題で工事に入ることになりました。皆様にはご不便ご面倒をおかけしますがご理解の程何卒よろしくお願い申し上げます。また復活した際は足を運んでいただけるようよろしくお願いします」とマイク。
【コメントブースにて】
高木 耐震の改修工事に入ることでしばらくの間使えなくなるかもしれないということで僕らも何かできればと思っていたんですけど、たまたま営業が博多スターレーンを訪れた時に「先ほど3月31日にキャンセルが出ました」というお話を受けまして、これはやるしかないんじゃないかということで。
登坂 でもその日は本来は松野さんの…。
高木 福島もあったし、大日本さんも名古屋があって。でも僕としても思い入れの深い会場でもありますので。あと博多スターレーンということで西の聖地。
登坂 ここはしっかりと。
高木 なので僕は中野龍雄(巽耀)さんに声をかけてみようかなと。
登坂 あ~きましたね。もうそういう路線にいきますか。僕らはその日、名古屋で試合があって、デスマッチのリーグ戦も始まっているので、たぶんストロング中心のメンバーになるかと思うんですけど、そうくるんだったらウチは頭蓋骨を割った山川竜司を投入して、みすぼらしい恰好で入場させるというのを考え始めました。
高木 待たせたな。
登坂 待たせたな。誰も待ってないのに(笑)。もう時代はぐるっと回ってますから。待たせてないけど待たせたなというのはありですね。あと試合以外でも盛りあげたいですね。
高木 いろんな思い入れのある方や団体さんもいると思うので、普段とは違う形でやってみようかなと。
――基本的にはラスト興行?
高木 そうですね。博多スターレーンの最後をお祭りにしようかなというのはありますね。
登坂 3月10日の弊社の博多大会は関本選手が海外遠征で出場できなかったので、この話を聞いて「自分はぜひとも出たい」と言ってますので夜行バスで来させます。大阪終わって夜行バスをこれから予約します。経費が心配です。
高木 私も福島からどうやって博多までいけばいいんだろうと。
登坂 これすごいですよね。
高木 候補として考えているのは会場のある保原が福島空港からも仙台空港からもちょうど真ん中にある。
登坂 よく言えば便利な。
高木 1時間半ぐらいかかる。
登坂 うわ!
高木 終わってすぐに仙台空港から福岡空港に飛べば間に合うんじゃないかと。間に合うんじゃないかというシミュレーションは。あとは飛行機を抑えるだけなんで。
登坂 僕は怖くてレスラーと顔を見合わせて話してないので、どういうリアクションが来るのか。基本は夜行バス。トラベルチャンスを考えてます。チケットを10枚以上取り置きした選手は新幹線での移動を可能にしようと思います。
高木 私は恐ろしい事実が発覚しました。なんと仙台空港から福岡までスカイマークが通ってないんですよ。
登坂 うわ! きたねえ! お値段高めの!
高木 JAL or ANA!
登坂 すごいですね!
高木 試算では5万5000円ぐらい!
登坂 そうなの!? ウチも一人あたり4万ぐらいかかるなと思って。10人で40万だから。東京から呼んだほうが安い。
高木 でもそういうのじゃない。
登坂 私たちはそういうのじゃないんです。これをやると決めた時点で採算度外視なんです。経営者として失格なんです。
高木 福岡の皆さんに楽しんでいただく。
登坂 本当それだけ!
高木 だからぜひとも来てください。
登坂 来なきゃ損する!
第五試合 30分一本勝負
Bブロック公式リーグ戦
※シューティングスター・プレス
ゲバラがドロップキックで先制。場外に逃げた遠藤に対してフェイントを入れて挑発すると、遠藤もすぐさま戻ってきてスライディングキック。コーナーに登ったゲバラの足を払って落とした遠藤。これでゲバラは首を痛める。ロープを使ってのサミングから首4の字はゲバラがエスケープ。遠藤はなおも首にエルボーを落として追い打ち。エプロンからスワンダイブせんとするゲバラを飛びついてのエースクラッシャーで場外に落とした遠藤がサスケスペシャル。かわしたゲバラがリングに戻ってトルニージョ。リングに戻ると遠藤がゲバラを迎撃してゆりかもめ。これはゲバラがエスケープ。遠藤がDDTで突き刺すもカバーはカウント2。遠藤がテツヤ・イン・ザ・スカイを決めれば、ゲバラもフラムフライを決めてダブルダウン。遠藤がスワンダイブ式エルボーから垂直落下式ブレーンバスター。しかしカウント2止まり。シューティングスター・プレス狙いはゲバラが回避。強烈なトラースキックを決めると、遠藤もハンドスプリング・オーバーヘッドキック。トーチャーラックボムを丸め込みでかわしたゲバラがフラムフライからシューティングスター・プレスを浴びせて勝利。
【試合後のコメント】
――遠藤選手とはシューティングスターを使う者同士意識をしていた?
ゲバラ 遠藤はとてもタレント性があってトリッキーなムーブもたくさんやるけど、今日勝ったのは誰だ? このトーナメント、誰が勝ち上がってこようが関係ねえ。どの団体のヤツだろうと関係ない。サミー・ゲバラがベスト。日本だけじゃない。世界含めてナンバーワンのプロフェッショナルレスラーだってことを証明してやる。すぐに日本でチャンピオンになってやる。
遠藤 負けた、自分の分身みたいなヤツに負けちまった。なんだあの野郎、アイツ、テツヤ・イン・ザ・スカイ使っただろ。アイツ、テツヤじゃねえだろ! 許可取ってねえじゃねえか! 俺の技だぞ、フザけやがって。頭いてえ、首もいてえ。刺さった。3勝2敗か。
――残るは青木戦です。
遠藤 負けるとどうなる?
――他力になりますね。
遠藤 そうか、DAMNATIONは他力本願をずっとモットーにしてやってきたんだよ。わかるか? 俺も何言ってるかわからねえ。しくった。昨日の夜飲み過ぎたのが悪かったのかな。ビールとレモンサワー、全部で2杯。二日酔いだよ、チクショー。
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セミファイナル 30分一本勝負
HARASHIMAが佐々木の腹部を攻める。佐々木もHARASHIMAを場外戦に持ち込むと客席にぶつけていく。リングに戻ったHARASHIMAに佐々木がショルダーネックブリーカー。しかしカウント2。HARASHIMAに声援を送るちびっこに悪態をつく佐々木は後頭部にニーを入れていたぶっていく。HARASHIMAも佐々木をなんとか投げつけると、正面跳びのドロップキック。串刺しフロントハイキックから雪崩式ブレーンバスターはカウント2。ミドルキック3連発からファルコンアロー狙いを佐々木がスクリューネックブリーカーで返すと河津落としからクロスフェース。これはニアロープ。10分経過、ダイビング・エルボードロップ狙いをHARASHIMAは山折りで迎撃。蒼魔刀を佐々木がかわしてクロスフェース。それもHARASHIMAが抱えて山折りから蒼魔刀。これを佐々木はカウンターのドロップキックで迎撃。チンクラッシャーからドロップキックで場外に出すとトペ・スイシーダ。ペディグリーから今度こそダイビング・エルボーを投下した佐々木だがカウント2止まり。佐々木がエルボー連打から「どうした、HARASHIMA!」と挑発。HARASHIMAもエルボーで応戦するとラリー。HARASHIMAが張り手からハイキック。佐々木も十字架固めからトラースキック。ミスティカ式クロスフェースからクロスオーバーせんとするもHARASHIMAが丸め込みで切り返す。HARASHIMAは背中を蹴ってリバースフランケン。スタンド式蒼魔刀から正調・蒼魔刀で3カウント。
【試合後のコメント】
HARASHIMA 試合のペースを握られて。うまい選手なんで危なかったですけど。首もけっこうダメージが…。でも、すごい会場の声援がいつもより届きましたね。ちびっ子たちの応援があって、頑張りました。今日勝って勝ち点4、たぶん全部勝てばいいことあると思います。諦めてないですよ。
――横浜でプーマ、名古屋で潮﨑戦です。
HARASHIMA もう全部勝つって言ってるじゃん。あと2戦ガッチリ勝って、Aブロックトップで勝ち抜け狙います。
佐々木 HARASHIMAさんよ、なかなかやるじゃねえかよ。でもよ、リーグ戦は負けたって次があるんだよ。誰だ、次は? 次も勝って優勝するのは俺だよ。
――名古屋で樋口戦です。
佐々木 楽勝だな、勝てば優勝だろ。決勝、相手は誰だ? 遠藤さんか?
――樋口選手に勝っても3勝3敗で自力は難しいです。
佐々木 嘘だろ? 俺、決勝いけないのか? 自力以外でどうやっていけっていうんだよ。嘘だろ! 俺が優勝しないと…優勝しないと、ダメだろ。嘘だっていってくれよ!(泣) 優勝するって言っちゃっただろ、練馬のガールズバーとかで。どうすんだよ、おっパブの子たちにも「また優勝賞金で遊びに来るね」って言っちゃっただろ。どうすんだよ(泣)。
――やばい状況です。
佐々木 ……ノーコメントでお願いします。
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メインイベント 30分一本勝負
Bブロック公式リーグ戦
※青木が第1341代アイアンマンヘビーメタル級王座の防衛に失敗、竹下が第1342代王者となる。
竹下は青木と同じく裸足で対峙。青木の足関節は逃れた竹下。飛びつき腕十字も竹下はロープに足を伸ばす。グラウンドに引き込む青木に竹下もフルネルソンから外道クラッチ。これは青木がカウント2で返す。フィンガーロックから青木は竹下の首をフック。そのまま三角絞めに持ち込もうとすると竹下は逆エビに切り返してギブアップを迫る。青木は必死にロープに逃げる。青木がエルボー連打からフロント・スリーパー。竹下がぐったりすると青木が解除。ダウンカウントが取られるもカウント8で起き上がる。青木がミドルキックで襲い掛かる。竹下は逆水平連打で抵抗。串刺し攻撃をかわした竹下が青木の飛びつきを振り払い、ジャーマンで叩きつけて3カウント。青木の無敗を止めた竹下はアイアンマン王座も取り戻した。両者は正座して一礼するとガッチリ握手をかわした。
試合後、竹下がマイク。「勝てました、勝てました! 青木選手の強さと、僕たちDDTのレスラーの強さ、それはおそらく考え方も思うところも違うんだと思います。でも、きょう闘ってもそうだし、ずっとDDTのレスラーたちが負けていく姿を見ている時から感じてました。青木選手も僕たちも、一番大切なことは一緒で、それはどこのリングに上がっても、どんな見られ方をしても、ナメられたらいけないということです。僕は去年、一昨年と1年間、KO-D無差別のベルトを守ってる時に言い続けていたことがあります。DDTも強くありたい。DDTもナメられたくない。それを今日一つ結果を出すことができたと思っております。ただ、まだ公式戦も途中です。青木選手にもこれで完全に勝ったと思っていません。青木選手、もし青木選手がいいなら、もっともっとDDTの世界、浸かってください。僕たち、青木選手を楽しませますんで、また、これっきりじゃないです。絶対に僕ともう一度闘ってください、お願いします。博多大会にお越しのみなさん、そしてDDT UNIVERSEをご覧のみなさん。これが、今のDDTの強さです。僕たちDDTのレスラー全員、プロレスラーが最強であることを証明していきます。ありがとうございました」
【試合後のコメント】
竹下 まさかこういうタイミングで、こういう形でとは思ってなかったんですけど、僕がずっと、デビューして少し経ったぐらいから何年間も言い続けていた、僕はなめられたくない。強くありたい。それは、DDTのエースとかアイコンとか、そういうことではなくて、DDTもナメられたくない。ぶっちゃけ、DDTが一番強くなくてもいいです。一番強いポジションじゃなくてもいいです。でも、弱くみられたくはない。僕はその証明でありたい、と思ってました。それがKO-D無差別のベルトを11度防衛することが、それにつながるのか、きょう青木選手かあ3カウント奪ったことがつながるのか、それは見ている人とかが感じたりすることだと思うので、僕から言うことはないんですけど、こういう形で証明していきたい、ということです。だから青木選手との試合は、一番燃えてましたし、一つ勝つことができましたけど、じゃあ次試合したら絶対勝てるかといったら、絶対自信はないです。むしろ僕のほうが確率は低い気がします。きょうも一瞬で関節極められて、あんな経験は初めてです。なので、こんなこと言ったらアレかもしれないですけど、僕はもっと青木選手からも学びたいです。D王が終わって、今EXTREMEのベルトも持ってるので、そういうのが一通り終わったかもしれないですけど、変な話、稽古もつけてもらいたいし、一緒に練習もさせてもらいたいし。それは僕が強くなる一つの要因になるなら、どんどん吸収して青木選手からももっと学ばせてもらいたいと思います。
――だからもっとDDTに浸かって欲しいと言った?
竹下 もっと、青木選手の試合を見てて、打ち消し合いというか、そういうところが見えたんで。それは青木選手も、リング上で言った通りなめられてはいけない、というのが絶対あるんで。それは感じてました。だから僕はナメてなんかないし、ハナから。それを最初組み合った瞬間なのか、手首を取り合った瞬間なのかわからないですけど、たぶん感じてもらえたかなと思います。僕も終わってみればすごく楽しい試合でした。勝ったからじゃなくて、勝っても負けても楽しい試合にできました。これは僕の理想形です。
――猪木であるとか異種格闘技戦のような闘いでもあったが。
竹下 僕が東京に上京して、父から頑張れよと手渡された手紙。今でも家にありますけど、一言『猪木になれ』と書いてましたから。平成のアントニオ猪木になるという、そこももちろん目標というか、一つの壮大な目指すべきところですかね。
――リーグ戦は残り2戦です。
竹下 高尾蒼馬とサミー・ゲバラ。今日の試合でもすごい自信ついたんで、こういう闘い方もできると見せれたんで、この勢いでいくんですけど、いつもこういうところで負けたりするので、それが竹下なんで。確実に新技ファブルをここぞという時に出そうと思うので、楽しみにしていてください。
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――竹下選手と闘って。
青木 ドカンと負けました。強い。弱いから負けました。
――グラウンドなどで感じたことは?
青木 いや、お互いすごい噛みあったんですけど、弱いから負けた。それ以上ないですよ。彼が強かったと思います。白黒でやってきたのに、白黒でつけられちゃったから、白星で証明していかないと。黒星つけられちゃったから、どうしようかな。先が見えない。先が見えないからこそ先が見えたというか、のはあります。
――闘いがはまった感じはした?
青木 そうですね、完全に取られましたね。
――今後に向けてもきっかけになるような試合?
青木 今後ちょっと上位戦線にもう一回絡みたいですね。もう一回上位戦線とやっていきたいです。
――リーグ戦はあと2戦です。
青木 まだ俺が上位に勝ち残ってるでしょ。あと、日本代表のワールドカップみたく、かたくいきますよ。ドローも考えて。
――竹下選手がもっとDDTに浸かって欲しいと言ってました。
青木 よかったなと。DDTにい続けるために異物であり続けたいと思います。い続けるために交わらないです。
――竹下は猪木というワードも出していたが、そういったのは感じた?
青木 闘いがあったんじゃないですか。闘いを感じました。小手先じゃなくて闘いを感じました。
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