前説
大混戦のAブロックの星取り状況に今林APもお客さんも混乱!
今林久弥アシタントプロデューサーと井上マイクリングアナウンサーがリングイン。現在のAブロックの各選手の優勝決定戦進出条件を紹介するも、大混戦過ぎて複雑な説明となり「皆さんおわかりの方は拍手をお願いします」といっても拍手が一切起こらない。そして勝俣が登場。大晦日『年越しプロレス』での初の蛍光灯デスマッチに向けて意気込みを語り、「原宿大会スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
オープニングマッチ 30分一本勝負
先発は上野、彰人、高梨。スピーディな互角の攻防を繰り広げ、パートナーにタッチ。納谷を蚊帳の外に大鷲とアントンがゆるい攻防を繰り広げると、割って入った納谷が非常にぎこちないダスティ。そこから上野が捕まるが、大鷲にタッチすると大鷲がルチャで蹴散らす。納谷が高梨をスリーパーで捕らえると、救出に入ろうとしたアントンが膝を負傷。ギブアップしかけるも創作昔話『ごんぎつね』の披露を懇願。結果、明治神宮ではなく明治チンコウだった。アントンのサミングが一同に炸裂。しかし大鷲に止められると、突如目と目が合ったアントンと大鷲がいい雰囲気に。止めに入った彰人と高梨もいい雰囲気に。続いて止めに入った上野と納谷がプロレスの攻防を見せるが、上野がカサドーラで飛び付くと突如タイタニックのテーマが流れ納谷と上野もいい雰囲気に。アントンが上野に横入り式エビ固めもカウント2。アントンがキス待ちしていた納谷にごんぎつね。アントンは上野にシャイニングごんぎつねを狙うが、上野もごんぎつねで返そうとすると互いのごんぎつねが乳首を捕らえ合うと、2人はいい雰囲気に。最終的に上野がブリザード・スープレックス・ホールドを決め3カウントを奪取した。
第二試合 30分一本勝負
先発の中村が坂口にレスリングで挑んでいく展開、坂口は三角締めで下から極めを狙う。大石に代わると、中村のレスリングテクニックに翻弄されてしまう。中村から勝俣に代わると、勝俣が捕まる展開。勝俣が低空ドロップキックで逆転すると、中村にタッチ。坂口の強烈な打撃に中村は防戦一方になってしまう。中村は何とか勝俣に代わると、勝俣が大石に捕まる。なんとかフランケンシュタイナーで窮地を脱すると中村にタッチ。ドロップキックを連発して大石を圧倒する。勝俣のスワンダイブ式フットスタンプと中村の絶品の連携。権利のない坂口が入って来ると中村にミドルキックを浴びせるが、中村も懸命にミドルを返していくがピンチに。勝俣が飛び込んでトラースキックで救出。中村のミドルキックで坂口をダウンさせる。勝俣が坂口にプランチャを放ち中村に勝負を託す。中村がフィニッシュとばかりにブレーンバスターの体勢で大石を捕らえるが、大石がつばを顔面噴射し、ヨーロピアンクラッチで抑え込むと3カウントを奪取した。
第三試合 30分一本勝負
井上マイクリングアナウンサーがリングに登場するや、突如アメリカンなウィットに富んだジョークで会場を盛り上げ、ブルを呼び込む。ブルが入場するや井上リングアナがブルに小粋なインタビュー。ブルはディーノのリップロックを警戒しているとのこと。ディーノが入場。ゴングと同時に、ブルはケツを差し出し「Come on!」と言うもディーノは拒否。向かって行くもブルにタックルで吹っ飛ばされてしまう。ブルはディーノのリップロックを警戒するが、ディーノは全くその気はない様子。ディーノが男色ナイトメアもブルが立ち上がりアトミックドロップからマンハッタンドロップ。ブルはディーノのタイツをしっかりと履かせる。ブルのヒップドロップをディーノは股間で迎撃すると、ディーノが男色スクリュー。さらにロープ際での男色ナイトメア3D。タイツを一枚脱ぎ、追撃をしようとしたディーノだったが、ブルにお尻を蹴られて吹っ飛ぶと、松井レフェリーの膝の上に落ち、結果的にマンハッタンドロップのような状況に。悶絶するディーノにブルが攻撃を仕掛けようとすると、ディーノがファイト一発から男色ドライバーへ。しかしブルが拒否。「キスミーファースト!」と物事には順序があると抗議。しかしディーノは「私にも選ぶ権利がある!ユーアーノットマイタイプ!」というとブルが激昂。ナックルを連発。ロープにしがみつくディーノをブルは振り向かせようとするが、ディーノが拒否。するとブルがディーノのケツに親指を突き刺し、掟破りの逆リップロック。ディーノが意識を失うと、試合を止めようとした松井レフェリーにもブルがリップロック。慌てて入って来た木曽レフェリーにもリップロック。非常事態に急遽リングに入って来た今林APにもリップロック。収拾のつかない状況に、無効試合のゴングが打ち鳴らされた。荒ぶるブルはリングサイドの練習生にもリップロックをしながら退場していった。
第四試合 30分一本勝負
DISASTER BOXvsDAMNATION!
※リバース・ゴリースペシャルボム
HARASHIMAと高尾で試合はスタート。静かな立ち上がりから吉村に代わると、吉村が大暴れ。チャンスとばかりに平田がタッチを求めると、自身の興行を宣伝しつつ向かって行こうとするも、DAMNATIONの猛攻に捕まってしまい「これが第4試合か!」とつぶやく。なんとかコルバタで逆転し平田メガネを装着しようとするも、佐々木が取り上げポーリーにパス。するとコーナーに控えるポーリーと高尾が平田メガネを付けたり外したりを繰り返し「TOKYO GO!」が何度も何度も流れる。怒り心頭の佐々木は平田メガネを没収。そんな中なんとか平田が窮地を脱し、HARASHIMAにタッチ。タッチを受けたHARASHIMAはコーナーから「チェストー!」。ポーリーを蹴散らす。しかしポーリーもフィッシャーマンズバスターで逆転。佐々木とHARASHIMAの展開となると佐々木がフライングラリアットとナックルでペースを掴むが、HARASHIMAがラリアット。吉村にタッチ。吉村の連続串刺しラリアットを佐々木がサミングで返すと、佐々木のペディグリー狙いを吉村はリバース。佐々木のトラースキックをキャッチするや、そのままマットに叩き付ける。佐々木のコードブレイカーと高尾のフットスタンプの合体技。高尾が串刺し延髄斬りからスイングDDTを狙うが、吉村がキャッチ。高尾はサミングで脱出しロープへ走ると、吉村がカウンターの払い腰。するとコーナーの平田が「吉村さーん! 私に任せてください!」とタッチを要求。平田が飛び出ると、3人がかりで高尾にトレイン攻撃。吉村のギロチンとHARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレスの合体からフォールもカウント2。平田がコーナーに上るも佐々木が足を掴んで阻止し、ポーリーがデッドリードライブ。DAMNATIONが3人で合体パワーボム、HARASHIMAと吉村がカットに入りカウント2。高尾がジントニック狙いを丸め込むが、カウント2。平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めも高尾はカウント2で返す。立ち上がった高尾がトラースキックからリバース・ゴリースペシャルボムを狙うも、平田が着地し高尾を羽交い絞め。吉村を呼び込むも、ラリアットが誤爆。すかさず高尾がリバース・ゴリースペシャルボムを決め3カウントを奪った。
「テツヤ! 新しい看板持ちを見つけて、連れて来い!」(佐々木)
試合後佐々木がマイクを持つ。佐々木「今はD王GP真っただ中だけどよ、優勝するのはこの俺だってもう決まってるからよ、別の話をさせて……」と言いかけるとポーリーが平田メガネを装着すると『TOKYO GO!』が鳴り響く。佐々木がメガネをはぎ取りマイクでポーリーを殴る。佐々木「ポーリー、今日はこういうのいいから。ハウス! 今日は違う話をさせてもらう。今控室でDDT UNIVERSEを見ているテツヤ! 業務連絡だ。28日の後楽園には元看板持ち、ノブが来るらしい。でも来年のことはよくわからない。そこで、テツヤ! 新しい看板持ちを見つけて、連れて来い! 返事は!? OK。これがDAMNATION、2020年、宇宙の旅計画、それのスタートになる。乞うご期待ください。」
第五試合 30分一本勝負
ゴングと同時にロックアップから試合スタート。飯野が押し込みクリーンブレイク。腕の取り合いからタックルの応酬。橋本のタックルで飯野は微動だにせず。飯野は一発で橋本を吹き飛ばす。橋本は思わず場外へ。場外で2人は打ち合い。橋本のエルボーに3発に飯野は1発のチョップで倒していく。飯野が場外でボディスラム。飯野は橋本をリング内に戻すやカバーもカウント2。飯野がコーナーでタックルを連発。橋本もタックルを返すが、飯野はチョップ1発で逆転。再び打撃の応酬となるが、飯野のチョップに橋本は悶絶。飯野がハカエルボーを狙うが自爆。橋本がハカエルボー式にぎゅーんエルボーを狙うがこれも自爆。再び飯野のチョップでの猛攻が続く。飯野のブレーンバスター狙いを橋本はタックルからブレーンバスター。ローリングセントーンはカウント2。橋本が飯野を抱え上げようとすると、逆に飯野がアルゼンチン・バックブリーカー。さらにバックフリップ狙いを橋本がスリーパーで返す。さらに橋本はスリーパーからコブラツイストに移行。さらに橋本は腕十字へ。飯野は何とかロープへ逃げる。橋本がカミカゼからセカンドコーナーからのローリングセントーンもカウント2。飯野がカウンターのスパインバスターからハカエルボー。カウント2で橋本が返す。飯野はバックフリップからラリアット。橋本は立ち上がり、ラリアットの相打ち。2度の相打ちから、最終的には橋本がラリアットで倒す。両者ダウン。ダウンカウントが進む。両者立ち上がるとエルボーとチョップの打ち合い。飯野が打ち勝つが、橋本は立ち上がりエルボー連発。飯野がヘッドバットからババボム。立ち上がる橋本がスピアを連発するも、すべて飯野が受け止める。すると橋本がバックに回り投げっぱなしジャーマン。立て続けに強烈なスピア。カウント2で飯野は返す。橋本が満を持してオブライトを決めると、飯野も返せず3カウント。飯野が橋本へリベンジを果たせず、優勝決定戦への望みも潰えた。
【試合後のコメント】
飯野 クソ、橋本千紘。これで橋本千紘にスリー取られたの3回目ですよ。今回KO-D無差別に挑戦してD王も出て、それで今日勝てば決勝の望みあったのに、橋本千紘にやられました。悔しい……橋本千紘に自分は、女だからとか、そんな気持ちはなかったです。今日は本当に闘って、自分は負けた。悔しい! 正直パワー、フィジカルで全部勝ってました。でも、最後の最後の詰めが甘かった。でも橋本千紘はバケモノです。本当にバケモノ。自分が止めたい、あの威力を自分が止めたいです。
――なぜ橋本選手に勝てない?
飯野 なんでしょうね……。デカい相手とか小さい相手とか、それはお客さんが見てもわかるんですけど、デカい相手に小さい人がガムシャラに闘う……正直今日はフィジカル面とかじゃなくて、気持ちで、完璧に気持ちで、自分は最後やられました。自分が最後スピアを耐えたり、自分のスピアだったら負けないという気持ちでやったんですけど、最後完璧にまさか投げられると思わなかった。そこは自分のミスですね。最終的にスピアも決められて、オブライトもきれいに決められて、悔しい。気持ちで投げられました、あそこは。でも橋本千紘のフィジカルは認めます、本当すごいです。
橋本 今の試合に勝ったことは、ひじょうに悔しいんですけど、自分の中では想定内だったんで。自分のD王GP優勝という…(涙)目標が、ここで終わってしまったんですけど、D王GPに出たこと…自分にとって、ターニングポイントになるぐらいすごい闘いだらけだったので、この闘いができるのは橋本千紘しかいない。それに尽きると思うんですけど、来年はDDTの無差別のチャンピオンを狙っていきたいと思います。
――男子選手と闘った中でつかんだ手応えは?
橋本 やられてばっかりな部分もあったんですけど、気持ちでいったら誰にも試合中も負けてなかったと思うので。反省点と、あとは気持ちという点では、いくら男子と女子でも勝る部分があるんだなと思ったので、そういうところは明日から生かしていきたいなと思います。
――3勝3敗という結果は?
橋本 全勝という目標があったので、これは満足できないというかリベンジしたいですね。負けた選手にリベンジしたいです。
――昇り調子の飯野選手に勝った。
橋本 同じ男子選手と年に2回シングルマッチをするというのもなかなかないと思うので、何かこれは運命というか、そういうものを感じるので、この先も何回闘っても自分が勝つと思います。
――女子というものを背負って臨んだ?
橋本 女子プロレス代表という気持ちはあったんですけど、一人の人間として、女とか男とか関係なく闘える姿をいろんなたくさんの人に見てもらいたいなと思いました。
セミファイナル 30分一本勝負
7月のKO-D無差別戦以来となる両者の一騎打ち。両者握手から試合はスタート。腕の取り合いの中、竹下は場外に転がり出て間を取っていく。ロープを走っての攻防となると、竹下がマンハッタンドロップからのドロップキックでクリスを場外に落とすと、竹下はクリスを鉄柱にぶつけていく。場外で2人は逆水平の打ち合い。リングに戻るやクリスが飛び付き式のオクトパス・ストレッチ。ロープも絡めて絞り上げるがこれは反則。クリスはリング中央でジムブレイクス・アームバーを極め、自ら解除するとチョップを連発。竹下もナックルを返すが、腕のへのダメージが大きく続かない。クリスのブレーンバスター狙いを、竹下は片手のブレーンバスターで投げ返す。竹下が勢いをつけクリスをコーナーへ叩きつけると、場外に落ちたクリスをマットのないところへボディスラム。場外カウントが進む中、クリスはなんとかカウント19でリング戻るが、竹下は垂直落下式ブレーンバスター。カウント2で返すクリス。竹下は腰へのエルボーを連発。クリスはチョップを返すが竹下のチョップが上回る。コーナーに振って攻めようとする竹下に、クリスがコーナーから背中へのダイビングセントーン。場外に落ちた竹下にクリスはトペ・スイシーダ。リング内に戻してカウント2。クリスは伊藤スペシャルを狙うが、竹下が回避。竹下がバックドロップからコーナーに上がるが、クリスが追いかけ、雪崩式ダブルアーム・スープレックスで叩き付ける。続いてクリスがエプロンからの飛びつきカッターを狙うも、竹下がキャッチしてバックブリーカーで返す。竹下の串刺しビッグブーツ狙いにクリスは木曽レフェリーを巻き込もうとするがクリスも木曽レフェリーも回避。竹下のビッグブーツをクリスがロープを使っての横入り式エビ固めで丸め込むが、カウント途中で木曽レフェリーが足がかかっていることに気づく。抗議するクリスだったが、そこに竹下はバックを取りジャーマンを狙うが、クリスが回避しロープへ走ろうとすると、竹下は引き戻してブルーサンダー。カウントは2。竹下がファブルを狙うが、クリスは木曽レフェリーを盾にして飛んできた竹下に急所攻撃。サムソンクラッチで丸め込むがカウントは2。続けてクリスがエプロンからの飛び付きカッター。プレイングマンティスボムを決めカバーに入るが、竹下はカウント2でかろうじてロープを掴む。クリスはエプロンに出た竹下をロープ越しに掴んでのプレイングマンティスボムを狙うが、竹下が耐えて顔面に膝を叩き込む。竹下はファブルを放つがクリスが避けて自爆。そこへクリスが絡みつき、グラウンドのオクトパス・ストレッチ。竹下は立ち上がりロープに逃げようとするも、クリスは再び中央に戻す。何とかロープへ逃げようとする竹下の足までも極めていくクリス。万事休すかと思われたが、竹下はロープへ逃れる。引き起こそうとするクリスに、竹下は強烈なエルボーからスリーパーホールド。しかし竹下は腕が痛み極めきれず。竹下は後頭部へのユルゲンラリアットから再びスリーパー。締め上げるも、クリスは後転して脱出。クリスはコーナーに上るが竹下は足を払い落す。竹下がコーナーに上るが、クリスがビッグブーツから追いかけて雪崩式プレイングマンティスボムを狙う。竹下が回避すると、雪崩式投げっぱなしジャーマン。続けてザーヒーからシット式ダウンラストライド。カウント2。竹下がクリスを引き起こし、クロスアームジャーマンを狙うが、クリスは飛び付きのオクトパス・ストレッチ。竹下が振り払うと、腕を掴んでのエルボー。跳ね起きたクリスのエルボーを竹下がかわすと、クロスアームジャーマンを狙う。竹下が解除してエルボーを狙ったところにクリスがカウンターの膝。再び膝を狙ったクリスに竹下がカウンターのラリアット。助走をつけて強烈なラリアット。ウォール・オブ・タケシタを狙おうとすると、下からクリスが丸め込み、3カウントを奪取。竹下の2連覇の望みを断ち、クリスが勝ち点を7に。優勝決定戦進出へ大きく前進した。
【試合後のコメント】
竹下 負けて言うことないです。負けて言うことないです。悔しいです。悔しい、でも楽しい。そんな気持ち。プロレス最高、クリス・ブルックス最高。でもとにかく悔しい。負けは負け。また頑張ります。
メインイベント 30分一本勝負
Aブロック公式リーグ戦
※遠藤とクリスが勝ち点7で並び、直接対決も引き分けのため、Aブロック代表決定戦を実施。
Aブロックの最終公式戦。ゴングと同時に石井がビッグブーツも遠藤はすぐに立ちあがりエルボーの打ち合いに。石井の膝をキャッチしたb遠藤はコーナーにパワーボム。さらにコーナーにブレーンバスター。すぐに遠藤はコーナーに上るが石井は場外に退避。遠藤が追いかけ、エプロンに叩き付けリング内に入れる。遠藤は顔面にニードロップ。石井は鼻から出血。遠藤は石井をコーナーに叩き付け、顔面をかきむしっていく。怒った石井はエルボーから野球チョップを連発も、遠藤のハンドスプリングアタックをくらって場外に落とされる。遠藤がサスケスペシャルを狙うが、石井が延髄斬りで迎撃。石井がタイガースープレックスを狙うが、遠藤が耐えるとそのまま鉄柱に叩き付ける。石井は遠藤をリング内に戻すとエグい角度のサーフボードストレッチ。石井がストンピングで顔面を踏み付けていく。遠藤はエルボーを返すが、石井の強烈なエルボー1発でダウン。石井は膝蹴りからエビ固めを狙うも、遠藤はサミングで脱出。石井が強烈なキックを連発。コーナーで遠藤はダウン。石井は遠藤を場外に出すとステージ上でフィッシャーマンズバスター狙いも遠藤がココナッツクラッシュで返す。リングに戻ろうとする遠藤を石井は追いかけ、場外でフィッシャーマンズバスター。遠藤をリング内に戻しカバーもカウント2。石井は背中へのダブルニードロップから顔面蹴り上げ、ニーアタックもカウント2。石井の水面蹴りを遠藤はかわし、遠藤が低空ドロップを放つも、石井はそれもかわしてダブルニードロップ。石井が高角度ダブルアームDDT狙いも遠藤が耐えて延髄斬り。石井はビッグブーツから抱え上げて膝。石井がニールキック狙いを走ってきたところに、遠藤はテツヤ・イン・ザ・スカイ。カウント2。両者ダウン。遠藤がスワンダイブ式フォアアームを決めるもカウント2。遠藤がトーチャラックボム狙いも石井はスリーパーで脱出するも、遠藤はが指に噛み付き脱出。遠藤は顔面へのトラースキックから旋回式トーチャラックボムを決める。カウント2。遠藤がシューティングスター・プレスを放つも自爆。石井は走って来た遠藤を飛び越えジャーマンで投げるも、遠藤はバク転して着地。向かって来る遠藤を石井はウラカン・ラナでコーナーにぶつけ、投げっぱなしジャーマン。気合を入れた石井が向かって行くも遠藤がヘッドバット。遠藤のパワーボム狙いも、石井は着地し、遠藤の口を押さえてのエルボーからオーバーヘッド・ダブルニー。カウント2。石井が両腕極めドライバーを放つもカウント2。石井がタイガー・スープレックス・ホールド。遠藤はカウント2で返す。石井は高角度ダブルアームDDTを狙うが遠藤が着地し、石井のニールキックはかわして丸め込み。カウント2。遠藤が前方回転エビ固めから、ゆりかもめに移行。粘った石井だったが、ガッチリと首を抱え込んでの変形ゆりかもめと移行すると石井がギブアップ。試合終了後、今林APがリングインし、遠藤とクリスが勝ち点7で並び、公式戦も引き分けていることから、この後Aブロック代表決定戦を行うことをアナウンスした。
【試合後のコメント】
石井 いつものパターンに自分自身してしまったので。最初よくても最終的に結果残せないという。トップにいくことができない。何回も同じことを繰り返して、自分自身にイライラするし。あまり悪くなかったからね。こういうチャンスを逃す手はなかったんだけど、でも久しぶりにDDTに上がってみて、こういうリーグ戦でDDTの選手とやってみて正直刺激的だった。そして、まだ自分はDDTで取ってないD王GP、KING OF DDT、KO-D無差別級。この3つを取らないと自分のプロレス人生で納得いかないなってあらためて思いましたよ。また力つけてDDTに来ます。
時間無制限一本勝負
Aブロック代表決定戦
※遠藤がAブロック代表となる。
ゴングと同時にクリスは低空ドロップキックからアンクルホールド。遠藤は延髄斬りで脱出。場外に落ちたクリスに遠藤はプランチャを放つがクリスがかわす。クリスはステージ上でニークラッシャーから逆片エビ固め。クリスは遠藤をリング内に戻し、伊藤スペシャル。遠藤は何とかロープへ。クリスはドラゴンスクリューからフォールもカウント2。さらにロープを使って足にダメージを与えていく。遠藤はエルボーを返すがクリスの強烈なチョップで動きが止まる。クリスはオクトパス・ストレッチも遠藤は脱出し、股に頭を挟んでのフェイスバスターから顔面への低空ドロップキック。エプロンのクリスにハンドスプリングアタックから、ラ・ケブラーダ。クリスをリング内に戻し、ブレーンバスター。カウントは2。遠藤のトーチャラックボム狙いはクリスが着地し、バックを取るが、遠藤はハンドスプリングオーバーヘッドをクリスが後方へそらすと、着地した遠藤はそのままスタンディングのシューティングスター・プレス、カウント2。遠藤のスワンダイブ式フォアアームはクリスがかわし、アンクルホールドへ。遠藤はロープにへ逃げるが、クリスは中央へ戻す。何とかロープブレイク。遠藤はコーナーに上るが、クリスが追いかけ、雪崩式ダブルアーム・スープレックスから串刺しドロップキック。走ったクリスに遠藤はカウンターのテツヤ・イン・ザ・スカイ。ダブルダウンカウントが進む。立ち上がった両者、遠藤はエルボー、クリスは足へのチョップ。エルボーの打ち合いへ。ふらついた遠藤がクリスを場外へ引きずり落としサスケスペシャルを狙うが、クリスはカウンターの飛び付きカッター。クリスはプレイングマンティスボムを決めるが、遠藤はカウント2で返す。2人はエプロンへ。プレイングマンティスボムをクリスは狙うが、遠藤が耐えて、逆にトーチャラックボムを狙うが、クリスが膝。すると遠藤はオーバーヘッドキックを叩きこみ、エプロンでカナディアンデストロイヤー。クリスをリング内に戻し、遠藤がシューティングスター・プレスを決めるがカバーが遅れカウント2。続いて遠藤がゆりかもめを狙うもクリスは丸め込むが、カウント2で返した遠藤は再びゆりかもめ。そこから遠藤は一度フォールを狙うが、クリスはカウント2で返すと再びゆりかもめ。クリスはまたも丸め込むが遠藤がカウント2で返し、変形ゆりかもめへ。クリスは耐えるもギブアップ。Aブロック代表が遠藤に決定した。
エンディング
「この世のすべてがこの俺の計算通りなんだよ!」遠藤が大混戦のAブロックを突破!
Aブロックを突破した遠藤がマイクを持つ。「11月末からスタートしたこのD王GP2020、全部の試合が過酷で、物凄い毎試合、命削って俺たちは闘いました。今日でAブロックのトップ通過は決まったわけですが、まだ優勝したわけではないんで、後楽園の優勝決定戦も必ず、この俺が勝ってD王GP2020の覇者になります……な~んちゃって! この勝利も、さっきの石井慧介戦の勝利も、すべて、すべて、この世のすべてがこの俺の計算通りなんだよ。(後転して起き上がろうとするもロープに引っかかる)もちろん、今のも計算通りだ。これで今日証明できたろ、このAブロック最強はこの俺、そしてBブロック可能性が残ってんのが、HARASHIMA、佐々木大輔、田中……さん、誰が来ようが、勝つのは誰かお前らわかってるよな? そう、D王GP2020優勝者はこの俺、遠藤哲哉だ! 今日はポーリーがいるんだな。久しぶり。ポーリー……(ポーリーは笑みを浮かべながら後ずさり)嬉しそうだな(笑)、よし、仕切り直して、ポーリー、久しぶりにあれやるか。締めようぜ。(不安そうなポーリー)違う違う違う! いつもの! いつもの! 真ん中来て! ポーリーのせいでグダグダになりましたが、俺達がDAMNATIONだ! 俺達は群れない、媚びない、結婚しない、このマザーアース、そしてD王GP2020は、DAMNATION……じゃなく佐々木大輔でもなく、HARASHIMAでもなく、田中将斗でもなく、この俺! 遠藤哲哉を中心に回ってるんだ、お前ら覚えとけ!」と大会を締めた。
【試合後のコメント】
クリス 今こうやって座っているけど、俺は負け犬のような気持ちではない。最初にD王に出る時は優勝できるとか思ってなかったけど、試合をやるにつれてファンが後押しをしてくれた。D王GPを通して、今自信を持っている。DDTは大きなグループでたくさん選手がいるけど、俺にはマサ(高梨将弘)がいる。マサがいてくれたから、今回のD王は闘えた。こうやってD王GPは終わったけど、CDKとしてはマサの大きな試合(BASARA12・28後楽園)もあるし、そこにフォーカスしていって、タッグのベルトにも挑戦していけたらいいと思ってる。
――KO-D無差別、KO-Dタッグ、D王とあと一歩のところで獲れない。
クリス D王GPはDDTのトップの選手が出ていて、プロレス界のなかでも本当にすごい選手たちが集まっている。最終的にファイナルまで行けなかったけど、この闘いを誇りに思っている。
遠藤 たまには立ってしゃべろうかな。すべて計算通りとは言ったけど、本当に一試合一試合しんどかった。めちゃくちゃしんどかったよ。初戦のクリスとのドローから始まって、2連敗。自分が数合わせって言った2人に2連敗して、その後なんとか橋本選手、竹下と石井さんに勝って、本当に計算通りだけど、自分の計算が間違ってるんじゃないかって思いたいぐらい、ハードなリーグ戦でした。まだ決勝が残ってるけど、今の勢いのままいけば田中さんが来てもHARASHIMAが来ても佐々木大輔が来ても、俺が負けることはないだろうし。なんなら来週の俺の地元の白石での試合があるんで、そこで地元の人にちやほやされて乗りに乗った状態で後楽園に臨めるから。来てるね、風が。遠藤哲哉に。夏、7月の大田区で竹下に負けてKO-Dのベルトを失って、そこからしばらく低迷していたけど、これをきっかけにまたKO-Dのベルトでもいいし、EXTREMEでもいいし、とにかく冬だからね。ちょっとお腹が冷える時期なので、お腹を温める何かが必要な時期だから、これをきっかけに狙っていこうかな。
――クリスとの2戦を振り返って。
遠藤 ありきたりなことを言ってもいいですか? やっぱり手足が長いというのはかなりの武器になるなと。リングの真ん中付近で技決めてても、ロープに届いちゃうし、あと打撃とかをとっても予想外のところから跳んできたりするし。あと、ああ見えて意外と力強いなと思いました。地の力。今回は2戦目だったからある程度予想はできたんだけど、初戦の横浜のドローっていうのはそのへんを甘く見てた結果なのかな。
――地元・白石ではどのような試合をしたい?
遠藤 地元では俺の中学の時の同級生の時の女の子がいっぱい来るから、モテる試合がしたいです。どんどん飛びまくって投げまくって。
――佐々木選手が看板持ちを連れてこいと遠藤選手に業務命令を出していました。
遠藤 業務命令? え、俺にですか?
――DDT UNIVERSEに向かって「聞こえるか?」と。
遠藤 今日?
――今日です。
遠藤 見てるわけないでしょ。
――でもそう言ってましたからね。
遠藤 (週プロの記者を捕まえて)奈良さん。だってカリスマが朝4時ぐらいの奈良さんはDAMNATIONだって言ってたから。看板持ちでいいですよね?
奈良記者 走らなければ……。
遠藤 走ってください。