納谷幸男が斉藤レイとのメガトン対決制し「D王」開幕2連勝!「今年のD王、何がなんでも優勝する。この歩みを止めるつもりはない」
12月2日、東京・新宿FACEで「D王 GRAND PRIX 2023 in Shinjuku【DAY1】」が開催。同団体のシングル最強を決めるリーグ戦のBブロックでは、昨年度準優勝の納谷幸男が斉藤ブラザーズの弟・斉藤レイ(全日本プロレス)とのメガトン対決を制して、開幕から2連勝を飾り、勝ち点を4に伸ばした。
納谷は201センチ、110キロ、レイは192センチ、145キロ。超大型選手同士の対戦で、両者は開幕前から互いを強く意識していた。試合はのっけから激しいショルダータックル合戦。場外へ転じると、レイはイス攻撃、鉄柱にぶつけるなどラフ殺法。リングに戻ると、納谷はエルボー連打、串刺しボディアタック、エルボードロップで猛攻。レイもブレーンバスター、サイドバスターで逆襲。納谷がニーリフト、レイがラリアットの応酬で意地の張り合い。レイがドリル・ア・ホール・パイルドライバーもカウントは2。納谷はヘッドバット、張り手、ニーリフトから世界一のバックドロップを決めて勝負あり。
開幕戦でのクリス・ブルックス戦での勝利に続き、好調ぶりを発揮した納谷は「斉藤レイ! いい選手だな。オマエとだったら、もっと続きがしてみたいと思ったよ。今日の結果を見て、全日本のほかの選手は黙ってないよな。俺はこの続き、DDTじゃなくて、全日本まで出向いてやってもいいと思ってるよ。うれしい返事、期待してるよ」と力を込めた。そして「俺は今年のD王GP、何がなんでも優勝する。この歩みを止めるつもりはない」とキッパリ言い切った。納谷の次戦は12・3新宿で平田一喜と対戦する。
1勝1敗となったレイは「言い訳はしない。俺の負けだ。俺よりシングルの経験を積んでるだけあって、アイツのほうが少し上だったな。だが俺はただの1敗しかしてねぇ。D王もまだまだこれからだし、納谷との決着もこれからだ。オマエもまだやり足りねぇだろ。来年、全日本プロレスに参戦しろよ。俺以外にもデカくてバケモノみたいなのがゴロゴロしてるぜ。次は必ず、ぶっ倒してやる。楽しみにしてろ。次の相手は(12・9大阪で)平田、ぶっ潰す」と悔しさを露わにした。
Bブロックのそのほかの公式戦では、MAOが試合中に音楽がかかるカオスな状況のなか、旋風脚で平田を仕留めて初勝利。MAOは「我がD王に一片の悔いなし。もう満足しちゃった。今日勝ったことで俺のD王の運命がどうなったか分かんないけど。次(12・3新宿)はクリス。俺たちのD王GP、ラウンド3だ。リングアウト負け、リングアウト勝ちしてるから。明日もさほどリングは使わない。アイツとはリングで決着はつけない。それだけはハッキリ言っておく」とコメント。
クリスはプレイングマンティスボムでKANONに勝利し、1勝1敗に。「KANON、去年のD王も同じブロック。そのときはあまり面白くなかった。今のKANONはもっと強くなった。もっと強くなれると思う。DAMNATION T.Aがつまらないなら連絡してください」と話した。
“優勝候補”遠藤哲哉がHARASHIMAに痛恨の黒星発進!「残り全勝で優勝する。その先にKO-D無差別級が待ってる」
シングル最強決定リーグ戦のAブロックでは、優勝候補の一角と見られている元KO-D無差別級王者の遠藤哲哉がHARASHIMAに敗れ、痛恨の黒星スタートとなった。
今年いっぱいでBURNINGから秋山準が脱退することもあり、優勝を至上命題に課している遠藤。開始早々、プランチャを決めるも、なかなかペースは握れず。HARASHIMAは遠藤の腹を踏み潰し、変型コブラツイスト、腹部にチョップを見舞うなど、遠藤のスタミナを奪っていく。遠藤はサスケスペシャルを敢行し、スワンダイブ狙いもHARASHIMAが蹴りで撃墜。HARASHIMAは雪崩式ブレーンバスター、ファルコンアローもカウントは2。エルボーのラリーから、HARASHIMAがミドルキック連打。遠藤はオーバーヘッドキックから、小橋建太氏直伝のローリング・チョップ、エクスプロイダーもフォールは奪えず。さらに遠藤はテツヤ・イン・ザ・スカイ、旋回式ト―チャーラックボムからバーニングスター・プレスでトドメを刺しにいくも、HARASHIMAは剣山で迎撃。HARASHIMAは蒼魔刀、バズソーキックからつるべ落としを決めて3カウントを奪取した。
遠藤は「こんなとこでつまづいてる場合じゃない。BURNINGから秋山さんが抜けて、高鹿(佑也)がケガして、俺がしっかりしないとダメな状況なんだよ。HARASHIMAさんは強かった。ただD王、残り全勝。そして俺が優勝する。優勝した先に、KO-D無差別級が待ってる。俺はそのベルトを獲って、真っ先にHARASHIMAさんを指名する。リベンジマッチだ」と肩を落としながらも、前を向いた。そして、「(12・3新宿は)飯野雄貴、正直魅力がなくなった。アイツはフェロモンズのときが一番輝いてた。たぶんアイツももがいてると思う。それは俺も同じ。明日、勝ったほうが、この気持ち、少し晴れると思う。アイツはアホなので、頭使って勝負します」と語った。
1勝1敗と持ち直したHARASHIMAは「KO-D無差別級チャンピオンになってからの遠藤とは、初めて試合したのかな。僕がイメージしてた遠藤より、すごく強くて。最後も負けたくない意地を感じて、奥の手を使っちゃいました。初戦落としたけど、あとは全部勝つと言ったので。全部勝って、絶対優勝するので、楽しみにしててください」と笑みを見せた。
そのほかのAブロック公式戦では、初戦で上野勇希に敗退した樋口和貞が佐々木大輔と対戦。要所要所で佐々木のセコンドのMJポーが介入。場外戦で佐々木がイス攻撃を見せるも、石頭の樋口は動ぜず。佐々木はミスティカ式クロスフェース・ロックで絞め上げ、クロスオーバーに移行も、樋口はブレーンクローで脱出。起き上がると、そのままヘッドバットからブレーンクローで顔面を絞め、佐々木がたまらずギブアップ。
初日を出した樋口は「初戦、上野に負けて、下向いた部分はあるけど勝ててよかった。難敵だった。開幕戦いろいろ言われて悩んだ部分もあったけど吹っ飛んだ。勝ち進んでいきます」と気合が入った様子。佐々木は「樋口、オマエは重大なミスを犯した。初戦で負けた人間は必ず決勝に上がる。そして優勝する。これがプロレス界の定めだ。分かったか! 明日から全勝優勝。佐々木大輔がちょっくら優勝してきます」と不敵に語った佐々木は、12・3新宿で因縁の上野と激突する。
また、この日の第四試合で行われた「月刊若手通信」世代によるKO-Dタッグ王座戦(王者組=高尾蒼馬&翔太vs挑戦者組=杉浦透&彰人)は一進一退の攻防となったが、一瞬の隙を突いた翔太が彰人を雁之助クラッチで丸め込んで、ROMANCE DAWNがV2に成功。高尾組はガンバレ☆プロレスの12・27後楽園で、チームドリフの石井慧介&入江茂弘との対戦が決まっているが、この一戦にベルトをかけることを希望した。
なお、12・9大阪で坂口征夫&岡谷英樹が持つアジアタッグ王座に岡田佑介&高鹿が挑戦する予定だったが、高鹿の負傷欠場により、急きょ秋山が名乗りを挙げた。秋山は「チームとして、もうちょい上げていかないと。今、坂口、岡谷は最強タッグで頑張ってるみたいだから」、岡田は「俺のパートナーは今は遠藤選手じゃない。D王集中がある。秋山さんとは切っても離せない縁がある。秋山さんとタッグで何かをやったということはないので、ベルト獲りに行きたい」と意気込んだ。
☆** **全試合の詳細は** **WRESTLE UNIVERSE** **をご覧ください!
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/uQzcwKEy3F7v7ZN7TyjdhZ