前説
12・27後楽園でついに大社長対決! 高木&ディーノvs納谷木&ササダンゴが決定!
今林久弥APの前説では12・27後楽園での高木&ディーノvs納谷木七八四郎&ササダンゴが発表された。リングに上がった高木は「ひらがなまっするをWRESTLE UNIVERSEで見ていたんですけど、一つ言うなら『FIRE』の角度が違う! スタナーも微妙に角度が違います! なんでもかんでもファイアーと言うのも許せない! 納谷木七八四郎に言っておくように、納谷クン!」と売店業務を終えて出入口にいた納谷幸男に伝えていた。オープニングコールに呼び込まれたのは高尾だったが、あからさまに嫌そうに登場。遠藤戦について意気込みを聞かれても「嫌いです」「嫌いに理由はありません」「嫌いです」「ありません」「嫌いです」と今林APを噛み合わない問答を繰り広げ、オープニングコールも「嫌です」。最後は高尾に言われるがまま今林APが「俺がテツヤに勝つぞー!」と気勢をあげたが「DDT成増大会スタート!」では高尾にマイクを外されていた。
オープニングマッチ 30分一本勝負
6分13秒
エレベーター・アクション・デス・パレード
クリスのテクニックに岡谷が序盤から劣勢。岡谷はランニングネックブリーカーでようやく逆転すると串刺しエルボーからブルドッキング・ヘッドロック。カウント2で返されるとノーザンを狙う。これをクリスが垂直落下式ブレーンバスターで切り返してエレベーター・アクション・デス・パレード。なんとかニアロープで助かった岡谷はプレイングマンティスボム狙いを丸め込みで切り返す。ノーザンライトSHもカウント2で返されると足を4の字にしてのスープレックスから顔面ドロップキック。カウント2で返されるとエレベーター・アクション・デス・パレードで勝負あり。
第二試合 30分一本勝負
DDTバラエティ班のD王GP2021をぶっとばせ!~成増式タッグデスマッチ
※PK
小菅リングアナから試合開始3分経過時点で「成増古来より伝わる公認凶器」が投入されるとのアナウンスが。そんなもの投入されてたまるかと全員が3分以内に終わらせようとするが、負けるのは嫌というプロレスラーの性で3分では決着がつかない。公認凶器として投入された飯野、中村、今林APが各コーナーで尻出し。これにディーノが呼応してコーナーで尻出し。ピンチの赤井だったが大鷲を地獄門送りにするも平田の手刀でダウン。平田は赤井を今林APの地獄門に送ると「これからただの尻でもないぞ。私が命を授けよう」と言うと各尻に手刀をブチこみ命を授ける。「おい尻たち。今日から上弦の尻として私に従い殺戮のショーをお見せしよう」と各尻に呼びかけメガネを装着してダンス。すると尻が横並びになり、一緒にダンス。平田が赤井を尻で挟み撃ちにせんとするが、逆に平田が尻に挟まれてしまうと赤井のPKが決まって試合は終わったとさ。
第三試合 30分一本勝負
坂口のミドルが左腕に当たると、竹下は悶絶して場外エスケープ。坂口は当然そこを狙ってアームロックを仕掛けるもニアロープ。力づくでなんとかしようとする竹下だったが、坂口は左腕を取って蹴り上げる。アームロックを狙うも再びニアロープ。右腕でなんとかしようとする竹下だったが飛びヒザを左腕に食らって動きが止まってしまう。胴絞めのチキンウイングアームロックも竹下はなんとかロープに逃げる。腕十字もなんとかロープエスケープ。坂口のスリーパーをなんとか垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけた竹下。坂口も飛びつきの変形アームロックから腕固めへ。バタつく竹下に坂口はスリーパー。力づくで起き上がる竹下はコーナーにぶつけて阻止。坂口はなおもチキンウイング・アームロックでギブアップを迫る。竹下はロープに足を伸ばす。竹下は腕を狙う坂口をブルーサンダーで叩きつけるも直後に坂口も側頭部にキック。両者はこれでグロッキー気味。エルボーの打ち合いから竹下がショートレンジ・ラリアット。10分経過、ブレーンバスター狙いを坂口がスリーパーで切り返す。竹下ががかわして投げ捨てジャーマン。坂口がカウンターの右膝。返す刀で竹下がザーヒーを放つ。ここでダブルダウン。先に竹下が立ち上がるも、坂口が10カウントで起き上がれずKO決着。
【試合後のコメント】
竹下 坂口さんとは年齢は親子ぐらい違いますけど、プロレスは同期なので。同じDDTの畑で育ってきた同期なので。またほかの選手とは違う思いを僕は坂口さんに持っていて。シングルは5年ぶり、タッグも一年に1、2回あるけど、ほとんど当たらないんですよ、なぜか。もちろん全選手のことを僕は意識しているけど、坂口さんにはほかの選手と違う思い、気持ち、そういうものがあります。なので、今日はなんとしても勝ちたかったし、今日もこの間のMAOの時と一緒。たまたま僕のヒザがいいところに入ったから勝ったようなもので、運は、ラッキーは僕がつかんでいるので、残りのHARASHIMA戦も“ラッキー”竹下として、“とってもラッキーマン”竹下として、決勝までまず進むことを目標にしたいと思います。
――左腕の状態は依然として厳しいが。
竹下 厳しいけど、この腕が万全やっても坂口さんのキックとか関節技というのはどっちみち極められたら動かなくなるんで。一緒だなと思って。試合中に吹っ切れましたね。「左腕一本でも犠牲にして」と言葉では言ってましたけど、本当にそういう気持ちになりました。
――苦しい試合が続いているが、そういう中での闘い方はできている?
竹下 逆に公式戦の1試合目だったから、負けても大丈夫な試合というか、崖っぷちの前に闘い方を知ることができたので、それもラッキーですよね。こんな状態ですけど、運は僕に間違いなく味方してくれていると思うので、HARASHIMA戦も最後まであきらめずに勝っても負けても悔いのないようD王GP闘い抜きたいと思います。
坂口 KOか。強かったよ。畑のことで例えさせてもらうと、努力して努力して努力して立派に耕された畑で素晴らしいものが成っている。それは自分の努力の賜物。すごい立派な畑で成っているものもすごく立派。実もデカい。でも食べたらコクがねえんだよ。深みが(ない)。負けた俺がこんなこと言うのもなんだけどさ。素晴らしいし、立派。でもできたものに深みがない、コクがない。それが今日久しぶりに、何年かぶりに竹下とシングルで肌を合わせた結果かな。まあヤツもまだ若いし、どんどん深みなりコクなり作ってみろよ。これからも頑張ってくれると思うよ。
第四試合 30分一本勝負
序盤から関節の取り合い。足狙いに定めた彰人が裏4の字を仕掛けるもロープに逃げられる。足4の字を足首を強引に固めて解除するHARASHIMA。場外からリング内に逃げる彰人の足元をアリキックばりに蹴っていくHARASHIMA。リング中央でのレッグロックから逃げようとする彰人を引きずり戻して足を殺していく。彰人は一瞬緩んだところを逃さずロープを掴む。エルボーの打ち合いから彰人が足へトーキック。HARASHIMAも足を蹴っていき、ミドル連打。彰人はその足をキャッチしてドラゴンスクリュー。さらに足元への低空ドロップキック。10分経過、足横須賀狙いはHARASHIMAが逃れる。不用意に出した足をドラゴンスクリューで回されるもそれでも足を狙いにきた彰人の首元を足をクロスして絞ろうとする。雪崩式ブレーンバスターからアキレス腱固め。足4の字固めは彰人がリバース。HARASHIMAもなんとか反転してエスケープ。HARASHIMAのファルコンアローはカウント2。山折りから蒼魔刀は彰人がかわそうとするも、HARASHIMAはそれを読んでフットスタンプ。再度の蒼魔刀狙いは彰人が場外にエスケープ。HARASHIMAが追いかけるとエプロンへ。登ろうとするHARASHIMAを彰人が場外マットに叩きつけ、エプロンに上げるとそこでの足横須賀。HARASHIMAが着地してバズソーキックから蒼魔刀を狙うもかわされて鉄柱へ。15分経過、場外19カウントでなんとか生還するHARASHIMA。すかさず彰人が足横須賀。ゴライアス・バードイーターを狙ったところでHARASHIMAも丸め込みで切り返そうと引き込むや両者の肩がついてしまい、松井レフェリーがダブルフォールを数えて引き分け決着。
【試合後のコメント】
HARASHIMA イテェ……結果的にはダブルフォールって言われたんですけど、僕は彰人とのこの対戦、昔何度も闘ってるけど、その時の彰人と今の彰人の違うところって、ゴライアス・バードイーターっていう技だったんで。足攻めはしてくるのは想定してて、あとはいかに新しい彰人のゴライアス・バードイーターって技を切り返すかを考えて試合に臨んだんですけど、足はボロボロですけど、いくつか返し方考えて、最後の一個、こっちに一回転するはずがまさか自分の膝ががっちり極まって動けなくなるってね。恐ろしい技ですね。今日引き分けたことで……でも1点なのかな。多分まだ僕いけますよね? 次、竹下戦、最終日残ってるんでね、多分それ勝てばいけると思うんで。負けなければいいっすよ、ガッチリ勝って決勝行きます!
――シングルマッチでダブルフォールの経験は?
HARASHIMA 多分ないですね。恐らく。感覚がわかんなかったです。レフェリーが勝ちでも負けでもないって。えっ、何これ、みたいな。いい経験でした。
――7点でブロックの中では上位にいますが、最終戦に向けて今は流れが来てるという感じですか?
HARASHIMA 来てますよ! 見ての通り来てますよ! ガッチリ行きます!
彰人 やっぱりどんな技にも完璧ってないですね(苦笑)いやぁ、ゴライアス・バードイーターも決まったら返せない技って自分でもわかってるし、ただ、逆に返された時、あれは僕は返せなかったですね。レフェリーが分けてくれなかったら1分くらいあの体勢でいましたよ。けど、自分はあれは完敗だと思ってます。自分の最上級の技がああやってHARASHIMAさんに一つの形として破られた。勝ち点は1点ずつですか? 相手も足が極まって3カウントっていうのがありますけど、僕の中ではあの技完敗したんで。もう一回あの技を研究し直して、完璧に取れる形としてフィードバックしたいと思います。僕は分けたことにより、D王の決勝戦に上がる資格はなくなったんですかね?
――まだかろうじて……。
彰人 相手の結果次第?
――可能性は低いですが。
彰人 そうか……そうですね、次1試合は何とか勝つだけ。はい。そこで勝ったら自分が上がる可能性が出てくるかもしれないし。それだけです。まぁでもHARASHIMAさん、邪悪な攻撃してきますね。全部効きましたよ。足ボロボロですよ、短時間で。チクショウ。それもスマイルスカッシュ時代に習ったことだったんで、もっともっとHARASHIMAさんみたいに、リスペクトして、冷酷に行けたらなーと思います。今日はいい勉強になりました。
2月23日名古屋大会にCIMA、T-Hawk、リンダマン、入江参戦!
休憩明け、ビッグマッチ第2弾の2月23日名古屋国際会議場イベントホール大会にCIMA、T-Hawk、エル・リンダマン、入江茂弘の#STRONGHEARTSの参戦がアナウンスされた。
第五試合 30分一本勝負
サウナ部のテーマで入場した勝俣。上野の入場曲は勝俣の策略で途中で切られサウナ部のテーマ曲に差し替えられる。素早い攻防から勝俣が丸め込むもカウント2。場外エスケープも追いかけられて上野のボディースラムを食らってしまう勝俣。目が回ったからとイスをリング下から出して休憩を取り出す勝俣。上野をイスに座らせて熱波師の腕を見せつける勝俣だったが、タオルでチョーク攻撃。リングに戻すとネックツイスト。上野もカウンターのドロップキックで勝俣を場外出してプランチャを狙ったが、勝俣がイス攻撃で迎撃。さらにエプロンの上へのアウフグースを決めるとリング下のイスの上に落とそうとする。上野が逆に勝俣をエプロンからリング下のイスに投げ当て、リングに戻すもカウント2。エルボーの打ち合いから上野がカウンターのバックブリーカー。逆エビ固めは勝俣がなんとかエスケープ。場外に逃げた勝俣を追いかける上野。勝俣はスプレーで目潰しして中村からテープを授かると記者席の足元に固定。リングアウト勝ちを狙った勝俣だったが上野はセコンドの小嶋練習生からハサミを受け取ってそれで解除。リングに戻ると勝俣のバックに回った木曽レフェリーが上野に押し込まれてダウン。勝俣はイスに上野を座らせてのトラースキック。¡Hasta la vista!からイスを乗せてのストゥーカスプラッシュは上野がイスを使って剣山。そのまま丸め込むもカウント2。ハーフネルソンを勝俣が丸め込んでフットスタンプ。上野もカバーを切り返してフットスタンプ。フロッグスプラッシュはカウント2。勝俣は再び木曽レフェリーを盾にするも、木曽レフェリーは難を逃れ、上野のスタンディング・シャイニング・ウィザードが勝俣にヒット。上野がそのままWRを決めて勝負あり。
試合後、勝俣がマイクを取る。勝俣「勇希、強くなったね。最後の一発でととのった~。勇希、上を見てごらん。フィンランドの空だ。オーロラが見えるよ~。勇希、あと1試合残っているよね。それに勝てば決勝いけるのかな~。俺に勝ったということは決勝にいってくれよ~。次は決勝で会おうね~」上野「あなた無理なのよ」勝俣「諦めてないよ。決勝で4人でサウナ部で闘おうね~。じゃあ勇希、ととのったからこのまま締めていいかな。せーの、熱波ワー」
【試合後のコメント】
上野 (勝俣に)何で付いてきてるんですか?
勝俣 いいじゃん、サウナ部なんだから……。今日サウナ部対決だったんだから。
上野 僕、次、秋山さんに勝ったらまだ僕もしかしたらが残ってるんで。
勝俣 でしょ? だから決勝で会えるってことだよね?
上野 あの……もう無理なんですよ。
勝俣 無理なんてことはない!
上野 あ……そうですか。
勝俣 強くなったね、勇希。
上野 そうですね、勝俣さんとは3年ぶりくらいですから。
勝俣 マジであの最後のアレ、整っちゃったよ。
上野 それはよかったですね。
勝俣 オーロラ見えたもん、フィンランドの。
上野 フィンランド行ったことあるんですか?
勝俣 ないです。想像では何度も行ったけど。
上野 僕コメント出すんでちょっとだけ静かにしといてもらっていいですか。
勝俣 わかった……。
上野 今日は奇人と闘って何とか勝てましたんで、楽しさエネルギーをちょっとだけもらえた気がします。でも試合中もずっと頭がおかしいなと思ったんですけど、今も同じこと思ってます。でも秋山さんに勝つにはちょっと頭おかしいくらいじゃないとダメなんで、今日はそのエキスをいただいた気がします。何かありますか?
勝俣 ないよ!
上野 頭おかしくなってるんで。
勝俣 敗者に口なし!
上野 それ前も言ってたけど、喋ってたからね。
勝俣 MAOだよ、言ってたの。
上野 そうかMAOさんが喋ってたのか。
勝俣 でも整う試合が出来たと思います。
――試合中にサウナを馬鹿にするなと怒っている場面がありましたが、それはどういう?
勝俣 馬鹿にしてたじゃないですか。
上野 頭おかしい人に質問しても無駄なんですよ。頭おかしいんだから。
勝俣 馬鹿にしてたんだから。整うわけないじゃんあんなんでね。
上野 頭おかしい人に質問しないでください。
――上野選手としては今日の試合は自信を深める試合になったと?
上野 自信というかこういう形もあるんだってことをね、思いましたね。そんな褒めてばっかりだと調子に乗るんでね。
勝俣 でも僕褒められて伸びるタイプなのよ。
上野 うるさいでしょ? 僕が喋ってるんですよ。まぁ楽しかったですよ。(勝俣の方を向いて)うるさいっ!
勝俣 樋口も……
上野 うるさいっ! 以上です!
セミファイナル 30分一本勝負
遠藤が丸め込み連発で秒殺を狙うも高尾がクリアして場外エスケープ。高尾はリング下からタライを持ち出すも松井レフェリーが注意。その背後で遠藤がタライを持ち込むも松井レフェリーが気づいて注意。その松井レフェリーを高尾が押してショルダーアタックを遠藤に決めさせる。遠藤は鉄柱に高尾をぶつけて客席にマッチョポーズ。さらに高尾の背中を鉄柱にぶつけリングに戻る。高尾はリングに戻ると遠藤が捕まえてコーナー逆水平。ここから遠藤のペースが続く。遠藤がエルボードロップ。ショルダーネックブリーカーからのカバーはカウント2。エルボーの打ち合いから高尾がカウンターのドロップキック。串刺しニー、コーナー2段目からのフットスタンプ、さらにセカンドロープに固定して背中にダイビング・フットスタンプと続く。ダイビング・フットスタンプ狙いをかわした遠藤。高尾のディープインパクトもかわすとスワンダイブエルボー。串刺しエルボーからその場跳びムーンサルトはカウント2。ゆりかもめは高尾が「もっと絞めてみろ!」「効かねえよ!」と挑発。遠藤にグイと捻られ、なんとかロープに逃げた高尾。バッククラッカーを放つと遠藤をコーナーに乗せて倒立式ヘッドシザース狙い。これをかわした遠藤がトップロープに固定してドロップキック。旋回式トーチャーラックボムはカウント2。変形片翼の天使狙いは高尾が丸め込みで切り返す。さらに丸め込みの応酬。遠藤がカナディアンデストロイヤー。高尾が丸め込みで切り返してジントニック。遠藤も足をバタつかせて拒否するも、高尾は片腕のクラッチの状態で落としていく。これはカウント2。両者がヒザ立ちでエルボー合戦。起き上がると高尾が腹部へのエルボーからランニングエルボーもカウント2。みちドラⅡはカウント2。リバースゴリーは遠藤がかわして肩車。そこからの変形片翼の天使は高尾がかわしてローリングエルボー。エンドレスワルツはカウント2。すかさずジントニックを決めて勝負あり。
試合後、高尾がマイクを取る。高尾「(引き揚げようとする遠藤に)どこいくんだよ、テツヤ。大好きだ。あと、俺のほうが年上で先輩だから『ソーマ』とか呼び捨てはやめろ」遠藤「わかったよ、高尾クン」高尾「もう嫌いだよ。大嫌いなテツヤ、今日はありがとう。同門対決で試合して今日は俺が勝って、まだ優勝の芽はあると思うし、それに懸けてあとは勝つだけだ。テツヤ、大好きだ」
【試合後のコメント】
高尾 今日もイスないけど普通に座る……(地べたに座り込む)とりあえず、嫌いなテツヤに勝ったんで、よかったんじゃない? 最後ガッチリ獲ったから。もう俺のことは呼び捨てで言うなよ? 今さら言うことでもねぇけどよ。あともう一試合あるから、それに向けて勝つだけでしょ。
――ずっと嫌いと言っていた遠藤だったが?
高尾 選手としても人間としても大っ嫌いだよ! 何回言わせんだよ! 大好きなんて嘘に決まってんだろ! 媚びてんだよ、客に! 人前では大好きって言ってるだけだよ! 書いとけ、遠藤哲哉に勝ったって。大きく表紙にしとけよ!
――最後、勝俣との公式戦だが?
高尾 勝ちでしょ、勝ち。あいつ不戦勝でいいよ。書いとけ、予想というか勝手に書いとけ、その日俺休むから。週プロの力で、サイバーの力で書いとけ!
遠藤 あ~……強烈なの食らったぁ……。負けた俺から言うことは何もないよ。あとはソーマに聞いてくれ。あいつがすげぇ面白いこと言ってくれると思うから。
――全勝優勝と言っていたが……。
遠藤 そんなこと言ったかな?……言ったな、全勝優勝。まぁ樋口と引き分けた時点で全勝優勝じゃないんだよな。でも……悔しい…(床に大の字になりながら)DAMNATION対決、ソーマに負けたのが本当に悔しい……。ソーマ、よく聞いとけ、俺に勝ったってことは間接的に秋山準からも、上野、勝俣、その辺からも勝ったってことだ。これで何も感じないようじゃ、まぁそこまでの男だ。少しはプレッシャー感じて、高みを目指してくれればいいんだけどな。いやぁ……(座り込みながらカメラマンの靴を見て)親指のところが割れてる……。僕のトレーニングシューズもこんな感じですよ。
――最後は大石だが?
遠藤 大石なんか離婚しちまえばいいんだよ!(つぶやくように)離婚しちまえばいいんだよ……親権は奥さん持ちで。あかりちゃん……かわいいからな……。悔しいけど。この前の1歳の時の、大石の動画を見てちょっと感動しちゃったからな。悔しいけど。腹立つけど。
メインイベント 30分一本勝負
Bブロック公式リーグ戦
※ブレーンクローから押さえ込む。
入場した秋山に樋口は額をつけてにらむ。秋山は強烈なサイドヘッドロック。ショルダーアタックのぶつかりあいから秋山がジャンピングニー、樋口がラリアットと序盤から激しい攻防。樋口が逆水平、秋山がエルボーで応戦。樋口が押し込むと串刺しラリアット2連発。アバランシュホールドからダイビング・ボディープレスはカウント2。樋口のぶちかましは秋山がニーで迎撃。さらにヒザはカウント2。秋山のヒザを受け止める樋口。3連打からのカバーはカウント2。秋山が頭突きからエクスプロイダー。カウント2で返す樋口に秋山はフロント・ネックロック。樋口はこれを起き上るとコーナーに秋山をぶつける。串刺し攻撃は秋山がブーツで返すも、向かってきたところで樋口がブレーンクロー・バスター。樋口がブレーンクロ―を極めたまま押さえ込むや3カウント。なんと4分台の衝撃決着となった。
試合後、樋口がマイク。「全日本で終わりかけた男にトップは渡せねえ! 覚えておけ! 以上だ!」
【試合後のコメント】
樋口 リング上で言った通りだよ、いや、会見でも最初から言った通りだ。全日本プロレスで終わりかけた男、ここで俺が終わらせてやったよ。文句があるなら、いつでもかかって来いって、そんな気持ちだ。
――実際闘ってみた秋山は?
樋口 すごいよ、すごいけど、獲られる前に獲っただけ。どんな手を使っても3カウント獲らなきゃいけないと思ったんで。獲られる前に獲っただけです。印象は今、わかんないっす。今はとにかく、獲りました、っていうだけです。
――DDTで竹下に勝ったりした状況が許せなかった?
樋口 許せないというか、思い通りにさせないですよ。こっちだってDDTで6年、あっちからしたらちっぽけな、ちっぽけなプライドかもしれないけど、俺だってプライドがある、DDTでやって来た。DDTを舐めるなと、そういう気持ちです。
――これで公式戦は終了。7点で最終日他の結果待ちだが。
樋口 諦めちゃいない。諦めてたまるかってんだ。とにかく今日は勝った、あとは結果次第、それだけだと思います。
※秋山はノーコメント。
星取表(12月6日現在)