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D王 GRAND PRIX 2022 the FINAL

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D王 GRAND PRIX 2022 the FINAL

日時2022年12月4日
会場東京・後楽園ホール
観衆711人(超満員札止め)
  • ★大会ハイライト★

  • 上野勇希が納谷幸男を破り、悲願の「D王」初制覇!「KO-D無差別も持ってDDTを広めます!」


     まさに有言実行だ。
     12月4日、東京・後楽園ホールで「D王 GRAND PRIX 2022 the FINAL」が開催。開幕前から“優勝”を口にしていた上野勇希が優勝決定戦で納谷幸男を破り、2年越しで初制覇を果たし、KO-D無差別級王座(王者は樋口和貞)への挑戦を熱望した。

     試合は開始早々から激しいエルボーの打ち合いに。納谷はビッグブーツで場外に吹っ飛ばすと、場外でスクラップバスターを繰り出した。納谷が豪快な雪崩式チョークスラム、拷問式コブラツイストで攻めると、上野はノータッチのトペ・コンヒーロで反撃。10分過ぎには場外へのムーンサルトアタック、ミサイルキック、ハーフネルソン・スープレックス、フロッグ・スプラッシュで猛攻も、BMEは剣山で阻止された。納谷はニーリフト、ラリアット、ミドルキックで返していくも、上野が変型三角絞めで絞め上げた。脱出した納谷はダイビング・エルボー、投げ捨てジャーマン、ニーリフト、チョークスラムとたたみかけるも、上野はフランケンシュタイナーで流れを止めた。上野は猛烈な張り手連打、顔へのドロップキックから新技のローリング・ギロチン式エースクラッシャーを決めた。それでも起き上がった納谷はバックドロップ。なんとかカウント2で返した上野は顔面へのドロップキック連発からBMEを見舞って3カウントを奪取した。

     昨年は優勝決定戦で竹下幸之介に敗れ涙をのんだ上野は、1年前の悔しさをバネに2年越しで「D王」初制覇を成し遂げた。上野は「納谷と決勝で戦えてよかった。まだまだ俺はDDTで一番になって、DDTをもっといろんな人に見てもらうために頑張るから。(DDT)UNIVERSALのチャンピオンです。D王優勝しました。KO-D無差別も獲ります」と歓喜のマイク。


     バックステージでは、「去年から、今年優勝するしかないと強がって、負けたらどうしようって考えたこともあったけど優勝しました。納谷は覚醒なんて言われてるけど、こんなもんじゃないでしょ。DDTをどうやったら背負うかわからないけど、UNIVERSAL獲って、D王優勝して、無差別も獲って、“DDTには俺がいんねんぞ”って。そう思わせてこそDDT背負うことになる。今日DDTで一番強いのは僕です。UNIVERSAL持って、無差別も持ってDDTを広めます」と満面の笑み。無差別級へのチャレンジに関しては「D王優勝して、挑戦させてもらうじゃないですよ。無差別に挑戦させろと言ってるんで」と挑戦を希望する意向を明らかにした。


     敗れた納谷は「偉そうにDDTを背負うとか言って、負けて悔しいです。でも、絶対見といてください。2023年、納谷幸男、もっと上に行きます。絶対にKO-Dのベルトに挑戦できるくらいデカくなります」と悔し涙を浮かべながらも、来年のさらなる飛躍を誓った。


     大会実行委員長の小橋建太氏は「(決勝は)いい試合でした。長くなっても、納谷君のスタミナが切れなかったし、上野君の速い動きに対応していたので、すごく成長してるなと思いました。上野君は昨年の準優勝の悔しさがあって、D王の歴史を知ってるし、だんだん開花してる。納谷君も開花してる。DDTの将来がいい感じで花開いていくんじゃないかと思います。今年は40歳未満だったんですけど、去年も今年も決勝に出たのは20代。そういう意味では、そういう風でなくてもよかったのかなと思います。こうして若い人間が育ってることは、団体にとってすごい宝だと思うので、若い人が伸びてほしいですね。そしたらキャリアある人間も刺激を受けて、もっと熱くなります。そうすれば面白い団体になっていくと思う。選手が一人ひとり自覚をもって、自分たちがこの団体のトップだと。自分たちの試合を見てほしいというのが伝わってきてると感じます。若い選手も団体を代表するんだという思いをもって取り組むことで責任感が個人に伝わって、それが試合に出ると思うんで。そういうものが見えたリーグ戦だったと思います。今日の決勝もそうです」と総括した。

     なお、12月21日に後楽園で開催される「男色ディーノ20周年書籍出版記念(予定)大会」での土井成樹vs勝俣瞬馬、樋口&石田有輝&タノムサク鳥羽組vs遠藤哲哉&秋山準&DJニラ組(DDT伝承6人タッグマッチ)が決まった。

    秋山準がキャリア初のTLCマッチでジャネラを制し、EXTREME王座初戴冠! 12・29TDCホールでササダンゴが挑戦へ


     デビュー30周年を迎えた秋山準が自身初のTLC(テーブル、ラダー、チェア)マッチでDDT EXTREME王者のジョーイ・ジャネラを制し、同王座を初戴冠。同29日、TOKYO DOME CITY HALL(TDCホール)でスーパー・ササダンゴ・マシンが挑戦することが決定した。

     開始早々、秋山はコーナーから場外のイスの城めがけて、ジャネラを投げ捨てた。エルボー合戦から、ジャネラがコーナーに置いたテーブルに秋山を2回投げつけた。秋山はラダーめがけてエクスプロイダーを投下。しかし、立てたテーブルに寝かせられると、ジャネラがラダーからダイビング・エルボーを見舞って秋山は悶絶。さらに、ジャネラはテーブルに寝かせてトップロープからの攻撃を狙うも、蘇生した秋山が雪崩式エクスプロイダーを一閃。続けて、リストクラッチ式エクスプロイダーを繰り出して3カウントを奪取した。

     秋山が退場しようとすると、ササダンゴが現れ、「この2022年、プロレスラーらしい活動を一切しておりません。私も一応、DDT所属のプロレスラーとして、どうかプロレスラーの年末調整をさせていただけませんでしょうか。年内、秋山さんのEXTREMEのベルトに挑戦できたら、プロレスラー活動をそこで調整できると思いつきまして、もし秋山さんが戴冠した暁には挑戦表明しようと思って新潟からやってきました。どうか年内に挑戦させていただけないでしょうか?」と挑戦表明。

     観客に問いかけた秋山は「やりましょう」と受諾するも、現在125キロのササダンゴに「20キロやせてこい」と減量を課した。

     秋山は「これが(DDTに)戻ってきたのでよかったと思います。先のことを考えたら悩みの種ですけど」と安堵の表情を浮かべ、「(TLCマッチは)プロレスの一部だと思ってるし、DDTに来たらそういうこともいつかはしないといけないんだろうって思ってたので。(ササダンゴの挑戦は?)本来はチャンピオンがルールを決められるんですよね? 僕がガチガチのプロレスルールを提示して、彼はどうするのかって。だからお互いがOKであれば、挑戦者が決めてもいいと思うし。パワポ(パワー・ポイント)対決でもいいし。一方的に俺がルールを決めるんじゃなくて、どうやって盛り上げていこうかなって。俺もそうだし、彼にもその責任はあると思います」と試合形式については譲歩する姿勢を見せた。

     ササダンゴは「あんな簡単にOKしてもらえるとは思わなかった。秋山選手と年末のビッグマッチで、EXTREMEのベルトをかけて試合できるのは、これ以上ないチャンス。ここで自分がチャンピオンになって、ベルト獲って、しっかり結果を出したい」と意気込んだ。

    遠藤&鼓太郎&岡田が12・29TDCホールでKO-D6人タッグ王座に挑戦へ!「せっかくベルトがあるんだったら、ベルトをかけて俺たちとやりませんか?」


     初タッグを結成したBURNINGの遠藤哲哉、鈴木鼓太郎、岡田佑介が同29日、TOKYO DOME CITY HALL(TDCホール)でのビッグマッチ「NEVER MIND 2022」で、土井成樹、大鷲透、平田一喜組が保持するKO-D6人タッグ王座に挑むことが決まった。

     この日、第3試合で遠藤組はThe37KAMIINAのMAO、勝俣瞬馬、小嶋斗偉組と対戦。遠藤組は初トリオとは思えぬ好連係を披露。最後は小嶋を捕獲すると、鼓太郎のエクスカリバー、岡田のダイビング・ヘッドバットから、遠藤が鮮やかなバーニングスター・プレスを決めて3カウントを奪った。そして、直後の第4試合で、王者組がHARASHIMA、坂口征夫、須見和馬組と激突。平田が須見を奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込んで勝利を飾った。

     すると、遠藤組がリングインし、遠藤が「土井さん、あなたのラブコールを受けに来ました。せっかくベルトがあるんだったら、ベルトをかけて俺たちとやりませんか? 断る理由はないですよね?」とアピール。土井は「断る理由はないよ。鈴木鼓太郎、まさかDDTのリングで再会するとはな。これも何かの縁。遠藤、ずっとオマエとやりたいと思ってたんや。次のタイトルマッチは12月29日、TDCホールと決めてるんや」と受諾し、12・29TDCホールでの王座戦が電撃決定した。

     遠藤は「鉄は熱いうちに打てと言うでしょ。鼓太郎さんが参戦決定したんだったら、ベルト挑戦しない理由はない。俺たちで6人タッグのベルト、そして土井成樹から3カウント取る」、鼓太郎は「ここで取らなかったら、俺がここに上がってる意味ないから」とキッパリ。

     土井は「遠藤、ここに上がってからやりたいと思ってたんや。12月29日、防衛して、いい年越しできたら。鼓太郎も久しぶりで、再会できたから、これはこれで楽しみ」とニヤリ。

     鼓太郎はかつてBURNINGのメンバーとして、秋山準を支えた一人。DRAGONGATEではオープン・ザ・トライアングルゲート王座を巡って、土井と抗争を繰り広げた。今回、秋山の導きでDDTマットに上がることになったが、参戦早々、いきなりベルト奪取なるか?

    ★全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
    https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/8izdnyxsCKUi6c94GBoiUB
  • 前説

  • 12・21ディーノ20周年出版記念大会で、土井vs勝俣、ハリマオ&鳥羽vsBURNING&ニラが決定! 大会実行委員長・小橋さんの「いくぞー!」で大会が幕開け!

  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 8分36秒

    エビ固め

    ※ジントニック
  • 第二試合 前後半各2分

  • サッカーマッチ

    VS

    • 飯野“セクシー”雄貴

    • 男色“ダンディ”ディーノ

    • 今成夢人

    VS

    2-2

    ※PK3-2でフェロモチアが勝利。ベスト8進出。
    【試合経過】
    ●ディーノ vs 彰人○
    前半0分18秒 ジン・ラーベル式片エビ固め
    ●ディーノ vs 彰人○
    前半1分21秒 片エビ固め
    ※フリーキック
    ○飯野 vs アントン●
    後半0分37秒 片エビ固め
    ※ケツゴェ
    ○飯野 vs 彰人●
    後半2分54秒 片エビ固め
    ※セクシーラリアット
  • 第三試合 30分一本勝負

  • BURNINGvsThe37KAMIINA!

    VS

    VS

    12分9秒

    片エビ固め

    ※バーニングスター・プレス
  • 第四試合 30分一本勝負

  • スペシャル6人タッグマッチ

    10分25秒

    奇跡を呼ぶ一発逆転首固め

  • 遠藤&鼓太郎&岡田組がKO-D6人タッグ挑戦表明! 12・29TDCで土井組とのタイトルマッチが決定!

  • 第五試合 60分一本勝負

  • DDT EXTREME選手権試合~TLCマッチ

    VS

    • LOSE

      ジョーイ・ジャネラ

    VS

    11分32秒

    体固め

    ※リストクラッチ式エクスプロイダー。ジャネラが5度目の防衛に失敗、秋山が第56代王者となる。
  • 秋山がEXTREME新王者に! ササダンゴが登場し“年末調整”としてEXTREMEに挑戦表明! 12・29TDCでのタイトルマッチが緊急決定!

  • セミファイナル 30分一本勝負

  • スペシャル8人タッグマッチ

    10分50秒

    エビ固め

    ※ぶちかまし
  • メインイベント 時間無制限一本勝負

  • D王 GRAND PRIX 2022優勝決定戦

    20分32秒

    片エビ固め

    ※BME。上野がD王 GRAND PRIX 2022優勝。
  • 納谷を真っ向撃破、DDT最強の座を掴んだのは上野! 上野がD王GP初優勝!

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