前説
「(田中は)自分の中で最も生き様をぶつけられる相手」坂口がオープニングコール!
今林久弥アシタントプロデューサーと井上マイクリングアナウンサーがリングイン。D王TOTOの紹介、現在のD王GPの得点状況などの各種アナウンスを行った後に、全対戦カード発表と見所紹介があり、坂口が登場。本日の田中戦に向け「自分の中で最も生き様をぶつけられる相手なので、今日は必ず俺が土をつけてやります」と必勝宣言し、「板橋大会スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
オープニングマッチ 30分一本勝負
試合前に彰人がマイクを持つと「先日12月1日夕方5時1分に大石真翔選手にお子さんが生まれました! 父親になって一発目の試合なので、カッコよく勝ってもらうために僕らでサポートしますんで。UNIVERSEでお子さんと奥さんが見てるかもしれないんで、しっかり勝ちましょう!」と大石のサポートを宣言。すると大鷲がマイクを持ち「おい、大石おめでとう。確かにお子さんが生まれて上り調子かもしれないけど、元々弱い大石真翔が子供が出来たからって強くなるとかそういうことはないんで、勘違いしないようにしっかりしてもらいたい……」と言うと、突如大石が大鷲の顔をなでなで。彰人に伝言で「かわいい……」「透ちゃんかわいい……」「透ちゃんが赤ちゃんみたいでかわいい……」「何なら対戦相手みんなかわいい……」と伝える。大石の父性があふれてしまった様子。一旦大石を落ち着かせて彰人が先発。「いろいろ大丈夫か!?」と大鷲が不安になる中、彰人と吉村でスタート。吉村がパワーで彰人を圧倒。「目が覚めた!」と言い放った大石が大鷲と対峙するが、大鷲を目の前に父性があふれて「かわいいかわいい」と顔をなでる。ルチャの攻防になるが、大石は大鷲の可愛さに悶絶してしまい試合にならない。大石が吉村に捕まるも、吉村の可愛さに父性が目覚め反撃ならず。平田が出て来ると何とか大石は赤井にタッチ。赤井と高梨が連係で平田を捕らえる。赤井に平田がミドルキック。ダブルタッチで彰人と吉村へ。吉村がリストクラッチ式ブレーンバスターで彰人を投げカウント2。大鷲が「俺にタッチをー!」とタッチを求めるが、中村が噛みながらもタッチを要求。すると平田が「百万年早い!俺にタッチをー!」と大鷲と中村を蹴散らそうとするが、中村が平田を蹴散らし、吉村が中村にタッチ。中村が飛び出るが彰人の反撃に。大石と中村に。中村が振り子式ドロップキックから三角飛びのムーンサルト・プレスもカウント2。中村がスワンダイブ式ミサイルキックも大石にかわされる。大石がスタナーからミラクル・エクスタシーを狙うが、突如中村が「大石さん!パパ!バブバブ!」と幼児化。しかし大石は「アホかー!」と意に介さずミラクル・エクスタシーで3カウントを奪い、パパとして初勝利を挙げた。
第二試合 30分一本勝負
先発は高尾と納谷。高尾はタックルで向かっていくが歯が立たず。納谷は渡瀬にタッチ。渡瀬が低空ドロップキックを当て優位に立つも、ロープに走ったところをポーリーが足を引っ張り、高尾とポーリーが反則を交えながら渡瀬を捕まえる展開が続く。渡瀬が何とか逆転し納谷に繋ぐと、納谷とポーリーが激しい肉弾戦。エルボーの打ち合いから納谷がブレーンバスターで投げようとするとポーリーが投げ返す。ポーリーから高尾へ。納谷がボディスラムを放ち渡瀬にタッチ。高尾が前転からドロップキック。高尾がセカンドからダイビング・ダブル・フットスタンプ。カウントは2。ジントニック狙いは渡瀬が耐えると。ポーリーの攻撃が高尾に誤爆。渡瀬がハンマーロックDDT。カウント2。激しいエルボーの打ち合いとなると渡瀬が延髄斬りから投げっぱなしジャーマン・スープレックス。カバーに入るもカウントは2。続けて渡瀬がバックドロップを狙うも高尾が首投げから公認エンドレスワルツで丸め込みカウント3を奪った。
第三試合 30分一本勝負
互いに相手チームの様子を伺いながら、先発は勝俣とアントン。スピーディな攻防の中でアントンは度々足を負傷しかけるも何とか耐える。ブルと竹下の組み合わせに。ブルが腕を取り、アントンにタッチ。ブルが巧みに竹下と勝俣を場外へ追い出すと、アントンのトペを呼び込むが、転倒しかけたところをブルが助けに入る。続いてブルが飛ぼうとするとアントンがブルを後ろから押さえる微妙な体勢となり、微妙な空気が流れたところで竹下と勝俣が割って入る。そこからアントンが捕まる展開に。竹下と勝俣の鼻毛抜き攻撃でアントンはくしゃみが止まらなくなる。竹下がナックルからダスティ狙いもアントンがガットショットで止め、両者ナックルからダスティ狙いも最後はアントンがダスティ成功。ブルにタッチ。ブルの猛攻に押される竹下と勝俣。2人がかりの連係から勝俣がブルを丸め込むも、アントンがカットに入ろうとして膝を負傷。ギブアッ“ポ”をしかけるも、創作昔話『ごんぎつね』の披露を懇願。結果的に、神保町ではなくチンポウ町だった。サミングが竹下に炸裂するが、勝俣によりサミングはブルに誤爆。続いてアントン自らもサミングさせられてしまう。3人が視界を奪われる中、勝俣がブルに丸め込みを狙うが、視界を奪われたアントンと竹下がブルと衝突。結果的にブルが勝俣にヒップ・ドロップを落とす形となり、3カウント。ブル&アントンが勝利を飾った。
第四試合 30分一本勝負
コール時にクリスがスワンダイブ式ミサイルキックで奇襲をしかけ、トペ・スイシーダ。リングに戻しカウントは2。クリスはプレイング・マンティス・ボムを狙うが、飯野は耐える。飯野がボディスラムからハカエルボーを狙う。クリスが強烈な張り手で止めるが、飯野も張り返す。飯野はコーナーでチョップを連発するもタックルはかわされ、場外に落とされる。クリスは場外にてイスで飯野の腕を固定してエプロンからフットスタンプを落とす。場外カウントが進む中、飯野は何とかリングイン。クリスがチョップで飯野を追い込むが飯野もチョップで返す。クリスは変形の脇固めで飯野を追い込む。クリスが飯野をロープに振ろうとすると、飯野は耐え、飯野がチョップで返す。飯野は起き上がりこぼし式にチョップを連発。クリスは立ち上がりカウンターの強烈な張り手。飯野はハンマーで返す。飯野がコーナースプラッシュを連発し、ブレーンバスター。カウントは2。飯野がアルゼンチン・バックブリーカーもクリスは着地。コーナーからダイビング・セントーンを放つが飯野がキャッチしてスラムで叩き付け、ハカエルボー。カウント2。飯野がコーナーに上ったところをクリスが追いかけ、雪崩式ダブルアーム・スープレックス。クリスは何とかカバーに入るがカウントは2。強烈なチョップの打ち合いになると、打ち勝ったのは飯野。互いのビッグブーツ、タックルが交錯する。クリスがスワンダイブ式カッターを決めるがカウント2。クリスのオクトパス・ストレッチを外すと飯野がババボム。飯野のラリアット狙いにクリスが飛び付きオクトパス・ストレッチ。飯野は何とかロープへ。クリスはプレイング・マンティス・ボム狙いも、飯野がバックフリップで返す。スピアを狙う飯野だが、クリスはニーアタックから投げっぱなしジャーマン・スープレックス。ロープに走ったクリスに飯野はカウンターのスピア。カウント2。続けて左のラリアットを振り抜くがまたもカウント2。距離を取り正調のスピアを決めるとクリスも返せず3カウント。飯野が勝ち点を4に伸ばした。
【試合後のコメント】
クリス 俺は今日ここで立って「試合に勝った」と報告するためにくたんだけど、今こうやって床に座っている。どうやったらD王のファイナルいけるかもわからないな。DDTのKO-Dタッグ、D王とハンパじゃないとはわかっていたけど、これからの3試合は俺の中でもっとも重要な試合になる。
――飯野選手については?
第五試合 30分一本勝負
ゴングと同時に手四つから始まる静かな立ち上がり。互角のグラウンドの攻防から一気にギアが上がると、上野がアストロシザースを放つも、遠藤はヘッドスプリングで立ち上がる。上野は遠藤を場外に出しコルバタを狙って飛び付くが、耐えた遠藤はパワーボムの形から膝に落とすバックブリーカー。この一撃で上野は腰に大ダメージ。リングに戻ると遠藤は上野の腰に集中砲火を浴びせる。遠藤のスリーパー・ホールドは上野がロープへ逃げる。遠藤がセカンドロープからのミサイルキック。カウント2。遠藤が「オイ、数合わせ!」と挑発すると、上野は張り手を打ち込むが、遠藤も張り手で返す。捕まる上野だったが何とかラニング・エルボーで遠藤からダウンを奪う。互いにブレーンバスターを狙い合うが、上野がぶっこ抜き、ブレーンバスターで投げ切る。上野は遠藤をセカンドロープにもたれかかせると、上野は助走をつけての背中へのブロンコバスター。場外に落ちた遠藤に上野はリング内から飛び付きのコルバタ。遠藤をリング内に戻すと上野がミサイルキックを狙うも、遠藤に避けられ着地。遠藤がスワンダイブ式フォアアーム狙うが、上野が止めると、ロープに遠藤を打ち付けるスタンガン。上野がミサイルキックを決めるもカウント2。上野の裏投げ狙いを遠藤が耐えると、上野が足を固めてのフェイスロック。遠藤は指を噛んで脱出。遠藤が股に頭を挟んでのフェイスバスターから低空ドロップキック。続けてスワンダイブ式フォアアームを放ち、カウント2。遠藤はトーチャラック・ボムを狙うが、上野はスリーパーで脱出し、そのまま締め上げる。これを遠藤は髪の毛を掴んで脱出。上野がエルボーからハーフネルソン・スープレックスを狙うも、遠藤は脱出し、ロープに走ったところで上野が打点の高いドロップキック。両者ダウン。上野が走ってきたところをカウンターのテツヤ・イン・ザ・スカイ。カウント2。遠藤はシューティングスター・プレスを狙うが上野が追いかけ阻止。追いすがる上野を遠藤はエプロンに落とすが、上野がスワンダイブ式飛び付きフランケン・シュタイナー。立ち上がりかけた遠藤の背中へのボディプレスを放つもカウントは2。上野は再びコーナーに上り、ボディプレスを放つが遠藤がかわす。遠藤ヘッドバットからハンドスプリング・オーバーヘッドキックを決めるがカウント2。遠藤はシューティングスター・プレスを放つが上野が剣山。立ち上がった遠藤がラ・マヒストラルに行こうとするところを上野が押しつぶし、3カウントを奪取。上野が意地を見せ遠藤超えを果たした。
「D王にエントリーされた意味が出来ました!」上野が勝利のマイク!
勝利した上野は「遠藤さん、僕はD王GP、正直自分自身でエントリーされた理由探しが凄く難しかったです。遠藤さんが“数合わせ”って言ってくれたことでD王にエントリーされた意味が出来ました。何とか今日遠藤さんに勝てました。これは凄く自信になります。遠藤さん、ありがとうございました。大木のような橋本千紘には負けてしまいましたけど、石井さん、遠藤さんに勝って、今2勝1敗。D王GP意味も無かったかもしれない。でも今トップにいる僕は2勝してます。あと3試合、全力で勝ち抜きます。皆さん応援宜しくお願いします!」と力強くマイクで話した。
【試合後のコメント】
上野 今日の遠藤さんに対するこの一戦というのはD王のリーグ戦を優勝したいだけじゃなくて、ある意味プロレスラーになって初めて人を見返したいと思ってつかみ取った勝ちで。2勝1敗。このままって言うと橋本さんの時みたいにぶん投げられちゃう気がするので、これ以上に勢いも調子も乗って。あと3連戦。タケ、クリス、飯野。全員、どうやって勝つかなんてまったく想像できないですけど、それは石井さんも、橋本さんは負けちゃいましたけど、遠藤さんも全員一緒だったんで。なんとかこの3連戦で勝って、D王、本気で優勝を目指したいと思います。
――数合わせという言葉があったが?
上野 数合わせという言葉を感じたというよりは、そういう面で意識されているのかと。直接的な感想だなと思ったので、それは自分の中で原動力として素直にイラっとして、今日のために頑張ってきました。3連戦も逃さないでおきます。たぶん飯野とか「ノーチラスなんて超えているし」と思っていると思うので、それは勝手にイラっとしてるので、そこまでもっと走り抜けたいと思います。
――怒りの感情が良い方向に出てる?
上野 そうですね。怒っている風で。すぐにカッとなると思われたら恥ずかしいので。
――リーグ戦に向かう気持ちは普段と違う?
上野 とくにリーグ戦になる前に思ったのは、横に吉村クンがいない。これは僕の中でひじょうに大きいことで。僕の足りない部分である吉村クンのパワーを僕の足りない部分でいかに補うかだったんですけど、正直、数合わせと言われてもおかしくないぐらいシングルでの勝ち星が佐々木さんのインタビューにもありましたけど、ひじょうに少ないので。それをどう打開するかというのは、イメージして技を練習して、それをつかみ取るポイントも試合の中で自分で見いだす。自分の足りてない部分はそこだということはすごく理解してたので。作戦として考えている部分ではあります。ただ試合中は痛くて、気づいたら終わってますね。
――大阪は竹下選手との対戦になる。
上野 言うまでもなく遠藤さんとの試合が一番の壁だとしたら、一番大事な試合というか、リーグ戦を意識するんじゃなくて竹下幸之介というレスラーを意識して挑んで。シングルは何回もやってますけど、今ならというか今しかないと思ってます。
※遠藤は体育座りのまま顔をあげることができず。報道陣から何を質問されても一切答えなかった。
セミファイナル 30分一本勝負
開始から緊張感あふれる間合いの取り合いが続く。田中がテイクダウンを奪うと、坂口はバックを取りスリーパーも田中が対処。再び距離が開くと、互いに首を取り合い一歩も譲らず。坂口が肩固めの体勢に入ると、田中はリバースしカウントを取りに行く。緊迫した攻防が続く。坂口がマウントからエルボー。これに怒った田中は立ち上がるとエルボー。エルボーの打ち合いに。坂口が打ち勝ちダウンを奪う。坂口は田中を場外に出すと、エプロンPK。坂口はリング内に戻し膝を連発しPKを決めるがカウントは2。田中が坂口の蹴りをキャッチし、DDT。田中がコーナーラリアット2連発からブレーンバスター。カウント2。田中がエルボーからロープにはりつけにしての弾丸エルボー。坂口はミドルキックを返すと。ミドルキックとエルボーの打ち合いに。壮絶な打ち合いの中、田中の左右のエルボーに坂口はダッシュ・ミドルを返す。田中のエルボーをかわして坂口はスリーパー・ホールド。田中がバックドロップで投げるも坂口は離さずそのままスリーパー。坂口は田中をコーナーに叩きつけると、神の右膝を狙うも田中がカウンターのラリアット。田中は垂直落下式ブレーンバスターからスーパーフライも坂口はカウント1で返して再びスリーパー。田中が脱出してスライディングDを狙いも坂口がカウンターで膝蹴りを決めるが、カバーが遅れカウント2。坂口が煉獄から神の右膝を狙うが田中がかわして後頭部にエルボー。スライディングD狙いを坂口が腕ひしぎ逆十字固めでキャッチ。三角締めに移行するが田中が上からエルボー連打で脱出すると間髪入れずにスライディングDを叩きこむ。これには坂口も返せず3カウント。田中は無傷の4連勝。坂口は3敗目を喫し、リーグ戦敗退。
【試合後のコメント】
坂口 強いな。年齢のことを言うのもなんだけどさ、俺より5ヵ月先輩であんなに動けて。強い。でも自分なりの闘い方、生き様を見せたつもりだから。勝敗抜きにしろ、納得してるし、満足してる。ただ、オープニングでも言った通り、D王だろ? DDTの一番を決めるんだろ? 全勝だよ、相手は。俺が止めたかった。でも止められなかった。吉村、HARASHIMAさん、あとは任せた。
田中 勝ちは勝ちかもしれへんけどペースをこっちに引き付けられなかったというか。ペースを掴めないまま、いつの間にか最後に三角か十字が極められて。あそこであれを極められたらあかんかったし。無我夢中でエルボー出したのが勝因かなと思うし。自分のペースに持ち込めんかったのは反省点かな。
――打撃戦は?
田中 すごいよね。こっちは意地っていうのでね。25、6年、いろんな団体でプロレスをやってますけど、ほぼエルボーで闘ってきたようなものなので、意地を出せたかと思うんですけど、キックとかサブミッション、関節技を持ってるのは強いよね。身体の大きさじゃないし。チョークスリーパーも手入れてなかったら極まっていたと思うし。ああいうプロレスが田中将斗に身につけば鬼に金棒じゃないですかね。
――ここまでいろんなタイプの相手と闘ってきたが。
田中 いろんなタイプの人間がいるのがDDTという団体の強みだと思うし。海外に渡っていろんな外国人選手とやってたから、いろんなタイプでもある程度対応できるのは身体に染みついてるんで。キャリアがすべてじゃないですけど、25、6年、各地でいろんな選手とやってきたし。経験の差とかはあまり言いたくないけど、どういうものでも対処できることを身体に覚えさせなきゃいけない。そこはいろんなタイプのレスラーとやって経験を積まなきゃいけないのかなと思いますね。
――負けなし、単独首位、残り2戦です。
田中 出るにあたってZERO1広めようと来てるわけじゃないんで。世界もそうだし、いろんな団体もそうだけど、田中将斗個人で勝負にしに来たので。DDTさんにいる中で誰にも負けたくないし、今日負けとったら決勝いったからって、優勝したからって「坂口に負けた」のが付くわけやから。田中将斗で出てきた以上、負けたくないというのが本音です。
メインイベント 30分一本勝負
HARASHIMAが握手を求めると佐々木は無視。試合開始のゴング。互いに相手の目の前に拳を突き出す。グラウンドの展開となると佐々木はラフを織り交ぜペースを掴もうとするが、HARASHIMAも冷静に対処し決め手を許さない。佐々木はサミングからクロス・フェースロックを狙うもHARASHIMAはすぐにロープブレイク。場外に退避したHARASHIMAに佐々木はプランチャを放つが自爆。HARASHIMAが場外で蹴りを打ち込んでいく。場外に落ちた際に痛めた佐々木の左膝にエグい集中攻撃を繰り出すHARASHIMA。佐々木は何とかサミングで抜け出すと場外へ。セコンドのポーリーがHARASHIMAに攻撃を加えていく。ポーリーが注意に来た松井レフェリーを押さえている間に、佐々木はニュートラルコーナーの2つのコーナーパッドを外してしまう。ポーリーがHARASHIMAをリング内に戻すと、佐々木はむき出しの金具にHARASHIMAを何度もぶつけていく。カバーに入るもカウントは2。コーナーパッドがないことに戸惑う松井レフェリーに対し佐々木は「最初から無い」とうそぶく。佐々木はむき出しのコーナーの金具にHARASHIMAをぶつけると、コーナーで踏み付けていく。HARASHIMAが足をキャッチしドラゴンスクリュー。HARASHIMAがコーナーへの串刺しビッグブーツから雪崩式ブレーンバスターを決めカバーに入るもカウント2。HARASHIMAがクロスヒールホールドを極めるも佐々木は何とかロープへ逃げる。HARASHIMAがスワンダイブ式ボディアタックも佐々木は剣山で迎撃。しかし佐々木も膝に大ダメージ。HARASHIMAのハイキックをかわして佐々木がクロス・フェースロック。クロスオーバー・フェースロックに移行しようとするもHARASHIMAはロープへ。佐々木がペディグリーを決め、ダイビング・エルボーを放つもカウントは2。走ってきた佐々木をHARASHIMAは抱え上げ、顔面に膝を入れてから山折り。HARASHIMAが蒼魔刀を狙うも佐々木はカウンターのドロップキック。HARASHIMAが膝へのローを連発すると、佐々木は松井レフェリーを突き出し、隙を突いて佐々木式ウラカン・ラナ。HARASHIMAはカウント2で返すと再び膝へのローキックを連発し、さらにハイキック。リバース・フランケンシュタイナーを決める。HARASHIMAがコーナーの佐々木にスタンディング蒼魔刀を決め、続けて正調の蒼魔刀を狙うが、佐々木がかわすとHARASHIMAは金具。佐々木はそのまま丸め込み、3カウントを奪取。佐々木が二冠王HARASHIMAから大きな1勝を上げた。
エンディング
練馬のカリスマ、練馬の英雄凱旋、チャンピオンに勝利! 佐々木が優勝宣言&リアルDAMNATION発言!
勝利した佐々木がマイクを持つと「残念だったなHARASHIMAさんよ! 無差別級とEXTREME二冠王、チャンピオンかもしれねぇがよ、このD王GP、このリーグ戦の主役は俺だ。俺は初戦田中将斗に負けたかもしれないがよ、チャンピオンにも勝った。優勝するのはこの俺に決まってんだろ。優勝宣言だ! でっかく書いとけよ。ここは板橋だ。練馬の隣だ。つまりは佐々木大輔、練馬のカリスマ、練馬の英雄凱旋、チャンピオンに勝利。明日の見出しはこれだ。ねぇポーリー? 今日はリーグ戦だからよ、DAMNATIONは独りぼっちか? ポーリーが仕方なくセコンド付いてくれた。きっとよ、決勝で当たるのは遠藤か? 高尾か? ノブか? 違うな、決勝は俺とポーリーだ! 俺とポーリーこそがリアルDAMNATIONだからだ! 俺たちがリアルDAMNATIONだ! 俺たちはリアルDAMNATIONでもねぇ! 俺たちは群れない、媚びない、リアルDAMNATIONだ! このマザーアース、D王GPは俺たちDAMNATIONを中心に回ってるんだ。覚えとけ!」と大会を締めた。
【試合後のコメント】
佐々木 俺の左足は千切れてなくなったけど片足でもあんなチャンピオン、ちょろいもんだ。見てただろ? アイツはもうベルト獲って満足してんだろ? 俺にはわかる。両国の前とこのリーグ戦。明らかにテンションが違う。どうせアイツはうまいこと言うんだろ。騙されちゃいけねえ! このリーグ戦の主役はこの俺だ。わかったか?
――HARASHIMA選手に勝ったのは大きい?
佐々木 いや。どう考えても俺が勝つと思っていたから。俺は田中将斗に負けて、ちょっと心を入れ替えたわけじゃないけど、練馬区から東京都ぐらいまででっかくなんなきゃいけないって思ったからよ。俺はこのリーグ戦、負けることはない。
――リアルDAMNATIONとは?