DDTロゴ
DDT

D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ in Shinjuku

この記事をシェアする

D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ in Shinjuku

日時2021年11月10日
会場東京・新宿FACE
観衆214人(超満員)
  • ★大会ハイライト★

  • 前年覇者・秋山準が「D王」3戦目でようやく初白星! Aブロックは遠藤哲哉、火野裕士が首位に並ぶ


    シングル最強を決めるリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」の第4戦が11月10日、東京・新宿FACEで開催された。メインイベントで行われたAブロック公式戦では、前年覇者の秋山準が遠藤哲哉に辛勝し、3戦目にしてようやく初白星を挙げた。

    両者は昨年11月22日の「D王」公式戦でのシングル初対決で遠藤が勝利。2月14日、カルッツかわさきでのKO-D無差別級王座戦(当時の王者は遠藤)では秋山が制しており、1勝1敗で、この一戦を迎えた。

    今リーグ戦で上野勇希、火野裕士に敗れ、2連敗スタートなった秋山は開始早々、場外戦を仕掛け、リングに戻るとパイルドライバー、ジャンピング・ニー、ヒザ蹴りで攻め立てた。遠藤もバックドロップ、サスケスペシャル、ハンドスプリング式スクリューキックで反撃。15分過ぎ、秋山はエクスプロイダー連発、ヒザ蹴り4連発で猛攻。リストクラッチ式エクスプロイダーを回避した遠藤はオーバーヘッドキック、トーチャーラックボムから必殺のシューティングスター・プレスを鮮やかに決めて勝負あったかに思われた。ところが、秋山はそこから絶妙のタイミングで首固めに丸め込んで電撃の3カウントが入り、逆転勝利を飾った。

    試合後、ダメージが大きくダウンしたままの秋山は「やられてんだよ、俺。今日は無理だ。遠藤! オマエの方が元気だろ。オマエが締めてくれ」と言って、遠藤に締めさせた。

    秋山は「やっとだな。今日負けたら完全に終わりで。どんな手を使ってでも勝とうと思った。若いから元気だし強いよ。(フィニッシュは)相手の油断が出るところ、どこだと思ったら、それしかないと思って」と安堵した表情を見せた。次戦は13日、京都大会での吉村直巳戦になるが、「俺が負けた上野に勝ってる。間接的に俺より強いってことだから。吉村君は俺の考えでは、一番やりやすいかも。それはなぜかというのを彼は考えて、ナゾを解けば君の勝ちだ。ナゾを解けなかったら俺の勝ちだ」とコメント。

    かたや、3連勝がならなかった遠藤は「こんなの初めてだ。シューティングスター・プレス、決まってたよな? なんで俺、負けてんだよ。詰めが甘い。もったいない。1年に2回も秋山さんに負けて負け越しだ。勝ち逃げは許さない。絶対やり返してやる」と雪辱を期した。次戦は京都でのボディガー戦だが、「またヘビーか。自分よりデカい相手との闘い、もう慣れました。次も丸め込んで勝ってやる」と話した。


    また、この日、Aブロックではスーパーヘビー級の火野とボディガーが対戦。ボディガーのチョップ連打、ライジングハイ(ハイキック)に手を焼いた火野だが、最後はラリアットからFuckin'BOMBを決めて2勝目をマーク。

    火野は「秋山さんにもボディガーにも負けるわけにはいかなかった。1回あの人らには負けとる。しっかり借りを返させてもらった。前回も今回も50過ぎのオッサンやで。どっから沸いてくんねん、あの力。ああいう年の取り方したいね。秋山さんもボディガーも最高のオッサンやな。でも取ったのはワシや。最高のオッサンの分まで頑張って優勝します。(京都での上野戦は?)あんなんゴミや」と語った。


    さらに、セミファイナルで行われた上野VS吉村の元ノーチラス対決は、パワーでまさる吉村が払い腰、ラリアットなどで猛攻。上野もハーフネルソン・スープレックス、ドロップキックなどで応戦するも、吉村が高角度の投げ捨てパワーボムで仕留め初勝利を挙げた。

    吉村は「俺自身はまだまだ行けるぞってところ見せられたと思います。ノーチラスを組んでたときから、その前から、結果としては俺の方が残してたかもしれないけど、全部上野さんが持っていったんで。でもシングルでは無敗。(次、京都で秋山戦だが?)これで負けたら終わる。勝てばつながると思うんで頑張ります」とコメント。

    この結果、Aブロックは遠藤と火野が勝ち点4で首位に並び、上野、ボディガー、秋山、吉村の4選手が勝ち点2で追う形になった。


    竹下幸之介が同門のMAOを破り、「D王」Bブロック首位を死守! 岡林裕二もクリス・ブルックスを下し同点で並走


    Bブロックで出場しているKO-D無差別級王者・竹下幸之介はThe37KAMIINAの同志であるMAOを破り、2勝1分けで勝ち点5に伸ばして首位を守った。負けじと岡林裕二(大日本プロレス)もクリス・ブルックスを下して勝ち点5として、竹下との並走をキープした。

    竹下の優勢は揺るがないと思われたが、MAOは掌底、洗濯バサミといった矢野卓見師範から学んだエセ骨法殺法で攻め立てた。竹下が垂直落下ブレーンバスターからPlus Ultraに移行しようとすると、MAOはこの日、2度目の洗濯バサミであと一歩のところまで追い詰めた。なんとかこれを逃れた竹下は投げっ放しジャーマン、ザーヒーでダメージを与え、Plus Ultraをガッチリ決めてギブアップを奪った。

    予想以上に苦戦した竹下は「エセ骨法、なめてました。ヤバいわ。洗濯バサミ、久しぶりに気持ちよくなって落ちるって。彼が1年、2年ってエセ骨法をちゃんと自分のモノにしたとき、いよいよヤバいと思う。MAOにシングルで取られる絵が試合中一瞬だけ脳裏によぎりました。The37KAMIINAでは上野(勇希)、勝俣(瞬馬)が持ってない武器を感じました。危なかったけど、今の僕もたぶん9年のキャリアのなかで一番強いから、常に彼らの壁であり続けないといけない。なめてました。次やったら分からないね」と振り返った。次戦は14日、大阪大会でのHARASHIMA戦になるが、「この1年の僕の進化が大きい。HARASHIMAさんも、ミスターDDTとしてぶつけてくるものがあるだろうし。僕もこの1年でDDTを強くしてきた自負があるので、そういうぶつかり合いができたらいい。あとはHARASHIMA、樋口(和貞)。しっかり勝って決勝に行きたいと思います」とコメント。

    一方、善戦したMAOは「完全敗北。何回やっても勝てないです。今日もちょっと勝てそうではあったけど、完全に勝てそうではなかった。でも今日の敗北はいつか大きい舞台で勝つための伏線だから。いつか大きい舞台で勝つ」と話した。


    また、岡林はクリスと壮絶なチョップの打ち合いを展開。長身のクリスの攻めに手を焼いたものの、ラリアットからゴーレム・スプラッシュを決めて3カウントを奪取して2勝目を挙げ、勝ち点で竹下と並んだ。

    岡林は「俺は負けたらいかんのや。初めてクリス選手とやったけど、パワーも技もあるし、強かった。ここで止まるわけにはいかん。優勝狙ってるから、もう落とせない。(次、14日の大阪で樋口戦だが?)もともとお相撲さんなんで当たりはすごいと思う。だけど、負けるわけにはいかん。小細工しようとは思ってない。正面から樋口を打ち砕く。絶対落とさない」と気合が入りまくりだった。

    Bブロックは、この日の結果により、竹下と岡林が勝ち点5で同点首位。これを勝ち点2で樋口、クリス、MAOが追っている。勝ち点0のHARASHIMAも3試合残しており、可能性は消えていない。


    高尾蒼馬が佐々木大輔を襲撃し12・5後楽園でのUNIVERSAL王座戦が決定! 「オマエからベルトを獲って恥かかせてやる」


    高尾蒼馬がDDT UNIVERSAL王者・佐々木大輔に挑戦の名乗りを挙げ、12月5日、東京・後楽園ホールでの王座戦が決まった。

    この日の第2試合で佐々木はMJポーと組み、若手の小嶋斗偉、石田有輝組と対戦。DAMNATION T.Aは新鋭コンビを翻ろうし、最後はポーがデスバレーボムを決めて石田から3カウントを奪い快勝した。

    マイクを持った佐々木は「UNIVERSALのベルト、挑戦者が誰も名乗りを挙げねぇよ。だから今日俺が挑戦者を決める。オイ、石田! 次の挑戦者はオマエだ」とよもやの指名。さすがに今林久弥GMは「石田選手はデビューして1ヵ月も経ってない新人じゃないですか。認められません」と却下した。

    引き揚げようとする佐々木を高尾が襲撃し、リングに上げるとランニング・エルボーバットを一閃。高尾は「話したいことがあるから来た。俺を裏切り、よくも恥かかせてくれたな。俺とシングルやれ。挑戦者がいない? ここにやるべき相手がいるだろ。俺に恥かかせたように、オマエからベルトを獲って、オマエのすべてをなくし、オマエにも恥かかせてやる」と挑戦表明。

    佐々木は「また来やがったな。俺はテメエには興味ない。でも1回だけ、遊んでやる。石田の前にテメエと遊んでやる」と受諾。これを受けて、今林GMは12・5後楽園でタイトル戦を組むことを決定した。

    バックステージで佐々木は「なんでまた、ガンプロの高尾蒼馬がここに来てんだ。アイツとはこの間で終わらせたはずだろ。いいよ、1回だけ遊んでやる。アイツと俺じゃ実力が違うんだ。あんなヤツと遊んでる暇はない。俺は石田と、このベルトを懸けてやるために今日ここに来たんだ。まあいいよ。アイツ、俺に恥かかせるって言ったな。アイツは実力を世にさらして自分が恥かくだけだ」とぶ然とした表情でコメント。

    高尾は「最初裏切ったのはアイツだろ。俺からやったことじゃねぇ。アイツに似合わないベルト、俺が獲って、アイツに恥かかせてやる。アイツのすべてを奪ってやる。俺の目的はアイツを潰すこと。アイツに似合わないあのベルトほしいから、俺が獲ってやる」と話した。

    ☆全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
    https://www.wrestle-universe.com/lives/eYrYqvJGPteK6XcY84TS6y**
  • 前説

  • MAOが竹下を洗濯バサミで仕留める宣言!

  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • アイアンマンヘビーメタル級選手権試合

    19時12分

    横入り式エビ固め

    ※彰人が防衛に失敗、岡谷が第1520代王者となる。
  • ノータッチルール

    7分34秒

    奇跡を呼ぶ一発逆転首固め

    ※岡谷がアイアンマンヘビーメタル級王座防衛に失敗、平田が第1521代王者となる。
  • アイアンマンヘビーメタル級選手権試合

    19時15分

    横入り式エビ固め

    ※平田が防衛に失敗、大鷲が第1522代王者となる。
  • 第二試合 30分一本勝負

  • 5分50秒

    体固め

    ※デスバレーボム
  • 第三試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    VS

    • WIN

      竹下幸之介

    VS

    15分7秒

    Plus Ultra

  • 第四試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    13分16秒

    片エビ固め

    ※ゴーレム・スプラッシュ
  • 第五試合 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    • LOSE

      ボディガー

    VS

    • WIN

      火野裕士

    VS

    15分6秒

    体固め

    ※Fuckin'BOMB
  • セミファイナル 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    13分51秒

    体固め

    ※投げ捨てパワーボム
  • メインイベント 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    18分28秒

    首固め

  • 星取表(11月10日現在)

この記事をシェアする