DDTロゴ
DDT

【後楽園リポート】入江が彰人を一蹴! 4・29後楽園で竹下のKO-D無差別級王座挑戦! コメントスペースで渡瀬が入江にタッグ結成

この記事をシェアする

    • 1日、東京・後楽園ホールにて「April Fool 2018」がおこなわれた。11時40分頃からアンダーマッチ、松永智充vsレッカがスタート。バックを取った松永はグラウンドに持ち込んで腕十字の体勢に。これを逃れたレッカは、続く松永のエルボードロップをかわして台湾エルボーに行こうとしたが、すぐに立ち上がった松永が阻止。エルボーからパントキックを見舞った松永は、喉元にニードロップを落としてから逆片エビ固め。ロープに逃れたレッカはまた宇永の串刺し攻撃をかわし、低空ドロップキックを返すとストンピング。「来いよ!」と挑発した松永をエルボーで倒したレッカは台湾エルボー。さらにラリアットを連打したレッカだが、3発目を相打ちに持ち込んだ松永。しかしレッカは4発目でなぎ倒すと、連続で串刺しエルボー。松永もフロントキックを返すが、レッカはジャンピングソバット3連発。執拗にカバーしたレッカだが、返した松永はステップキック。レッカも同じ技をやり返すとラリアット。だが、松永も後頭部へのラリアットを返すと、ジャンピングハイから急角度バックドロップで3カウント。

      今林久弥APがリングに上がり、まずは1週間前の両国大会が無事に終わったことにお礼を言うと、TAKAYAMANIAの募金を呼び掛ける。そしてAbama TVで10日からマジ卍がスタートするが、そこで男色ディーノの男魂伝承マッチ第1戦の相手が島谷常寛に決定したことが発表された。続いて伊橋Tシャツとドラマティック・ドリーム号が発売になったことをアナウンス。ドリーム号は受注生産で15万円と発表されると、場内がどよめく。映像班主催興行『ベータマニア』に関してカードが決まったか聞かれた今成夢人は「忙しくて何も……」。そしてC.A.MOBILEさんの協力を得て、DDTモバイルサイトがリニューアルすることと、DDT UNIVERSEとファンクラブが合体し、今後はDDT UNIVERSEに入会すれば、ファンクラブ特典がつく形になることが発表された。また、両国大会で発表されたNIGO氏デザインの新ロゴだが、そのロゴに合わせたイメージキャラクターとマスクマンが発表された。DDT新ロゴをそのままマスクにしたマスクマンが登場すると、このマスクマンの名前を募集するとのこと。最後に両国大会で6人タッグ王座を奪取した梅田&上野&光珠が登場。梅田「両国国技館大会でベルト獲りました! 今日ベルト獲って第1戦で、相手は何代目かのチャンピオンなので気を引き締めて頑張ります」上野「6人タッグと共にDNAをよろしくお願いします」光珠「私もまだまだDDTに出たいです。DNAにも出たいのでベルトを防衛し続けます!」と、それぞれ意気込みを言うと三人揃って「後楽園大会スタート!」とオープニングコール。

      第1試合は梅田公太&上野勇希&竹田光珠vs樋口和貞&岩崎孝樹&渡瀬瑞基の6人タッグマッチ。KO-D6人タッグ王者チームが元KO-D6人タッグ王者チームと対戦。上野と竹田の連係をかいくぐった岩崎が上野に逆エビ固め。しばらくタッチワークに捕まった上野だが、カウンターのドロップキックでようやく逆転。替わった竹田が一気呵成の攻め。樋口へのミサイルキックはカウント2。樋口は竹田のブレーンバスター狙いをアバランシュホールドで切り返すと岩崎が出てきてバックドロップ。竹田もスピアで返すと梅田が出てきて岩崎と蹴りあい。岩崎もバックドロップからキチンシンクで返して渡瀬とタッチ。渡瀬が梅田にカーフブランディングを狙うもデッドリードライブで落とされる。それでも樋口がアシスト。渡瀬が腕決めDDTを突き刺すもカウント2。タイガーSH狙いは上野がミサイルキックで阻止し、竹田がハリケーンドライバー。最後は梅田が梅ドラでピン。

      【試合後のコメント】
      梅田 今日、両国終わって一発目。相手はいつかの(6人タッグ)チャンピオン。まあ今日倒したし。1戦目にしては全然そういうカードだったんで。でも、それでも勝ったんで。あとはいつ俺たちの防衛戦やるのか決めてほしいよね。だって誰も名乗ってないし、DDTでも誰でもいいよ。今日DNAとやったけど、あんな奴らばっかだからDNAでもいいし。とりあえず早く防衛戦組んでくれないと。俺たちベルトを持ち腐れにしたくないから。早くそういうのを決めてもらわないと。

      第2試合は伊橋剛太五番勝負。第1戦の相手は金本浩二。伊橋は金本の握手を拒否して試合スタート。序盤からペースを握れない伊橋。サンドバック状態でやられ続ける。それでもボディーアタックからレッグラリアットでガッツポーズ。すると金本は足をすくってアンクルホールド。伊橋はなんとかロープを掴む。金本はローキックの雨あられ。伊橋はランニング・エルボーで向かっていく。それでもすぐに張られ、ローキックで蹴られてしまう。バズソーキックでダウンカウントが取られると、金本が起き上がらせてヒザ蹴り連打。金本は伊橋を場外に出して客席に投げ捨て、さらにエプロンPKをぶち込んでリングイン。伊橋は場外カウント17で生還。金本は顔面ウォッシュ。金本はヒザにローキック連打。倒れてもヒザに蹴られまくる。10分経過、伊橋がブレーンバスターを踏ん張ってファルコンアロー。カウント2で返されるとラリアット。しかしムーンサルトはかわされて自爆。金本はバズソーキックを叩き込むとアンクルホールドでギブアップさせた。

      試合後、金本がマイクを取る。金本「伊橋、その足で立て。もっと鍛えて長州を見返してやれ! 俺も長州力、大嫌いや! まだ一戦目やろ? 頑張って、頑張って、力つけたら勝負や。もう一回いってこい。オマエが俺の力欲しかったら、組んでアイツとやってやる」伊橋「ありがとうございます! 今日は不甲斐ないところしか見せなかったですけど、その時はよろしくお願いします!」金本「伊橋、一つ聞いてええか? オマエ、長州力大嫌いやろ?」伊橋「大嫌いです」金本「俺と一緒や!」

      【試合後のコメント】
      金本 俺、伊橋やったっけ? 伊橋の口から「長州をオマエはどう思うんや?」って聞きたかったんやけど、あいつ俺の思っている通り、ものの見事に「嫌いや」言いよった(笑)。まあ何回も言うけど、俺も大嫌いですから。ルールのある中で…別にルールなくてもいいですけど、ルールがあるのがプロレスですから。もしあいつが俺と組んで長州力とやりたいって言うなら別にかまへんよ。俺、何やったら東京まで来るし。大阪やから分からへんけど。でも俺も長州が怒ったってことは分かるっちゃ分かるんですけど。やっぱり(伊橋と)やっていたら分かるんですけど、緊張してる。体力がない。汗かいて見るからに動きがギクシャクする。ちょっと殴ったら下向くでしょ。あれはダメですよ! 相手は常に見ないと。痛いって感じるのはまだ大丈夫なんですよ。ノックアウトされるときは痛いって感情もないですから。もう倒れたまんまですから。痛いからこうなる(下を向く)から、まだ大丈夫ですよ。もうちょっと思うのが、仕事があるのか分からんけど、もうちょっと練習して、もうちょっと体絞って動きやすくして……もうちょっと鍛えて。これ(五番勝負の)1戦目ですから。2戦目、3戦目、4戦目……1戦目、俺とやって5戦目の伊橋はやっぱりちゃうと思うし。どれだけ成長したか分かると思うし。俺、1戦目やったから大体分かった。5戦目、ラストが見たいですね。相手みたら徐々に徐々によくなっていくんで、分からないから。そんなところまで見ないから。一番最初にやった俺の感覚と一番最後、5戦目にやった試合を見てみたいです。どれだけ違いが出るか。まあ、あれが気持ちよかった。「オマエ長州力が好きか? 言ってみろ」、あれ好きやった(笑)。俺は言います。大っ嫌いです!

      ――五番勝負の1戦目が終わりましたが。
      伊橋 (左ヒザを押さえて辛そうにしながら)当たり前なんですけど、強すぎますね。あの、最後に「5戦目まで頑張って。成長見せられたらもう1回やってやるよ。それがよかったら組んでやるよ」って言ってくれたので……嬉しいっすね。まだ全然ダメだなって言われたところから、ちょっとですけど上がれたのかなって。ほかの人から見たら小さな1段かもしれないですけど、小さいステップなりに上がれたのかなと思います。

      第3試合は敗者追放マッチ。高木三四郎&大鷲透の査定側と遠藤哲哉&マッド・ポーリー&石井慧介&高梨将弘&赤井沙希&平田一喜&MAO&アントーニオ本多の追放候補との対戦。まずは高木と大鷲がリングに持ち込んだ席に着席する中、遠藤哲哉、マッド・ポーリー、石井慧介、高梨将弘、赤井沙希、平田一喜、MAO、アントーニオ本多の追放候補選手同士が3カウントフォール、ギブアップに加え、査定側の心を掴んだ場合のみ勝ち抜けできる変則バトルロイヤルで争うことに。平田を捕まえてポーリー、遠藤が勝ち抜け。石井もぐったりする平田にフィッシャーマンを決めて勝ち抜け、MAOもハリウッドスター式ローリング・セントーンを平田に浴びせて勝ち抜け。アントンが赤井にスコーピオンデスドロップを狙ったところで腰砕けになってしまってギブアップ寸前に。ギブアップする前に二晩徹夜して考えたという昔話「ごんぎつね」をお話するが、内容は「たんぽぽ畑」ではなく、思い切り下ネタだったが査定側の心を掴んで追放回避。色仕掛けで査定側の心を揺さぶろうとする赤井だったが、査定側は動じず。高梨がその赤井を丸め込んで追放回避。赤井は平田を丸め込んで追放を回避した。

      平田が残ったところで高木&大鷲とのハンディキャップマッチでの本戦がアナウンスされてスタート。多勢に無勢で攻め込まれる平田。シットダウンひまわりボムは追放回避選手らがカットすると、さらにその勢いで平田の丸め込みに加勢して3カウント。高木の追放が決定。高木は「おかしいでしょ! 今日が何の日か知ってるよね? そう! 今日は4月1日、ウソをついてもいい日、エイプリルフール!」と言い張るが、大鷲がビンタして「おい、アンタ何言ってんだ! 負けは負けだ! 認めてください。ウィキペディアによりますとエイプリフールの効力は午前中までです! 高木さん、今までお世話になりました」と通告。高木は「イヤだ! フザけるな! はぐれDDTやってやるよ! 追放されたくないよ!」と取り乱してコーナーポストにしがみつくも、『世情』が流れてやけにセクシーなアメリカンポリス婦人警官コスプレの飯野が登場して高木をコーナーから引き剥がし、セコンドで胴上げして追放となった。その後、スクリーンでは緊急発表として4・29後楽園にフランソワーズ☆タカギの参戦がアナウンスされた。

      【試合後のコメント】
      高木 クソ! ふざけやがって! みんなで寄ってたかってズルイよ!(泣)何が追放だ、ふざけるな! はぐれてやる! はぐれDDTを結成してやる、この野郎! ふざけやがって! はぐれてやるからな! はぐれてやるよ! はぐれDDTだ! ふざけるな、この野郎! DDTをはぐれた奴、みんな集めてはぐれDDTを結成してやるからな! ふざけるな! はぐれてやるぞ! 冗談じゃねえ!

      第4試合は男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&大石真翔vsコルト”Boom Boom”カバナ&ジョーイ・ライアン&イーサン・ペイジの6人タッグマッチ。カバナのテクニックに翻弄されるササダンゴ。バックを取られても「アイム・ヘビー」と投げられんとするが、カバナから「ショッパイ」と言われて傷つく。ローンバトルを強いられたカバナ。ディーノのナイトメアはライアンのナックルでカットも、ディーノはそのまま顔面騎乗。さらに大石との男色3Dはカウント2。ディーノがコーナーで尻出し。ライアンがカットに入るも地獄門へ。さらにカバナも地獄門へ突っ込ませて大石がカバーも、イーサンがカット。そのイーサンもササダンゴが担いで地獄門からのバックフリップへ。さらに大石とササダンゴはカバナとイーサンをシーソーホイップで地獄門。これでもカウント2。ライアンが大石にチ●コ投げを仕掛けるも、ササダンゴがマスクを逆に被せて視界を奪ってカット。ディーノと大石のラフレシアの花はササダンゴマスクを正常に被ったライアンがカット。ディーノの地獄門にライアンがケツを掘ってチ●コ投げで場外転落。大石のケツにライアンがロリポップキャンディーを突き刺し、さらに口へと放り込むとスーパーキック。イーサンのビッグブーツからカバナがスーパーマンを決めて勝負あり。

      試合後、いつものマイク故障のフリを見せたカバナが「オカマ、イチバーン!」と叫んで、ファンと一緒に大合唱。

      第5試合は竹下幸之介&勝俣瞬馬vsHARASHIMA&高尾蒼馬vs佐々木大輔&石川修司vsKUDO&坂口征夫の4WAYタッグマッチ。竹下の入場を佐々木&石川が襲い掛かって試合スタート。場外戦にもつれこむと石川がジャイアントスイングで勝俣を客席へ投げ込み、さらに竹下も客席に叩きつけていく。リングに戻された勝俣はスマスカ、酒呑童子と攻撃を受け続ける。その後、DAMNATIONにも捕まった勝俣だったが、佐々木にセカンドロープからのドロップキックを決めてピンチを抜け出す。竹下が一気呵成の攻め。石川もブレーンバスターでぶん投げる。高尾が出てきて背中へのダイビング・フットスタンプから顔面ドロップキック。HARASHIMAが出てきてスマスカの連係が襲い掛かる。そこへ酒呑童子が割って入ってHARASHIMAとKUDOがミドルキックのラリー。HARASHIMAが水面蹴りから低空延髄斬り。石川が出てくると串刺し総攻撃。佐々木がイスを持ち出すも多勢に無勢。佐々木のピンチを石川が救出して、佐々木が勝俣にイスをフルスイング。佐々木のダイビングエルボーはカウント2。ダブルインパクトは竹下がカット。その竹下にHARASHIMAがジャンピングハイ。蒼魔刀はかわされて坂口のランニングニーからKUDOが地獄の断頭台。KUDOのカバーを竹下がジャーマン。その竹下を佐々木が佐々木式ウラカン。これを高尾がカットしてトラースキック。このカバーを石川が引っこ抜いてファイアーサンダー。その石川に坂口が神の右膝。その坂口に勝俣がイグチボム。ムーンサルトは坂口がかわすと、瞬時に絡み付いて腕極め三角絞めでギブアップさせた。

      【試合後のコメント】
      高梨 オイ、いったな! いったけどよ、酒盛りはなしだ。俺ら悪いけどよ、両国で負けて落ちてるわけじゃねぇぞ。もう酒にも飢えてるし、標的ってやつにも飢えてんだ。今日の坂口の苛つきぶり分かってただろ? 俺らもう次の標的、探してんだ。見つけるんだ。兄弟。
      坂口 オマエらもうかうかしてると、いつ噛みつきにいくか分からないかならな。仲良しこよしでやってると知らねぇぞ。全員標的にかけてやるからな! なあ兄貴。
      KUDO まあ両国後一発目、幸先いいスタートだったんで、ここから勝ち続けます、以上です。
      高梨 そういうことだ!


      セミファイナルはDDT EXTREME級選手権試合。第40代王者の宮本裕向はマイク・ベイリーを相手に3度目の防衛戦。試合形式はラダーマッチ。天井にロープが張られ、そこにベルトが吊るされて試合スタート。宮本は場外戦に持ち込むと、ベイリーを客席に投げていく。リングに戻るとイスへのボディースラム。さらにイスでぶん殴ってドロップキックで場外に排除すると、ラダーを投げ当てる。ラダーを場外に捨ててしまったため、宮本は考えてイスを組み立てて足をかけたが、バランスを崩して自爆。ベイリーは宮本にイスを乗せてその場跳びシューティングスター。宮本と同じようにイスを組み立てるが雑。なんとか立ち上がったが、宮本に蹴られて失敗。宮本がラダーを持ち込むとベイリーが阻止。首にひっかけて高速回転。宮本はハンドスプリングエルボーでカット。宮本はイスの上にフロント・スープレックス。ラダーを設置するもベイリーがカット。宮本をショルダースルーで場外に出し、ラダーを投げ当て、さらにトペ・コンヒーロ。ベイリーはリング内にラダーを設置すると宮本が追いかけてブレーンバスターで投げてしまう。宮本はベイリーにラダーを被せるも、ベイリーが蘇生してラダーをコーナー2段目に設置して、そこに宮本を寝かせる。ベイリーはアルティマウェポンを投下! 宮本は大ダメージ。ベイリーがラダーを設置。宮本が追いかけて掴みあうと2人同時落下。エプロンでの攻防はベイリーのその場跳びムーンサルト・ダブルニーを宮本がかわしてイスへのブレーンバスター。ラダーを設置して登る宮本。ベイリーがスワンダイブして蹴って転落させる。ベイリーがラダーに登る。宮本が蘇生してトップロープとラダーの間にラダーを差し込む。そこに投げようとするベイリーだが、宮本が頭突きでベイリーをラダーに落とすと、ベルト奪取。

      試合後、宮本は「ベイリー、君はクレイジーだがグッドプレイヤーだ!」と簡単な英語で健闘を称える。ベイリーは「痛いすぎると思います。でもありがとうございました」と日本語でマイク。その後、今林APから「誰か闘いたい相手はいますか?」と聞かれた宮本は「実は一人だけいます。それは僕と同じスマイルスカッシュのHARASHIMAさんだ」と明かす。宮本のセコンドについていたHARASHIMAは「指名されたのはありがたいけど、同じユニットの人からの指名は……もちろんやってやるさー! どんなルールでもやってやるさー!」と承諾し、男色ディーノプロデューサーもOKを出して4・29後楽園でのタイトルマッチが決定。

      【試合後のコメント】
      ベイリー (日本語で)ワタシは怒っています。デスマッチが好きではありません。血が出ています。悲しんでいます。痛過ぎると思います。

      宮本 (ベイリーは)クレイジーファイター。あんなに僕が思っている以上に、あんなハードコアとか好きな選手だとは思いませんでした。でもとりあえずこれで防衛、3度目ですか。3度目の防衛、成功しました! あとはちょっと自分からどうしてもやりたい選手をね…言っちゃいましたけど、HARASHIMAさんと。僕、13年前に1回シングルをしたことがあって。ペヤングライオン杯っていう666のしょうもないトーナメントで。決勝で当たったんですけど、そのとき負けて。それ以来(のシングルマッチ)。はやぶちゃとはこの間(鬼神道Returnsで)やりましたけど。でもやっぱりHARASHIMA選手とやることには、自分の中でも思い入れが強いので。ずっと組んでいたけどベルトをかけて。ベルトを持っている人が発言権があると思うので。その発言権を最大限に活かしてHARASHIMA超えを果たしたいと思います。
      ――EXTREMEなのでルールもいろいろ考えられると思いますが、HARASHIMA選手と対戦するにあたりやってみたいルールはありますか。
      宮本 突然だったんでまだルールはとくに考えてないですけど。ハードコアが多かったのでハードコアじゃない、まだやっていないアイドルデスマッチでもいいです。アイドルランバージャックでもいいです。でもそうじゃない、HARASHIMAさんとは普通のプロレスもやりたいし。そのひとつの願いが叶ったので、そのために自分を磨いていきたいと思います。

      ――宮本選手からやりたい相手として名前を挙げられた形ですが。
      HARASHIMA そうですね。いや、あの正直ビックリしましたけど、対戦表明、指名されるのはやっぱろ嬉しいことですね。はい。楽しみです! ユニットを組んでますけど、どんなルールでも強いし、素晴らしい選手っていうのは知っているので楽しみですね。本当、指名されたことが嬉しいですね。
      ――ルールがどうなるか分かりませんが、宮本選手は「デスマッチもいいけど、HARASHIMA選手とは普通のプロレスもやってみたい」と言ってましたが。
      HARASHIMA おお、そうですね。シングルで闘ったことがたぶん1回だけあるんですよ。本当、たぶん10……13年ぐらい前かな。666でペヤングライオン杯っていうシングルトーナメントがあって、それの確か決勝戦で裕向と闘っているんで。その時以来の対戦なんですけど、本当にどんなルールでも……悔しいかな、全部決まったルールはやりますけど(苦笑)……はい、どんなルールでもやります!

      メインイベントは入江茂弘vs彰人のスペシャルシングルマッチ。新コスチュームの入江はリングインしてサムズダウンポーズ。入場してきた彰人を近距離で睨み付ける。入江に場外へと出された彰人だが、トペは回避して入江をキャッチすると場外マットへの足横須賀。リングに戻された入江だが、返す刀でトペを浴びせて形勢逆転。入江がダイビング・ボディープレスを浴びせ、さらにテディベアを投下。エルボーの打ち合いになると入江の一発一発が重い。入江はここでタズミッション。彰人が耐えてロープエスケープ。ブレーンバスターを仕掛けると、彰人が投げ返していく。彰人はアームクラッシャーから一気に腕攻め。入江は彰人をキャッチしてバックフリップ。さらにキャノンボールからカバーはカウント2。コーナーに登る入江を彰人が止める。彰人はコーナー最上段での卍固めから雪崩式アームクラッシャー。彰人が足横須賀。さらにエルボーを狙った入江の腕をキャッチして変形オモプラッタ。逃れようとする入江に彰人はチキンウイング・アームロックへ。入江はマンディブルクローでカット。エルボーのラリーから入江が頭突きを彰人のアゴ付近に打ち込む。髪をワシ掴む入江。ツバを吐く彰人。入江は頭突きからランニングエルボー。コーナーに登る入江に彰人が止めに入るも解除してコーナー最上段からのキャノンボールからビーストボンバーで勝利。

      試合後、入江がマイクを取る。入江「幸之介、リングに上がってくれ」放送席でゲスト解説をしていた竹下が呼び込まれる。入江「幸之介の持つKO-D無差別級王座に挑戦させてくれ」竹下「入江さん、数年前の後楽園ホールでのあの日のダークマッチ、僕は一日たりとも忘れたことはないので、あの続き、このベルトを懸けてやりましょう。P、やっていいですかね」男色ディーノプロデューサーがリングイン。男色P「入江クン、一つだけ。自分の思うDDTとか正直どうでもよくて、DDTを壊すのも結構です。ただ壊したあと、ちゃんと創る覚悟があるなら挑戦を認めます。ちゃんとこのDDTで『壊したあと創る』覚悟はある? 今、竹下はアンタのいない間に創り上げている最中。いいよ、壊そうが創り続けようが、ワタシはどちらの未来も見てみたい。だから認めます。その代わり、ちゃんと覚悟を持って創りなさい。KO-D無差別級タイトルマッチ、認めましょう」入江「幸之介、自分のすべてを持って、必ずそのベルトを自分のモノにする。もう準備はできてるんだよ」竹下「入江さんの言う、そのすべてを僕が受け止めてこのベルトをまだまだ防衛しますんで、よろしくお願いします」今林APが4・29後楽園でのタイトルマッチをアナウンス。両者睨み合いから竹下が右手を差し出すも、入江は踵を返して引き揚げた。

      【試合後のコメント】
      彰人 もう……プロレスなんでね、リング上で勝った奴がすべてと言われたら、それまでですよ。負けた僕が何か言うことって、野暮な話で。まあ、けど結構入江さんに伝えたいことがたくさんあって。リング上では僕には…レスラーとしては、これ言ってはいけないことかもしれないけど、表現力がまだまだ足りない人間は、リング上だけじゃなくてこうやってコメントとかで、口でしゃべることしか出来ないんですけど。入江さんがずっと僕にとっては目の前にいる人間、ずーっと近くの一番大きな壁であって。それがあるとき、急に僕の目の前からなくなって。すごい……寂しかったんですよね。……うん、まあそしてドンドンドンドン、入江さんがDDT内で自分の居場所がなくなっていくって言っているのも聞いていたんで。(声を詰まらせながら)何とかしてやりたかったっていうのもあるんですけど、どうにも出来なくて。けど、僕はずっと入江茂弘って人間に憧れてきたけど、今日試合中に唾を吐いて。そういう人間と別れを告げてきた形になりますかね、リング上で。入江さんはすべてをぶっ壊すって(言っていたが)。けど、あの人が好きだった昔のDDTにはもう戻れないんですよ。時代は巻き戻せないし、新しい何をつくっていくしかないんですよ。彼がそんなぶっ壊すって言うぐらいなら、自分の力で全部ぶっ壊して新しい彼の好きなDDTの形をつくってくれればいいんじゃないですかね。僕はけど今のDDTを守っていかなきゃいけないから。僕は竹下と一緒に、その目の前に立ちはだかりますよ。もう……以上ですかね。いろいろあり過ぎて。
      ――こういう形ではあったが、この二人で後楽園のメインを張ったことについては。
      彰人 何か昔、そういう話をしていて。満員の後楽園で、メインイベントで、名古屋で育った二人が試合出来たら痛快だろってことは言ってきたんですけど、何か今日は全然そんなことは頭になくて。リング上でぶつかって、お互いの意見を交換し合うみたいなことしか出来なくて。また名古屋からの先輩という意味では、もっともっと大きい会場でもやりたいし、もっともっと違う形で、タイトルマッチで入江さんともう1回やりたいなっていうのがあります。
      ――両国では「逃げた人間に挑戦してほしくない」と言っていたが、これで入江選手が竹下選手の無差別級王座に挑戦することに……。
      彰人 アレで僕が彼に伝えたかったことが伝わったならいいなって、ただ単に思っています。僕はやっぱ今のままで挑戦してもらうのは、正直嫌ですけど。僕がリング上で、今日とか、コメントとかで伝えたことが彼の心のどっかに残って、何か自分でアクション起こそう、発信しようって思ってくれたなら僕はもうそれで、今日試合した甲斐があるし、それで満足ですね。
      ――今日闘ってみて、入江選手が姿を消している間、変化みたいなものは感じましたか。
      彰人 単純に強いですよね(苦笑)。やっぱ僕が追い続けていた入江茂弘はそこにいたし、リング上にいたし。やっぱ敵わないなぁって試合終わってから思いましたね。強いなぁって。分からない! 彼はDDTを壊す・変えるって言って、それがいいふうに転んでくれればいいなって思います。別に彼に期待していないとか、彼自身のことが嫌だってことじゃないんで。何か変わってほしい、何か昔ベルト持っているときの感じじゃなくて、違う形で表現していって、DDT変えていってほしいっていう部分は(思っています)。

      ――目の前で見た入江vs彰人戦の感想を。
      竹下 うーん、まあ正直な感想を言うと、まず入江さんは強くなっているんですけど、何か見えないものと闘っていますよね。僕もそうなんで、それが何か分かると言うか。うーん、目の前の敵じゃない何かと闘っているなっていう印象を受けたのと、あとはチャンピオンとして言わせてもらっていいのなら、この彰人vs入江茂弘っていう、ある意味特別なカードだったと思うんですよ。それが後楽園のメインに今日あって、その特別なカードに対する特別な何かは僕は見ることが出来なかったですかね。っていうのが正直な感想です。
      ――この二人が対戦するならもっとすごい試合になると思っていたということですか?
      竹下 すごいじゃなくて、グッとくる何かがあるんじゃないかなと思っていたんですけど、それはなく。もしかしたら、それを入江選手がわざとつくらなかったというか、そういう雰囲気をつくらなかったのかもしれないです。そんな“いい試合をする”とか、そんなことじゃなくて、もっと“俺は強いんだ! 俺を評価しろ! 俺が結果を出すんだ!”そういう気持ちが強かったのかなって感じましたけどね。
      ――その上で勝った入江選手から改めて挑戦表明があり、王者として迎え撃つということになったが。
      竹下 僕は正直、最初から…両国で言われた最初から受けて立つ気持ちでしたし、モチベーションもそこにありましたし、割りとね。やっぱりダークマッチ、2015年ですかね。あの(10月25日「DDT Special 2015」の)ダークマッチ……あれはもう忘れられないですよね。あそこがひとつ、僕が挫折を感じた瞬間だったかなというふうに思っているんで。だから先週のvs石川修司、両国でリベンジするってこともそうだし。あれで僕のひとつのトラウマというか、コンプレックスがひとつ解き放たれたんで、次は入江茂弘との試合で、メインイベントで、タイトルをかけて、満員のお客さんの前でやる、その上で僕が勝つ。それでまたひとつ自分が乗り越えられる壁があるのかなと思っています。
      ――試合後にPが入江選手に覚悟を問う場面があったが、竹下選手は向き合ってみて入江選手の覚悟は感じましたか。
      竹下 まだ闘ってないんで。正直、向き合っただけじゃ分からないですけど。前哨戦諸々もあるのか分からないですけどね。でもロックアップでもいいので、最初に触れ合うと何となくそれを何となく感じるかなと思っていますし。その覚悟が見られない以上は、僕が負けることは100%ないし、覚悟では僕も負けないんで。1年間防衛してきているんで、このベルト。意地でも防衛し続けますけどね。
      ――竹下選手がつくり上げたDDT自体を入江選手は否定しているが。
      竹下 まあ別に否定するのは自由だし、そこに結局リングに僕が守っている間、(入江は)いなかったわけじゃないですか。その場、その時、その会場でバンプ取っていない奴が何を言っても、それはあくまで口だけなんで。僕は実際この1年間、ベルトを本気で守ってきて、僕もひとつ自分の、竹下幸之介のDDTっていうのをひとつつくれていると思っているので。これをもっと大きくしていきたいし、高くしていきたいし。それを見せていきたいと思っています。

      入江 もうこれで竹下幸之介の持つKO-D無差別級王座に挑戦が決まりました。KO-Dのベルトというのは、強い者が巻いているベルトなんで。そんな会社のために動いていたとか、そんなことは関係ない。強い者が持つベルトなので、僕が幸之介からベルトを獲って、自分がチャンピオンになります。ありがとうございました!
      渡瀬 (コメントスペースから立ち去ろうとした入江を呼び止めるように)入江さん! 入江さん、俺とタッグ組んでください。お願いします。入江さん!(入江は渡瀬を見たあと、無言で控室へ)自分はやっぱ入江さんのプロレス見て、あの人のプロレス大好きだから。絶対入江さんと組みたいと思うので、よろしくお願いします!(控室へ)


      http://ddtuniverse.com/

    この記事をシェアする