オープニングマッチ 30分一本勝負
試合前に納谷がマイクを取ると「男色さん、自分DDTに来て1年半が経つんですけど、男色さんの男色殺法ってホントに効くんですか? 俺、絶対に効かないなって思うんですよ」と疑問を呈す。実際、試合でも納谷の男色殺法にまったくギブアップの意思を示さない納谷。慌てるディーノに納谷がDDTもカウント2。コーナースプラッシュからコブラツイストはディーノがロープに逃げる。男色クロ―は仁王立ち。ファイト一発!も納谷は微動だにしない。ランニングニーはカウント2.5。納谷は「終わりだ!」とバックドロップの体勢。ディーノがかわしてリップロック。しかし逆にディーノが苦しんで倒れてしまう。対する納谷も放心状態。木曽レフェリーに頬を叩かれて我に戻った納谷がバックドロップの体勢も、今度は互いに見つめあうや熱い接吻。そこからディーノが丸め込んで勝負あり。納谷がマイクを取ると「男色さん、悪くないっすね」と言って退場した。
第二試合 60分一本勝負
O-40選手権試合
※松野が防衛に失敗、大鷲が第3代王者となる。
松野が襲い掛かるも、大鷲にダメージはなく、松井レフェリーに下げられる。松野が握手を求めるも、大鷲がそれを払い、松野の体が思った以上に飛ばされて開始のゴング。大鷲の逆水平一発で場外まで逃げた松野。「下げろ」と言うも大鷲はコーナーにもたれかかっている様子。それでも「下げろ」と言う松野を見かねた松井レフェリーが高速で場外カウントを取って、松野はリングイン。「好きなように物販していいって言うからこの試合を飲んだのに観客もいなければ今林もいないじゃねえか。だったら考えがある」と大鷲は勝手にグッズをリング内に持ち込んで松野を踏みつけながらテレビショッピング。苦しい松野は串刺し攻撃をかわすとフライング・クロスチョップ。619からゴージャススターエルボーはあっさりかわされてしまう。大鷲は背中へのニー。これはカウント2。ボディープレスはカウント2。ブレーンバスターからのボディープレスもカウント2。大鷲はコーナーに登るも松野がデッドリードライブ。しかしゴージャススターエルボーはかわされてしまう。松野が丸め込むもカウント2、猫だましから丸め込むもカウント2。マヒストラルを仕掛けるも逆に大鷲に丸め込まれて試合終了。
ディーノが巻き込まれて11・14TV SHOWで松野と一騎打ち!
試合後、大鷲がいらないとばかりにベルトを放るとディーノが激怒。ディーノ「あんた何してんの? ゴージャス松野がどんな気持ちでベルトを防衛したかわかってんの?」大鷲「1年守ったっていうけど試合しなかっただけじゃん」ディーノ「透ちゃん、アンタにはそう映っているのね。アタシはゴージャス松野の努力を知っている。松野さんはそろそろタイトルマッチが組まれそうなタイミングのオファーを全部断っていたの。それぐらいベルトに執着しているのよ」大鷲「それはヤバいヤツだ。どういうことなんだよ」松野「おい、ディーノ。オマエ、偉そうなこと言っているけど、本当はこのベルトが欲しいんだろ?」ディーノ「いや、とくには……」松野「とくにはってフザけんじゃねえぞ。この大切な宝物をひょっこり横取りしようとしてんだろ。大鷲、オマエがそこまで言うなら挑戦してやるよ」大鷲「さっきまで起きた出来事をこの人、把握してないみたいなんですけど」「これ以上絡むのはヤケドするのでとりあえず(ベルトは)持っていこう。あとは任せます」大鷲が脱兎のごとく逃走。松野「テメエ、ディーノ。欲しいんだろ?」ディーノ「出てきて悪かった」松野「(無視して)言いたいことはわかったよ。この俺が受けてやるよ。オマエがそういうならシングルやってやるよ。次は男色ディーノvsゴージャス松野、シングルマッチ決定だ!」
【試合後のコメント】
大鷲 そんなに欲しいわけではなかったですけど、とりあえず獲ってしまったものはしょうがないので。ベルトを守るうんぬんではなく、そう簡単にシングルマッチで負けられませんので、守りつもりはなくても守ってしまう状況は続いてしまうと思います。40歳以上のオーバー40でこのベルトが欲しいという人がいたら、全然いつでも譲渡しますので。とりあえず獲ったからには何とかしたいと思います。あと松野さんとのシングルは今日限りで勘弁してほしい。選手生命を懸けた闘いだったし、ギリギリ、クリアしたかなと思っているので。
松野 O-40、残念ながら失いましたけど、タイトルマッチというかDDTのリング自体が10ヵ月ぶりぐらいだったので、そういう日にタイトルマッチが組まれて負けたのは事実ですけど、1年以上いろんなことがあったけど、大事にしていたベルトだったので、自分としてはちょっと残念というか遺憾に思ってます。それとディーノ。試合後に入ってきて、なんだかんだ言っても俺にタイトルマッチで負けているし、なんだかんだ言ったってベルトに執着心は持っていると思う。でも、俺が大事に持っていたベルトなので簡単にディーノに挑戦させるわけにはいかない。来年、大きな夢があるので、それまでベルトを持ってなきゃいけないので、言いたいこと言っているディーノを倒して、そのあと挑戦してベルトをこの腰に巻きたいと思います。また絶対O-40はこのワタクシが取り戻します。
第三試合 30分一本勝負
竹下のビッグブーツで倒された中村。その後もALL OUTのタッチワークで捕獲されてしまう。苦しい中村は竹下のジャンピングラリアットをカウント2で返すとコーナーから飛びつき回転エビ固め。さらにドロップキックで飛ばしてHARASHIMAとタッチ。セカンドロープを踏み切っての向き直り式ドロップキックからファルコンアローは竹下が踏ん張る。後方に着地したHARASHIMAとエルボー合戦。HARASHIMAのミドルキックを止めてDDTを放つと続いて勝俣がネックツイスト。アウフグースはカウント2。HARASHIMAもファルコンアローでやり返して10分経過。中村がドロップキックで続く。中村が逆エビ固めもロープに逃げられる。スワンダイブ式ミサイルキックをドロップキックで迎撃された中村にALL OUTの合体攻撃が決まる。コーナーに登った勝俣はHARASHIMAが止めて雪崩式ブレーンバスター。中村がスワンダイブ式ドロップキックを決めるもカウント2。しかし絶品!は剣山で迎撃されてしまう。勝俣がカサドーラ・フットスタンプ。顔面トラースキックからストゥーカスプラッシュを投下して3カウント。
セミファイナル 30分一本勝負
入場の際に遠藤は秋山に無差別級ベルトを誇示。遠藤が先発に出てくるも秋山は岡谷に託して開始のゴング。遠藤は岡谷との攻防の際もコーナーに控える秋山を意識している様子。高尾vs大石に続いて佐々木と渡瀬が対峙。渡瀬がアームホイップからフットスタンプ。これはカウント2。ロープに走った渡瀬に高尾がエプロンから延髄斬り。気を取られた渡瀬に佐々木が低空ドロップキック。さらにドラゴンスクリューで回していく。ここから渡瀬がローンバトル。苦しい渡瀬はポーリーの串刺し攻撃をかわし、テーズプレス狙いを回避してドロップキック。秋山が出てくるとポーリーにランニングニー。エクスプロイダーは佐々木と遠藤がカット。替わった岡谷がランニングエルボー。ポーリーもテーズプレスで返して遠藤と交替。DAMNATIONの連係は大石と渡瀬がなんとかカットも排除されてしまう。岡谷が遠藤にエルボー連打。ブルドッキング・ヘッドロックはカウント2。ノーザンライトは遠藤がフロントネックロックに切り返すと秋山がリングイン。エルボーの打ち合いからエクスプロイダー。岡谷がノーザンにつなぐもカウント2。岡谷のダブルアームは遠藤がかわしてゆりかもめで切って取った。試合後も遠藤と秋山で乱闘。大石と渡瀬が必死に分けると遠藤と秋山で視殺戦。引き揚げる秋山にベルトを見せると、秋山もエプロンに上がってなおも睨み合った。
【試合後コメント】
秋山 (遠藤と)4年前? 4年半前に一回やった時とは自信というか顔つきも全然違うし、別人の彼だと思っているし。別人だよね、もうチャンピオンだし。22日、初戦で当たるんで。ありがたいことに向こうからご指名いただいたんで。チャンピオンから(勝ちを)取ればいろいろ話もできてくると思いますので、取ってやろうと思ってます。
――DAMNATIONについては?
秋山 結束力はあるんだろうなと思いますけどね。俺らもあるよな?
大石 ありますよ。一番ですから!
遠藤 いやぁ、秋山準。ゾクゾクしたね。一瞬の絡みしかなかったけど、あの一瞬で竹下に勝つ理由がわかった気がする。でもDDTのチャンピオン、DDTで今一番強い男はこの俺だから。後楽園、何がなんでも俺が勝つ。
――試合権利がある状態では対戦しなかったが。
遠藤 極端なことを言えば試合が始まる前、入場した瞬間からいつもと空気が違うことがすごい伝わってきた。そんな感じかな。秋山準、全日本プロレス、王道。本当に空気感だけで王道を感じることができた。もっともっと興味深くなったよ。後楽園では一対一だし邪魔するものはいない。
佐々木(ポーリーとフザけているのが見つかって)やっちまえ、やっちまえ!
ポーリー テツヤー、イケー。
――佐々木選手は久々にこのメンバーでの試合だったが。
佐々木 違和感しかないな!
遠藤 一番違和感あるのは目の周り(黒いペイント)。取んないの?
佐々木 違和感しかないな! やりづらいぞ!
ポーリー アー!
佐々木 まだ発情期じゃないぞ。
――遠藤選手からは佐々木選手は看板持ちから始めさせると。
遠藤 看板持ちだよ。
佐々木 今日は看板を持ってくるのを忘れてしまいました!
遠藤 アンタ何しに来たんだよ!
メインイベント 60分一本勝負
DDT UNIVERSAL選手権試合
※WR。4代王者が初防衛に成功。
MAOのセコンドはサウナ部の勝俣。両者握手をかわしてゴング。MAOが上野をロープに押し込み、クリーンブレイク後のフォーリンラブに上野は無反応。腕の取り合いからMAOがヘッドロック。上野の人工衛星ヘッドシザースもMAOが着地してアッパー掌底2連打。上野をリング下に落とすとエプロンに上がった上野を蹴って再び落とす。戻ろうとしない上野をMAOが鉄柱にぶつけていく。さらにリングインした上野をMAOが踏みつけ。上野もエルボーでなんとか逆転するとおっぴろげアタック。ブレーンバスターはカウント2。ハーフネルソンはMAOが抜け出して場外戦。上野がエプロンサイドにMAOを叩きつけ、さらに場外マットでのブレーンバスター。これでペースを戻した上野がセカンドロープに貼り付けにしてのおっぴろげアタック。逆エビ固めはMAOが抵抗。エルボーの打ち合いからMAOがナックル。ジョン・ウーは上野がかわしてダブルニーから逆片エビ。抵抗するMAOが丸め込み。トラースキックからみちドラⅠ狙いを上野が回避してドロップキック。カバーはMAOがすり抜けてその場跳びムーンサルト・ダブルニー。ダブルダウンから立ち上がった両者。エルボーの打ち合いから上野が延髄斬りからハーフネルソン、さらにバックブリーカーから角度のあるスタンド式シャイニング・ウィザード。コーナーダイブはMAOが回避してハイキック。スーパーKからみちドラⅠは上野がかわしてケンタッキーボム狙い。これをMAOがウラカンで丸め込むも、上野がさらに切り返していく。その流れで上野がWRを放ち、3カウント。
上野とMAOのフォーリンラブ→勝俣の呼びかけでDDTサウナ部本格始動へ!
試合後、上野がマイク。上野「MAOさん、大田区で復帰してとんでもなく元気だと思っていたら、今日は今までより体が追いつかなくて、体重も増えていたし、僕も頭を打たれすぎてちょっとバカになってしまいました。MAOさんが今まで以上のコンディションで帰ってきてくれてうれしいです。ありがとうございます!」MAO「大変恐縮でございます。ちょっと僕がイギリスにいってる間、ケガで休んでいる間にすごくDDTを支えていただいてありがとうございました。これからは一緒にDDTを支えていきたい所望でございます。いつも冗談しか言わない僕ですけど、これは本音だと思って聞いて欲しいです」上野「ありがとうございます。MAOさんのその気持ちは今しゃべりながら整理するのでちょっと待ってもらっていいですか? このUNIVERSALのベルトをMAOさんと今日防衛戦ができて楽しかったです。このベルトをもっともっと防衛して今日みたいな楽しく激しく、ちょっとだけバカになる試合をこれからも僕とこのベルトに期待しててください。MAOさん、大田区では突然服脱いでキスをするもんだからちょっぴり引いちゃいましたけど、MAOさんの気持ちを聞かずとも僕もMAOさんのことはフォーリンラブです」2人で抱擁をしだすと勝俣が慌てて入ってくる。勝俣「サウナ以外でラブラブするのはご法度ですよ! 離れて
離れて! 竹下さん、ちょっと来てください!(竹下もリングイン)僕たち、竹下さんとALL OUTでDDTのテッペンを目指していく気持ちもあるんですけど、この4人が揃ったということでサウナ部で新しい景色を見たいと思ったんですよ! だから4人で組もう! 大田区で秋山さんに負けて落ち込んでんだよね。俺も見ててすごく悔しかったんだけど、サウナ入って整ちゃって、また秋山さんに勝てる作戦を考えようよ。またみんなでサウナ入ってさ。MAOも大田区のバックステージで“しゅんまお”でやろうって言ったからさ。わかるよね? 上野! DISASTERをやめて心の整理ができてないと思うけど、4人でまたサウナ入って整ったら心の整理ができちゃう! サウナ入って整っちゃう! だから4人でやろう! みんな、いい? 次のTV SHOWでこの4人でタッグ組もうよ! 4人で揃うの初めてだから! 組んじゃおう!」竹下「やるか!」勝俣「やったー! ケッテー! じゃあいつものいくよ! 熱波ワー!」
【試合後のコメント】
勝俣 防衛おめでとうございます! (MAOに)悔しいね! でもね、やっと4人が揃ったんですよ! 興奮しちゃって!
上野 だから僕の試合後に来たんですか。
勝俣 イチャイチャしてたから。あんなイチャイチャする?
上野&MAO ヤキモチ。
勝俣 ヤキモチなんかするわけないじゃん! ご法度だよ、サウナ以外でイチャイチャするの。
竹下 ご法度ってどういう意味ですか。
勝俣 ご法度はやっちゃいけない。サウナ出ても水風呂入らないで汗流すのと一緒よ。
竹下 それはご法度やわ。
勝俣 もう決めたから。次のTV SHOWでサウナ部。
MAO 怒られないですか?
勝俣 怒られない。怒られるとしたら俺だけだから気にしないで。サウナ部が始動します。もちろんALL OUTでもテッペン目指すけど、僕たちはこの4人で新しい景色を見ていきたい。
上野 ALL OUTとサウナ部が上で揃ったらどうするんですか?
勝俣 それは上で闘おうや! サウナ部とALL OUTの全面対抗戦。上野はまだ心の整理がついてないからさ。
上野 そんなことないですけど……。
勝俣 サウナ入って裸の付き合いしていこう。そうしたら心の整理がついてくるから。竹下さんもそうよ。作戦がパッと出てきて秋山準に勝てるかもしれない。このまま一回締めましょう。せーの、熱波ワー! 俺らサウナいってるからあとで合流しよう。あとでLINEしとく!(竹下と先に引き揚げる)。
MAO ……なんなんだ、アイツ! マジでよー!
上野 水を差されるどころか水風呂に飛び込まされましたね。
MAO DNAの舞台とかまっするとかすごく入り込んだ演技するじゃん。違うんだわ、アイツ、素なんだわ。
上野 確かに空気読めないキャラやってるかと思ってましたけど、素でしたね。
MAO ビックリするわ。
上野 これからサウナ部でやるともはいとも言ってないですけど、心の整理がついたことはないんですよ。MAOさんから「寂しい」と言われましたけど、そんなことないですから。
MAO 毎日寂しい。LINEのステータスメッセージが「寂しい」。
上野 もともと寂しくはなかったですけど、今日はひじょうに心温まる頭の揺れ方をしました。
MAO 揺れてましたねえ。
上野 でもこのベルトを懸けて試合ができて良かったです。ありがとうございました。MAOさんも健康で帰ってきましたので、これからサウナ部でやっていくかわからないですけど、UNIVERSALのベルトを持ってやっていくことは確実なので、来週以降にタイトルマッチが組まれなければD王もUNIVERSALチャンピオンとして出ます。MAOさんに勝った、クリスに勝った、すごく光栄でプレッシャーなベルトを持ってます。頑張りたいと思います!
MAO 頑張ってください。
上野 MAOさんと違うブロックですけど、決勝に上がれたらできますので。
MAO サウナ部で当たって。
上野 こっちは勝俣さんもいますので。
MAO そんな感じでいけると思います。
――MAO選手的には復帰してのタイトル戦でブランクはあった?
MAO ブランクどころかプロレス、世の中について深く考えて、慈悲深い人間として帰ってきたんですけど、プロレスもよく深く考えた結果、すべて出し切った上で負けたので。とくにブランクを感じることはないんですけど、負けましたね。今日だけです。またやりましょう。
――上野選手は、MAO選手の体重を増えたことを実感した?
上野 打撃から何からすごかったですね。何かが一つ変われば今日の結果も違ったと思うし、僕もMAOさんも欠場している間にWRとかありますし。
MAO 紙一重でしたね。
上野 本当にそう思います。心が通じ合った気がします。
――この2人ならではの攻防ができた?
上野 僕は頭がフワフワしてわかってないです(苦笑)。
MAO この2人が誰かと当たっても違う試合になるし。
上野 こうやって並んでいるのもいい気がしてきました。
MAO (コスチュームが)白と黒だし、青とピンクだし。
――今日宮城弁が出てないですけど。
上野 出てましたよ。ちゃんと聞いてましたか?
MAO ジェラスーな。勝俣がジェラスーになった結果ですね。
上野 言われてから始めるとやってなかったみたいになるので。