NO TVマッチⅠ 10分一本勝負
ガンプロにレンタル移籍した石井が今成とタッグ。「ノブ」コールを煽った島谷だが、観客は逆に「イマナリ」コール。すると今成は「俺が小柳津林太郎だ!」と叫んでからエルボーを連打。ランニングエルボーで島谷をなぎ倒すと、石井とダブルのカウンターエルボー。執拗にストンピングを落とす今成をどかして石井が島谷を攻撃。だが、島谷が今成にジャンピングエルボーを返すと、ポーリーはボディプレス。ブレーンバスターやハンマーで追い込んだポーリーは今成のテーズプレスをキャッチ。しかしナックル連打で押し倒した今成は石井にタッチ。フロントキックの連打から野球チョップ。ポーリーもテーズプレスを返すと、島谷がミサイルキック。ポーリー&島谷は連係攻撃で追い込むと、島谷が飛び付きスイングDDT。だが、垂直落下式フィッシャーマンバスターを返した石井は、ポーリーの誤爆を誘い込む。石井の延髄斬りから今成がぽっちゃりへの膝蹴りをブチ込むと、石井がダブルアームDDTから胴絞め式リバースフルネルソンでギブアップを奪った。
NO TVマッチⅡ 10分一本勝負
来日初戦が逆転プロレス裁判だったマイケル・ウルフは、飯野とショルダータックル合戦。キンケイドは座禅を組んで勝俣を翻弄。勝俣も座禅を組むが、蹴りをブチ込んだキンケイド。さらにウルフがリング下から足をすくって倒すと、キンケイドが三角跳びエルボーアタック。続けてウルフがノータッチトペコンを発射。さらにキンケイドがエプロンの勝俣にロープを使って1回転してのフットスタンプ。ハンドスプリング式ダブルニーからサミングで勝俣を追い込んだキンケイドだが、勝俣もウルフにXファクターを決めると飯野にタッチ。タックルで吹っ飛ばした飯野はスロイダー。さらに勝俣との連係攻撃を決めたが、ウルフは飯野をジャーマンで投げ捨てると、勝俣にはT・C・O。キンケイドは追走式ジャンピング・クローズラインからスワンダイブを狙ったが、飯野はキャッチ。体当たりから奇声をあげた飯野はエルボードロップ。ウルフがカットするが、飯野がバックフリップで排除。しかしキンケイドがスクリューキックからショートレンジラリアット。飯野もフルネルソンバスターを返すが、串刺し攻撃をかわしたキンケイドはロープの反動を利用したダイヤモンドカッターからフィロソファーズ・スタンプで3カウント。
前説
SKE48高柳明音さんは一眼レフ持参で放送席へ! 総選挙第3回中間発表!
今林APが登場して10・21両国大会のアンダーマッチ〜時間差入場バトルロイヤルに今成、ウルフ、翔太の参戦を発表。そしてビギナーズゲストのSKE48の高柳明音さんを呼び込むと、「今日は撮ろうと思って!」と一眼レフカメラを持参。なお、「プロレスは見るというよりやっていた」と言う高柳さんだが、DDTは映像では見たことがあるが、生で見るのは初めてとのこと。そんな高柳さんを見て、前半戦解説の石井は「カメラは一眼レフですか?」。
続いてDDT総選挙の第3回中間発表へ。最後の中間発表だが、ユニット部門は3位がALL OUT、2位が何と前回の中間発表では1位だったDAMNATION、そして僅差ながら1位は酒呑童子という結果に。個人部門は10位が石井、9位がアントン、8位がMAO、7位がディーノ、6位が遠藤、5位がHARASHIMA、4位が佐々木、3位の彰人が504票、2位の高梨が514票、そして1位の伊藤麻希が627票という結果。1位と2位の票差がだいぶ縮まってきた。
オープニングマッチ 20分一本勝負
両者にとって一緒にやってきたRENEGADESにケジメをつける一戦。渡瀬は上半身裸になって試合に挑む。握手を求めた渡瀬に左手を差し出した入江。左手で握手した渡瀬はその手を離さずエルボー。鈍い打撃音が館内に響く中、渡瀬が連打するが、入江もヘッドバット。渡瀬はなおもエルボーを連打するが、ロープに振られた入江が逆に交通事故タックル。さらに強烈なエルボーをブチ込むが、渡瀬も急所攻撃からエルボー。入江はエルボーから串刺しラリアット。咆哮する渡瀬にもう一発叩き込んだ入江は、ダメ押しの3発目。カウント2で返した渡瀬だが、入江は横殴りのエルボー3連発からパイルドライバーの体勢。リバースで切り返した渡瀬はトップロープを下げて入江を場外に落とすと、エプロンからカーフブランディング。さらにコーナー最上段からミサイルキックを発射。サムズアップしてから入江をリングに戻した渡瀬はサスケ・スペシャルX Ver.10.2セグウェイ。バックドロップを狙った渡瀬だが、入江が逆にパイルドライバー。渡瀬もヘッドバットを返してロープに走るが、入江は低いタックルで迎撃するとキャノンボール。これをかわした渡瀬が逆にキャノンボールから豪快なバックドロップ。カウント2で返されると、絶叫した渡瀬はタイガースープレックスの体勢に。防御した入江はノータッチヘッドバットからロープで勢いをつけてのビーストボンバー。カバーにいかない入江は左胸に手を置くと、“心臓に近い”左腕でのビーストボンバーをブチ込んで3カウント。
試合後、キンケイドと握手した入江は、キンケイドと一緒に渡瀬を覗き込む。渡瀬が自力で立ち上がると左手で握手。入江は渡瀬の成長を称え、3人で抱き合った。
【試合後のコメント】
入江 自分は今日、DDT所属としては最後の「マジ卍」。納得いく試合かと言われたらそうじゃないけど。渡瀬から感じたことがないような闘志が見えて。頭クラクラするし、頭痛いし。渡瀬がどうしても勝ちたくて、自分の力で僕に向かってきて、証明したかった、その表れなんだったら、すべての攻撃が嬉しくて、愛しくて。これからも、僕はどこへ行っても渡瀬の気持ちとともに。僕についてきてくれた仲間だから。あいつの気持ちを背負って、どこへでも闘いに行きます。
渡瀬 (泣きながら)大好きなプロレスなのに、家から出るのが嫌で嫌で。なんでこんな大好きな人と闘わなくちゃいけないんだって思って。試合が始まって、終わるのが嫌で、終わったら入江さんはDDTからいなくなるから。ずっと試合終わってほしくなくて。まだまだあの人には敵わなくて、それでも自分は自分で決めた行動で大切な仲間を手に入れました。団体は違くなるし、会う回数も少なくなるかもしれないけど、入江さんは一生、一生大切な仲間です。入江さんのプロレスはやっぱり最高でした。
第二試合 20分一本勝負
マジ卍初登場のササダンゴは入場するなりマスクをめくって、正体をカメラに晒す。そして今回は「アンドレザ・ジャイアントパンダに勝つ方法」というテーマの煽りパワポを開始。アンドレザが怖くて試合どころじゃないというササダンゴは、先日の3連休を利用して根室に視察に行ったという。アンドレザプレス、光速ヘッドバッドといったアンドレザの必殺技を見て勝てるわけがないと確信したのでカードを変更してほしいと言い出す。だが、そんなことを言うとDDTから債務不履行で訴えられるんじゃないと心配し、友人の角田弁護士に相談したところ「ササダンゴさんがパワハラされている可能性がある」という返答。そこで事業主である高木大社長にパンダの苦しみを味合わせようと、高木ザ・ジャイアントパンダに改造したという。『ジャイアントプレス』が流れる中、パンダと化した高木こと高木ザ・ジャイアントパンダが登場。パンダを見るにも怖いというササダンゴだが、握手を求めていく。高木が応じたところにアームブリーカーを見舞ったササダンゴだが、高木はヘッドバットからストンピング。さらに左右のハンマーからヘッドバット、ジャイアントプレス。場外に逃げたササダンゴに対し「俺をパンダだと思え!」と叫んだ高木は、ササダンゴは放送席の傍に連れて行くと「高柳さん、こいつを張ってください!」。マスクをめくり、正体に高柳さんがビンタ。リングに戻ると、ササダンゴもラリアットで反撃。しかし高木はコーナーに登る。ここでササダンゴは笹で誘惑。思わず笹に食い付いた高木パンダにラリアット。さらに垂直落下式リーマンショックで3カウント。
勝ったササダンゴは「高木社長…いや、高木ザ・ジャイアントパンダ選手! 今日、俺はDDTに対してパワハラまがいなことやっているとか口走ってしまいました! 今日、俺が勝ったら両国のアンドレザ・ジャイアントパンダ戦を白紙撤回してほしいと言いましたが、実際にこうしてパンダと触れ合うことでパンダという存在をとても身近に感じました! そこまで体、いや人生を張ってくれた高木社長に感謝しています!」と叫ぶと、両国大会でアンドレザと対戦することを承諾した。
【試合後のコメント】
ササダンゴ 札幌の連戦でジャイアントパンダと触れ合ったり、目の当たりにして、勝てるわけないっていうか闘う以前にパンダそのものが怖くなっちゃって。対パンダ恐怖症みたいになっちゃってた中で、今回サイバーエージェントさんの協力で、高木さんをバイオテクノロジーの力でパンダ人間に改造させてもらって。私の対パンダ恐怖症を克服するきっかけとして、高木さんにパンダになってもらったんだけど。パンダを恐れすぎてたというか、パンダも同じ生き物なんだって。この多様化する社会の中ではパンダも人間も一緒だよねって話ですよ。食べるものとか、ちょっとした生活習慣が違うだけで。パンダも人間もプロレスラーもササダンゴも関係ない。あと最後、一個わかったことは、パンダは本当に笹が好きだってことですよね。あらためて、自分が笹の葉で包まれた団子であることを大事に。このコスチュームももともとは笹でできてるので。それとこのアンコ型の体。それがあれば単純にぶつかるだけでアイツをかき乱す、一矢報いる方法があるんじゃないかって。ここからまだ10日近くありますので、一生懸命考えていきたいと思います。
――今回のパンダのサイズ感の違いは問題なく?
ササダンゴ サイズ感の違いも気にならないっすね。なんていうかその、概念ですから、レスラーの大きさって。厳密にはジュニアもヘビーもないじゃないですか。自分より40kgも50kgも小さい選手に僕なんか負けちゃいますし。僕が逆に300kgの選手から3つ取ることなんて概念でしかない。プロレスなんて概念ですよ。ジャイアントパンダも概念。
――タカギザも概念?
ササダンゴ タカギザ・ジャイアントパンダも概念だし。DDTも概念ですよ。プロレスだって概念じゃないですか。本物は一個だけ。強い奴が勝つ、それだけですよ。
第三試合 20分一本勝負
赤井をスリーパーに捉えたプリシラが顔を舐めていく。ベイリーに対して中指を立てた葛西だが、ベイリーはそこに蹴りを見舞うと、左右のステップキック。その場跳び感くーんプレスをかわした葛西はソバット。高梨がラフ殺法を出すと、赤井はエルボーの連打からミドルキック。彰人はベイリーの手を踏んづけるとダブルアーム・スープレックス。ベイリーもミドルキックを返すとイーサンにタッチ。彰人をコーナーに乗せ、アイコノクラズムのように投げ飛ばしたイーサンだが、彰人もヒザへの低空ドロップキックから俵返しでブン投げる。さらに葛西がラリアットでなぎ倒してからリバース・タイガードライバーの体勢に。しかしイーサンが逆にパワーボムの体勢に。赤井が背後から飛び付くが、そのまま葛西をエルボーでなぎ倒すと、葛西の上に赤井をアバランシュホールドで叩き付ける。プリシラが葛西のバックを取ると、葛西は急所蹴り。しかし女性のプリシラには効かず、逆に急所蹴りからバズソーキック。葛西もソバットから延髄斬りを返す。プリシラは赤井にSTOから顔面舐め。「気持ち悪っ!」と怒りのPKを返した赤井はビッグブーツ。プリシラもフロントキックを返す。MAOと高梨はスピーディーな攻防。MAOもハリウッドスタープレスを高梨がかわすと、葛西たちが入ってきてトレイン攻撃。さらに赤井のクロスボディーから高梨がタカタニックを狙ったが、イーサンがカット。ベイリーの前蹴りをイーサンに誤爆させた高梨だが、ベイリーがその場跳びムーンサルト・ニープレス。Moonlight Expressでスカイラブハリケーンを決めると、イーサンがプリシラを肩車して場外にダイブさせる。その間にリング上ではMoonlight Expressが高梨にみちのくトルネード・ドライバーで3カウント。
高木が試合後のMAOを襲撃!
勝ったMAOたちが引き上げようとするが、そこに高木が現れてMAOを襲撃。リング上に投げ込んでスタナーを決めると「おいMAO! 10・21両国な、様々なウエポンを使ってテメーをブチ殺してやる! まずは終わりだ」と言って、持参したプラケースの叩き付けようとする。しかし、どうにか防御したMAOは、逆に高木をみちのくドライバーIIでプラケースに叩き付けると「おい俺は怒ってるよ! 三四郎! ここはDDTなんだ、オマエは賞味期限切れだ!」と、どこかで聞いたことのあるワードを言い放つ。お互いにプラケースの破片を手に睨み合った。
【試合後のコメント】
MAO なんだったんだよ三四郎! まずあの格好からなんだったんだ。意味がわからなすぎる。振り返れば今までのこと全部、意味がわからないよ。あらためまして、意味がわかりません、今年入ってから。意味わかんなかったでしょ、DDT。これがDDTだよ。これがDDTだ、これがめちゃくちゃなDDTだっていうのを、両国で今一度プロレス界に再認識してもらわないと。僕は良くも悪くも最近のDDTはきれいに整っちゃってるなって。もっとデタラメでいい。両国はデタラメにいきます。デタラメに三四郎を決めます。
――賞味期限切れという言葉もありましたが、やはりイデオロギーの闘い?
MAO 神様がそう言えと。神のお告げを聞きましたよ、神なんて信じてないけど(笑)。
アイアンマン王座を松村香織から奪取した荒井優希が、10・28後楽園に参戦決定!
ここでアイアンマンのベルトに関するニュース映像が映し出される。須田亜香里から松村香織とSKFグループ内で王座が移動したが、何とその松村の背後からチョップを見舞い、カカト落としで3カウントを奪った荒井優希が王座を奪取。新王者となった荒井は「次の後楽園に乗り込んでやる!」と宣言。すると実況の村田アナから「臨時GM、どうするんですか?」と言われた甲田臨時GMは村田アナに張り手を見舞うと「SKE? 面白いじゃないですか! カード組みますよ!」とGM権限で荒井優希の参戦を決定した。
第四試合 20分一本勝負
モテモテ軍vsモテない軍全面対抗戦!
※野郎Zボンバー
バチェラージャパンの小柳津林太郎さんと共に入場したモテモテ軍。大石が「俺たちの超大物Xは竹下幸之介だ。モテない軍の超大物Xは用意出来たのか?」と挑発すると、そこに現れたのは何と入江茂弘。観客もこのサプライズを歓迎する中、大乱闘で試合開始。樋口が上野と大石をアイアンクローに捉えると、さらにクロスボディーでなぎ倒す。だが、意気込むアントンが躓いて転倒してしまう。ギブアップする前にごんぎつねを披露するアントンだが、ティンバーランドのブーツを買いに行ったが、ティン○ーランドだったということでサミング。竹下は「ポロリーン」攻撃にからのモテモテバイオニックエルボー。上野は髪の毛をむしる。怒ったアントンは大石に反撃して樋口にタッチ。サイドバスターからカナディアン・バックブリーカーで担いだ樋口だが、大石は辛くも竹下にタッチ。のど輪落としをDDTで切り返した竹下だが、樋口もアバランシュホールドを返して入江にタッチ。「イリエ」コールの中、セントーンを落とした入江はノータッチヘッドバット。竹下もヒザを返すとジャーマンで投げ捨てる。ラリアットは相打ちになると、竹下は上野にタッチ。入江のタッチを大石が阻止すると、上野がミサイルキック。キャメルクラッチから顔面を掻きむしっていく上野だが、ロープに噛みついて脱出した入江。だが、フロッグスプラッシュをかわすと、アントンのバイオニックエルボーから樋口がゴールデン・アームボンバー。そして入江が「モテないボンバー!」と叫んでのビーストボンバーで勝利。
この試合で一番格好よかった人を聞かれた高柳さんの回答は「入江さん」
大石が「試合で勝ったぐらいでモテると思うんじゃねぇぞ!」と言うと、小柳津さんにお食事会について尋ねる。しかし小柳津さんは「申し訳ないですけど、女性陣があまり大石さんはタイプじゃないってことなのでキャンセルさせてもらっていいですか」。それを聞いた樋口が大石に怒りの逆水平チョップ。すると大石は放送席から高柳さんを連れてきて「今日の試合で一番格好よかったのは誰だ?」と尋ねる。すると高柳さんの回答はまさかの「入江さんです」。それを聞いた大石は「こうなったらSKEとDDTの全面戦争だ」と言って高柳さんに襲いかかろうとするが、入江が工事事故タックルで吹っ飛ばして撃退。モテない軍でハイタッチした入江は満面の笑みで高柳さんや小柳津さんと一緒に記念撮影に収まった。すると入江が「せめて握手してもらっていいですか? 左手で。こっちのほうがハートに近いから」と言って手を差し出す。「カッコイイ〜」と握手に応じた高柳さんを打ち上げに誘う入江だが、高柳さんはこのあと握手会があるという。それを聞いた入江は日を改めたいのでLINEを教えてほしいという。「LINEやってない」という高柳さんに、我慢の限界がきてブチ切れた入江だが、ここで小柳津さんが「入江さんみたいなマッチョが好きという女性がいるので、そことの食事会はどうですか?」と助け船。「行きます!」と即答した入江は「人生何があるか分からないですね! 僕が結婚するかもしれないし、モテない軍からいなくなってしまうからもしれないから。そうなったらこのモテない軍、野郎Zは樋口、オマエに託したよ」とリーダー交代宣言。樋口はこれを受諾すると、新リーダーらしく11・14新木場での野郎Zを告知してから「いくぞー! We are 野郎Z!」でその場を締めた。
セミファイナル 20分一本勝負
奥田のセコンドには10・28後楽園大会でHARASHIMAと対戦する青木真也がつく。低いタックルからテイクダウンを奪った奥田だが、HARASHIMAは難なく立ち上がる。バックに回ってグラウンドに引き込んだ奥田だが、HARASHIMAは冷静にサイドからバックに回ってグラウンドコブラ。奥田もサイドにパスするとアームロックを狙うが、腕十字で切り返そうとする。立ち上がり、差し合いから払い腰で投げたHARASHIMAだが、奥田はヒールホールド。HARASHIMAはサイドにパスするが、上体を起こした奥田はパンチ。そこからお互いにアキレス腱固めを仕掛けると、HARASHIMAはクロスヒールホールドにスイッチ。ここで奥田はロープエスケープ。スタンドでパンチの連打でコーナーに追い込んだ奥田は両足で踏みつけると「来いよぉ!」と挑発してからフロントネックロック。だが、持ち上げてコーナーに逆さ吊りにしたHARASHIMAはヒザを連打すると、串刺し状態での蹴り。さらに体重を乗せたストンピングから両腕を持っての踏みつけ攻撃。ファルコンアローから山折りを狙ったが、背後に逃れた奥田はオンブ式スリーパー。だが、背後に倒れて脱出したHARASHIMAはミドルキック。奥田も蹴りを返し、蹴り合いからハイキックが相打ちに。HARASHIMAの張り手にパンチを返した奥田はジャーマン。HARASHIMAもリバースフランケンを返すと、蒼魔刀をブチ込んで3カウント。
HARASHIMAの代理人は竜剛馬改め川邊弁護士! 青木にルールを書面にすることを約束!
ここで青木がリングインし、「奥田、オマエ相変わらず忖度の効いた試合してるな。お疲れ!」と言うと、奥田は「覚えておけよ。でもDDTがスゲーところだって分かったよ。でもこのDDTに入団した以上、引っ掻き回してやるからな」と捨て台詞を吐いて退場。青木から「ルールがまだ出ていないですけど、どうなったでしょうか?」と言われたHARASHIMAが代理人を立てたと言うと、青木は「とにかく返事が遅くて、まるでダメなサラリーマンのようだ」と言うと、「サラリーマンとかが嫌でこういうことやっているんで……そうさ、僕はダメなサラリーマンさ!」と開き直ったHARASHIMAは、代理人である竜剛馬改め川邊弁護士を呼び込む。すると青木は「HARASHIMAさん、やり方が汚いです!」。川邊弁護士は「プロレスルールはこういう曖昧さがいいんですよ。見てれば分かる。分からなかったらここまで浸透しないですよ! 心に伝わるのがプロレスなんですよ!」と力説。青木はタップの数や反則の秒数まで細かく決めるべきだと反論するが、川邊弁護士は小難しいことをまくし立てる。しかし青木が「文章で出して! それが仕事でしょ!」と言われた川邊弁護士は10・28までに和解協議期日を設定し、ルールの明文化することを約束。青木も「グッジョブじゃん! 書面で頼む!」と川邊弁護士を絶賛。裏で日程を決めようと川邊弁護士と青木が引き上げていくと、リング上のHARASHIMAは上野に「この空気どうしよう……」。上野から「アレをやるしか」と言われたHARASHIMAは「10月28日もガッチリ防衛してやるさー! なんでかって? それは鍛えているからだー!」で強引に締めくくった。
【試合後のコメント】
HARASHIMA 奥田選手、言うだけあって強かったですよ、気持ちもあって。やってて楽しかったですね。今回初めてシングルやったけど、これから何回でもいろいろやっていきたい、いい選手だと思いました。入団おめでとうございます。あっ、先生。
竜 ありがとうございました。
HARASHIMA 全部任せたのもあるんですけど、言ってること半分以上わからなかったですね。でもね、ドラマティック・ドリーム・チーム、チームで、みんなで闘える。いい団体だなと思いました。
竜 今日、プロレスの曖昧さに対する支持が観客からされたというのは、HARASHIMA選手がやってきたことの成果だと思います。やってきたことが伝わってるんですよ。このまま、ルールミーティングもこちらに有利なようにグイグイ引っ張っていきますからね。
HARASHIMA 僕は試合をガッチリ頑張ります!
青木 やり方が汚いよ。プロレスで裁判なんてNEWとどっかしか聞いたことないよ。
――このまま細部を詰めていく?
青木 長いよでも。10月28日までに決着しないんじゃない? まさか10月6日にMMA戦を終えて、ちょっとしてこんなことしてると思わなかった。
――ONEで秒殺できてよかった?
青木 仕事が多い。頑張りますよ。
奥田 なんだよ、聞きたいことあんのか? なんもねえだろ。今日は完敗だよ。だけどこんなんじゃ終わんねえ。まあDDTがすげえっていうのはわかった。ここからまた上がってったらいいんだろ。また一からやるだけだ。巌流島チャンピオンってのも過去の話、DDTのてっぺんだけじゃなく、俺はRIZINも見てるからよ。大砂(嵐)でも五味(隆典)でもやらせろよ。楽しみにしとけ、ムチャクチャにしてやるからよ。
メインイベント 20分一本勝負
DAMNATIONはディーノがリングインしたと同時に奇襲攻撃。しかしディーノは遠藤に男色殺法。その間に高尾と平田がドロップキックの相打ち。佐々木がリング下から平田の足をすくって倒すと、DAMNATIONは平田を集中攻撃。大鷲が「ヒラタ」コールを煽ると、平田は遠藤をコルバタで投げ飛ばし、ようやく大鷲にタッチ。ビッグブーツ無双から遠藤と高尾をヘッドシザースで投げ捨てた大鷲は遠藤にのど輪落としを狙う。どうにか防御した遠藤だが、バックを取った大鷲はまさかの男色殺法。「俺ごと掘れ!」と叫ぶ大鷲だが、ディーノは嫌々大鷲のバックからひと突き。しかし、かわした遠藤はオーバーヘッドキック。ならばと平田が入ってするが、遠藤がスパインバスター。さらに高尾との連係攻撃から高尾がトラースキック。平田もエルボーで向かっていくが、高尾はカウンターのエルボー。平田はジャンピングハイからエゴイスト・ドライバーを狙ったが、高尾はリバースDDTで切り返す。しかし平田もその場跳びスライディングキックを返して両者タッチ。Tシャツを脱いだ佐々木はディーノのリップロックをブロックするが、ディーノは男色クローからエクスプロイダー。ファイト一発を踏ん張った佐々木はリップロックも堪えてクロスフェースで切り返す。だが、ディーノの手が股間に伸びる。バックから腰を振っていくディーノ。遠藤と高尾がカットに入ると、佐々木はどうにか正気を保ってトレイン攻撃。合体攻撃でディーノを追い込んでいくDAMNATION。佐々木がコーナーに登ったところで、ディーノが男色クローからのデッドリードライブ。だが、男色ドライバーをジャックナイフ式エビ固めで切り返した佐々木は佐々木式ウラカン・ラナを狙う。ディーノはリバース男色ドライバーで切り返そうとするが、遠藤がカット。平田がコーナーに登っていくが、高尾がレッドミストを噴射。場外に追いやると、遠藤がサスケ・スペシャル。その間にリング上ではディーノがリップロックからファイト一発。しかし佐々木は掟破りの逆リップロックからタイツを脱いで、網タイツ&黒のショートタイツ姿に。その姿でドロップキックを見舞った佐々木はダイビング・エルボードロップ。タイツを戻した佐々木はミスティカ式クロスフェースでギブアップを奪った。
エンディング
「男色ディーノ、テメーのお陰で俺は男色殺法の向こう側に行った!」(佐々木)
佐々木は「おい男色ディーノ、テメーのせいで…いや、テメーのお陰で俺は男色殺法の向こう側に行った! 今の俺は無敵だよ。両国、テメーのベルトは必ず獲りに行く」と言うと、ディーノは「大ちゃん、素直に認めるわ。まさかあなたがそこまでの領域に足を踏み入れるとは。分かったわ! そういうことだったらワタシもワタシの持っているすべての力を稼働して、あなたを叩き潰す! ワタシはこれも、この立っている場所も譲るつもりはない。勝ち取ってみなさい。ワタシもあなたを全力で叩き潰す」と言い返した。カリスマを白い目で見るメンバーに向かって佐々木は「そんな目で俺を見るんじゃない」と言うが、遠藤は「カリスマ、安心してくれ。俺たちはカリスマがそっちの人間だって薄々勘づいていたから」とキッパリ。佐々木は「俺は男色殺法の向こう側に行った。でもアイツがそれだけじゃないのは分かってる。俺は必ずあのベルトを獲る! オマエたちも6人タッグのベルト、必ず守れよ! このDDT、俺たちが中心に立ってこうやって回っていくんだよ! 俺たちがDAMNATIONだ! 俺たちは群れない・媚びない・結婚しない。このマザーアースは俺たちを中心に回ってんだ。行こうぜ、男色殺法の向こう側へ!」で締めくくった。
【試合後のコメント】
ディーノ こんばんは、ディザスターBOXです。
――予想外の展開になりました。
ディーノ 私が予想外だったのは、佐々木大輔が「踏み込んでこられないだろうな」っていうラインを越えてきた。これが凄い誤算で。まさか完全体になるとは。せいぜい慣れる程度で、今までと同じ感じで返してくると思ったらそうじゃなかった。佐々木大輔、ひょっとしたら私生活でも一皮むけたのかもしれない。それくらい想定外、パーフェクト超人になってた。もともとは余裕の範囲内で脅威だって言ってたけど、今日で本当の意味で脅威に変わったわ。あの子は本気で私の位置を狙ってるのかもしれない。食おうとしてる。恐ろしい存在になろうとしてるわ。逆に前哨戦でよかった。本番でこれやられたら危なかった。もうこっからは私もフルスロットルで行くしかないわね。
――残された手立てもある?
ディーノ いろいろ選択肢が出てきて。ひょっとしたら直球を投げたほうがいいんじゃないかと。ここまで駆け引きで有利だったのに、最後でまくられたから。追い込まれた私が放る球、それ(が何か)を突き付けられた気がする。それが何かはまだ言えない。佐々木大輔が恐ろしいことになっているのは確実。でも私は渡さない。これ(ベルト)も私の座も。どうだった? DAMNATION。
大鷲 正直言って、いろんな意味で、いろんなものが拡大してる。
ディーノ 拡張されてるわね。
大鷲 我々もダブル前哨戦ということで、6人タッグのベルトのためにいろいろ探って、今日一つわかったことがある。高尾蒼馬の毒霧、あれは霧の領域を超えてる。ゲリラ豪雨。
ディーノ 毒液よね。
大鷲 あの対策を練らないと、あと2週間。
ディーノ DAMNATIONというチームは、性的快楽を共有する集団のような気がしてきた。そういう意味で怖いわ。どんどん拡張されてるから。なんでも入れられる器になりつつある。
平田 高尾くんさんですよ高尾くんさん。やってくれましたね。僕はなんだかんだ、高尾くんさんがDAMNATION入っても仲良しの、熱い試合ができるんじゃないかと思ってましたけど。やってくれましたよ。ムカつきましたよさすがに。俺のこの白いコスチュームを……取れないようにしやがって。そしてな……。
ディーノ 言ってやれ!
大鷲 言ってやれオラ!
平田 SNSにやんや言って、熱い気持ちをツイートしてくれてるみたいだけど、ごめんな。高尾蒼馬!
ディーノ 遠藤は?
平田 遠藤、君の気持ちには応えられない。高尾蒼馬!
ディーノ しか見えないってことね。もう平田さんの怒りに火がついてしまった。
大鷲 DDTの赤鬼と化してるからな。
ディーノ もう潰すしかないな!
大鷲 最後、熱い気持ちぶつけろ!
平田 あのね、夏ぐらいから高尾蒼馬、一度もやられたことないんですよ。その連勝記録、このGO HIRATAが奇跡を起こして止めてやりますから。くんさん! 覚えてなさい!
ディーノ はい、ありがとう。
佐々木 おい男色ディーノ、てめえなんか賞味期限切れだこの野郎! 人間、誰だって隠してることはあるだろ。でもな、両国のメインに勝つにはすべてをさらけ出して、すべてを乗り越える。それが両国のメインで勝つ男だ。ポーリーも履いてんだろ?
ポーリー ふははは!
佐々木 (遠藤、高尾に)なんか言ってやれ。
遠藤 カリスマ、隠してたつもりなんですか?
佐々木 隠してたよ! 隠してたから今日、リング上で見せて凄く気持ちいいんだよ。
ポーリー ふははは!
遠藤 そんな隠してる感じも……。
佐々木 ふだん家でしか履いてないぞ。
遠藤 履いてる履いてないじゃなくて、そっちの人間なのかなって。
高尾 にじみ出てたよね。
佐々木 いいから自分たちのコメントしろ。
遠藤 自分のコメントなんかねえよ。なんだよアイツら。なんて言ってた?
――平田選手は高尾選手しか見ていないと。
遠藤 俺とやると負けるから? そういうことでしょ。それだけ? それは6人タッグの試合としてどうなんだ? 敵は3人いるんだぞ。あとは何か言ってたか。
――高尾選手の毒霧は霧じゃなく毒液だと。
高尾 俺には見えないから分かんない。まあうちらが勝つのは当たり前なんだけど、せっかくなんで全力でいってやろうかなと。
遠藤 ちょっとは緊張感もってほしいな、俺たちとやることに対して。なんもねえだろ、無だろアイツら。ジャンケンで挑戦者決めて。大して俺たちに思い入れもねえだろ。なんも言ってこねえじゃねえか。やる気がねえならやめちまえよ。
佐々木 怒ってるな。質問は! 質問がねえならやめちまえ!
――今日はかなり手応えが?
佐々木 手応えしかないだろ。手応え以外、何がある?
――ベルト奪取が確信になりましたか。
佐々木 確信だな。見えただろ、おまえだって。(カメラが)近いよ!
遠藤 その状態でよくドロップキック打てましたね。
佐々木 天才だからな。質問は!
――ディーノ選手は、佐々木選手がベルトだけでなくディーノ選手のポジションも狙ってるんじゃないかと言っていました。
佐々木 そんなよくわかんないこと考えてるわけないだろ。勝ってから決めるんだ、それは。質問は!
――映画の「スクリーム」はお好きですか?
佐々木 見たことない!
――パンツの柄ですが。
佐々木 (カメラマンに)人のちんちんを撮るんじゃない! もういいか!
――網タイツの効果は?
佐々木 ほどよい締め付けが圧迫、コンプレッション効果を生むんだ。足の動きがよくなる。
――前からしていた?
佐々木 家でしかしてないよ。お前もしてんだろ、本当は! 質問は! もういいだろ!
遠藤 全員、網タイツ履いてんだよ!
――今日は間近でプロレスをご覧になって、いかがでしたか。
高柳 目の前で繰り広げられる闘いがあまりにも……臨場感もなんですけど、凄い笑えるところもありながら、息をのむような、声が出せないシーンもあって、あっという間でした。楽しかったです。
――インパクトのある選手や試合は?
高柳 途中で自分がリングに上がるとは思わなかったので(笑)。でもあの試合(モテモテ軍vsモテない軍)は笑いもたくさんあって。カッコよかったのは入江さんです。そこは曲げずに。1試合目にも出てたじゃないですか。モテない軍、めちゃくちゃカッコよかったです。いい匂いしました。
――いい写真は撮れましたか?
高柳 たくさん撮れました。男色ディーノさんがキスされるシーンとかも(笑)。いつもする側がされてるっていう。載せようかは迷ってます。あとササダンゴさんの素顔も撮れました。ビンタさせてもらって、試合に参加させてもらったみたいな気持ちになりました。
――SKE内でのアイアンマン王座移動もありました。荒井優希さんが後楽園大会参戦ということですが。
高柳 大丈夫ですかね? ちょっと心配ですけど、後輩なので。私も一回、闘ったことがあって。カカト落としが凄い強い子なので、決めてきてほしいです。
――バブリー荒井として参戦すれば強い?
高柳 どうなんでしょうね。でも頼もしい後輩なので。プロレスといえば松井珠理奈みたいなところがありますけど、試合でしっかり爪痕を残せるのはこのチャンスが初めてかもしれないので。しっかり爪痕残してほしいですね。