前説
ディーノ戦に向け不安しかない“アレ”の岡谷がオープニングコール!
今林久弥アシスタントプロデューサー、井上マイクリングアナウンサーがリングに登場、観戦にあたっての諸注意、本日の全対戦カード、見どころを紹介。そして本日ディーノとのシングルの臨む岡谷を呼び込む。異様に硬い表情の岡谷がリングに上ると、今林APも戸惑う。岡谷が「あの……このカード組んだの誰ですか? 何かちょっと早いような気がするんですよね。まだアレなんですよ……アレなんですよ!」と言うと、今林APが「あっ! アレか、19歳だもんな、まだアレだよな! 高校卒業してすぐ上京して入門してるんだからそういう機会もないもんな。アレだよな。大丈夫大丈夫、その辺ディーノもわかってるから。ちゃんとアレならアレで優しくやってくれるから。任せりゃいいから、あいつ40過ぎのオッサンなんだから。その辺ちゃんと心得てくれてるから」と岡谷を諭す。お客さんの拍手での後押しを受け、渋々岡谷が「じゃ、頑張ります……。DDT、板橋グリーンホール大会スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
オープニングマッチ 30分一本勝負
高尾と大石で開始のゴング。大石が腕を取るも高尾は髪を掴んでペースを渡さず。大石が横十字で押さえ込んでいくも高尾はすぐ返す。ポーリーと渡瀬に両者タッチ。ポーリーが笑みを浮かべながらグラウンドで渡瀬を圧倒すると、ポーリーはさらにショルダータックルで渡瀬を吹っ飛ばす。ポーリーから高尾に代わっても、渡瀬を圧倒。しかし渡瀬が低空ドロップキックを決めて逆転し、大石に繋ぐ。しかし大石がロープに走ったところで場外のポーリーが足を引っ張り、そこから場外でポーリーが大石を蹂躙。一気に大石が代わる代わるDAMNATIONから集中攻撃を浴びる。大石がようやくポーリーのランニング・ボディプレスを自爆させると、渡瀬にタッチ。渡瀬が果敢にポーリーに向かって行く。ポーリーの顔面に低空ドロップキックを決め、さらにポーリーをブレーンバスターで投げ切る。カウント2。渡瀬がコーナーに上るが、ポーリーはデッドリードライブからボディプレス。カウント2。高尾に代わると、高尾はセカンドからのダイビング・フットスタンプを決めるもカウントは2。ポーリーが大石に突っ込み、DAMNATIONの2人がトレイン攻撃から合体攻撃。ここはカウント2で大石がカット。高尾のジントニック狙いは耐えた渡瀬、大石の援護を受けて顔面にジャンピングハイキックを決める。さらに大石の前方回転雪崩式スタナーから、渡瀬がセグウェイ。カウント2。大石と渡瀬が2人がかりでポーリーを投げ切ると、渡瀬は高尾にバックドロップ狙い。しかしこれを高尾が空中で体を入れ替えて押しつぶすと、ラ・マヒストラルへ。カウント2で渡瀬が返すと、そのまま公認エンドレスワルツへ。何度も肩を上げる渡瀬だが、ガッチリ押さえ込まれると渡瀬も返せず3カウント。
第二試合 30分一本勝負
彰人の入場後、『TOKYO GO!』が流れるも、Tシャツ姿の平田がリングに駆け込み踊らずに気合のアピール。彰人は「平田さん! おかしいでしょ! あなたいつも入場で踊ってるところを僕が奇襲して、優位な方に進めるっていつもの感じあるじゃないですか! なぜ今日踊らないんですか!」と戸惑いのマイク。すると平田は「彰人さん、俺止まんねぇんすよ。この対戦カードが決まってから、あの頃の若手通信のあの熱い気持ちがが止まんないんすよ! そんで、僕思ったんです。今のファンの人って僕がちょっとレスリング出来ることや、ブレーンバスターくらいなら出来るって誰も知らないと思うんですよ! かつてあの髙橋広夢(現:高橋ヒロム)とかとやりあっていたあの頃を誰も知らないんですよ!」と言うと、彰人は「それで(髙橋広夢が)初勝利を挙げたけど、Wikipediaには一切載ってないっていうそういう情報ね!」と補足情報。平田は「あいつのWikipediaには一切平田の文字はありません……。悔しかったです! だから今日はあの頃を思い出して、熱い魂と魂のぶつかり合い、今日どうかよろしくお願いします!」と頭を下げる。すると彰人は「その心意気買った!」と2人の意思が通じ合った様子。開始のゴングが鳴ると平田は気合の雄叫び。ロックアップから始まり腕の取り合い。彰人も思わず「真面目ですね!」と声が出る。レスリングの攻防からブリッジの掛け合い、手四つの攻防。彰人が逆さ抑え込みを見せれば、耐えた平田はドロップキック。手に汗握る攻防が繰り広げられる。平田がコブラツイストで捕らえると抜け出した彰人がグラウンドで変則的な足関節で捕らえる。平田は気合のロープエスケープ。彰人は「真面目ですね……」とつぶやく。両者エルボー合戦から、平田は変形STFで捕らえる。彰人はロープに逃げる。再びスタンドの攻防となりブレーンバスターの体勢になると彰人が「もらった!」と叫ぶも、平田はブレーンバスターで投げ切る。そして彰人を起立させると、突如平田は手刀。彰人はダウン。さらに木曽レフェリーにまでも手刀。平田は「俺からダンスを取ったらただの一般人じゃねーか馬鹿野郎! 俺が後入場だったらみぞおち当たりドンてされて、どうせ踊れねぇんだよ。だったら邪魔な要因を排除すればいい……! それではみなさんお待たせしました、第二試合の始まりです!」と不敵な笑みを浮かべ、平田メガネを装着。『TOKYO GO!』流れるも、踊り始める前に彰人がカット。彰人は「平田さん一個忘れてますよ、僕も踊れるんですよ!」と言うとはっとした平田は「@しまった……アレってことか? 地方で散々闘った、GOvsパラパラ、正真正銘のタイマン勝負、今日決着つけてやる! 板橋のみなさん、歴史の瞬間の立会人です(会場拍手)。いくぞ!」と言って、2人揃って平田メガネを装着。平田がGO!ダンスで優位に立つも、彰人は得意のパラパラで圧倒。結果サビでは2人揃ってパラパラ。木曽レフェリーが割って入るが、木曽レフェリーも平田メガネを装着。3人でパラパラを踊る。踊り終えたところで平田が彰人に握手を求めると、その手を捕らえた彰人が一気にゴライアス・バードイーター。平田はすぐさまギブアップ。GOvsパラパラの最終決戦はパラパラに軍配が上がった。
第三試合 30分一本勝負
ディーノの入場前に「男色ディーノ選手は我慢しております。特にリング上の岡谷選手はお気を付けください」のアナウンス。花道ではなく会場の入り口から現れたディーノは岡谷の背後から近寄る。岡谷はとっさに逃げる。岡谷は「これだから嫌なんですよ……」と早くも心が折れかけている。開始のゴングと同時にいきなり前転するように岡谷の足を捕らえ、グラウンドを引きずり込むと、岡谷のタイツの中に手を突っ込むなど身体をむさぼるように触りまくる。ディーノがグラウンドでコブラツイストのように身体を捕らえると、再び身体を触りまくる。ディーノが何度もカバーするのを岡谷が返すと、タイツを直している隙に三度グラウンドに持ち込まれディーノにまさぐられてしまう。ディーノはさらに男色ナイトメア。カウント2で何とか返す。さらにディーノは男色ナイトメア4Kを敢行。これも岡谷がカウント2で返す。するとディーノは「4Kでダメなら8Kじゃ!」とコーナーに上るが、岡谷が阻止。ディーノがロープに股間を打ち付けてしまう。岡谷はランニング・ネックブリーカーで一矢報いるも、ディーノが股間を触ってカウント2。セコンドの大石から「恥ずかしがるな!」と声が飛ぶ。岡谷は串刺しエルボーからブルドック狙いも、ディーノがスウィート♂チンからシャイニング式のあてがい。カウント2。ここでディーノはタイツを脱がし、岡谷はアンダータイツ一丁になってしまう。ディーノが「終わって欲しいか?」と言いながら、ファイト一発。しかし男色ドライバーを耐えた岡谷はエルボー連打。さらにノーザンライト・ライト・スープレックス・ホールドを決めるもアンダータイツの恥ずかしさに耐えきれず自らフォールを解除してしまう。そして落ちていたコスチュームを履きなおす。するとここで怒りの大石が「馬鹿野郎、岡谷! 何やってんだ! リング上は恥ずかしいとか悲しいとかつらいとか、そういう感情をさらけ出す場所だろ! 何を恥ずかしいとか言ってんだよ! そんな気持ち持ってたらな、DDTのトップになります? なれるわけねぇだろ! やってみろ!」と激怒。しかし岡谷は「僕には出来ない!」と態度を変えず。すると大石が「そうかよ! これでリング上で一番恥ずかしいのはこの俺だ!」とアンダータイツ姿になってエプロンに立つ。大石が「これでもやんねぇのか?」と言うと、それを見た岡谷は「やってやりますよ!」と言いながら自らアンダータイツ一丁になり、串刺しエルボーからランニング・ブルドッグ。カウント2。ここで岡谷が「大石さん! あなたさっきレスラーは全部さらけ出すって言ってましたよね? じゃ僕がここで全部さらけ出しますよ!」と言ってアンダータイツまでも下ろそうとする。ここで松井レフェリーが慌てて止めに入ると、岡谷は松井レフェリーを振り払って大石に衝突させてしまう。すると背後から忍び寄ったディーノが急所打ちからゲイ道クラッチ。これが決まると岡谷も返せず3カウント。
第四試合 30分一本勝負
なぜか試合前に異様にバチバチ意識し合うクリスと中村。納谷とHARASHIMAで開始のゴング。HARASHIMAがグラウンドで納谷をコントロールしようとすれば、納谷も懸命にグラウンドでついていく。HARASHIMAがロープに追い込み、大鷲に代わると大鷲はクリスを指名。大鷲が「ルチャマスター、ウルティモ・ドラゴンの血を色濃く継いでいる俺とルチャリブレが出来るのはラッキーだ」と言い、アントンが通訳するとクリスは「ホント?」と笑う。そして大鷲とクリスがスピーディなルチャの攻防を見せると会場は拍手喝采。満足した両者はアントンと中村にタッチ。中村がアームドラッグで投げ捨てると、途端にアントンが腰砕け。心配する中村にアントンはタイムと見せかけてのタイム突き。さらに倒れた中村に突き刺すタイムアタック。ここから赤コーナーサイドが中村を代わる代わる捕まえる展開に。会場の拍手を受けて中村はポップアップ式のドロップキックで逆転し、大鷲にタッチ。大鷲がクリスを蹴散らすと、納谷に強烈なチョップ。納谷がエルボーを返すと、チョップとエルボーの打ち合いに。納谷がミドルキックを放てば大鷲はビッグブーツ。納谷がタックルで倒してクリスにタッチ。クリスに大鷲がビッグブーツを叩き込みHARASHIMAに代わる。HARASHIMAがスワンダイブのボディアタックで飛び込み、カウント2。強烈なミドルキックとチョップの打ち合い。HARASHIMAがジャンピングハイキックからファルコンアローを狙うが、クリスが垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。両者ダウン。アントンと中村にダブルタッチし、両者飛び込むがここでアントンがまさかの転倒。ここでマイクを要求し、膝の負傷を告白。ギブアップの前に創作昔話『ごんぎつね』の朗読を懇願。結果とんぼではなく下ネタ。アントンがサミングを狙うが、中村は頭で迎撃すると、スキンヘッドで滑ってアントンが自らにサミングしてしまう。中村が丸め込むと、クリスと納谷が慌ててカット。大鷲をクリス、HARASHIMAが納谷を排除し、3人がトレイン攻撃。HARASHIMAと大鷲が連係を見せ、中村がスワンダイブ式ミサイルキックでカバーもカウント2。大鷲とHARASHIMAがクリスとアントンを衝突させようとするも、クリスがうまく飛び越え回避。アントンとクリスがお返しでHARASHIMAと大鷲を衝突させようとすると、2人とも飛び越えようとして衝突。赤コーナー3人がナックル連打から同時にバイオニックエルボーを発射。HARASHIMAと大鷲を排除すると、クリスと納谷が2m級の超高層のダブルブレーンバスターで中村をマットに叩き付ける。そこにアントンがダイビング・フィストドロップを投下すると中村も返せず3カウント。
勝利したアントンがマイクを持つと「こんばんは!……そうか言えないのか。クリス、納谷君、センキューベリマッチ、アンド、ハッピーニューイヤー(?)みなさん、私今月末にまたEXTREME級のベルトに挑戦します! 勝てる気しかしていない! なぜなら、私が勝てば面白いからです! 今日の俺たちを忘れないでくれ! とんぼじゃなくてち●ぽだおじさん! 秋が来たらこの歌を思い出してくれ! わかったか! じゃ、最後にいつものやつやって締めますんで!」と言って、クリスと納谷と共に「1、2、3、4!」で締めくくった。
セミファイナル 30分一本勝負
ノーチラスvsEruption!
※フロッグスプラッシュ
KO-Dタッグ王者とKO-D6人タッグ王者による一戦。吉村と赤井の2人で開始のゴング。ロックアップも吉村が簡単にロープに押し込む。怒りの赤井はビッグブーツを連発するが、吉村は意に介さずタックルで倒していく。赤井がPKを蹴りこむが、吉村はチョップ一発で黙らせると、上野が飛び込み合体のギロチンドロップを落とす。樋口が救出に入るも、同士討ちさせられ、ピンチを脱せず。ノーチラスの2人に代わる代わる赤井が捕まる展開となる。窮地の赤井はミドルキックを放っていくが、吉村という壁の前に逆転にはいたらず。赤井が追い込まれる展開が続くが、上野にブレーンバスターを決め逆転に成功。樋口に代わる。上野から吉村に代わると強烈なタックル合戦。樋口が串刺しラリアットからアバランシュホールドで叩き付ける。すると吉村が強烈なチョップを放つと、樋口も強烈なチョップを返し、チョップ合戦。樋口が打ち勝ちパワーボムの体勢に入るも、吉村がリバース。ラリアットが相打ち、しかし突っ込む樋口に吉村が払い腰。上野に代わる。上野はおっぴろげアタックからブリザード・スープレックス狙いも、樋口が耐えると、背面へのおっぴろげアタック。上野がコーナーからダイブすると樋口はノド輪で捕まえる。脱出した上野だが、改めてノド輪で捕まえられるとチョークスラム。赤井に代わり、ダイビング・ボディアタックで飛び込む。背中へのサッカーボールキックを打ち込みカウント2。しかし上野はバックブリーカーで逆転し、逆エビ固めで絞り上げる。樋口がチョップでカット。上野に2vs1の状況を作るもm吉村が飛び込み2人まとめて串刺しラリアット。樋口を排除すると、赤井にダブルのバックドロップ。カウントは2。上野がWRを狙うと、赤井は脱出。強烈なミドルキックを連打。打撃のラッシュから追撃を狙うも、カウンターで上野が裏投げ。カウント2で赤井が返す。突っ込む上野をかわした赤井は串刺しのビッグブーツからサッキーカッター。樋口がエプロンからロープを使ってのエルボードロップでフォロー。そこに赤井が新人賞を叩き込むもカウント2で吉村がカット。赤井がケツァル・コアトル狙いも、上野が途中で耐える。エルボーとビッグブーツの打ち合いから上野がドロップキック。続けざまにブリザード・スープレックス・ホールドを決めるもカウント2で赤井が何とか返す。ならばと上野がフロッグ・スプラッシュを投下すると赤井も返せず3カウント。
勝利した上野が皮肉満載の陰湿マイクでKO-D6人タッグ挑戦を要求!
上野がマイクを持つと「Eruptionのお二人、試合では初めまして。どうでしょうこの板橋の大会で、KO-Dタッグ王者の僕たちにタッグで負けた感想はいかがでしょうか? 我々に挑んでいただいて、負けた感想はいかがでしょうか? あっ、すみません、6人タッグ王者なんで挑むとか言われたくなかったですね。失礼しました。そんなことで、6人タッグのベルト挑戦させていただいてもいいですか? あっ、すみません、今坂口さんがいないから決めること出来ないですよね。決めること出来ないならどうぞお帰りください。今日はありがとうございました」と言うと樋口がにじり寄りマイクを持つが、赤井が制し、Eruptionの2人は何も言うことなく退場。上野が若干引き気味の吉村にマイクを渡そうとするも吉村は「大丈夫です……」と言うと、上野は「吉村君もあの人たちに言うこと無いそうです。まぁ、挑むだの挑まれるだの、そんなことはSNSで書いたってしょうがないんで。僕たちが勝ててよかったです。僕たちの防衛戦が9月27日イギリス人2人決まってますんでそこに一直線に向かって頑張りたいと思います。みなさん、応援よろしくお願いします!」と締めた。
【試合後のコメント】
赤井 最初の発端はTwitterのDDT公式が言った挑むとかそういう言葉だったんですけど、試合前Twitterで書いたんですが6人タッグのカードとかでも、タイトルマッチなのにメインじゃなかったり下の方だったりっていうのもあって。自分は試合順て気にならないんですけど、ちょっとそういうので気になるようになっちゃって。今日で結果で見せてやろうと思ったんですけど、自分が試合で負けちゃいました。今日ノーチラスは強かったです。けど、うちらも結果負けたんですけど、負けてないと思ってますし。私らも6人タッグのチャンピオンなんで、上野選手がああいうふうに言ってましたが、私たちは坂口さんがいないから決めれないんじゃなくて、私たち2人Eruptionのメンバーなんで、私たちがこうしたいって言ったら坂口さんは絶対に背中を押して力になってくれると思うんで。
樋口 あの2人、タッグチャンピオンということで強かったです。ただね、ちょっとね、いらんことを随分言って来たなと。元々は会社がKO-D6人タッグをコケにしてる……コケにしてるかどうかわかんない部分があったんで。腹が立った部分があったんですけどね。自分らが負けたから仕方ないかもしれないですけど。コケにされて、面白いと。こっちもこっちで火は付いたんで、赤井さんにも。
赤井 色んな悔しい思いもいっぱいして来たんで、今日くらいのことなんか平気なんで。次別にあの子が6人タッグ獲れんじゃん、みたいな舐めたこと言ってたんですけど、全然だったら今日もベルト懸けなよって思いましたね。そうやって口だけのところとか、典型的な嫌な関西人だなと思いました。全然うちら的にはいつでもやってやるし。
樋口 あっちが言って来るなら6人タッグベルトいつでも懸けますんで。まぁ今日は負けてしまったんで、それは素直に受け止めようと思います。
赤井 今日の痛みはジンジンしてまだ残ってるんで、この痛みを感じつつどうやったら次いけるのかって、これで別にへこたれたりとか落ちたりしないんで。今一番むかつく人は自分自身なんで。これを糧に何でもやってやります。
上野 今日は板橋大会、ノーチラスにEruptionが挑むという形になったんですけど、Eruptionは非常に挑むとか挑まれるとかが嫌なのかわからないですけど、挑むとか書かれたくらいであんなSNSで書くとか意外と先進的な人たちみたいだなーと思ってたんですけど、結果的にそんなん書かれたことが嫌とかじゃなくて試合は結果も大事なんで。今日は我々が勝ちましたし、6人タッグの挑戦を申し込んだんですけど、残念ながら坂口さんがいないということで、決定されることなく終わってしまいました。我々はいつでも6人タッグ、DISASTER BOX、HARASHIMAさんもいます、大鷲さんもいます、丸藤さんも……丸藤さんもいるね!
吉村 確かに(笑)
上野 平田さんもいますし。いつでも坂口さんも呼んでいただいて、決めていただけたらなーって思います。でも僕たちには9月27日にすでに決まってますから。チーム遠路はるばるとチーム大阪で。
吉村 チーム遠路はるばる(笑)
上野 我々今はこのタッグ、イギリス人タッグに防衛することだけを考えていきたいなーって思います。
――赤井選手が上野選手のことを嫌な関西人の典型と言っていましたが?
上野 嫌な人間の典型はわかりますけど、それは関西人に失礼ですよね? じゃ赤井さんは良い関西人なのかって。良い関西人って何なのかって思いますけど。どうも悪い関西人です!
吉村 (笑)
―――嫌なことを言ってるつもりは無い?
上野 嫌なこと言ってるつもりはありますよ! でも、嫌な関西人がこんな人だって言ってると、嫌な関西人の人はこんな陰湿じゃないぞって言ってくるとは思います。我ながら陰湿だと思います。
――Eruptionが嫌いなんですか?
上野 別に好きでも嫌いでもないです。
――……(押し黙る)
上野 えっ!?(笑)
――嫌いだから挑発というか、おちょくった感じになるのかと……。
上野 そういうわけじゃなくて!
吉村 遠藤さんとやってた時も板橋でまくし立ててたんじゃない?
上野 遠藤さんの時は、そんなに勝ってないのに、俺の方が圧勝だっておかしいでしょ?
吉村 はい……。
上野 今日は俺らはなんも言うてない! 会社が挑むって言うて、挑むってなんか俺たち6人タッグ王者やのに、って拗ねてるんで、別に我々はタッグ王者なんで。あの人たちは中華料理のトップかもしれないけど、我々はイタリアンのトップなんで。今日はイタリアンの試合だったんで。
吉村 またややこしいな……イタリアとかイギリスとか……。
上野 そんなことにジグジグこだわってんじゃねぇよっていう。ジグジグこだわってる人見てたらチクチク言いたくなっちゃいました。あっ、また嫌なこと言っちゃった!
吉村 典型やわ(笑)
上野 どちらかというと好きです(笑)
吉村 まとめた!(笑)
――6人に挑戦するとしたらメンバーは誰でもいけるって感じですか?
上野 そうですね、ちょっと我々も大鷲さんに聞いてみないと。決定権無いんで。
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メインイベント 30分一本勝負
遠藤と竹下で試合はスタート。遠藤がロックアップで押し込むと、クリーンブレイク。竹下がヘッドロックからタックル、そこから一気にギアが上がり、遠藤はオーバーヘッドキック、竹下はザーヒーを狙い合うも互いにかわす。佐々木と勝俣にタッチ。佐々木がサミングや髪を掴み試合を優位に運ぶ。勝俣のドロップキックを自爆させると、遠藤が飛び込み佐々木と2人で連係を狙うも、佐々木のバックエルボーが遠藤に誤爆。これを機にALL OUTの2人から佐々木が集中攻撃を浴びることになってしまう。佐々木の捕まる時間が長くなるが、遠藤が飛び込みまたも誤爆しかけるも、今度はしっかり連係を決め窮地を脱する。勝俣を場外に追いやり佐々木が勝俣を鉄柱に叩き付ける。ここから一転して勝俣追い込まれる状況に。DAMNATIONが代わる代わる勝俣を捕まえる。勝俣が遠藤をウラカンラナでコーナーに叩き付けると、竹下にタッチ。竹下が遠藤を高いショルダースルーで叩き付ける。さらにフライング・ラリアットからカバーもカウント2。竹下のブルーサンダー狙いから、遠藤は投げで返すが、竹下もヘッドシザースで返す。遠藤は横十字で押さえ込む。竹下が返すと遠藤が前転からのフォアアーム狙い。しかし竹下はラリアットで迎撃。竹下が垂直落下式ブレーンバスターで突き刺すもカウント2。竹下がバックを取るが遠藤は脱出し、スワンダイブ式フォアアームを決める。代わった佐々木がダイビング・ラリアットで突っ込むと、ドラゴンスクリューから顔面へのドロップキック。佐々木がラリアットで向かって行くも竹下は倒れず。ラリアットが何度も相打ち。佐々木がスピアで突っ込むも、耐えた竹下はブレーンバスターで抱え上げる。すると佐々木はフロント・ネックロックで捕獲。勝俣が慌ててカットに飛び込む。動きの鈍くなった竹下に佐々木はスピア。2発目は竹下が回避。佐々木がコルバタで飛び付くも竹下がフェースバスターで叩き付ける。そこに勝俣が飛び付いてのXファクターはカウント2。さらに勝俣は佐々木にアウフグース。カウント2で佐々木が返す。カウンターで佐々木が横十字固めで飛び付く。勝俣がカバーを返すとそのままクロス・フェースロックへ。勝俣が押さえ込むもカウント2。佐々木と遠藤が勝俣にケブラドーラ・コンヒーロ2連発から、佐々木が変形みちのくドライバー、遠藤がその場飛びシューティングスター・プレスの波状攻撃。これはカウント2で竹下がカット。佐々木が勝俣にダイビング・エルボー、竹下がザーヒーでカットに飛び込むも、佐々木はキャッチ。佐々木と竹下がやり合う中、救援で飛び込んだ遠藤のハンドスプリング・オーバーヘッドキックが佐々木に誤爆。竹下が佐々木にラリアット。遠藤が竹下と勝俣に2人まとめておバーバーヘッドキックを見舞う。遠藤が勝俣を旋回式トーチャラック・ボムで捕らえるが、回転しながら勝俣がカナディアン・デストロイヤーで切り返し遠藤を突き刺す。竹下が遠藤を排除。佐々木に竹下と勝俣がザーヒーとトラースキックの同時発射。カウント2で佐々木が返す。勝俣は¡Hasta la vista!狙うが、佐々木が丸め込み。カウント2。勝俣のトラースキックをキャッチした佐々木が丸め込むがそのまま回転して勝俣がフットスタンプ。続けて勝俣がストゥーカスプラッシュを放つも自爆。そこに遠藤がスワンダイブ式450°で飛び込む。すかさず佐々木がクロス・フェースロックで捕獲。勝俣がロープに手を近づくが、佐々木が後転してリング中央に戻すと勝俣もギブアップ。
エンディング
誤爆続きもDAMNATIONが勝利を納め佐々木は「大田区ではな1億倍くらい絶好調だ! ラッセといえば絶好調!」
佐々木がマイクを持ち「オイ、テツヤ! てめぇが俺を指名してから、あの日から俺は10倍絶好調だ。お前の誤爆なんか今の俺にはなんともない。来週の名古屋、来週には100倍になってる。でな大田区ではな1億倍くらい絶好調だ。いいか、ラッセといえば絶好調だ!」と言うと、遠藤が「オッケーカリスマ、あんたが今絶好調なのはビンビン伝わってきたよ。大田区、何倍でもいい、2倍でも、10倍でも、100倍でも、何倍でもいいよ。今のままじゃ俺には敵わないからよ。大田区までにもっと仕上げてください」と面と向かって言い切る。すると佐々木は「随分上から言えるようになったな? もっかい言うぞ、ラッセといえば絶好調だ! 俺の全盛期は明日だ! わかったか!……というわけで、11月3日大田区ではよ、1億倍絶好調だ、この俺といつも通りの遠藤哲哉、どっちが勝つか、お客さんにはわかりますよね?(会場困る)返事がない!(遠藤「言いづらいんだよ」)返事がない! もういい勝手にしろ! いいか、俺たちがDAMNATIONだ! 俺たちは、群れない、媚びない、誤爆なんか気にしない、男の中の男! このマザーアースは俺たちDAMNATION中心に回ってるんだ、覚えとけ!」と大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
佐々木 リング上で見せた通り、ラッセといえば絶好調。今の俺には隙が無いかもしれないぞ。
ここで背後の幕が落ちてしまうと、佐々木が拾ってその場に叩き付ける。
佐々木 俺のコメントの邪魔するんじゃねぇ! この野郎!
遠藤 狙われてるんですよ。背後から。
佐々木 ゴットファザーみたいだな。なっか言ってみろ!
遠藤 リング上でも言ったように、今のあなたじゃ俺には敵わないんで。10倍、100倍、1000倍、1億倍?
佐々木 あぁ、1億倍だよ。
遠藤 何倍でもいいんで。大田区までに仕上げて来てください。それとリング上でラッセさんのこと言った時の手応えはどうだったんですか?
佐々木 100点満点だろ。
遠藤 100点満点ですか……。
佐々木 俺はラッセのファンだからよ。あんまりイジるな、ラッセを。
遠藤 (笑)ラッセさんをイジってるわけじゃないです!
佐々木 質問あんのか?
――遠藤選手、今のままでは勝てないというのは今日の試合を見てそう感じたということですか?
遠藤 まぁ今日の試合を見てもそうだし、途中なんか俺のことを殴りましたよね?
佐々木 殴っちゃいない……。
遠藤 なんかガツンと来たんですけど。
佐々木 当たっただけだ。
遠藤 唇をちょっと噛んじまいましたよ。
佐々木 俺も蹴られたぞ。
遠藤 蹴りましたっけ?
佐々木 でも俺はそんな小さいこと気にする男じゃない。俺たちは男の中の男。そんな誤爆とか小さいことは気にしない。気にすんじゃねぇ!
遠藤 いやいや気にはしてないんすけど。カリスマの攻撃をくらって、やっぱり大したことないなって思っちゃったフシがね。今日あったんで。
佐々木 質問は!
――今日タッグを組んで大田区を意識するっていう部分は強かったですか?
佐々木 俺は全然……まだ9月だし。11月2日くらいにならないと意識出来ないから。
遠藤 俺はもうカリスマのコンディション待ちみたいなところがありますね。俺はもう今のままで勝てると思ってますから。
――もっと絶好調にならないと厳しい?
遠藤 そうですね。今日も最後俺のおかげみたいなもんすよね? そうでもない?
佐々木 俺はラッセと公開練習してくる。
遠藤 みちのく行って?
佐々木 あぁ。それでいいだろ!
――誤爆がいつもより多かったように思いますが?
遠藤 いつもあんなもんですよ。
佐々木 いつももっと多いだろ。
遠藤 プライベートでも誤爆しまくってるし。
佐々木 いつもだったら殺してやろうと思うけどな。俺は今大田区、男の中の男決定戦に向けてそんな細かいことは気にしない。
――今はあくまで正々堂々当日勝負をしたいと?
佐々木 その通りだ! 取材しに来い!
遠藤 まぁ来るとは思いますけど!
佐々木 もういいだろ! まだ喋り足んねぇのか?
遠藤 もういいです!
佐々木 取材しに行くぞ!
竹下 僕から言えることは一つ、負けたけど絶好調です!
勝俣 僕もです、負けたけど絶好調です!
竹下 調子がいいから勝てるというわけではないのは当たり前なんだけども、俺らが今やってることは間違ってないと思うから、そのうち結果が付いてくると思うし。それを今試してる段階やと思う。ここで負けたからって別のことしようと思ったら、いつまでも正解がわからへんままになってしまうから。
勝俣 ブレちゃうからね。
竹下 今完全に勝俣も自信つけてるし。動き見てたら、自分でも思うねんね?
勝俣 うん。ムチャクチャもう!
竹下 僕も久しぶりに遠藤哲哉とマッチアップして、まぁチャンピオンの調子の良さっていうのは言わずもがな。私の調子の良さも見せつけることが出来たんじゃないでしょうか、みなさんに。
勝俣 そうだと思います。
――竹下選手は今日のコールで238ポンド、108kg弱ですか?
竹下 そうですね、だいたい今朝起きて108kgくらいですね。
――デビュー以来一番重い?
竹下 そうですね、減量したりとかあったんですけど、減量する前が一番重くて102kgでした。HARASHIMAさんとさいたまスーパーアリーナでやった頃、2017年の3月とかですね。今は去年くらいからウェイトアップをしっかりして、また100kg超えて、105kg超えてからはポンポンポンと来た感じですね。僕はずっと言ってますけど、舐められたくないんで。舐められないって色んな舐められないがあると思って、やっぱりパッとリングに並んだ時に、これ竹下の方が強いなって身体だけ見ても思わせるくらい、デカくなりたいなと思って今頑張ってます!
――相手は大田区のタイトルマッチがある中でのDAMNATIONでしたが、いつもと違うところは感じましたか?
竹下 どうでしたか?
勝俣 特に変わらず僕たちは。
竹下 勝俣もそういう気持ちで試合してたんですけども、僕と秋山さんとの前哨戦に勝俣入ってるからいつもそういう意識があるけども、お前らの前哨戦のために俺らは噛ませ犬じゃないぞってとこなんで。じゃ、何なら今日どっちかからピンフォールとって、俺たちの試合をメインイベントにしてもらおうかなって思っていたくらいでした。負けちゃったけど。
勝俣 負けちゃったけどね、ここでクヨクヨしてたらさっきも言ったけど……
竹下 明日もデスマッチあるでしょ?
勝俣 そう! 明日大日本の有刺鉄線ボードデスマッチだから!
竹下 すげぇ、もうデスマッチファイターやもん、完全に。
勝俣 クヨクヨせずにね、前を向いて頑張っていきたいと思います。
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