アンダーマッチ 20分一本勝負
張り手やアームホイップで攻勢の島谷。意地を見せたい中野はボディースラムを踏ん張ると串刺し攻撃を止めてカウンターのドロップキックで逆転。顔面低空ドロップキックはカウント2。スワンダイブのクロスボディーからクリストは島谷がなんとかエスケープ。島谷はカサドーラを回避。延髄斬りもかわしてバックドロップからランニングエルボーはカウント2。ならばとキャメルクラッチ。これはニアロープ。エルボーの打ち合いから中野がフィッシャーマンをかわして丸め込み。カウント2で返した島谷はドロップキック。フィッシャーマンをカウント2で返されるとキャメルクラッチでギブアップ勝ち。
【試合後のコメント】
中野 チクショー……チクショー!!! クッソ……浅草に引き続き島谷さんに。浅草ではイサミさんがタッグパートナーで試合こそ負けていないですけど、内容としては自分が全然納得いかなくて……全然納得いかなくて、Twitterでイサミさんと島谷さんの間に割り込んで入ってまで組んでもらったこの後楽園でのダークマッチ。絶対に勝たなければいけなかったんですけど……。負けちゃったものは……しょうがねぇのかなぁ! まあまあま……この(UWA世界6人タッグの)ベルトね、塚本さん、ウラノさんと獲ってからというもの、急遽北海道遠征とかあったんですけど勝ってないんですよ! 6人タッグのベルトを塚本さん、ウラノさんと獲った……それはひとつの結果としてすごく嬉しいし、BASARAではこれからやっていこうと言ってますけど、個人としては負けっぱなし。北海道でも負けて、引き分けて勝ってないんで。結果を出したあと、そのあとに結果がついてきてないんで。これからだとは思うんですけど、ちょっと不甲斐ないんで。こんなんじゃ塚本さん、ウラノさんも納得しないと思うんで。僕がしっかりこのベルトを守って、個人でもしっかり結果を出していかないと。島谷さんには今日負けて、前回も全然納得いかなくて、今日は正面からガッチリやられて。またリベンジ絶対……こうやって無理矢理言って入れてもらって、それですぐチャンスが回ってくるなんて虫のいい話はないと思いますけど、それでも今日の負けは絶対忘れないんで! この負けは忘れないです。
島谷 おい中野! こんなもんだ、お前なんてよ。オイ、今日のギブアップ負け、この意味をよく考えろよ。もうお前よ、今日俺に参ったしたんだから、お前とはこれっぽっちだ。これで終わりだオイ! 次、BASARAの若造がやられたんだ。ボスが黙ってないだろ。木髙イサミ、次はテメーだ! テメーが出てこいよ。と、思ったけど、もうひとつ。今日の試合、中野の気持ち・気迫は前回以上だった。お前がその気ならもう1回だけ……イサミの次のもう1回だけやってやる!
佐々木 (シレッと入ってきて)やってやる!
島谷 やってもいいよ。ただしな、オイ! 中野、お前には俺にリベンジ出来るという機会が与えられるんだ。ただ俺には何のメリットもない! そこでだ、中野! お前勲章持っているよな? お前のその勲章、俺に然るべき舞台で懸けろや! その前に木髙イサミ、お前だからな! 覚えておけよ! 中野も覚えておけよ! 俺がノブだ! 俺がノブだ! 俺がノブだ! 俺がノブだ、覚えておけ!
佐々木 そういうことだ!
遠藤 (シレッと入ってきて)そういうことだ! 覚えておけ、俺がノブだ!
高尾 (シレッと入ってきて)そういうことだ!
島谷 以上だ!
前説
中村練習生が10・19両国KFCホールでデビューも、対戦相手の吉村が「体重75kgにしてこい!」
続いて今林久弥APの前説へ。欠場中の樋口和貞が坊主頭で登場し、挨拶。「靭帯が切れて今年いっぱいは欠場します。来年から暴れるようにリハビリを頑張ってますのでよろしくお願いします。手術はしないで四股踏んで足を鍛えています」そして今林APに呼び込まれたのは中村練習生。今林APからデビューが告げられると10・19両国KFCホールでの吉村直巳戦がアナウンスされる。「このたびデビューが決まりました。中村圭吾です」と挨拶していると吉村が体重計を抱えた登場。吉村「デビュー戦が決まったみたいで、対戦相手が私みたいで。なんべんも言ってたけど体重増えてんのかい? そんな薄い体で俺と試合できんのか。何㎏や?」中村「72㎏です」吉村「わかった。測ってもらおうか?」実際に測定すると服もシューズも着用した状態で71.7㎏だった。吉村「せめて俺と試合するまでに75㎏にはしてこいよ」中村「絶対成功させます…」最後は2人で「後楽園大会スタート!」とオープニングコール。
オープニングマッチ 30分一本勝負
試合前のスクリーンでは平田がディーノの控室を襲撃するも娑鬼の怪文書に恐れおののきお守りをつけている状況。気づけば平田のパートナーの坂口、大鷲もお守りをつけている。平田は「こんなもの信じられるか」と強気に向かっていったが、直後の控室のロッカーからは娑鬼の姿が。しかし入場したお守りをつけていない平田のみの顔色が激悪。ディーノと対峙した平田だが、ロープに飛んだ際に何かの力が働いて転んでしまう。平田もドロップキックを決めて足踏みしたがなぜか場内が暗くなってしまう。メガネをかけてもすぐに阻止されてしまったがコルバタでディーノを回して逆転。坂口が一気呵成の攻め。平田がタッチを求めるも「ウルセー、バカ」。伊橋が逆転してコーナーに登らんとするも坂口がコーナー腹ばいにするも、なぜか場内に「助けて…」の声。平田が全員を蹴散らしてメガネをかけようとしたが「助けて…」の声。お守りをつけようとする2人を手刀で倒して「レスラーがビビってんじゃねえよ!」。メガネをかけるも「TOKYO GO!」はゆがんでしまい、背後から娑鬼が登場。平田を噛みつくとノーコンテストが裁定された。娑鬼がみんなを追いかけていくと、スクリーンには「試合組んでよ…」の文字。
第二試合 30分一本勝負
MAOは勝俣をドロップキックで倒して「勝俣瞬馬をぶっ壊す!」。続いて高梨と渡瀬が対峙。渡瀬は高梨に低空ドロップキックから後頭部にフットスタンプ。バックエルボーで倒すもカウント1。高梨は替わった勝俣をブレーンバスターで投げるとMAOが出てきてショルダースルーから「勝俣瞬馬をぶっ壊す」。スワンダイブも迎撃して雪崩式みちドラⅡは勝俣が回避。フランケンからトラースキック。MAOもハイキックを放てば、勝俣もバズソーキックで返して渡瀬とタッチ。渡瀬がミサイルキックを放つと、吹っ飛ばされたMAOに高梨がタッチしてリングイン。渡瀬がランニングフォアアーム。勝俣とのツープラトン・ブレーンバスターからサンドイッチの低空ミサイルキック。これはMAOがカット。勝俣がMAOを場外に出してトペコン。渡瀬のハンマーロックDDTをカウント2で返した高梨。バックドロップを高梨が決めさせず、足を取ってそのままエビ固めに持ち込んで技あり勝利。
【試合後のコメント】
高梨 今日の試合についてはとくにないけど、しゃべらせてもらうのはちょっと(11・3)両国のことだよ。BASARAの関根とタイトルマッチが決まったけど、このあいだ関根はリング上で「マサ高梨」って言ってたよな。アレはハッキリ言って挑発とか、そういう小賢しいことする関根じゃない、チャンピオンじゃないと思っているから本当にそう思って言ったことで、それはちゃんと受け止めているから。何でかって言ったらやっぱりDDTの外に出たら、俺はマサ高梨で止まっているんだよ。そもそもマサ高梨すら知らない人も多いかもしれないけど、インディーの世界でもまだマサ高梨で止まっているんだよ。それはここ数年間の俺のDDTでの実績がなかったってことだと思っているし、俺がやっている活動っていうのはそこまで浸透していないし、広まっていないし、高梨将弘っていうのを広められてなかったってことだからよ。ハッキリ言ってアイツはその気ないかもしれないけど、あの言葉っていうのは俺は重く受け止めているよ。そして今は高梨将弘っていうのをこれからBASARAだけじゃなくて、このプロレス業界でちゃんと知らしめていかないといけないって思っているから! その責任持って両国のリングには立つよ。マサ高梨のままじゃ終われねぇよ! 以上!
第三試合 30分一本勝負
4WAYタッグマッチ~ノータッチルール
※サンダーバスター。残る2組は大石真翔&納谷幸男、大和ヒロシ&マッド・ポーリー
試合が始まるとアントンが蚊帳の外。3人のリープフロッグでも躓かない。納谷が吉村、コーディがポーリーを排除すると2人はショルダーアタックの打ち合い。互いにロープに飛んだところで吉村とポーリーが足引き。2人のショルダーアタックの打ち合いからポーリーがテーズプレスも上野がダブルニーでカット。大和が大石をスピア。ポーリーが大和をファンタスティックフリップで投げてポーリーがカバーもアントンがカットせんとしたがヒザを強打。思わず「ギブアップ」と言ってしまうも「なし!」として創作昔話「ごんぎつね」を話してギブアップすると言う。内容は砲丸投げではなく下ネタ。しかし納谷へのサミングがキャッチされて己の乳首を摘まんでしまう。コーディーは納谷にバックフリップ。納谷もバックドロップで投げていくと上野がミサイルキックで飛び込む。吉村との連係で攻め込むも、アントンが誤爆を誘って吉村にごんぎつね。コーディが上野にサンダーバスターで勝利。
田中将斗、橋本千紘…D王GP2020の出場選手発表!
DDT恒例の真冬のシングルリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2020」の出場選手が発表された。
○竹下幸之介(3度目の出場/第2回優勝)
○HARASHIMA(3度目の出場/第1回準優勝)
○佐々木大輔(3度目の出場)
○遠藤哲哉(3度目の出場)
○高尾蒼馬(3度目の出場)
○坂口征夫(2度目の出場)
○上野勇希(初出場)
○吉村直巳(初出場)
○飯野雄貴(初出場)
○石井慧介(2度目の出場)
○ブル・ジェームズ(初出場)
○クリス・ブルックス(初出場)
○田中将斗(初出場)
○橋本千紘(初出場)
第四試合 60分一本勝負
O-40選手権試合
※高木が2度目の防衛に失敗、松野が第2代王者となる。
試合前、松野は「正統派のプロレスで正々堂々やろう」と呼びかけると高木が応じて握手をかわす。松野はクロスチョップで高木を倒すもゴージャススターエルボーはかわされてしまう。そこから高木は左腕攻め。高木のチョップ、エルボーに顔を歪める松野。高木の滞空式ブレーンバスターはカウント2。松野は串刺し攻撃をかわしてクロスチョップ。619がヒットするもゴージャススターエルボーはかわされてしまう。高木はボディースラムからコーナーに登る。これは松野が止めに入る。デッドリードライブで投げるとゴージャススターエルボーをヒットさせるもカウント2。続くダイビング・ボディーアタックはキャッチされてスピコリドライバーを食らうもカウント2。高木のテキサス・クローズラインはカウント2。レフェリーに詰め寄る高木の背後で松野はパウダーを用意するが、かわされて木曽レフェリーに誤爆したばかりか、木曽レフェリーに投げる。高木はプラケースとイスを持ち込む。高木が松野にイスをフルスイング。さらにイスの上にスピコリドライバーもレフェリーは不在。高木はコーナーにプラケースを立てかけると松野を肩車。しかし松野が高木をフランケンでプラケースにぶつけ、丸め込んで勝利した。
松野、58歳にしてシングル王座戴冠!「夢と希望を捨てなければオッサンになってもベルトを手に入れることができる」
試合後、高木が松野の肩にベルトをかけて握手をかわし「もう一回」とアピールして退場。松野「ありがとうございます。ベルトを獲ることができました。50になっても夢を諦めずに頑張れば夢がかないます! 高木三四郎選手は私の憧れの人で一番のライバルでした。何があっても高木三四郎からこのベルトを獲りたかった。今日夢が実現しました。今日が終着駅ではありません。これから私の夢は皆さんとともに走り続けます。若い人はもちろん、40代、50代の人と夢と勇気と元気を分かち合います! これから防衛し続けて皆さんと夢と勇気と元気を分かち合いたいと思います! ありがとうございました!」
【試合後のコメント】
松野 何とかベルト獲ることが出来ました。浅草でベルトに挑戦するって宣言して、1ヶ月半ぐらいあったと思うんですけど、果たして自分が言ったことが間違っているのか不安でしょうがなかったんですけど、今日の日を迎えるにあたって、もう今朝は明鏡翡翠の気持ちで会場にやって来ました。58歳ですけどね、本当に夢……ベルトなんか絡める年代じゃないと思ったんですけど、夢と希望を捨てなければ何歳になっても、オッサンになってもこうやってベルトを手に入れることが出来るっていうのは自分でも分かったし、皆さんにも分かっていただけると思うので。相手が高木三四郎っていうのは自分にとってひとつの大きな挑戦した理由なんですけど。会社に入って15年ですけど、高木三四郎に憧れてDDTに入りました。体調不良で試合に出られないときも高木さんは見捨てないで籍を置いてくれました。なおかつよきライバルだっらので、自分にとって高木三四郎を超えるっていうのがひとつの恩返しであり、自分の目標でもあったので、今日それが実現しました。今日やっと58歳になってひとつの夢を手に入れた……今日が始まりなので、これで満足することなく今日が夢の始まり。これからゴージャスドリームを皆さんと一緒に見続けたいと思います。
ーーO-40のベルトを獲って防衛戦をやりたい選手は?
松野 0-40で40代以上なんですけど、自分より上の選手も数多くいますけど、年齢だけ考えれば58歳ですけど自分が(プロレスを)始めたのは40過ぎなんで。プロレスやってまだ18年、言っちゃえば中堅の選手なので、40代以上の選手であれば先輩でも後輩でもドンドン挑戦してきて。とにかくこのベルトは夢を与えることが出来るベルトなので、来る人構わずいい試合をしてベルトを防衛し続けたいと思います。
高木 あーーー……分かんねぇ。もう言うことがねぇよ! 負けた。単純に負けた。やっぱり今日は正々堂々と試合をするつもりでいたんで。やっぱり、うーん…49歳と58歳の清々しいプロレスってなかなかないから、それをしようと思って。ゴージャス松野もそれに賛同しているものとばかり思っていたんだけど、アレはやられたね! アレでちょっとカーッとなっちゃって、ふざけるなこの野郎っていっちゃったのが敗因だったね。完全に仕留めようとちょっと遊び過ぎちゃったな。ちょっと胸筋のダメージがまだ全然残っているし。いや、でも言い訳にしかならないけど、しばらじゅちょっと…考えようかな。58歳の松野さんがあれだけ頑張ってて。俺ももうちょっと頑張りたいから逆に勇気をもらいましたよ。もうちょっと俺も頑張ろう! 全然まだまだだ。甘かった。本当に秒殺すればよかった。敗因はそこで。
ーー松野選手は「高木さんには恩があるので、高木さんを超えることがひとつの夢だったが、それが今日実現出来た」と言ってました。
高木 まあ(この試合に)懸けてたんだろうね! IWA JAPANさんでプロレスデビューして、DDTに来て震災も経験して、本人の中でやらなきゃっていう中、ずっとあんな感じでやっていたので。名乗りをあげてくれたのは嬉しかったし……でも絶対100%で受け止めて勝つつもりでいたんだけどね。負けると思わなかった! これは本当にポカしちゃったな。でもそういう気持ちは嬉しいんで、チャンピオンになったからには追う立場じゃなくて、追われる立場として出来るだけ長くベルトを防衛してもらいたい! 別に他団体の40歳以上でもいいですよ。うちの団体でもいいし。男色ディーノもいるし、ササダンゴマシンもいるし、大家健もいるし。あと40歳以上だと大鷲透もいるし。やっぱり50代以上にも夢を与えるのを飛び越えて、60代70代に行ってもいいですよ! 70代だったら一人ぐらいしかいないけど。でもそんな気持ちで頑張ってください。俺はもう1回初心に戻ってやり直します!
第五試合 30分一本勝負
竹下は腰にガッチリとテーピング。コーナーでアピールする竹下を朱崇花がドロップキックで落としてケブラーダを発射。リングに戻すとヘッドロックで捕まえる竹下だが、リープフロッグの際に腰を痛めて動きが止まってしまう。朱崇花は場外に出してイスで腰を殴打。エプロンに上がった竹下は奈落式ドラゴンスクリューで落とすと、イスへのニークラッシャーで逆転。リングに戻してアンクルホールドから左足攻めに持ち込む。朱崇花はソバットで立て直し、張り手からトラースキック。さらにコルバタで回すと側転エルボーを狙うも足にダメージで途中で崩れてしまう。それでも朱崇花はビッグブーツ。竹下もビッグブーツで返し、フランケン狙いもパワーボムで潰して変形足4の字。これはニアロープ。頭を踏みつけられた朱崇花はツバを顔面に吐いてエルボー連打。強烈なエルボーをブチ込むとバックを取る。竹下もバックを取り返すがジャーマンで投げれない。垂直落下式ネックブリーカーからラリアットはカウント2。両手を踏んでのザーヒーからラリアットは朱崇花がトラースキック、スピンキックで迎撃して旋回式チョークスラムはカウント2。ムーンサルトで飛んだがヒザにダメージが残ってカバーにいけない。竹下は足4の字を狙うも朱崇花が切り返し、さらに竹下がヒザ十字を極めながら丸め込みフォール勝ち。
【試合後のコメント】
朱崇花 何?
ーーお互いにケガをした状態での試合となってしまいましたが。
朱崇花 ケガをしたって言うけど、私は竹下選手と違って万全の状態で試合に挑んでいるので。別にケガしたんじゃなくて、試合で思ったよりも苦戦させられたってだけで。私は試合前にケガをしないようにって常々思っているんで。そこは竹下選手と一緒にしないでもらいたいですね!
ーー今日の勝敗を分けたのは何だと思いますか。
朱崇花 本当に私は個人的な思い込みかもしれないですけど、竹下選手はどんな状態でも本気で全力で来てくれるっていう思いがあったので、今日は最初に仕掛けたし。向こうも万全な体調で来るんだろうなって思ったら、何か腰にテーピングなんか貼っちゃって。見え見えのね。「あ、これ勝てる」って思っちゃったんじゃないかな。私は本当に学習しないんだけど(苦笑)、「あ、いける」って思っちゃうと手を抜いちゃうというか、そういうところがあるからそれかな。
ーー今回の決着の仕方では納得いかない部分もあるでしょうし、もう1回やりたい?
朱崇花 納得出来ないでしょ! 結果、いろんなことも含めて負けておいて、こんなこと言うもあれだけど……え、あんなものなの? 竹下幸之介って。何かもっと、もっと来るんじゃないかなって思っていたけど、チャンピオンってそんなものなのかなって。私がトップを取るのも近いんじゃないかな。
セミファイナル 60分一本勝負
KO-Dタッグ選手権試合
※第66代王者組が7度目の防衛に成功。
飯野は出演していた日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』のユニフォームを着用し、ラグビーボール片手にリングイン。佐々木がタックルで奇襲して開始のゴング。あっさり跳ね返されてしまい、高尾もショルダーアタックで倒されてしまう。ならばと佐々木は反則タックルを飯野に見舞い、場外戦に持ち込むと飯野にイス攻撃。リングに戻ると飯野がローンバトル。飯野は佐々木をショルダースルーでようやく彰人とタッチ。彰人が佐々木に俵返し。佐々木もチンクラッシャーからDDTで返して高尾とタッチ。高尾はディープインパクト。しかしカウント2止まり。彰人のヨーロピアンクラッチをかわした高尾がエンドレスワルツ。彰人もニーロックでやり返し、逃げようとする高尾にジャーマン。飯野が出てくるとコーナースプラッシュ。ブレーンバスターからハカエルボーはかわされてしまう。高尾がランニングフォアアーム。佐々木が出てきてダイビング・ラリアットを放つ。飯野の逆水平に佐々木はTシャツを脱いで受けるもダメージ。抱えられるも高尾がサミングでカット。飯野はタックルで2人を倒すと佐々木にスパインバスター。ハカエルボーはヒット。彰人のシーソーホイップから抱えてバックフリップ。串刺し攻撃は佐々木がかわすとコードブレイカー。高尾がダイビング・フットスタンプをあわせてダブルの顔面トラースキック。佐々木がダイビング・エルボードロップもカウント2。そしてスピアが決まるもカウント1。飯野は頭突きから逆水平。ババボムを見舞うと飯野がコーナースプラッシュもかわされて木曽レフェリーに誤爆。レフェリー不在の状況に佐々木はイス攻撃3連打。飯野は4発目を佐々木にスピア。再度狙うも島谷に邪魔をされ、さらにドロップキックで迎撃される。それでも飯野はコーナーポストにパワーボム。彰人のモアイ・オブ・イースターからラリアットもカウント2。スピアが決まるも木曽レフェリーのカウントは足引きで阻止されてしまう。高尾がレッドミスト、飯野のスピアは彰人に誤爆し、高尾のジントニックから佐々木がクロスフェースへ。これでギブアップとなった。
鋼鉄家族のFUMA&久保、戦闘民族の藤田&下村、さらに勝俣が彰人を連れて挑戦表明! 11・3両国でのKO-Dタッグ戦はハードコア4WAYに!
試合後、佐々木がマイクを取る。佐々木「飯野! ラグビー、ラグビーうるせーな! 日本代表がアイルランドに勝ったからってテメエが俺たちに勝てると限らねえ! なぜならプロレスのリングだからだ! 俺たちはタッグのベルトを結構な回数防衛してんだよ。もう俺たちに挑戦してくるヤツは出てこねえだろ。誰でもかかってこい。いつ何時でも誰の挑戦でも…」ここでBASARAのFUMAと久保佑允が登場。佐々木「テメエら何しにきやがった!? 団体間違えてんのか?」FUMA「おいおい誰も挑戦者がいねえんだって? 俺たち両国に出ることは決まってるけど、まだカードは決まってねえんだよな! 俺たちプロレスリングBASARAは独立を前にDDTのベルトを総獲りしちゃおうかなと思ってるところなんだよ! 俺たち2人にそのベルトを挑戦させろ! ただし条件がある! ハードコアマッチだ! ハードコアでやらせろ! ヘーヴィーメタル!×2」佐々木「おいおい、そういうのはBASARAでやってくれ」すると藤田袋を被った戦闘民族2人が現れる。その正体は藤田ミノルと下村大樹。佐々木「出てくるリング間違えてんぞ」藤田「聞きましたよ! ハードコア、いいじゃないですか! 我々も混ぜてもらおうよね、シモムー!」今林APが「プロレスリングBASARAで2チーム、ハードコアルールで挑戦表明ありましたけど、3WAYマッチで両国の挑戦を受けてもらえますか?」と話していると、今度は勝俣が彰人を連れてリングイン。勝俣「ちょっと待て! 両国でハードコアマッチは黙ってられないよ! DDTでハードコアと言えば俺だろ! 俺たちで挑戦させろ!」今林「ちょっと待ってください。でも彰人選手は負けたばかりですぐにはどうかなと…」彰人「いつ僕がタッグ挑戦するって言いました? 僕はBASARAの人たちと試合をしたいんです。たまたまBASARAで試合をしたい4人がこのリング上に揃った。出てくるしかなかった。それがただタッグタイトルだっただけですよ」今林「面倒臭いなあ、もう! チャンピオンは3チームの挑戦を4WAYマッチで受けるということでいいですか?」佐々木「だから、そうのはBASARAでやってくれ!」今林「わかりました! では11月3日両国国技館でKO-Dタッグ選手権試合、ハードコア4WAYタッグマッチで決定します!」
【試合後のコメント】
彰人 飯野君、最後行けなくてゴメン! ベルト獲れなかったのはメチャクチャ悔しいけど、今日で飯野の勢いは間違いなかったって、俺らも気付かないところに気付かされたよ。お前、底力すげーな!
飯野 クソ! このチャンスをもらったの彰人さんのお陰なので感謝です。
彰人 お前、ここで獲れなかったからって挫けたらダメだよ。お前D王もあるから。D王なんてシングルだよ! タッグは俺が助けにいけたかもしれないけど、シングルは助けに行けないから。お前が爆発しきって、大爆発して全部勝たないといけないんだから。
飯野 分かりました。
勝俣 勝ったよ、今日! 勝ってた! マジで勝ってた。ただ相手が卑怯な手を使っただけでマジ勝ってたよ。
彰人 試合終わったらノーサイドだから。あれが彼らの正しいやり方……まぁ確かにプロレスはレフェリー見てなかったら反則じゃないし、5カウント以内は許されるから。アレもあいつらがどんな手段を使ってでも勝とうとするだけだから。でも闘い終わったらノーサイドだから。俺はこいつ(勝俣)に勝手に連れられて行っただけだけど、タッグ! 僕はリング上でBASARAで闘いたい相手がたまたま4人リング上に来たって言いましたけど、実際DDT勢はDAMNATION2人で(BASARAが)4人だったわけでしょ。試合が終わったら僕はノーサイドだと思っているから、2vs4なわけでしょ。あんなのはフェアじゃないよ。DDT側に僕らが入って、何なら僕らが協力してもいいよ(苦笑)。BASARAvsDDTでもあるんだから、タッグタイトルの前に。4vs4で。DAMNATIONだからってあまり気にし過ぎてもいけないよ。もちろんDAMNATIONにも負けたくないけど、より負けたくないのはBASARAだから!
勝俣 今日のこいつ(飯野)の試合を見て、刺激をもらいまくった! で、あのマイクでハードコアマッチって聞こえたんだよ。だから彰人さんを連れていったんだけど、やっぱりタッグね。
彰人 DDTでBASARAに一番思い入れが深い人間は僕だから。あそこで行かないわけないでしょ。あそこで勝俣が行きたいって言ったら、俺も混ぜてくれって言うよ。
勝俣 ありがとうございます。
彰人 ただあくまでもDDTvsBASARA! BASARAは10月から会社抜けて独立するんで。これで僕らが負けたら勝ち逃げになるんで! 11月には別の会社になっているんで、それに負けた、BASARAに負けたってなったら……だからDAMNATIONも僕らも絶対にBASARAには負けられない!
勝俣 BASARAはやっぱり下村もいるし負けていられないよね。あと藤田選手とはいつかハードコアで闘いたいって気持ちもあったし、久保さんとは1回も闘ったことがないから闘いたい気持ちあるし、あとFUMAさんだ! FUMAさんは見た目が今、俺と一緒なんだよ。バンダナ被ってるし、ロン毛出しさ。
彰人 違うと思うけど、無理矢理いくな(苦笑)。
勝俣 で、佐々木さんもロン毛でしょ。で、高尾さんは蒼馬で瞬馬でしょ! 共通点がムチャクチャあるんだよ!
彰人 さすがラップやってるだけのことはある……。
勝俣 でも本当に両国で挑戦出来るのもそうだし、ハードコアマッチっていうのは……。
彰人 そこが勝俣が一番引っ掛かった部分だよね。DDTでここ半年間で一番ハードコアやっていたのは勝俣だし。その勝俣がDDTでハードコアマッチがあるって言ったら行くしかないでしょ。
勝俣 BASARAもあの4人はめちゃくちゃ経験あると思うんだ! でもそこに負けないくらい俺も経験してるから! そこをバッと出して、彰人さんも一緒にいろいろ考えて闘いたいと思います。
彰人 あとは飯野君が何かあるなら(控室へ)。
勝俣 飯野、頑張ったな! お疲れ!(控室へ)
飯野 いやぁやっぱりドラマ(ノーサイド・ゲーム)があって抜けたってことで。彰人さんが挑戦を表明してくれて、それで自分が出て……チャンスをいただいたのはビックリしたんですけど、短期間で練習していろいろと対策をしていたんですけど、練習じゃなくてやっぱり試合を経験しないと勝てないっていうのもありますし。そこは大きくありましたけど、ラグビー対決……昨日、アイルランドに日本代表が勝って、そこで自分も勝って波に乗りたいっていうのがあったんですけど。でもここで自分は終わりじゃないんで。またこれからD王も始まるということなので、自分のブロックには橋本(千紘)さんもいるのでそこは絶対に勝たないといけないですし。ここで落ち込んでいるんじゃなくて次に行きたいと思うので、次、D王がありますけどそこも頑張っていきたいと思います!
佐々木 何度目の防衛だ、オラ! 何回目だ、マタロー! もう結構防衛したぞ。あのラグビー野郎! ラグビーなんて流行らねぇんだよ! どうせ日本代表がアイルランドに勝ったのだってカネだろ? 裏カネ積んだんだろ、ホームだから。俺はあんな奴からカネを受け取らねぇからな! アイツが俺に勝つことはねぇよ!
ーーとはいえ、かなり飯野選手に追い込まれる場面もありましたが。
佐々木 追い込まれちゃいないよ! ラグビーしてただけだよ!
高尾 ラグビーってああいうルールなんですか?(苦笑)
佐々木 ラグビーはタックルされて倒されてもいいんだ!
高尾 本当に分からない……。
佐々木 何回倒れたって立ち上げればいいんだっ!
高尾 立ち上がれば? そういうルール? ぶつかり合いなんだ。
佐々木 そうだ!
ーー試合後、BASARAから2組、さらにALL OUTからも再び名乗りをあげて、両国で4WAYでの防衛戦が決まりましたが。
佐々木 なんでアイツらDDTのリングに土足で上がってるんだ!? BASARAでやれよ、BASARAで! 挑戦者の資格があいつらにあるのか?
ーー独立前にDDTのベルトを総取りすると宣言しています。
佐々木 独立なんかよ、勝手にやってくれよ! あいつらが独立するんだったらな、俺たちだって独立するぞ!
高尾 DAMNATIONで!
佐々木 株式会社DAMNATION……総資本金……何万持ってる?
高尾 1万円。
佐々木 1万円だ! 俺の5000円と合わせて1万5000円だ! ってことよぉ、独立する団体同士の対抗戦だ! めちゃくちゃ適当なことを言ってるぞ、いいのか?
ーー4WAYでハードコアルールというのは、チャンピオンチームにとってかなり不利な状況かと思いますが。
佐々木 何が不利なんだよ!
ーーほかの3チームから狙われる立場になるかと。
佐々木 俺はハードコアは実は得意だしな。4WAYの魔術師と呼ばれていた時期もある。
高尾 誰が呼んでいたんですか?
佐々木 あ? 俺が呼んでたんだよ! あとノブに呼ばせていたりよ! ってことは俺たちの掌の上だよ! 両国はホームだよ。日本vsアイルランドと一緒だ! ホームの奴が勝つんだよ! 分かったか! こんなんでいいのか!
FUMA よっしゃー、両国! KO-Dタッグ挑戦決まっちゃったぞ、この野郎!
久保 YEAR! 儲けものだ!
FUMA あんな挑戦者募集してるみたいなこと言うから、行くに決まってるじゃねぇかな、この野郎!
久保 呼ばれたからには行かないとね!
FUMA そうだ! 俺たちはBASARAで阿部がインディージュニアに決定しただろ。あと関根もユニオンMAX防衛戦があるし、俺たちもなベルトが欲しいんだよ!
久保 欲しい!
FUMA DDTのベルト、独立前に全部獲っちまうぞ、この野郎!
久保 総取りして、全部スッカラカンにして自分らが持っていくので。
FUMA IRON FISTタッグと両方獲って、二冠王になっちまうからな、この野郎!
久保 まずそこから! ハク付けてその次のKO-Dタッグも全部獲りに行くんで!
FUMA そうだ、よく見ておけ、この野郎! YEAR!
藤田 何かハードコアをやるって聞いたので、いてもたってもいられず現れました。でも役割分担は決まっているので。ただオッサンがDDTの素晴らしい大会に呼ばれるのはありがたいことですけど、目立つのは僕じゃなくてシモムーに。シモムーを男にするのが今回の目的なので。
下村 BASARAに入る前の僕なら、挑戦することすら考えてなかったと思うんですけど、今ならもう獲れると思っているので。ミノルさんと一緒に獲ります!
ーー同じBASARAからFUMA&久保も名乗りをあげて、DDTvsBASARAの対抗戦のような形になりました。鋼鉄家族と協力することも?
二人 うーーん……。
藤田 やってみないと分からないですけどね。でもそこら辺はちょっと意識はするかもしれない。
下村 そうですね。BASARAにベルトを持って帰るっていう気持ちは一緒だと思うので。分からないですけどね。どうなるんだろう。
藤田 でも最終的に勝てばいいので。
ーー改めてチャンピオンチームのDAMNATION、そしてDDT側から名乗りをあげた彰人&勝俣の印象は?
藤田 素晴らしそうなチームだなと。試合も今日、少し見ましたけど向こうだってね、そりゃねBASARAから来てビッグマッチでベルトを獲られるのは絶対に防がなきゃいけないところでしょうし。こっちも獲らなきゃいけないんで。
下村 まあ僕らが獲れるんじゃないですか。いけますよ。今、勢いあるんで。
藤田 おぉ(笑)、ということですよ!
ーー藤田選手はDDTの両国大会でタイトルマッチというのは、どんな気持ちで臨まれますか。
藤田 誰も知らないと思うんですけど、僕一度DDTを出入り禁止になっていてですね。で、その時を経てDDTの、しかもビッグマッチに上がれるっていうのは感慨深いですね。同じグループとはいえガンプロと、BASARAとやってきましたので。(DDTには)縁がないのかなと。諦めるわけじゃないですけど、縁がない世界だと思っていたので、こうやってシモムーと出られるっていうのは嬉しいですね。
メインイベント 60分勝負
DDT EXTREME級選手権試合~サバイバル3WAYマッチ
<王者>黒潮“イケメン”二郎 vs HARASHIMA<挑戦者> vs 遠藤哲哉<挑戦者>
【試合経過】
①●イケメン vs HARASHIMA○
15分⑩秒 体固め
※蒼魔刀
②●遠藤 vs HARASHIMA○
20分1秒 体固め
※蒼魔刀。イケメンが2度目の防衛に失敗、HARASHIMAが第47代王者となる。
イケメンは『HELLO』フルコーラス入場。HARASHIMAの握手は蹴って拒否。イケメンが遠藤にヘッドロック。さらにショルダーアタックで倒すとリープフロッグは蹴って阻止。エプロンに上がったHARASHIMAにもトラースキックを放つ。ロープに飛ぼうとしたイケメンの足を遠藤が引っ張って場外戦。HARASHIMAがイケメンを捕まえてリングに戻すと背中を蹴飛ばしていく。HARASHIMAがコブラツイスト。ここでリングに戻った遠藤がサミング。さらに2人でHARASHIMAにアキレス腱固め。ならばとHARASHIMAは2人の足を取り返して絞っていく。串刺し攻撃はHARASHIMAがかわすと2人をコーナーに据えてまとめてフットスタンプで突き刺していく。HARASHIMAが遠藤に雪崩式ブレーンバスター狙い。遠藤が阻止してミサイルキックからその場跳びシューティングスター。しかしカウント2。イケメンにはショルダーネックブリーカーもカウント2。バック宙キックから串刺し攻撃はイケメンが回避もHARASHIMAが続けて串刺し顔面フロントハイキック。雪崩式ブレーンバスターはイケメンが踏ん張ると、遠藤がHARASHIMAに組み付いて裏摩周。遠藤が2人をカバーもいずれもカウント2。HARASHIMAが遠藤にジョンウー。蒼魔刀はかわされて2人が丸め込むがロープを足に引っ掛けてのもの。松井レフェリーが注意。遠藤のトーチャーラックボム狙いをHARASHIMAがヘッドロックで回避。ならばと遠藤はバックブリーカー。遠藤のハンドスプリングはイケメンがリング下から阻止。HARASHIMAがイケメンにファルコンアローもカウント2。スワンダイブは遠藤が迎撃せんとするもこれは察知して自爆させてスワンダイブボディープレスも、イケメンがさらにスワンダイブのスワントーンボム。ハイブリッドブラスターが決まるもカウント2。イケメンのムーンサルトはHARASHIMAが山折りで回避。遠藤がトーチャーラックボムからシューティングスターもイケメンは剣山。イケメン落としはHARASHIMAが蒼魔刀でフォール勝ち。これでイケメンは脱落。
遠藤がHARASHIMAにドラゴンスクリュー。場外に出たHARASHIMAに遠藤がサスケスペシャル。リングに戻してのスワンダイブ・ファイアーバードはカウント2。ゆりかもめはHARASHIMAが粘る。変形狙いをHARASHIMAが丸め込みで切り返す。トーチャーラックボムはHARASHIMAがリバースフランケン。蒼魔刀狙いを遠藤が蒼魔刀からリバースフランケン。遠藤が蒼魔刀狙いをHARASHIMAがその場跳びの蒼魔刀で迎撃。ダブルダウンから両者起き上がってエルボーのラリー。遠藤が頭突き。HARASHIMAが顔面蹴り上げからバズソーキック。つるべ落としを解禁するとさらに顔面蹴りから蒼魔刀で3カウント。
エンディング
「HARASHIMAさんがくるのは一番意外」(竹下)「これが現実。ああ言われたらイラってくる」(HARASHIMA)
試合後、HARASHIMAがマイク。「皆さんの応援のおかげで勝つことができました! イケメン二郎、アメリカにいっちゃうんだって? 今日の試合、すごく楽しかたったよ。アメリカで試合してもいいし、また日本に戻ってきて試合してもいいから、いつでも待っているから。またね! SEE YOU! あと遠藤、前哨戦を通じて人の技を使ったり、遠藤が僕を大好きなことはしっかり伝わりました。遠藤、僕も大好きだよ! ありがとう!」ここで今林APから11・3両国のメインが竹下vsHARASHIMAのダブルタイトルになることが改めて告げられる。放送席の竹下が呼び込まれる。竹下「まあ正直なことを言うとHARASHIMAさんがくるというのは一番意外でした。2年前のさいたまスーパーアリーナで自分がHARASHIMAさんからこのベルトを獲って一つ時代が動いたのかもしれない。そして今、俺が興味あるのはそのEXTREMEのベルトだけなんで。俺は、二冠王になってDDTの本当の意味でのトップになることしか考えてないんで、よろしくお願いします」HARASHIMA「僕が勝ち残るって意外? これが現実だよ。僕はこれからもこれから先も現実を見せ続けるだけ。ガッチリやってやるよ!」竹下が引き揚げると「意外って言われちゃったけどこれが事実だから。僕は一度たりともさいたまスーパーアリーナでベルトを獲られたことを忘れたことないよ。両国、このチャンス。やっときたこのチャンス。僕は必ず活かします。竹下はすごいチャンピオンだよ。いろんな選手とやっているし、若いし、身体もある。でも今日のアイツ、チャンピオンならいつだって万全な状態でベストみせろって。両国大会、また必ずDDTのトップに立ってやるさー!()両国大会みんな見に来るさー! 全ブランド集まって両国大会、みんなの力で成功させるさー! なんでかって? それは鍛えているからだー!」で締めた。その後、スクリーンではケニーからのメッセージVが流される。「DDTファンの皆さん、プロレスファンの皆さん、お久しぶりです。それとも初めましてかな? AEWプロレスのケニー・オメガです。3月の後楽園ホールで私は自分の口からDDTのリングにまた上がるかもしれないと言いました。その試合を決定しました。11月3日のUltimate Partyで私と里歩さんvsアントーニオ本多、ミユ・ヤマシタ。すごく緊張してるんですけど、楽しみにしてます。みんな楽しみにしてね。あと1ヵ月くらい。またgood bye! smooch and good night!(ピストルポーズ)Bang!」。現時点での両国の決定分カードがアナウンスされた。
【試合後のコメント】
ーーまず朱崇花戦については。
竹下 朱崇花選手が素晴らしい選手だということは僕だけじゃなくて、皆さん感じていることだし、改めて言う必要はないんですけど。うーん……僕より年下ですからね。ってなった中で、一応この業界の先輩レスラーとして……何か分からないですよ、勝手に言いますけど、伝えなければいけないことは伝えられたんじゃないかなと思います。で、今日の試合を見てまた見たいなって。で、朱崇花選手がまたやりたいなって思ってくれていたら、試合の意味がありますね。
ーー続いてメインのEXTREME戦後、「HARASHIMA選手が来たのは意外だった」という発言がありましたが。
竹下 うーん、やっぱり個人的にはイケメン、遠藤って今の日本マット界のトップ戦線。レベル的にも、もちろんフィジカルもだし、プロレス頭的にも。より3WAYという難しい環境の中で、HARASHIMAさんがどう適応するのかっていうのがちょっと読めなかったんですけど。最後は地力でもっていきましたね。
ーー改めて両国のメインで無差別級王者として、HARASHIMA選手の持つEXTREME級王座とのダブルタイトル戦が決まったわけですが。
竹下 そうですね。もうこの無差別のベルトはたぶん竹下幸之介に馴染んでいるし、馴染み過ぎているし。っていう中で、僕がもっともっと闘いの、プロレスの可能性を見せていきたいっていう部分では必ずEXTREMEのベルトが必要なんで。もちろん、この6人タッグのベルト、これでも自分は満足してますよ。ALL OUTでいろんな選手と試合して防衛重ねて、価値を上げたと思っているんで。この(無差別級の)ベルトも大田区で遠藤さんかあ獲り返して、クリス・ブルックスとやって、青木真也とやって価値を高めていると思うので。タッグはもう1回、ALL OUTのメンバーに任せて。全ベルトを獲りたいですね。その中でEXTREMEっていう難しい試合形式の中で、ある意味EXTREMEは次の両国が初挑戦になるんですね。初挑戦で獲っちゃおうと。一気に三冠王になるんで。2020年中には全ベルト獲りたいです、同時に。
ーー両国大会はDDTグループの全ブランドが出ますし、いろいろタイトルマッチや対抗戦が決まってきましたが、その中でどういう試合を見せたいと?
竹下 うーん、でも僕はずっと言っているように、どういう環境であろうが、メインイベントであろうが、会場がどこであろうが、やることは変わらないので。いつもベルトを出しているし。いつも新しいことにトライしているし。だから全然やることは変わらないです。DDT全部集合する大会であっても、ケニー・オメガが来たとしても、僕は常にベストを出しているので。その自負もあるので、やることは変わらないです。
ーーHARASHIMA選手からは「チャンピオンは常にコンディションを万全にしておけ」という話があったが、コンディションは?
竹下 僕、こう見えてギックリ腰持ちでして。史上最大レベルのギックリ腰が一昨日きたんですけど、回復力すごいんで。いつも寝ながらアントーニオ本多さんとトランザム★ヒロシさんに教わった瞑想をしてですね、脳内で綺麗な腰の骨をイメージしているんですよ。そしたらすぐに治ってきましたね。すぐ治ってきましたけど、あと3日欲しいですね。あと3日あればもう次の札幌からはバッチリですよ。でもHARASHIMAさんもせいぜい鍛え過ぎないように! 鍛え過ぎると僕みたいにギックリ腰になってしまうので。僕は間違いなく両国までには完璧に治りますので、一切心配いらないです。
ーー意外という言葉にはこれまでやってきた自信が含まれている?
竹下 それは3WAYの結果ですか? そうです。僕の予想とは違った。何となく試合の流れ・展開というのを予想していて、HARASHIMAさんが勝つ画は見えてなかったし、ああいうふうにHARASHIMAさんは煽りVでも「竹下に2年前の2017年にさいたまスーパーアリーナで負けて」って言ってましたけど、僕はそのときHARASHIMAさんに勝ってからも変わり続けているし、進化し続けているし。じゃあHARASHIMAさんは僕に負けてからの2年間で何が変わったのか。まあ今日はHARASHIMA選手が結果を残したので、敢えてそれ以上は何も言いませんけど、僕はあのときより進化しているよとは先に言っておきたいです。あのときの竹下だとは思わないでくれと。
HARASHIMA 獲りましたよ! 久々にこのEXTREMEね。この前チャンピオンだったときはいろいろあったし、またこれ持っていろいろやりたいし。イケメンも遠藤も強くて、すごいいい選手で難しいルールだったけど、もうね生き残るしか、勝ち残るしかないんで、ガッチリ勝てました。
ーー試合後、両国で対戦する竹下選手から「HARASHIMA選手が来るのは意外だった」という発言がありましたが。
HARASHIMA ねえ。ああ言われたらね、イラッと来るよね。さすがにね。まあ彼の中には2年前にビッグマッチで僕から獲って時代を変えたと思っているのかもしれないけど、今日僕が勝ち上がってまた挑戦することになった、これも現実だから。僕はその現在を見せつけるだけ! あとはリング上でも言ったけど、僕がチャンピオンだったときに心掛けていたこと、しっかりやっていたことは、いつだってどんな場所でだって万全の状態でリングに上がって、チャンピオンとして堂々と試合をする。竹下は確かにすごい選手! 若くて大きくて頭もよくて、すごく選手ではあるけども、そういうチャンピオン像として、僕の思うチャンピオン像ではない部分があると思うので、そこはしっかり否定させてもらうし。僕なりのベルトの価値を(無差別級のベルトを)獲って見せつけたいと思います。どうあるべきか。
ーー両国大会はDDTグループの全ブランドが出ますし、いろいろタイトルマッチや対抗戦が決まってきましたが、その中でどういう試合を見せたいと?
HARASHIMA ルールはどうなるんですかね? 一応KO-Dのタイトルマッチじゃないですか。
ーーそれはまだ決まっていないんですかね。
HARASHIMA でもどんなルールでもガッチリやるだけなんで。まあ竹下との試合なら別にいろんなルールを試す必要もないし、本当にガッチリやるだけ。
ーーさいたまでやってからここまでHARASHIMA選手が進化した部分、今竹下選手に勝っていると思う部分は?
HARASHIMA まずベストコンディション! さいたま過ぎてから僕が一度でもケガや病気で欠場したことありますか? 1回もないと思います。足をj引きずってリングに上がったことがありますか? 腰を抑えてリングに上がったことありますか? ないと思います。そういう部分では絶対に負けてないです。ほかにもあるけどね!(笑)
遠藤 負け犬に聞きたいことはありますでしょうか?
ーー試合を振り返ってみて敗因はどこだと?
遠藤 敗因……なんだろうなぁ。前哨戦が多過ぎたこと。それによってHARASHIMA選手に勘違いを生ませて……俺が向こうのことを好きだっていう勘違いを生ませてしまったこと。それが今日の直接な敗因だと、自分では考えている。やっぱ愛の力っていうのは……LOVEか。LOVEっていうのは人に力を与えるから。それによってここ最近衰えていたHARASHIMA選手の体力・肉体がLOVEによって全盛期のパワーを取り戻した。こんなんでいいか? あーーー、アメリカに行く夢は儚く散ってしまいました。何か数日前にカリスマがDAMNATIONを解散して、蛇界を澤田さんと二人でやるって言ったんでね。じゃあアメリカに行こうって思っていたんですけど、やっぱり日本で結果を残さないとアメリカではやっていけないから。今日勝って、両国も勝って、それでももう日本を去ろうと思っていたんだが、まだしばらく日本に残ってDAMNATIONを続けていこうかなと思います。DAMNATIONフォーエバー。以上。
イケメン まぁしょうがない……しょうがないですね。俺の……結構ショックだな。ただDDTで俺が闘う気持ちもきっと強いと思うんですけど、それを遙かにHARASHIMAさんが上回った。そして感じたけど、遠藤も上回った。そりゃそうですよね、所属だから。まぁでも気持ちいい負けかもしれないですね。僕は両国のメイン、HARASHIMAvs竹下っていう試合をしっかりとこの目で見ようと思っています。そのあとどうとかっていうわけじゃないけど、そう思えるような負けだったかなと思います。HARASHIMAさんは強かった……フィニッシュ。