前説
8・22川崎でのKO-D無差別級戦の立会人に小橋建太さん! ジャパンベーカリーマーケティングさんが年間スポンサーに! 「ハードコア柔道とは世界に羽ばたけニッポンの柔道!」と力説したMAOがオープニングコール!
今林久弥GMがリングに上がり、木梨憲武デザインのドラゴとハカTシャツや渡瀬が飼っている三猫のTシャツ、岡田のいてこます!マフラータオルなどの新グッズを紹介してから、リモートサイン会のスケジュールをアナウンス。8・21川崎大会のゲスト解説に声優の上坂すみれさんが決定したことに続き、KO-D無差別級選手権の立会人に小橋建太さんが決定したことが発表された。その後、今後の大会スケジュールをアナウンスしてから高木大社長を呼び込む。ニュートラルコーナーにジャパンベーカリーマーケティングさんが年間スポンサーになったことが発表され、ベーカリープロデューサーの岸本拓也さんが高級食パンを持って登場。高木大社長によると、先日の釧路での路上プロレスでもお世話になってことで、意気投合して今回のスポンサーが決まったとのこと。岸本さんは「すっかりハマってしまいました。プロレスがあるからハッピーになれる。パンを食べれば元気になると同じことだと思うので、1年と言わずこれからも応援していきたいと思います」と挨拶。最後にMAOが登場。「ハードコア柔道ルールではなく、ハードコア柔道という競技なんです。具体的に言うと世界に羽ばたけニッポンの柔道ということですよ!」と力説したMAOがオープニングコール。オープニングVでは第九に乗せて、前回の7・4後楽園大会からこれまでの試合のダイジェストが流れた。
オープニングマッチ 30分一本勝負
左尺骨骨折で欠場していた渡瀬の復帰戦。負傷箇所をガッチリテーピングしてきた渡瀬だが、準烈対決ということでガッチリ握手を交わしてから試合開始。ショルダータックルでのぶつかり合いからエルボーの打ち合いに。どちらもなかなか倒れなかったが、渡瀬がカウンターのドロップキックで岡谷を場外に追いやると、ノータッチトペコンを発射。さらに岡谷を鉄柵に投げつけた渡瀬は、入江茂弘譲りのキャノンボールを発射するが、かわされて鉄柵に自爆。渡瀬をリングに戻した岡谷はストンピング。さらに背中にベースボール・スライドを叩き込んだ岡谷は、ショルダーネックブリーカーからチンロック。負傷箇所の左腕も掴んでクロスアーム式スリーパーで絞めていくが、渡瀬はロープに脱出。くし刺しジャンピングエルボーからブルドッキングヘッドロックを狙った岡谷だが、渡瀬は踏ん張ってエルボー。しかし岡谷はフラップジャックで叩き付けると、ブレーンバスターを狙う。背後に着地した渡瀬はドロップキック。さらにミサイルキックからDDTで叩き付けた渡瀬は、バックドロップを狙う。岡谷が防御すると、エルボーの連打からくし刺し攻撃を狙うが、蹴りで止めた岡谷はミサイルキック。ノーザンを狙った岡谷だが、ニーリフトで阻止した渡瀬はブレーンバスター。しかし岡谷も返す刀でジャンピング・ネックブリーカーを決めると、ノーザンライト・スープレックス。カウント2で返した渡瀬にダブルアームを狙った岡谷だが、渡瀬が踏ん張るとエルボーを連打。なかなか倒れない渡瀬はカウンターのエルボーからバックドロップを狙ったが、ブルドッキングヘッドロックで切り返した岡谷はダブルアーム・スープレックス。渡瀬の両足をガッチリとホールドして3カウントを奪うと、握手をして渡瀬の復帰を祝福した。
【試合後のコメント】
渡瀬 ……負けました。自分よりずっとずっと若いキャリアの若手に。でもこれが半年休んでたやつと半年秋山準の隣でしごかれていた差なのかなって。久しぶりの試合が楽しかったけど……。今は準烈の一番下かもしれないけど、大石さんがいなくなって、岡田佑介がタッグに挑戦するけど、そうじゃなくて、俺が一番下から這い上がって這い上がって、秋山準のパートナー、いや、いつか秋山準を越えるためにやっていきます。また新たにスタートします。
第二試合 30分一本勝負
いきなりマイクを持った平田が「こんばんは、絶好調! 平田です! 見ての通り、DISASTER BOXは絶好調です。ここにベルトがないのがおかしいくらい絶好調です。この調子で富士通スタジアムでも勝ちたいと思います。今のDISASTERでは勝てないと思います。それは成功体験が少ないからです。だから今日勝って勝利体験をたくさん得て、富士通で勝ちたいと思います!」と言って、一人で奇襲攻撃を仕掛けていくが、あっさり返り討ちにされる。それでも反撃しようとした平田だが、クリスにオクトパスストレッチを決められてあっさりギブアップ。
秒殺された平田だが、引き上げていった選手を逆ギレしながら呼び戻すと、成功体験を得るためにも負けることが必要で、究極になったと力説した平田は成功体験ボンバーを狙うが、またもクリスのオクトパスストレッチに捕まる。どうにか大鷲がカットすると、HARASHIMAがクリスにミドルキック。さらにクリスをエプロンに出すが、クリスはリングに飛び込むと同時にスタナーを決める。さらに延髄斬りからジャンピングニーを叩き込むが、HARASHIMAもカウンターのジャンピングハイ。ここで大鷲とアントンがリングインし、アントンが南部式ナックル。大鷲も南部式ナックルを返すとお互いにバイオニックエルボーを打ちたいのか打ちたくないのかよく分からないけどハッピーな展開に。続いて中村が吉村にドロップキックで向かっていくが、何発打っても倒れない。頭を叩いた吉村は、スワンダイブを狙った中村を捕まえてボディスラム。さらびブレーンバスターを狙うと、平田が「俺には勝つための策がある! そのまま俺にタッチだ!」とアピールしたため、吉村は中村を持ち上げたままタッチ。平田が吉村の骨盤を支えた状態で投げるが、これが勝つ策なのか? ディーノが入ってきて平田にナックルをお見舞いすると、平田もエルボーで応戦。さらに延髄斬りを叩き込むが、ディーノもスイちんからシャイニングあてがい。ここでアントンがリングインしようとするが、躓いて転倒。ごんぎつねを披露したアントンはDISASTERに次々とサミングを見舞うと、ディーノが“更なる茶番”として地獄門の体勢に。ア○ル電源でごんぎつねに充電したアントンだが、ア○ルぎつねはDISASTER全員で阻止。するとクリスが中村の頭をディーノの尻に突っ込み充電させる。中村の頭を押し付けられ、次々に感電していくDISASTER。平田は手刀で応戦するが、中村が平田を羽交い締めにして、アントンがア○ルぎつねを狙う。しかし平田がかわした上に、誤爆した中村の頭で滑ってアントン自身にア○ルぎつねが誤爆。すかさず平田が中村をスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。
勝った平田は「死闘を制し、平田が勝ったぞ! いいか、ここから連勝パーティの始まりだ。富士通では男色ディーノ……いや、アントーニオ本多、お隣の大鷲透! あんたらを引っこ抜いて全部俺が目立って、その上で俺が勝って真の第2試合の王となってやるよ! 覚悟しておけ」と豪語して勝利のダンス。
【試合後のコメント】
平田 リング上で言った通りですよ! 男色ディーノだけじゃなく! お隣のリングの大鷲透とアントーニオ本多よりも目立ちまくってこの平田が勝利し第2試合の王に私はなるからな!!!
ディーノ おいおいおいおい何言うとんねん
アントン どの口が言ってるんだコラ
平田 この口だコラ
ディーノ 誰が第2試合の王や!
平田 俺だよ !
ディーノ 第2試合とは DDTにおける自由の象徴、それをお前の手に負えるとでも言うのか!
平田 俺が手中に収めるよ!
ディーノ なんだと??? その手に収めるのはこの私だ!
平田 うるせえ! 俺だよ!
ディーノ おめえら(大鷲&アントン)はお呼びじゃねーよ! 帰れ!
アントン おめえらがお呼びじゃないんだよ!
大鷲 俺が一番目立つんや!
平田 俺だよ!
アントン むしろ俺が目立つんだと思う。
ディーノ なに言うとんねん。ビッグマッチって言ったら私だろうが! メイン立ったことあるのか? 私はあるよ〜! 目立つよ〜!
大鷲 なんかヤな感じこの人!
アントン こんなヤな感じの人はね〜結局ねえ〜目立ってもね〜ヤな感じだって言われて〜
平田 負けましたね!
ディーノ いい感じも悪い感じも全部引っくるめて目立ってやるんや!
大鷲 いやいや一番目立つのは俺だからな!とにかく……&%=’!#Y$……あれよ…
アントン ちゃんと言えてない人が目立てるわけないでしょ!
ディーノ いまのでダメ〜〜〜〜!!!
大鷲 そういうのも含めて目立ってやる!! 悪目立ちしてやる!
平田 さらに引っくるめて俺が一番目立ってやるからな! おい!
大鷲 (記者に)言っておくけどこれ以上喋ってても何も出てこねーからな!
ディーノ 一番目立つのはワイや!
平田 俺だ!
大鷲 ワイだ!
アントン 私は逆に目立たない。ことで目立つわ。みんなが目立とうとしてるから逆に目立たないようにしてるからこそ目立つ。逆行く。故に目立つ。
平田 ……何という発想っ……!!
ディーノ 結局目立とうとしてるじゃない!
アントン 一緒なのか? おまえ!
平田 一緒だよ!
ディーノ 一番目立つのはワイや!
平田 俺だ!
(4人カメラに指を向ける)
アントン みんなカメラに指差してるからこうやって(自分に向けて)指差す!
平田 じゃあ俺もこうだ!(自分に向けて指を差す)
ディーノ じゃああっち(明後日の方向)差すよ!
(各々が色々なところを指差し始め大混乱)
ディーノ 以上です。
アントン さよなら。さよなら。
第三試合 30分一本勝負
「木に梨はなる ~頭の中の大宇宙~」プロデュースマッチ
※スピア
伸び悩んでいた納谷をプロデュースすることになった木梨憲武さん。リングネームをドラゴ、パートナーの飯野をハカに変え、Tシャツを100枚制作して売ること、声を出すことなどを提案した木梨さん。煽りVでは木梨さんもカンニング竹山さんも試合よりもTシャツを買ってくださいと懇願。木梨さんに先導されてドラゴが貴闘力、ハカが高木三四郎のマスクを被って入場。竹山さん、さらに東京03の豊本さん、さらにディーノも一緒にリング上へ。マイクを持った木梨さんが「お邪魔します! この二人、今日からレスリングが変わります! っものスゴイ真剣に闘います! そしてデカい声が出ると思います! 応援してやってください! 勝った・負けたは関係ない! Tシャツ買ってやってください!」と言うと、竹山さんは「ただただひと言です! Tシャツ買ってやってください!」、豊本さんも「作り過ぎました! 買ってやってください!」と懇願。高木の入場テーマが流れると、ハカがファイヤーポーズ。さすがに戸惑う高木だが、二人のマスクを見て「そっくりじゃねぇか!」。木梨さんと竹山さんは「見えないから(マスクを)取って!」と言うが、二人とも被ったままやる気満々。「やるだけやってみて!」と木梨さんからGOサインが出ると、ハカが高木と対峙。ショルダータックルでなぎ倒したハカだが、高木もカウンターのドロップキック。これでハカのマスクが吹っ飛ぶと、越中がリングイン。ドラゴに張り手を見舞ってマスクを吹っ飛ばすと、ショルダータックル。倒れないドラゴだが、越中はカウンターのヒップアタックからヒップバット。高木はドラゴに高木マスクを被せると、セカンドロープに押し付ける。背後からヒップトスを投下すると、越中がヘッドバット。「越中さん、62歳だから!」と叫ぶ木梨さんを睨み付けた越中は、ドラゴにサミング。さらに高木とダブルタックルをお見舞い。それでもなお「越中さん、62歳だから!」と挑発する木梨さんの声に奮起し、ドラゴは高木を追走してニーリフトを叩き込むとDDT。タッチを受けたハカは控えの越中にタックルを見舞うと、高木にコーナースプラッシュからくし刺しショルダー。そしてボディスラムからハカをやり始める。これには木梨さんたちも戸惑いを隠せない。案の定ハカエルボーをかわした高木はタッチ。ハカとドラゴを場外に放り出した越中は、エプロンからミサイルヒップを発射。ハカをリングに戻してヒップアタックを見舞った越中はブレーンバスターを狙う。これを逆に投げたハカはコーナーへ。しかしデッドリードライブで投げ捨てた越中が逆にミサイルヒップを発射。カウント2で辛くも返したハカは、ドラゴンリングインした高木にガットショット。しかし高木もラリアットを返すとアティテュード・アジャストメント。ディーノが松井レフェリーを場外に引きずり出してカウントを阻止すると、リング内に木梨さんたちと共に乱入。しかし高木がスタナーを決め、ディーノをコーナーに乗せて地獄門状態にすると、竹山さんを捕まえて地獄門の餌食にする。さらに木梨さんに対しても「次はアンタだ!」と捕まえるが、逆に高木を地獄門に餌食にした木梨さんはまさかの延髄斬り。すかさずドラゴが高木をチョークスラムで叩き付け、さらにハカがスピアをブチ込んで3カウントを奪った。
ドラゴとハカの勝利に木梨さんたちも大喜び! マイクを持った木梨さんが「皆さんやりました! ドラゴとハカに盛大な拍手! そして62歳の越中さん、ありがとうございました! 皆さん! ……疲れちゃった(苦笑)。皆さんぜひこの二人をよろしくお願いします! そしてTシャツ買ってやってください!」と懇願。続いてマイクを渡されたハカが「嬉しい! 木梨憲武さんという素晴らしい人にプロデュースしてもらって……そして今日は社長に勝つことが出来ました!」と叫ぶが、木梨さんが背後からまさかのローキック。「隙見せないで!」と激を飛ばしつつ、ドラゴにもローキックを見舞った木梨さん。最後は不意の攻撃に悶絶していたハカが、「僕が何を言いたいかと言うと、Tシャツ買ってくださーい!」と叫んだ。
【試合後のコメント】
竹山 勝ちましたね!
木梨 まさか勝ちに繋がるとは。
竹山 実力的に負けるって聞いてたんですけど、勝ったね。
ディーノ 誰がそんなこと言ったの!?
豊本(ひっそりと手を挙げる)
ディーノ 2人の力信じてなかったの!?
竹山 自分も言ってたじゃん!
ディーノ いやいや私は信じてたよ!
ドラゴ 豊本さん酷いっすね!
ハカ 僕らが勝ったんすよ!
木梨 越中さんだけが怖かった!
豊本 いやいや煽り過ぎですって! マジで!
竹山 ダメですよ!
木梨 だって62歳でしょ?
豊本 結構気にしてるみたいですから!
木梨 俺の2個上だから。
豊本 (越中を)押さえながら「アイツ何なんだ?」って言われましたよ!
(そこに高木が入って来る)
高木 あーっ! クソーッ! ノリさん! こいつらのプロデュースありがとうございました!
ドラゴ&ハカ ありがとうございました!
木梨 これからがスタート、社長が闘ってくれたから。なおかつ今日めでたい感じで。これからズンズン人気者になっていくと思うから。まだまだ手伝います!
高木 でも最後に食らった憲武さんの延髄斬り、めっちゃキレイだったっす!
木梨 どうしても社長に入れたくて、あの後ゲーム展開変わったから。結構効いてたかもしんない。
ハカ 効いてましたね。
高木 今度は憲武さんとタッグ組んで出たいっすよ!
竹山 まだ60歳だし!
木梨 トレーニング始めて、ここまでのガタイ(ハカを指しながら)に仕上がったら!
竹山 それは無理です!
高木 いいのをもらいました! ありがとうございました! お前ら(ドラゴ&ハカ)良かったよ!
ドラゴ&ハカ ありがとうございます!
高木 この環境に感謝しろ! 木梨憲武さんと竹山さんと豊本さんがプロデュースしてくれたんだよ、お前たちのために。感謝しろ!
木梨 デカい声! デカい声!
ドラゴ&ハカ ハイッ!
木梨 今日ゲームは良かったけど、声出てないから!
ドラゴ&ハカ ハイッ!
木梨 最初はマスクでどっちが社長かわかんなくなったから。今度ゲームになったら闘う前からデカい声出して。マイク無しでも通る声で!
竹山 勝てんだから。
木梨 社長ありがとうございました!
高木 ありがとうございました!
木梨 逆にお邪魔しましてありがとうございます!
高木 これからもお願いします!
第四試合 30分一本勝負
高尾が坂口の目の前でベルトを投げ捨てると、坂口よりも先に高鹿が高尾に殴りかかっていって試合開始。坂口は高鹿をどかして高尾にエルボーを叩き込んでいくが、高鹿が間に割って入り「自分がいきます!」と志願。高尾をヒップトスで投げた高鹿だが、高尾はサミングを見舞って火野にタッチ。ボディスラムで投げ捨てた火野はチョップを振り下ろす。高鹿もフォアアームで向かっていくが、逆水平チョップ一発でダウン。続いて遠藤がスリーパーで捕まえるが、ロープに逃れた高鹿はリバーススープレックスでどうにか投げるが、火野が入ってきてタッチを阻止。コーナーに追い詰めて逆水平チョップを叩き込んだ火野は、高鹿のミサイルキックもあっさりかわす。しかし火野のセントーンをかわした高鹿は、ランニングエルボーでどうにかなぎ倒すと樋口にタッチ。遠藤をショルダースルーで投げた樋口は、火野に逆水平チョップからくし刺しラリアット。だが、ボディスラムを狙ったところを逆に叩き付けていった火野は逆水平チョップ。樋口もブレーンバスターを狙った火野を逆に投げると四股を踏むが、火野はヒノスープレックスで投げていく。ラリアットの相打ちでは火野が打ち勝ったが、樋口もオクラホマスタンピートを返すとダブルダウン。両者タッチして高尾と坂口がエルボーの打ち合いから、お互いにリング上にあぐらをかいた状態で、さらにエルボーを打ち合う。そこから蹴り飛ばした坂口だが、遠藤がカットに入る。火野とトレイン攻撃を狙うが、かわした坂口は火野に神の右膝を狙う。キャッチして投げ捨てた火野だが、樋口も入ってきて火野にぶちかまし。ダイビング・エルボーアタックで樋口を場外に追いやった遠藤はサスケ・スペシャル1号。その間に坂口が高尾にハイキックを叩き込んで高鹿にタッチ。フォアアームの連打からバックドロップで投げた高鹿だが、高尾もボディへのエルボーからランニングエルボー。さらにダメ押しのジントニックを決めると、片ヒザで抑え付けながらカバーして3カウントを奪った。
セコンドの赤井もリングインして、EruptionはDAMNATIONと睨み合いに。高尾がまたもベルトを投げつけると、坂口が激怒して襲いかかり、樋口と遠藤も額をくっつけて睨み合う。赤井が火野に張り手を見舞うと、火野は逆水平チョップを返すかと思われたが寸前でやめて「帰れ」というポーズ。これに怒った赤井は引き上げようとする火野に襲いかかろうとするが、樋口が制して引き上げていった。
【試合後のコメント】
坂口 ベルトを投げ捨てる? あれがチャンピオンの余裕か? 舐めやがって。川崎で必ず殺してやるからな。よく覚えておけ。
樋口 無礼な奴もいるけど、力持ってる人間が(Eruptionには)揃ってるから。自分としては真っ向勝負でぶつかってあのベルトをEruptionに取り戻すだけです。
赤井 挑戦表明したときから(火野は赤井を)認めないみたいな形だったんですけど、今日もタイトルマッチが決まっているのにあんな態度を取られて。信じられないです。私のことを認めないのかもしれないけど私はプロレスラーなのであのチョップを何発でも喰らってその上で6人でベルトを。高尾さんがベルトを粗末にしていたけどあんな扱いはするべきじゃないんですよ。なのでチョップもDAMNATIONの技も全部受けた上で3人でベルトを巻きます。
坂口 調子こいたチャンピオン、叩きのめしてやる。ベルトはEruptionの物だ。川崎楽しみにしておけ。
高尾 あんなベルトな、捨ててきてやったよ。欲しいんだろ?
火野 ワシも捨てるわ!
高尾 みんな捨てよーぜ! やるよ!
遠藤 我々(遠藤&火野)は持っておきましょう……
高尾 欲しいんだろ? 知らねーけどよ。そんなに俺が気に入らないのかよ? 何が気に入らないのか知らねーけどよ。どうでもいいんだよ俺は。弱い奴なんか。
遠藤 今日は高鹿だったよな? そこに赤井沙希が入るんだろ?
火野 あの女な。何しに入るん? あいつはやる気満々みたいだけどな、止めとけ止めとけ。そんなプロレスは甘ないぞ。
遠藤 なんの考えがあって俺たちに挑戦するのか分からないけど8・21、残酷な結果が待っている。
高尾 俺たちがベルトを防衛する。以上!
第五試合 30分一本勝負
盗んだUNIVERSALのベルトを腰に巻いて入場した佐々木は、上野がリングインするとダイビング・ラリアットで奇襲攻撃。倒れた上野にベルトを押し付けた佐々木。さらにポーリーがハンマーパンチで殴り倒す。上野が反撃しようとロープに飛ぶが、エプロンから佐々木が攻撃し、DAMNATIONは二人がかりで上野を踏み付ける。しかしショルダースルーを狙った佐々木を蹴り上げた上野は、コーナーに飛び乗って振り向きざまのクロスボディー。これをガットバスターで迎撃した佐々木はポーリーびたっち。ボディブローからエルボードロップを投下。さらに佐々木がブレーンバスターからクロスフェース。堪らず彰人がカットに入るが、ポーリーがボディブローで上野を悶絶させる。ジャンピング・ボディプレスをかわした上野はダブルニーを落として彰人にタッチ。ランニングエルボーからドロップキックを見舞った彰人は、レッグブリーカー。さらに背後からヒザ裏に低空ドロップキックを見舞ってからグラウンド・ドラゴンスクリュー。ポーリーもカウンターのテーズプレスを返して佐々木にタッチ。ナックルパートを打っていく佐々木をアンクルホールドに捉えた彰人はバックドロップ。タッチを受けた上野はカニ挟みで倒すと、背後からヒップトス。さらにおっぴろげアタックからリバーススプラッシュ式ダブルニー。エルボーを連打していった上野はハーフネルソンで投げ捨てる。しかしチンクラッシャーを返した佐々木はスピアをブチ込むとDDT。ダイビング・ヒットマンエルボードロップをかわした上野はコタロー・クラッシャーを狙うが、佐々木は投げ捨てドラゴンスープレックス。佐々木のミスティカを上野は切り返してWRを狙うが、佐々木はレフェリーを掴んで阻止。上野はシャイニング・ウィザードからブリザードスープレックスで投げると、一気にフロッグスプラッシュ。これを剣山で迎撃した佐々木はポーリーにタッチ。彰人がヒザへの低空ドロップキックからドラゴンスクリューを決めるが、ポーリーもDDTを返すとクロスフェースに捉える。上野がカットするが、ハンマーパンチで上野を蹴散らすと、彰人に佐々木との合体攻撃。ここで上野が戻ってきて、佐々木をポーリーにぶつけると、ポーリーにドロップキック。だが、背後から忍び寄った佐々木が急所攻撃。さらにUNIVERSALのベルトで殴打していく。上野を佐々木が場外に連れ出している間に、ポーリーが彰人にラリアット。しかしリバーススプラッシュをかわした彰人は、ポーリーを俵返しで投げると、アンクルホールドの体勢からポーリーの両足を折りたたむように丸め込んでで3カウントを奪った。
場外の鉄柱攻撃で上野の額を叩き割って流血させた佐々木は、試合後に上野をリングに上げると傷口にパンチを見舞ってからクロスフェース。セコンド陣が必死に止めようとするが、ポーリーが阻止。大の字に倒れた上野を踏み付け。ベルトを誇示した佐々木は、そのままベルトを持って引き上げていった。
【試合後のコメント】
上野 ……情けない。あと一週間しかない。クソッ……
(突如佐々木が襲撃し上野の傷口をエグるように殴り続ける)
佐々木 佐々木大輔が帰って来たぞ! お前が欲しいのはこのベルトか? 誰を敵に回したのかよく覚えとけ! オラッ、わかったか!
(佐々木は退室)
上野 ……(無言で這うように退室)
セミファイナル 時間無制限三本勝負
DDT EXTREME選手権試合~ハードコア柔道
①柔道ルール
●青木 vs MAO○
1分23秒 一本
※内股
②ハードコアルール
○青木 vs MAO●
6分25秒 ヨーロピアンクラッチ
③ハードコア柔道
○青木 vs MAO●
5分41秒 一本
※テーブルクラッシュ。第52代王者が初防衛に成功。
1本目は柔道ルール、2本目はハードコアルール、3本目はハードコア柔道で行われるとアナウンスされる。まずは白い柔道着姿のMAOが入場。一方、青木はグレーの柔道着で入場。1本目は柔道ルールということで、副審として大石と岡谷がリングサイドから見守る。青木の巴投げを着地してみせたMAOは、投げようとするが失敗。カメになり関節技や絞め技を防御。立ち上がるとMAOが内股を仕掛けていくが、青木も投げられながら足を掛け、MAOもほぼ同時に背中からマットにつく。主審の木曽レフェリーは青木の一本を宣告するが、副審と協議した結果、一本を取ったのはMAOのほう。
2本目はハードコアルールということで両者上着を脱ぎ、イスやラダー、プラケースが用意された状態で試合開始。イスチャンバラに打ち勝ったMAOだが、コルバタで投げた青木。MAOはラダーにぶつかりながら場外へ。青木はトペを狙ったが、MAOはプラケースで殴って迎撃。青木は鉄柵にMAOを投げようとするが、大石にぶつかりそうになりMAOはストップ。ゆっくりと大石を移動させてから、青木を鉄柵に叩き付けたMAOは、リングに戻して帯でチョーク攻撃。さらにラダーを持ち出し、ボディスラムで青木をラダーの上に投げつける。コーナーに立てかけたラダーに投げようとするが、これは逆に青木がMAOを投げつけ、さらにドロップキック。ロープに振ってカウンターのイス攻撃を挟んでから、MAOをイスに座せるとプラケースを持たせてのミドルキック。プラケースは割れなかったが、青木はなおもスリーパー。MAOは足でラダーを倒すと、その上に青木を投げつける。くし刺しニーからプラケースを持ってコーナーに登ったMAOはハリウッドスタープレス。かわして自爆したところを丸め込んだ青木だが、カウントは2。ならばとワキ固めからアームロックに捉えた青木だが、MAOはみちのくドライバーIIで切り返す。プラケースを二つ重ねたMAOはその上に叩き付けようとしたが、青木がMAOの両腕を引っ張って逆にプラケースに投げつけると、そのままヨーロピアンクラッチで押さえ込んで3カウント。これで1-1となり、3本目はハードコア柔道で闘うことに。
ハードコア柔道は凶器を使用した一本またはテーブルクラッシュで決着がつくとアナウンス。再び道着を来た両者はリング中央にイス盛りをつくると、組んで投げようとするが膠着状態になったため指導が入る。MAOは払い腰で投げるが、凶器を使用していないので一本にならbない。慌ててイスを使って袈裟固めに捉えるが、青木が逆にイスを使った三角絞めで切り返す。しかし「待て」が入る。ロープに飛び乗っての巴投げで投げたMAOだが、青木はイスを脳天に振り下ろす。MAOもイスを青木の脳天に振り下ろすと、そこからエルボーの打ち合いに。MAOはグーパンチをお見舞いし、さらに払い腰で投げる。青木も見事な背負い投げでイスの上にMAOを叩き付けると、そこからお互いに相手をイス盛りの上に投げていく展開に。キリがなくなり、ついにテーブルを持ち出した両者。テーブルをセットしてから礼をすると、両者とも同じコーナーに登っていく。青木は雪崩式STOを狙ったが、MAOはロープに足をかけて阻止。しかしMAOのパンチをかわした青木は雪崩式の肩車のような形で投げ、テーブルクラッシュに成功。青木が2-1で勝利し、初防衛に成功した。
「弱者が勝つかもしれない、スリル満点の最高の試合になる」と言って平田が青木に挑戦表明! 9・12西鉄ホール大会で挑戦へ
試合後、ガウン姿の平田が登場。イスを投げつける青木だが、平田は「ちょっと待ってくださいよ! 眼中にないのに失礼します! 失礼のないように正装で来ました! とりあえず青木さん、防衛おめでとうございます。勝つか負けるか分からない強敵たちとスリルのある闘いに勝ったのは最高だと思うんですよ! だがしかし、もっと最高になる方法があるんですよ。それは絶対に勝てる相手に、負けるかもしれない状況で闘うことです。青木さん、先に言っておきます! 僕はあなたのそのベルトに挑戦したい! だがしかし、青木真也vs平田一喜、普通にやったら即秒殺ですわ。俺も即ギブアップをする自信がある! でも青木さん、そのベルトは特殊なルールで試合が出来るルールですよね? 本来ルールを決めるのはチャンピオンです。じゃなくて、挑戦者の僕がルールを考えて、そのルールで挑戦出来る……これまさに弱者が勝つかもしれない、スリル満点の最高の試合になると思うんですよ! どうですか、お客さん!」と豪語。それを聞いた青木は「人に迷惑かけちゃダメだよ」と拒否。しかし平田は「青木さん、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど。冷たい目で見られているこの空間、ちょっと待ってください! こんなのトラウマですよ!」と言い出し、自分は会社にとっては便利屋で、そんな便利屋がトラウマを抱えて仕事が出来なくなると、会社に迷惑がかかることになると、かなり強引に青木を脅迫する。青木が苦笑いしながら「やりますか{苦笑)」と渋々承諾したため、今林GMも9・12福岡・西鉄ホール大会でのタイトルマッチを決定。青木は「武道館じゃないの? 今日のお客さん観に来れないじゃないか!」と言うが、WRESTLE UNIVERSEで中継すると聞き、「プロレス見るならWRESTLE UNIVERSE」と納得した。
【試合後のコメント】
青木 痛い! 以上。
――難しいルールだったが?
青木 難しかったけどわちゃわちゃして楽しかったんじゃないですか? 楽しかったです。やってる方も。良かったと思います。
――次は平田一喜との防衛戦。
青木 元気にいきたいと思います。
――ハードコア柔道は今後は?
青木 今後は無理だろう(笑)こんな痛いことないだろう。痛かったですよ。痛い!
――平田の印象は?
青木 マイク長いよ。リング壊れたのに尺とっちゃまずいだろうって(笑)WRESTLE UNIVERSEでも尺は守れよって!(笑)
MAO ハードコア柔道って何なんだ!? テーブルクラッシュという柔道史上初の裁定を食いました。柔道はなぜか一本勝ちをしてしまうという。でも自分の得意なハードコアで負けてしまったんですけども。柔道で青木さんから一本取っちゃったっていうのが大きいですね。EXTREMEのベルトは取れなかったですけど、それ以上にハードコア柔道が楽しくて。ベルトを取りに行くと言うか、青木真也を倒したいという感じになってしまって。相手を倒したいっていう欲ではMAOのプロレスって活きなくて。その先の欲に目先がいかないとMAOのプロレスは勝てないんですよ。ハードコア柔道、相手の技をしっかり受けて結果プロレスリングだったなぁという結論は出せましたね。第1回の競技なので。これから先、更なる発展を遂げていくでしょう。日本初、ハードコア柔道の今後にご期待ください。
平田 緊張したー! いきなり椅子投げてきましたよあの人! 心折れちゃうでしょうが! 決意して行ったのに! でも一時は挑戦拒否ですか? されて。ちょっと冷ややかな目で。心折れると言うか人前に出るの怖くなりそうになりましたけどもなんとかね! ベルト挑戦に漕ぎ着けました。どうですか? 青木真也対平田一喜のEXTREME戦! めちゃめちゃ頭おかしいようなカードでしょ?僕はねこう言う青木さんとベルトをかけて変なことやろうっていうのはね前々から考えてたんですよ! クリスを倒したりMAOを倒して強敵と凄い試合するのはもういいんじゃないですか。次は変な奴と弱者相手なのに負けてしまうような! そんなスリル満点なルールを僕は考えているので。博多、青木さん覚悟してくださいね! いろんな意味で。 はははははは!!!!
――青木選手とタイトルマッチ、本当に大丈夫ですか?
平田 大丈夫なようにできるのがEXTREME! ルールを変えられるんですよ? 極端な話で言ったら平田一喜を1カウントにして青木真也は20カウントじゃないと勝てないとか。ギブアップなしとかだったら勝てるでしょ。そんなね!素人が考えるようなルールは考えないので。どうかそこにご期待ください。フフフフ……
――まだルールは決めてない?
平田 内緒ですね。(なにやら慌てながら)あのー、まっ、そこまで、考えてないわけではないですよ!? ちゃんとありますよ! 秘密ですね! 秘密! うん秘密。まだ秘密だよ(ニヤリ)楽しみにしときなっ! ってことで博多楽しみにしていてください! EXTREME取っちゃうぞ ーーーーーー!!!!
メインイベント 60分一本勝負
KO-Dタッグ選手権試合
※ファイアーバード・スプラッシュ。第70代王者組の竹下&勝俣が初防衛に成功。
古いキャンバスが剥がされ、ブルーとホワイトの真新しいキャンバスが披露される。勝俣と岡田の先発で試合開始。岡田がタックルでテークダウンさせるとハンマーロックに捉える。腕を取ってリストロックで切り返した勝俣だが、岡田もカウンターのフロントキックからアームドラッグ。そこからキーロックに捉えた岡田だが、勝俣はロープに逃れる。サミングを見舞った勝俣は竹下にタッチ。すると岡田も秋山にタッチ。ロックアップからロープに押し込んだ竹下だが、なかなかブレイク出来ない。再びロックアップからショルダータックルでのぶつかり合いになると、両者意地で倒れない。秋山はカウンターのフロントキック。竹下がエルボーの連打で秋山を場外に出すが、場外では秋山が竹下の首筋にエルボーを落としていく。睨み合いから竹下がリングに戻ると、秋山もリングに戻ってタックルでテークダウンさせる。腕十字を仕掛けていった秋山だが、クラッチした竹下。秋山がクラッチを切ったところで竹下はロープに逃れて勝俣にタッチ。岡田とエルボーの打ち合いから勝俣がドロップキック。場外に出た岡田を鉄柵に投げつけた勝俣は、リングに戻してからネックツイスト。さらに首4の字固めで追い込むと、ボディスラムを狙ったが、踏ん張った岡田はフロントキック。勝俣を場外に出すと、秋山が鉄柵に投げつけてからリングに戻る。秋山&岡田はダブルのカウンターエルボ−。さらに岡田がスリーパーに捉えている間に、場外では秋山が竹下に鉄柵攻撃。リングに戻った秋山は出血している勝俣の耳にパンチ。さらにパイルドライバーから勝俣をコーナーに乗せると、雪崩式バックドロップ。カウント2でどうにか返した勝俣は、エルボーで向かっていくが、秋山はまたも耳にパンチ。しかしくし刺しジャンピングニーをかわした勝俣は延髄斬りからミサイルキックを返して竹下にタッチ。くし刺しジャンピングエルボーからジャンピング・ラリアットを叩き込んだ竹下はブレーンバスター。変形チキンウイング・フェースロックを狙った竹下だが、これは岡田がカット。秋山はカウンターのエクスプロイダーからランニングニー。そこからフロントネックロックに捉えるが、勝俣がカットに入る。岡田が勝俣を場外に連れ出すと、秋山はと竹下はエルボーの打ち合いに。竹下はエルボーの乱れ打ちからザーヒーをブチ込むと、変形チキンウイング・フェースロック。またも岡田がカットに入るが、竹下はフロントキック。しかし岡田はインターセプトで竹下を叩き付ける。秋山からタッチを受けた岡田は、くし刺しジャンピングエルボー2連発からヒザへの低空ドロップキック。さらにブレーンバスターで投げると、コーナーに登っていく。しかし追いかけていった竹下はトップから雪崩式ブレーンバスターで投げて勝俣にタッチ。勝俣はととのえスプラッシュを投下するが、カウントは2。岡田は歯を食いしばってエルボーを打っていくが、勝俣もエルボーで応戦すると延髄斬り。さらに岡田の背後からミサイルキック。ムーンサルトプレスでカウント2まで追い込んだ勝俣だが、ここで竹下が入ってきてMADMAXを狙う。岡田が防御すると、竹下は勝俣のいるコーナーに投げていくが、岡田はその勢いを利用してエプロンの勝俣にエルボー。竹下はラリアットを狙ったが、岡田はかわした勢いで場外の勝俣にトペ。すかさず秋山が竹下を排除し、勝俣に岡田との合体攻撃を決めると、岡田が変形のブリザードスープレックスホールド。カウント2で返した勝俣はカサドーラ。しかし秋山がランニングニーでカット。勝俣は一人で二人に向かっていくが、秋山がエクスプロイダーで投げると、岡田がダイビング・ヘッドバットを投下。竹下がカットに入ったが、岡田がなおもランニングエルボー。2発目をエルボーで迎撃した勝俣。さらに竹下が入ってきてカウンターのフロントキック。岡田も再びインターセプトを狙うが、竹下その勢いでブレーンバスターの体勢に。勝俣が合体してMADMAXを決めるが、カウント2で秋山がカット。ならばと勝俣は¡Hasta la vista!。これもカウント2で岡田が返すと、勝俣はファイアーバード・スプラッシュを投下してついに3カウントを奪った。
エンディング
「私は“ととのい”を超えてしまった」(勝俣)「私が本当に“ととのえる”のは8・21富士通スタジム川崎で秋山選手の持つKO-D無差別のベルトを獲ってから」(竹下)
竹下は秋山が肩に掛けたベルトを指差して睨み合う。その上でグータッチした両者。タッグ初防衛に成功した竹下&勝俣だが、マイクを持った勝俣は「皆さーん、ととのってますかー? 私はととのいを超えてしまったようです。防衛したぞー! 岡田……いや、岡田選手。俺のこと流血させたら燃えるに決まってるだろ! 無事、タケちゃんと初防衛することが出来ました。本当にたくさんの応援ありがとうございました」と言ってマイクを竹下に渡す。竹下は「勝俣! 勝俣が最後岡田選手から取ってくれたお陰でととのいましたー! …と言いたいところなんですけど、私が本当にととのえるのは8・21富士通スタジム川崎で秋山選手の持つKO-D無差別のベルトを獲ってからなんです! でも今日こうして勝俣が頑張ってくれたお陰で、6日前の後楽園ホールで勝って、勢いをつけることが出来たので、8・21は絶好調で秋山準をぶっ倒したいと思いますので、皆さん楽しみにしておきてください!」。最後は勝俣が「富士通は俺らがMAOちゃんとタッグを組んで、クリス・ブルックスと葛西純。俺らにしか出来ない熱いハードコアマッチして、勇希はUNIVERSAL王座を防衛して。今日は負けちゃったけど、今日は今日! 明日は明日。富士通は富士通。気持ち入れ替えていこうぜ! で、最後はタケちゃんが秋山準に勝って、あの富士通の空…フィンランドの空をみんなで見るぞー! よっしゃ! 最後は富士通に向けて気合い入れましょう! いくぞー! オー! ねーねー熱波WER!」で後楽園大会を締めると、スクリーンでは8・22富士通スタジアム川崎の試合順が発表された。
【試合後のコメント】
勝俣 防衛しましたよ! 皆さん! 整っちゃいましたよ! 岡田選手! 勝俣瞬馬に血を流させたらどうなるか分かりましたか? 勝俣瞬馬はな! 血を流したら! 興奮するんだよ!!
竹下 そうなの?
勝俣 興奮しちゃったよ。おい! 富士通前にな! この興奮を味わえて! 興奮したまま富士通、葛西純にいってやるよ。後はタケちゃん! 任せた! 秋山準はタケちゃんに任せたからな!
竹下 コメントでもずっと言ってるし、勝俣がマイクで言ってくれたけど今日の勝ちは今日の勝ち。これはこれでOK。富士通は富士通。だからこれで絶好調ぶりっていうのはしっかり見てもらえたと思うし、秋山選手にも感じてもらえると思うんですよ。リング上で最後言ってましたけど秋山さんも絶好調。俺も絶好調。もう勝つことしか考えてないから。絶好調の秋山準に勝ってKO-D無差別のベルトを久しぶりに僕が巻きたいと思います。
勝俣 みたいよ! チャンピオン! KO-Dみたいよ!
竹下 俺、二冠取ったことないんよ。だからなりたい。あと無差別取れば。
勝俣 かっこいいな! チャンピオン!
――秋山選手はプロレスに正解があると言っていたが?
竹下 僕の意見としては、今日勝ったけど正解は見つけていないし。ずっとそれは探し続けたいと思います。考えること、求めること、探すことを止めちゃったらプロレスラーとしての進化の伸びしろがなくなると思うんですよ。だからあるのかもしれないけども、僕らは探し続けたいし。それが見つけられた時は誰も見たことないような景色がプロレスのリングの周りには広がってると思います。
勝俣 宇宙だよ。宇宙。
竹下 そう。The37KAMIINAは宇宙だし、プロレスも宇宙なんだよ。
勝俣 無限大の可能性があるんだもん。
竹下 6m四方のリングだけどでもまだまだその先にはまだ見えないものがあるんですよ。それを僕らは見せていきたい。特に勝俣とね。
――今日は変形チキンウイング・フェースロックが決まったが?
竹下 やっと決まったぞ秋山さんに!
勝俣 ずっとかけてたもんね! でも岡田さんが邪魔したり岡谷が邪魔したり。
竹下 やっと決まった! もうあと5秒決まってたらギブアップ取れてたと思う。
勝俣 それだけ秋山準が警戒してるんだよ。周りの仲間に『あれだけは助けてくれ』って言ってるんだよ。だから毎回どの試合も決まらなかったんだよ。それだけ警戒してるって事だよ。
竹下 シングルは助けに来てくれる人がいないから。今までのシングルに2戦では僕が持ってなかった武器なので。約8ヶ月前のD王グランプリ決勝で負けた直後に考えに考えあみ出した変形チキンウイング・フェースロックなんで。秋山準対策で考えたのであれは。とっておきの技なので。あれもひとつ、より脅威に感じたと思います。
――改めてタッグの今後の防衛戦は?
勝俣 我々は宇宙だからね。いろんな人とやりたいし、いろんなプロレスをしたい。いろんな人のプロレスを吸収したい。誰でもいいし、俺らがやりたい人っていうのもいっぱいいるけど……とりあえずちょっと今日は休んで考えて。
竹下 KO-Dタッグでハードコアは勘弁してな。
勝俣 デスマッチはダメ??
竹下 デスマッチはもっとダメ。
勝俣 でもほんと色々やりたい。落ち着いたら考えたい。
竹下 なんでもいいよ! 誰でも来いよ!
勝俣 今の俺らの絆はすごいぞ!
竹下 絆〜熱波WER!!
竹下&勝俣 熱っ! 熱っ! 熱波WER!!
竹下 絆〜!
――ベルト奪取はできなかったが?
秋山 川崎までの勢いは今日ベルト取った方がいいだろうけど。自分自身でもね、調子は全然悪くないし。全然調子はいいし。このまま本番までいくだけ。シングルは渡さないですよ。
――岡田と初挑戦。今後は?
秋山 岡田とのタッグの挑戦は初めてだし。あいつもどういう風にやっていいのかわからないと思う。今もうちょっとアドバイスしてるんですけど。何回かやる機会があればもっと良くなると思うし。普段のタッグマッチとタイトルマッチは違うし。俺の動きも普段とタイトルマッチで違うから。そこを岡田が汲み取って動けばベルトも遠くないと思いますよ。
――竹下の変形チキンウイング・フェースロックは?
秋山 痛かったね。首が悪いから動けないから。でも今日やってもらえて良かった。分かったから。富士通ではもう掛からないように。まあそれが彼のミスかもね。俺に事前に出しちゃったのは。
――緊迫感を感じられた
秋山 タイトルマッチだしそこは緊迫感がないと。もちろん6日後にあるから尚更ね。俺は体調をちゃんと整えて最高のコンディションでいい試合を見てもらって。そして勝つ。それだけです。
――夏場の屋外でのタイトルマッチの経験はありますか?
秋山 ないですね。外でやったことはありますけどね。タイトルマッチはないですね。
――そこは有利に働く部分と不利に働く部分があると思うが
秋山 気にしてないですね。屋外でのタイトルマッチ。別に気にしてない。ただ天候とか湿度とか。マットが滑るとか。その辺は頭に入れようと思いますけど。試合開始17時でしょ? メインは19時過ぎぐらい。だったら多分太陽は沈んでると思うんで。その辺は温度的には大丈夫かなと。灼熱の太陽だったら俺の方が不利になるけど。ただ太陽がもう沈んでると思うんで。そこはそんなに気にしてないですね。湿度は低い方がいいですね。後楽園の感じだったら全く問題ないですけど。当日の天気予報、結構いい天気してて。暑くなるわけだから。そこですかね。僕は。暑くなったら彼の勝ちですよ。若さで有利じゃないですか。まあ、今日やってて有利な部分がいっぱいあるな、と思ったので。