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BLACK OUT presents KING OF DDT 2020 2nd ROUND

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BLACK OUT presents KING OF DDT 2020 2nd ROUND

日時2020年8月9日
開場東京・神田明神ホール
観衆未発表
  • 前説

  • 前日遠藤に勝利し、大鷲との2回戦に臨む彰人が登場!「T2P時代の怖い大鷲透で来て欲しい」(彰人)

  • 今林久弥アシスタントプロデューサー、井上マイクリングアナウンサーがリングに登場。観戦に当たっての諸注意、今後の大会スケジュールをアナウンス。そして本日の対戦カード紹介の後、昨日KO-D無差別王者・遠藤を破った彰人が登場。彰人は「大鷲さんがトーナメント中の俺は怖い、みたいなことを言ってるんですけど、僕が見てた怖い大鷲透はT2P時代の大鷲透で。それに比べたら今は怖くとも何ともないので。怖いというからにはその当時の怖さを出して欲しいかなと思ってます」と意気込み。彰人の「KING OF DDT 2日目、スタート!」の掛け声で大会がスタート。
  • オープニングマッチ 時間無制限勝負

  • 敗者復活バトルロイヤル「ドラマティック・チャンス」

  • この試合は時間差入場形式となり、オーバー・ザ・トップロープで失格となるルールがアナウンスされ、平田が最初に『TOKYO GO!』で入場。続いて坂口の入場曲がヒットすると平田はうなだれる。坂口が入場し開始のゴング。坂口はいきなりハイキックも平田は回避。平田は「ここで体力使ったらもったいない、2人で協力しましょう!」と言うも坂口は「てめぇが死ねば俺が体力温存できるんだよ」と言い放つ。平田は「わからずや!」と言って、奇跡を呼ぶ一発逆転首固めもカウント2。立花が入場。立花と平田がまさかの共闘、坂口にダブルでメンチを切っていく。松永が入場。松永が坂口に相撲ラリアット。坂口を場外に落とそうとするも、坂口は耐える。渡瀬が入場し平田にドロップキック。渡瀬と坂口が打撃の打ち合い。松永が坂口と渡瀬をぶつけ、場外に渡瀬を落とそうすると、渡瀬と松永はエプロンへ。ここで入場してきた納谷が2人を吹っ飛ばして退場に追い込む。平田と立花が共闘して納谷に向かって行くも、逆に納谷が2人まとめて吹っ飛ばす。飯野が入場。飯野と納谷がチョップとエルボーの打ち合い。飯野がラリアットでなぎ倒す。坂口が飯野と平田を蹴散らす。平田が坂口の神の右膝をかわすと、トップロープを飛び越えてしまった坂口に平田がドロップキックを打ち込み退場に追い込む。島谷とポーリーが2人同時に入場。ダブルのブレーンバスターで納谷を投げる。納谷に島谷とポーリーがボディプレスすると、そこに飯野がエルボードロップを投下し、ポーリーと一緒にカバーし納谷が3カウントで退場。高尾が入場。高尾は客席に着席。遠藤が入場。リング上はDAMNATIONばかりに。飯野にトレイン攻撃。島谷が飯野にその場飛びシューティングスター、遠藤も同じくシューティングスター、ポーリーがセントーン。吉村が入場。ポーリーと激しいタックル合戦。ポーリーがテーズプレスを吉村に決めると、入場したクリスがスワンダイブ式フットスタンプ。吉村がラリアットでポーリーをオーバー・ザ・トップロープで失格させる。吉村に高尾と島谷が突っ込み場外に落とし退場させる。飯野が高尾にハカエルボーを狙うもクリスがロープを下げて、飯野はエプロンに。クリスがドロップキックで飯野を失格させる。立花と高尾がジントニックとイケメン落としを狙い合う。立花を高尾と島谷が協力して丸め込んで3カウント。すると島谷がひっくり返して高尾を3カウントで失格に追い込む。ここでアントンが入場。いきなり転倒。ギブアップしかけるも創作昔話『ごんぎつね~学園生活編~』の朗読を懇願。結果先公じゃなくて下ネタ。3人にサミング。隠れていた平田が飛び込み奇跡を呼ぶ一発逆転首固めでアントンから3カウントを奪い失格に追い込む。クリスと島谷がエプロンに。島谷が「俺ごとやれ!」と遠藤に言うも、クリスが遠藤を迎撃。クリスが急所蹴りで島谷を場外に転落させる。平田が飛び込み遠藤をエプロンに落とすも、遠藤は踏みとどまる。平田がクリスと遠藤に向かって行くがロープを下げられ場外転落で失格。颯爽と退場。残り2人となりクリスと遠藤がエプロンで打撃の攻防。遠藤がトーチャラック狙いも、クリスはリング内に着地。遠藤がスワンダイブを狙うも、クリスが止めて雪崩式ダブルアーム・スープレックス狙いも遠藤は耐える。再び両者エプロンに着地すると、遠藤がエプロンでカナディアン・デストロイヤー。遠藤はエプロンに留まり、クリスは失格。遠藤が敗者復活のチャンスをものにした。
  • 第二試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント2回戦

    • WIN

      T-Hawk

    VS

    VS

    11分0秒

    エビ固め

    ※フジヤマ・ニーロックを切り返す
  • スピーディなグラウンドの攻防で互角の両者。ロープを走っての攻防となると、T-Hawkがスパインバスターを決めてペースを握る。さらにコーナーに上った大石にT-Hawkが強烈な逆水平チョップで叩き落とす。T-Hawkが場外に追いかけチョップで大石を追い込む。ここからT-Hawkがチョップを中心に試合を掌握。大石の苦しい時間が続く。T-Hawkがロホで捕獲すると大石は何とか這ってロープに逃げる。大石がカウンターのランニング・フォアアームを決めて一矢報いると、ロープに足を固定しての低空ドロップキック。さらにスイングDDTを狙うが、T-Hawkが耐えると、前方回転式のスタナー。再びランニング・フォアアームを決めるもカウント2。ミラクルエクスタシーの体勢になるが、T-Hawkは脱出。改めて大石がミラクルエクスタシーを決めるもカウント2。直伝トルネードクラッチを狙うが、T-Hawkはアギラからのダブルチョップ、さらにウラジゴク。しかし大石も飛び付いてのコンプリートショットを返す。ここで大石が足を取ってフジヤマ・ニーロックを狙いに行くが、T-Hawkが逃げようとすると、大石が解除し足をマットに叩き付け、膝へのトラースキック。ロープに走った大石にT-Hawkがカウンターで抱え上げ、ナイトライドの体勢に入るが、大石が逆打ちで切り返す。カウント2でT-Hawkが返すと、すぐさま大石はフジヤマ・ニーロック狙い。一気に締め上げようとすると、その勢いを利用しT-Hawkが押さえ込みそのまま3カウント。

    【試合後のコメント】
    大石 ハァ…ハァ…ハァ……えー? ハァ…ハァ…ちょ……ちょっと……。あー! しーんじられない! いや、ちょっと……ちょっと……ちょっとスミマセン……(控室へ)。
    ****
  • 第三試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント2回戦

    10分18秒

    体固め

    ※BME
  • ディーノ入場前に「男色ディーノ選手は危険です。昨今の情勢により狩りが出来ず、溜まっております。特にリング上の上野勇希はお気を付けください」のアナウンス。ディーノは上野の前でTシャツを回収しようとしたセコンドの中村を掘っていくが、ディーノの視線は上野から外さない。ディーノの握手は上野が断固拒否。開始のゴング。上野が腕を取っていくと、ディーノは取り返し上野の手を股間に持っていく。上野はロープに逃げる。ディーノがカニ挟みからグラウンドに持ち込むと、一気に上野の身体をまさぐっていく。さらにディーノはシュミット式バックブリーカーからもまさぐる。上野はロープに逃げる。ディーノの猛攻は止まず、高速ブレーンバスターから男色ナイトメア。そのままカバーもカウントは2。さらにディーノは男色ナイトメア4Kを繰り出す。ディーノがコーナーに上ると、上野がロープにアタックし、ディーノは股間を痛打。場外に転落すると、上野がプランチャを放つ。上野は「4Kはヤバい……」とつぶやく。リング内に戻り、上野がおっぴろげアタックを放つも、ディーノはそのまま捕獲。ディーノがシャイニングあてがい。カウント2。しかしここでディーノのリップロックが松井レフェリーに誤爆。上野がウラカンラナで丸め込むが、松井レフェリーはダウン中。ディーノがスウィート♂チンからゲイ道クラッチもカウント2。さらにKiss My Ass。コーナーで上野に股間を押し付け、男色ドライバーを決めるが上野はカウント2で返す。ディーノが改めてリップロック狙い。上野が耐えてドロップキック2連発。ディーノのリップロックをかわして上野はハーフネルソン・スープレックス。ディーノが立ち上がると、上野はブリザードの体勢になるがディーノが回転させてリップロック。そのまま押さえ込むもカウント1で上野が返す。ここで股間へのソフトタッチとエルボーの打ち合い。上野もソフトタッチで返し、両者股間をソフトタッチし合う。ディーノが百裂拳式に股間を触るが、上野は「効かぬ!」というがディーノは男色スープレックス。立ち上がった上野がアンダータイツ1枚になり裏投げ。ディーノは立ち上がりTバック姿になる。両者ハグからリップロックの相打ち。リップロック状態で激しいせめぎ合い。上野がブリザード・スープレックス・ホールドもカウント2。ならばとBMEを投下すると3カウント。


    【試合後のコメント】
    ディーノ ……うん、マズイ……。スリーカウントを取るだけだったら、どんなに相手が強くても、それだけだったら取れると思っていたのよ。かつて飯伏(幸太)が上り調子だったときにも感じた感覚を、ちょっといまプレイバックして、ちょっと……恐ろしくなってる。あの感覚、アレは特別だったんだろうなって思ったけど、もう1回あの感覚が来ると思わなかったわ。こっちがほぼほぼレールに乗せたと思ったら、それごと飲み込んできやがったっていう……怖い! いや、でも……あー、クソ! 一番悔しいのは大石さんと決勝を闘えなかったことです。お客さんがいないところで、大石さんとちょっと殴り合って優勝を決めたいと思います。あー、悔しい! ハァ……そうかぁ。そうかぁ、こえぇなDDT……。


    上野 アガりましたね、非常に(苦笑)。山を越えてこんな姿になってしまったわけですけど、10年に1回くらいならテンションも上がってみていいんじゃないかと今は思っていますけど(苦笑)。あとで考えると非常に苦い思い出になりそうな気もします。でもやっぱり男色さんのあの訳分からないパワーっていうのは、僕には一番足りないものだと思っているので。それが脱いだら身につくわけではないと思うんですけど(苦笑)、それでも何か……。今日は2回戦に進むのもそうですし、実は来週、鳥羽さんとMIKAMIさんと向かうにあたって、逆に向こうのフィールドに行ってみるというのも……勢いのままやってみたんですけど、まぁどうなるかは分からないです。でも、まぁ2回戦は突破出来ましたね。次はT-Hawkさん。非常に楽しみで、タッグ(タイトルマッチを)やってから意識している相手でもありますから。明日はもう脱がなくても今日以上のテンションで! 今日学習しましたから、明日はもっと強くなっていると思います!
    ーー今日の試合を経たことで、何かプロレス人生が変わっていきそうな気はしますか?
    上野 そうですね(苦笑)。例えば今日の夜、誰かに「今日の試合、どんなだったの?」って言われたら「タイツ脱いだよ」って言える、そんな経歴を得ました。
    ーー勢いはつきそうな試合だった?
    上野 そう言いましたよね!(笑)そう言いましたよね? 聞いてくれなかったんですか?
    ーー聞いてました。
    上野 でもタイツを脱いだ以上に、よく分からないパワーも勝手に盗みましたね。もう当面は……当面はっていうか、出来れば試合では脱ぎたくないなって気持ちはありつつも、強くなった気がします!


    ーーまず大石選手と対戦した印象は。
    T-Hawk 今回のKODトーナメント、初めて出たんですけど、前々からDDTっていう団体は僕に近い世代のフレッシュで、身体もすごく出来上がっていて興味のある人たちのトーナメントにまず出られたのが嬉しかったですし。1回戦は平田さん、2回戦は大石さんと試合だったんですけど、毎試合僕も勉強になっているので、その点に関しては勝ち以上に得たものは、経験として大きなものだと思っているんですけど。まぁ僕は前回のコメントでも言いましたけど、#STRONGHEARTS代表としてこのトーナメントに上がっているので、そう簡単には敗退出来ないので。まぁしっかり優勝以外はないかなと思っています。
    ーー明日の準々決勝では上野選手との対戦が決まりました。
    T-Hawk 前回、上野&吉村にT-Hawk&リンダで挑んで(負けた)借りがあるので。しっかりそこは返して。まぁシングルだったら、まぁ正直……ここでちょっと…僕もそんなにキャリアはないですけど、経験の差は出るんじゃないかと。容赦はしないです。
    ****
  • 第四試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント2回戦

    5分33秒

    ゴライアス・バードイーター

  • 入場中の大鷲を彰人が奇襲し開始のゴング。そのまま場外戦へ。大鷲が優位に立ちリングに内に戻ろうとするが、ロープ越しに彰人がドラゴンスクリュー。ここから彰人が一気に様々な関節技で大鷲の足にダメージを集中させていく。彰人は「大鷲透、全然怖くねぇな。俺が見ていたT2Pの頃の大鷲透の方が怖かったよ」と挑発すると、大鷲の得意技、千秋楽固めを大鷲に決めていく。彰人が自ら解除し「これでやっと本気になるか?」と大鷲を踏みつけていく。大鷲はチョップを放つも足のダメージで崩れ落ちる。彰人が大鷲に屈辱的な言葉を浴びせながら足を攻撃し続ける。大鷲がビッグブーツからノド輪落としを決めて一矢報いる。さらに大鷲はランニングノド輪落としを決める。大鷲がパワーボムを狙うも、彰人が足横須賀。大鷲がラ・マヒストラル狙いも、返した彰人がゴライアスバードイーターで捕獲。耐えた大鷲も最後はギブアップ。

    【試合後のコメント】
    大鷲 クッソー! やられたー! あーー! もう……何だよアレ、オイ! 入場が全体の8割なんだから襲っちゃダメだろうが。何年この業界にいるんだよ。しかし、何? 千秋楽固めに、最後のあの技、岩佐(拓)のゴライアスバードイーターじゃねぇか! もうお前、完全にやられたとしか言いようがない。本当に……副社長になってこれから先輩も後輩も関係なく、いろんなところから狙われる立場になると思うけど、俺はこの借り絶対に返してやるからな! 次やるときはな、ノーサブミッションマッチだ! (関節技が)苦手なんだよ! それだけだって……。
    ****
  • 第五試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント2回戦

    7分46秒

    手首固め

  • 佐々木はオープンフィンガーグローブを着用し入場。ゴングが鳴ると佐々木は拳を前に出しけん制。青木のタックルに佐々木は膝蹴りを合わせる。佐々木がグラウンドに持ち込むと、すぐさま青木がポジションを入れ替え、腕十字を狙って行く。佐々木は脱出。再びスタンドの攻防になると、佐々木がフルネルソンの体勢。青木はグラウンドに持ち込むと、ニーロックの体勢。佐々木がスリーパーからサミング。青木が場外に逃げると、佐々木が追いかけ鉄柱にぶつけていく。佐々木はイスを持ち出し、青木に一撃。倒れた青木を何度も殴打する。さらにイスを青木の首につけたまま鉄柱に突っ込ませる。佐々木がリング内に青木を入れると、島谷がレフェリーを引き付けているうちにイスで殴打。カウントは2。佐々木はフィッシャーマン・スクリューからカバーもカウント2。佐々木がダイビング・エルボーを放つも自爆。青木が絡みついてクロス・ヒールホールド。佐々木はかろうじてロープに逃げる。佐々木がチンクラッシャーからドロップキック。さらにクロス・フェースロックで捕らえるも、青木は足関節で返す。佐々木がマウントパンチで脱出。佐々木が関節を取りに来る青木を無理やりクロス・フェースロック。青木が押さえ込むもカウント2。佐々木が佐々木式ウラカンラナで飛び付くも、青木がパワーボムで叩き付ける。そのまま青木が丸め込むが、カウントが進む中で青木が手首を極めると佐々木はカウントの途中でギブアップ。


    【試合後のコメント】
    彰人 大鷲選手、やっぱり僕の中で本気の大鷲透で来るって彼が言っていた時点で、僕が見ていたときの本気の大鷲透で来てほしいっていう気持ちがあったんで。それを引き出した上で勝つことに意味があるのかなと思って、自分なりのアプローチの仕方で大鷲さんの本気を出してみようかなと、チャレンジしてみました。
    ーーあの奇襲はそういう考えからの作戦?
    彰人 そうですね。もちろん、勝つための作戦でもあるんですけど。やっぱりああ言われたからには、それを超えていくのがベストだと自分の中で思っていたので。あと新しく使い始めたゴライアスバードイーターにもっと自信を持ちたかったっていうのがあって! やっぱT2P出身の大鷲透からアレで取れたっていうのは、自分の中でデカいと思うし。何なら大鷲透がギブアップ負けをしたって、あまり見たこともないです! それはこのトーナメントでの僕の自信につながるのかなと。2日間でいい経験させてもらって、いい自信につながったと思います。
    ーー大鷲選手が「アレは岩佐の技じゃねぇか」と言ってました。
    彰人 そうですよ、もちろん! 何のいじりもなく、岩佐拓選手の技を使わせてもらっています。僕がファン時代に好きだった選手なので。
    ーー明日の準々決勝の相手が青木真也選手に決まりました。
    彰人 ねぇ! 青木真也vs彰人って大丈夫ですか? 自分でも分からないですよ。ほら、僕はプロレスやっていてプロレスの中で足攻め、サブミッションを得意としていて。でも青木選手は関節技で世界一をとっているわけですよ! 世界の青木ですよ! じゃあ、僕のプロレス技の関節技が青木選手に通用するのか……怖いですね、自分で。ただワクワクしますね。
    ーー勝たなければ終わりのトーナメントですが、それ以上に青木真也との関節技対決が楽しみ?
    彰人 僕は実のこと言うと、青木選手がDDTに上がりはじめてもう2年くらいですか。敢えて避けていたところがあって。まぁここで交わらないといけないタイミングが来たのかなと思います。ただプロレスは関節技だけじゃない。仮にそれが敵わなくても、勝てる方法はいくらでもあるので。


    ーー佐々木大輔選手はいかがでしたか。
    青木 いや、絶妙に噛み合うような噛み合わないような不思議な時間でしたよ。
    ーー昨日は「手が合わないだろう」と言ってましたが。
    青木 手は合わなかったですよ、はい。
    ーーそれでも見事勝利しました。
    青木 はい。次は誰だ? 副社長ね。もう控室一人なんですよ。明日の……パワハラですよ! 淡々とパワハラに負けず頑張りますよ。控室一人で窓際族ですよ。
    ーー彰人選手は「僕はプロレスの関節技で、青木選手の世界を獲った関節技と勝負する」と言ってました。
    青木 真っ向勝負じゃないですか。真っ向勝負! 8月10日は真っ向勝負!
    ーー佐々木選手の世界観はどう感じましたか?
    青木 間がゆっくりなんで。イマイチゆっくり過ぎたかな。もうちょい速いリズムでやりたいですよね。テンポよく。
    ーーこれまで佐々木選手とはあまり絡んできてなかったですが。
    青木 そうですね。1回タッグで対戦して、それ以外絡んでないですね。不思議……間が不思議でした。格闘技にもプロレスにもなかなかない間じゃないですかね。


    佐々木 オイ、終わったぞ! 俺の2020年、いや俺の21世紀が終わった! 俺は引きずるタイプだからな。もう二度とこの業界のエースに戻れることはないな。オイ、見ろ! 俺の手首を。曲がる方向に曲がっちまったじゃねぇか! 折れてるぞ。
    ーー曲がる方向なら恐らく折れてはいないと想いますが……。
    佐々木 折れてるぞ! 何だお前、ドクターか? お前に何が分かるんだ!
    ーー昨日「自分の中のUを見せる」と言ってましたが、青木選手相手にそれは出せましたか?
    佐々木 青木真也、あの野郎! 俺はアイツのこと認めねぇぞ。Uとか総合とか、そんなの関係ない。アイツがやっているのはプロレスじゃねえ! 俺の知っているプロレスではない。俺はアイツのことは認めない。だけど負けた! これはどういうことか分かるか?
    ーー向こうのほうが強かった……。
    佐々木 (遮るように)向こうのほうが上だってことだ! 俺の言ってることは正しくないってことだ! 分かったか?(苦笑)
    ーーいっけんすると水と油みたいな闘いになるかと思われたが、そのギリギリの闘いがあったように見えましたが。
    佐々木 そう見えたのか? 水と油はな、フライパン上では共存するんだ。熱するまではな。化学の先生みたいだろ? ギリギリまではきっと共存出来たぞ。化学の先生みたいだろ? そういうことだ、分かったか! 俺はあんま分かってないけど、分かったか?
    ーーオープンフィンガーグローブは?
    佐々木 ポーリーの形見だよ。今日死んだだろ?
    ーー死んでないです。
    佐々木 みんな死なないでくれ!
    ****
  • 第六試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント2回戦

    VS

    • WIN

      田中稔

    VS

    11分52秒

    タナカ・レッグバー

  • 序盤、稔がタックルを決めさらにドロップキックから跳ね起き。勝俣が場外に稔を引き込むと、場外戦へ。稔がハイキックを放つも勝俣が避けて鉄柱を直撃。稔は大ダメージ。チャンスとばかりに勝俣は稔の足を鉄柱を使って痛めつけていく。リング内に戻ってもレフェリーの制止を聞かずにロープを使って勝俣が稔の足を集中攻撃する。稔は勝俣の攻撃をかわすと低空ドロップキック。ここから一気に稔も勝俣の足へ集中砲火。鉄柱を使って同じ攻撃で勝俣の足を痛めつける。勝俣が劣勢の展開となってしまう。稔はローキック連打さらに足4の字固めで勝俣を追い込む。稔が勝俣をロープに振ろうとするも、勝俣は走れずダウン。稔が足への攻撃を連続させ窮地の勝俣だが、ドロップキックを決めて逆転。コーナーからミサイルキックを放つ。¡Hasta la vista!の体勢に入るが、稔は脱出し低空ドロップキック。勝俣は抱え上げてライガーボム。稔がカウント2で返すとすぐさまストレッチ・マフラーで捕獲。稔はたまらずロープへ。ここでエルボーの打ち合い。勝俣が延髄斬り。さらに横入り式エビ固めを連発していく。稔がかろうじてクリアすると、勝俣はストレッチ・マフラー。稔はロープに手を伸ばす。勝俣がコーナーからスプラッシュを放つも自爆。稔が足4の字を狙いに行くと、勝俣が丸め込む。カウント2。立ち上がると、稔がカウンターのハイキックから低空ドロップキック。さらに足4の字固め。勝俣は何とかロープブレイク。稔がローキック連打。キャッチされるとタナカ・レッグバーで飛び付く。耐えた勝俣だが、最後はギブアップ。
  • 準々決勝で稔とドラマティック・チャンス勝者の遠藤の対戦が決定!「俺は今まで巻いたことのないベルトが大好物」(稔)

  • 稔は勝俣の目の前でスクワットをして見せる。勝俣が退場すると、コーナーでポーズを決め、バク宙。稔がマイクを持ち「ここまで1回戦、2回戦、勝つのが当たり前だと思ってるからさ。トーナメント表見た時に、10日はナンチャラチャンス勝ち上がってきたやつを相手にするのはわかってたけど、所詮ね、イチコケした男たちの代表だろうと思ってたけど、まさかここでこの団体のテッペンのチャンピオンとやれるとは思ってなかった。おい、チャンピオン、ここまで上がって来いよ」と言うと、会場の片隅で試合を見守っていた遠藤がエプロンに上る。稔は続けて「男前だな? 俺今まで色んな団体の、色んなベルトを巻いてきたんだけど、今まで巻いたことのないベルトが大好物でさ。明日、お前と手を合わせることが出来るのをめちゃめちゃ楽しみにしてるからよ。明日宜しくな」と言って激しく火花を散らした。

    【試合後のコメント】
    勝俣 私のKING OF DDT 2020はここで終わってしまいました。今年はね、やっぱりこの2〜3年かな。ずっと欠場を繰り返して、すごく落ちていたこともあったけど、そこを乗り越えたから今があるのかなって。昨日は坂口さんからスリーカウント取って、坂口さんが「強くなった」って俺を認めてくれたよ! 今日はね、坂口さんの思いも抱えて、この2回戦に挑んだんですけど、まだまだでしたね。対策は練ってきたし、田中稔に勝俣瞬馬を刻み込めたかは分からないけど、きっと少しは僕のことを覚えてくれたでしょ! 俺はね、もう昔の俺はいないんだ。まぁKING OF DDTはここで終わってしまったけど、私はね最侠タッグトーナメントもあるんですよ! DDTで結果は残せなかったけど、また俺は俺の道で結果を残していく! 田中稔さん、またお願いします。次は立たせない! スクワットもさせないくらい足攻めしてやるから、覚えておけ!


    田中 このトーナメントの話、オファーをもらったとき、一番やりたい相手がやっぱりこの団体のテッペンのベルトを持っている遠藤哲哉。やりたかったけど、昨日イチコケしやがったから。あぁもうこれ、どっちにしろお互いが決勝に上がらないと出来ない状態だったけど、イチコケしやがって。まぁまたの機会……というか、このトーナメントで優勝して大田区(体育館大会)で当たればいいんだと思っていたけど、まさかね! まさかこのタイミングで彼とやれると思わなかったから、メチャメチャ嬉しいよ。そこで俺から提案! 明日、準々決勝? チャンピオン、DDT、タイトルマッチでやってくれよ! もう大田区まで待てないからさ。大田区までちゃんと行儀よく待とうと思ったけど。皆さんもそうでしょ? ラーメン好きな人間が、今日はラーメンの口じゃなくても、ラーメン屋さんを見つけたらラーメン屋さんに入りたくなるようなもので、目の前にチャンピオンが現れて明日(試合が)出来るとなったら、ベルトが欲しいに決まっているんだから。明日タイトルマッチにしてくれよ。そうしたら明日、俺がちゃんと(ベルトを)獲って大田区でDDTの選手を(挑戦者に)指名して、防衛戦をやってやるから! そうしたらDDTも何も迷惑かからないから! だから明日タイトルマッチにしてほしい。俺、明日もダブルヘッダーで、板橋で1試合やってから来るから。(会場に)入るのギリギリになっちゃうから! 俺が会場に到着して、控室に貼ってある対戦表見たら、メインで無差別級のタイトルマッチになっていることを俺は祈りますよ。それだけだ、このスットコドッコイ!


    遠藤 イエーイ! 俺がドラマティックドリームチャンスで勝ち上がった、俺がテツヤだー! ……ノブの真似。オイ、俺はテンション高いぞ、いま。次の相手が田中稔、最高じゃねぇか。
    ーー田中選手が明日の試合をKO-D無差別級のタイトルマッチにしてくれと言ってました。
    遠藤 おぉ(苦笑)、そんなこと出来るのか? それはこのトーナメントの……何ていうか、本末転倒というか。トーナメント優勝者が挑戦するのに、ここでやっちゃったらトーナメントをやる意味って、何なんだよってならない?
    ーー待てないと。
    遠藤 ああ。まぁもちろん俺はタイトルマッチにしてもいいけど、それを決めるのはDDTの上の……高木三四郎、松井…さん、今林GM…GMじゃないか、久弥! あとは……サイバーエージェント社長? その辺が決定することだから。
    ーータイトルマッチになろうが、ノンタイトル戦になろうが勝つと?
    遠藤 当たり前じゃないか! 俺はこのドラマティックドリームチャンス、出場した全選手の魂を背負って、このトーナメントにまた復活・復帰する。
    ーーっていうことは、昨日の負けはもう払拭出来た?
    遠藤 もう昨日のことは忘れた。そんな過去のことなんか気にしていたら前に進めないから。忘れたほうがいいですよ、(週刊プロレスの)奈良さんも。嫌な思い出とか。前だけ見て生きていきましょうよ! 前向きに。
    ーーもう明日の田中戦しか見えてない?
    遠藤 もちろん。何ならもう11月3日の大田区のメインのリングで、俺が後楽園で指名したアイツと試合してるっていう、そこまで先を見ているから。昨日のことなんてもう……忘れました! 綺麗サッパリ! よし……さぁ明日は楽しみな一戦ですね。
    ****
  • セミファイナル 時間無制限一本勝負

  • トーナメント2回戦

    • LOSE

      エル・リンダマン

    VS

    • WIN

      竹下幸之介

    VS

    13分54秒

    ジャーマン・スープレックス・ホールド

  • 開始と同時にリンダが無数のショルダータックルで竹下に向かって行くが、竹下は全て受け止める。竹下がぐらつくと、サミングと足踏みから一気にタックルに行くが、竹下がカウンターのラリアットから垂直落下式ブレーンバスター。カウント2でリンダは返す。リンダは場外に退避。竹下が追いかけ鉄柱に叩き付け、マットに投げつけていく。竹下がリング内の戻すと、そのままリンダは転がってまた場外に退避。ゆっくりとリング内に戻ったリンダだが、ここから打撃と関節で一気に竹下が追い込む。リンダが防戦一方の展開に。リンダがミサイルキックを放つと、竹下はパワーボムで叩き付けウォール・オブ・タケシタへ。ガッチリと決まるもリンダはなんとかロープへ。捕まる時間の長くなるリンダだが、スワンダイブ式のミサイルキックを決め一矢報いると、場外の竹下にトペ・コンヒーロを放つ。「俺が勝つぞ!」と叫んだリンダがリング内に竹下を戻し、串刺しのバックエルボーを連発。さらにロープを利用したネックブリーカーを決める。リンダがジャーマンの体勢に入るが、竹下は「百万年早い!」といって脱出。ブレーンバスターを狙うが、これをリンダがブレーンバスターで投げ返していく。リンダがセカンドからスプラッシュを放ち、もう一発トップロープから放つと竹下が剣山。竹下がフロッグ・スプラッシュを放つもリンダも剣山。両者ダウン。リンダの水車落とし狙いを竹下はロープを掴んで脱出。コーナー上でリンダがジャーマン狙うも、竹下は堪える。リンダが竹下の尻にドロップキックを決め、ライガーボムで叩き付けるもカウント2。ここで両者ジャーマンを狙い合うも、脱出したリンダがエルボーを連打。竹下がブルーサンダーの入り方から前方に叩き付ける荒業、さらにザーヒーを叩き込むもカウント2。竹下のジャーマンをリンダは丸め込み、起き上がったリンダに竹下ラリアット。それでもリンダがジャーマン・スープレックス・ホールドを決める。カウント2。リンダがタイガーの体勢になるも、竹下は力で抜け出し両腕をクラッチした変形パワーボム。カウント2でリンダが返す。走った竹下がラリアット。リンダはカウント1で返す。竹下がジャーマン狙いでバックを取ると、リンダは丸め込み。しかし竹下はそのまま丸め込むように返して一気にジャーマン・スープレックス・ホールド。これが決まるとリンダも返せず3カウント。

    【試合後のコメント】
    リンダマン 俺の夏が終わったー! あーーー、夏が終わったー! あー、夏が終わった! 夏が終わった……夏が終わった……夏が終わった……夏が終わった……夏が終わったぁ……現場からは以上です!
    ーー竹下選手とジャーマン勝負でしたが。
    リンダマン あ、以上じゃなかった!(苦笑)ジャーマン勝負……もうバケモノですよ。もうバケモノ! あんなのどうやって勝てばいいのか分からない(苦笑)。ちょっと頑張ったけど、無理だった〜! どうしたらいいですか? 逆にどうやったら勝てると思いますか? ちょっと教えてくださいよ! 勝ち方を!
    ーー……。
    リンダマン そういうことですよ。勝ち方はないっていうことですか! お前らに考えられないような勝ち方を、これから俺らは見つけてやるから。もうしばしお待ちいただければ、竹下選手に飛び乗ってみせますよ。……強かった。
    ****
  • メインイベント 時間無制限一本勝負

  • トーナメント2回戦

    13分47秒

    エビ固め

    ※ドクターボム
  • 静かな立ち上がりの中、樋口がタックルでHARASHIMAを倒しペースを握る。樋口がランニング・ボディプレスを放つと、HARASHIMAは剣山。ミドルキックをぶち込むと、樋口は場外へ退避。するとHARASHIMAはリング内から樋口の腹にフットスタンプ。リング内に樋口を戻してさらにロープを飛び越えてのフットスタンプ。さらに樋口をコーナーに固定してフットスタンプ。一気にHARASHIMAが樋口のボディへ攻撃を集中。樋口の苦しい時間が続く。HARASHIMAは珍しいスワンダイブ式フットスタンプを放つもカウントは2。なんとか樋口はカウンターのドロップキックを決め逆転。強烈な串刺しラリアットを連発。アバランシュホールドを決めるもカウント2。HARASHIMAがチョップを放てば、樋口もチョップを返す。強烈なチョップの打ち合い。HARASHIMAがハイキックからリバース・フランケンで突き刺す。HARASHIMAがスタンディングの蒼魔刀。さらに正調を放つが樋口はキャッチ。樋口がそのまま抱え上げるもHARASHIMAは脱出。間髪入れず樋口がラリアットを叩き込む。両者ダウン。ダウンカウントが進むが、両者立ち上がると、樋口のチョップ、HARASHIMAのミドルキックの打ち合いに。互いに胸を差し出し意地の張り合い。これを打ち勝ったのは樋口。しかし気合を入れたミドルキックをHARASHIMAが放つと、樋口は膝を付く。HARASHIMAがミドルキックをさらに連発。樋口はキャッチするが、HARASHIMAは張り手。樋口も張り手を返す。すると樋口が壮絶な頭突き。動きが止まったHARASHIMAに樋口はドクターボム。カウント2。樋口は再度頭突き。HARASHIMAは倒れ込みながら樋口の頭部を蹴り続けるが、樋口は三度頭突き。改めてドクターボムを決めると、HARASHIMAも返せず3カウント。
  • エンディング

  • 樋口がHARASHIMAを真っ向粉砕! すでに視線は明日の竹下へ「自分が勝ち上がってこのDDTの中心に立ちたいと思います」(樋口)

  • 樋口とHARASHIMAは膝を付いて額を付け合せるも、座礼と握手をし、HARASHIMAは退場。樋口がマイクを持つと「本日はご観戦、ご声援誠にありがとうございます。KING OF DDT 2020、2回戦突破、HARASHIMAさん、ありがとうございます! 1回戦で当たった渡瀬もありがとうございます。そして次! 明日! 3回戦、竹下幸之介! 自分が勝ち上がってこのDDTの中心に立ちたいと思います。皆さん、ご声援宜しくお願いします! 今日はありがとうございました!」と大会を締めくくった。

    【試合後のコメント】
    ーーまずリンダマン戦はどうでしたか。
    竹下 僕の感覚ですけど、#STRONGHEARTSでは僕、リンダマン選手に僕自身が一番近いかなと思っているんですよ。これすごいね、感覚的なものなのでうまく説明出来ないんですけど、まぁ体格も違うし、ファイトスタイルも違うし……必殺技がジャーマンなのは一緒ですけど、それ以外は全然違うように見えるんですけど、実はプロレスの感覚的な部分は近いんですよね! だから今日の対戦も非常に気を引き締めていたし、楽しみだったし。もう鈴蘭高校のリンダマンというより世界のリンダマンだと、僕は思っています! お世辞抜きで。僕もそうですけど、リンダマンさんを僕が見ている印象はトーナメントとかもそうですけど、芯はブラさないけど対戦相手によって相手の土俵に上がるというか、相手のプロレスで勝つっていうのが好きなんですよ! 僕もそうだし。今日もそういう部分で、たぶん僕はいろんな選手と対戦するのもそうだし、DDTっていう環境がそうさせているし、僕のセンスだとこれは思います。リンダマンさんもセンスがあると思うし、何より世界で闘っているでしょ! 僕はそれが出来ていないことなので。リンダマンさんはそれが出来ている・経験していることなので。だから本当に世界各国で、その国、環境に合わせて闘う。で、自分を光らせるっていうのを持っている選手だから、結構今日は注意深く闘いました。昨日の吉村もバチバチ来ましたけど、僕、もう今日顔中傷だらけですよ。ホンマにリンダマンとケンカしたような感じです。試合は派手な試合でしたけど。
    ーー明日の準々決勝の相手が樋口選手に決まりました。
    竹下 いま言った通り、僕は次、樋口の試合に乗りつつ僕の勝ち方は分かっているので。樋口に勝つ方法は僕は知っていますので。いくつかあるので、どれを出そうかなと。向こうはどのカードを出してくるかな? 僕はこれを出そうかなっていう感じで。でも今の樋口の勢いは…今の試合も見ていたし、昨日の渡瀬との試合も見てましたけど、何かニュー樋口って感じがしますね。だから、もちろん気を引き締めて。プロレスAIとして樋口和貞を攻略したいと思います。
    ーー体型だけではない変化を感じているということですか?
    竹下 樋口もね、恐らく精神的…心の部分では一緒だと思うんですけど、体型は見た目。細かろうが……いま、リンダマンとやったのを見ても分かるじゃなですか。身長差とか関係ないんで! デカいほうが有利かもしれないけど、小っちゃい人には小っちゃい人の闘い方があって。体型って実は関係ないんですよね。まぁちょっと樋口の闘い方は変わりましたよね。似ているんだけど、ちょっと違う。もうちょっと……前はちょこっと変化球も使っていた部分が急速が伸びたから、もうストレート一本勝負みたいな感じで緩急使わなくなりましたよね。そう、じゃあ僕は緩急の緩をやるのか、その勝負に乗っかっていくのかは一晩考えたいと思います!


    HARASHIMA まぁね、負けて……そりゃ悔しいですよ。やっぱりこの今大変な状況にある中で、やっとねこの熱い夏にKING OF DDT開催出来て。夏、大好きなんで、ここで勝ち上がってもっともっと勢いをつけたかったんだけど。まぁ正直悔しいです! ただ正面からね、ガッチリやり合って、少し清々しいというかね。思いっきり出来たことで鬱憤を晴らす……この自粛だ、コロナだでモヤモヤした気分を払拭するよな、思いきりこの気持ちをぶつけられて出来た少しの……清々しさというか。悔しいですけど、後輩が育った嬉しさも少しはあります! まぁ今日はね、樋口に負けてしまったけども…だからといって僕はまだまだ終わらないし。もっともっと鍛えて、またいろんな頂点目指して頑張りますよ。
    ーー樋口選手が以前と比べて伸びているのを感じた?
    HARASHIMA そうですね。やっぱりケガして、肉体改造して、復帰して……今までの力強さに増して、精悍さというかスピードも増したし、何かこう気持ちの部分もひと皮剥けたんじゃないかなと。まぁ対戦相手で、ユニットも違うし、敵ではあるんですけど、いち後輩の成長としては頼もしく思えましたね。まぁまぁでもね、敵なので! 相手なので! 今日の少しの嬉しさはありますけど、悔しいです。次は必ずリベンジします。


    樋口 本当にHARASHIMAさんっていうのは、自分がデビューしてから一番最初に札幌テイセンホールで、KO-Dに挑戦したときに王者としてきて。本当に一番はじめに壁になった人なんですよ! だからその分、憎いところもあったし、でも尊敬する部分もありましたし。それでこうやってしのぎ削ってやってきて、今日の勝ちは本当に重いと思います。こうやってヒザのケガから復活してきて、HARASHIMAさんを倒せたってことはどんだけ重いことなのかっていうのは、自分の中で理解しているつもりなんで。1回戦で当たった渡瀬もそうですし、2回戦で当たったHARASHIMAさんもそう。何て言うか、背負ってって言うわけじゃないですけど、二人の重みをしかと受け取りましたね。明日の3回戦(準々決勝)、竹下幸之介戦につなげて、そこも突破していきたいと思っています。
    ーー竹下選手は樋口選手の変化を感じつつも、「樋口がこう来たら、こうすれば勝てる」みたいなものがあると言ってました。
    樋口 それはね、竹下幸之介と闘って分かっていることなので。やっぱりね、スゴイんですよ! それは素直に認めます。レスラーとして恐ろしい存在です。ただそれでも自分は! いつか言いましたけど、普遍であるべきだと思っているので。自分はこのスタイルを崩さずに、真っ向から打ち合って、真っ向から突破したいとずっと思っているので。もう自分はいくら変わろうが、身体が変わろうが、コスチュームが変わろうが、根っこの部分は変わらないんで。その部分にEruptionの坂口さんも、赤井さんも共感してくれたんで、自分はそれを変えずに貫いて闘おうと思っています!
    ーー竹下選手は「以前は変化球を使うこともあったけど、今の樋口は真っ向から来る」と言ってましたが、それでも真っ向勝負にこだわる?
    樋口 それはもう本当に、たぶんずっと……ハナっから、DNAの旗揚げから真っ向勝負しかないと思っているんで。そりゃたまに変化球とか使う時もあったかもしれないですけど、基本は何も変わってないんで。もう当たって…当たって…当たっていく……もうそれしかないと思います。ハイ!
    ーー頭突きが昨日、今日とひとつのポイントになっているかと思いますが、思いきりブチ込むみたいな気持ちが吹っ切れた部分はありますか。
    樋口 そうですよね。自分のルーツ、相撲って部分を探すとアレが一番最初に出て来るので。でもそれを思い出させてくれたっていうのは、1回戦の渡瀬だと思っているので。アイツがちょっと火を点けてくれたなって気がしますね。だからこそ、それをHARASHIMAさんにもぶつけたと思うし。でもアレが本当に自分のスタイルの中で…石川修司と闘ったときもそうですけど、ひとつの大きな武器だと思っています。だから今回はこうやって使っていってます。
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