上野勇希が「D王GP」覇者・納谷幸男を退け、KO-D無差別級王座初防衛! 2・14新宿での男色ディーノとのV2戦を熱望
1月28日、東京・後楽園ホールで「Sweet Dreams!2024」が開催。KO-D無差別級王者の上野勇希が「D王 GRAND PRIX 2023」を制した納谷幸男を退け初防衛に成功。2月14日、東京・新宿FACE(The37KAMIINAプロデュース興行)での男色ディーノとのV2戦を熱望した。
「D王GP」を制覇して、自信をつけて臨んできた納谷に対し、上野はトルニージョ、場外でボディスラムを見舞うなど厳しい攻め。納谷も雪崩式チョークスラム、逆エビ固めで攻めていく。エルボーのラリーから、納谷がダイビング・エルボードロップ、雪崩式ブレーンバスター、ニーリフト、チョークスラムと怒涛の攻撃。納谷を場外に落とした上野はムーンサルトアタック、ハーフネルソン・スープレックス、フロッグスプラッシュと逆襲も、BMEは納谷が足で阻止。納谷はリストクラッチ式バックドロップもロープエスケープ。上野は後頭部にドロップキック、「Jul.2」(ローリング・ギロチン式エースクラッシャー)。さらにWR狙いも、納谷がラリアット。上野はドロップキック2連発、顔面へのヒザ、BMEも納谷はカウント2で返す。納谷はニーリスト、ハンマーで反撃も、上野は胴絞め式スリーパーからツイスター(胴絞め式変型フェイスロック)で絞め上げてギブアップを奪った。
防衛を果たした上野は退場しようとする納谷に対し、「納谷ちゃん、とんでもないレスラーです。もう底辺から這い上がったとか、ダメダメだったとか、自分を下げることはもう必要ない。底辺から上がったからすごいんじゃない。プロレスに自分に立ち向かって、前に進んでるからすごいんだよ。納谷ちゃんのいろんなところも勝手に背負って進んでいくから、またこのベルトかけてやりましょう。あなた、ヤバいですよ」と言葉を投げかけた。
ここで今林久弥GMが次期防衛戦が3月17日の後楽園大会になることを告げるも、上野は「その前にベルト懸けてやりたい人がいます。2月14日、新宿でのThe37KAMIINA興行で男色ディーノとのシングルを僕自身組みました。そこでKO-D無差別級をかけて、DDTのアイコンである男色ディーノと向き合いたいです」と要望。
ディーノに続き、高木三四郎が現れ「タイトルマッチは認められない。そのベルトはDDTの頂点のベルト。だから大勢の人に届ける必要がある。もう一つ、2月14日はDDT本体の興行じゃなく、The37KAMIINAのプロデュース興行だ。だから認められない」と却下。すると上野は「僕は会場の規模、王者でい続けたいからタイトルマッチやってるんじゃない。DDTで一番すごい人、おもしろいヤツになるためにタイトル戦やってるんですよ。だから男色ディーノとKO-D無差別級を懸けてやりたいと言ってるんです。本来の興行も、The37KAMIINAの興行も、後楽園だって、両国だって、新宿だって。日本の、世界のどの場所でも、どの興行でも、みんながDDT気になっちゃう。そんなDDTにしたいんです」と熱弁。上野の説得に折れた高木社長は2・14新宿での王座戦を許可した。
この決定を受けてディーノは「3年前、(秋山)準ちゃんが来て、ベルト持ったとき、私を呼び出した。そのときと同じことをアンタに言わなきゃいけない。今日のように若いヤツらがDDTを回して、それが理想だってわかってる。それ(ベルト)をちらつかせたら、欲しくなっちゃうんじゃねぇか。私がそれを持ったら、どうやってDDTを回していこうかって考えちゃってんのよ。会社は私が獲ってほしくないんでしょ? 私だって、ここに生きてんだ。それが欲しいんだ。アンタの思い通りの防衛ロードにならないかもしれない。それでもいいならかけろ!」と涙で思いの丈を吐露。
バックステージで上野は「D王決勝戦で、1年前に納谷に勝てたこと、当たり前じゃないです。僕の何かが上回って勝ったとかじゃないのかもしれないくらい、納谷はヤバいです。でも納谷が最強になればなるほど、すごくなればなるほど、勝った僕が強くなって。次に挑戦する人も僕に挑戦するためにすごくなって。そんな人に僕が勝ってどんどん上がっていきます」と発言。次期挑戦者のディーノについて「DDTに男色ディーノがいなくなったら、DDTはどこにあるのって? そう思ったら男色ディーノが挑戦してきてくれるかどうかなんて待ってられなかった。僕はDDTで一番おもろいKO-D無差別級チャンピオンになります」と言い切った。
王座奪取ならなかった納谷は「上野さんの背負ってるものの大きさがヒシヒシと伝わってくる試合でした。俺にはまだ足りなかったです。火野(裕士)さんや秋山(準)さんに出会って、ここまで強くなって。絶対ベルトを獲ろうと思って挑んだけど、上野さんが背負ってる思いに負けました。これからDDTを引っ張っていくトップ選手の一人として、俺自身の力で最強の男を目指して。また俺が最強になった暁には上野勇希の目の前に立ちはだかりたいと思います」と悔しさを噛みしめていた。
また、2月25日、後楽園での「“THE RAMPAGE”武知海青デビュー戦」の対戦カードが上野、勝俣瞬馬、武知組vs遠藤哲哉、岡谷英樹、正田壮史組に決定。武知が望んだ上野とのタッグ、同世代との対戦が叶う形になった。
なお、シングル最強決定トーナメント「KING OF DDT」が20回目を迎えるにあたって、今年は20周年記念として開催されることが決まった。第1弾として、歴代の優勝、準優勝者である石川修司、ポイズン澤田JULIE、高木、ディーノ、HARASHIMAのエントリーが決定。5・5後楽園で1回戦、5・11横浜ラジアントホールで2回戦、5・26後楽園で準決勝&決勝を行う。
勝俣瞬馬が平田一喜を超変則ルールで破り、8カ月ぶりにEXTREME王座奪還! 2・7新宿での岡谷英樹vsMJポーの勝者が3・17後楽園で挑戦へ
勝俣瞬馬がDDT EXTREME王者の平田一喜を破り、8カ月ぶりの王座返り咲きを果たした。2月7日、新宿FACEで行なわれる次期挑戦者決定戦(岡谷英樹vsMJポー)の勝者が、3月17日の後楽園大会で新王者に挑戦する。
昨年5月21日の後楽園で、勝俣は岡谷とのEXTREME王座防衛戦で辛うじて勝利したものの、試合中に右足首の距骨を骨折し長期欠場。勝俣が返上した同王座は平田vsMAOvsヨシヒコの3WAYマッチによる王座決定戦で、平田が制して新王者に。平田は自身に有利なルールを駆使して防衛を続け、新たな王者像を確立した。
平田は勝俣の返上により、王座を手にしたとあって、勝俣の挑戦表明に快諾。その経緯があるだけに、今回はルールも平等なものを採用。試合形式は「運命はどっちだ!?小嶋斗偉チャレンジデスマッチ」。これは2カウントフォール以外は通常のプロレスルールで、2カウントフォール、ギブアップ、KO、TKO、リングアウトを一方の選手が奪った場合、小嶋斗偉ができるかできないか絶妙な“小嶋チャレンジ”がスタート。小嶋がチャレンジに失敗した場合、そのフォール、ギブアップ等は無効になり試合続行。成功した場合に正式な勝利となる。公平を期すため、小嶋にはどちらの選手が獲得したチャレンジかはわからないような工夫が施されるというもの。つまり2カウントフォールなどを奪うまでは自力だが、勝敗は小嶋チャレンジに委ねられるというギャンブル要素たっぷりの試合となった。
まずは平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めでフォールを奪う。小嶋が30秒、こちょこちょを耐えられたらチャレンジ成功だが、あえなく失敗。今度は勝俣が背中を足で踏みつけての逆エビ固めでギブアップを奪う。次の小嶋チャレンジはコーラ一気飲みだったが、あっさり失敗。再度平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込む。今度は黒ひげを10本刺して飛ばさなければ成功だが、小嶋は1本目で飛ばしてしまい試合続行。勝俣が横入り式エビ固めで丸め込み、次はけん玉剣先チャレンジで3回目までに刺せれば成功。小嶋は見事に3回目で成功させ、小嶋チャレンジが成功して勝俣が勝利を奪った。
8カ月ぶりにベルトを手にした勝俣は平田のThe37KAMIINA入りについて言及。1・5新宿でDISASTER BOXが活動休止となり、捨て犬となった平田は連日にわたってThe37KAMIINA入りをアピール。その熱意が認められてDDTサウナ部への仮入部までこぎ着けていた。勝俣はメンバーで話し合った結果として、平田のThe37KAMIINA入りを認めるも、平田は「皆さんの絆が強すぎるというか。既存の仲良しグループに入るの苦手じゃないですか。楽しかったんですけど、ごめんなさい! ということで僕は既存じゃなくて自分でユニット作ろうと思います」とよもやの辞退。
頭の整理がつかない勝俣に、今林久弥GMが初防衛戦が3・17後楽園になることをアナウンス。勝俣は不本意な試合に終わっていた岡谷を次期挑戦者に指名。岡谷が現れるも、ポーが岡谷を襲撃し、血で染まった挑戦状を持参してアピール。今林GM裁定で2・7新宿での岡谷vsポーによる次期挑戦者決定戦が決定した。
バックステージで勝俣は「平田さんとはたくさん戦ってきました。そんな信頼してる平田さんとEXTREMEのベルトかけて戦うなんて、昔はそんなこと思ってませんでした。平田さんは最高なレスラーです。だから平田さんからベルトを獲れてうれしいです」と満面の笑み。そして「ずっと去年の5月21日の続きを岡谷としたいと思ってました。ただ邪魔者が入ってきましたね。岡谷があの怪物を倒して、僕の前に立ったときには、アイツがやりたい試合をやりたいと思います」と改めて岡谷との防衛戦を熱望した。
V6に失敗した平田は「負けましたね。でもしょうがない。やっぱり私はこういう試合のプロレス界の天下を目指したほうが平田らしいと思いますので、またEXTREMEを目指します。またEXTREMEで平田のプロレスを見せて、皆さんを笑顔にしたい」と気持ちを切り替えていた。
EXTREME挑戦を目指す岡谷は「アイツ(ポー)踏み台にして、その勢いでEXTREME挑戦して、倒してやる。俺もずっと待ってました。勝俣さん。その思いをすべてぶつけます」と意気込んだ。
また、平田はセミファイナル(KONOSUKE TAKESHITAvs土井成樹)の試合後、土井のコメント中に四つん這いでやってきて割り込み。平田は「新しいユニット作ろうと思ってるんです。ユニットに強くてやさしい人を集めたい。僕は土井さんを中心にユニットを作りたいと思います」と持ち掛けるも、土井は拒否。土井が「今終わってすぐはキツい。展開が早すぎる。準備させて。もうちょっと。心の準備」と言うや、平田は「土井成樹、準備できた。土井さんと平田と、あと誰か入れて、新ユニット組んで、ワンワン駆け抜けていく」と一方的に宣言していた。
KO-D6** **人タッグ王者組・秋山&ディーノ&大石が光留&樋口&川村を下し、「D・O・A」の名を死守!
KO-D6人タッグ王者組で「DEAD OR ALIVE(D・O・A)」を名乗る秋山準&男色ディーノ&大石真翔が佐藤光留&樋口和貞&川村亮の挑戦を退けV3に成功するとともに、「D・O・A」の名を死守した。
この一戦は長年DEAD OR ALIVEをキャッチコピーとしてきた光留から王者組にクレームが入れ挑戦表明。王者組が敗れた場合はユニット名「DEAD OR ALIVE」を名乗れなくなるルール。
まずは秋山と光留がレスリング勝負。ディーノが樋口を男色殺法で幻惑。川村はディーノに三角絞めを決めにいくも、ディーノが股間を噛んで脱出。大石が光留組の波状攻撃を受けるも、秋山が阻止。光留にディーノがリップロック、秋山がエクスプロイダー。ディーノがコーナートップに乗って尻を出すと、秋山が光留の顔面をあてがいダウン。大石がディーノの尻に生わさびを塗りたくるも、川村のパンチで大石が誤爆。大石は川村のパンチで窮地も直伝トルネードクラッチで丸め込んで電撃の3カウントが入った。王者組はベルトを防衛し、ユニット名も死守した。
また、セミファイナルでは米AEWから一時帰国したKONOSUKE TAKESHITAが土井成樹と夢の一騎打ち。TAKESHITAは場外で垂直落下式ブレーンスター、コーナーマットにパワーボムで投げる手荒い攻め。土井もDOI555、バカタレ・スライディングキックを繰り出していくもカウントは2。TAKESHITAは投げ捨てジャーマンからワガママも土井は返す。ならばとTAKESHITAはサポーターをずらして、ワガママを叩き込んで3カウントを奪った。
TAKESHITAは「楽しかった。試合中、何度かプロレスファンの竹下幸之介に戻った瞬間もあった。プロレスラーになりたいと思ったあのときの気持ち、ましてやプロレスラーになったときの気持ち。米国に行こうがどこに行こうが、あのときの原点を絶対忘れへん。勝ち負け以上の経験、喜び、いろんなものをつかませてもらった。土井さん、ありがとうございました。次は米国で会いましょう」とコメント。
去りゆく坂口征夫が弟分・岡谷英樹を倒して愛のゲキ飛ばす!「オマエの強さは何だ? その答えを見つけろ。そしたらオマエは変われる」
2月7日の新宿FACE大会で引退する坂口征夫がEruptionでの弟分・岡谷英樹との一騎打ちを制して、愛のゲキを飛ばした。
15日に電撃引退を表明した坂口は「やり残したこと」として、岡谷との最後のシングル戦を希望し、この日実現した。
試合は蹴り合いでスタートすると、激しいエルボー合戦に。岡谷が蹴り上げれば、坂口はミドルキック。岡谷はダブルアーム・スープレックスもカウントは2。岡谷はケツァル・コアトルを狙うも、阻止した坂口が膝。さらに神の右膝を叩き込んで3カウントを奪った。
坂口は「オマエが今言ってる言葉は全部に責任がついて回る。オマエの強さは何だ? その答えを見つけろ。そしたらオマエは変われる」と言葉を投げかけた。
岡谷は「Eruption入って、学んだもの。それを全部今日坂口さんにぶつけて。学んだことはこのDDTのマットで見せつける。俺一人で。俺だけでやっていく」と話した。
☆** **全試合の詳細は** **WRESTLE UNIVERSE** **をご覧ください!
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/pnPSjvHe3MqZchSx4B5o4K