DDTロゴ
DDT

高梨将弘主催興行~辿り来て、未だ肴は先の夢~

この記事をシェアする

高梨将弘主催興行~辿り来て、未だ肴は先の夢~

日時2019年9月15日
会場東京・両国KFCホール
観衆430人(超満員札止め)
  • 第一アンダーマッチ 15分一本勝負

  • VS

    VS

    8分59秒

    体固め

    ※正念場
  • マワシをつけてきた松永を勝俣がぶん投げて試合スタート。島谷はエプロンにイスを出して座ってお高く指示出し。捕まった渡瀬は勝俣にドロップっくを決めてやり返すと、松永が出てきて勝俣に電車道。吉村が逆水平で続く。彰人が素早くタッチをかわして勝俣のピンチを救うと連係。ここで島谷が「ご苦労」とセネカをタッチしてコーナーに登ると、怒った彰人がデッドリードライブのように島谷を吉村に投げていく。続いて島谷ロケットを要求するが、投げられた島谷は吉村を飛び越してしまう。逆打ちを堪えられて丸め込もうとする島谷。吉村がダブルチョップからのラリアットで黙らせて最後は正念場で勝負あり。
  • 第二アンダーマッチ 3分3ラウンド

  • 高梨将弘vs男色ディーノ代理戦争~グローブマッチ

    VS

    • チュパカブラ

    • withハル・ミヤコ

    VS

    1R1分15秒

    体固め

    ※右ストレート
  • 試合前にチュパカブラとともに現れたミヤコ女史。吟じると「ポコたん、覚悟しない!」と笛を鳴らしてチュパカブラを呼び込む。ポコたんのセコンドは帯広。で、両者がグローブを付けて闘うグローブマッチ。チュパカブラのパンチで頭部が取れてしまうと現れたのは男色ラバーマスク。ファイト一発!から右ストレートで勝利。帯広が「勝利を祝してオープニングコールをやりたいけど、いつものと違うんじゃないかな」とラバーマスクを取ると現れたのは高梨と同期の柿本大地だった。2人で「高梨将弘主催興行、スタート!」とオープニングコール。
  • オープニングマッチ 各30分一本勝負

  • 両国式ガントレットタッグマッチ

    1分47秒

    くるくるリボン

  • まずは大鷲&平田vs里歩&アントンでスタート。平田が踊り切る前にアントンが奇襲してスタート。平田を捕まえて里歩、大鷲、アントンでニコニコ印のピラミッド。平田の手刀は大鷲とアントンには効くも、里歩にはブロックされてしまう。里歩と刀を打ち合っているとアントンがごんぎつね。里歩が丸め込んで勝負あり。
  • VS

    • LOSE

      ガイジンA

    • LOSE

      ガイジンA

    VS

    5分46秒

    オーバー・ザ・トップロープ

  • ここで井上リングアナがリングに上がると猪熊とMAOがなんやかんやで全治30年のケガで欠場。代替としてガイジンA、ガイジンAの名が告げられる。現れたガイジンAとガイジンAがコール後に奇襲してスタート。「この女」と里歩を攻撃。里歩もコルバタでガイジンAを投げてアントンとタッチ。アントンがバイオニックエルボー狙いもガイジンAは松井レフェリーをセット。2人で延髄斬りを松井レフェリーに見舞うと、アントンにローブロー。里歩をテープでぐるぐる巻きにしてテープ絞首刑。アントンはギブアップしたがレフェリー不在。その前に創作昔話「ごんぎつね」を披露している最中にガイジンAはテープで包囲網。内容はおだんごではなく下ネタで、ごんぎつねは結界でブロックされてしまう。ガイジンAがテープを撒いてのダブルアックスハンドルはアントンがかわして誤爆。アントンがガイジンAの力を借りてテープ絞首刑。さらにガイジンAもテープ絞首刑にして2人を突き飛ばしてOTRに。
  • 9分44秒

    ウォールズ・オブ・タケシタ

  • 里歩がロープ絞首刑で吊るされる中、竹下&松野が襲い掛かって開始のゴング。アントンが竹下にテーズプレスを決めて里歩を救出。里歩が松野に619。松野も里歩に619を無事にヒットさせて竹下とタッチ。里歩もアントンとタッチ。アントンと里歩がナックルからのバイオニックエルボーの競演を試みるも、竹下と松野がかわしてクロスチョップ競演からゴージャススターエルボーの競演はかわされて自爆。ナックルの打ち合いからバイオニックエルボーの打ち合いは竹下がアントンに、里歩が松野を制す。竹下が里歩にエルボーからザーヒー。怒ったアントンがドラゴンスクリュー。シャイニングごんぎつねは竹下がブロックし、松野のゴージャススターエルボーからのウォールズ・オブ・タケシタで勝利。
  • VS

    • WIN

      さくらえみ

    • チェリー

    VS

    3分14秒

    体固め

    ※押さえ込む。
  • 続いてさくらとチェリーが登場。竹下にチェリーが熟女でドーンから投げると、さくらがさくらえみ70㎏を投下も竹下がキャッチ。コーナーに固定すると竹下幸之介106㎏!と串刺しドロップキック。再びゴージャススターエルボーからウォールズ・オブ・タケシタもチェリーがカット。「松野スペシャル」を試みるも、竹下のゴージャスエルボーが決まる前にさくらが松野を押さえ込んで3カウント。
    • LOSE

      さくらえみ

    • チェリー

    VS

    • 赤井沙希

    • WIN

      駿河メイ

    VS

    3分37秒

    肩車式プロペラクラッチ

  • 続いて赤井とメイが登場。2人はローリングクレイドルの競演。さくらにビッグブーツの合体もメイだけ届かない。さくらがやり返すも当然届かない。さくらとチェリーもやり返すがチェリーの熟女でドーンがさくらに誤爆。メイが肩車式プロペラクラッチで勝利した。
    • WIN

      赤井沙希

    • 駿河メイ

    VS

    VS

    1分38秒

    片エビ固め

    ※新人賞
  • 続いて登場したのはニセ酒呑童子。KUDOっぽい珍輔は割り箸で作成したヌンチャクを振るう。高梨っぽい翔太が「赤井、俺たちを見て手を出せないだろ」と言うも、赤井とメイはあっさり攻撃。赤井を腹ばいにして坂口っぽい伊橋の串刺しニーは届かない。KUDOっぽい珍輔がダイビング・ダブルニーを狙うもメイに落とされてしまう。最後は赤井が坂口っぽい伊橋に新人賞をぶち込んで勝利。
    • WIN

      ヤス・ウラノ

    • 大家健

    VS

    • 赤井沙希

    • LOSE

      駿河メイ

    VS

    1分12秒

    エビ固め

    ※丸め込む。
  • 続いてウラノがリングイン。そのパートナーは大家だったが、バッコミ中にウラノが奇襲されてしまう。大家が入場する前にウラノがメイの肩車式プロペラクラッチをかわして逆に押さえ込んで勝利。
    • ヤス・ウラノ

    • LOSE

      大家健

    VS

    VS

    4分0秒

    クリップラー・クロスフェース

  • 最終入場者は諸橋&誕期。誕期のブエノスアイレス午前零時をウラノがかわして大家と諸橋が対峙。大家が諸橋にショルダーアタック。カミカゼは諸橋がかわしてクリップラー・クロスフェース。これはウラノがカット。諸橋がウラノを羽交い絞め。誕期のぶちかましはかわされて諸橋に誤爆。ウラノを諸橋が羽交い絞め。大家の炎のスピアはかわされてウラノに誤爆。諸橋が大家にラリアット。最後はクリップラー・クロスフェースでギブアップ。諸橋と誕期が優勝した。試合後は諸橋と大家が乱闘も、大家を押さえつけたウラノが大家に暴行していた。
  • 第二試合 30分一本勝負

  • 10分40秒くらい

  • 第2試合の前に高梨からの手紙が代読される。「2019年10月、消費税が10%に増税されます。消費税増税前にやっておくべきことが3つあることをご存知でしょうか。一つは比較的高額な白物家電の買い替え。もう一つは大切な人にメッセージを伝えること。そして終生のライバルと認め合った2人の決着をつけることです」。ライバル2人として呼び込まれたのはDJニラとササダンゴではなく坂井良宏が登場。両者のシングルマッチがアナウンスされ、ゴングも鳴らされたが、坂井はまったく試合をする様子ではない。坂井が「なぜ引退した自分がリングに上がったのか。それは高梨にお礼が言いたかったから」と思い出を語ろうとするも、ニラがリストを取る。攻撃を仕掛けるニラに「俺をリングに戻すな!」と拒否する坂井。思わずヘッドロックに取り、ロープに飛ばされると、その反動でショルダーアタックを見舞う。その後、攻められた坂井だが、思わずロープの反動でラリアット。カバーすると木曽レフェリーがカバーするも、カウント2で返されると「これはプロレスじゃない!」。さらに「格好がプロレスラーっぽいからですね」とTシャツを脱ぐとササダンゴのコスチュームだったが「これは新潟のよさこい祭りのための衣装」だとし、ハーフパンツを脱ごうとするところを丸め込まれる。これを返した坂井にニラが足関節を極める。ロープに逃げようとする坂井に「またこのリングから逃げるのか?」「何回俺たちの前から逃げれば気が済むんだ!」とニラが説教もエスケープ。坂井はヒザを指差し「蹴りたいだけ蹴れ」。ニラがシャイニング・ニースタンプ。ここで今林久弥がリングに上がり「坂井、反撃しろって! 攻撃しろって!」と檄。「確かにマッスル坂井は2010年に引退したかもしれない。オマエはリングでしか生きられない男なんだよ! マッスル坂井として生きられないならマスクを被って試合をすればいいじゃないか!」と茅ケ崎のよさこい祭り用で作成したというマスクを被せる。「オマエは今日からスーパー・ササダンゴ・マシンだ!」(今林)。こうして復活したササダンゴがニラにF5。カウント2でやめて垂直落下式ブレーンバスターを試みるも懸け方を間違えて決めてしまうと暗転。場内のアナウンス。「この時、かけ損なったブレーンバスターが、のちに垂直落下式リーマンショックとしてスーパーササダンゴマシンの有名な必殺技となるのは、もう少し先のお話。これからも2人のライバル関係にご注目下さい。スーパーササダンゴマシン エピソードゼロ」。
  • 第三試合 30分一本勝負

    • LOSE

      高木三四郎

    • 佐々木貴

    • GENTARO

    • タノムサク鳥羽

    • with ポイズン澤田JULIE

    VS

    VS

    10分18秒

    横入り式エビ固め

  • 試合前のマイクで「おい三四郎。オマエにわかるか、この状況。4vs1だ。テメエには人望がないからみんなDDTを退団して一人ぼっちだ。やれるのか?」「俺に人望がないのは当たり前の話だ! 俺は病み上がりなんだよ。俺に人望はないが辞めてもなお、コイツらはピンチの時にやってきてくれるんだよ。かつてDDTで活躍したレジェンドたち、出てこい!」登場したのは佐々木、GEN、鳥羽、PSJだった。貴が「バキューン!」と決めるとDAMNATIONに襲い掛かって開始のゴング。リングに戻るとGENが遠藤をブレーンバスターを投げてピンチを脱出。それでも替わった高木がDAMNATIONのタッチワークの前にローンバトルを強いられる。高木はポーリーをブレーンバスターで投げてピンチを脱出。鳥羽がパンチを連打。ポーリーも鳥羽をフィッシャーマンで投げると、高尾とタッチ。鳥羽は高尾に右ストレート。貴が出てくると高尾がドロップキックから顔面トラースキック。ダイビング・フットスタンプは貴がかわして串刺しラリアット。今日がデビュー23周年記念日だと明かすと「そしてフリーダムズは10周年!」と雪崩式ブレーンバスター。高木が出てくるとブレーンバスター。しかしコーナーダイブは迎撃されてしまう。ここからDAMNATIONが波状攻撃。佐々木のクロスフェースは鳥羽がカット。4人で踏みつけているとPSJが思わずリングイン。DAMNATIONに呪文をかけていく。佐々木に鳥羽がソバット、アカレンジャーズの合体エルボードロップから高木が佐々木にシットダウンひまわりボム狙い。するとPSJが裏切りのグリーンミスト。佐々木がテングポーズ付きの横入り式エビ固めで勝利した。

    試合後、PSJがマイクを取る。PSJ「おい高木三四郎! オマエは一生、俺の敵なんだ! 必ず復帰してここに帰ってきてやる!」佐々木「そういうことだ! わかったらとっとと帰れ! 佐々木、この野郎! いつかどこかで佐々木対決だ!」貴「佐々木・コントラ・佐々木対決だ!」高木組は退場。佐々木「澤田さんのナイスアシストでした。澤田さん元気ですか。復帰したらこんなDAMNATIONなんか辞めて2人で蛇界やりましょう」唖然とするメンバーに佐々木は「帰るよ」と言って引き揚げた。
  • セミファイナル 30分一本勝負

  • VS

    • 坂口征夫

    • WIN

      Kagetora

    VS

    12分50秒

    エビ固め

    ※車懸
  • 上野がKagetoraに人工衛星ヘッドシザース。Kagetoraも低空ドロップキックを決めると坂口が出てきて蹴りで圧倒。Kagetoraも強烈な逆水平。さらに裏ヒザ十字と攻め立てる。坂口のフロントスリーパーを上野はブレーンバスターで切り返してようやくHARASHIMAとタッチ。HARASHIMAが坂口に雪崩式ブレーンバスター。坂口もミドルキックでやり返して蹴りあい。この意地の張り合いは両者ハイキックを打ち合ってダブルダウン。HARASHIMAと上野のタッチが先に成立。上野は坂口をセカンドロープに貼り付けてのおっぴろげアタックからダイビング・ボディーアタックはカウント2。Kagetoraも坂口にうまくタッチをかわして上野にヒザをぶち込む。HARASHIMAが救出に駆けつけ、上野のフェースクラッシャーから、HARASHIMAがスワンダイブ・ボディープレス。Kagetoraもジャンピングラリアットで返すとジャンピングハイから坂口がPK。KagetoraのカバーはHARASHIMAがカット。場外のHARASHIMAに坂口がPK。上野が逆さ押さえ込みで抵抗。ドロップキックで突き刺すもKagetoraも で返す。カウント2で返されると車懸で勝利した。
  • メインイベント 30分一本勝負

  • 17分45秒

    エビ固め

    ※タカタニック
  • ディーノのセコンドは猪熊と坂井。ゴングが鳴らされるとロックアップから高梨がタカタニックを仕掛け、かわしたディーノが男色ドライバーを狙ったところで高梨がエスケープ。再びリングで対峙すると高梨が左腕攻め。ディーノも男色殺法で返していく。高梨はコーナーでディーノの左腕を取ると、そこにダブルニードロップ。高梨はなおもジャベで左腕を絞っていく。ディーノはソバットからシャイニングあてがい。高速ブレーンバスターからニードロップ。ナイトメアを決めてさらに男色スープレックスで投げる。ディーノは垂直落下式ブレーンバスターで叩きつける。高梨も低空レッグラリアットで返すとダイビング・ダブルニードロップ。タカタニックはディーノがかわして垂直落下式ブレーンバスター。ディーノがファイト一発!狙いも高梨がエルボーでかわしてファイト一発! さらに男色ドライバーを狙うも、抵抗するディーノ。高梨が卍固めに切り返してタカタニック狙い。ディーノは人でなしドライバーで切り返す。ディーノがリップロックを狙おうとするも高梨が倒れ込む。ディーノはナックル。さらにバズソーキック。リップロックから男色ドライバーを放つがカウント2。リバースえび反りジャンプは高梨が回避。ディーノは雪崩式男色ドライバーを狙う。高梨がかわして逆リップロック。高梨は雪崩式タカタニックを仕掛ける。堪えるディーノは雪崩式人でなしドライバーで突き刺す。ディーノが抱擁をかわして男色ドライバー狙い。これを丸め込みで切り返す高梨。トラースキックからタカタニックを狙うもディーノが倒れ込む。起き上がったディーノは顔面に打ってこいと挑発。高梨がトラースキックからタカタニックを決めて勝負あり。
  • 「俺はどんな形であれ、もう一度去年闘ったアイツの目の前に立ちたいと思います」(高梨)そして、D王GP不参加を表明!

  • 試合後、ディーノは中指を突き立て退場。高梨「勝って締めることなんてめったにないんで、思っていることだけを言います。今日このリングに大勢の選手が上がっていただきました。そして本来でしたらこの人にもこのリングに上がって試合をして欲しかったです。兄貴」ここで坂口がKUDOを伴ってリングに上がる。KUDO「やっぱりリングの感触はいいですね。僕にとってリングはしゃべる場所じゃなくて闘う場所だと思っているので近い将来必ず復帰します。それまで待ってください」高梨「期待しちゃうよ、俺ら。ここは闘う場。俺にとってはみんなが帰ってくる家だと思ってます。みんな形は違うかもしれないけど、DDTという家をそれぞれの闘い方で守っていると思います。自分は自分の闘い方で、兄弟は兄弟の闘い方でこのリングを守っていきます。DDTは続いていきます。11月には両国国技館でも大会があります。さいたまスーパーアリーナや大きいところもあるかもしれない。けど、どこだったとしても、みんなが帰ってくるリングを預かっていることに違いないと俺は思ってます。最後に今日勝ったので一つだけ言わせてもらいます。去年自分はこの会場で試合に敗れました。俺は……どんな形であれ、もう一度去年闘ったアイツの目の前に立ちたいと思います。本日はご来場ありがとうございました!」その後、エンドロールが流れて大会はお開きとなった。

    【試合後のコメント】
    高梨 ありがとうございました。まず最初に言わないといけないことがあって、今年のD王GPなんですけど、自分は辞退させていただきます。これは今日勝ったら言おうと思って決めてたことで、ちょっとバックステージの方になっちゃったのは会社に今さっき確認を取って話をして。はっきり言って2年連続最下位の自分に出るあれはないのかなって思ってたんですけど、会社の方は出すつもりでいてくれて話をくれてたんですけど。自分のなかで今日勝てたら進もうと思ってた道を進むためにD王GPの方を今年は辞退させていただこうと思ってます。理由とかそういったものについてはこのあとの自分の行動を見てもらえればと思います。わがままを聞いてもらって会社に人には感謝してます。お客様には申し訳ないということですね。
    ――大会の総括は。
    高梨 リング上で言ったことが全部で、ありがとうございましたって一言と。あとはリング上で言ったことが全部なので、ちょっと総括はないですね。みなさまが受け取ってもらってそれぞれ思ったことが総括だと思ってもらえれば。自分からは何もないです。

    ディーノ ばれたね…ばれた。高梨がデビューして最初の1、2年は別に高梨が若手だったからいいとして。それ以降の高梨ってもう、はなから私なんかより全然上いってたの。それを雰囲気で私が。ちょっと1年早くデビューしたからって先輩ぶって…ばれちゃったよ。高梨はね、すげえのよ。すげえのよ、高梨は。今まで意地で先輩ぶってたけど、今日ばれちゃったね。クソーッ、もうちょっとだけ先輩ぶろうと思ってたんだけど、ばれちゃった。ただ、リング上でもし会話っていうのもがあるんだったら、久しぶりに高梨の今思ってることがぼんやりとわかった気がする。高梨はね、そして私もだけど、DDTが好きだわ。形がどうなろうと、変わろうが変わるまいがDDTって場が好きなんだわ、たぶん。それが確認できた。うらやましいでしょ、これはプロレスラーにしかわかんないわ。高梨はDDTが好きだし、私も違う形だけどDDTが好き。プロレスラーじゃなかったら何してたんだろうって思うことがあるんだけど、そんなこと全部すっ飛ばしてプロレスラーになってよかったって思った。こんな会話できないもん。高梨がどう思うか分かんないけど、私はもう少しここにいるし、高梨もたぶんだけどもう少しここにいる。それが確認できた。クソーッ、悔しいな。ばれたか。もう一回言おうかな。高梨すげえんだわ。それをたぶん見てる人もすごいって思ってるけど、まだまだ全然足りてない。みんなが思ってる2倍はいかないまでも1.5倍から1.8倍はすごい。でも本人に内緒な。もうちょっと先輩ぶりたいから。

この記事をシェアする