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D王 GRAND PRIX 2023 the FINAL

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D王 GRAND PRIX 2023 the FINAL

日時2024年1月3日
会場東京・後楽園ホール
観衆1194人(超満員)
  • ★大会ハイライト★

  • 納谷幸男が優勝決定戦で遠藤哲哉を下し、涙の「D王GP」初制覇!「上野さん、俺とあなたとどちらがDDT最強かベルトかけて戦ってください!」

     1月3日、東京・後楽園ホールで「D王 GRAND PRIX 2023 the FINAL」を開催した。シングル最強決定リーグ戦の優勝決定戦は納谷幸男が遠藤哲哉を下して涙の初制覇を果たした。納谷は同28日、後楽園で“真の最強”の座をかけて、上野勇希の持つKO-D無差別級王座に挑む。

     納谷は2022年の「D王」で初めて優勝決定戦に進むも、上野に敗れて優勝はならず。それでも精進を続け、昨年3月には無差別級王座に初挑戦(当時の王者は火野裕士)するも惜敗。その後、足のケガによる欠場もあったが、着実に力を付けてきた。2年連続で優勝決定戦まで歩を進めた納谷に対峙したのは、過去3度、無差別級王座を戴冠した実力者の遠藤だった。

     序盤、レスリングの攻防、ショルダータックル合戦から一進一退の戦いが続く。10分過ぎ、納谷は場外でボディスラム、DDTを繰り出すエグい攻め。遠藤はサスケスペシャル、スワンダイブ式フォアアームを叩き込む。納谷は逆エビ固め、逆片エビ、ダイビング・エルボードロップで攻め込む。納谷の雪崩式バックドロップを回避した遠藤はハンドスプリング・オーバーヘッドキック、エクスプロイダー、バーニングスター・プレスと猛攻も、カバーが遅れてフォールは奪えず。さらに遠藤は納谷の巨体を抱え上げて旋回式ト―チャーラックボム、2発目のバーニングスター・プレスを敢行も剣山で阻止される。納谷はニーリフト3連発もカウントは2。遠藤は丸め込み、ケサ斬りチョップ、ローリング・チョップ3連発も、4発目をかわした納谷がヒザを叩き込む。チョークスラムを2カウントで返された納谷は、手と足をクラッチしてバックドロップ、そして正調の世界一のバックドロップを決めて遠藤を沈めた。

     納谷は「数年前までこんなところに出れる選手じゃなかった俺を、応援してくれた団体のみんな、家族、ファンの皆さん、本当にありがとうございます。D王優勝したけど、まだまだ俺の夢はあります。それは、このDDTでKO-D無差別級のベルトを巻くことです。上野さん、出てきてください」と呼び掛けた。上野がリングインすると、納谷は「D王優勝して、DDT最強になったと思ってます。俺とあなたでどっちがDDT最強か、そのベルトをかけて戦ってください」と挑戦表明。上野は「納谷はデカい体でみんなの期待を全部受け止めて、D王で最強になってるよ。もちろんやりましょう。でも、このベルトはDDTで一番おもろいヤツが持つベルト。みんなに見てもらうために、DDTの先頭に立って、KO-D無差別級チャンピオンとして、思いっきりやろう」と快諾。決戦の場は1・28後楽園に決まった。


     バックステージで納谷は「このDDTに来て、初めて結果を残すことができました。数年前まで、しょっぱくて、笑われてた自分が死ぬ気で努力して、こうやってDDTの最強になることができました。でも、まだDDTの本当の意味での最強になるためには上野さんを倒して、KO-D無差別級チャンピオンにならなければいけないと思っています。まだまだ上に行きます。DDTをもっと引っ張っていきます」と涙。


    惜しくも、「D王」初制覇がならなかった遠藤は「納谷に完敗です。去年のDDT最後の12月24日、樋口和貞に勝利して。12月31日、年越しプロレスで(6人タッグトーナメントで)優勝して。2024年、今日納谷幸男に勝って、最高のスタートを切るつもりだったんですけど、そううまくはいかないですね。これ以上の地獄はないと思うので。俺は今DDTの一番下にいます。ここからは上がっていくだけだから、ここから巻き返します」と肩を落としながらも、巻き返しを期した。すると佐々木大輔が現れ「今日も勝てなかったな。その理由、俺にはわかるぞ。もうオマエの横に秋山準はいない。BURNINGなんか、もう必要ないだろ。俺と一緒に世界を変えよう。今日は疲れてるだろうから、返事は今日はいらない。また会おう」と勧誘。遠藤は「アイツの言うこともわからなくもない。2024年、答えを出そう」と揺れる胸中を吐露。


     納谷を迎え撃つことが決まった上野は「D王で優勝して、最強は納谷。どっちが最強か決めましょうじゃない。このベルトはDDTで一番おもろいヤツが持つベルト。DDTの先頭に立って、みんなにいい夢見せたい。その一番前を走るのは俺やから。納谷がどんだけすごかろうが、デカかろうが、俺が一番おもろいから。俺はまだまだやりたいことも、やりたいヤツもいっぱいいるから負けられへん。今ベルトかけて一番やりたいヤツは納谷幸男。最強をぶっ飛ばして、俺がDDTで一番おもろいヤツとして、またこのベルトを巻くよ」と王座死守を誓った。


     また、「D王」大会実行委員長の小橋建太氏は「(決勝は)本当にいい試合で、遠藤君が最後行くかなと思ったんですけど、納谷君がしっかり反撃して勝利を奪った。納谷君の涙を見て、いい優勝だったなと思いました。(1年前とは)試合運びが全然違う。成長は見えました。対応力が見えました。(上野に挑戦するが?)今回は納谷君の勝利の可能性、非常に高いですね。勢いもあるし、元々体のデカさだったり、基礎体力もあるし。今の勢いもあって、奪取の可能性は高いと思います。そこを簡単にいかせないのが上野君のプロレス頭。いろんなバリュエーションで攻めてくる。そう簡単にはいかないけど、勢いは納谷君。(リーグ戦全体を通して)みんないい試合して、得点差があまり出なかったところに、接戦であったという。そういう試合を重ねていったから、D王の価値も毎年上がってきた。一つひとつの試合をファンのみんなに魅了することができれば、D王の価値が高まっていくと」と総括した。

    8** **カ月ぶりに帰ってきた勝俣瞬馬が復帰戦を白星で飾る! 1・28後楽園で平田一喜の持つEXTREME王座に挑戦


     8カ月ぶりに戦線復帰した勝俣瞬馬が復帰戦で白星を挙げた。勝俣は28日の後楽園大会で、平田一喜の持つDDT EXTREME王座に挑むことが決まった。

     昨年5月21日の後楽園大会で、勝俣は岡谷英樹とのEXTREME王座防衛戦で勝利したものの、右足首の距骨を骨折し長期欠場。勝俣が返上した同王座は平田vsMAOvsヨシヒコの3WAYマッチによる王座決定戦で、平田が制して新王者に。平田は新たな王者像を確立し、防衛を続けた。

     この日、勝俣は弟のようにかわいがっている小嶋斗偉と組み、ケガをしたときの対戦相手である岡谷と坂口征夫のコンビと対戦した。開始早々、勝俣はEruptionの2人に、トップロープ越えトペ・コンヒーロを敢行。その後も、坂口にミサイルキック、ととのえスプラッシュを決めるなど、ブランクを感じさせぬファイトぶり。それに刺激を受けた小嶋は岡谷にフランケンシュタイナー、不思議の国の小嶋~コジマワンダーランド~、フルネルソンバスターと猛攻。最後は小嶋が変型フェースバスターを岡谷に決めて3カウントを奪取した。

     パートナーの奮闘で、復帰戦を白星で飾った勝俣は「完全復活だ。俺がいなくても、小嶋斗偉がいて、上野勇希がいて、みんなでThe37KAMIINA。次は俺だ。みんなに恩返しする」と元気いっぱい。1・14鶴見青果市場で、大仁田厚と組み、Eruptionの持つアジアタッグ王座に挑戦する小嶋は前哨戦を制して「Eruption、散々舐めてたな。俺と大仁田さんで大爆破して、アジアのベルト獲ってやる」と意気上がった。


     そして、次の第4試合(HARASHIMA&大鷲透&平田vs高木三四郎&彰人&アントーニオ本多)で、平田が本多を奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込んで勝利すると、勝俣が現れ「平田さんのチャンピオン像、僕がなりたかったチャンピオン像をしているので、挑戦したいです」とアピール。平田は「勝俣が復帰したら、防衛戦をやりたいと思っていた」と受諾し、1・28後楽園での王座戦が決定した。

     王座挑戦が決まった勝俣は「100倍のスピードでいかなきゃいけないということで、挑戦表明しました。僕が欠場して、すぐ平田選手がEXTREME獲って、素晴らしい試合を見させていただきました。正直悔しかったです。僕が求めていたEXTREMEのチャンピオン像。今挑戦しないで、いつやるのということで。(ルールは)平田さんに有利なルールで勝たないと意味がない。平田さんと血を流そうなんて思ってない」と意欲。

     前王者の挑戦を受けることになった平田は「勝俣が欠場して、ベルトを獲らせていただいいたので、復帰したら最多防衛を目指すなかでやれたらいいなと思ってましたから。(自分に有利なルールを?)自分に有利はもちろんなんですけど、めちゃめちゃ有利ってこともないかもしれないですし、ゴリゴリに有利かもしれない。流れに任せて考えたい」と話した。


     また、オープニングマッチ(高尾蒼馬&翔太&夢虹vs佐々木大輔&KANON&MJポー)では、KANONがコブラツイスト2.0で高尾から勝利。佐々木が「ハッピーニューイヤー早々、情けないな。元々そのベルト(KO-Dタッグ)はKANON様のものだ」と言えば、KANONは「無様な新年だな。このベルトは早々にDAMNATION T.Aが回収しに行ってやるから。次の挑戦者は俺と佐々木さんだ」と挑戦表明し、翔太が「やってやる」と受諾。これを受け、1・21品川でのKO-Dタッグ王座戦が決まった。

    高木三四郎が体調不良、経営専念のため、7・21両国国技館をもってプロレスラーを休業へ!


     CyberFight高木三四郎社長が7月21日の両国国技館大会をもって、プロレスラーを休業することを明らかにした。

     高木は「いろんな理由があるんですけど、一つは体調が良くなくて、いろんな数値が上がっていて、健康上の理由があります。もう一つはCyberFightを設立して4年経つので、コロナの時期は脱したとはいえ、DDTだけじゃなく、プロレス界全体を見据えて経営に専念していきたい気持ちがあります。1月13日で54歳になるので、そろそろ後継者をつくっていかないと未来がない」と理由を説明。続けて、高木は「体調が良くなって、経営に専念して、後継者とかそういった部分のところも滞りなくいくようであれば、復帰したいと思います」と引退は否定した。

     親会社のサイバーエージェントの藤田晋社長も、後継者を育成したいとのことで、高木もそこには思うところがあったという。「プロレス界を見渡しても、経営陣の高齢化はかなり大きい。30代、40代の若い社長が出てきてもいいかなと。そういった部分で地固めしていきたい。若ければ若いほどいいとは思うので。二足のわらじ的な部分、体力的な部分で難しい」(高木)。

    前三冠王者・青柳優馬が3・17後楽園でKONOSUKE TAKESHITAと夢の一騎打ち!「青柳優馬のドラマティックドリームをお見せしたい」


     前三冠ヘビー級王者の青柳優馬(全日本プロレス)が3月17日、後楽園で開催されるDDT旗揚げ27周年記念興行で、DDT&AEW2団体の所属のKONOSUKE TAKESHITAと夢の一騎打ちに臨むことが電撃決定した。

     青柳は昨年7月に永田裕志(新日本プロレス)を破り、三冠王座を初戴冠。同年11月に中嶋勝彦に敗れるまで同王座に君臨した。

     第6試合終了後、リングに登場した青柳は「世界のKONOSUKE君と対戦できるということで、ごあいさつにうかがいました。KONOSUKE君、いるんだったら出てきてくれないか? いない? 米国? 3月17日、後楽園。ここで世界のKONOSUKE TAKESHITAと全日本のYUMA AOYAGIが対戦しますので、皆さん、ぜひともお楽しみください。そしてドラマティックドリーム、青柳優馬のドラマティックドリームをお見せしたいと思います」とあいさつ。

     バックステージでは「世界のKONOSUKE TAKESHITAと戦えるということで非常に楽しみにしています。全日本プロレスのYUMA AOYAGIが竹下幸之介、いやKONOSUKE TAKESHITAと。いずれは上野勇希に挑みたいと思います」と現KO-D無差別級王者との対戦も視野に入れていた。

     また、併せて全日本から2月7日、新宿FACEに本田竜輝、安齊勇馬が参戦することも発表された。


     なお、大会オープニングの入場式の後、昨年いっぱいで全日本を退団したヨシ・タツがリングインし、「去年DDTのリングに何度か上げさせてもらいまして、忘れていたプロレスの楽しさを思い出しました。DDTファンの皆さん、僕にこのリングで戦わせていただけないでしょうか?」とマイク。高木三四郎社長が快諾し、1・5新宿FACE大会からのレギュラー参戦が決まった。ヨシ・タツは「去年、何試合か参戦させてもらいまして、秋山(準)さんと試合させてもらって、忘れかけていたものを思い出させてもらったというか。新日本、WWE、全日本でやってきた。見失いかけたものを、ここで見つけたという感じだった。プラス、かつて仲間だったクリス・ジェリコ、ザック・ライダー(マット・カルドナ)も参戦したりで、こんなインターナショナルな団体はないなと。ここにチャンスは転がってると思いました。高木社長に、僕の旅の始めはDDTさんからさせていただきたいと直訴しました」とコメント。

    世界初の“インターンレスラー”が3・17後楽園で誕生! 一橋大学世界プロレスリング同盟の“母の子”マザコンキッドこと鈴木翼がデビュー

    https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/n57Jkw9WWmoRQoS8poowbK
  • 選手入場式

  • 年男の岡谷、高尾、樋口が新年の抱負! 昨年末に全日本プロレスを退団した“ワールドフェイマス”ヨシ・タツが登場し1月5日新宿大会よりDDTに本格参戦することを発表!

  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 8分15秒

    コブラツイスト2.0

  • KO-Dタッグ王者・高尾がまさかの敗戦! 佐々木がKANONとのタッグで挑戦表明、1・21品川大会でのタッグタイトルマッチが急きょ決定!

  • 第二試合 30分一本勝負

  • 7分42秒

    フジヤマ・ニーロック

  • 渡辺未詩が明日のTJPW後楽園大会をPR! 世界初“インターンレスラー”が誕生、現役学生プロレスラー“母の子”マザコンキッドこと鈴木翼が3・17後楽園大会でデビュー決定!

  • 第三試合 30分一本勝負

  • スペシャルタッグマッチ~勝俣瞬馬復帰戦

    VS

    VS

    9分37秒

    片エビ固め

    ※変形フェースバスター
  • 小嶋が岡谷から勝利し電流爆破アジアタッグ戦へ向け弾み! 完全復活の勝俣が2024年は“どんどん動いていく”と宣言!

  • 2・25後楽園でプロレスデビューの“THE RAMPAGE”武知海青からビデオメッセージ!「皆さんに楽しんでいただけるよう精一杯頑張りたいと思います!」(武知)

  • 第四試合 30分一本勝負

  • 12分5秒

    奇跡を呼ぶ一発逆転首固め

  • 平田がDISASTER BOX最後のトリオ結成を勝利で締めくくる! 前EXTREME王者・勝俣が挑戦表明すると平田が即決、1・28後楽園でのEXTREM選手権試合が決定!

  • 第五試合 30分一本勝負

  • スペシャルタッグマッチ~AJPWvsDDT

    VS

    • 斉藤ジュン

    • WIN

      斉藤レイ

    VS

    11分40秒

    体固め

    ※斉藤いぎなりスマッシュ
  • アイアンマンヘビーメタル級選手権試合

    • 黒潮TOKYOジャパン

    VS

    • LOSE

      クリスマスツリー

    VS

    20時11分

    体固め

    ※クリスマスツリーが防衛に失敗、黒潮が第1600代王者となる。
  • 第六試合 60分一本勝負

  • アイアンマンヘビーメタル級選手権試合

    VS

    • WIN

      黒潮TOKYOジャパン

    VS

    11分31秒

    TOKYOワサビ

    ※第1600代王者が防衛に成功。
  • DDTと全日本プロレスの対抗戦が続々決定! 2・7新宿大会に本田竜輝、安齊勇馬の参戦が決定! そして3・17後楽園でTAKESHITAと青柳優馬の一騎打ちが電撃決定!

  • セミファイナル 30分一本勝負

  • スペシャルタッグマッチ

    10分26秒

    片エビ固め

    ※Jul.2
  • メインイベント 時間無制限一本勝負

  • D王 GRAND PRIX 2023優勝決定戦

    26分59秒

    片エビ固め

    ※世界一のバックドロップ。納谷がD王 GRAND PRIX 2023優勝。
  • 死闘の末D王GP初制覇したのは納谷! 小橋さんから優勝トロフィーを受け取ると思わず涙! 1・28後楽園で上野のKO-D無差別級王座に挑戦が決定!

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