アンダーマッチ 15分一本勝負
7分49秒
ノーザンライト・スープレックス・ホールド
岡谷と高鹿の先発で試合開始。高鹿が低空タックルからテイクダウンを奪うが、すぐに岡谷が腕を取る。腕の取り合いから高鹿がヘッドシザース。ハンマーロックにスイッチした高鹿をロープに振った岡谷はドロップキック。続いて納谷がニーリフトから高鹿を踏み付ける。両手で高鹿の頭を掴んで捻りあげた納谷。ロープに逃れた高鹿はフォアームを叩き込むが、納谷はまったく倒れない。ランニングエルボーでなぎ倒した高鹿は飯野にタッチ。ショルダータックルで納谷を倒した飯野は逆水平チョップ。納谷もエルボーで応戦するが、飯野はハカポーズからのエルボーでなぎ倒す。しかしハカエルボーを狙った飯野に対し、素早く立ち上がった納谷はビッグブーツをお見舞い。さらに岡谷がミサイルキックからくし刺しジャンピングエルボー。飯野もバックフリップを返すと高鹿にタッチ。控えの納谷にエルボーを見舞った高鹿は、岡谷に対して飯野とトレイン攻撃。さらに高鹿はバックドロップからロープに走るが。岡谷はフラップジャック。高鹿も隙を突いて逆さ押さえ込み。カウント3寸前でキックアウトした岡谷は、ノーザンライト・スープレックスで投げて3カウントを奪った。
前説
6.26城の湯路上プロレスをUNIVERSE独占配信!9.1まっする後楽園大会の大会名が『まっする5〜必殺技はもう決まらない〜』に決定!中村が7.4後楽園で復帰!平田がオープニングコール!
今林久弥GMが登場し、まずは有観客としては2ヵ月ぶりの後楽園ホール大会ということで注意事項をアナウンス。マオファク新Tシャツや新作ポートレートなどの新グッズを紹介したあと、リモートサイン会の開催を告知。そして6.26アゼリア大正大会ではKO-Dタッグ戦、6.26城の湯路上プロレスをWRESTLE UNIVERSEで独占配信すること、7.4後楽園大会でKING of DDTの準決勝&決勝、7.30〜8.1は新宿FACEでビアガーデンっぽいプロレスといった大会を告知。9.1まっする後楽園大会の大会名が『まっする5〜必殺技はもう決まらない〜』に決まり、「これから書く文字はまっするの台本のみ」というマッスル坂井のコメントの読み上げられた。続いて欠場中の中村がリングに上がり、7.4後楽園大会で復帰することが発表された。最後に平田が呼び込まれると、「青木真也、俺の伝説の右でバッカーンですよ。俺が名をあげるぞ!」とアイアンマン時間差バトルに向けて意気込みを語ってからオープニングコール。
オープニングマッチ 時間無制限勝負
アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差入場バトルロイヤル
①○平田一喜〈2〉(3分8秒 体固め)青木真也●〈1〉
※大石、クリスと3人で押さえ込む。平田が第1513代王者となる。
②○平田一喜(9分49秒 OTR)クリス・ブルックス●〈4〉
③○平田一喜(9分50秒 OTR)赤井沙希●〈5〉
④○平田一喜(9分51秒 OTR)大鷲透●〈6〉
⑤○平田一喜(9分52秒 OTR)大石真翔●〈3〉
⑥⑦⑧(11分3秒 同時OTR)平田一喜●マッド・ポーリー●〈7〉マッド・アントン●〈8〉
※OTRのため王座移動なし。〈〉の数字は入場順。
スクリーンにはバックステージに「さしいれです。fromポーリー」という張り紙と共に怪しげなドリンクが置かれている様子が映し出される。怪しいと手にする選手がほとんどいない中、アントンだけは一気にの飲み干して「気持ちいい〜」。さらにそのあと通りがかった坂口は「なんだこれ?」と言いながらもドリンクを手に取って入場口へ。その様子をこっそりと見ていたポーリーはカメラに向かってニヤリ。まずは現アイアンマン王者の青木が入場。続いて平田が登場して青木の目の前でダンスを踊り切る。試合開始早々、青木の伝説の右パンチをかわされてワキ固めに捕まった平田だが、ロープの逃れる。ならばと右のキックを放った平田だが、キャッチされてアキレス腱固め。ロープに逃れた平田は「一人じゃ無理〜」と絶叫。そこに3番手の大石が入ってきたため、二人がかりで青木に襲いかかろうとするが、平田だけアッサリ蹴散らされる。大石は青木とレスリング勝負。そこに4番手のクリスが入ってきてEXTREME級のベルトで殴りかかる。クリスは大石はOTRにしようとするが、その間に青木が平田を三角絞めで捕獲。タップする平田だが、レフェリーは見ていない。ようやく気付いたクリスと大石が上から押さえ込んで3カウント。この結果、一番下になっていた青木が失格となり、平田が新王者に。そこに5番手の赤井が入ってきてダイビング・クロスボディー。クリスと大石がかわして平田を直撃。さらに赤井はクリスとロープ際の攻防。そこに6番手の大鷲が登場。大鷲は次々にビッグブーツを見舞っていくが、平田はその間も失神したまま。大石がシーソーホイップで平田を大鷲に向かって投げるが、かわされてコーナーに激突。大鷲はヘッドシザースでクリスと大石を投げていく。そこに7番手のポーリーが、ドリンクを飲んで顔が緑のポーリーになってしまったマッド・アントンと共に登場。ポーリーとアントンは大鷲と大石に南部式ナックルをお見舞いすると、平田に対してランニング・ボディプレスを狙うが転倒。アントンは自らOTRする前にごんぎつねを披露。少林寺拳法じゃなくて少林寺チ○ポウだったところでサミングを次々に決め、大石、大鷲、クリス、赤井がOTRで失格に。しかし目を覚ました平田は手刀でポーリーとアントンをエプロンまで追いやる。しかしトップロープを下げられ平田もエプロンに出されてしまい、そのまま3人とも場外に転落。失格となったが、OTRのため王座移動はなく、平田がアイアンマン王者のまま、最終入場者の坂口が登場。どうやらドリンクを飲んだらしく、顔がポーリー化した坂口だが、ほかの選手が全員失格になっているため、入場した時点でバトルロイヤル優勝。マイクを持った坂口は「ポー」。ここで場内が暗転。アントンとポーリーが平田を捕まえ、ポーリーがボディプレスを投下するが、カウント2で返した平田は逃走した。
第二試合 30分一本勝負
ステーキ食いやがれpresents岡田佑介DDTプロレス所属記念!お戯れシリーズ第三章
※特別立会人=林下清志
ビッグダディの店「ステーキ食いやがれ」を岡田に勝って「ステーキしゃぶりやがれ」に変えると豪語したディーノ。まずは特別立会人である林下清志さんが『さすらい』に乗って登場。ビッグダディとステーキ店のオーナーから岡田に激励賞が贈呈されてからディーノが入場。挑発するディーノに対し、牽制の蹴りを放ってからリングを下りたビッグダディ。タックルを狙う岡田だが、ガブったディーノはタイツの中に手を入れていく。ならばとショルダータックルでぶつかっていった岡田。なぎ倒されたディーノは場外にエスケープすると、ビッグダディに抱きついていく。慌てて岡田がディーノをリングに戻してハンマーロックに捉える。どうにかロープに逃れたディーノだが、岡田はミサイルキックを発射。続くダイビング・ヘッドバットをかわしたディーノはナイトメアーから岡田のタイツを下げ、尻に股間を押し付けていく。「おかしい! おかしい!」と思わずエプロンに上がってくるビッグダディ。ディーノが「来いや!」と詰め寄るが、背後から丸め込んでいった岡田は、続けてブレーンバスター。タイツが下がったまま、今度こそダイビング・ヘッドバットを決めた岡田だが、背後に回ったディーノは岡田を突き飛ばして木曽レフェリーに激突させる。レフェリー不在の中、男色殺法全開で岡田に襲いかかるディーノ。ここでビッグダディがたまらずリングインして岡田を救出するが、ディーノはビッグダディに対して男色ドライバーの体勢に。ダディを救出した岡田は意を決してディーノに掟破りの逆リップロックを狙ったが、ディーノがかわしてビッグダディに誤爆。すかさずディーノは岡田をゲイ道クラッチで丸め込んで3カウント。
敗れた岡田が「お父さん……オエェェ……しょっぱくてスミマセン。こんな感じになっちゃいましたが、いまボクはDDTで頑張っています。DDTにいる以上、俺はここでプロレスラーとしてテッペン目指す」と言うと、ビッグダディは「岡田君、勝負は勝ちもあるし、負けもあるし、今日は期待していただけにちょっと残念だけど、まあ結果はしょうがない。次、頑張ろう。でもひとつ収穫があったよ。意外とチューうまいな」と岡田のテクニックに太鼓判を押した。
【試合後コメント】
岡田 お父さん、今日はわざわざ来てもらったのにすいませんでした。俺はDDTプロレスで日々成長して生き残っている。ビッグダディと共演して不甲斐ない結果になったけど、これで終わりじゃない。俺のドラマティック・ドリームはここからです。ねえ、お父さん。
林下 頑張ろう。
岡田 キス、そんなによかったですか?
林下 いや、ビックリしたね。
岡田 これで俺も女の子にモテる道が開けたぜ!
林下 あ、女なんだ。
今林 DDTの公式からとして「ステーキしゃぶりやがれ」にはなりませんので。ディーノが勝手に言ったことですので。引き続き協賛募集中です。
第三試合 30分一本勝負
3WAYタッグマッチ
※あと1組は上野勇希&勝俣瞬馬。
ノータッチルールで行われることがアナウンスされてから、勝俣、吉村、島田のの先発で試合開始。島谷が「俺がノブじゃーい」、勝俣が「熱波WER」とアピール合戦していると、吉村が止めようとするが、勝俣&島谷がダブルドロップキック。怒った吉村はダブルラリアットで二人まとめて吹っ飛ばす。続いて上野、彰人、高尾がリングイン。高尾がリングを下りてしまい、上野と彰人がスピーディーな攻防を展開。だが、上野がカバーしたところで、その上に高尾がフットスタンプ。島谷が上野を捕まえるが、彰人が高尾の腕を取って島谷合体攻撃。だが、上野が彰人のおっぴろげアタック。勝俣がフェースバスターを決める。吉村と島谷がThe 37KAMIINAを場外に引きずり出すと、高尾が彰人の上に島谷をボディスラムで叩き付ける。彰人も高尾にドラスクを決めるが、The 37KAMIINAが戻ってきて彰人に襲いかかる。だが、二人まとめてドラスクで投げた彰人。さらに吉村が勝俣をショルダースルーで投げるが、DAMNATIONが吉村に襲いかかる。逆に二人まとめてブレーンバスターで投げてみせた吉村は島谷くし刺しラリアット。そこに上野もくし刺し攻撃を加えると、ノーチラスで合体攻撃。だが、アッサリ上野が裏切って吉村にミサイルキック。勝俣がロープに飛び乗ってのミサイルキックを高尾に発射。高尾もジントニックを狙うが、上野が救出。The 37KAMIINAはトレイン攻撃を狙うが、高尾はうまく回避。しかし吉村が高尾にラリアット。勝俣が吉村にトラースキック。彰人が勝俣にモアイ・オブ・イースター。だが、DAMNATIONが彰人に合体攻撃を決めてから、島谷がフィッシャーマンバスター。島谷は逆打ちを狙ったが、上野がシャイニング・ウィザード。その上野に吉村がラリアット。彰人は島谷に低空ドロップキック、足横須賀と決めると足4の字固め。これで島谷がギブアップし、彰人&吉村がこの乱戦を制した。
アイアンマンヘビーメタル級選手権
※青木が第1514代王者となる。
今林GMが出て来てお知らせをしようとすると、ポーリー、アントン、坂口のマッド軍団が逃げてきたアイアンマン王者の平田に襲いかかる。しかし平田がバイオニックエルボーの同時発射をかわして同士討ちに持ち込むと、手刀でマッド軍団を撃退。マイクを持った平田がアイアンマン王者になったと改めてアピールしていると、ポーリー化した青木が背後から忍び寄る。そして平田をチョークスリーパーに捉えてタップを奪い、アイアンマン王者に返り咲き。マッド軍団が青木の王座奪還を祝福した。
7.4後楽園でKO-D8人タッグ王座に挑戦する谷津のパートナーが大和、彰人、中村に決定!
平田が大の字に倒れている横で、今林GMが改めて9.4名古屋国際でビッグマッチを開催することを発表。同大会ではユニット対抗1DAYタッグトーナメントを行うこと、さらに9.12西鉄ホール大会もアナウンスしてから、谷津嘉明を呼び込む。7.4後楽園大会でチーム・サラブレッドの持つKO-D8人タッグ王座に挑戦する谷津だが、大和ヒロシと彰人がパートナーに名乗りをあげたと発表された。リングに上がった彰人は大和同様、レスリングのジュニアオリンピックに出場経験があるという。それを聞いた谷津は「一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします!」とパートナーを承諾。8人タッグ王座なのであと一人、誰かいないかという話になったところで、同大会で復帰する中村が立候補。高校時代にジュニアオリンピックに出場経験はあるが、1回戦負けだったという中村だが、谷津が「この際だから頼みます!」と承諾したため、谷津&大和&彰人&中村のオリンピアンズでの挑戦が決定した。
【試合後コメント】
彰人 僕たちチーム・オリンピア、いや、(ジュニア)オリンピアでお願いします。全員一応オリンピックの名が付く大会に関わるメンバーで8人タッグ挑戦しましょう!
谷津 まあそれでいきましょう。これから先がどうなるかわからないけど頑張りましょう。コンビネーションとか考えないと。
彰人 ここでベルト獲って谷津さんがDDTに上がる機会を作っていきたいと思います。
中村 復帰戦、KO-D8人頑張るぞー!
第四試合 時間無制限一本勝負
まずは樋口がショルダータックルで遠藤をなぎ倒すと、遠藤はエプロンにエスケープ。ロープ越しにチンクラッシャーを決めた遠藤だが、樋口はブレーンクロー。遠藤はリング下にエスケープすると、樋口の足をすくって場外に引きずり出す。だが、樋口は遠藤を肩口に担ぎ上げると、鉄柵の上に投げ落としてからフロントキックをお見舞い。遠藤をリングに戻した樋口はチョップを叩き込む。大きく仰け反った遠藤にボディスラムからジャンピング・ボディプレスを投下した樋口は、オクラホマスタンピートの体勢に。背後に逃れた遠藤は延髄斬りを狙うが、はたき落とした樋口はカナディアン・バックブリーカーを狙う。しかりリバースで切り返した遠藤は樋口をエプロンに出すと、エプロンをダッシュ。ブレーンクローで捕まえた樋口はブレーンバスターを狙うが、遠藤も必死に踏ん張り逆に投げていく。エプロンに後頭部を強打した樋口は場外に転落。立ち上がったところに遠藤はサスケ・スペシャル1号を発射。さらに樋口をリングに戻し、スワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュを投下。さらに回転エビ固めからゆりかもめに捉えるが、樋口はロープに脱出。遠藤はコーナーに登っていくが、立ち上がった樋口は下から逆水平チョップ。追いかけていった樋口にエルボーを見舞っていく遠藤だが、樋口はエプロンに遠藤を突き落とす。下から蹴り上げた遠藤はスワンダイブ式クロスボディー。キャッチした樋口だが、振り払った遠藤は前転して飛びかかる。これもキャッチした樋口はオクラホマスタンピートで叩き付ける。遠藤のエルボーに逆水平チョップで応戦した樋口は、さらに頭突きからダブルチョップ。遠藤もオーバーヘッドキックを返すが、樋口は返す刀でラリアット。ブレーンクローで捕まえた樋口だが、腕を取って投げた遠藤は丸め込む。キックアウトした樋口だが、遠藤はゆりかもめで捕獲。だが、樋口はそのままの状態で上体を起こすと、ブレーンクローで抑え付ける。さらにそのまま立ち上がり、ブレーンクロースラムで叩き付けると、立ち上がってきた遠藤にぶちかまし。続くドクターボムをウラカンで切り返した遠藤は、さらにジャックナイフ式エビ固め。だが、キックアウトした樋口は至近距離からぶつかましをお見舞いすると、ブレーンクローで捕まえた状態から、捻りを加えたブレーンクロースラムで叩き付けて3カウントを奪った。大の字になった遠藤を見下ろした樋口が、まず準決勝進出を決めた。
【試合後コメント】
遠藤 高い、高すぎる…DDTの頂点。今年の頭まで俺がチャンピオンだったのに。信じられねえ。こんなに高いのか。樋口は強い。以上。
第五試合 時間無制限一本勝負
握手を求めるMAOに対し、竹下が応じようとしたところで、両者「熱波WER」。The 37KAMIINA対決ということで、上野も勝俣もニュートラルコーナーでセコンドにつく中、まずは腕の取り合いに。そこから竹下がフライングメイヤーで投げるが、MAOは着地。エルボーの打ち合いからあらぬ方向を指差すMAOだが、その手には乗らない竹下。ならばとトリッキーな動きで竹下を翻弄していくMAO。ドロップキックで竹下を場外に出すと、ロープに飛び乗ってバック転。フェイントだと読んでいた竹下は素早くリングに戻り、ドロップキックでMAOを場外に出してロープに飛び乗ると、バック転を披露。「あの体格でそれやるのはズルいよ!」と訴えたMAOは、竹下を場外に引きずり出すが、竹下がMAOを鉄柵に叩き付ける。MAOはウラカンホイップを狙ったが、竹下が途中で回転を止めてパワーボムの体勢に。しかしウラカンホイップで竹下を鉄柵に投げつけたMAOは、竹下をリングに戻すとダイビング・ニードロップを投下。さらに正面飛びドロップキックからくし刺しアッパー掌底。ハリウッドスタープレスからみちのくドライバーIIを狙ったが、押し潰した竹下はMAOをポップアップし、すごい高さからそのままマットに叩き付ける。MAOはまたもならぬ方向を指差すが、乗らない竹下はエルボーでMAOを場外に追いやると、ノータッチトペコンを発射。さらにMAOをリングに戻して、串刺しフロントキック。一気にジャーマンを狙ったが、MAOは猫じゃらし作戦で脱出を試みる。逃がしてくれない竹下だが、それでもMAOは変形の逆打ち。そしてもう一度みちのくドライバーIIを狙うが、竹下はロープに突き飛ばして投げ捨てジャーマン。MAOも返す刀で大阪臨海アッパー。竹下もラリアットを返すが、MAOはもう一発大阪臨海アッパー。ダブルダウン状態から両者同時にダッシュするが、竹下のラリアットがクリーンヒット。カウント2で返したMAOに対し、竹下はMAOのエルボーを敢えて受け止めると「もっと来い!」と挑発。パンチを連打したMAOだが、竹下は張り手から高さのあるブルーサンダーボム。あらぬ方向を指差すMAOに、ついに乗ってしまった竹下だが、MAOの攻撃はかわしてみせる。それでもどうにか丸め込んでいくMAOだが、すべて返されてしまう。コーナーに登ったMAOは、ここであらぬ方向を指差す。思わずそっちを向いた竹下にグーパンチを叩き込むと、背中にマイク・ベイリーの必殺技であるアルティマウェポンを投下。続けて自身の必殺技であるキャノンボール450°を投下するが、これをかわした竹下はMAOの後頭部にザーヒー。正面からのザーヒーをかわしたMAOはみちのくドライバーIを狙う。うまく防御した竹下はMAOのバックを取ると、ヨーロピアンクラッチのようにMAOの両腕を股下から引っ張ってクルッと回転させてからキャッチ。そのまま人でなしドライバーで叩き付ける。カウント2で返したMAOだが、竹下はザーヒー。さらに彰人からギブアップを奪った変形チキンウイング・フェースロックに獲れる。これでMAOもギブアップし、竹下の準決勝進出が決まった。試合後、MAOの健闘を称えた竹下が握手を求めると、今度はMAOが応じてから両者とも「熱波WER」ポーズ。
【試合後コメント】
MAO MAO100%の散り際でした。自分らしく闘いきれたのでよかったなというのはずっと言ってるんですけど、自分らしく勝たなきゃいけなかった。トーナメントはここで終わりなので。竹下さんと闘って去年のD王も悔しい思いをして、今年のMAOは一味違うなと思ってもらえたかな。また竹下さんと闘って分かり合える部分もあるので。それで一層The 37KAMIINAは結束が深まって、今年はThe 37KAMIINAの時代にして。MAOも結果を出してThe 37KAMIINAのヘラヘラしたヤツからヘラヘラした強いヤツにイメージが変わるように頑張ります。
セミファイナル 時間無制限一本勝負
佐々木の腕を取った秋山だが、ロープに押し込んだ佐々木は秋山の頬を軽く叩いて「クリーンファイト」と挑発。怒った秋山は佐々木を場外に連れ出してヘッドバットを見舞うと、鉄柵に投げつけようとする。体勢を入れ替えて逆に秋山を投げつけた佐々木は、さらに鉄柱にも叩き付けてからリングに戻る。秋山が戻って来た瞬間、クロスフェースで捕まえた佐々木はロープに逃れた瞬間にDDT。コーナーに登った佐々木だが、立ち上がった秋山は追いかけていって雪崩式ブレーンバスター。さらにランニングニーでカウント2まで追い込むと、一気にエクスプロイダー。カウント3寸前でポーリーが松井レフェリーを引っ張って場外に出し、リング内に乱入。しかしポーリーのくし刺し攻撃をかわした秋山はバックドロップ。ポーリーを排除した秋山だが、佐々木が急所蹴り。続く佐々木式ウラカン・ラナはパワーボムで切り返した秋山はランニングニー。これを佐々木がかわすと、リングに戻ってこようとした松井レフェリーに誤爆しそうになる。ギリギリでストップした秋山だが、背後から佐々木がまたも急所攻撃。そのまま強引にエビ固めで押さえ込んで3カウント。秋山は当然抗議するが、佐々木の準決勝進出が決定した。
【試合後コメント】
――まさかの結果になってしまったが。
秋山 3つレフェリーが取った時点で(フォール)取られたんだろ?
――ポーリー選手の介入もあった。
秋山 わかっていたけど、わかってて負けたんだからアイツのほうが一枚上ということだ。佐々木、オマエ優勝しろ。優勝してもう一回俺の前に立て。DAMNATIONのこともしばいたるからな。
メインイベント 時間無制限一本勝負
握手を求めるHARASHIMAだが、火野は応じない。バックを取った火野だが、腕を取って捻り上げたHARASHIMA。ハンマーロックで切り返す火野をカニ挟みで倒したHARASHIMAだが、上になった火野はサイドにパスしてヘッドロック。ヘッドシザースで切り返したHARASHIMAだが、火野は後転して脱出。ヘッドロックにとらえたHARASHIMAをロープに振った火野はショルダータックル。倒れないHARASHIMAに逆水平チョップを叩き込むと、HARASHIMAも逆水平チョップで応戦。形勢不利と判断したHARASHIMAはミドルキックにスイッチしたが、火野はチョップでなぎ倒す。さらにHARASHIMAをコーナーに追い込んでの逆水平チョップからセントーンを投下。堪らず場外にエスケープしたHARASHIMAだが、追いかけていった火野はなおも逆水平チョップから鉄柵に投げつける。HARASHIMAをリングに戻した火野がリングに戻ろうとした瞬間、HARASHIMAはロープ越しのドラゴンスクリュー。さらにドロップキックで火野を場外に転落させる。右ヒザにかなりのダメージを負った火野はなかなか立ち上がれない。それを見たHARASHIMAはエプロンから、火野の右ヒザにフットスタンプを投下。さらに右ヒザを蹴り飛ばしてから火野をリングに戻す。火野の右ヒザに集中攻撃を見舞っていったHARASHIMAは、ジョン・ウーで火野を吹っ飛ばすと串刺しフロントキック。さらにスワンダイブ式ボディプレスを投下すると、アキレス腱固めへ。ロープに逃れた火野だが、HARASHIMAは足4の字固め。どうにかロープに逃れた火野をファイアーマンキャリーで持ち上げようとするHARASHIMAだが、火野はサイドスープレックスで切り返す。さらにくし刺しラリアットからヒノスープレックス。右足を引きずりながらコーナーに登った火野だが、HARASHIMAは右足を蹴って火野をエプロンに落とす。それでもロープ越しのラリアットを叩き込んだ火野は、リングに戻ってジャーマンを狙う。右足に絡みついたHARASHIMAはアンクルホールド。苦痛で顔を歪めながらロープに逃れた火野。15分が経過し、HARASHIMAは容赦なく火野の右ヒザを蹴り飛ばす。それでも立ちがあって逆水平チョップを叩き込んでいった火野は、自ら右足を前に出すと両手を後ろに組んで挑発。右ヒザへのローキックからミドルキックでなぎ倒したHARASHIMAはブレーンバスターの体勢に。逆に投げようとした火野だが、背後に着地したHARASHIMAはリバースフランケン。続くくし刺し式蒼魔刀をキャッチした火野はそのまま後方にブン投げる。HARASHIMAも蹴りを返すが、火野は返す刀でショートレンジラリアット。エルボーの打ち合いから火野は「もっと来いや!」と逆水平チョップ。HARASHIMAは渾身のミドルキックを叩き込むが、火野も何とミドルキック。ならばとHARASHIMAは全体重を乗せたラリアットで火野をなぎ倒す。ダブルダウン状態から両者マットに両ヒザをついたままエルボーを打ち合う。HARASHIMAが先に倒れてしまうと、火野はまたも両手を後ろに組んで挑発。HARASHIMAはエルボーを叩き込んでいくが、火野は「来いや!」と挑発。するとHARASHIMAも両手を後ろに組んで「来い!」。火野のエルボー一発でHARASHIMAは倒れるが、起き上がって両手を後ろに組む。火野のエルボーを食らう度に倒れてしまうHARASHIMAだが、人間魚雷で頭から火野に飛び込んだHARASHIMAは、バズソーキックから蒼魔刀を発射。クリーンヒットしたが、カウントは2。ならばとHARASHIMAはスワンダイブ式蒼魔刀を狙ったが、ダイブする前に立ち上がってキャッチした火野は、そのままFuckin'BOMB。しかしHARASHIMAもカウント2で返す。HARASHIMAは右ヒザにローキックを連打すると、ガラ空きになった顔面にバズソーキック。しかし火野も蒼魔刀にいこうとしたHARASHIMAのバックを取る。踏ん張るHARASHIMAを強引に投げ捨てた火野だが、これもカウントは2。火野は朦朧とするHARASHIMAを一気に抱え上げると、完璧なFuckin'BOMBで叩き付けて3カウント。試合後、両者とも大の字に倒れるほどの激闘だったが、上体を起こした両者はグータッチ。
【試合後コメント】
HARASHIMA KING OF DDTトーナメント、絶対に勝ち上がりたかったんですけど、ただぶつかり合うだけじゃなく勝つための組み立てをしてきたんですけど途中から意地張って、打ち合ってやられちゃいましたね。このトーナメント勝ち上がっていけば秋山さんに挑戦するチャンスが出てくると思ったんですけど、ダメでした。火野クン、強かったです。
――久しぶりに闘ってみて。
HARASHIMA 9年前と何が変わったてメチャメチャ、でかくなってますよね。9年前のことはあまり覚えてないし、同じ人物と思ってやらなかったけど強かったです。
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エンディング
組み合わせ抽選の結果、準決勝は竹下vs佐々木、火野vs樋口に決定!
今林GMがリングに上がり、7.4後楽園大会で行われる準決勝進出を決めた樋口、竹下、佐々木を呼び込む。リング上の火野を含めた4選手で、松井レフェリーが持った箱の中にピンクとブルーのボールが入っているので、同じ色のボールを引いた者同士が準決勝で対戦すると説明。まず佐々木が引くとブルーのボールを引いた。続いて竹下が引くとブルーのボール。これで準決勝は佐々木vs竹下、火野vs樋口に決定。火野と樋口は至近距離で激しい睨み合い。竹下は一人先にリングを下りたが、樋口は最後まで火野から目を離さなかった。
【試合後コメント】
竹下 この運命のゴムボール、またアイツか…。今まで幾度となく竹下幸之介史上もっとも対戦成績が多いであろう佐々木大輔。今日の試合も見てもらってわかる通り、完全体になりつつある竹下幸之介で、次の後楽園も臨めると思うので。1回戦は彰人さんのレスリングに僕がちょっと乗っかるような感じで。2回戦はMAOの独自のレスリングに乗っかりたいなって。その上でしっかり僕の強さをアピールできたかなと。準決勝、佐々木大輔だと調子の良し悪し関係ないので。油断しない、もちろん。あとのプラスアルファなので。勝負は時の運。運も味方にして気を付けるべきは急所ぐらいでしょ。そこさえ気を付けておけば、僕が準決勝を落とすことはないかなと。決勝は樋口でも火野さんでも真っ向勝負で川崎のメインイベントに立ちたいと思います。
――MAO選手は前回のD王と比べて。
竹下 MAOが変わっているのはもちろん、僕もあのD王の時とは違うので。あの時は左腕をケガしているのもあったし、僕はスランプとは認めてないけど必死にあがいている時期だったので。あの時とは余裕が違いますね。調子の良さからくる余裕。隙とか油断ではなくすべてを包む込めるぐらいの度量を持っているかなと思うので。佐々木大輔選手のプロレスも僕の懐の深さで包み込んであげようと思います。
佐々木 今日は完敗だ。俺の王道は秋山準にはかなわなかった。でもな、試合に勝ったのは俺だ。王道じゃねえ。佐々木大輔、DAMNATIONのプロレスだ。見たか! 王道はまったく通用しなかったけどな。プロレスは3つ入れば勝ちだからな。
――王道は通用しなかった?
佐々木 俺の王道は通用しなかった。闘ってみればわかる。闘った者同士にしかわからない。完敗だ。奥村(茂雄)先生に謝らないと。最高の気分だよ。UNIVERSAL王者に勝って、KO-D無差別級チャンピオンに勝って。大丈夫か、この団体。俺みたいなヤツが勝っちゃって……大丈夫じゃなさそうだな。
――準決勝で竹下選手との対戦が決まった。
佐々木 出たな! あの野郎! 俺の王道プロレスでテメエを叩き潰してやる! ちょっくら優勝してきます。以上だ。
樋口 まずは2回戦の遠藤哲哉戦。足の負傷どうのこうの言ってたけど、ここで今現状の白黒をつけたかったので、出てきてくれて感謝してます。その上で足の負傷とか関係なく真正面から突破してやろうと思って、それで突破できたので自信になります。この場に出てきてくれた遠藤哲哉には感謝してます。で、自分が一つ上にいけて、準決勝は火野裕士。高い…高い壁なんでしょうね。ただ、自分も何回もこういう状況が続いてて。準決勝で毎回止められてるこのKING OF(DDT)、決勝までいけないっていう。いいところまでいって、あと一歩及ばずっていうのが多いので。ここは必ず突破しなきゃいけないので。1回戦から全力で、次の試合のことは考えずにいこうと思います。
――火野選手にどういった部分で対抗する?
樋口 対抗するもクソも、火野裕士というレスラーはみんなわかってるじゃないですか。ああいう感じです。だったら、自分もそのままでぶつかっていこうかなと。作戦とかは別に。全力でぶつかって、それで突破しなきゃいけないと思っているので。
火野 HARASHIMA、彼とは何年ぶりになるかな。たぶん2回目のシングルマッチやけど、ちゃんと強いHARASHIMAやったね。もうええ歳やろ? 四十後半? 自分より10ぐらい上やねんか(苦笑)。すごいな。ものすごいわ。ワシが10年後ああでいれるかと言ったらわからへんもんな。でもホンマにすごいレスラーやし、今日の試合は面白かった。そしてあんなに強い相手に勝ててよかった。
――準決勝は樋口になった。
火野 彼も元気あってええ選手ちゃうの? ただ今日は疲れすぎて、次の試合のこと考えれる体力残ってない。とりあえず樋口、勝つよ。それでいいかな。次勝ったらその次は決勝。決勝までいって、決勝は誰や?
――竹下と佐々木の勝者です。
火野 じゃあ大ちゃん出てきたらDAMNATION的にはハッピーやねんな。でも竹下クンともちょっとやってみたいね。それはいつになるの?
――7・4後楽園です。
火野 7月4日が準決勝。
――それと決勝戦です。
火野 え!? 準決勝、決勝? え!? ホンマに?……優勝します、頑張って優勝します。2試合かぁ……キツいな……。
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